JP2003078409A - 位相検出方法、位相検出回路および位相同期装置 - Google Patents

位相検出方法、位相検出回路および位相同期装置

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JP2003078409A
JP2003078409A JP2001262065A JP2001262065A JP2003078409A JP 2003078409 A JP2003078409 A JP 2003078409A JP 2001262065 A JP2001262065 A JP 2001262065A JP 2001262065 A JP2001262065 A JP 2001262065A JP 2003078409 A JP2003078409 A JP 2003078409A
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signal
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JP2001262065A
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Takaya Yamamura
高也 山村
Shinsuke Yamaoka
信介 山岡
Yasutaka Kotani
保孝 小谷
Hisao Osabe
久夫 長部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例外処理をしなくとも位相エラーの微分値を求
め、周波数引き込みが行えるようにした位相検出方法、
位相検出回路および位相同期装置を提供する。 【解決手段】 位相検出方法は、電気信号の位相を検出
するため、サンプリング位相の中でゼロクロスを挟む2
つのサンプリング位相を検出する検出ステップと、2つ
のサンプリング位相の中間位相の信号レベルを補間して
求める補間ステップと、中間位相をサンプリング位相と
して追加する追加ステップと、検出ステップと補間ステ
ップと追加ステップによる処理をN回(Nは自然数)繰
り返す繰り返しステップとを備えたので、サンプリング
位相間の信号レベルを補間し信号のゼロクロス位相を算
出することにより、信号レベル依存がなく安定した位相
エラー出力を得ることができ、また、位相同期処理の周
波数引き込み能力の向上および周波数引き込み処理の簡
単化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、位相検出
方法、位相検出回路(以下PLL)および位相同期装置
に関するものであり、特に、磁気記録媒体に記録したデ
ジタル信号を電気信号に変換し、その信号をAD変換器
でサンプリングし、そのサンプリングデータを用いて、
信号に同期したクロックを再生するクロック再生装置に
用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特開平11−1621
22号公報に記載されている種類のPLL回路の構成を
示す図である。図11において、入力信号には、磁気記
録されたデジタル信号を再生した電気信号が、位相等化
およびレベル調整されて入力される。入力信号は、AD
変換器111でデジタル値に変換され、位相検出回路1
12で、そのデジタル値から位相エラーを算出し、その
位相エラーをループフィルタ113で平滑し、そのルー
プフィルタ113の出力はデジタル制御発振器(DC
O)114の発振周波数を制御し、入力信号に同期した
再生クロックを再生する。
【0003】図12は、従来の位相エラーの検出方法を
示す図である。図12Aにおいて、波形(1)123、
波形(2)122、波形(3)121に対して、図12
Bに示すA1、A2のタイミングでサンプリングした結
果が、それぞれ●で示されており、このサンプリング結
果からA1とA2の中間タイミングのA’の波形レベル
を計算した結果が、□で示されている。
【0004】波形(2)122では、クロック位相がロ
ック位相の場合であり、位相エラー出力は“0”にな
る。波形(1)123では、クロック位相がロック位相
に対して遅れている場合であり、位相エラーはマイナス
値になる。波形(3)121では、クロック位相がロッ
ク位相に対して進んでいる場合であり、位相エラーはプ
ラス値になる。
【0005】このように、ロック位相の中間位相のレベ
ルが、位相ロックしていれば、位相エラー出力は“0”
であり、位相が進んでいる場合と遅れている場合で、極
性が異なる出力が得られるので、その結果をもとに位相
同期のフィードバック制御を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の位相エラー検出方法で位相エラーを算出する
と、図13Aの波形(4)132、波形(5)131に
示すように、A’の波形レベルは入力信号の波形レベル
の影響を受けるため、図14に示すように、位相エラー
と波形(4)に対する位相エラー出力レベル141、波
形(5)に対する位相エラー出力レベル142のように
対応が変動することがある。
【0007】これにより、位相エラー出力レベルから判
定する位相エラーの誤差が大きいため、位相エラーに応
じて位相エラー出力レベルを出力することが困難になる
という不都合があった。
【0008】これによる弊害を以下に示す。例えば、入
力信号に大きい位相等化誤差がある場合には、ゼロクロ
ス位相がばらつくので、位相エラー出力は図15に示す
ようになる。この内、ばらつきにより位相エラー出力の
極性が変わることろが特に影響を及ぼすが、“0”位相
付近では位相エラー出力レベルが小さいのに対し、+/
−π位相付近では位相エラー出力レベルが大きいので最
も悪影響を及ぼす。このような場合、+/−π位相付近
の位相エラーに対して位相エラー出力レベルを変換する
ような対応策が考えられるが、従来技術では実現が困難
である。
【0009】また、+πから−πへ位相が遷移する場合
や、逆に、−πから+πへ位相が遷移する場合の位相エ
ラー出力が不連続になる。これにより、周波数引き込み
のために位相エラーの微分値を求める場合に+/−π位
相付近の位相エラーに対しては、特開平11−1621
22号公報に示すように、今回の位相エラー出力から前
回の位相エラー出力を差し引いた値が、一定しきい値よ
りも大きい値であることにより、+/−π位相付近の遷
移であることを推定し、その場合の結果は無効にする等
の例外処理が必要であった。
【0010】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、例外処理をしなくとも位相エラーの微
分値を求め、周波数引き込みが行えるようにした位相検
出方法、位相検出回路および位相同期装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の位相検出方法
は、磁気記録媒体に記録したデジタル信号を電気信号に
変換し、その信号をアナログ/デジタル変換器でサンプ
リングし、そのサンプリングデータを用いて、信号に同
期したクロックを再生する同期クロック再生に用いる位
相検出方法において、電気信号の位相を検出するため、
サンプリング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプ
リング位相を検出する検出ステップと、2つのサンプリ
ング位相の中間位相の信号レベルを補間して求める補間
ステップと、中間位相をサンプリング位相として追加す
る追加ステップと、検出ステップと補間ステップと追加
ステップによる処理をN回(Nは自然数)繰り返す繰り
