JPH08237309A - データ再生方法およびデータ再生装置 - Google Patents

データ再生方法およびデータ再生装置

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JPH08237309A
JPH08237309A JP7036783A JP3678395A JPH08237309A JP H08237309 A JPH08237309 A JP H08237309A JP 7036783 A JP7036783 A JP 7036783A JP 3678395 A JP3678395 A JP 3678395A JP H08237309 A JPH08237309 A JP H08237309A
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宏一郎 田中
Tomohiro Kimura
知弘 木村
Akihiro Tatsuta
明浩 竜田
Tomonori Shiomi
智則 塩見
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    • H04L7/0054Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition
    • H04L7/0062Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition detection of error based on data decision error, e.g. Mueller type detection
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/091Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector using a sampling device

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路をシンボルレートよりも高い周波数で動
作させる必要をなくし、しかもサンプリングクロックの
位相シフト調整を不要にすることである。 【構成】 サンプラー1は、入力されたベースバンド信
号をサンプリングクロックに従ってサンプリングして、
サンプル値Sn を保持する。遅延回路7と遅延回路8と
は、それぞれSn-1 とSn-2 とを保持する。判定回路2
は、サンプル値S n-1 を判定してデータdn-1 を出力す
る。定数乗算器16は、dn-1 を定数α倍する。減算器
17は、Sn-1 からdn-1 を減算する。減算器13は、
n-2 からSn を減算する。乗算器14は、減算器17
の出力と減算器13の出力とを乗算して、タイミング誤
差信号を出力する。ローパスフィルタ15は、このタイ
ミング誤差信号の低域成分を抽出して、電圧制御発振器
6に制御電圧を与える。電圧制御発振器6は、この制御
電圧に依存する周波数のサンプリングクロックを出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ再生装置に関
し、より特定的には、ベースバンド信号をサンプリング
してデータに変換するためのデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベースバンド信号をデータに変
換するためには、所定の周期と位相とを有するクロック
信号を必要とする。従来、このクロック信号を発生する
ために、ベースバンド信号から所定のクロック信号を再
生するクロック再生回路が用いられている。
【0003】以下、従来のデータ再生装置について説明
する。図14は、従来のデータ再生装置のブロック図で
ある。図14において、このデータ再生装置は、クロッ
ク成分抽出回路21と、位相比較回路22と、ローパス
フィルタ23と、電圧制御発振器24と、位相シフト回
路25と、サンプラー26と、判定回路27とを備えて
いる。
【0004】クロック成分抽出回路21は、ゼロクロス
検出器や自乗回路などから構成され、入力されたベース
バンド信号からシンボルレートの成分をもつ信号を抽出
する。電圧制御発振器24は、ベースバンド信号を所定
のタイミングでサンプリングするためのクロックを制御
電圧に従って発生させる。位相比較回路22は、クロッ
ク成分抽出回路21からの信号と、電圧制御発振器24
からのクロックとの位相差を検出して、位相差信号を出
力する。ローパスフィルタ23は、この位相差信号の低
域成分を抽出して、電圧制御発振器24に制御電圧とし
て供給する。位相比較回路22とローパスフィルタ23
と電圧制御発振器24とで構成される位相制御ループ
(PLL)により、ベースバンド信号と一定の位相関係
をもつクロックが得られる。位相シフト回路25は、こ
のクロックの位相を調整し、ベースバンド信号のアイパ
タン開口が最も大きくなる時点でサンプリングするよう
に、サンプリングクロックをサンプラー26に供給す
る。サンプラー26は、位相シフト回路25から供給さ
れるサンプリングクロックに同期して、ベースバンド信
号をサンプリングする。判定回路27は、サンプラー2
6でサンプルされたベースバンド信号の符号や大きさを
判定して、データを出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
データ再生装置では、クロック成分抽出回路21は、ベ
ースバンド信号のゼロクロスを検出したり、ベースバン
ド信号全体を自乗したりするために、データ判定に必要
な時点以外にも多くの時点での情報を必要とする。その
ため、従来のデータ再生装置では、シンボルレートに比
べて高い周波数でクロック成分抽出回路21を動作させ
なければならないという問題があった。
【0006】また、ベースバンド信号のアイパタン開口
が最も大きくなる時点でサンプリングするためには、位
相シフト回路25を必要とし、その調整をアイパタンや
誤り率を見ながら行なわなければならないという問題が
あった。
【0007】それゆえに、本発明の目的は、シンボルレ
ートよりも高い周波数で動作させる必要がなく、しかも
位相シフトの調整が不要なデータ再生装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
入力信号をサンプリングして得たサンプル値から元のデ
ータを再生する方法であって、入力信号をシンボルレー
トでサンプリングしたサンプル値系列と、当該サンプル
値系列に対応する送信シンボルの推定値系列を時間軸上
で1シンボル分移動させた推定値系列との間の相関値を
計算し、相関値の極性に応じて、入力信号をサンプリン
グする時点を調整することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する方
法であって、入力信号をシンボルレートでサンプリング
したサンプル値系列と、当該サンプル値系列に対応する
送信シンボルの推定値系列を時間軸上で1シンボル分移
動させた第1の推定値系列との間の第1の相関値を計算
し、サンプル値系列と、当該サンプル値系列に対応する
送信シンボルの推定値系列を第1の推定値系列とは逆方
向に1シンボル分移動させた第2の推定値系列との間の
第2の相関値を計算し、第1の相関値と第2の相関値と
の差の極性に応じて、入力信号をサンプリングする時点
