JPH08232339A - 立体トラスの球継手と杆材との継手部構造 - Google Patents

立体トラスの球継手と杆材との継手部構造

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JPH08232339A
JPH08232339A JP31513195A JP31513195A JPH08232339A JP H08232339 A JPH08232339 A JP H08232339A JP 31513195 A JP31513195 A JP 31513195A JP 31513195 A JP31513195 A JP 31513195A JP H08232339 A JPH08232339 A JP H08232339A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球継手と杆材とを連結するための連結ボルト
の締付けを継手部の外側より行うことができる立体トラ
スの球継手と杆材との継手部構造を提供する。 【構成】 球継手1にねじ孔6を設け、杆材2の端部に
ボルト孔8を有する継手金具7を取り付け、当該継手金
具7のボルト孔8より前記球継手1のねじ孔6に、中央
部に回転環係合部9を有し、先端部に雄ねじ部10をそれ
ぞれ有する連結ボルト3を螺合し、当該連結ボルト3に
当該連結ボルト3の雄ねじ部10および回転環係合部9の
外径より大きい内径の推進環4と前記回転環係合部9に
嵌合可能な回転環5を取り付け、かつ、前記推進環4に
前記連結ボルト3の雄ねじ部10に突出可能なねじ部材11
を螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数本の杆材を球継
手によって立体的に連結することにより構成される立体
トラスの球継手と杆材との継手部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】立体トラスにおける球継手と杆材とを接
合する方法として、従来より様々な方法が実施されてい
るが、その一つの方法として杆材若しくはこの杆材どう
しを接合する球継手の一方にねじ孔を設け、他方にボル
ト孔を設け、このボルト孔よりねじ孔に連結ボルトを螺
合する接合方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の接合
方法は球継手の中若しくは杆材の端部にレンチなどを挿
入若しくは取付けボルトの締め付けを行うものであるた
め、単にレンチを回すだけでは、球継手へのボルトの螺
合は困難であった。
【0004】そのため、連結ボルトの螺合がし易いよう
にボルト頭部をスプリングなどで押すような何らかの手
段を講じなければボルトの締付け作業は困難なものであ
った。
【0005】また、一旦、接合してしまうと、製作上や
施行上の寸法誤差および球継手に対する杆材の接合角度
の修正がきわめて困難なものであった。
【0006】この発明は、このような前記従来の課題を
解決するために提案されたもので、立体トラスにおける
球継手と杆材との連結ボルトの締め付けを継手部の外側
より確実に行うことができる立体トラスの球継手と杆材
との継手部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項第
1項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
は、球継手にねじ孔を設け、杆材の端部にボルト孔を有
する継手金具を取付け、当該継手金具のボルト孔より前
記球継手のねじ孔に、先端部に雄ねじ部、中央部に回転
環係合部を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルト
に当該連結ボルトの外径より大きい内径の推進環と前記
回転環係合部に嵌合可能な回転環を取付け、かつ、前記
推進環に前記連結ボルトの雄ねじ部に突出可能なねじ部
材を螺合することにより構成されている。
【0008】この発明に係る請求項第2項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部に回転環係合部をそれぞ
れ有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連
結ボルトの雄ねじ部に螺合可能なナットからなる推進環
と、前記回転環係合部に嵌合可能な回転環を取り付ける
ことにより構成されている。
【0009】この発明に係る請求項第3項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方向に連続するキー
溝を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該
連結ボルトの外径より大きい内径の推進環と回転環をそ
れぞれ取付け、前記推進環に前記連結ボルトの雄ねじ部
に突出可能なねじ部材を螺合し、かつ、前記回転環に前
記キー溝に嵌合可能なねじ部材を螺合することにより構
成されている。
【0010】この発明に係る請求項第4項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方向に連続するキー
溝を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記
雄ねじ部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に回
