JPH08233370A - 自動給湯風呂装置 - Google Patents

自動給湯風呂装置

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Publication number
JPH08233370A
JPH08233370A JP7068677A JP6867795A JPH08233370A JP H08233370 A JPH08233370 A JP H08233370A JP 7068677 A JP7068677 A JP 7068677A JP 6867795 A JP6867795 A JP 6867795A JP H08233370 A JPH08233370 A JP H08233370A
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JP
Japan
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water
hot water
circulation
filling
flow rate
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JP7068677A
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Inventor
Yukinobu Noguchi
幸伸 野口
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Gastar Co Ltd
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Gastar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽に湯張りをする際、栓抜け状態で湯張り
が開始されたときに、浴槽のサイズに応じた最小限の注
湯量でもって栓抜けエラーの検知を行う。 【構成】 記憶モードの動作制御部27はその記憶モード
の動作で、湯張り開始後、循環ポンプ18を起動して追い
焚き循環路の湯水循環を湯水循環検知部で検出したとき
の湯張り開始時からの落とし込み水量QU に、余裕水量
ΔQU を加算した循環必要水位量QE を循環必要水位量
自動設定手段36により設定し、その値QEをメモリ31に
記憶する。実行モードの動作制御部28による実際の湯張
り動作では、湯張り停止部29は湯張り開始時からの湯の
落とし込みの積算流量値を積算流量演算部32から取得
し、積算流量の値がQE を越えたにもかかわらず湯水循
環検知部30で追い焚き循環路の湯水循環が検知されない
ときには栓抜け状態で湯張りが開始されたものと判断し
湯張り運転を直ちに停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯張り機能を備えた自
動給湯風呂装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯源の給湯熱交換器で作り出した湯を
追い焚き循環管路に送り込み、この追い焚き循環管路を
介して浴槽内に落とし込んで自動湯張りを行う自動給湯
風呂装置が広く採用されている。
【0003】最近の自動給湯風呂装置は、制御装置に湯
張りの記憶モードと実行モードのシーケンスプログラム
を備え、記憶モードでの運転により、浴槽への供給水量
と浴槽の水位水圧との関係を求めて湯張り条件データと
しての注湯制御グラフを装置自身が作成し、実行モード
の運転時に、前記作成された注湯制御グラフに従い、浴
槽への自動湯張りを行っている。
【0004】図4にはこの種の自動給湯風呂装置の配管
システムが示されている。同図において、風呂バーナ6
の上側に追い焚き熱交換器7が設けられ、その追い焚き
熱交換器7の入口側には管路17の一端側が接続され、管
路17の他端側は循環ポンプ18の吐出側に接続されてい
る。この管路17には通水の温度を検出するサーミスタ等
の風呂温度センサ9が設けられている。
【0005】循環ポンプ18の吸込側には追い焚き循環路
14の戻り管15が接続されており、戻り管15の戻り口側
(入口側)は浴槽1の側壁に循環金具2を介して接続さ
れている。この戻り管15には通水を検知してオン信号を
