JPH08231596A - 体液中の高分子未損傷ラミニン形態の選択的免疫学的測定のためのモノクローナル抗体 - Google Patents

体液中の高分子未損傷ラミニン形態の選択的免疫学的測定のためのモノクローナル抗体

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JPH08231596A
JPH08231596A JP7224501A JP22450195A JPH08231596A JP H08231596 A JPH08231596 A JP H08231596A JP 7224501 A JP7224501 A JP 7224501A JP 22450195 A JP22450195 A JP 22450195A JP H08231596 A JPH08231596 A JP H08231596A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体液中の高分子未損傷ラミニン形態の選択的
免疫学的測定のためのモノクローナル抗体。 【解決手段】 ラミニン群およびペプシン消化によりヒ
ト胎盤から調製され得るラミニンP1フラグメント由来
のタンパク質に特異性を有するモノクローナル抗体であ
って、該抗体は好ましくは天然の仕方で折りたたまれた
ラミニンのラミニンP1ドメイン構造に結合し、未損傷
の天然のラミニンへの該抗体の親和性がラミニンP1フ
ラグメントへの該抗体の親和性とほぼ等しいものである
モノクローナル抗体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は体液中の高分子ラミニン形態の選
択的免疫学的測定のためのモノクローナル抗体、これら
の抗体の調製方法、および、疾患の診断のためのその使
用に関する。
【0002】ラミニンは全ての基底膜内に存在するマル
チドメイン蛋白であり、ニドゲン、ヘパランスルフェー
トプロテオグリカンまたはコラーゲンIVのような基底膜
のその他の成分と複合体を形成する(Timpl, R.(198
9)Eur. J. Biochem. 180;487-502)。これは3種類の
異なるジスルフィド結合ポリペプチドから構成されてい
る。これによりラミニンは非対称の十字型の構造となる
(図1および図2)。かなり最近になって、多くの構造
的変異体が同定されており、これらは8種類(現時点で
知られているもの)の異なるサブユニットを組み立てた
ものとして存在している。ラミニンのイソフォームを得
るためには、3種類の異なる分子クラスのポリペプチ
ド、即ち、α鎖(前のA鎖)、β鎖(前のB1鎖)およ
びγ鎖(前のB2鎖)を常時組み立てる必要がある(Bu
rgeson, R.E.;等(1994)Matrix Biology, Vol. 14, 2
09-211)。多くの興味深い生物学的機能、例えば細胞の
生育、細胞の拡張および軸索の生育並びに分化過程に対
する作用などが、ラミニンにあるとされている(Timpl,
R.(1989)Eur. J. Biochem. 180;487-502)。
【0003】ラミニンは全ての基底膜の典型的な成分で
あるが、種々のイソフォームの個別の特徴は、これらが
極めて特異的な組織分布を示すことである。例えば、メ
ロシン(=ラミニン2;α2、β1、γ1)はSchwann
細胞、横紋筋および栄養膜の基底膜の構成要素である
(Leivo, I.;Engvall, E.(1988)Proc. Natl. Acad.
Sci. USA85;1544-1548)。別の変異体であるs−ラミ
ニン(=ラミニン3;α1、β2、γ1)は神経筋末端
プレートの接合部の基底膜、血管内皮および糸球体ポド
細胞中に存在する(Hunter, D.D.;Shah, V.;Merlie,
J.P.;Sanes, J.R.(1989)Nature 338;229-234)。第
3の例、K−ラミニン(=ラミニン6;α3、β1/β
2、γ1)は皮膚の基底膜に特有のものである(Marink
ovich, M.P.;Lunstrom, G.P.;Burgeson, R.E.(1992
a)J. Biol. Chem. 267;17900-17906)。カリニン/ナ
イセイン(=ラミニン5;α3、β3、γ2)は表皮組
織に典型的なものであり、この部位は係留フィラメント
の成分として存在する(Marinkovich, M.P.;Lunstrom,
G.P.;Keene, D.R., Burgeson, R.E.(1992b)J. Cel
l. Biol. 119;695-703)。
【0004】ヒト血清中のラミニンを検出するための特
異的測定方法が種々の疾患の診断のために開発されてい
る。検討中の考えられる適応症は、肝線維症/肝硬変、
アルコール性肝線維症、BMの糖尿病性合併症、腎疾
患、慢性炎症性間接/慢性多発関節炎、および、腫瘍で
ある(Kropf, J.;等(1991)Clin Chem. 37;30;Niem
elae, O.;Risteli, L.;Sotaniemi, E.A.;Ristelli,
J.(1985)Eur. J. Clin. Invest. 15;132-137;Katay
ama, M.;Kamihagi, K.;Hirai, S.;Murakami,K.;Hin
o, F.;Kate, I.(1992)Br. J. Cancer 65;509-514;
Brocks, D.G.;Strecker, H.;Neubauer, H.P.;Timpl,
R.(1986)Clin. Chem. 32.;787-791;Horikoshi,
S.;Koide, H.(1991)Clin. Chim, Acta 196;185-19
2)。
【0005】現在、ラミニン測定のための3種類の方法
が行われている。 方法1:ポリクローナル抗血清の使用に基づくラミニン
P1の測定方法が登録商標RIA-gnostRの下でBehringwer
ke AGから販売されている(Brocks, D.G.;Strecker,
H.;Neubauer, H.P.;Timpl, R.(1986)Clin. Chem. 3
2;787-791)。 方法2:ラミニンのEIA免疫検定法は2種類のモノク
ローナル抗体の使用によるものである(TAKARA, Shuzo
Co., LTD;Katayama等, 1992;Katayama, M.;Kamihag
i, K.;Hirai, S.;Murakami, K.;Hino, F.;Kate, I.
