JP2929872B2 - 温水暖房システム - Google Patents

温水暖房システム

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JP2929872B2
JP2929872B2 JP31649692A JP31649692A JP2929872B2 JP 2929872 B2 JP2929872 B2 JP 2929872B2 JP 31649692 A JP31649692 A JP 31649692A JP 31649692 A JP31649692 A JP 31649692A JP 2929872 B2 JP2929872 B2 JP 2929872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温水の初期注水が完了し
たか否かを確実に判定する温水暖房システムの提供を目
的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、温水暖房システムの初期注水を完
了させる方法として、特開平3−177716号の例が
あり、該例においてはタンクへの温水の補給間隔を計測
し、温水の補給間隔が一定時間以上となれば初期注水が
完了したと判断するものであった。
【0003】他の例としては特開平3−177717号
の例があり、該例においては初期注水時間がある値以上
になれば初期注水が完了したと判断するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、温水暖房システムを構成する温水循環路内
に開閉式の熱媒体供給弁を設けた場合(ここでは熱媒体
供給弁を開としてポンプを作動させることにより温水循
環路内の滞留空気を排除して温水を循環可能としてい
る)、熱媒体供給弁が故障して開かなかった場合にも一
定時間を経過すると初期注水が完了したと判断してしま
う結果、温水循環路内に滞留空気が存在したままとな
り、暖房運転を行うとポンプ内に空気が混入し、温水暖
房システムが故障する要因となっていた。
【0005】そこで本発明では、上記問題点を解決し、
温水の初期注水が完了したか否かを確実に判断できる従
来にはない構成による温水暖房システムの提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、温水を循環させる循環路と、該循環路には
温水を加熱させる熱交換器と、温水を送給するポンプ
と、暖房用の負荷と、循環する温水を補給するタンク
と、熱交換器により加熱されて前記暖房用の負荷により
放熱された後の温水温度を検出する戻り温度センサとを
備え、該循環路は熱交換器より下流側でバイパス路の始
端を分岐し、バイパス路の末端は前記循環路における戻
り温度センサより上流側に接続され、該バイパス路には
バイパス路を流れる温水温度を検出するバイパス温度セ
ンサを備えた温水暖房装置であって、タンク内に注水し
ポンプをONとしながら熱交換器を加熱させて一定時間
経過後のバイパス温度センサの検出値と戻り温度センサ
の検出値との加熱温度差により温水暖房装置内への注水
が完了したか否かを判定する判定手段を設けたことを第
1の特徴としている。
【0007】又、温水を循環させる循環路と、該循環路
には温水を加熱させる熱交換器と、温水を送給するポン
プと、暖房用の負荷と、循環する温水を補給するタンク
と、熱交換器により加熱されて前記暖房用の負荷により
放熱された後の温水温度を検出する戻り温度センサとを
備え、該循環路は熱交換器より下流側でバイパス路の始
端を分岐し、バイパス路の末端は前記循環路における戻
り温度センサより上流側に接続され、該バイパス路には
バイパス路を流れる温水温度を検出するバイパス温度セ
ンサを備えた温水暖房装置であって、タンク内に注水し
ポンプをONとしながら熱交換器を加熱させずに一定時
間経過後のバイパス温度センサの検出値と戻り温度セン
サの検出値との初期温度差を記憶し、初期温度差記憶後
はタンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換器を
一定時間加熱し、熱交換器を一定時間加熱後のバイパス
温度センサの検出値と戻り温度センサの検出値との加熱
温度差を求め、前記初期温度差と加熱温度差により温水
暖房装置内への注水が完了したか否かを判定する判定手