出力する流水検出センサとしての追い焚き流水スイッチ
16が設けられている。追い焚き熱交換器7の出口側には
追い焚き循環路14の往管20の入口側が接続されており、
往管20の出口側は循環金具2を介して浴槽側壁に接続さ
れている。
【0006】また、給湯バーナ4の上側には給湯源とし
ての給湯熱交換器5が設けられ、この給湯熱交換器5の
入口側には給水管11が接続され、この給水管11は水道等
の水供給源に接続されており、この給水管11にはメイン
の流量センサ10が介設されている。給湯熱交換器5の出
口側には給湯管12が接続されており、この給湯管12は台
所等の所望の給湯場所に導かれている。
【0007】前記給湯管12には湯張り用管21が分岐され
ており、この湯張り用管21は注湯電磁弁24を介して追い
焚き循環路14の管路17に接続されており、この接続部と
注湯電磁弁24間の管路には浴槽1の水位を水圧によって
検出する水位センサとしての圧力センサ26が設けられて
いる。また、湯張り用管21には湯張りの流量を検出する
流量検出センサ19が設けられている。
【0008】なお、図中、33はガス管、42は入水温度セ
ンサ、43は出湯温度センサをそれぞれ示している。
【0009】この自動給湯風呂装置の給湯運転と、追い
焚き運転と、注湯湯張り運転とは制御装置34によって行
われており、この制御装置34にはリモコン35が接続され
ている。
【0010】この自動給湯風呂装置では、注湯電磁弁24
を開けることにより、給水管11から水が給湯熱交換器5
に入り込み、この給水管11の通水をメインの流量センサ
10が検出することにより給湯バーナ4が燃焼し、この燃
焼火力でもって給湯熱交換器5を通る水が熱せられて湯
になり、この湯は湯張り用管21を通って追い焚き循環路
14内に入り、さらにこの追い焚き循環路14の戻り管15と
往管20を通して浴槽1内に注湯される。
【0011】このリモコン35には、自動給湯風呂装置の
給湯運転を指令する給湯運転スイッチと、追い焚き運転
を指令する追い焚き運転スイッチと、湯張りから追い焚
き、保温の一連の動作運転を指令する自動スイッチ等の
各スイッチ類と、風呂温度、風呂の設定水位、給湯の設
定温度等を設定するそれぞれの設定ボタンや、それらの
設定値を表示する表示部や、ブザー等の報知手段が設け
られている。
【0012】図7は、制御装置34の主要部のブロック構
成を示すもので、記憶モードの動作制御部27と、実行モ
ードの動作制御部28と、湯張り停止部29と、湯水循環検
知部30と、メモリ31と、積算流量演算部32とを有して構
成されている。記憶モードの動作制御部27は、記憶モー
ドの湯張りのシーケンスプログラムを内蔵し、この記憶
モードのシーケンスプログラムを用いて湯張り運転を行
い、図5に示すような浴槽への供給水量Qと浴槽水位P
との注湯制御グラフを作成しながら湯張りを行い、その
作成した注湯制御グラフをメモリ31に記憶する。
【0013】実行モードの動作制御部28は、実行モード
の湯張りから追い焚き、保温にかけてのシーケンスプロ
グラムを持ち、このシーケンスプログラムに従い、前記
記憶モードの動作によって与えられた注湯制御グラフに
基づき、実際の湯張り運転を制御する。
【0014】湯水循環検知部30は、記憶モードでの動作
と実行モードでの各動作に応じ、動作制御部27,28によ
り、所定量の湯が断続的に浴槽1に落とし込まれる毎
に、循環ポンプ18を起動し、追い焚き流水スイッチ16の
信号をモニタして、追い焚き循環路14を通して浴槽1の
湯水が循環したか否かを検知する。
【0015】湯張り停止部29には、予め、追い焚き循環
路に浴槽湯水が循環するのに必要な水量が循環必要水位
量として与えられており、湯張り停止部29は、実行モー
ドでの湯張りの開始時から浴槽1に落とし込まれた積算
流量と、循環必要水位量とを比較し、湯張りの積算流量
がこの循環必要水位量を上回ったにもかかわらず、前記
湯水循環検知部30から湯水循環の検知信号が得られない
ときには、浴槽1の排水栓が開けられたまま湯張りが開
始されたものと判断し、湯張り運転を直ちに停止する。
なお、積算流量演算部32は、前記記憶モードや実行モー
ドでの湯張り運転時に、流量検出センサ19で検出される
流量を積算し、積算流量を演算により求めてその積算流
量値を動作制御部27,28および湯張り停止部29に加える
