JPH08237818A - フレーム組立用隅金具、フレーム及びフレームの組立方法 - Google Patents

フレーム組立用隅金具、フレーム及びフレームの組立方法

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JPH08237818A
JPH08237818A JP7061901A JP6190195A JPH08237818A JP H08237818 A JPH08237818 A JP H08237818A JP 7061901 A JP7061901 A JP 7061901A JP 6190195 A JP6190195 A JP 6190195A JP H08237818 A JPH08237818 A JP H08237818A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易なフレームの組立方法により、組立作業
の迅速性及び製品コストの低減性を向上させる。 【構成】 フレーム組立用の隅金具10,10・・・が
上下の四隅に夫々配設されており、縦方向に相対向する
隅金具10,10間には、夫々L形縦アングル21,2
1・・が橋渡され、隅金具10,10の側面部11a,
11bに形成された貫通孔11e,11eとL形縦アン
グル21,21・・に形成された取付孔21a,21a
・・・とを係合させてボルト及びナットにより締結され
る。また、横方向に相対向する隅金具間10,10に
は、夫々L形横アングル22a,22bが橋渡され、隅
金具10,10の側面部11a,11b及び舌状片1
2,12に形成された貫通孔11f,12a,12bと
L形横アングル22a,22bに形成された取付孔22
c,22c・・・とを係合させてボルト及びナットによ
り締結され、フレームが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレーム組立用隅金
具、フレーム及びフレームの組立方法に関し、特に、配
電盤等の筺体を構成するフレームの形成において、簡易
なフレーム組立方法によりフレーム形成作業の迅速性に
優れると共に、製品コストを削減させた技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフレーム形成方法は、図
10に示すように、複数のL形縦アングル1及びL形横
アングル2を溶接により接合することによりフレーム3
を形成していた。即ち、図において、L形縦アングル1
とL形横アングル2の端部1a,2aは溶接Aにより接
合され函形のフレーム3が形成される。そして、表面の
出っ張った溶接部分はグラインダー等により表面仕上げ
した後、塗装工程を経てフレーム3が完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる溶接に
よるフレームの組立方法にあっては、アングルの溶接作
業は熟練を要すると共に、溶接により発生する歪みを除
去するための歪取作業に工数が掛かり、フレーム形成作
業の迅速性に欠けることになり、作業工数増加に伴い製
品コストを増加させるといった問題点を生じていた。本
発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので
あり、簡易なフレームの組立方法により、組立作業の迅
速性及び製品コストの低減性に優れたフレーム組立用隅
金具、フレーム及びフレームの組立方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明は、側板をL字状に折曲することにより2つの
相直交する側面部を形成し、前記折曲辺と直交する側面
部の上下端辺のうち何れか一方の端辺より夫々側面部に
対して垂直内方向に所望幅かつ所望長さに亘って舌状片
を延設させると共に、前記側面部及び舌状片には、夫々
フレーム組立用の貫通孔を複数穿設した構成とする。
【0005】また、前記舌状片は、側面部の端部を内方
向に折曲させることにより形成するとよい。また、請求
項3に記載の発明は、請求項1記載のフレーム組立用隅
金具を上下の四隅に夫々配設し、縦方向に相対向する前
記隅金具間に夫々縦部材を橋渡し締結部材により締結す
ると共に、横方向に相対向する前記隅金具間に夫々横部
材を橋渡し締結部材により締結した構成とする。
【0006】また、前記締結部材はボルト及びナットに
より、前記縦部材及び横部材は両端部に夫々取付孔が形
成されたL形縦アングル及びL形横アングルにより夫々
構成され、縦方向に相対向する前記隅金具の側面部に形
成された貫通孔とL形縦アングルに形成された取付孔と
を係合させてボルト及びナットにより締結させると共
に、横方向に相対向する前記隅金具の側面部及び舌状片
に形成された貫通孔とL形横アングルに形成された取付
孔とを係合させてボルト及びナットにより締結するよう
にするとよい。
【0007】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
記載のフレーム組立用隅金具を縦軸方向の四隅に配設
し、次に、縦方向に相対向する隅金具間に夫々L形縦ア
ングルを、横方向に相対向する隅金具間にL形横アング