返しステップとを備えたものである。
【0012】また、本発明の位相検出回路は、磁気記録
媒体に記録したデジタル信号を電気信号に変換し、その
信号をアナログ/デジタル変換器でサンプリングし、そ
のサンプリングデータを用いて、信号に同期したクロッ
クを再生する同期クロック再生装置に用いる位相検出回
路において、電気信号の位相を検出するため、サンプリ
ング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプリング位
相を検出する検出手段と、2つのサンプリング位相の中
間位相の信号レベルを補間して求める補間手段と、中間
位相をサンプリング位相として追加する追加手段と、検
出手段と補間手段と追加手段による処理をN回(Nは自
然数)繰り返す繰り返し手段とを備えたものである。
【0013】また、本発明の位相同期装置は、入力信号
のアナログレベルをデジタル値に変換するアナログ/デ
ジタル変換手段と、アナログ/デジタル変換手段の出力
から入力信号の位相を検出する位相検出手段と、位相検
出手段の出力を増幅または減衰させる第1の増幅手段
と、位相検出手段の出力値は、位相エラーが0と+/−
πで0になり、+/−2πで最大値となるようにレベル
を変換するレベル変換手段と、レベル変換手段の出力を
増幅または減衰させる第2の増幅手段と、第2の増幅手
段の出力と積分項を加算する第1の加算手段と、第1の
加算手段の出力を積分項として保持する保持手段と、第
1の増幅手段の出力と保持手段の出力を加算する第2の
加算手段と、第2の加算手段の出力により、発振周波数
が制御される発振手段とを備えたものである。
【0014】従って本発明によれば、以下の作用をす
る。位相検出方法において、検出ステップでは、電気信
号の位相を検出するため、サンプリング位相の中でゼロ
クロスを挟む2つのサンプリング位相を検出する。補間
ステップでは、2つのサンプリング位相の中間位相の信
号レベルを補間して求める。追加ステップでは、中間位
相をサンプリング位相として追加する。繰り返しステッ
プでは。検出ステップと補間ステップと追加ステップに
よる処理をN回(Nは自然数)繰り返す。
【0015】また、位相検出回路において、検出手段
は、電気信号の位相を検出するため、サンプリング位相
の中でゼロクロスを挟む2つのサンプリング位相を検出
する。補間手段は、2つのサンプリング位相の中間位相
の信号レベルを補間して求める。追加手段は、中間位相
をサンプリング位相として追加する。繰り返し手段は、
検出手段と補間手段と追加手段による処理をN回(Nは
自然数)繰り返す。
【0016】また、位相同期装置において、アナログ/
デジタル変換手段は、入力信号のアナログレベルをデジ
タル値に変換する。位相検出手段は、アナログ/デジタ
ル変換手段の出力から入力信号の位相を検出する。第1
の増幅手段は、位相検出手段の出力を増幅または減衰さ
せる。レベル変換手段は、位相検出手段の出力値は、位
相エラーが0と+/−πで0になり、+/−2πで最大
値となるようにレベルを変換する。第2の増幅手段は、
レベル変換手段の出力を増幅または減衰させる。第1の
加算手段は、第2の増幅手段の出力と積分項を加算す
る。保持手段は、第1の加算手段の出力を積分項として
保持する。第2の加算手段は、第1の増幅手段の出力と
保持手段の出力を加算する。発振手段は、第2の加算手
段の出力により、発振周波数が制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態の位相検出方法および位相検出回
路は、サンプリング位相間の信号レベルを補間し信号の
ゼロクロス位相を算出することで、信号レベル依存がな
く安定した位相エラー出力が得られるものである。ま
た、この位相検出回路を用いることによって位相同期回
路の周波数引き込み能力の向上および周波数引き込み回
路の簡単化を図ることができる。
【0018】[位相検出方法]本実施の形態の位相検出
方法は、入力信号のゼロクロス位相を求めるためにサン
プルデータ間の補間を行うものであるが、2点による直
線補間で精度が得られない範囲では、i個(iは4以上
の整数)のサンプルデータ列(以降、サンプルデータを
タップとも記す)X1-i/2 ,・・・,X0 ,X+1,・・
・,Xi/2 を用いて、X0 とX+1の間の信号レベルを演
算値で補間し、補間間隔が直線補間で精度が得られる間
隔まで狭くなったら、2点による直線補間を行うこと
で、高精度にゼロクロス位相を求めるものである。
【0019】図1は、この位相検出方法による入力波形
図であり、入力信号SIの波形において、○で示すロッ
クすべき位相でのサンプルポイントT1,T3,T5,
T7,T9,T11と、◇で示すサンプルポイント例T
2,T4,T6,T8,T10とを示すものである。図
1からわかるように、ゼロクロスポイントがロックすべ
き位相の中間位相にくるようにサンプリング位相を制御
すると、位相ロックがかかる。
【0020】図2は、この位相検出方法による動作のフ
ローチャートである。図2の説明は、簡単化のため、用
いるサンプルデータ数を4個としている。a/bは、X
0 とX+1の間の補間位置を指定する変数であり、分子a
はX0 側を“0”としてX+1方向に大きな値をとる。L
は、ゼロクロス位相に対して、最も近く、かつ、早い時
刻方向(図1の波形で見て左手)で求められた補間値を
代入する変数、Rは、ゼロクロス位相に対して、最も近
く、かつ、遅い時刻方向(図1の波形で見て右手)で求
められた補間値を代入する変数、Nは、繰り返し回数の
ループ変数、nは、検出位相分解能のビット数、mは、
直線補間による検出位相分解能のビット数、{X-i,X
0 ,X+1,X+2}は、補間係数を代入する変数、yは、
演算した補間値を代入する変数、E[n−1:0]は、
位相エラーを保持する変数である。なお、{X-i
0 ,X+1,X+2}に代入する補間係数は、予め計算し
た値を、RAMなどに保持しておくものとする。ここ
で、説明の簡単化のため、n=5,m=2とおく。ま
た、4タップ補間法としてラグランジェ補間を使用例と
する。ラグランジェの補間多項式から、4タップ補間に
おけるサンプル位相間の補間係数は、数1式のようにな
る。
【0021】
【数1】
【0022】図2において、まず、ステップS1で、サ
ンプルの中間位相の信号レベルを求めるため、変数aと
bにそれぞれ“1”と“2”を代入する。また、Nに
“7”を、LにX0 ,RにX+1を代入する。
【0023】ステップS2で、N≠2であるので、ステ
ップS3で、1/2の補間係数{X -1(4/8)
0(4/8),X+1(4/8) ,X+2(4/8) }を{X-i,X0
+1,X+2}にロードする。ステップS4で、サンプル
の中間位相である1/2位相の信号レベルを、y=K-i
・X-i+K0 ・X0 +K+1・X+1+K+2・X+2}で求め
る。
【0024】ここで、LとRの極性が異なっている仮定
する。ステップS5で、Lとyの極性が一致すれば、ゼ
ロクロスポイントは、yとRの間にあることが分かる。
よって、ステップS6で、Lにyの値を代入し、位相エ
ラーのE[N−1]を“1”とする。次の補間位相とし
て、a=1×2+1=3、b=2×2=4により3/4
位相を算出する。そして、繰り返し変数のNから1を減
算する。
【0025】逆に、Lとyの極性が異なっている仮定す
る。ステップS5で、Lとyの極性が一致しなければ、
ゼロクロスポイントは、Lとyの間にあることが分か
る。よって、ステップS7で、Rにyの値を代入し、位
相エラーのE[N]を“0”とする。次の補間位相とし
て、a=1×2−1=1、b=2×2=4により1/4
位相を算出する。そして、繰り返し変数のNから1を減