ものである。
【0016】この種の自動給湯風呂装置の記憶モードで
の動作は図8に示すフローチャートに従い行われ、実行
モードでの動作は図9のフローチャートに従い行われ
る。まず、図8に示す記憶モードの動作では、自動スイ
ッチがオンされると、ステップ101 で、循環ポンプ18の
呼び水のaリットルの湯が図6に示すように注湯され、
次に、ステップ102 で循環ポンプ18の短時間の起動が行
われる。そして、次のステップ103 で追い焚き流水スイ
ッチ16がオンしたか否かが判断される。
【0017】追い焚き流水スイッチがオンしたときに
は、通常は、aリットルの呼び水の水量だけでは浴槽1
の水位が追い焚き循環路14の循環口に達することはあり
得ないので、異常と判断されエラー信号が出される。通
常は、aリットルの呼び水では追い焚き循環路14に湯水
が循環することはないので、追い焚き流水スイッチ16の
信号はオフとなり、このときには、ステップ104 でbリ
ットルの注湯が行われる。そして再びステップ105 で循
環ポンプ18を起動し、ステップ106 で追い焚き流水スイ
ッチがオンしたか否かを判断する。追い焚き流水スイッ
チがオンしないときには、引き続きbリットルの注湯と
循環ポンプ18の起動を繰り返し、追い焚き流水スイッチ
がオンするまで、つまり、追い焚き循環路14に湯水が循
環するまでその繰り返し動作を行う。
【0018】追い焚き流水スイッチ16がオンしたときに
は、そのときの圧力を圧力センサ26で検出し、横軸に水
量Q、縦軸に水圧(水位)を取った図5のグラフ上に注
湯開始から追い焚き流水スイッチがオンするまでの注湯
積算水量Qa と水圧Pa の点をプロットする。
【0019】そして、ステップ108 でcリットルの注湯
を行い、再びステップ109 で圧力を検出し、そのときの
積算流量(積算水量)Qb と検出圧力Pb の点をプロッ
トする。次にステップ110 で浴槽1の開口面積を計算す
る。この開口面積の計算に際しては、浴槽1は直方形と
想定し、c(リットル)/(Pb −Pa )の演算式によ
り求める。
【0020】ステップ111 では浴槽水位が設定水位未満
であるか否かを判断し、設定水位未満のときには、設定
水位を目掛けて注湯する。そしてステップ113 で圧力を
検出し、設定水位になったか否かをステップ111 で再び
判断し、設定水位にならないときには注湯を繰り返して
設定水位まで注湯する。そして、それまでの積算流量Q
stと設定水位の水圧Pstとを図5のグラフにプロット
し、各プロット点を直線で結ぶことにより注湯制御グラ
フが書き込まれ、これがメモリ31に記憶される。
【0021】前記ステップ111 で浴槽水位が設定水位以
上であることが確認されたときには、ステップ114 で循
環ポンプを駆動し、風呂温度が設定温度以上であるか否
かが風呂温度センサ9の検出温度に基づいて判断され、
浴槽湯水温度が風呂の設定温度に達していないときには
追い焚きが行われ、風呂温度が設定温度以上になったと
きに沸き上げブザーによって風呂の沸き上がりが報知さ
れる。この記憶モードの動作により、図5に示す注湯制
御グラフが器具自身で作成され、メモリ31に記憶され
る。
【0022】この注湯制御グラフが作成された後の実際
の湯張りの実行モードでの動作は、図9に示すフローチ
ャートに従い次のように行われる。まず、自動スイッチ
がオンされると、ステップ201 で循環ポンプ18が起動さ
れ、追い焚き流水スイッチがオンしたか否かがステップ
202 で判断される。追い焚き流水スイッチがオンしたと
きには、浴槽1内の湯水は排水されずに残っていたもの
と判断され、ステップ215 以降の追い焚き動作に移行す
る。
【0023】浴槽が空の状態で自動スイッチがオンされ
たときには、追い焚き流水スイッチはオフするので、次
のステップ203 で呼び水(例えば10リットル)の湯が注
湯され、次にステップ204 で循環ポンプを回して追い焚
き流水スイッチがオンしたか否かがステップ205 で判断
される。この時点で追い焚き流水スイッチがオンしたと
きには、ステップ215 以降の追い焚き動作に移行する。
浴槽が空の状態で湯張りの実行モードが開始されたとき
には、通常、追い焚き流水スイッチはオフとなり、その
ときには、ステップ206 で前記記憶モードの動作時に作
