JPH0823409A - ファクシミリ通信システム - Google Patents

ファクシミリ通信システム

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JPH0823409A
JPH0823409A JP15603794A JP15603794A JPH0823409A JP H0823409 A JPH0823409 A JP H0823409A JP 15603794 A JP15603794 A JP 15603794A JP 15603794 A JP15603794 A JP 15603794A JP H0823409 A JPH0823409 A JP H0823409A
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豊 上原
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稔 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FAXに読み込ませた送信原稿情報の、メー
ル送信と同報送信とを一括して実行する。 【構成】 オペレータが送信原稿をFAX10の所定位
置にセットし、FAX10の操作パネルからメール同報
コマンドとメール宛先と同報宛先とを入力すると、FA
X10は送信原稿情報を指示された同報宛先へ同報送信
すると共に、ホスト30に対して送信原稿情報を指示さ
れたメール宛先へメール送信するように指示する。ホス
ト30はFAX10からの指示に従い、送信原稿情報を
指示されたメール宛先へメール送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ通信シス
テムに係り、より詳しくは、複数の電子機器端末が相互
に接続されたネットワークに接続された特定の情報処理
装置と、この特定の情報処理装置に直接または前記ネッ
トワークを介して接続され且つ公衆電話回線に接続され
たファクシミリ装置と、を備えたファクシミリ通信シス
テムに関する。
【0002】なお、本明細書において「メール」とは、
上述した複数の電子機器端末が相互に接続されたネット
ワークにおいて電子機器の間で相互に送受信される、文
字情報及び画像情報またはそれらの両方を含んだ情報で
あって、宛先情報が添付されたものを意味する。
【0003】また、「同報送信」とは、公衆電話回線を
介した複数の相手先のファクシミリ装置への送信を、1
回の指示で実行することを意味する。
【0004】また、「メール同報送信」とは、上述した
メールの送信と同報送信とを、1回の指示で実行するこ
とを意味する。
【0005】更に、「一斉同報送信」とは、1台のファ
クシミリ装置に読み取らせた送信原稿情報を、複数のフ
ァクシミリ装置により同時並行に同報送信することを意
味する。
【0006】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り複数の電子機器端末が相互に接続されたローカルエリ
アネットワーク(以下、適宜「LAN」という)の環境
において、そのLANに接続された電子機器端末間で、
上述したメールの送受信が実現されていた。
【0007】また、従来のファクシミリ装置(以下、適
宜「FAX」という)は、公衆電話回線を介して遠隔地
のファクシミリ装置との間で、上述したメールとほぼ同
様の文字情報及び画像情報またはそれらの両方を含んだ
情報の送受信を実現していた。
【0008】そこで、FAXを上述したLANに接続
し、従来からFAXが実行していた公衆電話回線を介し
た情報の送受信とメールの送受信とを、一括して当該F
AXにより制御する方式が待望されていた。
【0009】この方式に類する例として、特開昭64−
39161号公報に記載された技術のように、押しボタ
ンダイヤル電話機から出力先のFAXの公衆電話回線網
における電話番号と出力したいメール文書を指定するこ
とにより、既存のLANの中で送受信されるメール文書
を蓄積したメールボックスから、指定されたメール文書
を取り出して、指定された出力先FAXへ送信するとい
う技術が開示されている。
【0010】しかしながら、上記特開昭64−3916
1号公報に開示された技術では、送信できるのは既存の
LANのメールボックスに蓄積されたメール文書のみで
あり、FAXに読み込ませた送信原稿情報を指定した宛
先にメール送信することや、FAXに読み込ませた送信
原稿情報を指定した宛先に公衆電話回線を介して送信し
同時にメール送信することはできなかった。
【0011】そこで、本発明は、FAXに読み込ませた
送信原稿情報に対する、メール送信と公衆電話回線を介
した送信とを、一括して実行できるファクシミリ通信シ
ステムを提供することを第1の目的とする。
【0012】ところで、従来から多くのFAXは上述し
た同報送信という機能を備えている。
【0013】しかしながら、従来の同報送信は、実際に
は一時点では送信先は1台のFAXであるため、順次に
1台ずつ送信先のFAXに対して送信していた。従っ
て、送信先のFAXの台数が多い場合等には、全ての送
信先FAXへ送信を完了するまでに長時間を必要とし、
その間送信する側のFAXはこの同報送信のために専有
されてしまうため、他の送受信ができないという問題が
あった。
【0014】そこで、本発明は、同報送信を短時間で効
率的に実行できるファクシミリ通信システムを提供する
ことを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の電子機器端末が相互に接続されたネットワークに
接続された特定の情報処理装置と、この特定の情報処理
装置に直接または前記ネットワークを介して接続され且
つ公衆電話回線に接続されたファクシミリ装置と、を備
えたファクシミリ通信システムであって、前記ファクシ
ミリ装置は、送信原稿から送信原稿情報を読み取る読取
手段と、オペレータが各種指示コマンドを入力するため
の入力手段と、前記入力手段から入力された各種指示コ
マンド並びに前記読取手段により読み取られた送信原稿
情報を、前記特定の情報処理装置に送信する送信手段
と、を有し、前記特定の情報処理装置は、前記送信手段
により送信された各種指示コマンド並びに送信原稿情報
を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された
各種指示コマンドに基づいて、前記受信手段により受信
された送信原稿情報を、メール送信するメール送信手段
と、を有することを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、複数の電子機器端
末が相互に接続されたネットワークに接続された特定の
情報処理装置と、この特定の情報処理装置に直接または
前記ネットワークを介して接続され且つ公衆電話回線に
接続されたファクシミリ装置と、を備えたファクシミリ
通信システムであって、前記ファクシミリ装置は、送信
原稿から送信原稿情報を読み取る読取手段と、オペレー
タが各種指示コマンドを入力するための入力手段と、前
記入力手段から入力された各種指示コマンド並びに前記
読取手段により読み取られた送信原稿情報を、前記特定
の情報処理装置に送信する送信手段と、前記入力手段か
ら入力された各種指示コマンドに基づいて、前記読取手
段が読み取った送信原稿情報を、同報送信する同報送信
手段と、を有し、前記特定の情報処理装置は、前記送信
手段により送信された各種指示コマンド並びに送信原稿
情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信さ
れた各種指示コマンドに基づいて、前記受信手段により
受信された送信原稿情報を、メール送信するメール送信
手段と、を有することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、複数の電子機器端
末が相互に接続されたネットワークに接続された特定の
情報処理装置と、この特定の情報処理装置に直接または
前記ネットワークを介して接続され且つ公衆電話回線に
接続されたファクシミリ装置と、を備えたファクシミリ
通信システムであって、前記ファクシミリ装置は、送信
原稿から送信原稿情報を読み取る読取手段と、オペレー
タが各種指示コマンドを入力するための入力手段と、前
記入力手段から入力された各種指示コマンド並びに前記
読取手段により読み取られた送信原稿情報を、前記特定
の情報処理装置に送信する送信手段と、前記入力手段か
ら入力された各種指示コマンドに基づいて、前記読取手
段により読み取られた送信原稿情報を、同報送信する同
報送信手段と、を有し、前記特定の情報処理装置は、前
記送信手段により送信された各種指示コマンド並びに送
信原稿情報を受信する受信手段と、前記電子機器端末と
の通信制御信号のやりとりを介して、同報送信を実行で
きる状態にある前記ファクシミリ装置とは異なる他のフ
ァクシミリ装置を探索する探索手段と、前記受信手段に
より受信された各種指示コマンドに基づいて、前記探索
手段が探索した他のファクシミリ装置に、前記受信手段
により受信された送信原稿情報を、同報送信するように
命令する同報送信命令手段と、を有することを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1記載のフ
ァクシミリ通信システムにおいて、前記特定の情報処理
装置は、前記メール送信手段が実行したメールの各宛先
の送信結果のレポート情報を作成する第1のレポート情
報作成手段と、前記第1のレポート情報作成手段により
作成されたレポート情報を前記ファクシミリ装置に転送
するレポート情報転送手段と、を更に有し、前記ファク
シミリ装置は、前記レポート情報転送手段により転送さ
れたレポート情報を受信する第2の受信手段と、前記第
2の受信手段が受信したレポート情報を印刷する印刷手
段と、を更に有することを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ通信システムにおいて、前記特定の情報処理
装置は、前記メール送信手段が実行したメールの各宛先
の送信結果と前記同報送信手段が実行した同報送信の各
宛先の送信結果とを含んだレポート情報を作成する第2
のレポート情報作成手段と、前記第2のレポート情報作
成手段により作成されたレポート情報を前記ファクシミ
リ装置に転送するレポート情報転送手段と、を更に有
し、前記ファクシミリ装置は、前記レポート情報転送手
段により転送されたレポート情報を受信する第2の受信
手段と、前記第2の受信手段が受信したレポート情報を
印刷する印刷手段と、を更に有することを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項3記載のフ