算する。
【0026】このようにして、Nの値が3になるまでル
ープ1を繰り返すと、ゼロクロス位相が、サンプル間の
1/8の分解能まで求められる。Nの値が3になるとル
ープ1から抜けて、図3に示す2タップ直線補間を行う
ループ2の前処理に移行する。
【0027】図3において、ステップS11で、Lの値
がプラスなら、ステップS12で、LとRの値をマイナ
スに変換し、Lの値がマイナスなら、ステップS13
で、LとRの値をプラスに変換し、波形図で見て正の傾
きにする。その後、ループ2に入る。
【0028】まず、ステップS14で、LとRの中間値
をy=(L+R)/2で求める。次に、ステップ15
で、N≠0の条件処理を行い、N≠0でれば、次のステ
ップS16の条件処理に進む。ステップS16の条件処
理として、yの極性を判定し、y≧0であれば、ゼロク
ロスポイントは、Lと中間値の間にあることが分かり、
ステップS17で、LにLを再代入し、Rにyの値を代
入し、E[N−1]に“0”を代入する。そして、繰り
返し変数Nから1を減算する。
【0029】ステップS16の条件処理でyの極性がマ
イナスであれば、ゼロクロスポイントは、中間値とRの
間にあることが分かり、ステップS18で、Lにyを代
入し、RにRの値を再代入し、E[N−1]に“1”を
代入する。そして、繰り返し変数Nから1を減算する。
【0030】このようにして、Nの値が0になるまでル
ープ2を繰り返すと、ゼロクロス位相が、サンプル間の
1/32の分解能まで求められる。N==0が成立する
とループ2から抜けて、丸め処理に移行する。
【0031】丸め処理では、ステップS19で、最後の
yの値の演算結果が、0以上であれば、ステップS20
で、そのままにして切り捨ての丸めを行い、マイナス値
であれば、ステップS21で、位相エラーE[N−1:
0]に1を加算(加算はnビットのモジュロ演算)して
桁上がりの丸めを行う。
【0032】こうして得られた位相エラーE[N−1:
0]は、オフセットバイナリ値になっており、これを+
/−値を扱う2の補数に変換するため、ステップS22
で、最上位ビットであるE[N−1]ビットを反転し、
最終の位相エラーを求めることができる。
【0033】最後に、ステップS23で、X0 とX+1
極性が異なっているか判定し、異なっていればステップ
S25で求められた位相エラーを有効とし、同じであれ
ばステップS24で無効とする。
【0034】具体的な計算例を以下に示す。ここで、X
-i=−9,X0 =−20,X+1=9,X+2=20とす
る。これは、サンプル位相がロック位相に対して80度
進んでいた場合の例である。L=−20,R=9、N=
5のときは、以下の数2式となる。
【0035】
【数2】y=−64/1024*(−9)*576/1
024*(−20)+576/1024*9+(−6
4)/1024*20=−6.8750=−7
【0036】数2式よりyはLと同符号になったので、
L=−6.8750,E[4]=1,a=1*2+1=
3、b=2*2=4,N=5−1=4となる。
【0037】N=4でのループは、以下の数3式とな
る。
【0038】
【数3】y=−40/1024*(−9)*280/1
024*(−20)+840/1024*9+(−5
6)/1024*20=1.1719=1
【0039】数3式よりyはRと同符号になったので、
R=1,E[3]=0,a=3*2−1=5、b=4*
2=8,N=4−1=3となる。
【0040】N=3でのループは、以下の数4式とな
る。
【0041】
【数4】y=−55/1024*(−9)*429/1
024*(−20)+715/1024*9+(−6
5)/1024*20=−2.8808=−3
【0042】数4式よりyはLと同符号になったので、
L=−3,E[2]=1,a=5*2+1=11、b=
8*2=16,N=3−1=2となる。
【0043】N=2となったので、直線補間ループに移
行する。Lはマイナス値なので、L値、R値はそのまま
となる。LとRの中間値yはy=(−3+1)/2=−
1となり、yがマイナスなので、L=−1、E[1]=
1、N=2−1=1となる。
【0044】N=1のループは、LとRの中間値yは、
y=(−1+1)/2=0となり、yが0以上なので、
R=0、E[0]=0、N=1−1=0となる。
【0045】N=0のループは、LとRの中間値yは、
y=(−1+0)/2=−0.5となり、中間値yを求
めてからループ1を抜け、yがマイナスなので、位相エ
ラーE[4:0]に対して1を加算する丸めを行う。
【0046】最後に、正負のエラーにするため、位相エ
ラーの最上位ビットであるE[4]を反転すると、E
[4:0]=00110となり、+6のエラーが得ら
れ、これは、72度換算になり、80度に近い値が得ら
れる。
【0047】[位相検出回路例]図4に、図2に示した
位相検出方法による動作のフローチャートをハードウエ
アで実現した場合の位相検出回路例を示す。図4におい
て、サンプルデータ入力は、サンプルデータ列{X-i
0 ,X+1,X+2}として、Dフリップフロップ回路4
−1,4−2,4−3,4−4に保持される。Dフリッ
プフロップ回路4−5は変数LとしてX0 を保持し、D
フリップフロップ回路4−6は変数RとしてX+1を保持
する。係数テーブル1の係数K(4/8) とDフリップフロ
ップ回路4−1,4−2,4−3,4−4に保持された
サンプルデータ列{X-i,X0 ,X+1,X+2}とが乗算
器5−1,5−2,5−3,5−4により乗算され、乗
算結果が加算器6により加算される。この加算結果y1
により補間値が求められる。
【0048】加算器6の加算結果y1とDフリップフロ
ップ回路4−5の変数LとがMSB一致回路7で一致し
たときはオア回路8から加算結果y1が出力されてDフ
リップフロップ回路10−6に保持される。加算器6の
加算結果y1とDフリップフロップ回路4−6の変数R
とがMSB一致回路7で一致したときはオア回路9から
加算結果y1が出力されてDフリップフロップ回路10
−7に保持される。加算結果y1はDフリップフロップ
回路10−1に保持される。
【0049】サンプルデータ列{X-i,X0 ,X+1,X
+2}は、Dフリップフロップ回路10−2,10−3,
10−4,10−5に保持される。係数テーブル2の係
数K (2/8)、K(6/8) とDフリップフロップ回路10−
2,10−3,10−4,10−5に保持されたサンプ
ルデータ列{X-i,X0 ,X+1,X+2}とが乗算器12
−1,12−2,12−3,12−4により乗算され、
乗算結果が加算器13により加算される。この加算結果
y2により補間値が求められる。
【0050】加算器13の加算結果y2とDフリップフ
ロップ回路10−6の変数L=y1とがMSB一致回路
14で一致したときはオア回路15から加算結果y2が
出力されてDフリップフロップ回路17−6に保持され
る。加算器13の加算結果y2とDフリップフロップ回
路10−7の変数R=y1とがMSB一致回路7で一致
したときはオア回路16から加算結果y2が出力されて
Dフリップフロップ回路17−7に保持される。加算結
果y2はラッチ回路17−1に保持される。
【0051】サンプルデータ列{X-i,X0 ,X+1,X
+2}は、Dフリップフロップ回路17−2,17−3,
17−4,17−5に保持される。係数テーブル3の係
数K (1/8)、K(3/8)、K(5/8)、K(7/8) とDフリップフロ
ップ回路17−2,17−3,17−4,17−5に保
持されたサンプルデータ列{X-i,X0 ,X+1,X+2
とが乗算器19−1,19−2,19−3,19−4に
より乗算され、乗算結果が加算器20により加算され