を調整することを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する方
法であって、入力信号をシンボルレートでサンプリング
したサンプル値系列から、当該サンプル値系列に対応す
る送信シンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値
系列を計算し、差値系列と、推定値系列を時間軸上で1
シンボル分移動させた推定値系列との間の相関値を計算
し、相関値の極性に応じて、入力信号をサンプリングす
る時点を調整することを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する方
法であって、入力信号をシンボルレートでサンプリング
したサンプル値系列から、当該サンプル値系列に対応す
る送信シンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値
系列を計算し、差値系列と、推定値系列を時間軸上で1
シンボル分移動させた第1の推定値系列との間の第1の
相関値を計算し、差値系列と、推定値系列を第1の推定
値系列とは逆方向に1シンボル分移動させた第2の推定
値系列との間の第2の相関値を計算し、第1の相関値と
第2の相関値との差の極性に応じて、入力信号をサンプ
リングする時点を調整することを特徴とする。
【0012】請求項5に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する方
法であって、入力信号をシンボルレートでサンプリング
したサンプル値系列から、当該サンプル値系列に対応す
る送信シンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値
系列を計算し、差値系列と、サンプル値系列を時間軸上
で1シンボル分移動させた第1のサンプル値系列との間
の相関値を計算し、相関値の極性に応じて、入力信号を
サンプリングする時点を調整することを特徴とする。
【0013】請求項6に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する方
法であって、入力信号をシンボルレートでサンプリング
したサンプル値系列から、当該サンプル値系列に対応す
る送信シンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値
系列を計算し、差値系列と、サンプル値系列を時間軸上
で1シンボル分移動させた第1のサンプル値系列との間
の第1の相関値を計算し、差値系列と、サンプル値系列
を第1のサンプル値系列とは逆方向に1シンボル分移動
させた第2のサンプル値系列との間の第2の相関値を計
算し、第1の相関値と第2の相関値との差の極性に応じ
て、入力信号をサンプリングする時点を調整することを
特徴とする。
【0014】請求項7に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する装
置であって、サンプリングクロックを発生するクロック
発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信号
をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
送信シンボルの推定値を生成する推定値生成手段と、推
定値とサンプル値とを乗算する乗算手段と、乗算手段の
出力の低域を通過させるローパスフィルタとを備え、ロ
ーパスフィルタの出力により、クロック発生手段におけ
るサンプリングクロックの位相を変化させることを特徴
とする。
【0015】請求項8に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する装
置であって、サンプリングクロックを発生するクロック
発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信号
をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
送信シンボルの第1の推定値と、当該サンプル値に対し
て第1の推定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信シ
ンボルの第2の推定値とを生成する推定値生成手段と、
サンプル値と第1の推定値とを乗算する第1の乗算手段
と、サンプル値と第2の推定値とを乗算する第2の乗算
手段と、第1の乗算手段の出力の低域を通過させる第1
のローパスフィルタと、第2の乗算手段の出力の低域を
通過させる第2のローパスフィルタと、第1のローパス
フィルタの出力から第2のローパスフィルタの出力を減
ずる減算手段とを備え、減算手段の出力により、クロッ
ク発生手段におけるサンプリングクロックの位相を変化
させることを特徴とする。
【0016】請求項9に係る発明は、入力信号をサンプ
リングして得たサンプル値から元のデータを再生する装
置であって、サンプリングクロックを発生するクロック
発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信号
をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
送信シンボルの第1の推定値と、当該サンプル値に対し
て第1の推定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信シ
ンボルの第2の推定値とを生成する推定値生成手段と、
第1の推定値から第2の推定値を減ずる減算手段と、サ
ンプル値と減算手段の出力とを乗算する乗算手段と、乗
算手段の出力の低域を通過させるローパスフィルタとを
備え、ローパスフィルタの出力により、クロック発生手
段におけるサンプリングクロックの位相を変化させるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項10に係る発明は、入力信号をサン
プリングして得たサンプル値から元のデータを再生する
装置であって、サンプリングクロックを発生するクロッ
ク発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信
号をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値から、当該サンプル値に対する送信シン
ボルの推定値の定数倍を減ずる第1の演算手段と、サン
プル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた送信シン
ボルの推定値と、演算手段の出力とを乗算する第2の演
算手段と、演算手段の出力の低域を通過させるローパス
フィルタとを備え、ローパスフィルタの出力により、ク
ロック発生手段におけるサンプリングクロックの位相を
変化させることを特徴とする。
【0018】請求項11に係る発明は、入力信号をサン
プリングして得たサンプル値から元のデータを再生する
装置であって、サンプリングクロックを発生するクロッ
ク発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信
号をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値から、サンプル値に対する送信シンボル