ァクシミリ通信システムにおいて、前記特定の情報処理
装置は、前記同報送信手段が実行した同報送信の各宛先
の送信結果と前記同報送信命令手段が命令した同報送信
の各宛先の送信結果とを含んだレポート情報を作成する
第3のレポート情報作成手段と、前記第3のレポート情
報作成手段により作成されたレポート情報を前記ファク
シミリ装置に転送するレポート情報転送手段と、を更に
有し、前記ファクシミリ装置は、前記レポート情報転送
手段により転送されたレポート情報を受信する第2の受
信手段と、前記第2の受信手段が受信したレポート情報
を印刷する印刷手段と、を更に有することを特徴とす
る。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項4〜請求項
6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システムに
おいて、前記入力手段は、前記ファクシミリ装置を含む
前記レポート情報の出力先を指示するための出力先指示
コマンドも更に入力することができ、前記レポート情報
転送手段は、前記出力先指示コマンドで指示された出力
先に、前記レポート情報を転送し、前記特定の情報処理
装置は、前記出力先の電源断等の異常を、当該出力先と
の通信制御信号のやりとりを介して検知する異常検知手
段を更に有し、前記ファクシミリ装置は、前記出力先指
示コマンドに基づいて出力先が自機であるか否かを判断
する判断手段と、前記レポート情報転送手段による前記
レポート情報の転送を制御する第1の転送制御手段と、
を更に有し、前記第1の転送制御手段は、前記異常検知
手段により出力先の異常が検知され且つ前記判断手段に
より出力先が自機ではないと判断された場合に、前記レ
ポート情報転送手段に対して当該出力先へのレポート情
報の転送を取り止めるように指示することを特徴とす
る。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項4〜請求項
6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システムに
おいて、前記入力手段は、前記ファクシミリ装置を含む
前記レポート情報の出力先を指示するための出力先指示
コマンドも更に入力することができ、前記レポート情報
転送手段は、前記出力先指示コマンドで指示された出力
先に、前記レポート情報を転送し、前記特定の情報処理
装置は、前記出力先の電源断等の異常を、当該出力先と
の通信制御信号のやりとりを介して検知する異常検知手
段を更に有し、前記ファクシミリ装置は、前記出力先指
示コマンドに基づいて出力先が自機であるか否かを判断
する判断手段と、前記レポート情報転送手段による前記
レポート情報の転送を制御する第2の転送制御手段と、
を更に有し、前記第2の転送制御手段は、前記異常検知
手段により出力先の異常が検知され且つ前記判断手段に
より出力先が自機ではないと判断された場合に、前記レ
ポート情報転送手段に対して前記入力手段からの出力先
の再指示に基づいて出力先を変更するように指示するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項4〜請求項
6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システムに
おいて、前記ファクシミリ装置は、前記第2の受信手段
により受信されたレポート情報を一時記憶するメモリ
と、このメモリの使用率を検出するメモリ使用率検出手
段と、前記メモリ使用率検出手段が検出したメモリ使用
率が予め定められた基準値以上であるか否かを判断する
メモリ使用率判断手段と、前記第2の受信手段によるレ
ポート情報の受信と受信したレポート情報の前記印刷手
段による印刷とを、制御する第1の制御手段と、を更に
有し、前記第1の制御手段は、前記メモリ使用率判断手
段により前記メモリ使用率が基準値以上であると判断さ
れた場合には、前記第2の受信手段により受信されたレ
ポート情報を前記印刷手段によりダイレクトに印刷する
リアルタイム処理を行うように、制御することを特徴と
する。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項4〜請求
項6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システム
において、前記ファクシミリ装置は、前記第2の受信手
段により受信されたレポート情報を一時記憶するメモリ
と、このメモリの使用率を検出するメモリ使用率検出手
段と、前記メモリ使用率検出手段が検出したメモリ使用
率が予め定められた基準値以上であるか否かを判断する
メモリ使用率判断手段と、前記第2の受信手段によるレ
ポート情報の受信と受信したレポート情報の前記印刷手
段による印刷とを、制御する第2の制御手段と、を更に
有し、前記第2の制御手段は、前記メモリ使用率判断手
段により前記メモリ使用率が基準値以上であると判断さ
れた場合には、前記第2の受信手段による受信を中断す
るように、制御することを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項4〜請求
項6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システム
において、前記入力手段は、前記ファクシミリ装置を含
む前記レポート情報の出力先を指示するための出力先指
示コマンドも更に入力することができ、前記レポート情
報転送手段は、前記出力先指示コマンドで指示された出
力先に、前記レポート情報を転送し、前記特定の情報処
理装置は、前記レポート情報転送手段により前記レポー
ト情報を転送する前に、当該レポート情報の情報量を前
記ファクシミリ装置に通知する情報量通知手段を更に有
し、前記ファクシミリ装置は、前記出力先指示コマンド
に基づいて出力先が自機であるか否かを判断する判断手
段と、前記第2の受信手段により受信されたレポート情
報を一時記憶するメモリと、このメモリのメモリ使用率
を検出するメモリ使用率検出手段と、前記判断手段によ
り出力先が自機であると判断された場合に、前記メモリ
使用率検出手段が検出したレポート情報受信前のメモリ
使用率と前記情報量通知手段により通知された前記レポ
ート情報の情報量とに基づき、前記第2の受信手段によ
る前記レポート情報の受信後のメモリ使用率が予め定め
られた基準値以上となるか否かを推定するメモリ使用率
推定手段と、前記レポート情報転送手段による前記レポ
ート情報の転送を制御する第3の転送制御手段と、を更
に有し、前記第3の転送制御手段は、前記メモリ使用率
推定手段により前記レポート情報の受信後のメモリ使用
率が基準値以上になると推定された場合には、前記レポ
ート情報転送手段に対してレポート情報の転送を取り止
めるように、制御することを特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明は、請求項4〜請求
項6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システム
において、前記入力手段は、前記ファクシミリ装置を含
む前記レポート情報の出力先を指示するための出力先指
示コマンドも更に入力することができ、前記レポート情
報転送手段は、前記出力先指示コマンドで指示された出
力先に、前記レポート情報を転送し、前記特定の情報処
理装置は、前記レポート情報転送手段により前記レポー
ト情報を転送する前に、当該レポート情報の情報量を前
記ファクシミリ装置に通知する情報量通知手段を更に有
し、前記ファクシミリ装置は、前記出力先指示コマンド
に基づいて出力先が自機であるか否かを判断する判断手
段と、前記第2の受信手段により受信されたレポート情
報を一時記憶するメモリと、このメモリのメモリ使用率
を検出するメモリ使用率検出手段と、前記判断手段によ
り出力先が自機であると判断された場合に、前記メモリ
使用率検出手段が検出したレポート情報受信前のメモリ
使用率と前記情報量通知手段により通知された前記レポ
ート情報の情報量とに基づき、前記第2の受信手段によ
る前記レポート情報の受信後のメモリ使用率が予め定め
られた基準値以上となるか否かを推定するメモリ使用率
推定手段と、前記レポート情報転送手段による前記レポ
ート情報の転送を制御する第4の転送制御手段と、を更
に有し、前記第4の転送制御手段は、前記メモリ使用率
推定手段により前記レポート情報の受信後のメモリ使用
率が基準値以上になると推定された場合には、前記レポ
ート情報転送手段に対して前記入力手段からの出力先の
再指示に基づいて出力先を変更するように指示すること
を特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システム
において、前記入力手段は、前記ファクシミリ装置に公
衆電話回線を介して接続された他のファクシミリ装置に
備えられた入力手段であり、更に前記読取手段も、当該
他のファクシミリ装置に備えられた読取手段であること
を特徴とする。
【0028】
【作用】請求項1記載のファクシミリ通信システムによ
れば、オペレータがファクシミリ装置の所定位置に送信
原稿をセットし、入力手段から各種指示コマンドを入力
すると、読取手段は送信原稿から送信原稿情報を読み取
り、送信手段はこの送信原稿情報並びに入力手段から入
力された各種指示コマンドを特定の情報処理装置に送信
する。
【0029】そして、特定の情報処理装置の受信手段
が、送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
送信原稿情報を受信すると、メール送信手段は、各種指
示コマンドに基づいて、送信原稿情報をメール送信す
る。
【0030】これにより、オペレータは、ファクシミリ
装置の所定位置に送信原稿をセットし、入力手段から各
種指示コマンドを入力することにより、所望の宛先への
送信原稿のメール送信を実行することができる。
【0031】請求項2記載のファクシミリ通信システム
によれば、オペレータがファクシミリ装置の所定位置に
送信原稿をセットし、入力手段から各種指示コマンドを
入力すると、読取手段は送信原稿から送信原稿情報を読
み取り、同報送信手段は、各種指示コマンドに基づい
て、読取手段が読み取った送信原稿情報を同報送信し、
更に送信手段は、この送信原稿情報並びに入力手段から
入力された各種指示コマンドを特定の情報処理装置に送
信する。
【0032】そして、特定の情報処理装置の受信手段
が、送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
送信原稿情報を受信すると、メール送信手段は、各種指
示コマンドに基づいて、送信原稿情報をメール送信す
る。
【0033】これにより、オペレータは、ファクシミリ
