JP3245052B2 - I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法 - Google Patents

I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法

Info

Publication number
JP3245052B2
JP3245052B2 JP12246896A JP12246896A JP3245052B2 JP 3245052 B2 JP3245052 B2 JP 3245052B2 JP 12246896 A JP12246896 A JP 12246896A JP 12246896 A JP12246896 A JP 12246896A JP 3245052 B2 JP3245052 B2 JP 3245052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeptide
procollagen
type
antibody
amino
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12246896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08291197A (ja
Inventor
リステリ ユハ
リステリ レイラ
メルコ ユカ
カウピラ サイラ
Original Assignee
オリオン−ユヒチュメ オサケ ユキチュア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オリオン−ユヒチュメ オサケ ユキチュア filed Critical オリオン−ユヒチュメ オサケ ユキチュア
Publication of JPH08291197A publication Critical patent/JPH08291197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245052B2 publication Critical patent/JP3245052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/78Connective tissue peptides, e.g. collagen, elastin, laminin, fibronectin, vitronectin, cold insoluble globulin [CIG]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6887Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids from muscle, cartilage or connective tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/435Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans
    • G01N2333/78Connective tissue peptides, e.g. collagen, elastin, laminin, fibronectin, vitronectin, cold insoluble globulin [CIG]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば血清など
のサンプル中のI型プロコラーゲンのインタクトな(in
tact、以下本明細書では用語「インタクトな」とは、未
変性でトリマー形のままであることを意味する)、古典
形(classical)またはα1−ホモトリマー形のいずれ
かのアミノ末端プロペプチドを免疫学的に測定するため
の改良されたアッセイ法、ならびにこの方法に用いるの
に適した抗血清の調製に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】I型
コラーゲンは、人体において最も豊富に存在するコラー
ゲンである。ほかの軟(soft)結合組織にもかなりの量
が含まれるが、その大部分は骨に見られる。たとえば骨
などの鉱物化された組織では、有機性マトリックスの約
90%がI型コラーゲンであり、これらの組織には他の
