JPH08244090A - 押出しゴム部材の収縮量を緩和する方法及び装置 - Google Patents

押出しゴム部材の収縮量を緩和する方法及び装置

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JPH08244090A
JPH08244090A JP7049627A JP4962795A JPH08244090A JP H08244090 A JPH08244090 A JP H08244090A JP 7049627 A JP7049627 A JP 7049627A JP 4962795 A JP4962795 A JP 4962795A JP H08244090 A JPH08244090 A JP H08244090A
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JP
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extruded rubber
extruded
vibration
rubber
shrinkage
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Masashi Yano
雅士 矢野
Yasumi Kawaguchi
保美 川口
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Bridgestone Corp
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/14Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the particular extruding conditions, e.g. in a modified atmosphere or by using vibration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Tyre Moulding (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出機によって押し出された押出しゴムを押
出トレーン内で充分に収縮させることにより、この押出
しゴムから得られる押出しゴム部材の収縮量を小さくす
る方法及び装置を提供する。 【構成】 押出機2によって押し出される押出しゴム3
に振動を与えて押出しゴムが収縮する速度を早くし、得
られる押出しゴム部材51の収縮量を緩和する方法。ま
た、押出機2によって押し出された押出しゴム3に振動
を与える振動装置10と、通過する押出しゴム3の温度
を変えるための温度可変の恒温槽30と、押出しゴム3
を搬送する搬送コンベア40とを有する、押出しゴム部
材51の収縮量を緩和する装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出機によって押し出
される押出しゴムから得られる押出しゴム部材の収縮量
を小さくする方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押出トレーンで得られた押出しゴム部材
を、次工程のグリーンタイヤ成形工程で使用する際に
は、押出しゴム部材を所定の長さに切断した後成形ドラ
ムに巻き付け両端部を接合して円筒状に形成する。この
とき、押出しゴム部材が充分に収縮しておらず内部応力
を持っていると、タイヤを成形するために成形工程で切
断した直後に残留応力により、切断された押出しゴム部
材が急激に収縮して長さが短くなり両端部の接合が不可
能になる。従って、事前に押出トレーン内で充分に押出
しゴムを収縮させておく必要があり、押出トレーン内で
押出しゴムを充分に収縮させておくと、得られた押出し
ゴム部材はもはやほとんど収縮しなくなる。
【0003】そこで、従来、押出機で所望の断面形状に
型付けされ帯状に押出された押出しゴムの収縮速度を早
くし、押出トレーンから得られた押出しゴム部材の収縮
量を小さくする技術として、一般的に広く次のようなも
のが知られている。押出トレーン内で押出しゴムを搬送
する際に、搬送コンベアを長さ方向で複数個に分割し、
これら分割された搬送コンベアの速さを下流に行くに従
って遅く設定することにより、各搬送コンベアの乗り移
り部で押出しゴムを強制的に収縮させる技術や、押出し
ゴムを巻き取った後長時間放置して時間とともに残留応
力を小さくする技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術では押出トレーン内で押出しゴムを充分に収縮さ
せることが出来ず、得られた押出しゴム部材は事前の収
縮が不充分なため、例えば、次工程の成形ドラム上でタ