装置の所定位置に送信原稿をセットし、入力手段から各
種指示コマンドを入力することにより、所望の宛先への
送信原稿のメール同報送信を実行する、即ちメール送信
と同報送信を一括して実行することができる。
【0034】請求項3記載のファクシミリ通信システム
によれば、オペレータがファクシミリ装置の所定位置に
送信原稿をセットし、入力手段から各種指示コマンドを
入力すると、読取手段は送信原稿から送信原稿情報を読
み取り、同報送信手段は、各種指示コマンドに基づい
て、読取手段が読み取った送信原稿情報を同報送信し、
更に送信手段は、この送信原稿情報並びに入力手段から
入力された各種指示コマンドを特定の情報処理装置に送
信する。
【0035】そして、特定の情報処理装置の受信手段
が、送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
送信原稿情報を受信すると、探索手段が電子機器端末と
の通信制御信号のやりとりを介して、同報送信を実行で
きる状態にある他のファクシミリ装置を探索し、同報送
信命令手段は、各種指示コマンドに基づいて、探索手段
により探索された他のファクシミリ装置に、送信原稿情
報を同報送信するように命令し、他のファクシミリ装置
により送信原稿情報の同報送信が実行される。
【0036】これにより、オペレータは、ファクシミリ
装置の所定位置に送信原稿をセットし、入力手段から各
種指示コマンドを入力することにより、所望の宛先への
送信原稿の一斉同報送信を実行することができる。ま
た、ネットワークに接続された遊休状態にある他のファ
クシミリ装置を利用して複数のファクシミリ装置により
同報送信を実行するので、1台のみで同報送信するより
も所望の宛先への同報送信を完了するまでの時間が短く
なり、ファクシミリ装置の専有時間が短縮され、より効
率的な同報送信が実現できる。更に、ネットワークに接
続された他のファクシミリ装置を有効に活用することが
できる。
【0037】請求項4記載のファクシミリ通信システム
によれば、第1のレポート情報作成手段がメール送信手
段により実行されたメールの各宛先の送信結果のレポー
ト情報を作成し、レポート情報転送手段がこのレポート
情報をファクシミリ装置に転送する。
【0038】そして、ファクシミリ装置の第2の受信手
段が、レポート情報転送手段により転送されたレポート
情報を受信すると、印刷手段がこのレポート情報を印刷
する。
【0039】これにより、オペレータは、メール送信手
段により実行されたメールの各宛先の送信結果のレポー
トを得ることができる。
【0040】請求項5記載のファクシミリ通信システム
によれば、第2のレポート情報作成手段がメール送信手
段により実行されたメールの各宛先の送信結果と同報送
信手段により実行された同報送信の各宛先の送信結果と
を含んだレポート情報を作成し、レポート情報転送手段
がこのレポート情報をファクシミリ装置に転送する。
【0041】そして、ファクシミリ装置の第2の受信手
段が、レポート情報転送手段により転送されたレポート
情報を受信すると、印刷手段がこのレポート情報を印刷
する。
【0042】これにより、オペレータは、メール送信手
段により実行されたメールの各宛先の送信結果と同報送
信手段により実行された同報送信の各宛先の送信結果と
を含んだレポートを得ることができる。
【0043】請求項6記載のファクシミリ通信システム
によれば、第3のレポート情報作成手段が同報送信手段
により実行された同報送信の各宛先の送信結果と同報送
信命令手段により命令された同報送信の各宛先の送信結
果とを含んだレポート情報を作成し、レポート情報転送
手段がこのレポート情報をファクシミリ装置に転送す
る。
【0044】そして、ファクシミリ装置の第2の受信手
段が、レポート情報転送手段により転送されたレポート
情報を受信すると、印刷手段がこのレポート情報を印刷
する。
【0045】これにより、オペレータは、同報送信手段
により実行された同報送信の各宛先の送信結果と同報送
信命令手段により命令された同報送信の各宛先の送信結
果とを含んだレポートを得ることができる。
【0046】請求項7記載のファクシミリ通信システム
によれば、レポート情報の出力先を指示するための出力
先指示コマンドを含むファクシミリ装置からの指示コマ
ンドが特定の情報処理装置の受信手段により受信される
と、異常検知手段は出力先指示コマンドで指示された出
力先の電源断等の異常を当該出力先との通信制御信号の
やりとりを介して検知する。
【0047】一方、ファクシミリ装置の判断手段は入力
手段から入力された出力先指示コマンドに基づいて出力
先が自機であるか否かを判断する。この判断手段により
出力先が自機ではないと判断され且つ特定の情報処理装
置の異常検知手段により当該出力先の異常が検知された
場合に、第1の転送制御手段は特定の情報処理装置のレ
ポート情報転送手段に対して当該出力先へのレポート情
報の転送を取り止めるように指示する。
【0048】この指示を受けたレポート情報転送手段
は、異常が検知された出力先へのレポート情報の転送を
取り止める。
【0049】これにより、レポート情報の出力が不可能
な出力先への無駄なレポート情報の転送を防止すること
ができる。
【0050】請求項8記載のファクシミリ通信システム
によれば、請求項7と同様にして判断手段により出力先
が自機ではないと判断され且つ特定の情報処理装置の異
常検知手段により当該出力先の異常が検知された場合
に、第2の転送制御手段は入力手段からの出力先の再指
示を待ち、この出力先の再指示に基づいて特定の情報処
理装置のレポート情報転送手段に対して出力先を変更す
るように指示する。
【0051】この指示を受けたレポート情報転送手段
は、再指示された出力先へレポート情報を転送し、その
出力先でレポートを出力させる。
【0052】これにより、オペレータは最初に指示した
出力先に異常がある場合には、その出力先に代わる別の
出力先を再指示する事により、その別の出力先でレポー
トを出力させることができる。
【0053】請求項9記載のファクシミリ通信システム
によれば、ファクシミリ装置の第2の受信手段によりレ
ポート情報が受信され、メモリに順次一時記憶される
と、メモリ使用率検出手段はこのメモリの使用率を検出
し、メモリ使用率判断手段はこのメモリ使用率が予め定
められた基準値以上であるか否かを判断する。
【0054】そして、メモリ使用率判断手段によりメモ
リ使用率が基準値以上であると判断された場合に、第1
の制御手段は、第2の受信手段により受信されたレポー
ト情報を印刷手段によりダイレクトに印刷するリアルタ
イム処理を行うように制御する。
【0055】これにより、メモリ使用率が基準値を上回
ることはなく、メモリには一定値以上の残量が確保され
るので、第2の受信手段によるレポート情報の受信とそ
のレポート情報の印刷手段による印刷とを実行している
間も、公衆電話回線を介した他のファクシミリ装置との
画像情報の送受信を実行することができる。
【0056】請求項10記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、請求項9と同様にしてメモリ使用率判断手
段によりメモリ使用率が予め定められた基準値以上であ
ると判断された場合に、第2の制御手段は、第2の受信
手段による受信を中断するように制御する。これによ
り、メモリ使用率が基準値を上回ることはなく、メモリ
には一定値以上の残量が確保されるので、第2の受信手
段によるレポート情報の受信を中断している間も、公衆
電話回線を介した他のファクシミリ装置との画像情報の
送受信を実行することができる。
【0057】請求項11記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、特定の情報処理装置のレポート情報作成手
段によりレポート情報が作成されると、レポート情報転
送手段によりこのレポート情報が出力先指示コマンドで
指示された出力先に転送される前に、情報量通知手段は
当該レポート情報の情報量をファクシミリ装置に通知す
る。
【0058】一方、ファクシミリ装置の判断手段は出力
先指示コマンドに基づいて出力先が自機であるか否かを
判断する。この判断手段により出力先が自機であると判
断された場合に、メモリ使用率推定手段は、メモリ使用
率検出手段が検出したレポート情報受信前のメモリ使用
率と情報量通知手段により通知されたレポート情報の情
報量とに基づき、第2の受信手段によるレポート情報の
受信後のメモリ使用率が予め定められた基準値以上とな
るか否かを推定する。
【0059】そして、第3の転送制御手段は、メモリ使
用率推定手段によりレポート情報受信後のメモリ使用率
が基準値以上になると推定された場合に、レポート情報
転送手段に対してレポート情報の転送を取り止めるよう
に制御する。
【0060】これにより、レポート情報転送手段により
レポート情報がファクシミリ装置に転送されて当該ファ
クシミリ装置のメモリ使用率が基準値以上になってしま
うのを、未然に防ぐことができる。
【0061】請求項12記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、請求項11と同様にしてメモリ使用率推定
手段によりレポート情報受信後のメモリ使用率が予め定
められた基準値以上になると推定された場合に、第4の
転送制御手段は入力手段からの出力先の再指示を待ち、
その再指示に基づいてレポート情報転送手段に対して出
力先を変更するように指示する。
【0062】これにより、レポート情報転送手段により
レポート情報がファクシミリ装置に転送されて当該ファ
クシミリ装置のメモリ使用率が基準値以上になってしま
うのを、未然に防ぐことができる。
【0063】また、レポート情報転送手段は、再指示さ
れた出力先へレポート情報を転送し、その出力先でレポ
ートを出力させるので、オペレータは最初に指示した出
力先であるファクシミリ装置に代わる別の出力先を再指
示する事により、その別の出力先でレポートを出力させ
ることができる。
【0064】請求項13記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、入力手段が、ファクシミリ装置に公衆電話
回線を介して接続された他のファクシミリ装置に備えら
れた入力手段であり、更に読取手段も、当該他のファク
シミリ装置に備えられた読取手段であることから、操作
員は、遠隔地のファクシミリ装置にて送信原稿を読み取
らせ、各種指示コマンドを入力することができる。
【0065】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明のファクシミ
リ通信システムの一実施例を説明する。
【0066】図1には、本実施例に係るファクシミリ通
信システム80を含むLAN(ローカルエリアネットワ