ルを夫々橋渡してボルト及びナットにより締結すること
により一対の縦枠を形成した後、該一対の縦枠間にL形
横アングルを橋渡してボルト及びナットにより締結する
ことにより、フレームを形成するように構成される。
【0008】また、請求項1記載のフレーム組立用隅金
具を横軸方向の四隅に配設し、次に、横方向に相対向す
る隅金具間にL形横アングルを夫々橋渡してボルト及び
ナットにより締結することにより一対の横枠を形成した
後、該一対の横枠間にL形縦アングルを橋渡してボルト
及びナットにより締結することにより、フレームを形成
するように構成することもできる。
【0009】
【作用】かかる構成によれば、アングルによるフレーム
の形成にあたりフレーム組立用隅金具を用いることによ
り、即ち、例えば、縦方向に相対向する隅金具の側面部
に形成された貫通孔とL形縦アングルに形成された取付
孔とを係合させてボルト及びナットにより締結させると
共に、横方向に相対向する隅金具の側面部及び舌状片に
形成された貫通孔とL形横アングルに形成された取付孔
とを係合させてボルト及びナットにより締結することに
より、容易にフレームを形成することができ、以て、従
来行われていた溶接作業を廃止することができる。した
がって、従来の溶接作業及び溶接により発生する歪みを
除去するための歪取作業を廃止することができるので、
作業工数を削減でき、以て、製品コストを低減すること
ができる。
【0010】また、従来の溶接のように熟練を要しない
ので、素人でも容易に組み立てることができる。また、
請求項5又は請求項6に記載のフレーム組立方法のよう
に、縦枠或いは横枠を予め先に組み立てておいてフレー
ムを形成するようにすると、更に、組立作業の迅速性を
確保することができると共に、フレームの大量生産にも
対処することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。先ず、図1〜図5において、本発明に係るフレー
ムの組立に使用される隅金具10の構造について説明す
る。即ち、図において、側板11をL字状に折曲するこ
とにより2つの相直交する側面部11a,11bが形成
される。
【0012】そして、図では、折曲された折曲辺11c
と直交する下端辺11d,11dより、舌状片12,1
2が夫々側面部11a,11bに対して垂直内方向に所
望幅で所望長さに亘って延設されている。この舌状片1
2,12は、側面部11a,11bの端部をプレスによ
り内方向に折曲させることにより形成するとよい。ま
た、前記側面部11a,11b及び舌状片12,12に
は、夫々フレーム組立用の貫通孔11e,11f,12
a,12bが複数穿設されている。尚、11g,11g
は、組立時に使用される捨て孔である。
【0013】次に、図6〜図7において、上記隅金具1
0・・・を用いて組み立てられたフレーム20の構造に
ついて説明する。即ち、図において、フレーム組立用の
隅金具10,10・・・が上下の四隅に夫々配設されて
おり、縦方向に相対向する隅金具10,10間には、夫
々縦部材としてのL形縦アングル21,21・・が橋渡
され、隅金具10,10の側面部11a,11bに形成
された貫通孔11e,11eとL形縦アングル21,2
1・・に形成された取付孔21a,21a・・・とを係
合させて締結部材としてのボルト及びナット(図示せ
ず)により締結される。また、横方向に相対向する隅金
具間10,10には、夫々横部材としてのL形横アング
ル22a,22bが橋渡され、隅金具10,10の側面
部11a,11b及び舌状片12,12に形成された貫
通孔11f,12a,12bとL形横アングル22a,
22bに形成された取付孔22c,22c・・・とを係
合させてボルト及びナットにより締結され、フレーム2
0が形成される。
【0014】このように、アングルによるフレームの形
成にあたりフレーム組立用隅金具10,10・・・を用
いることにより、従来行われていた溶接作業及び溶接に
より発生する歪みを除去するための歪取作業を廃止する
ことができる。したがって、作業工数を削減できると共
に、製品コストを低減することができる。
【0015】次に、図8に基づき、本発明に係るフレー
ム20の組立形成方法について説明する。先ず、フレー
ム組立用隅金具10,10・・を縦軸方向の四隅に配設
する。次に、縦方向に相対向する隅金具10a,10b
間に夫々L形縦アングル21,21を、横方向に相対向
する隅金具10a,10a間にL形横アングル22bを
夫々橋渡してボルト及びナットにより締結することによ
り一対の縦枠20a,20aを形成する。その後、一対
の縦枠20a,20a間にL形横アングル22aを橋渡
してボルト及びナットにより締結することにより、フレ
ーム20を形成し、最後に塗装工程を経て完成する。
【0016】また、図9に示すように、先ず、フレーム
組立用隅金具10,10・・・を横軸方向の四隅に配設
し、その後、横方向に相対向する隅金具10a,10a
間にL形横アングル22a,22bを夫々橋渡してボル
ト及びナットにより締結することにより一対の横枠20
b,20bを形成した後、一対の横枠20b,20b間
にL形縦アングル21,21を橋渡してボルト及びナッ