型のコラーゲンは存在しない。したがって、I型コラー
ゲンの分析は、たとえば1次および2次骨粗鬆症を含む
代謝性の骨の疾病、乳ガンもしくは前立腺ガンにおける
骨転移、リウマチ性関節炎ならびに、たとえば骨形成不
全などの種々の遺伝的疾病などの骨に影響を与える疾病
において重要である。また、骨におけるコラーゲン合成
速度は、たとえば成長ホルモン、チロキシン、コルチゾ
ールおよびエストロゲン類などの種々のホルモンに影響
を受けることも知られている。
【0003】I型コラーゲンは、分子の両端にプロペプ
チド伸長部を含有するプロコラーゲンとして合成され
る。I型コラーゲンの合成速度は、したがってプロコラ
ーゲンからコラーゲンへの変換の際に遊離されるプロペ
プチドの量を測定することにより評価することができ
る。血清中のI型プロコラーゲンのカルボキシ末端プロ
ペプチド(以下、PICPという)をアッセイすること
は知られている(メルッコ・ジェイ、ニエミ・エス、リ
ステリ・エル、リステリ・ジェイ(Melkko J,NiemiS,Ri
steli L,Risteli J)、クリニカル・ケミストリー(Cli
n. Chem.)(1990)36、1328〜1332頁参
照)。しかしながら、このプロペプチドの循環からの消
失速度が低下して、そのためにI型プロコラーゲンの合
成速度とは関係なくPICPの血中濃度が非常に高い特
定の個体がいる。他方、I型プロコラーゲンのアミノ末
端プロペプチド(以下、PINPという)用に開発され
た従来のアッセイは、合成モノマー線状ペプチド(エベ
リング・ピーアール、ピーターソン・ジェイエム、リグ
ス・ビーエル(Ebeling PR,Peterson JM,Riggs BL)、
ジャーナル・オブ・ボーン・アンド・ミネラル・リサー
チ(J.Bone Miner.Res.)(1992)、1243〜
1250頁ならびにリンカート・エスジー、リンカート
・ティーエイ、タイラー・エイディ、ワーゲダール・ジ
ェイイー、ベッチカ・ピー、ベイリンク・ディジェイ
(Linkhart SG,Linkhart TA,Taylor AD,Wergedahl JE,B
ettica P,Baylink DJ)、クリニカル・ケミストリー、
(1993)39、2254〜2258頁参照)、また
は羊水(テイスナー・ビー、ボジェ・ラスムッセン・エ
イチ、ホズラップ・ピー、イーデ−アンダーソン・イ
ー、スクジョエット・ケー(Teisner B,Boje Rasmussen
H,Hoejrup P,Yde-Anderson E,Skjoedt K)、アクタ・
パソロジカ・マイクロバイオロジカ・エト・イムノロジ
カ・スカンジナビア(APMIS)(1992)100、1
106〜1114頁ならびにプライス・ケーエム、シル
マン・アール、アームストロング・ピー、グルジンスカ
ス・ジェイジー(Price KM,Silman R,Armstrong P,Grud
zinskas JG)、クリニカ・キミカ・アクタ(Clin.Chim
Acta)(1994)224、95〜102頁参照)もし
くは細胞培養培地(ユッコラ・エイ、リステリ・エル、
メルッコ・ジェイ、リステリ・ジェイ(Jukkola A,Rist
eli L,Melkko J,Risteli J.)、ジャーナル・オブ・ボ
ーン・アンド・ミネラル・リサーチ(1993)、6
51〜657頁参照)から単離したプロペプチドのいず
れかにもとづくものである。そのようなアッセイは、ヒ
ト血清中の大きさの異なる2種の抗原性を有する形(fo
rm)を検出する、ということがわかっている。1つの形
は真性(authentic)トリマーであるプロペプチドと大
きさが一致するが、他方はそれがさらに分解された産物
であって、球形の、いわゆるプロペプチドのCol1ド
メインに類似している。
【0004】入手可能な証拠から、これらの低分子量分
解産物は、遊離されたプロペプチドのさらなる分解に由
来するのではなく、組織中にアミノ末端プロペプチドを
保持しているI型プロコラーゲン分子(いわゆるpNI
型コラーゲン)の分解に由来しているようである。その
ような分子はI型コラーゲン線維の表面、おもに軟結合
組織中および一時的には新生の非鉱物化骨様物質中に見
られる。さらに、真性アミノ末端プロペプチドは、肝臓
内皮細胞のスカベンジャー−レセプターをへて循環から
除去されるが、より小さいCol1関連分解産物は、腎
臓をへて除去されることが示されている。したがって、
