JPH08240594A - 化学分析装置用サンプラ・システム - Google Patents

化学分析装置用サンプラ・システム

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JPH08240594A
JPH08240594A JP4207095A JP4207095A JPH08240594A JP H08240594 A JPH08240594 A JP H08240594A JP 4207095 A JP4207095 A JP 4207095A JP 4207095 A JP4207095 A JP 4207095A JP H08240594 A JPH08240594 A JP H08240594A
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JP4207095A
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Makoto Ishizaki
真 石崎
Soichiro Sakaguchi
総一郎 坂口
Akira Mai
章 磨伊
Hitoshi Shibuya
均 渋谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バーコードの読み取り効率を高め、試料セット
等の作業性を向上させた化学分析装置用サンプラ・シス
テムを提供する。 【構成】化学分析装置用サンプラ・システムは、バーコ
ード付きラベルが貼付された複数本の試料容器Sa…S
aを保持する化学分析用のサンプラ7と、このサンプラ
に保持された複数本の試料容器Sa…Saのラベルから
バーコードを読み取ることにより、試料容器Sa…Sa
内の試料に関する情報を取得するバーコード・リーダ1
6を有するバーコード・システム8とを備える。サンプ
ラ7は、1枚の円形支持板11及びその円形支持板11
の上面に取り付ける複数のホルダ12…12を備える。
ホルダ12…12を試料容器Sa…Saの軸方向に沿っ
て延びる細長い柱状部材で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生化学分野等に使用
される化学分析装置用サンプラ・システムに係り、とく
にバーコード付きラベルを貼付した試料容器を保持する
サンプラ及びこのサンプラに使用されるバーコード・リ
ーダを搭載したバーコード・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、検体検査等の臨床の場では、血
液(血清)や尿等の試料(検体)中の特定の化学成分量
を計測する自動分析装置を使用することが多い。この自
動分析装置は、反応容器内に測定対象の試料及び試薬を
それぞれ定量吸入・分注した後に撹拌・混合し、これに
伴って進行する両者間の化学反応の過程を吸光光度分析
法により光学的に検知して、試料中の特定の化学成分量
を自動的に測定するようになっている。
【0003】この自動分析装置には、バーコード付きラ
ベルを貼付した複数本の試料容器を保持するサンプラ
と、その試料容器のラベルからバーコードを読み取るこ
とにより試料に関する情報(試料番号等)を取得するバ
ーコード・システムとから成る化学分析装置用サンプラ
・システムを搭載したものが知られている。この化学分
析装置用サンプラ・システムにより取得された情報(試
料の番号等)は、予め設定された試料の属性(名前、種
類等)及び分析項目に対応づけられて、上記の測定結果
と共に出力されるようになっている。
【0004】このように化学分析装置用サンプラ・シス
テムを搭載した自動分析装置においては、例えば、円形
のサンプラが複数本の試料容器を円周方向に沿って例え
ば2列(外周列及び内周列)に亘り保持した状態で回転
する。そこで、外周列よりも半径方向外側の位置と内周
列よりも半径方向内側の位置とに夫々配置されたバーコ
ード・リーダが試料容器のラベルからバーコードを読取
る。例えば、試料数が少ない場合には外周列だけに試料
を並べて、1台のバーコード・リーダで全試料容器のバ
ーコードを読取る。
【0005】このようにバーコード・システムにも使用
されるサンプラは、例えば、2枚の円形支持板の内の上
側板に穿孔した容器挿入用の複数の穴と下側板とにより
試料容器を保持する構造となっている。上側板の穴に
は、外周列の半径方向外側と内周列の半径方向内側とに
バーコード読み取り用の切欠きが設けられている。従っ
て、試料容器は、切欠き部分にラベル貼付位置を合わせ
た状態でサンプラに保持され、バーコード読み取りに供
せられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の化学分析装置用サンプラ・システムにあっ