ーク)62の全体構成が示されている。
【0067】ファクシミリ通信システム80は、FAX
10とこのFAX10に直接接続されたホストコンピュ
ータ(以下、適宜「ホスト」という)30とから構成さ
れており、このホスト30はネットワーク網64にも接
続されている。なお、このホスト30はLAN62中の
メインコンピュータである。
【0068】また、ネットワーク網64には、ホスト3
0以外に、FAX10とは別のFAX58、60と、プ
リントサーバ50と、ファイルサーバ54と、プリンタ
56とが接続されている。
【0069】プリントサーバ50は、これに直接接続さ
れたプリンタ52のプリントデータの一時的な蓄積やプ
リンタ52の稼働状況の管理等を行うために割り当てら
れたワークステーションである。また、ファイルサーバ
54は、大量の記憶容量を有し、ホスト30の演算処理
データ等を記憶し管理するために割り当てられたワーク
ステーションである。更に、プリンタ56は、ネットワ
ーク網64に直接接続し他のワークステーションからの
データを受信するための図示しないネットワークインタ
フェース制御部を備えている。
【0070】また、FAX10、FAX58、及びFA
X60は、それぞれ公衆電話回線網につながった公衆電
話回線70、72、74にも接続されている。
【0071】また、図2には、FAX10の概略構成が
示されている。このFAX10は、FAX10の全体を
制御する制御部12と、オペレータが各種指示を入力し
たりオペレータに対する各種の指示内容が表示される入
力手段としての操作パネル14と、送信する原稿を読み
取る読取手段としての読取部16と、相手方FAXから
受信した受信データやホスト30から転送された情報等
を記録紙上にプリントする印刷手段としての印刷部18
と、読取部16で読み取られた送信データに対し所定の
フォーマットで符号化を行う符号化部20と、公衆電話
回線70を介して接続された相手方FAXとの送受信を
行う送受信部22と、受信した受信データ及び読取部1
6が原稿から読み取った送信データを記憶するメモリ2
4と、接続回線68を介してFAX10をホスト30と
接続するホスト接続部26と、を含んで構成されてい
る。
【0072】この内、制御部12は、実際には、CP
U、ROM、RAM、I/O等を有するマイクロコンピ
ュータにより構成され、前記各部にシステムバス28を
介して接続されている。この制御部12は、前記各部の
ジョブの流れを管理する。
【0073】操作パネル14は、多数の操作キーが配置
されたキーボードと液晶ディスプレイ等で構成される。
【0074】読取部16は、原稿を読み取るためのCC
Dセンサと原稿搬送系とから成るスキャナにより構成さ
れる。
【0075】印刷部18は、レーザープリンタ、インク
ジェットプリンタ等の高速プリンタにより構成される。
【0076】送受信部22は、公衆電話回線70を介し
て接続された他のファクシミリ装置(図示省略)との回
線の接続、切断、及び着呼検知等を行う機能部で、具体
的には、モデム、NCU(網制御装置)から成るG3回
線制御部と、G4回線制御部とを含む。
【0077】ホスト接続部26は、ホストとのチャネル
接続用アダプター等から構成される。
【0078】また、図3には、ホスト30の概略構成が
示されている。このホスト30は、システム全体の制御
や各種の高速な演算処理を行う中央処理部32と、オペ
レータが各種の指示を入力したりオペレータに対する各
種の指示内容が表示される操作端末34と、接続回線6
6を介してホスト30をネットワーク網64と接続する
LAN接続部38と、上述した中央処理部32にて演算
するデータ等を記憶する記憶部40と、接続回線68を
介してホスト30をFAX10と接続するFAX接続部
42と、を含んで構成されている。
【0079】この内、中央処理部32は、実際には、C
PU、ROM、RAM、I/Oインターフェイス等によ
り構成され、前記各部にシステムバス44を介して接続
されている。
【0080】操作端末34は、多数の操作キーが配置さ
れたキーボードとディスプレイ等で構成される。
【0081】LAN接続部38は、中央処理部32とネ
ットワーク網64とのインタフェース制御を行うハード
モジュールで、例えばSCSIインタフェース等を含ん
で構成される。
【0082】記憶部40は、磁気ディスク装置等の大容
量の記憶装置から構成される。FAX接続部42は、F
AXとのチャネル接続用アダプター等から構成される。
【0083】次に、上述のように構成された本実施例の
作用を、まずFAX10の制御部12による制御ルーチ
ンを示す図4のフローチャートに沿って説明する。な
お、この制御ルーチンが開始するのは、オペレータがF
AX10の所定位置に送信原稿をセットし、操作パネル
14からコマンド、送信レポートの出力先情報、メール
宛先情報、同報宛先情報等を入力し、図示しない送信開
始ボタンを押した時である。
【0084】ステップ100においてオペレータが操作
パネル14から指示したコマンド、送信レポートの出力
先情報、メール宛先情報、同報宛先情報等を取り込み、
ステップ102において送信原稿を読取部16により読
み取る。次のステップ104においてステップ102で
読み取った送信原稿情報とステップ100で取り込んだ
コマンド等の情報を、ホスト接続部26を介してホスト
30へ送信する。
【0085】そして、次のステップ106と108にお
いて、オペレータにより指示されたコマンドを判別す
る。なお、本実施例ではコマンドとして、「一斉同報送
信」、「メール同報送信」、及び「メール送信」の3通
りのコマンドを想定している。
【0086】コマンドが「一斉同報送信」の場合は、ス
テップ114において自機に割当てた分の同報宛先への
同報送信を実行し、次のステップ116においてその同
報送信の終了が確認されるまでその実行を続け、終了後
はステップ118へ進む。ステップ118ではステップ
114で実行した同報送信の送信結果をホスト30へ送
信し、図5のステップ120へ進む。
【0087】また、コマンドが「メール同報送信」の場
合は、ステップ110において同報宛先への同報送信を
実行し、次のステップ112において全ての同報宛先に
対する同報送信の終了が確認されるまで同報送信の実行
を続け、終了後はステップ118へ進む。ステップ11
8ではステップ110で実行した同報送信の送信結果を
ホスト30へ送信し、図5のステップ120へ進む。
【0088】更に、コマンドが「メール送信」の場合
は、FAX10はメールの送信を実行しないので、図5
のステップ120へジャンプする。
【0089】一方、図6のホスト30の中央処理部32
による制御ルーチンが開始するのは、上記のステップ1
04での送信原稿情報とコマンド等の情報の送信のため
にホスト接続部26とFAX接続部42との間でインタ
フェース制御が開始された時である。
【0090】ステップ200において上述したステップ
104でFAX10が送信した送信原稿情報とコマンド
等の情報を受信し、次のステップ202、203におい
て、受信したコマンドを判別する。
【0091】コマンドが「一斉同報送信」の場合は、ス
テップ204においてその時点で空いているFAXを捜
す。ここでは図1に示すLAN62の環境において、空
いているFAX58、60が捜し当てられる。次のステ
ップ205では、これらの空いているFAX58、60
へ送信原稿情報と同報宛先情報を送信し、これらのFA
X58、60に同報宛先への送信原稿情報の同報送信を
実行させる。
【0092】そして次のステップ206において、同報
送信を実行したFAX10、FAX58、及びFAX6
0の各々から送信結果を受信する。(FAX10からの
受信に関しては、上述したFAX10側のステップ11
8の同報送信の送信結果の送信に対応する。)そして、
次のステップ207においてFAX10、FAX58、
及びFAX60の全てのFAXから送信結果を受信した
と判断されるまで、ステップ206と207を繰り返
す。ステップ207で全てのFAXから送信結果を受信
したと判断されたら、ステップ214において受信した
全ての送信結果に基づいて、送信レポートのレポート情
報を作成する。
【0093】また、コマンドが「メール送信」の場合
は、ステップ208において送信原稿情報を指示された
メール宛先へメール送信し、ステップ209においてそ
れらのメール宛先ごとのメール送信結果を集約する。そ
してステップ214において集約したメール送信結果に
基づいて、送信レポートのレポート情報を作成する。
【0094】更に、コマンドが「メール同報送信」の場
合は、ステップ210において送信原稿情報を指示され
たメール宛先へメール送信し、ステップ211において
それらのメール宛先ごとのメール送信結果を集約する。
次のステップ212においてFAX10が上述のステッ
プ118で送信した同報送信の送信結果を受信し、ステ
ップ214においてステップ211で集約したメール送
信結果とステップ212で受信した同報送信の送信結果
に基づいて、送信レポートのレポート情報を作成する。
【0095】ここで、図5に示すFAX10側の制御ル
ーチンの説明に移る。ステップ120において上述した
ステップ100で取り込んだ出力先情報に基づいて、レ
ポート情報を自機でプリントするか否かを判断し、自機
でプリントする場合はステップ121へ、自機でプリン
トしない場合はステップ164へ、それぞれ進む。
【0096】まず、レポート情報を自機でプリントする
場合に関して述べる。ステップ121において、レポー
ト情報の情報量に関する情報をホスト30から受信し、
次のステップ122においてその時点のメモリ使用率を
検出する。そして、次のステップ123においてこれら
のメモリ使用率とレポート情報の情報量とから、レポー
ト情報受信後のメモリ推定使用率(以下、P1と称す)
を算出し、次のステップ124においてP1が予め定め
られた基準値(例えば、90%)以上になるか否かを判
断する。
【0097】P1が基準値以上になると判断した場合
は、ステップ126に進んでP1が基準値以上になった
場合の処理を、予め定められた処理内容に基づいて判断
する。この予め定められた処理内容としては、レポート
情報のプリントを取り止める「取止め」と、レポート情
報の出力先を変更するためにオペレータに出力先の再指
示をさせる「再指示」の2通りの処理が存在する。
【0098】「取止め」と判断した場合には、ステップ
128に進んでホスト30にレポート情報の転送を取り
止めるように指示して、当制御ルーチンを終了する。
【0099】また、「再指示」と判断した場合には、ス
テップ130に進んで操作パネル14を通じて出力先を
再指示するようにオペレータに要求する。これを認知し
たオペレータが出力先を操作パネル14から再指示する
と、ステップ132においてその再指示された出力先情
報を取り込む。そして、ステップ134においてホスト