段を設けたことを第2の特徴としている。
【0008】さらに、温水を循環させるための第1循環
路と、第1循環路には温水を補給するタンクと、温水を
送給するポンプと、温水を加熱する熱交換器と、高温水
を必要とする第1負荷とを備え、熱交換器より下流側の
第1循環路からは第1循環路を短絡するバイパス路の始
端を分岐し、バイパス路の末端は第1循環路のタンクの
上流側に接続され、バイパス路にはバイパス路を流れる
温水温度を測定するバイパス温度センサを備え、第1循
環路におけるバイパス路末端とタンクとの間には戻り温
水温度を検出する戻り温度センサを備え、第1循環路に
おけるポンプと熱交換器との間からは第2循環路の始端
を分岐し、第2循環路の末端は第1循環路におけるバイ
パス路末端より上流側に接続され、第2循環路には低温
水を必要とする第2負荷とを備えた温水暖房装置であっ
て、タンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換器
を加熱させて一定時間経過後のバイパス温度センサの検
出値と戻り温度センサの検出値との加熱温度差により、
温水暖房装置内へ注水が完了したか、否かを判定する判
定手段を設けたことを第3の特徴としている。
【0009】又、温水を循環させるための第1循環路
と、第1循環路には温水を補給するタンクと、温水を送
給するポンプと、温水を加熱する熱交換器と、高温水を
必要とする第1負荷とを備え、熱交換器より下流側の第
1循環路からは第1循環路を短絡するバイパス路の始端
を分岐し、バイパス路の末端は第1循環路のタンクの上
流側に接続され、バイパス路にはバイパス路を流れる温
水温度を測定するバイパス温度センサを備え、第1循環
路におけるバイパス路末端とタンクとの間には戻り温水
温度を検出する戻り温度センサを備え、第1循環路にお
けるポンプと熱交換器との間からは第2循環路の始端を
分岐し、第2循環路の末端は第1循環路におけるバイパ
ス路末端より上流側に接続され、第2循環路には低温水
を必要とする第2負荷とを備えた温水暖房装置であっ
て、タンク内に注水しながらポンプをONとしてから一
定時間経過後の戻り温度センサの検出値とバイパス温度
センサの検出値との初期温度差を記憶し、初期温度差記
憶後はタンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換
器の加熱を行い、熱交換器加熱一定時間経過後の戻り温
度センサの検出値とバイパス温度センサの検出値との加
熱温度差を求め、前記初期温度差と加熱温度差により温
水暖房装置内への注水が完了したか否かを判定する判定
手段を設けたことを第4の特徴としている。
【0010】
【作用】本発明では、タンク及び循環路に水張りを行わ
せながらポンプによる温水循環を行わせて熱交換器を一
定時間加熱し、戻り温度センサの検出値とバイパス温度
センサの検出値との加熱温度差を求めるので、加熱温度
差により温水暖房装置内の注水動作が完了したか否かを
確実に判定できる。
【0011】また、熱交換器を加熱させずタンク及び循
環路に水張りを行わせながらポンプによる温水循環を一
定時間行わせて戻り温度センサの検出値とバイパス温度
センサの検出値との初期温度差を記憶し、初期温度差記
憶後は熱交換器を一定時間加熱して戻り温度センサの検
出値とバイパス温度センサの検出値との加熱温度差を求
め、加熱温度差を上記初期温度差で補正するので補正し
た演算値により温水暖房装置内の注水動作が完了したか
否かを更に確実に判定できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の温水暖房装置の構成を示す構
成図である。1は温水暖房装置であり、内部には循環路
2を配しており、後述する暖房放熱器18に接続されて
いる。循環路2内には上流側より、戻り温水温度を検出
する戻り温度センサ3と、循環温水を貯えるタンク4
と、温水を送給するポンプ5と、温水を加熱する熱交換
器6と、熱交換器6により加熱された温水温度を検出す
る高温度センサ7とが順に配されている。
【0013】上記タンク4は、内部にタンク内の所定の
低水位以上を検出するとONとなるON−OFF式の低
水位センサ8と、該低水位より高位の所定の中水位以上
を検出するとONとなるON−OFF式の中水位センサ
9と、該中水位より高位の所定の高水位以上を検出する
とONとなるON−OFF式の高水位センサ10とが配