転環を取付け、かつ、当該回転環に前記キー溝に嵌合可
能なねじ部材を螺合することにより構成されている。
【0011】この発明に係る請求項第5項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連結ボ
ルトの外径より大きい内径の推進環と回転環をそれぞれ
取付け、前記推進環に前記連結ボルトの前記雄ねじ部に
突出可能なねじ部材を螺合し、かつ、前記回転環の内側
部に前記キーピンが突出可能なキー溝を前記連結ボルト
の長手方向に沿って設けることにより構成されている。
【0012】この発明に係る請求項第6項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記雄ねじ
部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に前記連結
ボルトの外径より大きい内径の回転環を取付け、かつ、
当該回転環の内側に前記キーピンが突出可能なキー溝を
前記連結ボルトに沿って設けることにより構成されてい
る。
【0013】
【実施例】
実施例1.図1乃至図5は、この発明に係る請求項第1
項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造の一
実施例を示し、図において、符号1は球継手、2は鋼管
パイプからなる杆材、3は球継手1と杆材2とを連結す
るための連結ボルト、4は連結ボルト3に推進力を与え
るための推進環、そして、符号5は連結ボルト3を回す
ための回転環である。
【0014】球継手1にねじ孔6が形成され、杆材2の
先端部に裁頭円錐形状の継手金具7が溶接することによ
り一体的に取付けられている。また、継手金具7の先端
部にボルト孔8が形成され、ボルト孔8に連結ボルト3
が挿通されている。
【0015】連結ボルト3の中央部には、例えば六角形
断面などの多角形断面形の回転環係合部9が形成され、
また、連結ボルト3の先端部分に雄ねじ部10が形成さ
れ、雄ねじ部10は球継手1のねじ孔6に螺合されてい
る。
【0016】また、連結ボルト3の回転環係合部9に
は、推進環4と回転環5が取付けられている。
【0017】推進環4の内径は連結ボルト3の外径(回
転環係合部9および雄ねじ部10の外径)よりやや大きめ
の円形状に形成され、一方、回転環5の内径は連結ボル
ト3の雄ねじ部10よりやや大きめに形成され、かつ、連
結ボルト3の回転環係合部9に嵌合可能な多角形状に形
成されている。さらに、推進環4には半径方向に垂直に
ねじ部材11が螺入されている。ねじ部材11の先端は連結
ボルト3の回転環係合部9に強く押し付けられ、このね
じ部材11によって推進環4および回転環5が固定され、
したがって、連結ボルト3も緩まないように強固に固定
されている。
【0018】なお、球継手1と杆材2間に製作上若しく
は施工上の寸法誤差が生じたときは、推進環4および回
転環5を厚みの異なるものと適当に交換したり、あるい
は複数個取付けたりすることによりこれらの寸法誤差を
簡単に吸収することができる。また、継手金具7のボル
ト孔8が連結ボルト3の径よりやや大きめに形成してお
くことにより、球継手1に対する杆材2の接合角度もあ
る程度修正することができる。
【0019】連結ボルト3の締め付けに際しては、ねじ
部材11の先端を連結ボルト3の雄ねじ部8の谷部に、こ
の部分を押しつけない程度に突出する。そして、推進環
4を回らないように上から押さえ、連結ボルト3の回転
環係合部9に嵌合された回転環5をボルトが螺合する方
向に回すと、連結ボルト3は推進力を得て回転しながら
前進するため、連結ボルト3の雄ねじ部10は球継手1の
ねじ孔6に螺合される。したがって、連結ボルト3によ
って球継手1と杆材2とを連結することができる。
【0020】つづいて、球継手1と杆材2との連結方法
を順を追って説明する。
【0021】 まず、継手金具7のボルト孔8に連結
ボルト3を通し、連結ボルト3に回転環5と推進環4を
順に取付け、推進環4のねじ部材11を連結ボルト3の雄
ねじ部10に突き当たるまで締付けておき、連結ボルト3
から回転環4及び回転環5が外れないようにしておく
(図3参照)。その後、継手金具7を杆材2の先端部に
一体的に溶接する。
【0022】なお、杆材2の運搬に際しては、連結ボル
ト3に推進環4及び回転環5を取り付ける際にプラスチ
ック等からなるディスタンスピース12を取付けておき、
運搬時に推進環4及び回転環5が動かないように固定し
ておくものとする。
【0023】また、杆材2および継手金具7を溶融亜鉛
メッキ処理するときは、連結ボルト3はメッキ処理後に
取付けるものとし、係る場合には、継手金具7の外周面
に、あらかじめ連結ボルト3を通すための挿入孔13を設
けておくものとする。 つづいて、球継手1,1 間に杆材2を設置し、継手金
具7を球継手1と対向させ、かつ、連結ボルト3の雄ね
じ部10を球継手1のねじ孔6に一致させる(図4参
照)。なお、デスタンスピース12は杆材2の設置前にあ
らかじめ取外し、また、ねじ部材11を少し緩め、連結ボ
ルト3の外周を推進環4が回るようにしておくものとす
る。 つづいて、推進環4を回転しないように押さえ付け
るとともに、連結ボルト3の回転環係合部9に嵌合され
た回転環5をボルトが螺合する方向に回し、球継手1の
ねじ孔6に連結ボルト3の雄ねじ部10を螺合する。
【0024】 雄ねじ部10をねじ孔6に完全に螺合で
きたら、ねじ部材11を強く締付け、推進環4および連結