30にレポート情報の出力先を再指示された出力先へ変
更するように指示し、その後は上述したステップ120
の出力先の判断から再実行する。
【0100】一方、上述したステップ124でP1は基
準値未満であると判断した場合は、レポート情報を受信
してもメモリ24には未だ余裕があるとみなして、ステ
ップ136においてレポート情報を送信するようにホス
ト30に指示し、次のステップ138において所定量の
レポート情報をホスト30から受信する。そして、次の
ステップ139においてレポート情報受信後のメモリ使
用率(以下、P2と称す)を検出し、次のステップ14
0においてP2が予め定められた基準値(例えば、90
%)以上になったか否かを判断する。
【0101】ここで、P2が基準値未満の場合は、ステ
ップ142においてメモリに余裕の有る旨をホスト30
へ通知し、次のステップ144において全てのレポート
情報を受信したか否かを判断する。
【0102】全てのレポート情報を受信していないと判
断されると、上述したステップ138のレポート情報の
受信から以降を再実行する。但し、途中のステップ14
0においてP2が基準値以上になったと判断された場合
は後述のステップ148へ進む。
【0103】また、全てのレポート情報を受信したと判
断されると、ステップ146に進み、受信したレポート
情報を印刷部18にてプリントして、当制御ルーチンを
終了する。
【0104】なお、図8にメール同報送信を実行した時
の送信レポートの一例を示す。この例では、8つの宛先
のうち、番号3、7、8の3つの宛先へはメール送信を
実行しており、他の5つの宛先へは同報送信を実行して
いる。このように送信レポートには、これら8つの宛先
への送信結果が1つの表にまとめられている。
【0105】一方、上述したステップ140でP2が基
準値以上になった場合は、ステップ148においてメモ
リに余裕の無い旨をホスト30へ通知し、次のステップ
150においてP2が基準値以上になった場合の処理
を、予め定められた処理内容に基づいて判断する。この
予め定められた処理内容としては、送信レポートのプリ
ントを中断する「中断」と、ホスト30から受信したレ
ポート情報を印刷部18によりダイレクトに印刷する
「リアルタイム処理」の2通りの処理が存在する。
【0106】ここで「中断」と判断した場合は、ステッ
プ152においてレポート情報の送信を中断するように
ホスト30に指示し、次のステップ153において早急
にメモリに余裕を持たせるために、既に受信したレポー
ト情報を印刷部18により印刷して、当制御ルーチンを
終了する。
【0107】また「中断」ではない(「リアルタイム処
理」である)と判断した場合は、ステップ154におい
て既に受信したレポート情報を印刷部18によりプリン
トし、次のステップ156においてリアルタイム処理す
る旨をホスト30に通知する。そして次のステップ15
8においてリアルタイム処理を実行する。即ち、ホスト
30から送信されたレポート情報を受信しつつ、そのレ
ポート情報を印刷部18により順次プリントする。そし
て、次のステップ162において全てのレポート情報を
プリントしたと判断されるまで、ステップ158、16
2を繰り返す。
【0108】ステップ162において全てのレポート情
報をプリントしたと判断されると、当制御ルーチンを終
了する。
【0109】ここで、図7のホスト30側の制御ルーチ
ンの説明に移る。ステップ216でのオペレータにより
入力された出力先情報に基づくレポート情報の出力先の
判断では、出力先がFAX10であるとして肯定判断と
なり、ステップ218においてレポート情報の情報量を
FAX10に通知する。なお、この通知は、上述したF
AX10側のステップ122におけるレポート情報の情
報量の受信に対応する。
【0110】そして、次のステップ220では、FAX
10がステップ128、134、136のいずれか1つ
でレポート情報出力に関して指示した指示内容を受信す
る。
【0111】そして、次のステップ222、224にお
いて、ステップ220で受信したFAX10からの指示
が、レポート情報をFAX10へ送信する「送信」か、
レポート情報の送信を取り止める「取止め」か、送信レ
ポートの出力先を再指示する「再指示」かを、判別す
る。
【0112】FAX10からの指示が「再指示」と判別
した場合は、上述したステップ216へ戻り、「再指
示」の指示と共に受信した新たな出力先情報に基づい
て、送信レポートの出力先を判断し、それ以降のステッ
プを再実行する。
【0113】また、FAX10からの指示が「取止め」
と判別した場合は、レポート情報の送信を取り止め、直
ぐに当制御ルーチンを終了する。
【0114】更に、FAX10からの指示が「送信」と
判別した場合は、ステップ226においてFAX10へ
所定量のレポート情報を送信する。なお、この送信は、
上述したFAX10側のステップ138またはステップ
158におけるレポート情報の受信に対応する。
【0115】そして、次のステップ228では、FAX
10がステップ142またはステップ148で通知した
メモリ24に余裕が有るか無いかについての情報を受信
する。そして次のステップ230においてこの通知がメ
モリ24に余裕が有るとの通知か否かを判別する。
【0116】メモリ24に余裕が有るとの通知であれ
ば、ステップ232において全てのレポート情報を送信
したと判別されるまで、上記のステップ226、22
8、230を繰り返す。もし、途中のステップ230に
おいてメモリに余裕の無いとの通知であると判別された
場合は後述のステップ234へ進む。全てのレポート情
報を送信すると、ステップ232では肯定判定となり、
当制御ルーチンを終了する。
【0117】また、メモリ24に余裕が無いとの通知で
あれば、ステップ234において、FAX10がステッ
プ152またはステップ156で指示したメモリ24に
余裕が無い時の処理に関する指示をFAX10から受信
し、ステップ235においてその処理が、FAX10で
の送信レポートのプリントを中断する「中断」か、FA
X10にてリアルタイム処理を行う「リアルタイム処
理」かを判別する。
【0118】メモリ24に余裕が無い時の処理が「中
断」であれば、直ぐに当制御ルーチンを終了し、「リア
ルタイム処理」であれば、ステップ236においてFA
X10へ所定量のレポート情報を送信する。なお、ここ
で送信したレポート情報は、FAX10側のステップ1
58で受信される。そして、次のステップ237におい
て全てのレポート情報を送信したと判断されるまで、こ
れらのステップ236、237を繰り返す。全てのレポ
ート情報を送信すると、ステップ237では肯定判定と
なり、当制御ルーチンを終了する。
【0119】次に、レポート情報の出力先がFAX10
以外である場合に関して述べる。なお、ここではレポー
ト情報の出力先としてプリンタ52がオペレータにより
指示されたものとする。
【0120】図5に示すFAX10側の制御ルーチンに
おいて、ステップ120では出力先は自機ではないと判
断され、ステップ164へ進む。
【0121】そして、ステップ164において、後述す
るステップ242またはステップ246でホスト30が
送信したプリンタ52のチェック結果を受信し、次のス
テップ166においてそのチェック結果に基づいて、出
力先(プリンタ52)が正常か否かを判断する。
【0122】プリンタ52が正常である場合は、FAX
10で実行する処理は無いので、当制御ルーチンを終了
し、プリンタ52が異常である場合は、ステップ168
において出力先異常時の処理を、予め定められた処理内
容に基づいて判断する。この予め定められた処理内容と
しては、レポート情報のプリントを取り止める「取止
め」と、レポート情報の出力先を変更するためにオペレ
ータに出力先の再指示をさせる「再指示」の2通りの処
理が存在する。
【0123】「取止め」と判断した場合には、ステップ
170においてホスト30にプリンタ52へのレポート
情報の転送を取り止めるように指示して、当制御ルーチ
ンを終了する。
【0124】また、「再指示」と判断した場合には、上
述したステップ130のオペレータへの再指示要求から
以降の処理を実行する。
【0125】一方、図7に示すホスト30側の制御ルー
チンにおいては、ステップ216では出力先はFAX1
0ではないと判断され、ステップ238へ進む。
【0126】そして、ステップ238において出力先と
して指示されたプリンタ52の状態をチェックし、次の
ステップ240においてそのチェック結果に基づいて、
プリンタ52が正常か否かを判断する。
【0127】プリンタ52が正常である場合は、ステッ
プ242において「正常」とのチェック結果をFAX1
0へ通知し、ステップ244においてプリンタ52へレ
ポート情報を転送して、当制御ルーチンを終了する。
【0128】なお、この後ホスト30からプリンタ52
へ向けて転送されたレポート情報は、一旦プリンタ52
を管理するプリントサーバ50で受信され、プリントサ
ーバ50の制御の下に適当な時にプリンタ52からプリ
ントされる。
【0129】また、プリンタ52が異常である場合は、
ステップ246において「異常」とのチェック結果をF
AX10へ送信し、ステップ248において、FAX1
0がステップ170またはステップ134で指示した異
常時の対応に関する指示を受信する。そして、次のステ
ップ250においてその指示が、プリンタ52でのレポ
ート情報の出力を取り止める「取止め」か、レポート情
報の出力先を再指示する「再指示」かを、判別する。
【0130】FAX10からの指示が「再指示」と判別
した場合は、上述したステップ216に戻り、再指示さ
れた新たな出力先情報に基づいて、レポート情報の出力
先を判断し、それ以降のステップを実行する。
【0131】また、FAX10からの指示が「取止め」
と判別した場合は、レポート情報の送信を取り止め、直
ぐに当制御ルーチンを終了する。
【0132】これまでの説明から明らかなように、本実
施例では、制御部12がステップ120を実行すること
により判断手段が実現され、また制御部12がステップ
122またはステップ139を実行することによりメモ
リ使用率検出手段が実現され、また制御部12がステッ
プ123を実行することによりメモリ使用率推定手段が
実現され、また制御部12がステップ124またはステ
ップ140を実行することによりメモリ使用率判断手段
が実現され、また制御部12がステップ170を実行す
ることにより第1の転送制御手段が実現され、また制御
部12がステップ134を実行することにより第2の転
送制御手段または第4の転送制御手段が実現され、また
制御部12がステップ128を実行することにより第3
の転送制御手段が実現され、また制御部12がステップ
158を実行することにより第1の制御手段が実現さ