され、給水弁11を開とすることによりタンク4内に温
水を注入可能としている。12はタンク4内に設けたオ
ーバーフロー口である。
【0014】上記熱交換器6は、バーナ13によって加
熱され、開閉弁14を開とし、比例弁15の開度を可変
させて必要とするガス量を得ている。
【0015】16は、循環路2における高温度センサ7
より下流側のE点において始端を分岐し、循環路2にお
ける戻り温度センサ3より上流側のF点において末端が
接続されるバイパス路であり、バイパス路16を流れる
温水温度は、バイパス温度センサ17により検出されて
いる。
【0016】18は、パネルヒータ等の暖房放熱器であ
り、熱媒体供給弁19を開として加熱された暖房温水を
暖房放熱器18で循環可能としている。
【0017】20は前述の比例弁、ポンプ等の被制御器
を制御させるコントローラであり、コントローラ20内
には、計時機能を有するタイマー21と、演算処理を行
わせる演算部22と、演算値等を記憶させる記憶部23
と、暖房装置内への注水が完了したか否かを判定する判
定手段24とを備えている。
【0018】25はコントローラ20に接続されたリモ
コンであり、26は暖房装置1内に注水動作を行わせる
ための試運転スイッチであり、27は器具運転状態や器
具故障箇所等を表示する表示部である。
【0019】図2は、本発明の制御の内容を示すシーケ
ンス図である。試運転スイッチ26をONとして(S
1)、熱媒体供給弁19を開とし(S2)、給水弁11
を開としてタンク4内に温水を供給し、ポンプ5をON
として循環路2内の温水を循環させ、バーナ13により
熱交換器6を加熱させる(S3)。
【0020】ステップ4では熱交換器6加熱後の時間が
一定時間t0 を経過したか否かを判定し、一定時間t0
を経過すれば、バイパス温度センサ17の検出値Th1
と、戻り温度センサの検出値Th2 との加熱温度差ΔT
A (ΔTA =Th1 −Th2)を演算し(S5)、加熱
温度差ΔTA が一定温度Y℃以上か否かを判定し(S
6)、一定温度Y℃以上であれば温水暖房装置1内のタ
ンク4及び配管内に水張りが確実に行われたとみなし、
給水弁11を閉として水張りを終了させる(S7)。こ
こで一定時間t0 は、加熱された温水が循環路2及びバ
イパス路16内に行き渡るのに要する時間であり、暖房
システム設計者が実験等により予め決定しておくとよ
い。ステップ7終了後は、暖房運転指令が出されていれ
ば暖房運転を行わせてやるとよい。
【0021】ステップ6で加熱温度差ΔTA が一定温度
Y℃以上でなければ、ポンプ5の故障による温水循環不
良、あるいは熱媒体供給弁19が故障して開とならない
ことにより暖房放熱器18内で温水が循環していないと
判断し、ポンプ5をOFFとし、バーナ13による燃焼
を停止し、給水弁11を閉とし、表示部27に故障箇所
を表示させる安全動作を行わせる(S8)。
【0022】図3は本発明の制御の内容を示すシーケン
ス図である。タンク4および配管内に注水を行わせるた
めの試運転スイッチ26をONとし(S11)、熱媒体
供給弁22を開とし(S12)、給水弁11を開として
タンク4内に注水させながらポンプ5を運転し(S1
3)、ステップ13開始後の時間が5分経過したか否か
を判定する(S14)。ここでステップ13開始後の判
定経過時間を5分としたが、必ずしも5分に限定する必
要はなく、5分より長くても短くてもよい。
【0023】ステップ15では、戻り温度センサ3によ
り検出される戻り温水温度Th2 とバイパス温度センサ
17により検出されるバイパス温水温度Th1 との初期
温度差ΔT(ΔT=Th1 −Th2 )を演算する。
【0024】ステップ16では前述の初期温度差ΔTの
絶対値が、検出誤差等を考慮に入れた一定値X℃より小
か否かを判定し、一定値X℃より小であれば前記初期温
度差ΔTを記憶部29に記憶させる(S17)。尚、初
期温度差ΔTは、検出誤差あるいは配管づまりが生じな
ければ理論上0℃である(熱交換器による加熱を行わせ
ていないため)。
【0025】ステップ16において、前記初期温度差Δ
Tの絶対値がX℃以下でなければ、ステップ7以降には
進行させずに、前記初期温度差ΔTの絶対値がX℃以下
となるまでタンク内に水補給させながらポンプ運転を継
続させる。
【0026】ステップ18では、開閉弁14を開とし、
比例弁15の開度を可変させてバーナ13の燃焼を行わ