ボルト3を緩まないように固定する(図5参照)。
【0025】実施例2.図6は、この発明に係る請求項
第2項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
の一実施例を示し、図において、推進環4として連結ボ
ルト3の雄ねじ部10に螺合可能なナットが使用されてい
る。その他の構成は実施例1と全く同じであるため、符
号のみを付し、その説明を省略する。この実施例によれ
ば、ナットの雌ねじ部がねじ部材11の働きをするため、
ねじ部材11を省略することができるが、推進環4の緩み
止め用のねじとして取付けておいてもよい。
【0026】実施例3.図7は、この発明に係る請求項
第1項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
の第二実施例を示し、図において、符号14は推進環4の
回転を阻止するための回転止めピンである。回転止めピ
ン14は推進環4の側部より球継手1側に突設され、その
先端部は球継手1のねじ孔4の周辺部に形成された係合
溝15に係合されている。
【0027】その他の構成は実施例1と全く同じである
ため、符号のみを付し、その説明を省略する。この実施
例によれば、連結ボルト3の締付け時に単に回転環5を
回すだけでよく、推進環4を押さえる必要がないので、
球継手1と杆材2との連結がし易いという効果がある。
【0028】なお、推進環4として連結ボルト3の雄ね
じ部10に螺合可能なナットを使用してもよく、ナットを
使用すれば、実施例2と同様にねじ部材を省略すること
ができるが、推進環4の緩み止め用のねじとして取付け
ておいてもよい。
【0029】実施例4.図8及び9は、この発明に係る
請求項第3項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手
部構造の一実施例を示し、図において、符号16は球継手
1と杆材2とを連結するための連結ボルト、17は連結ボ
ルト16に推進力を与えるための推進環、そして、符号18
は連結ボルト16を回すための回転環である。
【0030】連結ボルト16には、先端部に雄ねじ部19、
中央部に軸方向に連続するキー溝20がそれぞれ形成さ
れ、雄ねじ部19は球継手1のねじ孔6に螺合されてい
る。
【0031】キー溝20は連結ボルト16の軸方向に沿って
所定長さに形成され、その連結ボルト16の頭側端部に
は、後述するねじ部材22の先端部を嵌合するための深孔
20a が形成されている。
【0032】推進環17は連結ボルト16の雄ねじ部19に取
付けられ、回転環18はその後方の略中央部に取付けられ
ている。また、推進環17及び回転環18の内径は連結ボル
ト16の外径(雄ねじ部19及び中央部の外径)よりやや大
きめの円形状に形成され、さらに、推進環17と回転環18
には、半径方向に垂直にねじ部材21と22がそれぞれ螺入
されている。ねじ部材22は連結ボルト16の締付け完了
後、連結ボルト16が緩まないようにキー溝20の深孔20a
に強く締めこまれている。
【0033】このような構成において、球継手1と杆材
2とを連結ボルト16によって連結するには、まず、連結
ボルト16の中央部に回転環18を取付け、続いて雄ねじ部
19に推進環17を取付ける。また、推進環17にねじ部材21
を螺入し、回転環18にねじ部材22を螺入する。その際、
ねじ部材21は先端で雄ねじ部19の谷部を押しつけない程
度に螺入し、ねじ部材22は連結ボルト16のキー溝20の底
部を押しつけない程度に螺入する。
【0034】そして、推進環17を回らないように上から
押さえ、ボルトが螺合する方向に回転環18を回すと、連
結ボルト16は推進力を得て回転しながら前進するため、
雄ねじ部19が球継手1のねじ孔6に螺合される。一旦、
雄ねじ部19の先端部がねじ孔6に螺合されれば、あと
は、回転環18をスパナ等の回転治具(図省略)によって
回し、雄ねじ部19をねじ孔6の奥深くまでねじ込む。連
結ボルト16の雄ねじ部19をねじ孔6に完全に螺合できた
ら、ねじ部材22をキー溝20の深孔20a に強く締めこむ。
【0035】実施例5 図10は、この発明に係る請求項第4項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示し、図に
おいて、連結ボルト16に推進力を与えるための推進環17
として、雄ねじ部19に螺合可能なナットが使用されてい
る。その他の構成は、実施例3と全く同じなので符号の
みを付しその説明を省略する。
【0036】この実施例によれば、ねじ部材21を省略す
ることができるとともに、ねじ部材21の締過ぎによって
雄ねじ部19を破損することもない等の効果がある。
【0037】また、実施例3及び4のいずれの場合にお
いても、ねじ部材22をキー溝20の深孔20a に挿入して固
定した状態で、連結ボルト16を逆方向(ねじを緩める方
向)に回せば、連結ボルト16は突出長さlを保持したま
ま球継手1のねじ孔6より抜けるので、球継手1,1 間の
寸法Lの調整を容易に行うことができる。例えば、図11
(a),(b),(c) に図示するように、トラスの組立途中にお
いて、球継手1a,1a 間が狭すぎて杆材2aを取付けること
ができない様なときに、左右杆材2b,2b の連結ボルトを
逆に回して左右球継手1a,1a を押し上げ、左右球継手1
a,1a 間の間隔を広げることにより、左右球継手1a,1a
間に杆材2cを容易に取付けることができる。