成された注湯制御グラフに基づき、追い焚き循環路14の
循環口の下まで注湯が行われる。
【0024】次に、循環ポンプ18を起動して追い焚き流
水スイッチがオンしたか否かが判断される。追い焚き流
水スイッチがオンしたときにはステップ215 以降の追い
焚き動作に移行する。追い焚き流水スイッチがオフのと
きには追い焚き循環路14の循環口の上側のPa の水位ま
で注湯し、再び循環ポンプ18を回して追い焚き流水スイ
ッチがオンしたか否かの判断がステップ211 で行われ
る。追い焚き流水スイッチがオンしないときには、注湯
と循環ポンプ18の起動とを追い焚き流水スイッチがオン
するまで繰り返し行う。
【0025】そして、この繰り返しの注湯毎に、湯張り
開始時からの積算流量を求め、その積算流量が予め与え
られた循環必要水位量の例えば200 リットル以下か否か
が判断され、積算流量が循環必要水位量を越えたときに
は、本来ならば、循環ポンプ18を起動することにより追
い焚き循環路14に浴槽湯水が循環して追い焚き流水スイ
ッチがオンするはずであるにもかかわらずオフのままの
状態であるということは、浴槽1の排水栓が抜けている
状態で湯張りの自動運転が開始されたものと判断し、湯
張り停止部29により栓抜けエラーが出されて湯張り運転
が直ちに停止される。
【0026】前記ステップ211 で追い焚き流水スイッチ
16がオンしたときには、ステップ213 で圧力センサ26に
より圧力が検出される。次に、ステップ214 で圧力セン
サ26が狂っているときにはその補正が行われる。例え
ば、湯張り開始時からの積算流量がQA であった場合に
は圧力センサ26の検出圧力は注湯制御グラフ上ではPa
であり、この圧力Pa が検出されるべきところ、Pa
が検出されたときには、圧力センサ26は経年変化等によ
り狂いが生じたものと判断され、検出圧力Pa ′はステ
ップ214 でPa に補正される。
【0027】次に、ステップ217 で浴槽水位が設定水位
に達したか否かが判断され、浴槽水位が設定水位以上に
なったときにはステップ220 で追い焚きを行い、風呂温
度が設定温度に達したときに沸き上げブザーにより風呂
の沸き上がりが報知される。
【0028】一方、前記ステップ217 で浴槽水位が設定
水位未満であると判断されたときには設定水位までの注
湯が行われ、浴槽水位が設定水位以上に達した状態でス
テップ220 以降の追い焚きが行われる。
【0029】なお、通常、追い焚きにより浴槽湯水が沸
き上げられた後は、風呂温度を設定温度に保つ保温モー
ドの動作が所定時間、例えば4時間の間行われ、浴槽湯
温は入浴可能温度に保温される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】前記実行モードの動作
で示すように、実行モードでの湯張りが開始されて、追
い焚き循環路14の循環口の上までの注湯確認動作がステ
ップ211 で行われ、この水位が確認されるまでに注湯量
が循環必要水位量を越えたときには排水弁の栓抜け状態
と判断され、湯張り停止部29により自動的に湯張り動作
が停止されて湯が無駄に落とし込まれることの防止が図
られているが、従来では、予め設定される循環必要水位
量は、小さな浴槽から大きな浴槽まで同一の値として設
定するために、例えば、実公平6−33302号公報で
示されているように、大型浴槽に合わせた固定の値で与
えられている。
【0031】一般に、浴槽1のサイズと、その満水水量
と、循環必要水位量との関係は、表1に示すものとな
り、大型浴槽の循環必要水位量は約200 リットルとな
り、従来例のように浴槽の大小にかかわず循環必要水位
量を大型の浴槽に合わせて200 リットルに設定すると、
中型の浴槽では120 リットルで循環必要水位量に達する
にもかかわらず、さらに80リットルの水量が落とし込ま
れた後でなければ栓抜け状態か否かが判断されないこと
となり、浴槽が小サイズの場合には満水水量が170リッ
トルであり、このような小サイズの浴槽に循環必要水位
量として200 リットルが設定されると、あふれるほど多
量の湯を注湯しなければ栓抜け状態が判断できないとい
う問題が生じてしまう。
【0032】
【表1】
【0033】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、浴槽のサイズに合わせて循