ては、1台のバーコード・リーダがサンプラ上の1列の
バーコード読取りを実行する構成であったため、測定数
が増えて数列に亘り試料をセットする場合には、バーコ
ード・リーダの台数を増やした構成(例えば上記の2
台)を構築する必要があり、比較的高価なものとなって
いた。しかも、バーコード読取時には、試料容器を置く
ポジション全てに読み取りを実行してしまうので、例え
ば、セットした試料が5個でも50個でも全体の読取時
間は殆ど変わらない。
【0007】さらに、上述した従来技術にあっては、化
学分析装置用サンプラ・システムに適用されるサンプラ
の構造に起因する問題もあった。例えば、円形支持板の
切欠き部分に試料容器のラベルを合わせるようにしてセ
ットする必要があるため、試料容器の外側表面の内のラ
ベル貼付位置が限定されてしまい、その位置に合わせて
正確にラベルを貼り付けなければならず、特に測定対象
の試料数が多い場合にはラベル貼付作業が煩雑となって
いた。
【0008】また、一定形状の容器のみに対応した専用
サンプラを化学分析装置用サンプラ・システムに使用す
る場合には、カップ等の特殊形状容器を混在して使用で
きなかったり、着脱が困難となり、バーコード読取対象
の試料をサンプラにセットできないこともあった。さら
に、サンプラには、通常、試料の用途(一般、緊急、コ
ントロール等)別にポジションが決められているにもか
かわらず、そのポジションには番号がふってあるだけな
ので、バーコード読取対象の試料を誤って別用途のポジ
ションにセットしてしまったり、緊急用の試料を一般用
のポジションにセットしたりするといった不都合があっ
た。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題を考慮
してなされたもので、バーコードの読み取り効率を高
め、試料セット等の作業性を向上させた化学分析装置用
サンプラ・システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る化学分析装置用サンプラ
・システムにあっては、バーコード付きラベルが貼付さ
れた複数本の試料容器を保持する化学分析用のサンプラ
と、このサンプラに保持された複数本の試料容器のラベ
ルから上記バーコードを読み取ることにより、当該試料
容器内の試料に関する情報を取得するバーコード・リー
ダを有するバーコード・システムとを備えた構成とし、
上記サンプラは、少なくとも1枚のプレート及びそのプ
レートの上面に取り付ける少なくとも1つのホルダを備
え、当該ホルダを上記試料容器の軸方向に沿って延びる
細長い柱状部材で形成している。
【0011】また請求項2記載の発明では、前記柱状部
材は弾性体から成っている。
【0012】また請求項3記載の発明では、前記プレー
トの上面に前記ホルダを予め設定された列方向に沿って
少なくとも2列に亘り所定間隔毎に互い違いの配置とな
るように取り付けている。
【0013】また請求項4記載の発明では、前記プレー
ト又はバーコード・リーダの内のいずれか一方を所定の
移動方向に沿って移動させる駆動手段を備え、前記列方
向を上記移動方向に沿う方向に設定ている。
【0014】また請求項5記載の発明では、前記駆動手
段により前記プレート又はバーコード・リーダの内のい
ずれか一方が移動している間、前記少なくとも2列のホ
ルダの夫々に保持された試料容器のラベルから前記バー
コードを読み取る手段を前記バーコード・リーダが備え
ている。
【0015】また請求項6記載の発明では、前記駆動手
段により前記プレート又はバーコード・リーダの内のい
ずれか一方が1スキャン分移動している間、前記少なく
とも2列のホルダの夫々に保持された試料容器のラベル
から前記バーコードを読み取る手段を前記バーコード・
リーダが備えている。
【0016】また請求項7記載の発明では、前記プレー
トは円板状部材であり、前記駆動手段は当該円板状部材
の中心部に取り付ける駆動軸を有し且つその駆動軸を中
心として当該円板状部材を回転させる手段であり、前記
列方向を当該円板状部材の円周方向に沿って設定してい
る。
【0017】また請求項8記載の発明では、前記バーコ
ード・システムは、前記ホルダにおける前試料記容器の
有無情報を検知するセンサを更に備えると共に、前記バ
ーコード・リーダは当該センサにより検知された当該有
無情報に基づいて、前記ホルダに保持された試料容器の
ラベルからバーコードを読み取る手段を備えている。
【0018】また請求項9記載の発明では、前記サンプ
ラは、前記プレートの上面に着脱自在に取り付ける専用
プレートを更に備え、この専用プレートに前記ホルダに
対向し且つ前記試料容器の形状に応じた内壁を有する少
なくとも1つの穴を穿孔し、その穴に上記試料容器を嵌