(1992)Br. J. Cancer 65;509-514)。 方法3:1段階サンドイッチ酵素免疫検定法は、2種類
のモノクローナル抗体の使用によるものである(Fuji C
hemical Ltd.;Iwata, K.(1990)Clin. Chim. Acta 19
1;211-220)。
【0006】ペプシン耐性断片“Lam P1”に対する抗体
は方法1および3で用いられているが、方法2はWewer
等の方法により単離された“天然のラミニン”に対する
抗体の使用に基づいている(EDTA非存在下のペプシ
ンを用いた穏やかな消化;Wewer, U.;Albrechtsen,
R.;Manthrope, M.;Varon, S.;Engvall, E.;Rouslah
ti, E.(1983)J. Biol. Chem. 285;12654-12660)。K
atayama等の研究から明らかなとおり(方法2)、TAKAR
Aの免疫検定法、RIA-gnostR法のものとは異なる抗原分
布が(肺)腫瘍血清中に存在するものの、RIA-gnost
R(Behringwerke)法と比較的よく相関している(r=
0.68)。即ち、ゲル濾過クロマトグラフィーの後、
分子量範囲330〜150kDaの2つの抗原ピークが、
“天然のラミニン”に対する抗体により血清中で検出さ
れる。その大きさから、これらの抗原ピークは“血清ラ
ミニン”の分解生成物のはずである。これとは対照的
に、RIA-gnostR法(方法1)は100〜900kDaの範
囲の2つのピーク、即ち、明らかに、天然(未損傷)お
よび分解された構造の両方を診断する。しかしなお、未
損傷および分解されたラミニンの構造を同時に認識する
ことは、一方では正常なコホートと患者のコホートが重
複し、一方では1つのピークの濃度の変化がもう1つの
ピークの含有量の逆方向の変動により均一化される場合
があるため、診断予測における不確実性の原因となる。
Fujiの免疫検定(方法3)はいかなる血清クロマトグラ
フィーも含んでいない。しかしながらSDSゲル電気泳
動および免疫ブロットによれば、使用する抗体は正常な
血清および「肝硬変血清」における200kDaのバンド
を認識しており、即ち、ラミニンの分解フラグメントに
特異的に反応していることは明らかである。
【0007】一方、本発明の目的は、好ましくは未損傷
の天然のラミニン、特に天然の状態で折りたたまれてい
るラミニンのラミニンP1ドメインの構造に結合するよ
うな、モノクローナル抗体、および、その調製方法に関
する。
【0008】本発明の別の基本的な目的は、これらの抗
体に基づくラミニンの免疫学的測定のための方法であ
り、その方法はラミニンの分解生成物の同時検出を回避
することによりラミニンの高分子量群のみを検出し、こ
れにより、体液中の未損傷のラミニンまたはラミニンの
2つのサブ集団の含有量をより正確に測定できるように
なっている。この方法によるラミニンの測定に基づいた
診断方法は、これまでの知られた測定方法を用いた場合
に許容せざるをえなかった診断予測における不正確さを
排除する。
【0009】本発明によれば以下のようなモノクローナ
ル抗体により目的が達成される。 1.ラミニン群およびペプシン消化によりヒト胎盤から
調製できるラミニンP1フラグメントに由来する蛋白に
対する特異性を有し、その抗体の特徴として、天然の状
態で折りたたまれているラミニンのラミニンP1ドメイ
ンの構造に良好に結合し、未損傷の天然のラミニンに対
するその親和性がラミニンP1フラグメントに対する親
和性とほぼ等しく、 2.好ましくは更に、ミエローマ細胞系由来の細胞と、
予めラミニンP1で免疫化した脊椎動物由来のリンパ球
を細胞融合することにより得られたハイブリドーマによ
り形成され、次いで表4〜表7に示すとおり精製しそし
てその後選択され、そして胎盤由来の精製ヒトラミニン
に対する高い結合親和性に加えてヒト血清から単離され
たラミニンの高分子量体とも高い反応性を有する抗体で
あり、 3.本発明の抗体は好ましくは更に表1および表2に示
す結合特性を示し、そして、 4.好ましくは本発明の付加的な抗体とともに対として
抗原に結合する能力を有する。
【0010】本発明の目的は更に前記1〜4に記載した
特性を有する抗体を産生し、ミエローマ細胞系由来の細
胞と、予めラミニンP1で免疫化した脊椎動物由来のリ
ンパ球を細胞融合し、その後ハイブリッドにより産生さ
れた抗体もまた胎盤由来の精製ヒトラミニンに対する高
い結合親和性のほかに、ヒト血清から単離されたラミニ
ンの高分子量体とも高い反応性を有するかどうかに基づ
いてハイブリッドを選択することにより作成できる、ハ
イブリドーマ細胞系により達成される。このようなハイ
ブリドーマ細胞系は好ましくは、リンパ球がラミニンP
1で免疫化されたマウスBalb/c系から採取されミ
エローマ細胞系がマウスミエローマ細胞系P3X63A
G8.653であるという特徴を有する。
【0011】上記した特性を有する3種類のハイブリド
ーマ細胞系はブダペスト条約の条項に従ってドイツ微生
物培養細胞コレクション(Deutsche Sammlung von Micr
oorganismen und Zellkulturen GmbH(DMS), Maschero
der Weg lb, D-38124-Braunschweig)に、寄託番号 D
SM ACC2181、DSM ACC2180およびD
SM ACC2182の下に1994年7月12日に寄
託されている。これらのハイブリドーマ細胞系は前記1
〜4に示す好都合な性質を示すモノクローナル抗体を産
生する。ハイブリドーマ細胞系DSM ACC2181
およびDSM ACC2180は各々IgG 2aサブク
ラスの抗体を産生するが、ハイブリドーマ細胞系DSM
ACC2182はIgG 1サブクラスの抗体を産生す
る。
【0012】本発明の目的を達成するためには: a) ペプシン消化によりヒト胎盤から調製できるラミ
ニンP1フラグメントで脊椎動物を免疫化し、 b) リンパ球を免疫化された脊椎動物から単離し、ミ
エローマ細胞と融合させ、 c) ハイブリッドを、前記1〜4記載の特性を有する
抗体の存在を考慮して選択し、そしてクローニングし、
そして、 d) 抗体をこれらのクローンから単離する ことによる本発明のモノクローナル抗体を調製するため
の方法も提供される。この工程では好ましくは、ハイブ
リドーマ細胞系DSM ACC2181、DSM ACC
2180またはDSM ACC2182を段階d)を実
施するために使用する。
【0013】その外、本願の目的は、支持体物質に、接
着により、または、共有結合的に、結合しているコーテ