の推定値の定数倍を減ずる第1の演算手段と、サンプル
値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた送信シンボル
の第1の推定値から、当該サンプル値に対して第1の推
定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信シンボルの第
2の推定値を減ずる第2の演算手段と、第1の演算手段
の出力と第2の演算手段の出力とを乗算する乗算手段
と、乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
タとを備え、ローパスフィルタの出力により、クロック
発生手段におけるサンプリングクロックの位相を変化さ
せることを特徴とする。
【0019】請求項12に係る発明は、入力信号をサン
プリングして得たサンプル値から元のデータを再生する
装置であって、サンプリングクロックを発生するクロッ
ク発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信
号をサンプリングして第1のサンプル値を出力するサン
プラーと、第1のサンプル値から、当該第1のサンプル
値に対する送信シンボルの推定値の定数倍を減ずる演算
手段と、第1のサンプル値に対して時間軸上で1シンボ
ル分ずれた第2のサンプル値と、演算手段の出力とを乗
算する乗算手段と、乗算手段の出力の低域を通過させる
ローパスフィルタとを備え、ローパスフィルタの出力に
より、クロック発生手段におけるサンプリングクロック
の位相を変化させることを特徴とする。
【0020】請求項13に係る発明は、入力信号をサン
プリングして得たサンプル値から元のデータを再生する
装置であって、サンプリングクロックを発生するクロッ
ク発生手段と、サンプリングクロックに同期して入力信
号をサンプリングしてサンプル値を出力するサンプラー
と、サンプル値と所定の時間関係を有する第1のサンプ
ル値から、当該第1のサンプル値に対する送信シンボル
の推定値の定数倍を減じると共に、その出力がサンプル
値に対して時間軸上で所定シンボル分遅延されている演
算手段と、演算手段の出力に対して時間軸上で1シンボ
ル分ずれた第2のサンプル値から、当該演算手段の出力
に対して第1のサンプル値とは逆方向に1シンボル分ず
れた第3のサンプル値を減ずる減算手段と、演算手段の
出力と減算手段の出力とを乗算する乗算手段と、乗算手
段の出力の低域を通過させるローパスフィルタとを備
え、ローパスフィルタの出力により、クロック発生手段
におけるサンプリングクロックの位相を変化させること
を特徴とする。
【0021】
【作用】本発明は以上のように構成し、シンボルレート
でサンプリングしたサンプル値のみを用いて相関値を計
算することにより、サンプル点以外の情報を必要とせ
ず、回路をシンボルレートで動作させればよいことにな
る。また、その相関値がタイミングの誤差信号を表し、
この誤差信号によりサンプルタイミングを変化させるこ
とにより、クロックの位相シフト手段を用いずに最適な
タイミングでベースバンド信号をサンプリングすること
になる。
【0022】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係る
データ再生装置の構成を示すブロック図である。また、
図2は、図1のデータ再生装置の前段に配置される、変
調部から復調部までのデータ伝送システムの構成を示す
ブロック図である。図3は、図2における各部の信号の
波形図である。
【0023】図2で変調部31に入力された送信シンボ
ル(図3(a)参照)は、変調部31の帯域制限により
連続波形に変換された後、伝送路32によって伝送さ
れ、復調部33で受信側帯域制限を受け、図1のデータ
再生装置に供給される。伝送路32にベースバンド帯域
の信号を通過させるときは、変調部31および復調部3
3は、ベースバンド帯域の信号のみを扱う。伝送路32
に搬送波帯域の信号を通過させるときは、変調部31は
ベースバンド帯域から搬送波帯域への変換を行い、復調
部33は搬送波帯域からベースバンド帯域への変換を行
う。
【0024】一般に、変調部31と伝送路32と復調部
33とを合わせた総合伝達特性は、図4に例示するよう
なフルロールオフフィルタのインパルス応答を持つの
で、復調部33の出力は、図3(b)に示すような連続
波形になる。変調部31に入力した送信シンボルと同じ
タイミングを持つクロック(図3(c)参照)に同期し
てこの連続波形をサンプリングすることにより、データ
を正確に再生することができる。ただし、簡単化のた
め、変調部31、伝送部32および復調部33を通過す
るときに生じる時間差は無視している。
【0025】図1において、本実施例のデータ再生装置
は、サンプラー1と、判定回路2と、遅延回路3と、乗
算器4と、ローパスフィルタ5と、電圧制御発振器5と
を備えている。
【0026】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。遅
延回路3は、データdn をサンプリングクロック1つ分
遅延させて、データdn-1 を出力する。乗算器4は、サ
ンプル値Sn と、遅延させたデータdn-1 とを乗算す
る。ローパスフィルタ5は、乗算器4の出力を平滑化し
て、その直流成分を抽出する。電圧制御発振器6は、そ
の直流成分の符号と大きさとに応じて、周波数が変化す
るサンプリングクロックを発生する。
【0027】次に、図1に示す構成でベースバンド信号
を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説明
する。前述の図3では、サンプリングクロックの位置が
最適な場合を示したが、図5にサンプリングクロックが
最適位置からずれた場合のサンプル値を示す。図5にお
いて、サンプリングクロックが時間軸上で早い方向にず
れた場合、A〜Fのうち、AおよびDは、サンプル値が
本来の値よりも大きくなっている。これは、AやDに先
立つデータの極性が正であり、サンプリングするタイミ
ングが先立つデータに近づいて、先立つデータからの応
答が先立つデータの極性と同じく正になったためであ
る。これに対し、EおよびFでは、先立つデータからの
応答が先立つデータの極性と同じく負なので、サンプル
値が本来の値よりも小さくなっている。
【0028】一方、図5で、サンプリングクロックが時
間軸上で遅い方向にずれた場合、a〜fのうち、aおよ
びdは、サンプル値が本来の値よりも小さくなってい
る。これは、aやdに先立つデータの極正が正であり、
サンプリングするタイミングが先立つデータから遠ざか
って、先立つデータからの応答が先立つデータの極性と
は逆に負になったためである。これに対し、eおよびf
では、先立つデータからの応答が先立つデータの極性と
は逆に正なので、サンプル値が本来の値よりも大きくな
っている。
【0029】時間軸上で早い方向にずれた場合のサンプ
ル値BおよびC、または遅い方向にずれた場合のサンプ
ル値bおよびcは、本来の値からのずれはわずかであ
る。これは、先立つデータからの応答と、後続するデー
タからの応答とが打ち消し合うためである。先立つデー
タからの応答のみを考えると、以上述べたように、サン
プリングするタイミングが時間軸上で早い方向にずれた
場合は、サンプル値とそれに先行するデータとの相関が
正になる。逆に、時間軸上で遅い方向にずれた場合は、
サンプル値とそれに後続するデータとの相関が負にな