れ、更に制御部12がステップ152を実行することに
より第2の制御手段が実現される。
【0133】また、制御部12と送受信部22とがステ
ップ110またはステップ114を実行することにより
同報送信手段が実現される。
【0134】また、中央処理部32がステップ204を
実行することにより探索手段が実現され、中央処理部3
2がステップ205を実行することにより同報送信命令
手段が実現され、中央処理部32がステップ214を実
行することにより第1のレポート情報作成手段、第2の
レポート情報作成手段、第3のレポート情報作成手段の
いずれか1つが実現され、中央処理部32がステップ2
18を実行することにより情報量通知手段が実現され、
中央処理部32がステップ238またはステップ240
を実行することにより異常検知手段が実現される。
【0135】また、中央処理部32とLAN接続部38
とがステップ208またはステップ210を実行するこ
とによりメール送信手段が実現される。
【0136】更に、中央処理部32とLAN接続部38
とがステップ244を実行することにより、もしくは中
央処理部32とFAX接続部42とがステップ226ま
たはステップ236を実行することにより、レポート情
報転送手段が実現される。
【0137】以上説明したように、本実施例によれば、
以下に挙げるさまざまな効果を得ることができる。
【0138】まず、オペレータは、FAX10の所定位
置に送信原稿をセットし、操作パネル14からメール送
信指示及びメール宛先指示等の各種コマンドを入力する
ことにより、所望の宛先への送信原稿のメール送信を実
行することができる。
【0139】また、同様の操作でメール同報送信指示と
メール宛先指示と同報宛先指示等の各種コマンドを入力
することにより、所望の宛先への送信原稿のメール同報
送信を実行する、即ちメール送信と同報送信を一括して
実行することができる。
【0140】また、同様の操作で一斉同報送信指示及び
同報宛先指示等の各種コマンドを入力することにより、
所望の宛先への送信原稿の一斉同報送信を実行すること
ができる。
【0141】また、一斉同報送信を指示することによ
り、LAN62に接続された遊休状態にある他のFAX
も利用して、複数のFAXにより同報送信を実行するの
で、1台のみで同報送信するよりも所望の宛先へ同報送
信を完了するまでの時間が短くなり、FAXの専有時間
が短縮され、より効率的な同報送信が実現できる。ま
た、LAN62に接続されたFAXの有効活用を図るこ
とができる。
【0142】また、コマンドがメール送信、メール同報
送信、一斉同報送信のいずれの場合も、同報宛先とメー
ル宛先の両方を含んだ各宛先への送信結果の送信レポー
トを得ることができる。
【0143】また、指示された出力先でのレポート情報
のプリントの前にその出力先の状態をチェックし、異常
が有れば、プリントの取止めまたは出力先の再指示に基
づく出力先変更を行うので、レポート情報の出力が不可
能な出力先への無駄なレポート情報の転送を防止するこ
とができる。特に出力先の再指示に基づく出力先変更を
行う場合は、オペレータは別の出力先を再指示する事に
より、その別の出力先でレポート情報をプリントするこ
とができる。
【0144】また、FAX10はホスト30からレポー
ト情報を所定量ずつ受信するたびに、メモリ使用率P1
を検出し、P1が予め定められた基準値以上となる場合
は、プリントの中断またはレポート情報の受信とプリン
トのリアルタイム処理を行うので、メモリ使用率P1が
基準値を上回ることはなく、メモリ24には一定量以上
の残量が確保され、公衆電話回線70を介した他のファ
クシミリ装置との画像情報の送受信を実行することがで
きる。
【0145】更に、FAX10はレポート情報をホスト
30から受信する前に、レポート情報の情報量と受信前
のメモリ使用率とから受信後のメモリ推定使用率P2を
推定し、P2が予め定められた基準値以上となる場合
は、プリントの取止めまたは出力先の再指示に基づく出
力先変更を行うので、メモリ使用率が基準値以上になっ
てしまうのを未然に防ぐことができる。特に出力先の再
指示に基づく出力先変更を行う場合は、オペレータは別
の出力先を再指示する事により、その別の出力先でレポ
ート情報をプリントすることができる。
【0146】なお、上記の実施例では、FAX10とホ
スト30とが直接接続されている場合に関して説明した
が、FAX10とホスト30とがネットワーク網64を
経由して接続されている場合にも適用できる。その場合
は、FAX10とホスト30との通信の手順やプロトコ
ル等が変わるだけであり、上記の実施例にて説明した制
御ルーチンは基本的には同一である。
【0147】また、上記の実施例では、コマンドや送信
宛先の情報等の各種コマンドの入力をFAX10の操作
パネル14にて、送信原稿の読取をFAX10の読取部
16にて、それぞれ実行する場合について説明したが、
例えば、公衆電話回線網を利用して遠隔地にある他のF
AXに備えられた読取部にて読み取らせた送信原稿情報
と当該他のFAXに備えられた操作パネルから入力した
各種コマンドとをホスト30へ送信し、ホスト30に対
して各種送信を指示することも可能である。即ち、入力
手段として遠隔地にある他のFAXに備えられた操作パ
ネルを、読取手段として当該他のFAXに備えられた読
取部を、それぞれ用いることができる。
【0148】更に、上記の実施例において、コマンドや
メール宛先情報、同報宛先情報等を指示するためのボタ
ンを、FAX10の操作パネル14に予め登録しておく
ことにより、従来のメール送信指示のためのワークステ
ーションからのコマンド入力操作よりも簡単なボタン操
作で、所望の宛先へのメール送信、メール同報送信及び
一斉同報送信を指示し、その送信結果レポートの出力を
指示することができる。
【0149】
【発明の効果】請求項1記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、特定の情報処理装置のメール送信手段は、
ファクシミリ装置の入力手段から入力された各種指示コ
マンドに基づいて、送信原稿情報をメール送信するの
で、オペレータは、ファクシミリ装置の所定位置に送信
原稿をセットし、入力手段から各種指示コマンドを入力
することにより、所望の宛先への送信原稿のメール送信
を実行することができるという優れた効果を有する。
【0150】請求項2記載のファクシミリ通信システム
によれば、特定の情報処理装置のメール送信手段は、フ
ァクシミリ装置の入力手段から入力された各種指示コマ
ンドに基づいて、送信原稿情報をメール送信し、ファク
シミリ装置の同報送信手段も、各種指示コマンドに基づ
いて、送信原稿情報を同報送信するので、オペレータ
は、ファクシミリ装置の所定位置に送信原稿をセット
し、入力手段から各種指示コマンドを入力することによ
り、所望の宛先への送信原稿のメール同報送信を実行す
る、即ちメール送信と同報送信を一括して実行すること
ができるという優れた効果を有する。
【0151】請求項3記載のファクシミリ通信システム
によれば、特定の情報処理装置の同報送信命令手段は、
各種指示コマンドに基づいて、探索手段により探索され
た他のファクシミリ装置に送信原稿情報を同報送信する
ように命令し、ファクシミリ装置の同報送信手段も、各
種指示コマンドに基づいて、送信原稿情報を同報送信す
るので、オペレータは、ファクシミリ装置の所定位置に
送信原稿をセットし、入力手段から各種指示コマンドを
入力することにより、所望の宛先への送信原稿の一斉同
報送信を実行することができる。また、ネットワークに
接続された遊休状態にある他のファクシミリ装置を利用
して複数のファクシミリ装置により同報送信を実行する
ので、1台のみで同報送信するよりも所望の宛先へ同報
送信を完了するまでの時間が短くなり、ファクシミリ装
置の専有時間が短縮され、より効率的な同報送信が実現
できるという優れた効果を有する。更に、ネットワーク
に接続された他のファクシミリ装置を有効に活用するこ
とができるという優れた効果も有する。
【0152】請求項4記載のファクシミリ通信システム
によれば、メール送信手段により実行されたメールの各
宛先の送信結果のレポート情報は、第1のレポート情報
作成手段により作成された後、ファクシミリ装置に転送
され、印刷手段により印刷されるので、オペレータは、
メール送信手段により実行されたメールの各宛先の送信
結果のレポートを得ることができるという優れた効果を
有する。
【0153】請求項5記載のファクシミリ通信システム
によれば、メール送信手段により実行されたメールの各
宛先の送信結果と同報送信手段により実行された同報送
信の各宛先の送信結果とを含んだレポート情報は、第2
のレポート情報作成手段により作成された後、ファクシ
ミリ装置に転送され、印刷手段により印刷されるので、
オペレータは、メール送信手段により実行されたメール
の各宛先の送信結果と同報送信手段により実行された同
報送信の各宛先の送信結果とを含んだレポートを得るこ
とができるという優れた効果を有する。
【0154】請求項6記載のファクシミリ通信システム
によれば、同報送信手段により実行された同報送信の各
宛先の送信結果と同報送信命令手段により命令された同
報送信の各宛先の送信結果とを含んだレポート情報は、
第3のレポート情報作成手段により作成された後、ファ
クシミリ装置に転送され、印刷手段により印刷されるの
で、オペレータは、同報送信手段により実行された同報
送信の各宛先の送信結果と同報送信命令手段により命令
された同報送信の各宛先の送信結果とを含んだレポート
を得ることができるという優れた効果を有する。
【0155】請求項7記載のファクシミリ通信システム
によれば、ファクシミリ装置の判断手段により出力先が
自機ではないと判断され且つ特定の情報処理装置の異常
検知手段により当該出力先の異常が検知された場合に、
第1の転送制御手段は特定の情報処理装置のレポート情
報転送手段に対して当該出力先へのレポート情報の転送
を取り止めるように指示し、この指示を受けたレポート
情報転送手段は、異常が検知された出力先へのレポート
情報の転送を取り止めるので、レポート情報の出力が不
可能な出力先への無駄なレポート情報の転送を防止する
ことができるという優れた効果を有する。
【0156】請求項8記載のファクシミリ通信システム
によれば、ファクシミリ装置の判断手段により出力先が
自機ではないと判断され且つ特定の情報処理装置の異常
検知手段により当該出力先の異常が検知された場合に、
第2の転送制御手段は特定の情報処理装置のレポート情
報転送手段に対して出力先を変更するように指示し、こ
の指示を受けたレポート情報転送手段は、再指示された
出力先へレポート情報を転送し、その出力先でレポート
を出力させるので、オペレータは最初に指示した出力先
に異常がある場合には、その出力先に代わる別の出力先