せて必要とする暖房出湯温度を得、ステップ18におけ
る暖房運転開始後の時間が一定時間t1 を経過したか否
かを判定する(S19)。
【0027】ここで一定時間t1 は、循環路2及びバイ
パス路16それぞれに加熱された暖房循環水がいきわた
るのに要するのに必要な十分な時間であり、予め暖房シ
ステム設定者が実験等により決定しておくとよい。
【0028】ステップ19で一定時間t1 を経過すれ
ば、一定時間t1 経過時の戻り温度センサ3の検出値T
h2 と、一定時間t1 経過時のバイパス温度センサ17
の検出値Th1 と、記憶部29に記憶させた前記初期温
度差ΔTとより加熱温度差ΔTA を演算させる(S2
0)。ここで加熱温度差ΔTA は、ΔTA =Th1 −T
h2 +ΔT・・・と表される式により演算部22にて
演算される。
【0029】ステップ21では、加熱温度差ΔTA が一
定温度Y℃以上か否かを判定し、一定温度Y℃以上であ
ればタンク及び配管内に水張りが確実に行われたとみな
して給水弁11を閉として水張りを終了させる(S2
2)。ステップ22終了後は、暖房運転指令が出ていれ
ば暖房運転を行わせるとよい。
【0030】ステップ21で加熱温度差ΔTA が一定温
度Y℃以上でなければ、ポンプ5の故障による温水循環
不良、あるいは熱媒体供給弁19が故障により開となら
ないことにより暖房放熱器18内で温水が循環してない
と判断し、ポンプ5をOFFとし、バーナ13による燃
焼を停止し、給水弁11を閉とし、表示部27に故障箇
所を表示させる安全動作を行わせる(S23)。
【0031】要するに本発明では、バイパス路16を流
れる熱交換器6により加熱された高温水と、該高温水よ
り低温度の暖房放熱器18により放熱作用が行われた温
水とが混合されるので、戻り温度センサ3で検出される
湯温は、暖房温水循環が正常に行われるとバイパス温度
センサ17で検出される湯温よりも低くなることを利用
して水張り制御を行わせようとするものであり、熱媒体
供給弁19が開かない場合あるいはポンプ故障等により
温水が正常に循環しないときには、バイパス温度センサ
17の検出値と戻り温度センサ3との検出値との加熱温
度差が小となり、一定値以上とならないことを利用した
温水暖房システムなのである。
【0032】図4は、本発明の温水暖房システムの他の
実施例の構成を示す図である。31は温水暖房装置であ
り、第1循環路32によって温水が循環されている。第
1循環路32には、戻り温水温度を検出する戻り温度セ
ンサ33と、循環温水を貯えるタンク34と、タンク3
4を通過した温水温度を検出する低温度センサ35と、
温水を循環させるポンプ36と、循環温水を加熱する熱
交換器37と、熱交換器37により加熱された温水温度
を検出する高温度センサ38とがそれぞれ順に配されて
いる。
【0033】タンク34には、タンク内の所定の低水位
以上を検出する低水位電極39と、該低水位より高位の
所定の中水位以上を検出する中水位電極40と、該中水
位より高位の所定の高水位以上を検出する高水位電極4
1とを配し、給水弁42を開とすることによりタンク3
4内に注水可能とすると共に、オーバフロー口43によ
りタンク34の外へ湯水を放出可能としている。
【0034】44は前述の熱交換器37を加熱するバー
ナであり、バーナ44への燃焼ガス量は開閉弁45を開
とし、比例弁46の開度を可変することにより必要ガス
量を得ている。
【0035】47はポンプ36より下流でかつ熱交換器
37より上流側の第1循環路32より始端Aを分岐した
第2循環路であり、低温水を必要とする暖房用の第2負
荷48を配して末端Bにて第1循環路32に接続されて
いる。
【0036】49は第1循環路32における高温度セン
サ38より下流側で始端Cを分岐して迂回するバイパス
路であり、バイパス路49を流れる温水温度を検出する
バイパス温度センサ50を配し、バイパス路49の末端
Dは、第1循環路32における戻り温度センサ33より
上流側に接続されている。
【0037】51は第1循環路32に設けた高温水を必
要とする暖房用の第1負荷である。
【0038】52はポンプ36を運転させながら開とす
ることにより温水を第1負荷51及び第2負荷48内で
循環可能とさせる熱媒体供給弁であり、第1循環路32
における前述のB点とD点の間に設けられている。尚、
熱媒体供給弁52は、図1においては、循環路における