る。以上のことを前提にして、図1のデータ再生装置で
サンプリングタイミングが最適値になる理由を以下に説
明する。
【0030】乗算器4はサンプル値とそれに先行するデ
ータとを乗算し、ローパスフィルタ5はこの乗算結果を
近似的に累積するので、結果的にローパスフィルタ5
は、両者の相関値を出力する。電圧制御発振器6は、制
御電圧が上がれば周波数が下がり、制御電圧が下がれば
周波数が上がる特性を有している。サンプリングするタ
イミングが早い場合は、相関が正になるので、制御電圧
が上がり、サンプリングする周波数が下がる。その結
果、サンプリングするタイミングが遅れる。逆に、サン
プリングするタイミングが遅い場合は、相関が負になる
ので、制御電圧が下がり、サンプリングする周波数が上
がる。その結果、サンプリングするタイミングが早くな
る。このようにして相関が0になるようにサンプルタイ
ミングが制御され、最適な時刻でのサンプリングが実現
する。
【0031】ここで、相関値の符号と大きさとが、タイ
ミングずれの方向と大きさとを示すことを数式を用いて
確認しておく。
【0032】図5に示したサンプル値のうちの1つSn
は、次式(1)で表される。 Sn =k{an+1 h(t−T)+an h(t)+an-1 h(t+T)} …(1) ただし、上式(1)において、kは変調部31と伝送部
32と復調部33とを合わせた総合振幅利得、an は変
調部から送信したデータ、an+1 はそれに後続するデー
タ、an-1 はそれに先立つデータ、tは最適なサンプル
タイミングからのずれ時間、Tは1シンボル長を表して
いる。
【0033】最適なタイミングでサンプリングした場合
には、隣接データの応答は、図4に示したインパルス応
答のゼロ点(中心から±1シンボル時間離れた時点)に
当たるので、データ間の干渉は起こらない。最適なタイ
ミングからずれるに従い、隣接するデータからの干渉が
大きくなる。この様子を上式(1)から求める。上式
(1)のh(t−T)とh(t+T)は、それぞれ、次
式(2),(3)で近似できる。 上式(2)および(3)において、h’( )はh
( ) の1次微分、cはインパルス応答の中心から前
後に1シンボル長だけ離れた時点における1次微分値の
絶対値を示している。
【0034】前述の式(1)のh(t)は、インパルス
応答の極大の部分なので、tによらず、h(t)=1と
近似する。これらの近似により、式(1)のSn は、次
式(4)で表される。 Sn =k{an +c(an+1 −an-1 )t} …(4)
【0035】判定器2は、Sn の判定値dn を出力し、
遅延回路3はそれを1サンプル遅延させてdn-1 を出力
する。乗算器4は、このSn とdn-1 とを乗算するの
で、その出力は、次式(5)で表される。 Snn-1 =kann-1 +kc(an+1n-1 −an-1n-1 )t …(5) 上式(5)のタイミング誤差信号が、ローパスフィルタ
8を通過することにより、その低域成分すなわち平均値
が求められる。伝送するデータがランダムであると仮定
すると、次式(6),(7)の関係が成り立つ。ただ
し、< >は平均を表している。 <ann-1 >=0 …(6) <an+1n-1 >=0 …(7)
【0036】上式(6),(7)の関係を用いると、前
述の式(5)の平均値<e>は、次式(8)に示す値に
なる。 <e>=−kc<an-1n-1 >t =−kc<ann >t …(8)
【0037】著しく判定誤りが多くない限り、an とd
n との相関が大きく、上式(8)の<ann >は正の
値をとるので、<e> は、ずれ時間tの符号と大きさ
を反映することになる。
【0038】なお、図1の実施例では、サンプル値とそ
れに先行するデータとの相関を求めたが、サンプル値の
ほうを遅延させることにより、サンプル値とそれに後続
するデータとの相関を求めてもよい。その場合には、サ
ンプリングするタイミングが早い場合は相関が負になる
ので制御電圧が下がり、サンプリングするタイミングが
遅い場合は相関が正になるので制御電圧が上がる。よっ
て、電圧制御発振器6に、制御電圧が上がれば周波数が
上がり、制御電圧が下がれば周波数が下がる特性を持た
せれば、最適な時刻でのサンプリングが実現する。
【0039】(第2の実施例)図6は、本発明の第2の
実施例に係るデータ再生装置の構成を示すブロック図で
ある。前述の第1の実施例では、送信シンボルが完全に
ランダムでなく、式(6)の<ann-1 >=0が成り
立たない場合、式(8)が完全には成り立たなくなる。
図6の実施例は、送信シンボルが完全にランダムでない
場合に対応させたデータ再生装置として構成されてい
る。
【0040】図6において、このデータ再生装置は、サ
ンプラー1と、判定回路2と、乗算器4,10と、ロー
パスフィルタ5,11と、電圧制御発振器6と、遅延回
路7〜9と、減算器12とを備えている。
【0041】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。遅
延回路7は、データdn をサンプリングクロック1つ分
遅延させて、データdn-1 を出力する。遅延回路8は、
データdn-1 をサンプリングクロック1つ分遅延させ、
データdn-2 を出力する。遅延回路9は、サンプル値S
n をサンプリングクロック1つ分遅延させ、サンプル値
n-1 を出力する。乗算器4は、サンプル値Sn-1 とデ
ータdn-2 とを乗算する。ローパスフィルタ5は、乗算
器4の出力を平滑化して、その直流成分を抽出する。乗
算器10は、サンプル値Sn-1 とデータdn とを乗算す
る。ローパスフィルタ11は、乗算器10の出力を平滑
化して、その直流成分を抽出する。減算器12は、ロー
パスフィルタ5が出力する直流成分からローパスフィル
タ11が出力する直流成分を減算する。電圧制御発振器
6は、減算器12の出力信号の符号と大きさとに応じ
て、周波数が変化するサンプリングクロックを発生す
る。
【0042】次に、図6に示す構成でベースバンド信号
を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説明
する。第1の実施例では、サンプル値とそれに先行する
データとの相関は、サンプリングするタイミングが時間
軸上で早い方向にずれた場合には正になり、遅い方向に
ずれた場合には負になることを説明した。同様に、サン
プル値とそれに後続するデータとの相関は、サンプリン
グするタイミングが時間軸上で早い方向にずれた場合に
は負になり、遅い方向にずれた場合には正になることが
言える。減算器12では、サンプル値とそれに先行する
データとの相関から、サンプル値とそれに後続するデー
タとの相関を減算するため、減算器12の出力は、サン
プリングするタイミングが早い方向にずれた場合は正に
なり、遅い方向にずれた場合は負になる。この減算器1
2の出力で電圧制御発振器6を制御するので、第1の実
施例と同様に最適な時刻でのサンプリングを実現でき
る。さらに、2つの相関値の差を利用したので、より正
確に電圧制御発振器6を制御することができる。
【0043】(第3の実施例)なお、図6の乗算器4,
5、ローパスフィルタ5,11および減算器12は、と
もにデータdn-2 とデータdn とに対して、線形処理を
行うものである。従って、まず減算器によりデータd
n-2 からデータdn を減算し、その後に乗算器とローパ
スフィルタとを設けてもよい。この場合、データ再生装