ィング抗体、および、コーティング抗体に結合した抗原
を認識する標識された第2の抗体を用い、そして、コー
ティング抗体が本発明のモノクローナル抗体である、天
然のラミニンの免疫学的測定のための方法により達成さ
れる。しかしながら好ましくは本発明の目的は、支持体
物質に、接着により、または、共有結合的に、結合して
いるコーティング抗体、および、コーティング抗体に結
合した抗原を認識する標識された第2の抗体を用い、そ
して、標識された第2の抗体が本発明のモノクローナル
抗体である、天然のラミニンの免疫学的測定のための方
法により達成される。
【0014】この観点において、コーティング抗体はま
た、本発明のモノクローナル抗体であってよく、好まし
くは、ハイブリドーマ細胞系DSM ACC2181に
より産生され、表3に示す結合定数を示す抗体である。
本発明のモノクローナル抗体は、特に、生体から採取で
きるが生体に戻すことのできない体液を用いて、体液中
のラミニン含有量の変動に関係のある疾患を診断するた
めの方法に用いることができる。
【0015】以下に本発明および特に好ましい実施態様
を詳述する。モノクローナル抗体を調製するためには、
動物、好ましくはげっ歯動物、例えばマウス、ラット、
ウサギおよびモルモットをアジュバントの存在下、実施
例1の方法に従って単離したラミニンP1で免疫化する
ことができる。マウス、特にBalb/c系統のマウス
が好ましく用いられる。例えば免疫応答は4〜8週の間
隔で反復二次注射により増幅される。免疫化が成功した
かどうかはそれ自体当該技術者により知られるELIS
Aを用いて特定の抗体の濃度を測定することによりモニ
ターすることができる。リンパ球をミエローマ細胞系と
融合させる数日前に動物にアジュバントを用いずにラミ
ニンP1で処理する。リンパ球を動物から単離し、上記
した動物種の1つ、好ましくはマウスに由来するミエロ
ーマ細胞系、特に細胞系P3X63AG8.653と融
合させる。好都合にはリンパ球を同じ種に由来するミエ
ローマ細胞系と融合させる。融合、および、その後の細
胞クローンの培養は、免疫学的結合試験により測定され
る細胞培養物の上澄み中の特異的抗体の濃度を用いて当
該技術分野で知られる方法で実施する。免疫学的方法で
用いるのに適する細胞クローンは表4および5に記載の
スクリーニング配列を用いて融合で生じるクローンから
選択する。特に好ましくは、Balb/c系統のマウスに由
来する抗ラミニンP1リンパ球をマウスミエローマ細胞
系P3X63AG8.653と融合させることにより調
製した細胞系を使用する。
【0016】本発明のモノクローナル抗体は免疫グロブ
リン、好ましくはIgG、IgAおよびIgM蛋白クラ
スのグループに属する。IgG 2aおよびIgG 1サ
ブクラスの抗体が特に好都合に用いられる。本発明の抗
体の特徴は、特に、未損傷のラミニンに対するその親和
性がペプシン消化により得られる免疫化抗原ラミニンP
1に対するその親和性とほぼ等しい点である(表2およ
び表3)。表4および表5に記載したスクリーニング法
は、融合から単離されるクローンの大多数がペプシン処
理により得られる人工のラミニンP1フラグメントを認
識するのみのモノクローナル抗体を産生することを、明
らかに示している。これらの抗体が、蛋白分解的鎖切断
の結果人工的に形成され、そして天然の蛋白構造中には
存在しないような免疫原的構造と反応する確立は高い。
しかしながら、単離されたモノクローナル抗体のうち数
種類のみ、特に、本発明の抗体のみが、ラミニンの中央
ドメインにおいてペプシン消化により発生されない天然
の構造と反応する。
【0017】本発明の抗体の調製と特性化において重要
な点は、免疫化抗原およびスクリーニングに必要な種々
の構造変異体の両方を単離するのに適する材料が得られ
るという点である。ヒトラミニンP1および種々のラミ
ニン調製物は、実施例に記載の方法を用いてヒト胎盤か
ら精製される。少なくとも2種類のラミニンのイソフォ
ームがこの臓器から得ることができる(Brown, C.J.;W
iedemann, H.;Timpl,R.(1994)J. Cell Sci. 107;32
9-338)。
【0018】本発明の抗体は種々の免疫学的方法、例え
ばクロラミンTまたはBolton-Hunter試薬でトレーサー
抗体を標識した後の免疫放射線試験、および、その他の
競合的および非競合的結合測定法、例えば蛍光免疫検定
法、酵素免疫検定法、化学ルミネセンス免疫検定法、ま
たは、全てのラジオイムノアッセイを含むその他の種類
の免疫検定法で使用することができる(Harlow, E.;La
ne, D.(1988)Antibodies:A Laboratory Manual, CS
H;第2版;New York;319-359;553-612)。この点に
おいて、コーティング抗体がポリスチレンチューブ、ポ
リスチレンビーズ、半磁性粒子または何れかの種類の活
性化カラム材料に、共有結合的に結合しているか、また
は非共有結合的に結合しているかは、問題ではない。こ
の理由から、モノクローナル抗体は組織および体液中の
ラミニンの単離および特性化、並びに、定量的測定のた
めの免疫学的方法で用いることができる。それ自体当該
分野で知られる方法を用いて、溶液中または好ましくは
固体支持体に結合した状態の本発明のモノクローナル抗
体の1つとラミニンを含有する液体試料を反応させ、形
成した抗原/抗体複合体を用いてラミニンの量を測定す
る。これらの免疫検定は、体液中のラミニン分解生成物
を認識するのではなく、未損傷のラミニン構造のみを認
識する。従来の免疫検定は上記分解生成物を同時に検出
するかあるいはそれのみを認識するものであった。
【0019】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。 〔実施例1〕 ヒトラミニンP1(免疫化抗原)の調製 免疫化抗原ラミニンP1はペプシンで胎盤組織を高度に
消化した後に抽出単離できる200〜250kDaの大き
さのラミニンフラグメントである。このフラグメントは
α、βおよびγラミニン鎖の短い腕の内部の棒型のドメ
イン(IIIドメイン)を有している(Risteli, L.;Timp
l, R.(1981)Biochem. J. 193, 749-755)。3つのポ
リペプチド鎖(うちいくつかのイソフォームが存在す
る)はジスルフィド架橋により連結しており、同一の3
次元構造により特徴づけられる。図2に示されるとお
り、7〜14の構造モチーフから、ともに線状に伸び全
て同様の層状化パターンにより特徴づけられる、いわゆ
るEGF様リピートがラミニンサブユニットの個々の鎖
