JPH08243020A - 麺湯洗器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本体１の上部に設けた湯洗槽２を下部に設け
たバーナ３で加熱すると共に、バーナ３の排気を本体１
の背面部に立設した排気筒４を通じて外部に排出するよ
うにして成る麺湯洗器において、上記排気筒４内に設け
た貯湯タンク５に給水管６により水道水を供給すると共
に、貯湯タンク５と湯洗槽２とを連結管７で連通させ、
貯湯タンク５内の水位を検出する液面検出手段８によっ
て制御されるバルブ９を給水管６に介装した。 【効果】 貯湯タンク５の液面を常に一定に保つことが
できる上に、補給される水は排気によって予熱されるの
で、水補給時に湯洗槽２内の温度が一時的に低下するお
それがなく、また湯洗槽２の湯が麺の湯洗の際に容易に
オーバーフローするように構成すれば、麺の表面から溶
け出して水面に浮かぶうどん粉等をその都度流し去るこ
とができ、槽２内の濁りを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、うどんやそばの玉を熱
湯でほぐしたり、煮沸したりするための業務用の麺湯洗
器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の麺湯洗器は、図１に示すように、
ステンレス等よりなる湯洗槽の下面をガスバーナで加熱
するものであり、麺に持ち去られて減少する湯量は、使
用者が適時水道水を補給するようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし給水を行う際に
は一時的に槽内の温度が低下するために、温度が上昇す
るまで業務を中断して待機する必要があり、また麺の表
面から溶け出すうどん粉やそば粉によって槽内が濁り易
いという欠点があった。本発明はこれらの問題点を解消
し、槽内の水位が常に一定に維持されて水補給の必要が
なく、しかも自動的に補給される水は予熱されているの
で、水補給によって槽内の温度が低下するおそれのない
麺湯洗器を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による麺湯洗器
は、図１及び図２に示すように、本体１の上部に設けた
湯洗槽２を下部に設けたバーナ３で加熱すると共に、バ
ーナ３の排気を本体１の背面部に立設した排気筒４を通
じて外部に排出するようにして成る麺湯洗器において、
上記排気筒４内に設けた貯湯タンク５に給水管６により
水道水を供給すると共に、貯湯タンク５と湯洗槽２とを
連結管７で連通させ、貯湯タンク５内の水位を検出する
液面検出手段８によって制御されるバルブ９を給水管６
に介装したものである。

【０００５】

【作用】請求項１によれば、貯湯タンク５の液面が液面
検出手段８及びバルブ９によって一定に維持され、それ
によって湯洗槽２内の水位が常に一定に保たれるので、
手動による水補給の必要がなく、しかも自動的に補給さ
れる水は排気筒４内で排気によって予熱されるので、水
補給によって従来のように槽２内の温度が一時的に低下
するおそれがない。また請求項２によれば、湯洗槽２の
液面を高くして麺の湯洗により槽２内の水が容易にオー
バーフローするように構成できるので、麺の表面から溶
け出して水面に浮かんでいるうどん粉等をその都度流し
去ることができ、槽２内の濁りを低減することができ
る。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示したもので、麺
湯洗器本体１は、その上部にステンレス製の湯洗槽２、
下部にガスバーナ３がそれぞれ設けられ、バーナ３によ
って湯洗槽２の下面が加熱されるようになっており、ま
た本体１の背面部にはバーナ３の燃焼排気を上方へ排出
するための排気筒４が立設されている。排気筒４内には
水道水を予熱して一時溜めておくための比較的小容量で
横長の貯湯タンク５が設けられており、この貯湯タンク
５の底部に水道水を供給する給水管６が接続され、貯湯
タンク５と湯洗槽２とが連結管７によって連通されてい
る。また給水管６には、貯湯タンク５の液面を検出する
浮玉８によって開閉制御されるボールタップ弁９が介装
されている。更に湯洗槽２の外周には受水溝１０が設け
られており、この受水溝１０に排水管１１が連結されて
おり、湯洗槽２から溢れた水が受水溝１０に受けられて
排水管１１を通じて排水されるようになっている。なお
図中１２は水コックである。

【０００７】使用の際には、うどん玉やそば玉等の麺は
手籠１３に入れられて湯洗槽２に浸漬されるが、このと
き槽２の周縁からオーバーフローした湯が受水溝１０で
受けられて排水管１１に導かれる。一方湯洗槽２内の湯
はオーバーフローによって減少しあるいは麺に付着して
持ち去られるが、減少した分だけ常に貯湯タンク５から
補給されて一定の水位に維持される。従って使用者は水
の補給を行う必要がない上に、貯湯タンク５が排気筒４
内で燃焼排気によって加熱されているために高温の湯が
補給され、従来のように水補給による湯温低下のため湯
洗を中断するという必要もなく、またオーバーフローに
よって麺から溶け出した粉もその都度洗い流されるの
で、槽２内の湯は常に清浄に保たれる。なお本実施例で
は、貯湯タンク５内の水位の維持にボールタップ弁９を
用いたが、液面検出手段８及びそれによって制御される
バルブ９として液面スイッチと電磁弁の組合せ等も可能
である。

【０００８】

【発明の効果】本発明によれば上述のように、貯湯タン
ク５の液面が液面検出手段８及びバルブ９によって一定
に維持され、それによって湯洗槽２内の水位が常に一定
に保たれるので、従来のような手動による水補給の必要
がなく、しかも自動的に補給される水は排気筒４内で排
気によって予熱されるので、水補給によって湯洗槽２内
の温度が一時的に低下するおそれがないという利点があ
る。また湯洗槽２の外周に受水溝１０を設けて湯が麺の
湯洗の際に容易にオーバーフローするように構成すれ
ば、麺の表面から溶け出すうどん粉等をその都度流し去
ることができ、湯洗槽２内の濁りを低減することができ
るという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の斜視図。

【図２】同上の縦断面図。

【図３】従来例の縦断面図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 湯洗槽 ３ バーナ ４ 排気筒 ５ 貯湯タンク ６ 連結管 ７ 給水管 ８ 液面検出手段 ９ バルブ １０ 受水溝 １１ 排水管 １２ 水コック １３ 手籠

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体の上部に設けた湯洗槽を下部に設け
   たバーナで加熱すると共に、バーナの排気を本体の背面
   部に立設した排気筒を通じて外部に排出するようにして
   成る麺湯洗器において、上記排気筒内に設けた貯湯タン
   クに給水管により水道水を供給すると共に、貯湯タンク
   と湯洗槽とを連結管で連通させ、貯湯タンク内の水位を
   検出する液面検出手段によって制御されるバルブを給水
   管に介装して成る麺湯洗器。
2. 【請求項２】 湯洗槽の外側に受水溝を設けると共に、
   受水溝に排水管を連結して成る請求項１記載の麺湯洗
   器。