め込んで支持するように形成ている。
【0019】また請求項10記載の発明では、前記内壁
を前記試料容器の形状に応じた段付き形状に形成してい
る。
【0020】また請求項11記載の発明では、前記プレ
ートの上面における前記ホルダの取付付近に複数用途別
の色分けマークを表示するようにしている。
【0021】
【作用】本発明による化学分析装置用サンプラ・システ
ムによると、サンプラが少なくとも1枚のプレート及び
そのプレートの上面に取り付ける少なくとも1つのホル
ダを備え、そのホルダを試料容器の軸方向に沿って延び
る細長い柱状部材で形成したため、ホルダの板状部材を
除く露出部分にラベルを合わせて試料容器をセットする
だけで、1台のバーコード・リーダにより、試料容器の
ラベルからバーコードが読み取られ、その試料容器内の
試料に関する情報が取得される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7に基づ
き説明する。この実施例は、本発明に係る化学分析装置
用サンプラ・システムを自動分析装置に搭載して適用し
たものである。
【0023】図1に示す自動分析装置1においては、化
学分析装置用サンプラ・システム2の複数の試料容器S
a…Saからアーム等を有する分注機構2aにより、硬
質ガラス等から成る複数の反応管(セル)Sb…Sbに
定量の試料が分注される。この反応管Se…Seには、
2つの試薬庫3、3に保持された複数の試薬容器Sc…
Scからの定量の試薬も上記と同等の分注機構3a、3
aにより分注される。ここで、反応管Sb…Sb内の試
料及び試薬が撹拌子等を有する撹拌機構4、4により撹
拌・混合され、その反応管内の吸光度が測光部(図示し
ない)により計測され、試料の特定成分量が化学分析さ
れる。また、この自動分析装置1には、反応管Sb…S
bを洗浄するための洗浄機構5及び別体の電解質測定装
置6も装備されている。
【0024】図2に示す化学分析装置用サンプラ・シス
テム2は、試料容器保持用のサンプラ7と、このサンプ
ラ7にセットされた試料容器のラベルからバーコード読
み取りを実行するバーコード・システム8とを備える。
【0025】サンプラ7は、バーコード・システム8か
らの指令をインタフェース(図示しない)等を介して受
けるモータ・ドライバ9と、このモータ・ドライバ9に
電気的に接続されるモータ10と、このモータ10の回
転軸10aに回転自在に接続される1枚の円形支持板
(本発明のプレートに相当する)11と、この円形支持
板11の上面に取り付けられる複数の一般容器(採血管
等)支持用のホルダ12…12とを備える。
【0026】ホルダ12…12は、試料容器Sa…Sa
の軸(深さ)方向に沿って延びる複数の細長い柱状部材
で形成されている。この柱状部材は、例えば板バネ、樹
脂等の弾性体から成り、この弾性体のバネ効果により試
料容器Sa…Saを保持するようになっている。特に、
この弾性体の先端部は、試料容器の保持力を高めるた
め、プレート基端部よりも鋭利(爪状)となっている。
従って、バーコード読み取りに際しては、柱状部材を除
く露出部分にラベルを合わせて試料容器Sa…Saをセ
ットするだけでよい。また、柱状部材を除く露出部分
は、底部から上部への軸方向をカバーする領域であるた
め、ラベルを試料容器Sa…Saのいずれの位置に貼り
付けてもよい。
【0027】また、ホルダ12…12は、円形支持板9
の円周方向に沿う複数列L1…Ln毎に所定ピッチで配
置されている。本実施例では運用上、図3に示すよう
に、複数列L1…Lnを4列とし、その4列の内の外側
2列L1、L2をバーコード読取対象の一般試料用と
し、内側2列L3、L4を緊急用及びコントロール用と
して使い分ける。この内、少なくとも外側2列L1、L
2のホルダ12…12は、図4に示すように、バーコー
ド・システム8によるバーコード読取用として、互い違
いとなるように配置されている。また、円形支持板11
の上面におけるホルダ12…12の縁部、周辺部等に
は、図5に示すように、用途(一般用、緊急用、コント
ロール用等)別に色分けされたマークM(番号、円、円
弧、線等)が表示されている。
【0028】また、サンプラ7には、図2及び図6に示
すように、ホルダ12…12への着脱が比較的困難とな
るカップ等の特殊形状の容器Sa1…Sa1を支持する
ための専用プレート13が、円形支持板11の上側のホ
ルダ12…12の夫々に対向する位置に着脱自在に取り
付けられる。専用プレート13には、ホルダ12…12
の中心軸と同軸となる位置に、特殊形状の容器Sa1…
Sa1の形状に応じた内壁を有する穴13a…13aが
穿孔されており、この穴13a…13aに容器Sa1…
Sa1が着脱自在にセットされる。