置の構成は、図7に示す構成となり、乗算器とローパス
フィルタとの数を減らすことができる。
【0044】図7に示す第3の実施例において、減算器
13は、データdn-2 からデータd n を減ずる。乗算器
14は、減算器13の出力とサンプル値Sn-1 とを乗ず
る。図7の構成を用いれば、第1の実施例に比べてより
正確に電圧制御発振器6を制御できることを、数式を用
いて確認しておく。
【0045】サンプル値Sn-1 は、前述の式(4)を導
出したのと同様に次式(9)で表される。 Sn-1 =k{an-1 +c(an −an-2 )t} …(9) 乗算器14は、このサンプル値Sn-1 と、データの差
(dn-2 −dn )とを乗じるので、その出力は、次式
(10)で表される。 Sn-1(dn-2 −dn) =kan-1(dn-2 −dn) −kc(ann +an-2n-2 −ann-2 −an-2n )t …(10)
【0046】上式(10)のタイミング誤差信号は、ロ
ーパスフィルタ15を通過することにより、その低域成
分すなわち平均値が求められる。伝送するデータが完全
にランダムでなくても、次式(11),(12)の関係
が成り立つ。 <an-1n-2 >=<an-1n > …(11) <ann >=<an-2n-2 >≫<ann-2 >=<an-2n > …(12) 上式(11),(12)の関係を用いると、式(10)
の平均値<e>は、次式(13)に示す値になる。 <e>=−2kc<ann >t …(13) 著しく判定誤りが多くない限り、an とdn との相関が
大きく、式(13)の<ann >は正の値をとるの
で、<e>は、ずれ時間 t の符号と大きさを反映する
ことになる。
【0047】(第4の実施例)第1〜第3の実施例にお
いては、ベースバンド信号のサンプル値と、それに隣接
するデータとの相関を利用してサンプリングクロックの
位置を制御していた。これに対し、ベースバンド信号に
含まれる誤差と、それに隣接するデータとの相関を利用
すると、より正確にサンプリングクロックの位置を制御
することができる。
【0048】図8は、本発明の第4の実施例に係るデー
タ再生装置の構成を示すブロック図である。図8におい
て、このデータ再生装置は、サンプラー1と、判定回路
2と、遅延回路3と、乗算器4と、ローパスフィルタ5
と、電圧制御発振器6と、定数乗算器16と、減算器1
7とを備えている。
【0049】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されたサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。遅
延回路3は、データdn をサンプリングクロック1つ分
遅延させてデータdn-1 を出力する。定数乗算器16
は、データdn に定数αを乗じてαdn を出力する。減
算器17は、サンプル値Sn からαdn を減ずる。乗算
器4は、減算器17の出力と遅延させたデータdn-1
を乗算する。ローパスフィルタ5は、乗算器4の出力を
平滑化して、その直流成分を抽出する。電圧制御発振器
6は、その直流成分の符号と大きさとに応じて、周波数
が変化するサンプリングクロックを発生する。
【0050】次に、図8に示す構成でベースバンド信号
を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説明
する。基本的構成は、第1の実施例で説明した図1の構
成と同一なので、それと異なる部分を数式を用いて説明
する。
【0051】減算器17はサンプル値Sn からαdn
減じ、乗算器4は減算器17の出力と遅延させたデータ
n-1 とを乗算するので、乗算器17の出力は次式(1
4)で表される。 (Sn −αdn)dn-1 =(kan −αdn )dn-1 +kc(an+1n-1 −an-1n-1 )t …(14)
【0052】ローパスフィルタ5が出力する相関値は、
第1の実施例と同様に式(8)で表される。式(14)
を第1の実施例の式(5)と比べると、kann-1
項が(kan −αdn )dn-1 になっている。この項
は、サンプルタイミングのずれ時間tに無関係なため、
ずれ時間を検出して制御に用いるためには、小さい方が
望ましい。著しく判定誤りが多くない場合、dn は、a
n に等しいと見てよいので、乗算の定数αを総合利得k
に近い値に選ぶことにより、この項の絶対値を小さくす
ることができる。
【0053】(第5の実施例)図9は、本発明の第5の
実施例に係るデータ再生装置の構成を示すブロック図で
ある。図9において、このデータ再生装置は、サンプラ
ー1と、判定回路2と、電圧制御発振器6と、遅延回路
7〜9と、減算器13と、乗算器14と、ローパスフィ
ルタ15と、定数乗算器16と、減算器17とを備えて
いる。
【0054】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。遅
延回路7は、データdn をサンプリングクロック1つ分
遅延させ、データdn-1 を出力する。遅延回路8は、デ
ータdn-1 をサンプリングクロック1つ分遅延させ、デ
ータdn-2 を出力する。減算器13は、データdn-2
らデータdn を減じて、dn-2 −dn を出力する。定数
乗算器16は、データdn に定数αを乗じて、αdn
出力する。減算器17は、サンプル値S n からαdn
減じて、Sn −αdn を出力する。遅延回路9は、Sn
−αdnをサンプリングクロック1つ分遅延させ、Sn-1
−αdn-1 を出力する。乗算器14は、Sn-1 −αd
n-1 と、dn-2 −dn とを乗算する。ローパスフィルタ
15は、乗算器14の出力を平滑化して、その直流成分
を抽出する。電圧制御発振器6は、その直流成分の符号
と大きさとに応じて、周波数が変化するサンプリングク
ロックを発生する。
【0055】次に、図9に示す構成でベースバンド信号
を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説明
する。基本的構成は、第3の実施例で説明した図7の構
成と同一なので、それと異なる部分を数式を用いて説明
する。
【0056】乗算器14は、Sn-1 −αdn-1 とdn-2
−dn とを乗算するので、乗算器14の出力は、次式
(15)で表される。
【0057】 (Sn-1 −αdn-1 )(dn-2 −dn ) =(kan-1 −αdn-1 )(dn-2 −dn ) −kc(ann +an-2n-2 −ann-2 −an-2n )t …(15)
【0058】ローパスフィルタ15が出力する相関値
は、第3の実施例と同様に、式(13)で表される。
【0059】上式(15)を第3の実施例の式(10)
と比べると、kan-1 (dn-2 −d n ) の項が(ka
n-1 −αdn-1 )(dn-2 −dn )になっている。この
項は、サンプルタイミングのずれ時間tに無関係なた
め、ずれ時間を検出して制御に用いるためには、小さい
方が望ましい。著しく判定誤りが多くない場合は、dn
はan に等しいと見てよいので、乗算の定数αを総合利
得kに近い値に選ぶことにより、この項の絶対値を小さ
くすることができる。
【0060】(第6の実施例)第4および第5の実施例
においては、ベースバンド信号に含まれる誤差と、それ
に隣接するデータとの相関を利用してサンプリングクロ
ックの位置を制御していた。これに代えて、ベースバン