セグメント内に存在する。EGF様リピートの各々に存
在する50〜60のアミノ酸は、ジスルフィド結合の典
型的な所定の配列の結果として、クローバーの葉の形状
の構造を有する。配列のレベルでは、短ラミニン鎖のE
GF様リピートの間には30%より大きい同一性(アイ
デンティティー)が有る(Engel, J.(1989)FEBS Let
t. 251, No. 1.2;1-7)。
【0020】免疫化抗原ラミニンP1は以下に説明する
ように調製した。 1.解凍 1.2kgのヒト胎盤を水500ml+PI中16〜20時
間4℃で解凍した。(PI=プロテアーゼ阻害剤=1mM
NEM, 1mm PMSFおよび0.28mM PCMB) 2.ホモゲナイズ 解凍後、試料の容量を2.5リットルに調整し、試料をU
ltraturraxで3〜5分間ホモゲナイズした。試料を最後
に4℃で10分6500Gで遠心分離した。 3.洗浄 得られた沈殿を3M NaCl、0.1% トリトンX−
100、0.02M トリス/塩酸、pH7.4+PI各々
1.8リットルとともに8回撹拌し、次に4℃で10分
間6500Gで遠心分離した。最後に沈殿を水中で撹拌
し、再度遠心分離した。次に沈殿を緩衝液(1M Na
Cl、10mM EDTA、1% トリトンX−100、
0.02M トリス/塩酸、pH8.6+PI)3リットル
で64時間4℃で抽出した。不溶の物質を26000G
で遠心分離(30分間)することにより分離し、その後
の処理に付した。
【0021】4.ペプシン消化 最終沈殿を0.5M 酢酸、10mM EDTA 3.0リッ
トル中で撹拌し、次に3分間Ultraturraxでホモゲナイ
ズし、更に2時間撹拌した。試料のpHをギ酸で2.5に
調節した。4℃でペプシン100mgを添加することによ
り蛋白分解消化を行い、40時間継続した。ペプシン消
化後、存在する白濁を30分間26000Gで遠心分離
(4℃)することにより除去した。 5.酸性NaCl析出 撹拌しながらNaCl 366.1g(=1.9M)を遠
心上澄み(3.16リットル)に添加し、次にこれを更
に2時間撹拌した。形成した沈殿を、6500G(4
℃、10分間)で遠心分離することにより酸性緩衝液か
ら分離し、0.02M NaCl、2M 尿素、0.05M
トリス/塩酸、pH8.6 1.8リットル中に溶解し、次
に、同じ緩衝液8リットルで7回透析した。溶液の白濁
を遠心分離(26000G、30分間、4℃)により除
去した。
【0022】6.QセファロースFF(5×15cm)上
のクロマトグラフィー 各々350mlの試料をカラムに投入して5回の分離を行
った。 実験条件: 緩衝液A:0.02M NaCl、0.05M トリス/塩酸、1mM EDTA、pH7.4 緩衝液B:1M NaCl、0.05M トリス/塩酸、1mM EDTA、pH7.4 流量:3ml/min 一次勾配:(90ml),0.02〜0.1M NaCl段階勾配:0.1M NaCl含有緩衝液300ml 0.25M NaCl含有緩衝液450ml 0.5M NaCl含有緩衝液300ml 個々のクロマトグラフィー画分をRIA-gnostRラミニンP
1試験を用いて分析し、ラミニンP1を含有する画分
(0.25M NaClで溶離)を合わせた。
【0023】7.硫酸アンモニウム沈殿 合わせたラミニンP1含有分を3M 硫酸アンモニウム
で3:1に希釈し、2時間4℃でインキュベートした。
沈殿を30分間26000G(4℃)で遠心分離するこ
とにより回収した。
【0024】8.スーパローズ(Superose)6prep グ
レード 16/50上のクロマトグラフィー 沈殿した蛋白を適当な容量の50mM リン酸ナトリウ
ム、0.15M NaCl、0.02% アジ化ナトリウ
ム、pH2.0に溶解し、ゲル濾過クロマトグラフィーに
より2mlずつ分画した。 実験条件: 緩衝液:50mMリン酸ナトリウム,0.15M NaCl,0.02%アジ
化ナトリウム,pH2.0 流量:1.0ml/min 個々のクロマトグラフィー画分を再度RIA-gnostRラミニ
ンP1を用いて分析した。25回の個別のクロマトグラ
フィー実験から得られたラミニン含有画分を合わせて、
2M NaOHで処理することによりpH8.0に調整し
た。次に溶液を3M 硫酸アンモニウム溶液で3:1に
処理し、一夜インキュベートした。形成した沈殿を26
000G(30分、4℃)で遠心分離し、0.2M 炭酸
水素アンモニウム20mlに溶解した。
【0025】9.コラゲナーゼによる消化 コラゲナーゼ約1mg、塩化マグネシウムおよび塩化カル
シウムスパチュラ1さじ分を溶液に添加し、これを4時
間37℃でインキュベートした。蛋白分解消化はギ酸3
mlの添加により停止した。 10.スーパローズ(Superose)6prep グレード16
/50上のクロマトグラフィー 消化後、クロマトグラフィーを再度上記した通り実施し
た。RIAで陽性であった画分を(2M NaOHでpH
8.0に調整した後)3M硫酸アンモニウムで3:1に
希釈し、この状態で4℃で保存した。形成した沈殿を3
M硫酸アンモニウムに懸濁し、次にこの懸濁液を各々
0.5mlの22試料に分割し、各々Eppendorf遠心分離器
で4分間遠心分離した。上澄み0.48mlを試料各々か
ら採取した。単離したラミニンP1は含有量低下を伴わ
ず少なくとも4ヶ月4℃で硫酸アンモニウム沈殿の状態
で保存できる。 11.収率/特性 RIA-gnostRラミニンP1試験を用いた濃度の測定:10
8,600E(23.9mg) RIAにおける特性:一次阻害曲線SO結合=66.9
%;50%切片=1.302E/ml;正常血清=1.72
E/ml
【0026】〔実施例2〕 ラミニンの調製、バッチI 洗浄段階と抽出は実施例1に記載のとおり行った。抽出
した蛋白を、Ultrasette(300kDa)を用いて2M 尿
素、0.05M トリス/塩酸、0.02M NaCl、2
mM EDTA、pH7.4中に再度緩衝液処理し、Qセファ
ロースFF60/14カラムに導入した。結合蛋白を導
入緩衝液中に溶解した0.15M NaClを用いて溶離
した。溶出液をUltrasette(300kDa)を用いて再度
濃縮し、流量1ml/minで、PBS、2mM EDTA中、
Superose 6prep. グレード16/50上のクロマトグ
ラフィーに付した。ラミニン含有画分(RIA-gnostRラミ
ニンP1により測定)を合わせ、Ultrasetteで濃縮し、
2時間より長い時間、室温でベンゾナーゼ(純度II)5
000単位を用いてインキュベートした。次に試料を
0.15M NaCl、0.05M トリス/塩酸、pH7.