【0038】実施例6.図12は、この発明に係る請求項
第5項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
の一実施例を示し、図において、符号16は球継手1と杆
材2とを連結するための連結ボルト、17は連結ボルト16
に推進力を与えるための推進環、そして、符号18は連結
ボルト16を回すための回転環である。
【0039】連結ボルト16には、先端部に雄ねじ部19が
形成され、中央部にキーピン23が半径方向に垂直に突設
され、かつ、雄ねじ部19は球継手1のねじ孔6に螺合さ
れている。
【0040】推進環17は連結ボルト16の雄ねじ部19に取
付けられ、回転環18は雄ねじ部19の中央部に取付けられ
ている。また、推進環17及び回転環18の内径は連結ボル
ト16の外径(雄ねじ部19及び中央部の外径)よりやや大
きめの円形状に形成され、また、推進環17には半径方向
に垂直にねじ部材21が螺入され、回転環18の内周部には
キーピン23が嵌合可能なキー溝20が形成されている。キ
ー溝20は連結ボルト16の長手方向に沿って所定長さに形
成され、その連結ボルト16の頭側端部は閉塞されてい
る。
【0041】ねじ部材21は、連結ボルト16の締め付け完
了後、連結ボルト16が緩まないように雄ねじ部19の谷部
に強く締めこまれている。
【0042】このような構成において、球継手1と杆材
2とを連結ボルト16によって連結するには、まず、連結
ボルト16の中央部に回転環18を取付け、続いて雄ねじ部
19に推進環17を取付ける。また、連結ボルト16の中央部
にキーピン23を取付け、推進環17にねじ部材21を螺入す
る。なお、連結ボルト16の中央部にキーピン23を取付け
るためのピン孔を予め形成しておくものとし、また、キ
ーピン23は回転環18のキー溝20の中をスライド出来る長
さに突出するものとし、さらに、ねじ部材21は雄ねじ部
19の谷部を押しつけない程度に螺入しておく。
【0043】そして、推進環17を回らないように上から
押さえ、回転環18を一方に回すと、連結ボルト16は推進
力を得て回転しながら前進するため、雄ねじ部19が球継
手1のねじ孔6に螺合される。一旦、雄ねじ部19の先端
部がねじ孔6に螺合されれば、あとは、回転環18をスパ
ナ等の回転治具(図省略)によって回し、雄ねじ部19を
ねじ孔6の奥深くまでねじ込む。連結ボルト16の雄ねじ
部19をねじ孔6に完全に螺合できたら、ねじ部材21を強
く締めこむ。
【0044】実施例7 図13は、この発明に係る請求項第6項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例の断面図であ
り、図において、連結ボルト16に推進力を与えるための
推進環17として、雄ねじ部19に螺合可能なナットが使用
されている。
【0045】その他の構成は、実施例6と全く同じであ
るため符号のみを付し、その説明を省略する。
【0046】推進環17としてナットを使用すれば、ねじ
部材21を省略することができるとともに、ねじ部材21の
締過ぎによって雄ねじ部19を破損することもない。
【0047】また、実施例6及び7のいずれの場合にお
いても、キー溝20の雄ねじ部19側端部にキーピン23の頭
が見えるように小孔20b が形成されているが、この小孔
20bよりキーピン23を打ち込んだり、キーピン23の位置
を確認することで連結ボルト16が完全に締め付けられて
いることを確認できるようになっている。
【0048】さらに、図14は、回転環18の変形例を示し
たもので、キー溝20が回転環18の長手方向に通して形成
され、かつ、このキー溝20の杆材2側端部にねじ部材24
が螺入されている。ねじ部材24はキー溝20の杆材2側端
部を閉塞する目的で取付けられるもので、キー溝20の端
部をこのように形成することにより、本来、キー溝20の
杆材2側端部を閉塞した状態に形成する必要があるのに
対し、その必要性を簡略化し、キー溝20の加工をし易く
した。
【0049】なお、実施例3及び4において、ねじ部材
22を連結ボルトと回転環に固定することで、球継手1a,1
a 間の調整をする説明をしたが、この考え方は他の実施
例においても実施できることは当然のことである。
【0050】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているため、以下に記載するような効果を有する。
【0051】 球継手と杆材とを連結するための連結
ボルトの締付けを継手部の外で行うことができ、連結ボ
ルトの締付けの際、推進環の働きによって連結ボルトに
推進力を得て確実な締め込みができる。
【0052】 推進環を適宜回転すれば、球継手のね
じ孔と連結ボルトのねじとの噛み合わせに適合するねじ
切りスタートの位置(円周の一ケ所)を容易に合わせる
ことができ、ボルトの螺合が容易にできる。
【0053】 球継手と杆材間に製作上および施工上
の寸法誤差が生じたとしても、推進環および回転環とし
て、厚みの異なるものを使用したり、数を増減すること
により簡単に調整することができる。
【0054】また、継手金具の連結ボルトの挿通孔は、
ねじ孔ではなく、ボルト孔であるため、球継手に対する
杆材の接合角度もある程度調整することができる。
【0055】 さらに、杆材および継手金具を、いわ
ゆるどぶ付けによるメッキ処理をしてもメッキで雌ねじ
部が目詰まりする心配もなく、したがって、メッキ処理