ド信号に含まれる誤差と、それに隣接するベースバンド
信号のサンプル値との相関を利用することができる。こ
れにより、搬送波伝送系の搬送波再生が不完全でベース
バンド信号に他のベースバンド信号が混入した場合で
も、相関値とサンプリングクロックずれとの関係が保た
れるため、正確にサンプリングクロックの位置を制御す
ることができる。
【0061】図10は、本発明の第6の実施例に係るデ
ータ再生装置の構成を示すブロック図である。図10に
おいて、このデータ再生装置は、サンプラー1と、判定
回路2と、遅延回路3と、乗算器4と、ローパスフィル
タ5と、電圧制御発振器6と、定数乗算器16と、減算
器17とを備えている。
【0062】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。定
数乗算器16は、データdn に定数αを乗じて、αd n
を出力する。減算器17は、サンプル値Sn からαdn
を減ずる。遅延回路3は、サンプル値Sn をサンプリン
グクロック1つ分遅延させてサンプル値Sn-1を出力す
る。乗算器4は、減算器17の出力と、遅延させたサン
プル値Sn-1 とを乗算する。ローパスフィルタ5は、乗
算器4の出力を平滑化して、その直流成分を抽出する。
電圧制御発振器6は、その直流成分の符号と大きさとに
応じて、周波数が変化するサンプリングクロックを発生
する。
【0063】次に、図10に示す構成でベースバンド信
号を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説
明する。基本的構成は、第4の実施例で説明した図8の
構成と同一であり、乗算器に入力するデータをサンプル
値に置き換えただけなので、ローパスフィルタ5が出力
する相関値は、前述の式(8)に似ており、次式(1
6)で表される。 <e>=−k2 c<an 2>t …(16) これより、上式(16)は、ずれ時間tの符号と大きさ
を反映することがわかる。
【0064】(第7の実施例)図11は、本発明の第7
の実施例に係るデータ再生装置の構成を示すブロック図
である。図11において、このデータ再生装置は、サン
プラー1と、判定回路2と、電圧制御発振器6と、遅延
回路7〜9と、減算器13と、乗算器14と、ローパス
フィルタ15と、定数乗算器16と、減算器17とを備
えている。
【0065】サンプラー1は、入力されたベースバンド
信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプリング
クロックに従ってサンプリングして、サンプル値Sn
出力する。判定回路2は、サンプル値Sn を判定して、
送信シンボルの推定値であるデータdn を出力する。遅
延回路7は、サンプル値Sn をサンプリングクロック1
つ分遅延させ、サンプル値Sn-1 を出力する。遅延回路
8は、サンプル値Sn- 1 をサンプリングクロック1つ分
遅延させ、サンプル値Sn-2 を出力する。減算器13
は、サンプル値Sn-2 からサンプル値Sn を減じてS
n-2 −Sn を出力する。定数乗算器16は、データdn
に定数αを乗じて、αdn を出力する。減算器17は、
サンプル値Sn からαdn を減じて、Sn −αdn を出
力する。遅延回路9は、Sn −αdn をサンプリングク
ロック1つ分遅延させ、Sn-1 −αd n-1 を出力する。
乗算器14は、Sn-1 −αdn-1 と、Sn-2 −Sn とを
乗算する。ローパスフィルタ15は、乗算器14の出力
を平滑化して、その直流成分を抽出する。電圧制御発振
器6は、その直流成分の符号と大きさとに応じて、周波
数が変化するサンプリングクロックを発生する。
【0066】次に、図11に示す構成でベースバンド信
号を最適なタイミングでサンプルできる理由を詳細に説
明する。基本的構成は、第5の実施例で説明した図9の
構成と同一であり、乗算器に入力するデータをサンプル
値に置き換えただけなので、ローパスフィルタ15が出
力する相関値は、前述の式(13)に似ており、次式
(17)で表される。 <e>=−2k2 c<an 2>t …(17) これより、式(17)は、ずれ時間tの符号と大きさを
反映することがわかる。
【0067】(第8の実施例)なお、図11の実施例で
は、乗算器14に供給するSn-1 −αdn-1 を得るため
に、まず定数乗算回路16および減算器17によってS
n - αdn を作り、それを遅延回路9で遅延させてい
た。これに対し、遅延回路7が出力するSn-1 に定数乗
算回路16と減算器17とを適用してSn-1 - αdn-1
を得ることができる。この構成を、第8の実施例として
図12に示す。図12の構成により、図11の遅延回路
9を省くことができる。
【0068】(第9の実施例)図13は、本発明の第9
の実施例に係るデータ再生装置の構成を示すブロック図
である。この第9の実施例は、図12に示す第8の実施
例のベースバンド信号入力を2つに拡張したものであ
る。
【0069】図13において、サンプラー1a,1b、
判定回路2a,2b、遅延回路7a,7b、遅延回路8
a,8b、減算器13a,13b、乗算器14a,14
b、定数乗算回路16a,16b、減算器17a,17
bは、それぞれ、第8の実施例(図12)のサンプラー
1、判定回路2、遅延回路7、遅延回路8、減算器1
3、乗算器14、定数乗算回路16、減算器17と同一
の構成なので、その説明を省略する。さらに、図13の
データ再生装置は、電圧制御発振器6と、ローパスフィ
ルタ15と、加算器18とを備えている。
【0070】サンプラー1aは、入力された第1ベース
バンド信号を、電圧制御発振器6から供給されるサンプ
リングクロックに従ってサンプリングする。以後、乗算
器14aまでの動作は、第8の実施例と同じである。サ
ンプラー1bは、入力された第2ベースバンド信号を、
電圧制御発振器6から供給されるサンプリングクロック
に従ってサンプリングする。以後、乗算器14bまでの
動作は、第8の実施例と同じである。加算器18は、乗
算器14aが出力するタイミング誤差信号と、乗算器1
4bが出力するタイミング誤差信号とを加算する。ロー
パスフィルタ15は、この加算結果の低域成分を抽出し
て、電圧制御発振器6に制御電圧を与える。電圧制御発
振器6は、この制御電圧に依存する周波数のクロックを
出力し、サンプラー1aおよびサンプラー1bにサンプ
リングクロックとして与える。
【0071】第9の実施例では、2つのベースバンド入
力(例えば、QPSK信号の復調時に得られる両軸)か
ら得られるタイミング誤差信号を、両方ともサンプルタ
イミングの制御に用いている。従って、1つのベースバ
ンド信号のみを利用するのに比べて、ベースバンド信号
に含まれる雑音により、サンプルタイミングが乱される
割合が小さくなる。
【0072】なお、第1〜第7の実施例についても、第
9の実施例の場合と同様に、ベースバンド信号を2つ以
上に拡張できるのは明らかである。
【0073】なお、第1〜第9の実施例において、サン
プラーは、A/D変換器により実現してもよい。ベース
バンド信号をA/D変換器によりディジタル信号に変換
することで、以後の遅延回路がフリップフロップ等で容
易に実現でき、減算器などの演算回路もディジタル回路
で実現できるため、集積回路化に適するデータ再生装置
が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜13の