【0029】バーコード・システム8は、図2に示す如
く、CPU14を搭載したコントローラ15の制御の元
に、サンプラ7にセットされた試料容器Sa…Saのラ
ベルからバーコードを読み取るバーコード・リーダ16
と、試料容器Sa…Saの有無状態を検出する反射型の
光センサ等の有無センサ17とを備える。
【0030】バーコード・リーダ16は、例えばレーザ
光によりバーコードを読み取り可能な通常のバーコード
読取装置を適用したもので、円形支持板11の半径方向
外側でホルダ12…12に非接触で対向する位置に配置
される。この対向位置は、図3及び図5に示すように、
光軸が円形支持板11上の少なくとも外側2列L1、L
2に向く位置に設定されており、これにより、円形支持
板11が回転している間、外側2列の内の外周列L1及
び内周列L2から交互にバーコード読み取りを実行し、
その読取信号をアンプ、A/D、インタフェース等(図
示しない)を介してコントローラ15に供給するように
なっている。
【0031】有無センサ17は、例えば光ビームを用い
た反射型の光センサを適用したもので、円形支持板11
の半径方向外側でホルダ12…12に非接触で対向する
位置に配置される。この対向位置は、光軸が円形支持板
11上の少なくとも外側2列L1、L2に向く位置に設
定され、且つ、バーコード読取対象の試料容器Saより
も1ピッチ分前の試料容器Saに向く位置に設定されて
いる。例えば、バーコード読取対象が外側2列の内の外
周列L1の位置にあるとき、この位置に対し互い違いと
なる内周列L2の位置が容器有無対象となるため、有無
センサ17からの光ビームは外周列L1の隣接する2つ
のホルダ間を通って内周列L2のホルダに向かう(図3
参照)。これにより、有無センサ17は、円形支持板1
1が回転している間、バーコード・リーダ16によるバ
ーコード読み取りよりも常に1ピッチ分前の外周列L1
又は内周列L2からビーム反射光を検出し、その検出信
号をアンプ、A/D、インタフェース等(図示しない)
を介してコントローラ15に供給するようになってい
る。
【0032】ここで、コントローラ15の処理を主に、
本実施例の作用を図7に基づいて説明する。
【0033】まず、バーコード読取対象の試料容器Sa
…Saが外側2列L1、L2のホルダ12…12(例え
ば、80個とする)にセットされ、化学分析装置用サン
プラ・システム2が起動したとする。この起動に際し
て、CPU14は、図7に示すステップS1にてモータ
・ドライバ9に回転指令を与える。これにより、モータ
・ドライバ9がモータ10を駆動させ、円形支持板11
を基準位置まで回転させる。この基準位置は、有無セン
サ17の光軸が外周列L1の読取開始位置(試料ポジシ
ョンNO.1)のホルダ12に向かう位置に相当する。
【0034】次いで、ステップS2にてカウンタ(図示
しない)の初期値nを1にセットすると、ステップS3
にて有無センサ17からのビーム反射光の検出信号を入
力して、試料容器12の有無状態を判断する。
【0035】このステップS3で容器有りと判断される
と、ステップS4にてモータ・ドライバ9に1ピッチ分
の回転指令を与え、ステップS6に移行する。これによ
り、円形支持板11が1ピッチ分、回転する。この回転
位置は、バーコード・リーダ16の光軸が外周列L1の
試料ポジションNO.1のホルダ12に向かう位置であ
ると共に、有無センサ17の光軸が内周列L2の試料ポ
ジションNO.2のホルダ12に向かう位置に相当す
る。これにより、バーコード・リーダ16が試料ポジシ
ョンNO.1のバーコード読取りを実行すると共に、有
無センサ17は試料ポジションNO.2のビーム反射光
を検出する。
【0036】次いで、ステップS6にて、CPU14は
バーコード・リーダ16からの試料ポジションNO.1
のバーコード読取情報を入力し、ステップS7の処理に
移行する。
【0037】また、上記ステップS3で容器無しと判断
されると、ステップS5にてモータ・ドライバ9に1ピ
ッチ分の回転指令を与え、ステップS7の処理に移行す
る。これにより、ホルダ12に試料容器Saがセットさ
れていない場合は、バーコード読取りが実行されず、読
取位置が1ピッチ分、スキップされる。
【0038】次いで、ステップS7にて初期値nが80
になったか否かを判断し、NOの場合は、ステップS8
に移行し、初期値nを1つインクリメントして、ステッ
プS3の処理に戻る。このステップS3〜S8の処理が
ステップS7でYES(n=80)と判断されるまで繰
り返し実行される。
【0039】これにより、ステップS3で容器有りと判
断されるときにバーコード読み取りが実行され、1スキ
ャン(1回転)で外周列L及び内周列L2の例えば80
個のホルダ12…12の内の所要セット数の試料容器に