イヤ1本の所定長さに切断後にかなり収縮し長さが不足
して良好な接合を得られない問題がある。特に、通常の
ゴムよりもカーボンの配合量が少ないカーボン低充填配
合ゴムにおいては、押出トレーン内で押出しゴムを充分
に収縮させておかないと、得られた押出しゴム部材が切
断後に収縮する程度が大きく、押出しゴム部材の幅方向
の形状及び寸法までもが変化するという問題がある。そ
こで、本発明の目的は、押出機によって押し出された押
出しゴムを押出トレーン内で充分に収縮させることによ
り、この押出しゴムから得られる押出しゴム部材の収縮
量を小さくする方法及び装置を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは鋭意研究した
結果、このような目的を達成するためには、請求項1に
記載のように、押出機によって押し出される押出しゴム
に振動を与えて押出しゴムが収縮する速度を早くし充分
に収縮させることが、この押出しゴムから得られる押出
しゴム部材の収縮量を緩和するのに最も有効であること
を見い出した。そして、押出しゴムの振動による収縮は
その時の押出しゴムの温度に依存性があり、前記押出し
ゴムに振動を与える際の押出しゴムの温度を10℃〜1
40℃の範囲とする必要があり、好ましくは60℃〜1
00℃の範囲とすることが有効である。また、前記振動
は、振動数を1〜30Hz好ましくは1〜20Hz、振
幅を両振幅で0.2〜20mm、好ましくは2〜20m
m、振動位相を0度を越え180度未満とすることによ
り一層効果的となる。
【0006】同様に、前記目的は、請求項3に記載のよ
うに、押出機によって押し出された押出しゴムに振動を
与える振動装置と、通過する押出しゴムの温度を変える
ための温度可変の恒温槽と、押出しゴムを搬送する搬送
コンベアとを有する、押出しゴム部材の収縮量を緩和す
る装置とすることによって達成することができる。ま
た、前記振動装置は、複数の回転自在のローラーまたは
ボールを前記押出しゴムの下面に接触させて設置しそれ
ら複数のローラーまたはボールの全部又は一部で前記押
出しゴムに振動を与えるようにすることにより一層効果
的となる。
【0007】
【作用】まず、請求項1及び請求項2に記載の発明の作
用について述べる。前述のような手段によって押出しゴ
ム部材の収縮量を緩和することが出来るのは、次のよう
な作用によると説明出来る。押出しゴムのような粘弾性
体の内部をミクロ的にみると、ポリマーチェーンは押し
出された瞬間から収縮しようとするが、ゲル等に拘束さ
れてポリマーチェーンの収縮は不均一に働く。この状態
のもとで振動を与えると、ゲル等の拘束点に剪断力が作
用し剪断すべりが生じて拘束点がはずれ、この拘束開放
によって、ポリマーチェーンはバネのように縮むことが
出来るようになる。そして、この際の振動振幅と振動位
相はゲル等のポリマーチェーン拘束点に剪断を与え、不
均一な拘束を均一に拘束点をはずす(すべらせる)た
め、一様な収縮効果を得られるのである。特に、振動位
相を与えるとポリマーを伸ばさずに前記拘束点をはずす
ことが出来るようになる。
【0008】また、押出機から押し出された押出しゴム
のような粘弾性体が収縮する速度vは、材料自体が持っ
ている押出しゴムの収縮時間をτ、収縮開始からの時間
をtとすると、一般に知られているような粘弾性モデル
に従えば、
【数1】 となり、振動数をωとすると、収縮時間τは、
【数2】 となる。ここで、tanδは押出しゴムのバネ弾性率G
1 と貯蔵弾性率G2 の比G1 /G2 であり、A、Bは定
数である。
【0009】そこで、この前式(1)、(2)から発明
者は、押出しゴムに与える振動の振動数ωを増加すれば
収縮時間τを小さく出来、さらにこのτの減少によっ
て、収縮速度vを早くすることが出来ると予測し、テス
ト結果その通りになることが判明した。即ち、押出しゴ
ムに与える振動数ωを大きくすれば押出しゴムの収縮速
度vが早くなって、押出しゴムの収縮量が大きくなり充
分に収縮をさせることが出来るようになった。
【0010】また、前記ゲル等のポリマーチェーン拘束
点をはずすには、充分に拘束をはずす時間が必要であ
る。従って、押出しゴムの収縮を充分に取るための押出
しゴムへの振動付与時間は前記収縮時間τ以上とする必
要がある。そして、押出しゴムの収縮時間は、振動無し
では102 〜103 秒であるが、振動有りでは100
101 秒程度となるので、1秒以上の振動付与時間が必
要である。
【0011】押出機から押し出された直後の押出しゴム
の温度は通常100〜140℃であるが、その後押出ト
レーン内で室温まで冷却され、ときには、冷水により1
0℃程度まで冷却される。ポリマーチェーンを拘束して
いるゲル等の拘束点をはずすためには、振動を付与する
際の押出しゴムの温度を前述のように好ましくは60℃
以上とすれば、急激に弾性率が減少するので極めて有効