腎臓疾患ではCol1関連ペプチドのクリアランスが減
少し、そのようなペプチドの血清中濃度に大きく影響し
て、コラーゲン合成に関する誤った結果を招くであろ
う。I型プロコラーゲンのインタクトなアミノ末端プロ
ペプチドは尿中には排泄されないので、本発明のアッセ
イは血清およびその他の尿以外の生物学的液体に適用可
能である。さらに、重病患者にしばしば見られる異化状
態は、pNI型コラーゲンの組織分解を増加させ、同様
に血清中Col1濃度を増加させ、患者の同化能につい
て誤った情報を与える。
【0005】したがって、2種のプロペプチド形の異な
る起源および除去経路によって起こる結果の解釈の問題
を解決し、操作が迅速で簡単な、ヒト血清中の、Col
1関連分解産物を除いた、I型プロコラーゲンのインタ
クトなアミノ末端プロペプチドのみをアッセイするため
の定量法を提供することが望まれる。
【0006】インタクトなプロペプチドはトリマーの形
で存在するが、分解産物はI型プロコラーゲンのα1鎖
のモノマーの球形Col1ドメインからなる。I型プロ
コラーゲンのインタクトなトリマーアミノ末端プロペプ
チドをガン患者の胸水から単離したところ、驚いたこと
に構成鎖が異なる2種の別々のプロペプチドが発見され
た。古典形I型プロコラーゲンは、I型プロコラーゲン
のプロα1鎖2本およびプロα2鎖1本からなるヘテロ
トリマーなので、DEAE−クロマトグラフィーカラム
から最初に溶出されたプロペプチド形中には、2種の異
なるポリペプチド鎖が見出された。酸性のプロペプチド
(プロα1−ホモトリマープロペプチド)は、電気泳動
でより速く移動し、I型プロコラーゲンのプロα2鎖に
由来することが知られている第2のポリペプチドを欠い
ていた。この非定形的なプロペプチドは、同一のプロα
1鎖3本を含有するα1−ホモトリマー形I型プロコラ
ーゲンに由来していた。そのようなコラーゲンについ
て、たとえば乳ガン、肺ガンおよび胃ガンなどの特定の
疾病状態の患者の組織から充分に処理された形について
は以前に記載されていたが、対応するプロペプチドは同
定されていなかった。プロα2鎖のアミノ末端部はプロ
α1鎖に比べて小さく、Col1ドメインの全体を欠い
ているので、α1−ホモトリマー形プロペプチドは3つ
のCol1ドメインを有し、古典形プロペプチドでは2
つだけ有している。Col1ドメインはリン酸化されて
いるので、これら2つのインタクトなプロペプチドは、
たとえばpH5.0においてDEAE−クロマトグラフ
ィーを用いると、電荷の違いにもとづいて互いに分離す
ることができる。α1−ホモトリマー形プロペプチドは
3つのCol1ドメインを有し、古典形プロペプチドは
2つしか持たないので、アニオン交換クロマトグラフィ
ーにおいて古典形プロペプチドはより早く溶出する。こ
れらのプロペプチドは双方とも低いpH(5.0より
小)で変性されやすい。抗体を産生する際に適切な予防
策が採られないと、容易には検出されない何かが問題を
起こしうる。
【0007】I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプ
チドのアッセイにこれまでに用いられた抗血清は、イン
タクトなトリマー形プロペプチドに対してのみでなく、
かなりの強さでモノマー形にも親和性を有している。こ
れは、抗血清を作るのに用いる抗原の性質のためであ
る。線形合成ペプチド、または羊水由来でモノマーの形
で単離されたプロペプチドを抗体作製に用いると、これ
らの抗体はモノマーのCol1分解産物に優先的に反応
する。他方、プロペプチドを細胞培養液から単離するば
あい、まずプロコラーゲンの形で精製し、のちに細菌性
コラゲナーゼによって消化し、コラーゲンから適切にプ
ロペプチドを遊離させる。真性のプロペプチドには依然
としてコラーゲンのドメインが含まれているので、細菌
性のコラゲナーゼの一部はそれに結合するが、イン・ビ
トロでの短いインキュベーションおよび単離操作のあい
だにはプロペプチドを消化することはできない。したが
って、そのようなプロペプチドを免疫原として用いる
と、酵素は機能することができ、イン・ビボでのプロペ
プチド分解およびその分解産物に対する抗体の作製が行
われる。さらに、I型プロコラーゲンのアミノ末端プロ
ペプチドの単離操作のあいだは、たとえわずかな部分で
もプロペプチドを変性させるような条件および方法(た
とえば5.0より低いpHでの高速液体クロマトグラフ
ィー)も避けることが必要である。これは、III型プロ