第1負荷51及び第2負荷48の出口側に設けている
が、循環路における第1負荷51及び第2負荷48の入
口側に設けてもよい。
【0039】53は前述の比例弁等の被制御器を制御す
るコントローラであり、リモコン54に接続されてい
る。55はリモコン54に配した試運転スイッチであ
り、タンク内及び配管内に暖房循環温水を供給させるた
めのものである。56は温水暖房装置31の運転状態や
故障箇所等を表示する表示部である。
【0040】尚、コントローラ53内には、計時機能を
有するタイマー57と、演算処理を行わせる演算部58
と、演算値等を記憶させる記憶部59と、暖房装置内へ
の注水が完了したか否かを判定する判定手段60とを有
している。尚、温水暖房装置31の制御は、前述の図2
及び図3に示したシーケンスによって行わせるとよい。
【0041】
【発明の効果】本発明では、タンク及び循環路内に温水
を循環させながら熱交換器の加熱を一定時間行わせ、加
熱一定時間経過後の戻り温度センサの検出値とバイパス
温度センサの検出値との加熱温度差を求め、加熱温度差
によってタンク及び循環路内の水張りを完了したか否か
を判断するので、ポンプあるいは熱媒体供給弁の故障に
より温水が正常循環しないことに起因する暖房装置内の
水張り未完了を確実に検出できる。
【0042】また本発明では、第1段階として、タンク
及び循環路内に温水を循環させながら戻り温度センサの
検出値とバイパス温度センサの検出値との初期温度差を
記憶させるので、それぞれの温度センサの検出値のバラ
ツキを考慮でき、第2段階として熱交換器の加熱を一定
時間行い、加熱一定時間経過後の戻り温度センサの検出
値とバイパス温度センサの検出値との加熱温度差を求
め、加熱温度差を初期温度差によって補正し、補正した
演算値を用いてタンク及び循環路内の水張りを完了した
か否かを判定するので、ポンプあるいは熱媒体供給弁の
故障により温水が正常循環しないことに起因する暖房装
置内の水張り未完了を更に確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温水暖房装置の構成図である。
【図2】本発明の制御の内容を示すシーケンス図であ
る。
【図3】本発明の制御の内容を示すシーケンス図であ
る。
【図4】本発明の温水暖房装置の構成図である。
【符号の説明】
1 温水暖房装置 2 循環路 3 戻り温度センサ 4 タンク 5 ポンプ 6 熱交換器 16 バイパス路 17 バイパス温度センサ 18 放熱器(負荷) 24 判定手段 31 温水暖房装置 32 第1循環路 33 戻り温度センサ 34 タンク 36 ポンプ 37 熱交換器 47 第2循環路 48 第2負荷 49 バイパス路 50 バイパス温度センサ 51 第1負荷 60 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 3/10 F24D 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水を循環させる循環路と、該循環路に
    は温水を加熱させる熱交換器と、温水を送給するポンプ
    と、暖房用の負荷と、循環する温水を補給するタンク
    と、熱交換器により加熱されて前記暖房用の負荷により
    放熱された後の温水温度を検出する戻り温度センサとを
    備え、該循環路は熱交換器より下流側でバイパス路の始
    端を分岐し、バイパス路の末端は前記循環路における戻
    り温度センサより上流側に接続され、該バイパス路には
    バイパス路を流れる温水温度を検出するバイパス温度セ
    ンサを備えた温水暖房装置であって、タンク内に注水し
    ポンプをONとしながら熱交換器を加熱させて一定時間
    経過後のバイパス温度センサの検出値と戻り温度センサ
    の検出値との加熱温度差により温水暖房装置内への注水
    が完了したか否かを判定する判定手段を設けたことを特
    徴とする温水暖房システム。
  2. 【請求項2】 温水を循環させる循環路と、該循環路に
    は温水を加熱させる熱交換器と、温水を送給するポンプ
    と、暖房用の負荷と、循環する温水を補給するタンク
    と、熱交換器により加熱されて前記暖房用の負荷により
    放熱された後の温水温度を検出する戻り温度センサとを
    備え、該循環路は熱交換器より下流側でバイパス路の始