であるが、10℃の低温でも不均一な拘束を均一な拘束
にさせることで収縮全体の平均速度を早めることが出来
るので有効である。また、押出しゴムへ与える振動の位
相を変えることにより、押出しゴムの振動収縮の速度を
早めることに更に効果的となる。
【0012】次に、請求項3及び請求項4に記載の発明
の作用について述べる。押出機から押し出された押出し
ゴムは、押出トレーン内を流れて振動装置の回転自在の
ローラー群またはボール群の上側表面に接触しながら通
過する際に、当該ローラーまたはボールの上下振動によ
り押出しゴムは振動数に対応した速い周期で屈曲運動を
する。これにより、押出しゴム内部に不均一に分布して
いたゲル相が一様な拘束に変化して、ポリマー相の収縮
が促進され収縮速度が早められる。また、押出しゴムを
温度可変の恒温槽の中を通過させることにより、振動装
置を通過する時の押出しゴムの温度を、押出しゴムの種
類に応じて最適の温度に任意に設定できるようになる。
【0013】
【実施例】以下、図1ないし図4に図示した本発明に係
る実施例について説明する。図1及び図2は本実施例の
押出しゴム部材の収縮量を緩和する装置の概略の構成を
示す全体側面図である。図1においては振動装置10を
押出機2の直後に配置しているが、図2においては振動
装置10を恒温槽30の下流側に配置していることが異
なっており、その他の構成は同一である。そこで、同一
の部分については同一の符号を付して、図2において
は、その構成の説明は省略する。図1において、押出ト
レーン1の最上流側には押出機2が配設されており、押
出スクリュー(図示省略)の駆動によって、押出しダイ
2aから平板状の未加硫ゴムである押出しゴム3が連続
して押し出されるようになっている。押し出された直後
の押出しゴム3の温度は通常100〜140℃となって
おり、押出機2の下流側に配設された振動装置10へと
送り出される。
【0014】図3及びそのX−X矢視図である図4にお
いて、振動装置10はA振動装置10aとB振動装置1
0bとから構成されており、A振動装置10aとB振動
装置10bは同一の構成なので以下A振動装置10aに
ついて説明する。符号12は、自身にベアリングを内蔵
しているローラーで、その軸13を両端部でフレーム1
1に形成してある垂直方向の溝14に遊嵌し支持されて
いる。したがって、これらローラー12は着脱自在かつ
回転自在で、本実施例では50mmの等ピッチで12本
のローラー12が、押出トレーン1の流れ方向と直交す
る方向にお互いに平行に配設されている。符号15は、
ローラー12の下方に設けている平板で、その平板15
の四方のコーナー部下面はコイルスプリング17の上端
に固定されて支持されている、とともに、コイルスプリ
ング17の下端は固定フレーム19に固定されている。
そして、平板15の中心部の下面は加振装置16の上面
に当接している、とともに、加振装置16の下部は固定
フレーム19に固定されている。加振装置16は公知の
例えばエアーバイブレーターを使用しており、平板15
を上下に振動させることができ、その振幅及び振動数を
変えられるようになっている。
【0015】平板15の上面の左右には長板18が固定
してあり、これら左右の長板18の上面には50mmピ
ッチで半円形の窪み20が形成され、これら半円形の窪
み20がローラー12の下半分の表面と当接している。
そこで、加振装置16が起動すれば平板15及び長板1
8が上下に振動し、さらにローラー12が上下方向に振
動するようになる。そして、フレーム11、ローラー1
2、軸13、溝14、平板15、加振装置16、コイル
スプリング17、長板18、固定フレーム19、窪み2
0等で全体としてA振動装置10aを構成している。
【0016】振動装置10の下流側には恒温槽30が配
設されており、恒温槽30の本体31の中には水や温水
またはガス等(本実施例の場合は水)の媒体32を入れ
て媒体32の温度を10℃〜100℃の間の所定の温度
に設定できるようになっている。前記本体31の中には
ベルトコンベア33が設けてあり、ベルトコンベア33
は一対のプーリー34、35とこれらのプーリー34、
35に巻き掛けされた無端ベルト36とで構成されてい
る。プーリー35は図示していないモータにより駆動さ
れることによって、無端ベルト36を矢印方向に駆動し
ており、無端ベルト36の上に載置されている押出しゴ
ム3を下流側へ搬送するようになっている。そこで、押
出しゴム3が媒体32の中を搬送される間に、通常は室
温温度に冷却される。そして、本体31、媒体32、ベ
ルトコンベア33、プーリー34、35、無端ベルト3
6等で恒温槽30を構成している。
【0017】恒温槽30の下流側には搬送コンベア40
が配設されており、この搬送コンベア40は一対のプー
リー41、42と、これらのプーリー41、42に巻き
掛けされた無端ベルト43とで構成されている。プーリ