る。この加算結果y3により補間値が求められる。
【0052】加算器20の加算結果y3とDフリップフ
ロップ回路17−6の変数L=y2とがMSB一致回路
21で一致したときはオア回路22から加算結果y3が
出力されてDフリップフロップ回路24−2に保持され
る。加算器203の加算結果y3とDフリップフロップ
回路17−7の変数R=y2とがMSB一致回路21で
一致したときはオア回路23から加算結果y3が出力さ
れてDフリップフロップ回路24−3に保持される。加
算結果y3はDフリップフロップ回路24−1に保持さ
れる。
【0053】また、図5に、図3に示した位相検出方法
による動作のフローチャートをハードウエアで実現した
場合の位相検出回路例を示す。図5において、L入力は
乗算器31により−1を乗算されて、L入力のプラスま
たはマイナス値に応じてオア回路33からLまたは−L
が出力され、R入力は乗算器32により−1を乗算され
て、L入力のプラスまたはマイナス値に応じてオア回路
34からRまたは−Rが出力される。
【0054】加算器35によりLとRの中間値y1を求
める。中間値y1のプラスまたはマイナス値に応じてオ
ア回路36からLまたは中間値y1が出力されDフリッ
プフロップ回路38に保持され、中間値y1のプラスま
たはマイナス値に応じてオア回路37からRまたは中間
値y1が出力されDフリップフロップ回路39に保持さ
れる。中間値y1はDフリップフロップ回路40に保持
される。
【0055】加算器41によりDフリップフロップ回路
38に保持された値とDフリップフロップ回路39に保
持された値の中間値y2を求める。中間値y2のプラス
またはマイナス値に応じてオア回路42からLまたは中
間値y2が出力されDフリップフロップ回路44に保持
され、中間値y2のプラスまたはマイナス値に応じてオ
ア回路43からRまたは中間値y2が出力されDフリッ
プフロップ回路45に保持される。Dフリップフロップ
回路40に保持された中間値y1はDフリップフロップ
回路46に保持される。
【0056】加算器47によりDフリップフロップ回路
44に保持された値とDフリップフロップ回路45に保
持された値の中間値y2を求める。加算器48によりD
フリップフロップ回路46に保持された中間値y1と中
間値y2の中間値y3を求める。中間値y3のプラスま
たはマイナス値に応じてそのままDフリップフロップ回
路50に保持されるかインバータ49で反転してDフリ
ップフロップ回路50に保持されるかに分かれる。
【0057】このようにすることにより、位相誤差−π
〜+πの入力信号に対して、所望のエラー出力レベル範
囲(実施の形態例では、−16〜+16)で位相エラー
出力を得ることができる。
【0058】[位相エラーレベル変換方法を適用したP
LL回路例1]図6は、第1の位相検出回路を用いたP
LL回路例1を示す図である。まず、PLL回路例1の
構成を説明する。図6において、入力信号は、AD変換
回路61に入力され、AD変換回路61の出力は、位相
検出回路(PD)62に入力され、位相検出回路(P
D)62の出力は、PLL回路63の増幅回路631と
レベル変換回路632に入力される。
【0059】増幅回路631の出力は、加算器36に入
力され、レベル変換回路632の出力は、増幅回路63
3に入力され、増幅回路633の出力は加算器634に
入力され、加算器634の出力は、Dフリップフロップ
635に入力され、Dフリップフロップ635の出力
は、加算器634と加算器636に入力され、加算器6
36の出力は、デジタル制御発振器(DCO)64に入
力され、デジタル制御発振器(DCO)64の出力は、
再生クロックとして、AD変換回路61と位相検出回路
(PD)62とDフリップフロップ635のクロック端
子に入力される。
【0060】次に、このように構成されたPLL回路例
1の動作を説明する。アナログ波形である入力信号は、
AD変換回路61にてデジタルデータに変換され、位相
検出回路(PD)62で、上述した本実施の形態の位相
比較方法に従って位相エラー検出を行い、エラーを出力
する。
【0061】図7Aに位相検出回路(PD)62の位相
エラー出力のプロット図を示す。位相検出回路(PD)
62の出力は、比例項と積分項に用いられる。比例項側
は、増幅回路631にて増幅あるいは減衰され比例項と
なる。積分項側は、レベル変換回路632で位相エラー
に応じたレベル変換を行い、レベル変換後の信号は、増
幅回路633にて増幅あるいは減衰され、加算器634
で、前回の積分項であるDフリップフロップ635の保
持値と加算され、今回の積分項としてDフリップフロッ
プ635に保持される。
【0062】レベル変換器632での変換後の位相エラ
ー出力のプロット図を図7Bに示す。上述した比例項と
積分項は、加算器636で加算される。増幅回路63
1、レベル変換回路632、増幅回路633、加算器6
34、Dフリップフロップ635、加算器636は、ル
ープフィルタとしてのPLL回路3を構成している。
【0063】加算器636の出力はデジタル制御発振器
(DCO)64の制御信号となり、デジタル制御発振器
(DCO)64では、制御信号に応じた発振周波数でク
ロックを発生する。このようにして、入力信号に位相同
期したクロックが生成される。
【0064】これにより、積分項として用いる位相エラ
ー出力レベルを、レベル変換回路632で位相エラーに
応じたレベル変換を行うことにより、入力信号が位相等
化誤差を持っていた場合のPLLの周波数引き込み動作
を改善することができる。
【0065】この周波数引き込み動作は、同期周波数に
近くなると比例項の位相引き込み制御によって位相エラ
ー出力の累加値に正負のアンバランスが生じ、それが積
分項として蓄積されることで周波数引き込みが行われ
る。
【0066】同期周波数から離れれば離れるほど、比例
項の位相引き込み制御によって位相エラー出力に生ずる
アンバランスは小さくなり、+/−ゼロに近い値になっ
ていく。そのような場合に問題になるのは、入力信号が
位相等化誤差やジッタを持っている場合で、特に、位相
エラー出力の極性が変わるところの影響が大きく、それ
によって位相エラー出力自体にバイアスが生じて周波数
引き込みに悪影響を及ぼしてしまう。図7Aの位相エラ
ー出力のプロット図で分かるように、位相エラー出力の
極性が変わる場合の検出位相は、“0”と、“+/−
π”である。これらの内、“0”では、エラー出力レベ
ルが小さいので、その影響が小さいが、“+/−π”で
は、エラー出力レベルが大きいので悪影響も大きくなっ
てしまう。従って、“+/−π”付近でもエラー出力を
小さくするため、図7Bに示す位相エラー出力のプロッ
ト図のように、+/−1/2πを境に+/−πで“0”
になるようにエラー出力レベルを減少させる。このよう
にすることで、周波数引き込み時の積分項の悪影響を減
らすことができる。
【0067】[位相エラーレベル変換方法を適用したP
LL回路例2]図8は、第2の位相検出回路を用いたP
LL回路例2を示す図である。図8は、図6に示した第
1の位相検出回路に周波数同期ループ85を追加して設
けたものである。ここでは、図6に示した第1の位相検
出回路と同様の部分の説明は省略して、追加された周波
数同期ループ85のみを説明する。図6のPLL回路6
3は、図6のPLL回路83に対応する。
【0068】まず、PLL回路例2の周波数同期ループ
85の構成を説明する。図8において、位相検出回路
(PD)82の出力は、周波数同期ループ85のDフリ
ップフロップ851と加算器852のプラス入力端子に
入力され、Dフリップフロップ851の出力は、加算器
852のマイナス入力端子に入力され、加算器852の