トにより締結することによりフレーム20を形成するよ
うにしてもよい。
【0017】このように、縦枠20a或いは横枠20b
を予め先に組み立てておいてフレーム20を形成するよ
うにすると、更に、組立作業の迅速性を確保することが
できると共に、フレームの大量生産にも対処できる。
尚、以上の実施例において、L形縦アングル及びL形横
アングルの長さは、自由に変えることができ、これによ
り、様々な大きさのフレームを形成することが可能とな
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アングルによるフレームの形成にあたりフレーム組立用
隅金具を用いることにより、従来行われていた溶接作業
及び溶接により発生する歪みを除去するための歪取作業
を廃止することができるので、作業工数を削減でき、以
て、製品コストを低減することができる。また、請求項
5又は請求項6に記載のフレーム組立方法によれば、縦
枠或いは横枠を予め先に組み立てておいてフレームを形
成するようにするので、更に、組立作業の迅速性を確保
することができると共に、フレームの大量生産にも対処
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレーム組立用隅金具を示す正面
図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】本発明に係るフレーム組立用隅金具を示す斜視
図。
【図6】本発明に係るフレーム組立用隅金具を用いたフ
レームの組立状態を示す分解斜視図。
【図7】本発明に係るフレームを示す斜視図。
【図8】本発明に係るフレームの組立方法を示す分解斜
視図。
【図9】本発明に係るフレームの他の組立方法を示す分
解斜視図。
【図10】従来のフレームを示す正面図。
【符号の説明】
10 隅金具 11 側板 11a,b 側面部 11c 折曲辺 11d 下端辺 11e,f 貫通孔 12 舌状片 12a,b 貫通孔 20 フレーム 20a 縦枠 20b 横枠 21 L形縦アングル(縦部材) 21a 取付孔 22a,b L形横アングル(横部材) 22c 取付孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側板をL字状に折曲することにより2つ
    の相直交する側面部を形成し、 前記折曲辺と直交する側面部の上下端辺のうち何れか一
    方の端辺より夫々側面部に対して垂直内方向に所望幅か
    つ所望長さに亘って舌状片を延設させると共に、 前記側面部及び舌状片には、夫々フレーム組立用の貫通
    孔を複数穿設したことを特徴とするフレーム組立用隅金
    具。
  2. 【請求項2】 前記舌状片は、側面部の端部を内方向に
    折曲させることにより形成したことを特徴とする請求項
    1記載のフレーム組立用隅金具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフレーム組立用隅金具を
    上下の四隅に夫々配設し、 縦方向に相対向する前記隅金具間に夫々縦部材を橋渡し
    締結部材により締結すると共に、横方向に相対向する前
    記隅金具間に夫々横部材を橋渡し締結部材により締結し
    たことを特徴とするフレーム。
  4. 【請求項4】 前記締結部材はボルト及びナットによ
    り、前記縦部材及び横部材は両端部に夫々取付孔が形成
    されたL形縦アングル及びL形横アングルにより夫々構
    成され、 縦方向に相対向する前記隅金具の側面部に形成された貫
    通孔とL形縦アングルに形成された取付孔とを係合させ
    てボルト及びナットにより締結させると共に、横方向に
    相対向する前記隅金具の側面部及び舌状片に形成された
    貫通孔とL形横アングルに形成された取付孔とを係合さ
    せてボルト及びナットにより締結したことを特徴とする
    請求項3記載のフレーム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のフレーム組立用隅金具を
    縦軸方向の四隅に配設し、 次に、縦方向に相対向する隅金具間に夫々L形縦アング
    ルを、横方向に相対向する隅金具間にL形横アングルを
    夫々橋渡してボルト及びナットにより締結することによ
    り一対の縦枠を形成した後、 該一対の縦枠間にL形横アングルを橋渡してボルト及び
    ナットにより締結することによりフレームを形成したこ
    とを特徴とするフレームの組立方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のフレーム組立用隅金具を
    横軸方向の四隅に配設し、 次に、横方向に相対向する隅金具間にL形横アングルを
    夫々橋渡してボルト及びナットにより締結することによ
    り一対の横枠を形成した後、 該一対の横枠間にL形縦アングルを橋渡してボルト及び
    ナットにより締結することによりフレームを形成したこ
    とを特徴とするフレームの組立方法。
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