後にねじ浚いの必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は立体トラスの一部平面図、図1(b)
は立体トラスの一部側面図である。
【図2】この発明に係る請求項第1項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す断面図
である。
【図3】図2における連結前(輸送時)の杆材の継手部
の構造を示す縦断面図である。
【図4】図2における連結前の球継手と杆材との継手部
の構造を示す縦断面図である。
【図5】図2における連結後の球継手と杆材との継手部
の構造を示す縦断面図である。
【図6】この発明に係る請求項第2項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部の構造を示す第一実施例の縦
断面図である。
【図7】この発明に係る請求項第1項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の他の実施例を示す縦断
面図である。
【図8】この発明に係る請求項第3項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断面
図である。
【図9】図8の実施例における連結ボルト、回転環及び
推進環の取付状態を示す縦断面図である。
【図10】この発明に係る請求項第4項記載の立体トラ
スの球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断
面図である。
【図11】図11(a) は立体トラスの一部平面図、図11
(b) は立体トラスの一部組立途中の側面図、図11(c) は
立体トラスの一部側面図である。
【図12】この発明に係る請求項第5項記載の立体トラ
スの球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断
面図である。
【図13】この発明に係る請求項第6項記載の立体トラ
スの球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断
面図である。
【図14】図14の実施例における回転環の変形例を示す
立体トラスの球継手と杆材との球継手と杆材との継手部
構造の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…球継手、2…杆材、3…連結ボルト、4…推進環、
5…回転環、6…ねじ孔、7…継手金具、8…ボルト
孔、9…回転環係合部、10…雄ねじ部、11…ねじ部材、
12…デスタンスピース、13…挿入孔、14…回転止めピ
ン、15…係合溝、16…連結ボルト、17…推進環、18…回
転環、19…雄ねじ部19、20…キー溝、21,22 …ねじ部
材、23…キーピン、24…ねじ部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 立体トラスの球継手と杆材と
の継手部構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数本の杆材を球継
手によって立体的に連結することにより構成される立体
トラスの球継手と杆材との継手部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】立体トラスにおける球継手と杆材とを接
合する方法として、従来より様々な方法が実施されてい
るが、その一つの方法として杆材若しくはこの杆材どう
しを接合する球継手の一方にねじ孔を設け、他方にボル
ト孔を設け、このボルト孔よりねじ孔に連結ボルトを螺
合する接合方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の接合
方法は球継手の中若しくは杆材の端部にレンチなどを挿
入若しくは取付けボルトの締め付けを行うものであるた
め、単にレンチを回すだけでは、球継手へのボルトの螺
合は困難であった。
【0004】そのため、連結ボルトの螺合がし易いよう
にボルト頭部をスプリングなどで押すような何らかの手
段を講じなければボルトの締付け作業は困難なものであ
った。
【0005】また、一旦、接合してしまうと、製作上も
施工上の寸法誤差および球継手に対する杆材の接合角度
の修正がきわめて困難なものであった。
【0006】この発明は、このような前記従来の課題を
解決するために提案されたもので、立体トラスにおける
球継手と杆材との連結ボルトの締め付けを継手部の外側
より確実に行うことができる立体トラスの球継手と杆材
との継手部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項第
1項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
は、球継手にねじ孔を設け、杆材の端部にボルト孔を有
する継手金具を取付け、当該継手金具のボルト孔より前
記球継手のねじ孔に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方
向に連続するキー溝を有する連結ボルトを螺合し、当該
連結ボルトに当該連結ボルトの外径より大きい内径の推
進環と回転環をそれぞれ取付け、前記推進環に前記連結
ボルトの雄ねじ部に突出可能なねじ部材を螺合し、か
つ、前記回転環に前記キー溝に嵌合可能なねじ部材を螺
合することにより構成されている。
【0008】この発明に係る請求項第2項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方向に連続するキー