を再指示する事により、その別の出力先でレポートを出
力させることができるという優れた効果を有する。
【0157】請求項9記載のファクシミリ通信システム
によれば、メモリ使用率判断手段によりメモリ使用率が
予め定められた基準値以上であると判断された場合に、
第1の制御手段は、第2の受信手段により受信されたレ
ポート情報を印刷手段によりダイレクトに印刷するリア
ルタイム処理を行うように制御するので、メモリ使用率
が基準値を上回ることはなく、メモリには一定値以上の
残量が確保され、第2の受信手段によるレポート情報の
受信とそのレポート情報の印刷手段による印刷とを実行
している間も、公衆電話回線を介した他のファクシミリ
装置との画像情報の送受信を実行することができるとい
う優れた効果を有する。
【0158】請求項10記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、メモリ使用率判断手段によりメモリ使用率
が予め定められた基準値以上であると判断された場合
に、第2の制御手段は、第2の受信手段による受信を中
断するように制御するので、メモリ使用率が基準値を上
回ることはなく、メモリには一定値以上の残量が確保さ
れ、第2の受信手段によるレポート情報の受信を中断し
ている間も、公衆電話回線を介した他のファクシミリ装
置との画像情報の送受信を実行することができるという
優れた効果を有する。
【0159】請求項11記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、メモリ使用率推定手段により、レポート情
報受信前のメモリ使用率とレポート情報の情報量とに基
づき、レポート情報受信後のメモリ使用率が予め定めら
れた基準値以上となると推定された場合に、第3の転送
制御手段はレポート情報転送手段に対してレポート情報
の転送を取り止めるように制御するので、レポート情報
転送手段によりレポート情報がファクシミリ装置に転送
されて当該ファクシミリ装置のメモリ使用率が基準値以
上になってしまうのを、未然に防ぐことができるという
優れた効果を有する。
【0160】請求項12記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、メモリ使用率推定手段により、レポート情
報受信前のメモリ使用率とレポート情報の情報量とに基
づき、レポート情報受信後のメモリ使用率が予め定めら
れた基準値以上となると推定された場合に、第4の転送
制御手段は入力手段からの出力先の再指示を待ち、その
再指示に基づいてレポート情報転送手段に対して出力先
を変更するように指示するので、レポート情報転送手段
によりレポート情報がファクシミリ装置に転送されて当
該ファクシミリ装置のメモリ使用率が基準値以上になっ
てしまうのを、未然に防ぐことができるという優れた効
果を有する。
【0161】また、レポート情報転送手段は、再指示さ
れた出力先へレポート情報を転送し、その出力先でレポ
ートを出力させるので、オペレータは最初に指示した出
力先であるファクシミリ装置に代わる別の出力先を再指
示する事により、その別の出力先でレポートを出力させ
ることができるという優れた効果も有する。
【0162】請求項13記載のファクシミリ通信システ
ムによれば、入力手段が、ファクシミリ装置に公衆電話
回線を介して接続された他のファクシミリ装置に備えら
れた入力手段であり、更に読取手段も、当該他のファク
シミリ装置に備えられた読取手段であることから、操作
員は、遠隔地のファクシミリ装置にて送信原稿を読み取
らせ、各種指示コマンドを入力することができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るファクシミリ通信システムの構成
を概略的に示す図である。
【図2】ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】ホストコンピュータの概略構成を示すブロック
図である。
【図4】ファクシミリ装置の制御部による制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図5】ファクシミリ装置の制御部による制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】ホストコンピュータの中央処理部による制御ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図7】ホストコンピュータの中央処理部による制御ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図8】送信レポートの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 12 制御部(メモリ使用率検出手段、メモリ使用率
判断手段、判断手段、第1の転送制御手段、第2の転送
制御手段、第3の転送制御手段、第4の転送制御手段、
第1の制御手段、第2の制御手段、メモリ使用率推定手
段、送信手段の一部、第2の受信手段の一部、同報送信
手段の一部) 14 操作パネル(入力手段) 16 読取部(読取手段) 18 印刷部(印刷手段) 22 送受信部(同報送信手段の一部) 24 メモリ 26 ホスト接続部(送信手段の一部、第2の受信手
段の一部) 30 ホストコンピュータ 32 中央処理部(探索手段、同報送信命令手段、第
1のレポート情報作成手段、第2のレポート情報作成手
段、第3のレポート情報作成手段、異常検知手段、情報
量通知手段、受信手段の一部、メール送信手段の一部、
レポート情報転送手段の一部) 38 LAN接続部(メール送信手段の一部、レポー
ト情報転送手段の一部) 42 FAX接続部(受信手段の一部、レポート情報
転送手段の一部) 62 ローカルエリアネットワーク 70 公衆電話回線 80 ファクシミリ通信システム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子機器端末が相互に接続された
    ネットワークに接続された特定の情報処理装置と、 この特定の情報処理装置に直接または前記ネットワーク
    を介して接続され且つ公衆電話回線に接続されたファク
    シミリ装置と、 を備えたファクシミリ通信システムであって、 前記ファクシミリ装置は、 送信原稿から送信原稿情報を読み取る読取手段と、 オペレータが各種指示コマンドを入力するための入力手
    段と、 前記入力手段から入力された各種指示コマンド並びに前
    記読取手段により読み取られた送信原稿情報を、前記特
    定の情報処理装置に送信する送信手段と、を有し、 前記特定の情報処理装置は、 前記送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
    送信原稿情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された各種指示コマンドに基づ
    いて、前記受信手段により受信された送信原稿情報を、
    メール送信するメール送信手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の電子機器端末が相互に接続された
    ネットワークに接続された特定の情報処理装置と、 この特定の情報処理装置に直接または前記ネットワーク
    を介して接続され且つ公衆電話回線に接続されたファク
    シミリ装置と、 を備えたファクシミリ通信システムであって、 前記ファクシミリ装置は、 送信原稿から送信原稿情報を読み取る読取手段と、 オペレータが各種指示コマンドを入力するための入力手
    段と、 前記入力手段から入力された各種指示コマンド並びに前
    記読取手段により読み取られた送信原稿情報を、前記特
    定の情報処理装置に送信する送信手段と、 前記入力手段から入力された各種指示コマンドに基づい
    て、前記読取手段が読み取った送信原稿情報を、同報送
    信する同報送信手段と、を有し、 前記特定の情報処理装置は、 前記送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
    送信原稿情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された各種指示コマンドに基づ
    いて、前記受信手段により受信された送信原稿情報を、
    メール送信するメール送信手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の電子機器端末が相互に接続された
    ネットワークに接続された特定の情報処理装置と、 この特定の情報処理装置に直接または前記ネットワーク
    を介して接続され且つ公衆電話回線に接続されたファク
    シミリ装置と、 を備えたファクシミリ通信システムであって、 前記ファクシミリ装置は、 送信原稿から送信原稿情報を読み取る読取手段と、 オペレータが各種指示コマンドを入力するための入力手
    段と、 前記入力手段から入力された各種指示コマンド並びに前
    記読取手段により読み取られた送信原稿情報を、前記特
    定の情報処理装置に送信する送信手段と、 前記入力手段から入力された各種指示コマンドに基づい
    て、前記読取手段により読み取られた送信原稿情報を、
    同報送信する同報送信手段と、を有し、 前記特定の情報処理装置は、 前記送信手段により送信された各種指示コマンド並びに
    送信原稿情報を受信する受信手段と、 前記電子機器端末との通信制御信号のやりとりを介し
    て、同報送信を実行できる状態にある前記ファクシミリ
    装置とは異なる他のファクシミリ装置を探索する探索手
    段と、 前記受信手段により受信された各種指示コマンドに基づ
    いて、前記探索手段が探索した他のファクシミリ装置
    に、前記受信手段により受信された送信原稿情報を、同
    報送信するように命令する同報送信命令手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記特定の情報処理装置は、 前記メール送信手段が実行したメールの各宛先の送信結
    果のレポート情報を作成する第1のレポート情報作成手
    段と、 前記第1のレポート情報作成手段により作成されたレポ
    ート情報を前記ファクシミリ装置に転送するレポート情
    報転送手段と、 を更に有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記レポート情報転送手段により転送されたレポート情
    報を受信する第2の受信手段と、 前記第2の受信手段が受信したレポート情報を印刷する