コラーゲンの対応プロペプチドとは対照的に(EP−B
−0−304292参照)、I型プロコラーゲンのアミ
ノ末端には、構造を安定化し、精製操作のあいだに生じ
た偶然のわずかな変性ののちの迅速な再生も容易にする
鎖間ジスルフィド結合がないためである。したがって、
III型プロコラーゲンからの混雑酵素の除去は、低いp
Hでの逆相分離によって行なうことが可能である。しか
しながら、I型プロコラーゲンには安定化するジスルフ
ィド結合がないので、これによりI型プロコラーゲンの
トリマー形PINPの変性が引き起こされるであろう。
【0008】したがって、本発明の方法のための原料と
しては、そのような混雑タンパク質分解酵素を含まない
ものが好ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、非変性条件下
にてタンパク質分解酵素を用いずに単離されたI型プロ
コラーゲンのインタクトなトリマーのα1−ホモトリマ
ー形アミノ末端プロペプチド、非変性条件下にてタンパ
ク質分解酵素を用いずに単離されたI型プロコラーゲン
のインタクトなヘテロトリマー形(古典形)アミノ末端
プロペプチド、これらの製造方法、これらに対する抗体
ならびにこの抗体を用いるアッセイ法およびアッセイキ
ットに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、非変性条件下にてタン
パク質分解酵素を用いずに単離された、I型プロコラー
ゲンのインタクトな、トリマーの古典形アミノ末端プロ
ペプチドおよびI型プロコラーゲンのインタクトなトリ
マーのα1−ホモトリマー形アミノ末端プロペプチドを
提供する。また、単離されたプロペプチドは、プロペプ
チドを分解してモノマーの形にすることのできる酵素、
たとえば細菌性コラゲナーゼなどを含まない。本発明の
プロペプチドは、適切な標識を用いて標識されていても
よい。適切な標識の具体例としては、たとえば放射性標
識、ビオチン(ペルオキシダーゼと結合したアビジンま
たはストレプトアビジンにより検出することができ
る)、ランタニド類、アルカリホスファターゼおよび蛍
光標識(たとえばフルオレセインおよびローダミン)な
どがあげられる。
【0011】本発明はまた、ヒトI型プロコラーゲン
の、インタクトな古典形およびα1−ホモトリマー形ア
ミノ末端プロペプチドのための精製手順も提供する。さ
らに本発明は、インタクトなプロペプチドの2種の形の
いずれかに対して、好ましくはα1−ホモトリマーの形
に対して作られた抗体であって、プロペプチドのモノマ
ーの形に対する親和性をほとんどまたはまったく、好ま
しくはまったくもたない抗体も提供する。α1−ホモト
リマー形プロペプチドはとくに、適切な3次元配座(コ
ンホメーション)を備えており、モノマー鎖には見られ
ずインタクトなプロペプチドには見られる正しい配置
(コンフィグレーション)のみを認識する抗体を作製す
ることができる。
【0012】本発明はまた、ヒトI型プロコラーゲン
の、インタクトな古典形およびα1−ホモトリマー形ア
ミノ末端ポリペプチドのための精製手順も提供する。原
料として、たとえば前記プロペプチドを充分量含むヒト
胸水、腹水または羊水などの生物学的材料を用いること
ができる。α1−ホモトリマー形プロペプチドは、ガン
性の胸水中に非常にしばしば見られるが、腹水中にはめ
ったに見られず、羊水中には今のところ見つかっていな
い。さらに、単離操作のあいだは、プロペプチドを部分
分解しうる活性のあるタンパク質分解酵素が存在してい
てはいけない。たとえば、ヒト羊水、とくに臨月の羊水
および多くのガン性腹水では、単離のあいだにモノマー
の形に分解されてしまう粗製のプロペプチドを生じるこ
とが分かっている。これは、ゲル濾過分析を繰り返すこ
とにより明らかにすることができる。ゲル濾過を行なう
と、最初はトリマーのプロペプチドが、分析後には真性
のプロペプチドとそのモノマーのCol1ドメインとに
対応する2つのピークに分かれる。好ましい単離手順の
本質は以下のとおりである。最も多量に存在する混雑タ
ンパク質であるアルブミンを除去する。これはいかなる
適切な方法で行なってもよい。たとえば、硫酸アンモニ
ウム(50%より少ない飽和、好ましくは40%)でプ
ロペプチドを沈殿させることによって行なってよい。ア
ルブミンは沈殿しないので、これによりアルブミンは除
かれる。プロペプチド含有材料をさらに、第1のDEA
Eクロマトグラフィー工程(好ましくはpH6.5ない