出力は、増幅回路853に入力され、増幅回路853の
出力は、PLL回路83の加算器834に入力される。
【0069】次に、このように構成されたPLL回路例
2の周波数同期ループ85の動作を説明する。Dフリッ
プフロップ851と加算器852は微分回路を構成して
おり、加算器852の出力は微分結果となる。この微分
結果は、増幅回路853で増幅あるいは減衰され、積分
項のPLL回路83のDフリップフロップ835に加算
される。
【0070】これにより、位相検出回路(PD)82の
出力のピーク値が、切りの良い2のべき乗(−16〜+
15や−32〜+31など)に設定することができる
と、例外処理などの複雑な回路を用いることなく、加算
器やモジュロ演算をするだけで、容易に微分値を求める
ことができる。
【0071】[位相エラーレベル変換方法を適用したP
LL回路例3]図9は、第3の位相検出回路を用いたP
LL回路例3を示す図である。図9は、図6に示した第
1の位相検出回路に図8に示した周波数同期ループ85
を追加し、更にPLL回路93が入力信号にロックする
と周波数同期ループ95が切れるように不感帯部962
を設けたものである。ここでは、図6に示した第1の位
相検出回路および図8に示した周波数同期ループ85と
同様の部分の説明は省略して、追加された不感帯部96
2のみを説明する。図6のPLL回路63は、図9のP
LL回路93に対応し、図8の周波数同期ループ85
は、図9の周波数同期ループ95に対応する。
【0072】まず、PLL回路例3の周波数同期ループ
95の構成を説明する。図9において、位相検出回路
(PD)92の出力は、周波数同期ループ95の周波数
同期部961のDフリップフロップ951と加算器95
2のプラス入力端子に入力され、Dフリップフロップ9
51の出力は、加算器952のマイナス入力端子に入力
され、加算器952の出力は、加算器954とスイッチ
959の一方の入力端子に入力され、スイッチ959の
出力は、増幅回路953に入力され、増幅回路953の
出力は、PLL回路93の加算器934に入力される。
【0073】不感帯部962の加算器954の出力は、
リミッタ955に入力され、リミッタ955の出力は、
リデューサー956とヒステリシスコンパレータ958
に入力され、リデューサー956の出力は、Dフリップ
フロップ957に入力され、Dフリップフロップ957
の出力は、加算器954に入力され、スイッチ959の
他方の入力端子には、“0”値入力部960が入力さ
れ、スイッチ959の制御入力端子には、ヒステリシス
コンパレータ958の出力が入力される。
【0074】次に、このように構成されたPLL回路例
3の周波数同期ループ95の不感帯部962の動作を説
明する。Dフリップフロップ951と加算器952は、
微分回路を構成しており、加算器952の出力は微分結
果となる。加算器954とリミッタ955とリデューサ
ー956とDフリップフロップ957はリミッタおよび
リデューサー付きの積分器を構成している。
【0075】微分結果は、上述した積分器で積分され、
積分値からは“0”方向に一定のリーク値が定常的に減
算される。このDフリップフロップ957の積分値は、
リミッタ955でその値が制限される。リミッタ955
の出力は、ヒステリシスコンパレータ958に入力され
る。
【0076】ヒステリシスコンパレータ958は、2つ
のしきい値を持つ。そのしきい値の大きい方をしきい値
L、小さい方をしきい値Sとすると、リミッタ955の
出力の絶対値が、しきい値Lより大きい場合には、スイ
ッチ959がOFF(“0”値出力を選択する状態)と
なるようにし、しきい値Lとしきい値Sの間であれば、
前値状態を保持するように動作する。
【0077】スイッチ959の出力は、増幅回路953
で増幅あるいは減衰され、積分項のDフリップフロップ
935に加算される。
【0078】つまり、入力信号にPLL回路93の周波
数同期がとれていない場合には、微分結果は、+か−の
値に偏り、それがDフリップフロップ957に積分さ
れ、その絶対値がしきい値L以上になると、周波数同期
ループ95が接続され、微分値による周波数引き込み動
作が行われる。周波数同期がとれると、微分結果は
“0”値近くになるので、Dフリップフロップ957の
値は、リデューサー956により徐々に“0”値に引き
戻される。そして、絶対値がしきい値Sより小さくなれ
ば周波数同期ループ95が切れて、微分値による周波数
引き込み動作は行われなくなる。
【0079】これにより、周波数同期ループ95は周波
数ロック中は、ノイズを発生するので、ループを切断し
た方がよいので、上述の構成とすることにより、周波数
アンロック中は、周波数同期ループ95が接続され、周
波数引き込みを速く行うことができ、周波数ロック中
は、周波数同期ループ95が切断され、ジッタの少ない
PLL回路を実現することができる。
【0080】[位相エラーレベル変換方法を適用したP
LL回路例4]図10は、第4の位相検出回路を用いた
PLL回路例4を示す図である。図10は、図6に示し
た第1の位相検出回路に図8に示した周波数同期ループ
85を追加し、更にPLL回路103が入力信号にロッ
クすると周波数同期ループ105が切れるように図9に
示した不感帯部1059を設けた、特に周波数引き込み
速度の改善を図ったものである。ここでは、図6に示し
た第1の位相検出回路および図8に示した周波数同期ル
ープ85と同様の部分の説明は省略して、追加された周
波数引き込み速度の改善を図った不感帯部1059のみ
を説明する。図6のPLL回路63は、図10のPLL
回路103に対応し、図8の周波数同期ループ85は、
図9の周波数同期ループ105に対応し、図9の不感帯
部962は、図10の不感帯部1059に対応する。
【0081】まず、PLL回路例4の周波数同期ループ
105の構成を説明する。図10において、位相検出回
路(PD)102の出力は、周波数同期ループ105の
周波数同期部1058のDフリップフロップ1051と
加算器1052のプラス入力端子に入力され、Dフリッ
プフロップ1051の出力は、加算器1052のマイナ
ス入力端子に入力され、加算器1052の出力は、加算
器1054に入力される。
【0082】不感帯部1059の加算器1054の出力
は、リミッタ1055と加算器1060のプラス入力端
子に入力され、リミッタ1055の出力は、リデューサ
ー1056と加算器1060のマイナス入力端子に入力
され、リデューサー1056の出力は、Dフリップフロ
ップ1057に入力され、Dフリップフロップ1057
の出力は、加算器1054に入力され、加算器1060
の出力は、増幅回路1053に入力され、増幅回路10
53の出力は、PLL回路103の加算器1034に入
力される。
【0083】次に、このように構成されたPLL回路例
4の周波数同期ループ105の不感帯部1059の動作
を説明する。Dフリップフロップ1051と加算器10
52は、微分回路を構成しており、加算器1052の出
力は微分結果となる。加算器1054とリミッタ105
5とリデューサー1056とDフリップフロップ105
7はリミッタおよびリデューサー付きの積分器を構成し
ている。
【0084】微分結果は、上述した積分器で積分され、
積分値からは“0”方向に一定のリーク値が定常的に減
算される。このDフリップフロップ1057の積分値
は、リミッタ1055でその値が制限される。加算器1
060では、リミッタ1055の入力値からリミッタ1
055の出力値を減算する。
【0085】つまり、プラス方向でリミッタがかかって
いる場合には、加算器1060の出力はプラス値だけに
なり、マイナス方向でリミッタがかかっている場合に