発明によれば、サンプル点以外の情報を必要とせず、回
路をシンボルレートで動作させればよいので、シンボル
レートをハードウェアで決まる上限値いっぱいに引き上
げることができる。また、クロックの位相シフト手段を
用いずに最適なタイミングでベースバンド信号をサンプ
リングすることができるので、位相調整が不要となり、
調整コストを低減することができるという優れた効果を
奏する。
【0075】また、請求項2,8または9の発明によれ
ば、第1の相関値(サンプル値およびそれに先行するデ
ータ(推定値)間の相関値)と、第2の相関値(サンプ
ル値およびそれに後続する推定値間の相関値)とを求
め、これら2つの相関値の差の極性に応じて、入力信号
のサンプリング時点を調整するようにしているので、送
信シンボルが完全にランダムでなくても正確にサンプリ
ングクロックの位置を制御することができる。
【0076】また、請求項3または10の発明によれ
ば、入力信号に含まれる誤差と、それに隣接するデータ
との相関を利用して入力信号のサンプリング時点を調整
するようにしているので、より正確にサンプリングクロ
ックの位置を制御することができる。また、請求項4ま
たは11の発明によれば、入力信号に含まれる誤差と、
それに前後に隣接するデータとの相関を利用して入力信
号のサンプリング時点を調整するようにしているので、
送信シンボルが完全にランダムでなくても、より正確に
サンプリングクロックの位置を制御することができる。
【0077】また、請求項5または12の発明によれ
ば、入力信号に含まれる誤差と、それに隣接する入力信
号のサンプル値との相関を利用して入力信号のサンプリ
ング時点を調整するようにしているので、搬送波伝送系
の搬送波再生が不完全でベースバンド信号に他のベース
バンド信号が混入した場合でも、相関値とサンプリング
クロックずれとの関係が保たれるため、正確にサンプリ
ングクロックの位置を制御することができる。
【0078】また、請求項6または13の発明によれ
ば、入力信号に含まれる誤差と、それに前後に隣接する
入力信号のサンプル値との相関を利用して入力信号のサ
ンプリング時点を調整するようにしているので、送信シ
ンボルが完全にランダムでなくても、かつ搬送波伝送系
の搬送波再生が不完全でベースバンド信号に他のベース
バンド信号が混入した場合でも、正確にサンプリングク
ロックの位置を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るデータ再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】データ再生装置の前段に配置される変調部から
復調部までのデータ伝送システムの構成を示すブロック
図である。
【図3】図2のデータ伝送システムにおける各部の信号
の波形図である。
【図4】総合伝達特性のインパルス応答を示す図であ
る。
【図5】サンプリングクロックが最適位置からずれた場
合のサンプル値の状態を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るデータ再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係るデータ再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係るデータ再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施例に係るデータ再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施例に係るデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施例に係るデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第8の実施例に係るデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第9の実施例に係るデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】従来のデータ再生装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…サンプラー 2,2a,2b…判定回路 3,7〜9…遅延回路 4…乗算器 5,11,15…ローパスフィルタ 6…電圧制御発振器 10,14,14a,14b…乗算器 12,13,13a,13b…減算器 16,16a,16b…定数乗算器 17,17a,17b…減算器
フロントページの続き (72)発明者 塩見 智則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列と、当該サンプル値系列に対応する送信シン
    ボルの推定値系列を時間軸上で1シンボル分移動させた
    推定値系列との間の相関値を計算し、 前記相関値の極性に応じて、前記入力信号をサンプリン
    グする時点を調整することを特徴とする、データ再生方
    法。
  2. 【請求項2】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列と、当該サンプル値系列に対応する送信シン
    ボルの推定値系列を時間軸上で1シンボル分移動させた
    第1の推定値系列との間の第1の相関値を計算し、 前記サンプル値系列と、当該サンプル値系列に対応する
    送信シンボルの推定値系列を前記第1の推定値系列とは
    逆方向に1シンボル分移動させた第2の推定値系列との
    間の第2の相関値を計算し、 前記第1の相関値と前記第2の相関値との差の極性に応
    じて、前記入力信号をサンプリングする時点を調整する
    ことを特徴とする、データ再生方法。
  3. 【請求項3】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列から、当該サンプル値系列に対応する送信シ
    ンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値系列を計
    算し、 前記差値系列と、前記推定値系列を時間軸上で1シンボ
    ル分移動させた推定値系列との間の相関値を計算し、 前記相関値の極性に応じて、前記入力信号をサンプリン
    グする時点を調整することを特徴とする、データ再生方
    法。
  4. 【請求項4】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列から、当該サンプル値系列に対応する送信シ
    ンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値系列を計
    算し、 前記差値系列と、前記推定値系列を時間軸上で1シンボ
    ル分移動させた第1の推定値系列との間の第1の相関値
    を計算し、 前記差値系列と、前記推定値系列を前記第1の推定値系
    列とは逆方向に1シンボル分移動させた第2の推定値系
    列との間の第2の相関値を計算し、 前記第1の相関値と前記第2の相関値との差の極性に応
    じて、前記入力信号をサンプリングする時点を調整する
    ことを特徴とする、データ再生方法。