環必要水位量を最適な量に器具自身が設定し、浴槽の栓
抜け状態の判断を無駄に湯が落とし込まれることなく的
確に判断することができる自動給湯風呂装置を提供する
ことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、給湯源の湯を浴槽に接続された追い焚き循環路
を通して浴槽に落とし込む配管システムを備え、追い焚
き循環路には浴槽内の湯水を循環させる循環ポンプと湯
水の流れを検出する流水検出センサが設けられ、また、
浴槽への湯張りの湯の流量を検出する流量検出センサ
と、この流量検出センサの流量検出信号に基づいて湯張
りの湯の積算流量を求める積算流量演算部と、浴槽の水
位を検出する水位検出手段とが設けられ、湯張り実行モ
ードの動作において湯張り開始からの湯張りの積算流量
を前記積算流量演算部から求め、その一方で、湯張りを
開始した後に適宜に循環ポンプを駆動し流水検出センサ
のセンサ出力に基づき追い焚き循環路の湯水循環の有無
を検知し、湯張り開始時からの積算流量が予め与えられ
る循環必要水位量に達したにもかかわらず湯水循環が検
知されないときに湯張り動作を停止する湯張り停止部を
持つ自動給湯風呂装置において、湯張りを行う実行モー
ドの動作部の他に湯張りの条件データを記憶する記憶モ
ードの動作部を備え、この記憶モードの動作時に給湯源
側からの湯水を所定量ずつ断続的に浴槽に落とし込み、
その断続の各落とし込み終了毎に循環ポンプを起動して
追い焚き循環路の湯水循環の有無を検知する湯水循環検
知部と、湯水循環検知部により湯水循環が検知されたと
きに湯水の断続落とし込み開始時からの積算流量を積算
流量演算部から取得し、この取得した積算流量に予め与
えられる条件に従って設定される余裕水量を加算した水
量を湯張り実行モードの動作時における湯張り動作停止
判断基準の循環必要水位量として設定記憶する循環必要
水位量自動設定手段とを有することを特徴として構成さ
れている。
【0035】
【作用】上記構成の本発明において、湯張りの記憶モー
ドの動作時に、湯水循環検知部により、追い焚き循環路
の湯水循環が検知されたときの湯水の落とし込み積算流
量が積算流量演算部により求められ、この積算流量演算
値に余裕水量が加算された水量が循環必要水位量として
設定記憶されることとなる。
【0036】したがって、この循環必要水位量は浴槽の
サイズに合わせて器具自身により自動的設定されること
となる。
【0037】実行モードでの湯張り時には湯張り開始時
からの湯の落とし込み積算流量が循環必要水位量を越え
ても湯水循環検知部により湯水循環が検知されないとき
には湯張り停止部により湯張り動作が停止されるが、本
発明では前記の如く、循環必要水位量は浴槽のサイズに
合わせて最適な値として自動的に設定されるので、湯が
無駄に落とし込まれることなく浴槽の栓抜け状態の判断
を的確に行うことが可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例の自動給湯風呂装置のシステム構成は
図4に示す従来例と同様に構成されており、本実施例に
おいて特徴的なことは、制御装置34に湯張り時の栓抜け
状態を判断するための循環必要水位量を浴槽サイズに合
わせて自動的に設定する手段を設けたことであり、それ
以外の構成は前記従来例と同様であり、従来例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。図1は本実施例における自動給湯風呂装置における
制御装置34の要部ブロック構成を示したもので、その特
徴的なことは、循環必要水位量自動設定手段36を設けた
ことである。
【0039】この循環必要水位量自動設定手段36は、記
憶モードでの湯張り動作時に、湯水循環検知部30で追い
焚き循環路14の湯水循環が最初に検知されたときに、湯
張り開始からそのときまでの湯の落とし込みの積算流量
の値を積算流量演算部32から取得し、その積算流量QU
に予め条件に従って設定される余裕水量ΔQU を加算し
た水量QE (QE =QU +ΔQU )の値を循環必要水位
量として設定し、この値をメモリ31に記憶する。
【0040】ΔQU を与える条件としては、例えば、水
量ΔQU をそのものずばりの値として水量で与えられる
か、あるいは、水位Xcmという如く、水位の値として与