4で平衡化しておいたConA−セファロース4Bカラム
(2.6×10cm)上に導入した。次にラミニンを平衡
化緩衝液中0.4M メチルアルファ−D−マンノピラノ
シドを用いて、1ml/minの流量で再度溶離した。更に
精製するために、そして、PBS+2mM EDTA緩衝
液に移すために、流量1ml/minで、溶出液をセファク
リルS500スーパーファインカラム(2.6×140c
m)上のクロマトグラフィーに付した。
【0027】〔実施例3〕 ラミニンの調製、バッチII 実施例1に記載の通り洗浄段階および抽出を行った。ラ
ミニン含有EDTA抽出液をUltrasette(300kDa)
を用いて25mlまで濃縮し、同時に50mM トリス/塩
酸、1mM 塩化マグネシウム、pH8.0中に再度緩衝液処
理した。次にこの溶液をベンゾナーゼ5000単位とと
もに2時間室温でインキュベートした。このようにして
処理しておいた溶液を次に、ラミニンP1と未損傷のラ
ミニンの両方に対する結合親和性を有する4種類のモノ
クローナル抗体を共有結合させておいた(製造者の記載
による)抗P1Mabアフィニティーカラムに通した。
発明者らが区別するために用いている名称で以下に示す
モノクローナル抗体を活性化CNBr−セファロース4
B(6ml)カラム上に固定化した:A25/2/2
(2.7mg)、A27/2/1(1.5mg)、A9/2/
1(0.6mg)およびA28/1/1(5.2mg)。
【0028】EDTA抽出液25mlを1ml/minの流量
で、アフィニティーカラム(0.1MNaCl、0.05
M トリス/塩酸、10mM EDTA、0.1M Pefablo
c、pH7.4で平衡化)上に導入し、0.1M グリシン/
塩酸、pH2.7で溶離した。溶出液のpHを即座に0.8M
トリス溶液で中性とし、Macrosep 100kDaを用いて
最終的に0.1M 炭酸水素アンモニウム+2mM EDT
Aに再度緩衝液処理した。
【0029】〔実施例4〕 ハイブリドーマ作成 Balb/c系のマウスを、実施例1に従って得られた
ラミニンP1 20μgで、Freundの完全アジュバント
の存在下、皮下免疫化した。4週間後、および、3ヶ月
後、Freundの不完全アジュバントの存在下、ラミニン2
0μgを更に皮下注射することにより、免疫反応を増幅
した。融合の3日前、ラミニンP1 100μgを更に
腹腔内注射することにより免疫応答を増幅した。
【0030】融合のために、動物を屠殺し、脾細胞を取
り出した。脾細胞をポリエチレングリコールの存在下、
ミエローマ細胞系P3X63AG8.653と融合させ
た。2週間ヒポキサンチン/アミノプテリン/チミジン
培地中の融合混合物を培養することにより、脾細胞×P
3X63AG8.653ハイブリッドを選択した。得ら
れた細胞クローンを反復してサブクローニングし、安定
な細胞系を得た。得られた細胞コロニーの抗体産生につ
いて、種々の免疫学的結合試験で試験した。得られた細
胞系からは、我々の識別のためにA27/2/1、A9
/2/1およびA33/2/20と命名した抗体が得ら
れ、これらの細胞系は、1994年7月12日に、ブタ
ペスト条約の条項に従って、ドイツ微生物細胞培養コレ
クション(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen un
d Zellkulturen GmbH(DSM), Mascheroder Weg lb, D-
38124 Braunschweig)に寄託番号DSM ACC218
1、DSM ACC2180およびDSM ACC218
2の下に寄託した。
【0031】〔実施例5〕 特定のモノクローナル抗体の特性化と同定を目的とした
実験 スクリーニングの年代順配列を表4および表5に示す。
ラミニンP1でマウスを免疫化することにより、非常に
大多数の抗体産生ハイブリドーマクローンが得られた。
その結果、本来のラミニン分子の適切なドメイン中に存
在する構造モチーフに対するモノクローナル抗体を産生
するクローンを検出するためには、考えられる最も広範
囲の種類の免疫学的分析方法を用いて本来の、または、
天然の構造へのモノクローナル抗体の結合が検出できる
判別スクリーニングを行わなければならなかった。精製
ラミニンP1と反応するだけの抗体は即座に除外した。
実験を行うために、本来のラミニンをヒト胎盤から抽出
しなければならない(実施例2および3参照)。しかし
ながらこの際、ラミニンの主要な形態を過度に精製し
て、存在する可能性のあるラミニンイソフォームのスペ
クトルを過剰に制限しないように注意しなければならな
い。Brown等の研究(Brown, C.J.;Wiedemann, H.;Tim
pl, R.(1994)J. Cell Sci. 107;329-338)から、少
なくとも2つの異なるラミニン変異体(ラミニン2およ
びラミニン4)が胎盤から得ることができることが明ら
かである。スクリーニング操作の初期の段階であって
も、血清中に存在するラミニン構造とのモノクローナル
抗体の反応を試験することは極めて重要であると考えら
れた。これらの検査のためには、血清ラミニンをセファ
デックスS−400カラム(1.0×30cm)を用い
て、健常者の血清約20mlから単離しなければならなか
った。血清抗原はカラムから2つのブロードなピークと
して溶出し、ピーク1は分子量が600kDaより大きい
抗原構造を有している。ピーク2は、免疫化抗原の大き
さ(約200kDa)のオーダーの分子量を有する血清ラ
ミニンの分解生成物、および、より小さいフラグメント
も含んでいる。スクリーニングの過程において、精製ヒ
ト胎盤ラミニンに対する結合親和性の他に、「血清ラミ
ニン」に対する、好ましくはこのラミニンの高分子量形
態に対する高い反応性も示すような抗体(クローン)の
みを選択する。第2のモノクローナル抗体とともに1対
として抗原に結合する能力は、選択のためのもう1つの
基準となる。表6は、一例として同じ免疫化により得ら
れたモノクローナル抗体を用いて、どのようにして個々
の「スクリーニングモジュール」(表4および表5参
照)が、全体として、本発明のモノクローナル抗体を特
性化し、選択することを可能とするかを示すものであ
る。表7は、標準物質の認識と比較した場合の血清ラミ
ニンに対する結合親和性を分析することを目的とした試
験をまとめたものである。
【0032】〔実施例6〕 モノクローナル抗体A27/2/1およびA9/2/1
の放射活性標識 0.05M リン酸塩緩衝液pH7.4中にモノクローナル
抗体40μgを含有する溶液0.2mlをまずポリスチレ
ン試験管(12×55mm)に入れ、0.5M リン酸塩緩
衝液pH7.4で緩衝液処理したNa125I溶液100MBq
を添加した。クロラミンT 20μgの水性溶液50μ
lを添加した後、試料を1分間混合した。次にヨウ化反
応を2亜硫酸ナトリウム20μgの水溶液50μlを添
加することにより終了した。次に未反応のNa125Iを
アニオン交換樹脂上のクロマトグラフィーまたはPD−
10上のゲル濾過クロマトグラフィーにより125I標識
モノクローナル抗体から分離した。精製した125I標識
抗体は比放射能5〜12mCi/mg(180〜450MBq/
mg)を有していた。
【0033】〔実施例7〕 抗体による試験管のコーティング ポリスチレン試験管(12×75mm)にモノクローナル
抗体A27/2/1を結合するために、モノクローナル
抗体A27/2/1 0.5mlを、PBS中、20μg/
mlの濃度で各々の試験管中20時間室温でインキュベー
トした。抗体溶液を吸引した後、試験管を1時間室温で
1ml PBS/1%BSAでブロックした。溶液を吸引
した後、試験管を冷蔵庫に保存した。
【0034】〔実施例8〕 イムノラジオメトリック試験 検定変異体1:A27/2/1−125I A9/2/1 試料50μlまたは標準物質100μlを17〜25℃
でコーティングされた試験管の各々にピペットで計量投
入し、その後、試験管にPBS/ツイーン150μlを