ー42は図示していないモータにより駆動され、無端ベ
ルト43を矢印方向に駆動しており、無端ベルト43の
上に載置されている押出しゴム3を巻取台車50へ搬送
するようになっている。
【0018】搬送コンベア40から送られてきた押出し
ゴム3は所定長さ(例えばタイヤ30本分相当)に切断
され巻取台車50へ巻き取られた後は、押出しゴム部材
51として次工程である成形工程へ送られる。そして、
押出トレーン1は全体として押出機2、押出しダイ2
a、振動装置10、恒温槽30、搬送コンベア40、巻
取台車50等で構成されている。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
押出機2から押し出された直後の押出しゴム3が振動装
置10のローラー12の上面に接しながら下流側へ流れ
る際に、押出しゴム3は加振装置16によりローラー1
2を介して適切な振動数及び振幅の上下振動を与えられ
る。これにより、流れながら振動を与えられている押出
しゴム3はミクロ的に見ると時間の経過とともにサイン
カーブを描いている。そして、振動装置10はA振動装
置10aとB振動装置10bとに別れているので、両振
動装置を別々に時間をずらせて振動させることが出来
る。つまり、A振動装置10aによる振動波形10a’
とB振動装置10bによる振動波形10b’の振動位相
を、図5に示すように、ずらすことが出来るようになっ
ている。図5の例では、点線で示す振動波形10b’は
実線で示す振動波形10a’に対して90°の位相を持
っている。
【0020】図1の実施例のように、恒温槽30を振動
装置10の下流側へ配置した場合には、恒温槽30で押
出しゴム3を主として早く冷却する機能を持たせる。し
かし、図2の実施例のように、恒温槽30を振動装置1
0の上流側へ配置した場合には、押出しゴム3に適切な
温度で振動を与えるために、恒温槽30で押出しゴム3
を適切な温度に調節する機能を有するようになる。この
ような場合には、恒温槽30内の媒体32として温水や
ガス等を使用して所定温度に設定する。
【0021】次に、本実施例の有効性を確認すべく各種
の試験を行ったので、以下その内容及び結果について述
べる。ここで、試験の評価項目である押出しゴム3の収
縮率は次のようにして得た。押出機2を押し出された直
後の押出しゴム3の上側表面に全長に亙って30cmの
等ピッチで連続して印(ベンチマーク)を付ける。そし
て、この押出しゴム3が押出トレーン1内の各装置を流
れた後、巻取台車50に巻き取り、24時間経過後、巻
取台車50内の押出しゴム部材51を巻き戻して前記ベ
ンチマークの間隔を測定する。そして、押し出された直
後のベンチマーク間隔と収縮後に測定した数値との比を
収縮率とした。
【0022】まず最初に、図1で説明した装置を使用し
て、振動装置10の加振装置16を作動しない場合の従
来例と加振装置16を作動させた場合の比較例1〜3に
ついて試験を行った。そのときの試験条件及びその結果
を表1に示す。この表1から明らかなように、押出しゴ
ム3に振動を与えない場合は、得られた押出しゴム部材
51の収縮率が40%と大きいが、押出しゴム3に振動
を与えた場合は振動の条件により異なるが押出しゴム部
材51の収縮率が12〜33%と小さくなり、明らかに
効果があることがわかった。なお、この結果では、振動
数の増加につれて押出しゴム部材51の収縮率が大きく
なっているが、これは振動数の増加にあわせて振幅を小
さくしているため、この影響によるものと考えられる。
【0023】
【表1】
【0024】そこで次に、振動装置10での押出しゴム
3の温度の影響を調べるべく振動装置10でのゴム温度
を変えて試験し、押出しゴム部材51の収縮率を測定し
た。この時の試験条件が表2で、その結果を図6に示
す。なお、この結果を示す図の中で、各点を示す番号は
比較例の番号である。(以下同じ) この図6から明らかなように、振動装置10でのゴム温
度が10℃〜140℃の範囲で押出しゴム部材51の収
縮率が小さくなる効果を確認できた。なお、この試験に
おいてのみ振動装置10でのゴム温度を変えるために、
図2に示す押出トレーンの装置構成で試験した。
【0025】
【表2】
【0026】次に、押出しゴム3に与える振動の振幅を
変えて試験しその効果を測定した。この時の試験条件が
表3で、その結果を図7に示す。この結果、両振幅の大
きさがで0.2mm〜20mmの範囲で押出しゴム部材
の収縮率が小さくなる効果を確認出来た。
【0027】
【表3】
【0028】次に、押出しゴムに与える振動の振動数を
変えて試験しその効果を測定した。この時の試験条件が
表4で、その結果を図8に示す。この結果、振動数が
1.0Hz〜30Hzの範囲で押出しゴム部材の収縮率
が小さくなる効果を確認出来た。
【0029】
【表4】
【0030】次に、押出しゴム3への振動付与時間を変