  5. 【請求項5】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列から、当該サンプル値系列に対応する送信シ
    ンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値系列を計
    算し、 前記差値系列と、前記サンプル値系列を時間軸上で1シ
    ンボル分移動させた第1のサンプル値系列との間の相関
    値を計算し、 前記相関値の極性に応じて、前記入力信号をサンプリン
    グする時点を調整することを特徴とする、データ再生方
    法。
  6. 【請求項6】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する方法であって、 前記入力信号をシンボルレートでサンプリングしたサン
    プル値系列から、当該サンプル値系列に対応する送信シ
    ンボルの推定値系列の定数倍を差し引いて差値系列を計
    算し、 前記差値系列と、前記サンプル値系列を時間軸上で1シ
    ンボル分移動させた第1のサンプル値系列との間の第1
    の相関値を計算し、 前記差値系列と、前記サンプル値系列を前記第1のサン
    プル値系列とは逆方向に1シンボル分移動させた第2の
    サンプル値系列との間の第2の相関値を計算し、 前記第1の相関値と前記第2の相関値との差の極性に応
    じて、前記入力信号をサンプリングする時点を調整する
    ことを特徴とする、データ再生方法。
  7. 【請求項7】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
    送信シンボルの推定値を生成する推定値生成手段と、 前記推定値と前記サンプル値とを乗算する乗算手段と、 前記乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
  8. 【請求項8】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
    送信シンボルの第1の推定値と、当該サンプル値に対し
    て第1の推定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信シ
    ンボルの第2の推定値とを生成する推定値生成手段と、 前記サンプル値と前記第1の推定値とを乗算する第1の
    乗算手段と、 前記サンプル値と前記第2の推定値とを乗算する第2の
    乗算手段と、 前記第1の乗算手段の出力の低域を通過させる第1のロ
    ーパスフィルタと、 前記第2の乗算手段の出力の低域を通過させる第2のロ
    ーパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタの出力から前記第2のロー
    パスフィルタの出力を減ずる減算手段とを備え、 前記減算手段の出力により、前記クロック発生手段にお
    けるサンプリングクロックの位相を変化させることを特
    徴とする、データ再生装置。
  9. 【請求項9】 入力信号をサンプリングして得たサンプ
    ル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
    送信シンボルの第1の推定値と、当該サンプル値に対し
    て第1の推定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信シ
    ンボルの第2の推定値とを生成する推定値生成手段と、 前記第1の推定値から前記第2の推定値を減ずる減算手
    段と、 前記サンプル値と前記減算手段の出力とを乗算する乗算
    手段と、 前記乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
  10. 【請求項10】 入力信号をサンプリングして得たサン
    プル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値から、当該サンプル値に対する送信シン
    ボルの推定値の定数倍を減ずる第1の演算手段と、 前記サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
    送信シンボルの推定値と、前記演算手段の出力とを乗算
    する第2の演算手段と、 前記演算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
  11. 【請求項11】 入力信号をサンプリングして得たサン
    プル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値から、前記サンプル値に対する送信シン
    ボルの推定値の定数倍を減ずる第1の演算手段と、 前記サンプル値に対して時間軸上で1シンボル分ずれた
    送信シンボルの第1の推定値から、当該サンプル値に対
    して第1の推定値とは逆方向に1シンボル分ずれた送信
    シンボルの第2の推定値を減ずる第2の演算手段と、 前記第1の演算手段の出力と前記第2の演算手段の出力
    とを乗算する乗算手段と、 前記乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
  12. 【請求項12】 入力信号をサンプリングして得たサン
    プル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングして第1のサンプル値を出力するサンプラー
    と、 前記第1のサンプル値から、当該第1のサンプル値に対
    する送信シンボルの推定値の定数倍を減ずる演算手段
    と、 前記第1のサンプル値に対して時間軸上で1シンボル分
    ずれた第2のサンプル値と、前記演算手段の出力とを乗
    算する乗算手段と、 前記乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
  13. 【請求項13】 入力信号をサンプリングして得たサン
    プル値から元のデータを再生する装置であって、 サンプリングクロックを発生するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックに同期して前記入力信号をサ
    ンプリングしてサンプル値を出力するサンプラーと、 前記サンプル値と所定の時間関係を有する第1のサンプ
    ル値から、当該第1のサンプル値に対する送信シンボル
    の推定値の定数倍を減じると共に、その出力が前記サン
    プル値に対して時間軸上で所定シンボル分遅延されてい
    る演算手段と、 前記演算手段の出力に対して時間軸上で1シンボル分ず
    れた第2のサンプル値から、当該演算手段の出力に対し
    て第2のサンプル値とは逆方向に1シンボル分ずれた第
    3のサンプル値を減ずる減算手段と、 前記演算手段の出力と前記減算手段の出力とを乗算する
    乗算手段と、 前記乗算手段の出力の低域を通過させるローパスフィル
    タとを備え、 前記ローパスフィルタの出力により、前記クロック発生
    手段におけるサンプリングクロックの位相を変化させる
    ことを特徴とする、データ再生装置。
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