充填した。2時間試験管をインキュベートした後、液体
を吸引し、試験管を2回洗浄した。次に125I A9/2
/1 200μlを添加し、試験管を再度2時間室温で
インキュベートした。液体を吸引し、2回洗浄した後、
結合活性をγカウンターで測定した。
【0035】検定変異体2:A27/2/1−125I A
33/2/20 200μlの試料または標準物質を17〜25℃でコー
ティングされた試験管の各々にピペットで計量投入し
た。次にトレーサー200μlを添加し、試験管を4時
間室温でインキュベートした。液体を吸引し、2回洗浄
した後、結合活性をγカウンターで測定した。 標準抗原 RIA-gnostR Lam−P1キット(Behringwerke AG, Ma
rburg)より得たラミニンP1を標準物質として用い
た。この方法では、2つの検定は共通の参照標準物質量
を有しており、容易に相互に、そして、RIA-gnostR
am−P1試験と比較することができる。
【0036】〔実施例9〕 上記した試験方法で反応する正常血清および病原性血清
中の標準試料および抗原の分子量分布の測定 ラミニンP1、ヒトラミニン(バッチII)および種々の
血清をセファロースS−400カラムを用いて分子量に
より分画した。次にラミニン抗原性のサイズ分布をイム
ノラジオメトリック試験法により検査した。正常血清を
合わせたものから得られた結果をRIA-gnostR Lam−
P1試験と比較した。標準物質および正常血清を合わせ
たものについて得られたクロマトグラムを図3〜5に示
す。 カラム寸法:1.0×30cm 溶離緩衝液:PBS+0.04%ツイーン20+0.02
%アジ化ナトリウム 流量: 0.2ml/min
【0037】分子量マーカーであるチログロブリン(6
70kDa)、免疫グロブリン(156kDa)、卵アルブミ
ン(44kDa)およびミオグロビン(17kDa)を用いて
カラムをカリブレーションした。アルコール性肝臓疾
患、PBCおよびCAHを有する患者の個体別血清を図
6〜8に示す。図9は、還元(+SH)条件下および非
還元(−SH)条件下でSDSゲル電気泳動(Novex re
ady-to-useゲル、4〜12%ポリアクリルアミド含有)
により、約1μgのラミニンバッチII(実施例3)を分
離した後に非連続緩衝液系を用いて標準プロトコルによ
り得られた半乾燥ブロットを示す。ニトロセルロースメ
ンブレンを短冊状に分割し、個々の短冊をモノクローナ
ル抗体A9/2/1、A27/2/1およびA33/2
/20とともにインキュベートした。抗マウスアルカリ
ホスファターゼ(Sigma A 5153)を第2の抗体として用
いた。
【0038】典型的な、各々の場合において特徴的な高
原分布パターンが本発明の検定法を用いて記録された。
これは明らかに、2つの免疫学的測定方法が異なる形態
のラミニンを特異的に認識していることを示している。
このほか、モノクローナル抗体は還元により形成される
変性された構造に対して反応性を示さないことが解る。
結果的に、本発明のモノクローナル抗体は本来の状態で
特異的に層状化されているラミニンP1ドメインの構造
的モチーフを認識している。
【0039】〔実施例10〕 種々のラミニン/ラミニンP1調製物の結合親和性の測
定 種々のラミニン調製物を調べることにより、何れのラミ
ニン構造が2通りの検定により認識されるか予備的に検
討した。以下に示す表は決定的な分類をおこなうもので
はないが、2通りの試験が異なる優先順位(親和性)で
特定の変異体と結合することを明らかに示している。示
したデータはラミニンのどちらのイソフォームが記載し
た試験方法により認識されるかという問題について明ら
かにすることはできない。幾つかの精製されたイソフォ
ームがその本来の形態で入手できた場合にのみこの問題
を解決することができるであろう。
【0040】 試料中の総蛋白濃度に基づいた%で測定した濃度 A27/A9 A27/A33 ラミニン(Chemicon;Wewer 1983)(*) 2.7 1.4 メロシン(Chemicon;Ehrig 1990)(**) 35.8 13.3 ヒトラミニン、精製品(実施例2参照) 21.4 2.8 ヒトラミニン、精製品(実施例3参照) 59.8 80.4 Lam-P1:RIA-gnostR標準品7;%結合は使用カウントに基づく 64.9% 35.4% *) Wewer, U.;Albrechtsen, R.;Manthorpe, M.;Varon, S.;Engvall, E. ;Rouslahti, E.(1983)J. Biol. Chem. 258;12654-12600 **) Ehrig, K.;Leivo, I.;Argraves, S.W.;Ruoslahti, E.;Engvall, E.( 1990);Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87;3264-3268
【0041】〔実施例11〕 交叉反応 表8は、選択されたヒト結合組織および血清蛋白との有
意な交叉反応は2通りの新しいラミニン検定を用いて検
出できないことを示している。同様に、ラミニン/ニド
ゲンおよびマウスEHS腫瘍由来ラミニンP1との交叉
反応も観察されなかった。
【0042】〔実施例12〕 種々の疾患を有する患者コホートにおける平均血清含有
量の測定 実施例8に従って本発明のイムノラジオメトリック検定
法を用いて種々の血清コホートを分析した。含有量測定
の結果を表9〜表17にまとめる。両方の被験変異体は
適応症であるアルコール性肝臓疾患、PBC、CAH、
後肝硬変、代償不全肝硬変、原因不明の肝硬変、およ
び、腫瘍血清における上昇したラミニン濃度を診断し
た。明らかに低下したラミニン含有量が適応症である糖
尿病で認められた。本発明の検定法と表に示したRIA-gn
ostRラミニンP1試験との間の相関によると、2つの免
疫学的方法は相互に異なっており、2つの検定方法はRI
A-gnostR試験による診断と異なっていた。これは、実施
例9に記載した作用、即ち、抗原分布パターンにおける
差を確認するものである。
【0043】略記方法 EDTA:エチレンジアミン4酢酸 NEM: N−エチルマレイミド PBS: リン酸塩緩衝食塩水(緩衝溶液PM 16、S
erva) PCMB:4−ヒドロキシ水銀安息香酸ナトリウム塩 PMSF:フェニルメチルスルホニルフルオリド 薬剤と酵素 コラゲナーゼ、Worthington(CLSPA) ペプシン、Boehringer Mannheim(No. 108057) ベンゾナーゼ、Merck Darmstadt(No. 1654) 用いた薬剤は全て特定の“p.A.”であり、Riedel d.H.
およびMerckから入手した。
【0044】分離媒体 Qセファロース(Q SepharoseR)FF, Pharmacia スーパーローズ(SuperoseR)6 (16/50), Pharmacia ウルトラセット(UltrasetteR)(300kDa), Filtron BrCN−活性化セファロースR, Pharmacia ConA−セファロースR 4B, Pharmacia セファデックスR S-400, Pharmacia
【0045】表1〜表3の説明 BIAcore試験 生物特異的相互作用をPharmacia BiosensorのBIAcoreR
システムを用いてオンラインで行った。測定の原理は、
金膜上に結合している質量により影響される光学的現象
(表面プラズモン共鳴)に基づくものである。簡単に説
明すると、このシステムは金センサー表面上の微細アフ
ィニティークロマトグラフィーを含むものである。特異
的に結合したリガンドの量を共鳴シグナルの形態で図形
的に求めることができる(Chaiken, I.;Rosea, S.;Ka
rlsson, R.(1992)Anal. Biochem. 201;197-210;Kar
lsson, R.;Altschuh, D.;van Regenmortel, M.H.V.