は、加算器1060の出力はマイナス値だけになる。
【0086】加算器1060の出力は、増幅回路105
3で増幅あるいは減衰され、積分項のDフリップフロッ
プ1035に加算される。
【0087】これにより、周波数同期ループ105は、
周波数ロック中は、ノイズを発生するので、ループを切
断した方がよいので、上述の構成とすることにより、周
波数アンロック中は、周波数同期ループ105が接続さ
れ、周波数引き込み方向のみの制御となるため非常に速
く周波数引き込みを行うことができ、周波数ロック中
は、周波数同期ループ105が切断され、ジッタの少な
いPLL回路を実現することができる。
【0088】なお、本実施の形態は、特に、磁気記録媒
体に記録したデジタル信号を電気信号に変換し、その信
号をAD変換器でサンプリングし、そのサンプリングデ
ータを用いて、信号に同期したクロックを再生するクロ
ック再生装置に用いられる例を示したが、これに限ら
ず、記録再生装置、通信装置、伝送装置、その他の電子
機器に用いられる周波数引き込みを行うPLL回路に適
用しても良い。
【0089】
【発明の効果】この発明の位相検出方法は、磁気記録媒
体に記録したデジタル信号を電気信号に変換し、その信
号をアナログ/デジタル変換器でサンプリングし、その
サンプリングデータを用いて、信号に同期したクロック
を再生する同期クロック再生に用いる位相検出方法にお
いて、電気信号の位相を検出するため、サンプリング位
相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプリング位相を検
出する検出ステップと、2つのサンプリング位相の中間
位相の信号レベルを補間して求める補間ステップと、中
間位相をサンプリング位相として追加する追加ステップ
と、検出ステップと補間ステップと追加ステップによる
処理をN回(Nは自然数)繰り返す繰り返しステップと
を備えたので、サンプリング位相間の信号レベルを補間
し信号のゼロクロス位相を算出することにより、信号レ
ベル依存がなく安定した位相エラー出力を得ることがで
き、また、位相同期処理の周波数引き込み能力の向上お
よび周波数引き込み処理の簡単化を図ることができると
いう効果を奏する。
【0090】また、この発明の位相検出方法は、上述に
おいて、補間ステップにおいて、繰り返すN回のうち、
最初n回(nは0以上N以下の整数)は、ゼロクロスを
挟む2つのサンプリング位相を中心として、i個(iは
4以上の整数)のサンプリング位相のサンプリングデー
タを用い、その後m回(m=N−n)は、2個のサンプ
リング位相のサンプリングデータを用いるので、入力信
号のゼロクロス位相を求めるためにサンプルデータ間の
補間を行う際に、2点による直線補間で精度が得られな
い範囲では、i個(iは4以上の整数)のサンプルデー
タ列を用いて、サンプルデータの間の信号レベルを演算
値で補間し、補間間隔が直線補間で精度が得られる間隔
まで狭くなったら、2点による直線補間を行うことで、
高精度にゼロクロス位相を求めることができるという効
果を奏する。
【0091】また、この発明の位相検出回路は、磁気記
録媒体に記録したデジタル信号を電気信号に変換し、そ
の信号をアナログ/デジタル変換器でサンプリングし、
そのサンプリングデータを用いて、信号に同期したクロ
ックを再生する同期クロック再生装置に用いる位相検出
回路において、電気信号の位相を検出するため、サンプ
リング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプリング
位相を検出する検出手段と、2つのサンプリング位相の
中間位相の信号レベルを補間して求める補間手段と、中
間位相をサンプリング位相として追加する追加手段と、
検出手段と補間手段と追加手段による処理をN回(Nは
自然数)繰り返す繰り返し手段とを備えたので、サンプ
リング位相間の信号レベルを補間し信号のゼロクロス位
相を算出することにより、信号レベル依存がなく安定し
た位相エラー出力を得ることができ、また、位相同期回
路の周波数引き込み能力の向上および周波数引き込み回
路の簡単化を図ることができるという効果を奏する。
【0092】また、この発明の位相同期装置は、入力信
号のアナログレベルをデジタル値に変換するアナログ/
デジタル変換手段と、アナログ/デジタル変換手段の出
力から入力信号の位相を検出する位相検出手段と、位相
検出手段の出力を増幅または減衰させる第1の増幅手段
と、位相検出手段の出力値は、位相エラーが0と+/−
πで0になり、+/−1/2πで最大値となるようにレ
ベルを変換するレベル変換手段と、レベル変換手段の出
力を増幅または減衰させる第2の増幅手段と、第2の増
幅手段の出力と積分項を加算する第1の加算手段と、第
1の加算手段の出力を積分項として保持する保持手段
と、第1の増幅手段の出力と保持手段の出力を加算する
第2の加算手段と、第2の加算手段の出力により、発振
周波数が制御される発振手段とを備えたので、積分項と
して用いる位相エラー出力レベルを、レベル変換手段で
位相エラーに応じたレベル変換を行うことにより、入力
信号が位相等化誤差を持っていた場合のPLLの周波数
引き込み動作を改善することができ、特に、“+/−
π”付近でもエラー出力を小さくするため、+/−1/
2πを境に+/−πで“0”になるようにエラー出力レ
ベルを減少させることで、周波数引き込み時の積分項の
悪影響を減らすことができるという効果を奏する。
【0093】また、この発明の位相同期装置は、上述に
おいて、発振手段の出力がアナログ/デジタル変換手段
のクロックとなるので、周波数引き込み時の積分項の悪
影響を減らしたクロックを用いてサンプリングを行うこ
とができる。
【0094】また、この発明の位相同期装置は、上述に
おいて、位相検出手段は、磁気記録媒体に記録したデジ
タル信号を電気信号に変換し、その信号をアナログ/デ
ジタル変換器でサンプリングし、そのサンプリングデー
タを用いて、信号に同期したクロックを再生する同期ク
ロック再生装置に用いる位相検出回路であって、電気信
号の位相を検出するため、サンプリング位相の中でゼロ
クロスを挟む2つのサンプリング位相を検出する検出手
段と、2つのサンプリング位相の中間位相の信号レベル
を補間して求める補間手段と、中間位相をサンプリング
位相として追加する追加手段と、検出手段と補間手段と
追加手段による処理をN回(Nは自然数)繰り返す繰り
返し手段とを備えたので、積分項として用いる位相エラ
ー出力レベルを、レベル変換手段で位相エラーに応じた
レベル変換を行うことにより、入力信号が位相等化誤差
を持っていた場合のPLLの周波数引き込み動作を改善
することができ、また、サンプリング位相間の信号レベ
ルを補間し信号のゼロクロス位相を算出することによ
り、信号レベル依存がなく安定した位相エラー出力を得
ることができ、また、位相同期回路の周波数引き込み能
力の向上および周波数引き込み回路の簡単化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0095】また、この発明の位相同期装置は、上述に
おいて、位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段
と、位相検出手段の出力から第2の保持手段の出力を減
算する第1の減算手段と、第1の減算手段の出力を増幅
または減衰させる第3の増幅手段と、第2の増幅手段の
出力と積分項と第3の増幅手段の出力とを加算する第1
の加算手段とを有する周波数同期ループを備えたので、
位相検出手段の出力のピーク値が、切りの良い2のべき
乗(−16〜+15や−32〜+31など)に設定する
ことができると、例外処理などの複雑な回路を用いるこ