ついて交互にバーコード読み取りが実行される。その読
み取られたバーコード情報は、容器有無情報と共に、C
PU14に記憶され、その後の分析結果に対応づけらて
出力される。
【0040】このように上記実施例によれば、サンプラ
を1枚の円形支持板及びホルダで構成し、そのホルダを
細長い柱状部材で形成したため、オペレータは試料容器
のラベル貼付位置を殆ど気にしないでラベルを貼り付け
ることができ、そのラベルを貼り付けた試料容器をサン
プラに容易にセットできる。従って、ラベル貼り付けか
ら容器セットまでの作業性を各段に高めることができ
る。しかも、ホルダを弾性体で形成することにより、バ
ネ効果の利点を生かして径が異なる採血管等でもサンプ
ラに容易にセットでき、しかも、カップ等の特殊形状の
容器であっても、専用板を使うことにより、容器形状を
気にしないで簡単にセットできる。さらに、円形支持板
上の試料ポジションを用途別に色分けしたため、オペレ
ータの視認性が向上し、試料容器を取り違えて別の位置
にセットするといった操作ミスを各段に軽減できる。
【0041】また、1枚の円形支持板上の少なくとも2
列に亘りホルダを互い違いに配置しているので、従来の
ように各列専用のバーコード・リーダを設けなくて済
み、1台のバーコード・リーダだけで少なくとも2列の
バーコード読み取りを容易に実行でき、比較的安価で多
量の検体IDを処理できる。しかも、少なくとも2列を
交互に読み取るので、円形支持板が1回転するだけで2
列のバーコード読み取りを実行でき、全体の読み取り効
率が各段に向上するようになる。
【0042】さらに、有無センサを設けたため、セット
されていない試料容器のスキップ分、読取り時間を短縮
でき、例えばバーコード読み取りが実行できなかったポ
ジションについて、試料容器が無くて読み取れなかった
のか、或いは試料容器は有ったけれども読み取ることが
できなかったのかの原因解明も容易となり、操作性が各
段に向上するようになる。
【0043】なお、本実施例では、バーコード読み取り
後に試料を定量分注する運用としたが、本発明は必ずし
もこれに限定されるものではない。例えば、バーコード
を読み取った試料から順次、分注を始める運用でもよ
く、或いは所定個数の読み取りと分注とを交互に実行す
る運用であってもよい。
【0044】また、本実施例では円形支持板を回転させ
る構成としたが、例えば、図8に示すように、長方形状
の支持板を長手方向に沿って移動させる構成でもよい。
さらに、支持板を固定してバーコード・リーダ及びセン
サを回転、移動させるように構成しても十分適用でき
る。
【0045】またなお、上記実施例ではホルダを4本の
柱状部材で形成したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、図9に示すように、ホルダの軸方向
に延びる2本の柱状部材の先端部を略T字状で形成した
構造のものでもよく、その他の柱状部材の構造を採用し
てもよい。
【0046】また、色分けマークは、本実施例のように
バーコード・システムを利用するサンプラだけでなく、
従来の一般のサンプラ(ユニバーサルサンプラ等)にも
十分適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る化学
分析装置用サンプラ・システムによれば、サンプラが少
なくとも1枚のプレート及びそのプレートの上面に取り
付ける少なくとも1つのホルダを備え、そのホルダを試
料容器の軸方向に沿って延びる細長い柱状部材で形成し
たため、ホルダの板状部材を除く露出部分にラベルを合
わせて試料容器をセットするだけで、容易かつ高速にバ
ーコード読み取りを実行でき、ラベル貼り付けから容器
セットに至るまでの作業性も各段に向上するようにな
る。また、少なくとも2列に亘りホルダを互い違いに配
置させる構造も構築でき、その場合には、1台のバーコ
ード・リーダだけでバーコード読み取りを実行でき、さ
らに1回のスキャン、例えばプレートを円板状部材で形
成した場合には1回転で全ての試料容器からバーコード
化された情報を取得でき、全体の読み取り効率が各段に
向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る化学分析装置用サンプラ・シス
テムを搭載した自動分析装置の全体の概要図。
【図2】本実施例の化学分析装置用サンプラ・システム
の概略構成図。
【図3】サンプラ上のホルダの配置説明図。
【図4】サンプラ上の外側2列のホルダの配置説明図。
【図5】色分けマークの説明図。
【図6】専用板の概略側面図。
【図7】コントローラの処理を説明する概略フローチャ
ート。
【図8】本実施例のサンプラの応用例を説明する図。
【図9】本実施例のホルダの応用例を説明する図。