溝を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記
雄ねじ部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に前
記連結ボルトの外径より大きい回転環を取付け、かつ、
当該回転環に前記キー溝に嵌合可能なねじ部材を螺合す
ることにより構成されている。
【0009】この発明に係る請求項第3項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連結ボ
ルトの外径より大きい内径の推進環と回転環をそれぞれ
取付け、前記推進環に前記連結ボルトの前記雄ねじ部に
突出可能なねじ部材を螺合し、かつ、前記回転環の内側
部に前記キーピンが突出可能なキー溝を前記連結ボルト
の軸部に沿って設けることにより構成されている。
【0010】この発明に係る請求項第4項記載の立体ト
ラスの球継手と杆材との継手部構造は、球継手にねじ孔
を設け、杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記雄ねじ
部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に前記連結
ボルトの外径より大きい内径の回転環を取付け、かつ、
当該回転環の内側に前記キーピンが突出可能なキー溝を
前記連結ボルトに沿って設けることにより構成されてい
る。
【0011】
【実施例】 実施例1 図1は、この発明に係る立体トラスの球継手と杆材の関
係を示し、図において、符号1は球継手、2は鋼管パイ
プからなる杆材である。
【0012】また図2及び3において、符号16は球継
手1と杆材2とを連結するための連結ボルト、17は連
結ボルト16に推進力を与えるための推進環、そして、
18は連結ボルト16を回すための回転環である。
【0013】連結ボルト16には、先端部に雄ねじ部1
9、中央部に軸方向に連続するキー溝20がそれぞれ形
成され、雄ねじ部19は球継手1のねじ孔6に螺合され
ている。
【0014】キー溝20は連結ボルト16の軸方向に沿
って所定長さに形成され、その連結ボルト16の頭側端
部には、後述するねじ部材22の先端部を嵌合するため
の深孔20aが形成されている。
【0015】推進環17は連結ボルト16の雄ねじ部1
9に取付けられ、回転環18はその後方の略中央部に取
付けられている。また、推進環17及び回転環18の内
径は連結ボルト16の外径(雄ねじ部19及び中央部の
外径)よりやや大きめの円形状に形成され、さらに、推
進環17と回転環18には、半径方向に垂直にねじ部材
21と22がそれぞれ螺入されている。ねじ部材22は
連結ボルト16の締付け完了後、連結ボルト16が緩ま
ないようにキー溝20の深孔20aに強く締めこまれて
いる。
【0016】このような構成において、球継手1と杆材
2とを連結ボルト16によって連結するには、まず、連
結ボルト16の中央部に回転環18を取付け、続いて雄
ねじ部19に推進環17を取付ける。また、推進環17
にねじ部材21を螺入し、回転環18にねじ部材22を
螺入する。その際、ねじ部材21は先端で雄ねじ部19
の谷部を押しつけない程度に螺入し、ねじ部材22は連
結ボルト16のキー溝20の底部を押しつけない程度に
螺入する。
【0017】そして、推進環17を回らないように上か
ら押さえ、ボルトが螺合する方向に回転環18を回す
と、連結ボルト16は推進力を得て回転しながら前進す
るため、雄ねじ部19が球継手1のねじ孔6に螺合され
る。一旦、雄ねじ部19の先端部がねじ孔6に螺合され
ば、あとは、回転環18をスパナ等の回転治具(図省
略)によって回し、雄ねじ部19をねじ孔6の奥深くま
でねじ込む。連結ボルト16の雄ねじ部19をねじ孔6
に完全に螺合できたら、ねじ部材22をキー溝20の深
孔20aに強く締めこむ。
【0018】実施例2 図4は、この発明に係る請求項第2項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示し、図に
おいて、連結ボルト16に推進力を与えるための推進環
17として、雄ねじ部19に螺合可能なナットが使用さ
れている。その他の構成は、実施例1と全く同じなので
符号のみを付しその説明を省略する。
【0019】この実施例によれば、ねじ部材21を省略
することができるとともに、ねじ部材21の締過ぎによ
って雄ねじ部19を破損することもない等の効果があ
る。
【0020】また、実施例1,2のいずれの場合におい
ても、ねじ部材22をキー溝20の深孔20aに挿入し
て固定した状態で、連結ボルト16を逆方向(ねじを緩
める方向)に回せば、連結ボルト16は突出長さ1(エ
ル)を保持したまま球継手1のねじ孔6より抜けるの
で、球継手1,1間の寸法Lの調整を容易に行うことが
できる。例えば、図5(a),(b),(c) に図示するように、
トラスの組立途中において、球継手1a,1a間が狭す
ぎて杆材2aを取付けることがでない様なときに、左右
杆材2b,2bの連結ボルトを逆に回して左右球継手1
a,1aを押し上げ、左右球継手1a,1a間の間隔を
広げることにより、左右球継手1a,1a間に杆材2c
を容易に取付けることができる。
【0021】実施例3.図6は、この発明に係る請求項
第3項記載の立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