となく、加算手段やモジュロ演算をするだけで、容易に
微分値を求めることができるという効果を奏する。
【0096】また、この発明の位相同期装置は、上述に
おいて、位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段
と、位相検出手段の出力から第2の保持手段の出力を減
算する第1の減算手段と、第1の減算手段の出力と、第
3の保持手段の出力を加算する第3の加算手段とを有す
る周波数同期ループと、第3の加算手段の出力値をリミ
ットするリミッタ手段と、リミッタ出力から0方向に一
定値を削減するレデューサー手段と、レデューサー手段
の出力を保持する第4の保持手段と、リミッタ手段の出
力の絶対値に対してヒステリシス特性を有したヒステリ
シスコンパレータ手段と、ヒステリシスコンパレータ手
段の出力により、第1の減算手段の出力または0を出力
するスイッチ手段と、スイッチ手段の出力を増幅または
減衰させる第3の増幅手段と、第2の増幅手段の出力と
積分項と第3の増幅手段の出力とを加算する第1の加算
手段とを有し、位相同期装置が入力信号に同期すると周
波数同期ループが切断される不感帯部とを備えたので、
周波数同期ループは周波数ロック中は、ノイズを発生す
るので、ループを切断した方がよいので、上述の構成と
することにより、周波数アンロック中は、周波数同期ル
ープが接続され、周波数引き込みを速く行うことがで
き、周波数ロック中は、周波数同期ループが切断され、
ジッタの少ないPLL回路を実現することができるとい
う効果を奏する。
【0097】また、この発明の位相同期装置は、上述に
おいて、位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段
と、位相検出手段の出力から第2の保持手段の出力を減
算する第1の減算手段と、第1の減算手段の出力と、第
3の保持手段の出力を加算する第3の加算手段とを有す
る周波数同期ループと、第3の加算手段の出力値をリミ
ットするリミッタ手段と、リミッタ出力から0方向に一
定値を削減するレデューサー手段と、レデューサー手段
の出力を保持する第4の保持手段と、第3の加算手段の
出力からリミッタ手段の出力を減算する第2の減算手段
と、第2の減算手段の出力を増幅または減衰させる第3
の増幅手段と、第2の増幅手段の出力と積分項と第3の
増幅手段の出力とを加算する第1の加算手段とを有し、
位相同期装置が入力信号に同期すると周波数同期ループ
が切断される不感帯部とを備えたので、周波数同期ルー
プは、周波数ロック中は、ノイズを発生するので、ルー
プを切断した方がよいので、上述の構成とすることによ
り、周波数アンロック中は、周波数同期ループが接続さ
れ、周波数引き込み方向のみの制御となるため非常に速
く周波数引き込みを行うことができ、周波数ロック中
は、周波数同期ループが切断され、ジッタの少ないPL
L回路を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用される位相検出方法の例を
示す入力波形図である。
【図2】位相検出方法の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】位相検出方法の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】位相検出回路の例を示す図である。
【図5】位相検出回路の例を示す図である。
【図6】PLL回路例1を示す図である。
【図7】位相エラー出力を示す図であり、図7Aは位相
エラー出力、図7Bはレベル変換後の位相エラー出力で
ある。
【図8】PLL回路例2を示す図である。
【図9】PLL回路例3を示す図である。
【図10】PLL回路例4を示す図である。
【図11】従来技術のPLL回路構成を示す図である。
【図12】従来の位相エラー検出方法を示す図である。
【図13】振幅レベルが変化した場合の位相エラー検出
を示す図である。
【図14】振幅レベルが変化した場合の位相エラー検出
プロットを示す図である。
【図15】等化誤差が大きい場合の位相エラー検出プロ
ットを示す図である。
【符号の説明】
1〜3……係数テーブル、4−1〜4−6,10−1〜
10−7,17−1〜17−7,24−1〜24−3…
…Dフリップフロップ回路、5−1〜5−4,12−1
〜12−4,19−1〜19−4……乗算器、6,1
3,20……加算器、8,9,11,15,16,2
2,23……オア回路、7,14,21……MSB一致
回路、31,32……乗算器、33,34,36,3
7,42,43……オア回路、35,41,47,48
……加算器、38,39,40,44,45,46,5
0……Dフリップフロップ回路、49……インバータ回
路、61……AD変換回路、62……位相検出回路(P
D)、63……PLL回路、631……増幅回路、63
2……レベル変換回路、634,636……加算器、6
35……Dフリップフロップ回路、64……デジタル制
御発振器(DCO)、81……AD変換回路、82……
位相検出回路(PD)、83……PLL回路、831…
…増幅回路、832……レベル変換回路、834,83
6……加算器、835……Dフリップフロップ回路、8
5……周波数同期ループ、851……Dフリップフロッ
プ回路、852……加算器、835……増幅回路、84
……デジタル制御発振器(DCO)、91……AD変換
回路、92……位相検出回路(PD)、93……PLL
回路、931……増幅回路、932……レベル変換回
路、934,936……加算器、935……Dフリップ
フロップ回路、95……周波数同期ループ、951……
Dフリップフロップ回路、952,954……加算器、
955……リミッタ、956……リデューサー、958
……ヒステリシスコンパレータ、957……Dフリップ
フロップ回路、、959……スイッチ、960……
“0”値入力部、953……増幅回路、94……デジタ
ル制御発振器(DCO)、101……AD変換回路、1
02……位相検出回路(PD)、103……PLL回
路、1031……増幅回路、1032……レベル変換回
路、1034,1036……加算器、1035……Dフ
リップフロップ回路、105……周波数同期ループ、1
051……Dフリップフロップ回路、1052,105
4,1060……加算器、1055……リミッタ、10
56……リデューサー、1057……Dフリップフロッ
プ回路、1053……増幅回路、104……デジタル制
御発振器(DCO)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 保孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 長部 久夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC01 CC01 CC04 GM02 GM12 GM14 GM15 5J106 AA04 CC01 CC25 CC31 DD04 DD05 DD06 DD08 DD36 DD42 JJ02 KK02 KK12 KK39 LL02 5K047 CC12 GG11 GG25 MM38 MM46 MM60 MM63

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に記録したデジタル信号を
    電気信号に変換し、その信号をアナログ/デジタル変換
    器でサンプリングし、そのサンプリングデータを用い
    て、信号に同期したクロックを再生する同期クロック再