えて試験しその効果を測定した。この時の試験条件が表
5で、その結果を図9に示す。この結果、振動付与時間
が1秒以上であれば押出しゴム部材51の収縮率が小さ
くなる効果を確認出来た。
【0031】
【表5】
【0032】なお、振動装置10を構成しているローラ
ー12の代わりに回転自在な球を平板15の上面に多数
設ける構成としても有効である。そして、図1、2にお
ける振動装置10ではA振動装置10aとB振動装置1
0bとから構成するようにしているが、A振動装置10
aは図示どうりローラー12を使用しB振動装置10b
にはローラー12の代わりに回転自在な球を平板15の
上面に多数使用したC振動装置10cとし、A振動装置
10aとC振動装置10cとを交互に複数配置した振動
装置とすることも出来る。また、図3、4の振動装置1
0において、加振装置16をローラー12に対して1本
ごとに対応させローラー1本ごとに独立した振動を与え
るようにすることも出来、このようにすると一層有効と
なる。また、振動装置10を設置しないで、恒温槽30
のベルトコンベア33の代わりに回転自在なローラーを
多数配置して、これら各ローラー間の下方から空気を吹
き出しこの気泡により押出しゴム3に振動を与えるよう
にしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
押出機により押し出された押出しゴムに振動を与えるこ
とにより、押出しゴムの収縮速度を早くし押出トレーン
内で充分に収縮させて、この押出しゴムから得られる押
出しゴム部材の収縮量を緩和する大きな効果を得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る押出しゴム部材の収縮量
を緩和する装置の概略の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例に係る押出しゴム部材の収縮量
を緩和する装置の概略の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る振動装置の詳細を示す側
面図である。
【図4】図3のX−X矢視図である。
【図5】振動波形を説明するための図である。
【図6】振動装置でのゴム温度を変えた場合の押出しゴ
ム部材の収縮率の変化を示す図である。
【図7】振動の振幅を変えた場合の押出しゴム部材の収
縮率の変化を示す図である。
【図8】振動数を変えた場合の押出しゴム部材の収縮率
の変化を示す図である。
【図9】振動付与時間を変えた場合の押出しゴム部材の
収縮率の変化を示す図である。
【符号の説明】
1:押出トレーン 2:押出機 2
a:押出しダイ 3:押出しゴム 10:振動装置 10
a:A振動装置 10b:B振動装置 11:フレーム
12:ローラー 13:軸 14:溝 1
5:平板 16:加振装置 17:コイルスプリング 1
8:長板 19:固定フレーム 20:窪み 3
0:恒温槽 31:本体 32:媒体 3
3:ベルトコンベア 34、35:プーリー 36:無端ベルト 4
0:搬送コンベア 41、42:プーリー 43:無端ベルト 5
0:巻取台車 51:押出しゴム部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機によって押し出される押出しゴム
    に振動を与えて押出しゴムが収縮する速度を早くし、得
    られる押出しゴム部材の収縮量を緩和する方法。
  2. 【請求項2】 前記押出しゴムに振動を与える際の押出
    しゴムの温度を10℃〜140℃の範囲とするととも
    に、 前記振動は、振動数を1〜30Hz、振幅を両振幅で
    0.2〜20mm、振動位相を0度を越え180度未満
    とすることを特徴とする請求項1に記載の押出しゴム部
    材の収縮量を緩和する方法。
  3. 【請求項3】 押出機によって押し出された押出しゴム
    に振動を与える振動装置と、 通過する押出しゴムの温度を変えるための温度可変の恒
    温槽と、 押出しゴムを搬送する搬送コンベアとを有する、押出し
    ゴム部材の収縮量を緩和する装置。
  4. 【請求項4】 前記振動装置は、複数の回転自在のロー
    ラーまたはボールを前記押出しゴムの下面に接触させて
    設置しそれら複数のローラーまたはボールの全部又は一
    部で前記押出しゴムに振動を与えるようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載の押出しゴム部材の収縮量を緩
    和する装置。
JP7049627A 1995-03-09 1995-03-09 押出しゴム部材の収縮量を緩和する方法及び装置 Pending JPH08244090A (ja)

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