えられる。余裕水量を水量ΔQU の値として与える場
合、浴槽のサイズのいかんにかかわらず一定の値として
与えることもできるが、例えば、浴槽のサイズが大きく
なるにつれ、ΔQU を大きくした値で与えることも可能
である。また、余裕水量の設定条件が水位で与えられる
ときも、浴槽のサイズにかかわらず一定の水位の値で与
えることも可能であり、又は、浴槽のサイズが小さくな
るにつれ、その水位の値を大きくするように与える等、
浴槽のサイズに応じて可変した値で与えることも可能で
ある。
【0041】余裕水量の設定条件が水量ΔQU の値で与
えられたときには、循環必要水位量自動設定手段36は、
内蔵する演算手段によりQU とΔQU を加算する簡単な
演算により求めるが、余裕水量の設定条件が水位で与え
られたときには、この与えられた水位を水量に換算し、
その水量に換算された余裕水量ΔQU をQU に加算して
循環必要水位量QE を演算により求めることとなる。水
位を水量に換算する手法としては、記憶モードでの湯張
り動作時に検出される例えばPa とPb の2点の圧力検
出値と、その2点の圧力Pa からPb に至る間の積算流
量cリットルの情報に基づき、浴槽1の開口面積をc
(リットル)/(Pb −Pa )の演算により求め、この
開口面積に余裕水量の水位Xcmを掛け算することにより
余裕水量ΔQU が求められることとなり、このΔQU
U に加算して循環必要水位量QEが求められ、求めら
れた循環必要水位量QE はメモリ31に格納される。
【0042】そして、実行モードの湯張り動作時には、
湯張り停止部29は積算流量演算部32から加えられる湯張
り開始後からの積算流量の値と、湯水循環検知部30の湯
水循環の検知結果の情報とを取得し、湯張り開始時から
の積算流量がメモリ31に格納されている循環必要水位量
E を越えても湯水循環検知部30から追い焚き循環路14
の湯水循環が検知されないときには、浴槽1が栓抜け状
態のまま湯張りが開始されたものと判断し、直ちに注湯
電磁弁24を閉じて湯張り運転動作を停止する。
【0043】本実施例は上記のように構成されており、
次に、本実施例の記憶モードと実行モードの動作を図2
および図3のフローチャートに基づき説明する。図2は
記憶モードの湯張り動作を示すもので、従来の図8に示
す記憶モードの動作と同じ動作には同一のステップ番号
を付してその説明は省略する。本実施例の記憶モードで
の湯張り動作で特徴的なことは、ステップ107 と108 の
動作の間にステップ107 Aの積算流量QU の記憶動作を
行うようにし、また、ステップ110 とステップ111 の動
作の間にステップ110 Aの循環必要水位量設定記憶動作
を行うようにしたことであり、それ以外の動作は前記従
来例の記憶モードの動作と同様である。
【0044】ステップ107 Aでは、ステップ106 で追い
焚き流水スイッチが最初にオンしたことが確認されたと
きに、湯張り開始時からの湯張りの積算流量QU を積算
流量演算部32から取得し、このQU の値を一旦記憶して
おく。つまり、追い焚き循環路14の循環口よりも僅かに
浴槽水位が上昇して、追い焚き循環路14に浴槽湯水が循
環するほぼ最小限の水位水量QU が求められて記憶され
るのである。
【0045】ステップ110 Aでは、ステップ110 での浴
槽1の開口面積の計算結果を利用し、余裕水量の設定条
件が水位Xで与えられたときには、ステップ110 で求め
られた開口面積にその水位量Xを掛け算して水位量Xに
相当する余裕水量ΔQU を求め、このΔQU を前記ステ
ップ107 Aで一時的に記憶されている積算流量QU に加
算して循環必要水位量QE (QE =QU +ΔQU )を求
め、これをメモリ31に記憶する。そして、設定水位まで
湯張りが行われ、図5に示すような給湯制御グラフが従
来例と同様に作成され、その作成された注湯制御グラフ
がメモリ31に記憶される。
【0046】図3は本実施例における実行モードでの湯
張り動作を示すもので、従来例の図9に示す実行モード
の動作と同一の動作には同一の符号を付し、その重複説
明は省略する。本実施例の実行モードの動作において従
来例の動作と異なることは、従来例では図9に示すステ
ップ212 の動作で、栓抜け状態か否かの判断を循環必要
水位量として大型の浴槽を基準とした一律の値(例えば