    生に用いる位相検出方法において、 前記電気信号の位相を検出するため、 サンプリング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプ
    リング位相を検出する検出ステップと、 前記2つのサンプリング位相の中間位相の信号レベルを
    補間して求める補間ステップと、 前記中間位相をサンプリング位相として追加する追加ス
    テップと、 前記検出ステップと前記補間ステップと前記追加ステッ
    プによる処理をN回(Nは自然数)繰り返す繰り返しス
    テップとを備えた位相検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相検出方法において、 前記補間ステップにおいて、繰り返すN回のうち、最初
    n回(nは0以上N以下の整数)は、ゼロクロスを挟む
    2つのサンプリング位相を中心として、i個(iは4以
    上の整数)のサンプリング位相のサンプリングデータを
    用い、 その後m回(m=N−n)は、2個のサンプリング位相
    のサンプリングデータを用いることを特徴とする位相検
    出方法。
  3. 【請求項3】 磁気記録媒体に記録したデジタル信号を
    電気信号に変換し、その信号をアナログ/デジタル変換
    器でサンプリングし、そのサンプリングデータを用い
    て、信号に同期したクロックを再生する同期クロック再
    生装置に用いる位相検出回路において、 前記電気信号の位相を検出するため、 サンプリング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプ
    リング位相を検出する検出手段と、 前記2つのサンプリング位相の中間位相の信号レベルを
    補間して求める補間手段と、 前記中間位相をサンプリング位相として追加する追加手
    段と、 前記検出手段と前記補間手段と前記追加手段による処理
    をN回(Nは自然数)繰り返す繰り返し手段とを備えた
    位相検出回路。
  4. 【請求項4】 入力信号のアナログレベルをデジタル値
    に変換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段の出力から入力信号の
    位相を検出する位相検出手段と、 前記位相検出手段の出力を増幅または減衰させる第1の
    増幅手段と、 前記位相検出手段の出力値は、位相エラーが0と+/−
    πで0になり、+/−1/2πで最大値となるようにレ
    ベルを変換するレベル変換手段と、 前記レベル変換手段の出力を増幅または減衰させる第2
    の増幅手段と、 前記第2の増幅手段の出力と積分項を加算する第1の加
    算手段と、 前記第1の加算手段の出力を積分項として保持する保持
    手段と、 前記第1の増幅手段の出力と前記保持手段の出力を加算
    する第2の加算手段と、 前記第2の加算手段の出力により、発振周波数が制御さ
    れる発振手段とを備えた位相同期装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位相同期装置において、 前記発振手段の出力が前記アナログ/デジタル変換手段
    のクロックとなる位相同期装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の位相同期装置において、 前記位相検出手段は、磁気記録媒体に記録したデジタル
    信号を電気信号に変換し、その信号をアナログ/デジタ
    ル変換器でサンプリングし、そのサンプリングデータを
    用いて、信号に同期したクロックを再生する同期クロッ
    ク再生装置に用いる位相検出回路であって、 前記電気信号の位相を検出するため、 サンプリング位相の中でゼロクロスを挟む2つのサンプ
    リング位相を検出する検出手段と、 前記2つのサンプリング位相の中間位相の信号レベルを
    補間して求める補間手段と、 前記中間位相をサンプリング位相として追加する追加手
    段と、 前記検出手段と前記補間手段と前記追加手段による処理
    をN回(Nは自然数)繰り返す繰り返し手段とを備えた
    位相同期装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の位相同期装置において、 前記位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段と、 前記位相検出手段の出力から前記第2の保持手段の出力
    を減算する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力を増幅または減衰させる第3
    の増幅手段と、 前記第2の増幅手段の出力と積分項と前記第3の増幅手
    段の出力とを加算する第1の加算手段とを有する周波数
    同期ループを備えた位相同期装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の位相同期装置において、 前記位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段と、 前記位相検出手段の出力から前記第2の保持手段の出力
    を減算する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力と、第3の保持手段の出力を
    加算する第3の加算手段と、 を有する周波数同期ループと、 前記第3の加算手段の出力値をリミットするリミッタ手
    段と、 リミッタ出力から0方向に一定値を削減するレデューサ
    ー手段と、 レデューサー手段の出力を保持する第4の保持手段と、 前記リミッタ手段の出力の絶対値に対してヒステリシス
    特性を有したヒステリシスコンパレータ手段と、 ヒステリシスコンパレータ手段の出力により、前記第1
    の減算手段の出力または0を出力するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の出力を増幅または減衰させる第3の
    増幅手段と、 前記第2の増幅手段の出力と積分項と前記第3の増幅手
    段の出力とを加算する第1の加算手段とを有し、前記位
    相同期装置が入力信号に同期すると前記周波数同期ルー
    プが切断される不感帯部とを備えた位相同期装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の位相同期装置において、 前記位相検出手段の出力を保持する第2の保持手段と、 前記位相検出手段の出力から前記第2の保持手段の出力
    を減算する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力と、第3の保持手段の出力を
    加算する第3の加算手段と、 を有する周波数同期ループと、 前記第3の加算手段の出力値をリミットするリミッタ手
    段と、 リミッタ出力から0方向に一定値を削減するレデューサ
    ー手段と、 レデューサー手段の出力を保持する第4の保持手段と、 前記第3の加算手段の出力から前記リミッタ手段の出力
    を減算する第2の減算手段と、 前記第2の減算手段の出力を増幅または減衰させる第3
    の増幅手段と、 前記第2の増幅手段の出力と積分項と前記第3の増幅手
    段の出力とを加算する第1の加算手段とを有し、前記位
    相同期装置が入力信号に同期すると前記周波数同期ルー
    プが切断される不感帯部とを備えた位相同期装置。
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