(1992)抗体親和性の測定、出典:抗原の構造、CRC Pr
ess(van Regenmortel出版);Boca Raton, Fl.;127-1
48)。
【0046】1.固定化ラミニンP1上の直接スクリー
ニング ラミニンP1をユーザーマニュアルの指示にしたがっ
て、10mM 酢酸ナトリウム、pH4.0中200μg/ml
の濃度でセンサーチップ上に固定化した。100mM H
Cl 4μlのダブルパルスを発生させてLam P1アフ
ィニティーマトリックスを再発生した。ラミニンP1の
層は極めて安定であり、品質の低下を伴うことなく約2
ヶ月(300回を超える分析)使用できる。強力な抗体
をスクリーニングするために、個々の細胞コロニーから
培養上澄み4〜25μlを直接アフィニティーマトリッ
クスに通し、1〜5分後、結合(相対強度)をRUおよ
びシグナルの一定性から検出する。これにより、迅速か
つ有効な方法で対象クローンを選択できる。中断して再
生を行うことなく引き続き種々の培養上澄みを注入する
ことにより、抗原の種々のエピトープに同時に結合でき
る抗体をスクリーニングすることができる。
【0047】2.サブクラスの測定 上記した通りハイブリドーマ上澄みをBIAcoreRチップの
Lam P1層上に通過させた。抗体が結合(試料が通過)
した後、サブクラス特異的抗マウス抗体4μlを順次注
入した。相互結合を再度シグナルの増加により表した。
これにより、5分以内にサブクラスを明確に分類でき
た。
【0048】3.濃度測定 選択的および可逆的なマウス抗体の結合を行うために、
特定の抗体(ウサギ抗マウスFc−特異的;RAM−F
c)を標準的な方法でBIAcoreRセンサーチップ上に固定
化した。測定システムのシグナルが結合リガンドの質量
に直接関与しているため、標準物質と分析すべき試料が
同じ分子量を有している場合には特に、濃度測定が可能
となる。本実施例の場合のように、結合の特異性はセン
サーチップ上の所望のリガンドの質量を保持するのみで
あるため、複合混合物中の特定の蛋白の濃度を測定する
ことも可能である。培養上澄み中に存在する抗体の量
(=クローンの合成能力)の測定のための標準曲線は、
実験室で入手できる良好に特性化されたモノクローナル
抗体(Mab238)を用いて作成した。2連の測定の
平均である未知試料(培養上澄み)のシグナルを標準曲
線を用いて濃度(μg/ml モノクローナル抗体)に変
換できる。このような複雑で時間のかかる一連の測定を
行う場合は、BIAcoreRシステムでは無作為化プログラム
を用いることによりアフィニティーマトリックスの磨耗
や断裂または操作寿命の差による誤差の発生源を無視で
きるようにしている。
【0049】4.ヒトラミニンに対する結合親和性のス
クリーニング 調製物中のヒトラミニン(ラミニンバッチI)はごく僅
かに強化されているため、これを直接固定化することは
不可能であった(例えばLam P1の場合)。従って異種
の溶液からラミニンを単離することのできるアフィニテ
ィーマトリックスを作成することが必要であった。培養
上澄みに由来する特異的抗体を結合させてRAM−Fc
(上記)を固定化し、これによりヒトラミニンに対する
(非共有結合)アフィニティーマトリックスを作成し
た。次にラミニン試料をこれらの特異的な層の上を通過
させた。認識があった場合はシグナルが更に増大した。
【0050】5.結合定数の測定 会合相、結合平衡の確立および解離相を時間的に離れた
過程として示すことができるため、BIAcoreRシステムを
用いて、リガンドの結合を定量的に測定することが可能
である(Chaiken, I.;Rosea, S.;Karlsson, R.(199
2)Anal. Biochem. 201;197-210;Karlsson, R.;Alts
chuh, D.;van Regenmortel, M.H.V.(1992)抗体親和
性の測定、出典:抗原の構造、CRC Press(van Regenmo
rtel出版);Boca Raton, Fl.;127-148)。装置のソフ
トウエアは相当する表計算に比較的単純に測定データを
変換できる。結合定数を求めるために、特異的抗体(必
ずしも予め精製しなくてよい)を例えば何段階かに希釈
したアフィニティーマトリックスに通過させなければな
らない。会合相の間は、プログラムは、ユーザーの定義
した間隔で、RU値および曲線の実際の傾きを測定し、
これにより傾き/Rをプロットすることが可能になる。
会合定数Kassは分析した全濃度に対するこの関数の傾き
が存在する実際の濃度(nM)に関連する場合に測定で
きる。最も高い抗体濃度では、実験の解離相は極めて長
くなる。解離定数Kdissは時間に対してlnR1/Rn
をプロットすることにより求めることができる。平衡定
数KDは式Kass/Kdissから得られる。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】上記した3つの表によれば、3つのモノク
ローナル抗体は極めて高い結合特性を示し、抗体の特徴
として、極めて堅固に固定化抗原に結合した。例えば、
ラミニン層を用いる場合は、抗体は何れも分析時間中
(30分)解離しなかった。しかしなお、溶解した抗原
が例えばA27/2/1 層上を通過する場合は、同じ
く急速な速度論的特性で会合が起こる(Kass 1.2×1
5/Ms)。しかしながら、その後、明らかな解離相
がみとめられ、これにより、約1×109の平衡定数が
ラミニン結合について測定される。興味深いことにLam
P1への結合定数はLam P1が固定化されているかどう
か(高い局所的濃度)または溶液から生じているはずの
ものであるかどうかにより、1,000のファクターで
異なる。この作用は、ヒト血清中の高分子量ピーク(未
損傷の血清ラミニン)の占有的な認識のための根拠とな
り得る(下記参照)。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】3コーティングチューブ方法の試験条件の
継続性 コーティング抗体 =A27/2/1 B2 第2の抗体 =A9/2/1 B2 =A33/2/20 =ポリクローナル抗Lam P1 IgG
【0060】3コーティングチューブ方法を用いた試験
測定 正常血清中の抗原分布の測定 正常濃度の測定 交叉反応性試験 種々の適応症に対する使用
【0061】表6 モノクローナル抗ラミニンP1抗体の特性化 BIAcoreを用いて濃度とサブクラスを測定した。「EL
ISA」の欄の値は405nmにおけるODとして表し
た。「ブロット」の欄では−SHは非還元を示し、+S
Hは還元を意味し、+++は極めて強い反応を示し、+
+は強い反応を示し、+は検知可能な反応を示し、そし
て、−は反応が無いことを示している。各々2バッチの
ラミニンP1(バッチ1およびバッチ2)およびラミニ
ン(バッチIおよびII)を用いて、BIAcoreの結合試験
を行った。「ペア」の欄は1欄に記載した抗体と同時に
ラミニンP1に結合できるような抗体またはクローンを
示す。
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】
【表16】
【0071】
【表17】
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】
【表20】
【0075】
【表21】
【0076】
【表22】
【0077】
【表23】
【0078】この試験では11〜14年間の糖尿病の病
歴を有し(Stracke, H.;Wiek, K.;Guenzler, V.;Fed
erlin, K.(1983)Die Medizinische Welt 44;383-38
5)掌疾患(36%)、網膜症(48%)、神経病(6