    印刷手段と、 を更に有することを特徴とする請求項1記載のファクシ
    ミリ通信システム。
  5. 【請求項5】 前記特定の情報処理装置は、 前記メール送信手段が実行したメールの各宛先の送信結
    果と前記同報送信手段が実行した同報送信の各宛先の送
    信結果とを含んだレポート情報を作成する第2のレポー
    ト情報作成手段と、 前記第2のレポート情報作成手段により作成されたレポ
    ート情報を前記ファクシミリ装置に転送するレポート情
    報転送手段と、 を更に有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記レポート情報転送手段により転送されたレポート情
    報を受信する第2の受信手段と、 前記第2の受信手段が受信したレポート情報を印刷する
    印刷手段と、 を更に有することを特徴とする請求項2記載のファクシ
    ミリ通信システム。
  6. 【請求項6】 前記特定の情報処理装置は、 前記同報送信手段が実行した同報送信の各宛先の送信結
    果と前記同報送信命令手段が命令した同報送信の各宛先
    の送信結果とを含んだレポート情報を作成する第3のレ
    ポート情報作成手段と、 前記第3のレポート情報作成手段により作成されたレポ
    ート情報を前記ファクシミリ装置に転送するレポート情
    報転送手段と、 を更に有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記レポート情報転送手段により転送されたレポート情
    報を受信する第2の受信手段と、 前記第2の受信手段が受信したレポート情報を印刷する
    印刷手段と、 を更に有することを特徴とする請求項3記載のファクシ
    ミリ通信システム。
  7. 【請求項7】 前記入力手段は、前記ファクシミリ装置
    を含む前記レポート情報の出力先を指示するための出力
    先指示コマンドも更に入力することができ、 前記レポート情報転送手段は、前記出力先指示コマンド
    で指示された出力先に、前記レポート情報を転送し、 前記特定の情報処理装置は、 前記出力先の電源断等の異常を、当該出力先との通信制
    御信号のやりとりを介して検知する異常検知手段を更に
    有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記出力先指示コマンドに基づいて出力先が自機である
    か否かを判断する判断手段と、 前記レポート情報転送手段による前記レポート情報の転
    送を制御する第1の転送制御手段と、を更に有し、 前記第1の転送制御手段は、前記異常検知手段により出
    力先の異常が検知され且つ前記判断手段により出力先が
    自機ではないと判断された場合に、前記レポート情報転
    送手段に対して当該出力先へのレポート情報の転送を取
    り止めるように指示することを特徴とする請求項4〜請
    求項6のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記入力手段は、前記ファクシミリ装置
    を含む前記レポート情報の出力先を指示するための出力
    先指示コマンドも更に入力することができ、 前記レポート情報転送手段は、前記出力先指示コマンド
    で指示された出力先に、前記レポート情報を転送し、 前記特定の情報処理装置は、 前記出力先の電源断等の異常を、当該出力先との通信制
    御信号のやりとりを介して検知する異常検知手段を更に
    有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記出力先指示コマンドに基づいて出力先が自機である
    か否かを判断する判断手段と、 前記レポート情報転送手段による前記レポート情報の転
    送を制御する第2の転送制御手段と、を更に有し、 前記第2の転送制御手段は、前記異常検知手段により出
    力先の異常が検知され且つ前記判断手段により出力先が
    自機ではないと判断された場合に、前記レポート情報転
    送手段に対して前記入力手段からの出力先の再指示に基
    づいて出力先を変更するように指示することを特徴とす
    る請求項4〜請求項6のいずれか1つに記載のファクシ
    ミリ通信システム。
  9. 【請求項9】 前記ファクシミリ装置は、 前記第2の受信手段により受信されたレポート情報を一
    時記憶するメモリと、 このメモリの使用率を検出するメモリ使用率検出手段
    と、 前記メモリ使用率検出手段が検出したメモリ使用率が予
    め定められた基準値以上であるか否かを判断するメモリ
    使用率判断手段と、 前記第2の受信手段によるレポート情報の受信と受信し
    たレポート情報の前記印刷手段による印刷とを、制御す
    る第1の制御手段と、 を更に有し、 前記第1の制御手段は、前記メモリ使用率判断手段によ
    り前記メモリ使用率が基準値以上であると判断された場
    合には、前記第2の受信手段により受信されたレポート
    情報を前記印刷手段によりダイレクトに印刷するリアル
    タイム処理を行うように、制御することを特徴とする請
    求項4〜請求項6のいずれか1つに記載のファクシミリ
    通信システム。
  10. 【請求項10】 前記ファクシミリ装置は、 前記第2の受信手段により受信されたレポート情報を一
    時記憶するメモリと、 このメモリの使用率を検出するメモリ使用率検出手段
    と、 前記メモリ使用率検出手段が検出したメモリ使用率が予
    め定められた基準値以上であるか否かを判断するメモリ
    使用率判断手段と、 前記第2の受信手段によるレポート情報の受信と受信し
    たレポート情報の前記印刷手段による印刷とを、制御す
    る第2の制御手段と、 を更に有し、 前記第2の制御手段は、前記メモリ使用率判断手段によ
    り前記メモリ使用率が基準値以上であると判断された場
    合には、前記第2の受信手段による受信を中断するよう
    に、制御することを特徴とする請求項4〜請求項6のい
    ずれか1つに記載のファクシミリ通信システム。
  11. 【請求項11】 前記入力手段は、前記ファクシミリ装
    置を含む前記レポート情報の出力先を指示するための出
    力先指示コマンドも更に入力することができ、 前記レポート情報転送手段は、前記出力先指示コマンド
    で指示された出力先に、前記レポート情報を転送し、 前記特定の情報処理装置は、 前記レポート情報転送手段により前記レポート情報を転
    送する前に、当該レポート情報の情報量を前記ファクシ
    ミリ装置に通知する情報量通知手段を更に有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記出力先指示コマンドに基づいて出力先が自機である
    か否かを判断する判断手段と、 前記第2の受信手段により受信されたレポート情報を一
    時記憶するメモリと、 このメモリのメモリ使用率を検出するメモリ使用率検出
    手段と、 前記判断手段により出力先が自機であると判断された場
    合に、前記メモリ使用率検出手段が検出したレポート情
    報受信前のメモリ使用率と前記情報量通知手段により通
    知された前記レポート情報の情報量とに基づき、前記第
    2の受信手段による前記レポート情報の受信後のメモリ
    使用率が予め定められた基準値以上となるか否かを推定
    するメモリ使用率推定手段と、 前記レポート情報転送手段による前記レポート情報の転
    送を制御する第3の転送制御手段と、 を更に有し、 前記第3の転送制御手段は、前記メモリ使用率推定手段
    により前記レポート情報の受信後のメモリ使用率が基準
    値以上になると推定された場合には、前記レポート情報
    転送手段に対してレポート情報の転送を取り止めるよう
    に、制御することを特徴とする請求項4〜請求項6のい
    ずれか1つに記載のファクシミリ通信システム。
  12. 【請求項12】 前記入力手段は、前記ファクシミリ装
    置を含む前記レポート情報の出力先を指示するための出
    力先指示コマンドも更に入力することができ、 前記レポート情報転送手段は、前記出力先指示コマンド
    で指示された出力先に、前記レポート情報を転送し、 前記特定の情報処理装置は、 前記レポート情報転送手段により前記レポート情報を転
    送する前に、当該レポート情報の情報量を前記ファクシ
    ミリ装置に通知する情報量通知手段を更に有し、 前記ファクシミリ装置は、 前記出力先指示コマンドに基づいて出力先が自機である
    か否かを判断する判断手段と、 前記第2の受信手段により受信されたレポート情報を一
    時記憶するメモリと、 このメモリのメモリ使用率を検出するメモリ使用率検出
    手段と、 前記判断手段により出力先が自機であると判断された場
    合に、前記メモリ使用率検出手段が検出したレポート情
    報受信前のメモリ使用率と前記情報量通知手段により通
    知された前記レポート情報の情報量とに基づき、前記第
    2の受信手段による前記レポート情報の受信後のメモリ
    使用率が予め定められた基準値以上となるか否かを推定
    するメモリ使用率推定手段と、 前記レポート情報転送手段による前記レポート情報の転
    送を制御する第4の転送制御手段と、 を更に有し、 前記第4の転送制御手段は、前記メモリ使用率推定手段
    により前記レポート情報の受信後のメモリ使用率が基準
    値以上になると推定された場合には、前記レポート情報
    転送手段に対して前記入力手段からの出力先の再指示に
    基づいて出力先を変更するように指示することを特徴と
    する請求項4〜請求項6のいずれか1つに記載のファク
    シミリ通信システム。
  13. 【請求項13】 前記入力手段は、前記ファクシミリ装
    置に公衆電話回線を介して接続された他のファクシミリ
    装置に備えられた入力手段であり、 更に前記読取手段も、当該他のファクシミリ装置に備え
    られた読取手段であることを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれか1つに記載のファクシミリ通信システ
    ム。
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JPH1155486A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd ファクシミリ装置
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