【符号の説明】
1 自動分析装置 2 化学分析装置用サンプラ・システム 3 試薬庫 7 サンプラ 8 バーコード・システム 9 モータ・ドライバ 10 モータ 11 円形支持板 12 ホルダ 13 専用板 14 CPU 15 コントローラ 16 バーコード・リーダ 17 有無センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 均 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコード付きラベルが貼付された複数
    本の試料容器を保持する化学分析用のサンプラと、この
    サンプラに保持された複数本の試料容器のラベルから上
    記バーコードを読み取ることにより、当該試料容器内の
    試料に関する情報を取得するバーコード・リーダを有す
    るバーコード・システムとを備えた化学分析装置用サン
    プラ・システムにおいて、上記サンプラは、少なくとも
    1枚のプレート及びそのプレートの上面に取り付ける少
    なくとも1つのホルダを備え、当該ホルダを上記試料容
    器の軸方向に沿って延びる細長い柱状部材で形成したこ
    とを特徴とする化学分析装置用サンプラ・システム。
  2. 【請求項2】 前記柱状部材は、弾性体から成る請求項
    1記載の化学分析装置用サンプラ・システム。
  3. 【請求項3】 前記プレートの上面に前記ホルダを予め
    設定された列方向に沿って少なくとも2列に亘り所定間
    隔毎に互い違いの配置となるように取り付けた請求項1
    記載の化学分析装置用サンプラ・システム。
  4. 【請求項4】 前記プレート又はバーコード・リーダの
    内のいずれか一方を所定の移動方向に沿って移動させる
    駆動手段を備え、前記列方向を上記移動方向に沿う方向
    に設定した請求項3記載の化学分析装置用サンプラ・シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段により前記プレート又はバ
    ーコード・リーダの内のいずれか一方が移動している
    間、前記少なくとも2列のホルダの夫々に保持された試
    料容器のラベルから前記バーコードを読み取る手段を前
    記バーコード・リーダが備えた請求項4記載の化学分析
    装置用サンプラ・システム。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段により前記プレート又はバ
    ーコード・リーダの内のいずれか一方が1スキャン分移
    動している間、前記少なくとも2列のホルダの夫々に保
    持された試料容器のラベルから前記バーコードを読み取
    る手段を前記バーコード・リーダが備えた請求項4記載
    の化学分析装置用サンプラ・システム。
  7. 【請求項7】 前記プレートは円板状部材であり、前記
    駆動手段は当該円板状部材の中心部に取り付ける駆動軸
    を有し且つその駆動軸を中心として当該円板状部材を回
    転させる手段であり、前記列方向を当該円板状部材の円
    周方向に沿って設定した請求項4記載の化学分析装置用
    サンプラ・システム。
  8. 【請求項8】 前記バーコード・システムは、前記ホル
    ダにおける前試料記容器の有無情報を検知するセンサを
    更に備えると共に、前記バーコード・リーダは当該セン
    サにより検知された当該有無情報に基づいて、前記ホル
    ダに保持された試料容器のラベルからバーコードを読み
    取る手段を備えた請求項1記載の化学分析装置用サンプ
    ラ・システム。
  9. 【請求項9】 前記サンプラは、前記プレートの上面に
    着脱自在に取り付ける専用プレートを更に備え、この専
    用プレートに前記ホルダに対向し且つ前記試料容器の形
    状に応じた内壁を有する少なくとも1つの穴を穿孔し、
    その穴に上記試料容器を嵌め込んで支持するように形成
    した請求項1記載の化学分析装置用サンプラ・システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記内壁を前記試料容器の形状に応じ
    た段付き形状に形成した請求項9記載の化学分析装置用
    サンプラ・システム。
  11. 【請求項11】 前記プレートの上面における前記ホル
    ダの取付付近に複数用途別の色分けマークを表示するよ
    うにした請求項1記載の化学分析装置用サンプラ・シス
    テム。
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