200 リットル)を基準にして行っていたが、本実施例で
は、前記記憶モードの動作で記憶設定された使用浴槽サ
イズに合わせて自動的に設定された循環必要水位量QE
を基準にして判断するようにしたことであり、それ以外
の動作は従来例と同様である。
【0047】ステップ212 Aでは実行モードの湯張り動
作で、湯水循環検知部30によって追い焚き循環路14の湯
水循環が検知されないにもかかわらず、湯張り開始時か
らの湯張りの積算流量が循環必要水位量QE を越えたと
きには、浴槽1の排水栓が抜けたままの状態(排水弁が
開かれているままの状態)で湯張り運転が開始されたも
のと判断し、湯張り停止部29により、湯張り運転を直ち
に停止し、必要に応じ栓抜けエラーをリモコン35等の適
宜の表示部に表示する。
【0048】本実施例では、記憶モードでの湯張り運転
時に、湯水循環検知部30により最初に追い焚き循環路14
の浴槽湯水循環が検知されたときの湯張り開始時からの
積算流量QU を検出し、その検出流量QU に余裕水量Δ
U を加算して循環必要水位量QE を器具自身が自動設
定するものであるから、浴槽の大小にかかわらず、ま
た、浴槽1に接続される追い焚き循環路14の循環口が配
管設計図の指定位置から多少上下にずれても、その状況
にあった最適な循環必要水位量QE が設定されることと
なり、これにより、栓抜け状態で湯張りが開始されたと
きには、最小限の水の無駄だけで栓抜け状態が判断さ
れ、湯張りが停止されるので、従来例のように大型の浴
槽に合わせた一律の循環必要水位量を基準とするものに
比べ、栓抜けエラーを短時間で、かつ、水の無駄をなく
して検知し、湯張り運転停止を行うことができるという
優れた効果を奏することができる。
【0049】また、循環必要水位量を設定する場合、湯
水循環検知部30が最初に追い焚き循環路14の湯水循環を
検知したときの湯張り開始時からの積算流量QU で設定
することも考えられるが、追い焚き循環路の湯水循環は
浴槽水位が完全に追い焚き循環路14の循環口を越えない
水位、例えば、追い焚き循環口のほぼ中心部の水位で浴
槽循環が行われる場合がある。しかし、この水位は、浴
槽循環が確実に行われる水位であることに関しては信頼
性に乏しく、同じ水位で次に循環ポンプ18を回したとき
には湯水循環が生じない場合もある。このように、湯水
循環検知部30で最初に湯水循環が検知されたときの浴槽
水位は、追い焚き循環路の循環口を上回っているとは限
らず、その値QU で循環必要水位量を設定することは信
頼性に乏しくなる。この点、本実施例では、最初に湯水
循環が検知されたときの水量QUに余裕水量ΔQU を加
算した水量でもって循環必要水位量QE を設定するの
で、このQE の水量により、浴槽の水位は追い焚き循環
路の循環口を確実に越えた水位となり、循環ポンプ18を
回転駆動すれば必ず追い焚き循環路14の湯水循環が生じ
るので、栓抜け検知判断の基準となる循環必要水位量Q
E の値の信頼性も十分に得られることとなる。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、給湯熱交換器5の給湯管12と追い焚き循環
路14を接続する湯張り用管21を水道圧を利用して湯張り
を行う水道直圧式の配管構成としたが、従来一般的に行
われているホッパーを用いて追い焚き循環路14側と給湯
管路側を縁切りしたタイプの自動給湯風呂装置としても
よい。
【0051】
【発明の効果】本発明は、記憶モードでの湯張り運転時
に、湯張り開始時から湯水循環検知部により追い焚き循
環路の湯水循環が検知されたときの積算流量に余裕水量
を加算した水量を循環必要水位量として自動設定するよ
うに構成したものであるから、浴槽の大きさのサイズに
かかわらず、かつ、浴槽側壁に接続される追い焚き循環
路の循環口の上下位置がずれたとしても、それに応じた
最適水量の循環必要水位量が設定されることとなり、こ
れにより、栓抜けの状態で実行モードでの湯張りが開始
されたときには、浴槽の大きさに見合った最小限の水の
無駄だけで栓抜けの状態を検知して湯張り停止を行うこ
とができるという優れた効果を奏することができる。
【0052】このように、本発明によれば、必要最小限
の水の無駄だけで栓抜け状態を検知することができる
が、さらに、本発明の循環必要水位量は湯水循環検知部