の一実施例を示し、図において、符号16は球継手1と
杆材2とを連結するための連結ボルト、17は連結ボル
ト16に推進力を与えるための推進環、そして、符号1
8は連結ボルト16を回すための回転環である。
【0022】連結ボルト16には、先端部に雄ねじ部1
9が形成され、中央部にキーピン23が半径方向に垂直
に突設され、かつ、雄ねじ部19は球継手1のねじ孔6
に螺合されている。
【0023】推進環17は連結ボルト16の雄ねじ部1
9に取付けられ、回転環18は雄ねじ部19の中央部に
取付けられている。また、推進環17及び回転環18の
内径は連結ボルト16の外径(雄ねじ部19及び中央部
の外径)よりやや大きめの円形状に形成され、また、推
進環17には半径方向に垂直にねじ部材21が螺入さ
れ、回転環18の内周部にはキーピン23が嵌合可能な
キー溝20が形成されている。キー溝20は連結ボルト
16の長手方向に沿って所定長さに形成され、その連結
ボルト16の頭側端部は閉塞されている。
【0024】ねじ部材21は、連結ボルト16の締め付
け完了後、連結ボルト16が緩まないように雄ねじ部1
9の谷部に強く締めこまれている。
【0025】このような構成において、球継手1と杆材
2とを連結ボルト16によって連結するには、まず、連
結ボルト16の中央部に回転環18を取付け、続いて雄
ねじ部19に推進環17を取付ける。また、連結ボルト
16の中央部にキーピン23を取付け、推進環17にね
じ部材21を螺入する。なお、連結ボルト16の中央部
にキーピン23を取付けるためのピン孔を予め形成して
おくものとし、また、キーピン23は回転環18のキー
溝20の中をスライド出来る長さに突出するものとす
る。さらに、ねじ部材21は雄ねじ部19の谷部を押し
つけない程度に螺入しておく。
【0026】そして、推進環17を回らないように上か
ら押さえ、回転環18を一方に回すと、連結ボルト16
は推進力を得て回転しながら前進するため、雄ねじ部1
9が球継手1のねじ孔6に螺合される。一旦、雄ねじ部
19の先端部がねじ孔6に螺合されれば、あとは、回転
環18をスパナ等の回転治具(図省略)によって回し、
雄ねじ部19をねじ孔6の奥深くまでねじ込む。連結ボ
ルト16の雄ねじ部19をねじ孔6に完全に螺合できた
ら、ねじ部材21を強く締めこむ。
【0027】実施例4 図6は、この発明に係る請求項第6項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例の断面図であ
り、図において、連結ボルト16に推進力を与えるため
の推進環17として、雄ねじ部19に螺合可能なナット
が使用されている。
【0028】その他の構成は、実施例3と全く同じであ
るため符号のみを付し、その説明を省略する。
【0029】推進環17としてナットを使用すれば、ね
じ部材21を省略することができるとともに、ねじ部材
21の締過ぎによって雄ねじ部19を破損することもな
い。また、実施例3及び4のいずれの場合においても、
キー溝20の雄ねじ部19側端部にキーピン23の頭が
見えるように小孔20bが形成されているが、この小孔
20bよりキーピン23を打ち込んだり、キーピン23
の位置を確認することで連結ボルト16が完全に締め付
けられていることを確認できるようになっている。
【0030】さらに、図8は回転環18の変形例を示し
たもので、キー溝20が回転環18の長手方向に通して
形成され、かつ、このキー溝20の杆材2側端部にねじ
部材24が螺入されている。ねじ部材24はキー溝20
の杆材2側端部を閉塞する目的で取付けられるもので、
キー溝20の端部をこのように形成することにより、本
来、キー溝20の杆材に側端部を閉塞した状態に形成す
る必要があるのに対し、その必要性を簡略化し、キー溝
20の加工をし易くした。
【0031】なお、実施例1及び2において、ねじ部材
22を連結ボルトと回転環に固定することで、球継手1
a,1a間の調整をする説明をしたが、この考え方は他
の実施例においても実施できることは当然のことであ
る。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているため、以下に記載するような効果を有する。
【0033】 球継手と杆材とを連結するための連結
ボルトの締付けを継手部の外で行うことができ、連結ボ
ルトの締付けの際、推進環の働きによって連結ボルトに
推進力を得て確実な締め込みができる。
【0034】 推進環を適宜回転すれば、球継手のね
じ孔と連結ボルトのねじとの噛み合わせに適合するねじ
切りスタートの位置(円周の一ケ所)を容易に合わせる
ことができ、ボルトの螺合が容易にできる。
【0035】 球継手と杆材間の製作上および施工上
の寸法誤差が生じたとしても、推進環および回転環とし
て、厚みの異なるものを使用したり、数を増減すること
により簡単に調整するとができる。
【0036】また、継手金具の連結ボルトの挿通孔は、
ねじ孔ではなく、ボルト孔であるため、球継手に対する
杆材の接合角度もある程度調整することができる。
【0037】 さらに、杆材および継手金具を、いわ
ゆるどぶ付けによるメッキ処理をしてもメッキで雌ねじ
部が目詰まりする心配もなく、したがって、メッキ処理
後にねじ浚いの必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は立体トラスの一部平面図、図1(b)
は立体トラスの一部側面図である。