6%)および腎臓病(39%)が診断された入院患者8
2人(I型32%、II型68%)から採取した血清を検
査した。
【図面の簡単な説明】
【図1】異なるジスルフィド結合ポリペプチドから構成
されるラミニンの構造を示す。
【図2】ラミニンの部分構造の詳細を示す。
【図3】ラミニンP1のクロマトグラムを示す。
【図4】ヒトラミニン(バッチII)のクロマトグラムを
示す。
【図5】正常血清を合わせたもののクロマトグラムを示
す。
【図6】アルコール性肝臓疾患の患者の血清のクロマト
グラムを示す。
【図7】PBCを有する患者の血清のクロマトグラムを
示す。
【図8】CAHを有する患者の血清のクロマトグラムを
示す。
【図9】還元(+SH)条件下および非還元(−SH)
条件下でSDSゲル電気泳動によりラミニンバッチを分
離した後に非連続緩衝液系を用いて得られるブロットを
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 マンフレート・クヴイント ドイツ連邦共和国デー−65193ヴイースバ ーデン.ゾネンベルクシユトラーセ80ツエ ー (72)発明者 ルーペルト・テイムプル ドイツ連邦共和国デー−82131ガウテイン グ.ユーリウス−ヘルリン−シユトラーセ 3

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミニン群およびペプシン消化によりヒ
    ト胎盤から調製され得るラミニンP1フラグメント由来
    のタンパク質に特異性を有するモノクローナル抗体であ
    って、該抗体は好ましくは天然の仕方で折りたたまれた
    ラミニンのラミニンP1ドメイン構造に結合し、未損傷
    の天然のラミニンへの該抗体の親和性がラミニンP1フ
    ラグメントへの該抗体の親和性とほぼ等しいものである
    モノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 ミエローマ細胞系由来の細胞とラミニン
    P1で予め免疫化された脊椎動物に由来するリンパ球と
    の細胞融合により得られ、その後選択されたハイブリド
    ーマにより生成された抗体であって、生成された抗体
    は、胎盤由来の精製ヒトラミニンに対する高い結合親和
    性の他に、ヒト血清から単離したラミニンの高分子量体
    に対してもまた高い反応性を示す、請求項1記載のモノ
    クローナル抗体。
  3. 【請求項3】 表1および表2に示した結合特性を有す
    る請求項1または2記載のモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の付加
    的な抗体とともに一対として抗原に結合する能力を有す
    る請求項1〜3の何れか1項に記載のモノクローナル抗
    体。
  5. 【請求項5】 IgG 2aサブクラスに分類される請
    求項1〜4の何れか1項に記載のモノクローナル抗体。
  6. 【請求項6】 IgG 1サブクラスに分類される請求
    項1〜4の何れか1項に記載のモノクローナル抗体。
  7. 【請求項7】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC2
    181により産生される請求項5記載のモノクローナル
    抗体。
  8. 【請求項8】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC2
    180により産生される請求項5記載のモノクローナル
    抗体。
  9. 【請求項9】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC2
    182により産生される請求項6記載のモノクローナル
    抗体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4の何れか1項に記載の抗
    体を産生し、そして、ミエローマ細胞系由来の細胞とラ
    ミニンP1で予め免疫化された脊椎動物に由来するリン
    パ球とを細胞融合させた後ハイブリッドにより産生され
    た抗体も胎盤由来の精製ヒトラミニンに対する高い結合
    親和性の他にヒト血清から単離したラミニンの高分子量
    体に対する高い反応性も示すかどうかに基づいてハイブ
    リッドを選択することにより作成できる、ハイブリドー
    マ細胞系。
  11. 【請求項11】 リンパ球を、ラミニンP1で免疫化し
    たBalb/c系統マウスから単離し、そしてミエロー
    マ細胞系がマウスミエローマ細胞系P3X63AG8.
    653である請求項10記載のハイブリドーマ細胞系。
  12. 【請求項12】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC
    2181。
  13. 【請求項13】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC
    2180。
  14. 【請求項14】 ハイブリドーマ細胞系DSM ACC
    2182。
  15. 【請求項15】 a) ペプシン消化によりヒト胎盤か
    ら調製できるラミニンP1フラグメントで脊椎動物を免
    疫化し、 b) リンパ球を免疫化された脊椎動物から単離し、ミ
    エローマ細胞と融合させ、 c) ハイブリッドを、請求項1〜4記載の特性を有す
    る抗体の存在を考慮して選択し、そしてクローニング
    し、そして、 d) 抗体をこれらのクローンから単離する請求項1〜
    6の何れか1項に記載のモノクローナル抗体の調製方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の段階d)を実施す
    るためにハイブリドーマ細胞系DSM ACC218
    1、DSM ACC2180またはDSM ACC218
    2を用いる請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 支持体物質に、接着により、または、
    共有結合的に、結合しているコーティング抗体、およ
    び、コーティング抗体に結合した抗原を認識する標識さ
    れた第2の抗体を用い、そして、コーティング抗体が請
    求項1〜9の何れか1項に記載のモノクローナル抗体で
    ある、天然のラミニンの免疫学的測定のための方法。
  18. 【請求項18】 支持体物質に、接着により、または、
    共有結合的に、結合しているコーティング抗体、およ
    び、コーティング抗体に結合した抗原を認識する標識さ
    れた第2の抗体を用い、そして、標識された第2の抗体
    が請求項1〜9の何れか1項に記載のモノクローナル抗
    体である、天然のラミニンの免疫学的測定のための方
    法。
  19. 【請求項19】 コーティング抗体が請求項1〜9の何
    れか1項に記載のモノクローナル抗体である請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 コーティング抗体が請求項7に記載の
    モノクローナル抗体である請求項18または19に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 体液中のラミニン含量の変化に関係す
    る疾患を診断するための請求項1〜9の何れか1項に記
    載の1つ以上の異なるモノクローナル抗体の使用。
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