により湯水循環が検知されたときの湯張り開始時からの
積算流量に余裕水量を加算した値を循環必要水位量とし
て設定しているので、追い焚き循環路の循環口を確実に
越えた水位水量として循環必要水位量を設定できるの
で、栓抜エラー判断の信頼性も十分に保証することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動給湯風呂装置の要部構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施の記憶モードの動作を示すフローチャー
トである。
【図3】本実施例の実行モードでの動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】自動給湯風呂装置のシステム構成図である。
【図5】湯張り注湯制御グラフの説明図である。
【図6】記憶モードでの湯の断続落とし込み量と浴槽水
位水圧との関係を示す説明図である。
【図7】従来の自動給湯風呂装置のブロック構成図であ
る。
【図8】従来の自動給湯風呂装置の記憶モードの動作を
示すフローチャートである。
【図9】同じく従来の自動給湯風呂装置の実行モードの
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 浴槽 14 追い焚き循環路 16 追い焚き流水スイッチ 18 循環ポンプ 19 流量検出センサ 27 記憶モードの動作制御部 28 実行モードの動作制御部 30 湯水循環検知部 32 積算流量演算部 36 循環必要水位量自動設定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯源の湯を浴槽に接続された追い焚き
    循環路を通して浴槽に落とし込む配管システムを備え、
    追い焚き循環路には浴槽内の湯水を循環させる循環ポン
    プと湯水の流れを検出する流水検出センサが設けられ、
    また、浴槽への湯張りの湯の流量を検出する流量検出セ
    ンサと、この流量検出センサの流量検出信号に基づいて
    湯張りの湯の積算流量を求める積算流量演算部と、浴槽
    の水位を検出する水位検出手段とが設けられ、湯張り実
    行モードの動作において湯張り開始からの湯張りの積算
    流量を前記積算流量演算部から求め、その一方で、湯張
    りを開始した後に適宜に循環ポンプを駆動し流水検出セ
    ンサのセンサ出力に基づき追い焚き循環路の湯水循環の
    有無を検知し、湯張り開始時からの積算流量が予め与え
    られる循環必要水位量に達したにもかかわらず湯水循環
    が検知されないときに湯張り動作を停止する湯張り停止
    部を持つ自動給湯風呂装置において、湯張りを行う実行
    モードの動作部の他に湯張りの条件データを記憶する記
    憶モードの動作部を備え、この記憶モードの動作時に給
    湯源側からの湯水を所定量ずつ断続的に浴槽に落とし込
    み、その断続の各落とし込み終了毎に循環ポンプを起動
    して追い焚き循環路の湯水循環の有無を検知する湯水循
    環検知部と、湯水循環検知部により湯水循環が検知され
    たときに湯水の断続落とし込み開始時からの積算流量を
    積算流量演算部から取得し、この取得した積算流量に予
    め与えられる条件に従って設定される余裕水量を加算し
    た水量を湯張り実行モードの動作時における湯張り動作
    停止判断基準の循環必要水位量として設定記憶する循環
    必要水位量自動設定手段とを有することを特徴とする自
    動給湯風呂装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109327A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 大阪瓦斯株式会社 風呂用給湯装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109327A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 大阪瓦斯株式会社 風呂用給湯装置

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