【図2】この発明に係る請求項第1項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す断面図
である。
【図3】図2における連結前(輸送時)の杆材の継手部
の構造を示す縦断面図である。
【図4】この発明に係る請求項第2項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部の構造を示す第一実施例の縦
断面図である。
【図5】図5(a) は立体トラスの一部平面図、図11
(b) は立体トラスの一部組立途中の側面図、図11(c)
は立体トラスの一部側面図である。
【図6】この発明に係る請求項第3項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断面
図である。
【図7】この発明に係る請求項第4項記載の立体トラス
の球継手と杆材との継手部構造の一実施例を示す縦断面
図である。
【図8】図14の実施例における回転環の変形例を示す
立体トラスの球継手と杆材との継手部構造の一実施例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】 1…球継手、2…杆材、6…ねじ孔、7…継手金具、8
…ボルト孔、16…連結ボルト、17…推進環、18…
回転環、19…雄ねじ部19、20…キー溝、21,2
2…ねじ部材、23…キーピン、24…ねじ部材。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部に回転環係合部を有する
    連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連結ボルト
    の外径より大きい内径の推進環と前記回転環係合部に嵌
    合可能な回転環を取付け、かつ、前記推進環に前記連結
    ボルトの雄ねじ部に突出可能なねじ部材を螺合してなる
    ことを特徴とする立体トラスの球継手と杆材との継手部
    構造。
  2. 【請求項2】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部に回転環係合部をそれぞ
    れ有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連
    結ボルトの雄ねじ部に螺合可能なナットからなる推進環
    と、前記回転環係合部に嵌合可能な回転環を取付けてな
    ることを特徴とする立体トラスの球継手と杆材との継手
    部構造。
  3. 【請求項3】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方向に連続するキー
    溝を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該
    連結ボルトの外径より大きい内径の推進環と回転環をそ
    れぞれ取付け、前記推進環に前記連結ボルトの雄ねじ部
    に突出可能なねじ部材を螺合し、かつ、前記回転環に前
    記キー溝に嵌合可能なねじ部材を螺合してなることを特
    徴とする立体トラスの球継手と杆材との継手部構造。
  4. 【請求項4】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部に軸方向に連続するキー
    溝を有する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記
    雄ねじ部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に前
    記連結ボルトの外径より大きい回転環を取付け、かつ、
    当該回転環に前記キー溝に嵌合可能なねじ部材を螺合し
    てなることを特徴とする立体トラスの球継手と杆材との
    継手部構造。
  5. 【請求項5】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
    する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトに当該連結ボ
    ルトの外径より大きい内径の推進環と回転環をそれぞれ
    取付け、前記推進環に前記連結ボルトの前記雄ねじ部に
    突出可能なねじ部材を螺合し、かつ、前記回転環の内側
    部に前記キーピンが突出可能なキー溝を前記連結ボルト
    の軸部に沿って設けてなることを特徴とする立体トラス
    の球継手と杆材との継手部構造。
  6. 【請求項6】 複数本の杆材を球継手によって立体的に
    連結することにより構成される立体トラスの球継手と杆
    材との継手部構造において、前記球継手にねじ孔を設
    け、前記杆材の端部にボルト孔を有する継手金具を取付
    け、当該継手金具のボルト孔より前記球継手のねじ孔
    に、先端部に雄ねじ部、中央部にキーピンをそれぞれ有
    する連結ボルトを螺合し、当該連結ボルトの前記雄ねじ
    部にナットからなる推進環を螺合し、中央部に前記連結
    ボルトの外径より大きい内径の回転環を取付け、かつ、
    当該回転環の内側に前記キーピンが突出可能なキー溝を
    前記連結ボルトに沿って設けてなることを特徴とする立
    体トラスの球継手と杆材との継手部構造。
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