    端を分岐し、バイパス路の末端は前記循環路における戻
    り温度センサより上流側に接続され、該バイパス路には
    バイパス路を流れる温水温度を検出するバイパス温度セ
    ンサを備えた温水暖房装置であって、タンク内に注水し
    ポンプをONとしながら熱交換器を加熱させずに一定時
    間経過後のバイパス温度センサの検出値と戻り温度セン
    サの検出値との初期温度差を記憶し、初期温度差記憶後
    はタンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換器を
    一定時間加熱し、熱交換器を一定時間加熱後のバイパス
    温度センサの検出値と戻り温度センサの検出値との加熱
    温度差を求め、前記初期温度差と加熱温度差により温水
    暖房装置内への注水が完了したか否かを判定する判定手
    段を設けたことを特徴とする温水暖房システム。
  3. 【請求項3】 温水を循環させるための第1循環路と、
    第1循環路には温水を補給するタンクと、温水を送給す
    るポンプと、温水を加熱する熱交換器と、高温水を必要
    とする第1負荷とを備え、熱交換器より下流側の第1循
    環路からは第1循環路を短絡するバイパス路の始端を分
    岐し、バイパス路の末端は第1循環路のタンク上流側に
    接続され、バイパス路にはバイパス路を流れる温水温度
    を測定するバイパス温度センサを備え、第1循環路にお
    けるバイパス路末端とタンクとの間には戻り温水温度を
    検出する戻り温度センサを備え、第1循環路におけるポ
    ンプと熱交換器との間からは第2循環路の始端を分岐
    し、第2循環路の末端は第1循環路におけるバイパス路
    末端より上流側に接続され、第2循環路には低温水を必
    要とする第2負荷とを備えた温水暖房装置であって、タ
    ンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換器を加熱
    させて一定時間経過後のバイパス温度センサの検出値と
    戻り温度センサの検出値との加熱温度差により、温水暖
    房装置内へ注水が完了したか、否かを判定する判定手段
    を設けたことを特徴とする温水暖房システム。
  4. 【請求項4】 温水を循環させるための第1循環路と、
    第1循環路には温水を補給するタンクと、温水を送給す
    るポンプと、温水を加熱する熱交換器と、高温水を必要
    とする第1負荷とを備え、熱交換器より下流側の第1循
    環路からは第1循環路を短絡するバイパス路の始端を分
    岐し、バイパス路の末端は第1循環路のタンク上流側に
    接続され、バイパス路にはバイパス路を流れる温水温度
    を測定するバイパス温度センサを備え、第1循環路にお
    けるバイパス路末端とタンクとの間には戻り温水温度を
    検出する戻り温度センサを備え、第1循環路におけるポ
    ンプと熱交換器との間からは第2循環路の始端を分岐
    し、第2循環路の末端は第1循環路におけるバイパス路
    末端より上流側に接続され、第2循環路には低温水を必
    要とする第2負荷とを備えた温水暖房装置であって、タ
    ンク内に注水しながらポンプをONとしてから一定時間
    経過後の戻り温度センサの検出値とバイパス温度センサ
    の検出値との初期温度差を記憶し、初期温度差記憶後は
    タンク内に注水しポンプをONとしながら熱交換器の加
    熱を行い、熱交換器加熱一定時間経過後の戻り温度セン
    サの検出値とバイパス温度センサの検出値との加熱温度
    差を求め、前記初期温度差と加熱温度差により温水暖房
    装置内への注水が完了したか否かを判断する判定手段を
    設けたことを特徴とする温水暖房システム。
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JP2002323228A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Noritz Corp 温水暖房システムの故障診断支援装置
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