しpH7.5の、たとえばpH7.4などの中性のpH
で行なう)、ゲル濾過工程、第2のDEAEクロマトグ
ラフィー工程(好ましくはpH4.8ないしpH5.2
の、たとえばpH5.0などの低いpHで行なう)なら
びに逆相分離工程(好ましくはpH6.5ないしpH
7.5の、たとえばpH7.4などの中性のpHで行な
う)により精製する。
【0013】これらプロペプチドは、特定のセリン残基
がリン酸化されているために酸性であるので、広い範囲
のpH(5.0から8.5)でDEAEカラムとしっか
り結合し、NaClで鋭いピーク中に溶出する。第1の
DEAEクロマトグラフィー工程では、ほかの混雑タン
パク質を多量に溶出し続けるように、中性のpHが好ま
しい。これによって、目的のプロペプチドを効果的に分
離することができる。次いで、ゲル濾過によりプロペプ
チドよりも大きいかまたは小さいタンパク質を除去す
る。カラムは種々の緩衝液で展開することができるが、
たとえばのちに凍結乾燥によって除去することができる
という利点を有する0.2M 炭酸アンモニウム(pH
7.9)を用いることができる。低いpH(たとえば約
5.0)での第2のDEAEクロマトグラフィー工程に
より、材料が多量に存在するためにそれまでに完全には
分離されないで残っていたタンパク質を除去する。最後
の精製は逆相分離により行なわれ、これは、プロペプチ
ドのもともとのトリマー配座を保存するために、pH
6.5ないしpH7.5の、たとえばpH7.4などの
中性のpHで行なうべきである。広く用いられる、移動
相として0.1%TFAを用いる逆相分離は、部分的な
変性のためにプロペプチドの低収量を招き、トリマーに
特異的な抗体をえることが困難になる。実施例1は、ガ
ン性胸水からどのようにプロペプチドを単離することが
できるかについて詳細に説明する。
【0014】本発明はまた、I型プロコラーゲンのイン
タクトなヘテロトリマーの古典形アミノ末端のプロペプ
チドに対して、またはI型プロコラーゲンのインタクト
なトリマーのα1−ホモトリマー形のアミノ末端プロペ
プチドに対して特異的であって、前記プロペプチドのモ
ノマーの形には特異的に結合しない抗体をも提供する。
すなわち、本発明の抗体は、プロペプチドのモノマーの
形に対してはほとんどまたはまったく、好ましくはまっ
たく親和性をもたないが、古典形およびα1−ホモトリ
マー形のトリマー形のうちの1つまたは双方に結合す
る。この抗体は、ヒトPINPの検出および定量的測定
において用いることができ、そのため本明細書中に前記
したような疾病および状態などにおける異常なPINP
濃度に結びつくような疾病および状態の診断において有
用である。
【0015】この抗体は、好ましくはモノクローナルで
あるが、ポリクローナルであってもよい。抗体を標識し
てもよい。適切な抗体の標識の具体例としては、放射性
標識、ビオチン(ペルオキシダーゼと結合したアビジン
またはストレプトアビジンによって検出することができ
る)、ランタニド類、アルカリ性ホスファターゼおよび
蛍光標識(たとえばフルオレセインおよびローダミン)
があげられる。用語「抗体」は、ここではインタクトな
抗体分子およびその断片の両方を含めて使われる。好ま
しい断片は、たとえばFabおよびF(ab′)2断片
などの少なくとも1つの抗原結合部位を含有する。ヒト
化抗体およびその断片も、用語「抗体」に含まれる。
【0016】この抗体は、本発明のアミノ末端プロペプ
チドに対するまたはその抗原エピトープ(以下、「免疫
原」という)に対する抗体を宿主動物中に作らせること
により製造される。エピトープは、もちろんプロペプチ
ドのインタクトなトリマーの形を代表するもので、すな
わちそのエピトープに対する抗体はプロペプチドのモノ
マーの形は認識しない。したがって、典型的には、トリ
マーのプロペプチドの配置のため、そのようなエピトー
プは互いに接近して隣り合う異なる鎖に由来する2つ以
上の短いアミノ酸配列を含むもので、すなわち連続的で
はなく不連続エピトープである。この配置はプロペプチ
ドのモノマーの形には存在しないので、そのようなエピ
トープに対する抗体はモノマーを認識しない。典型的に
は、本発明の抗体はPINPのアミノ末端の非コラーゲ
ン球形ドメインの大部分に対して作られている。PIN
Pの古典的な形は、I型プロコラーゲンのプロ−α1お
よびプロ−α2鎖の双方に由来する鎖を含有するヘテロ
トリマーである。プロ−α2鎖はアミノ末端で短くなっ
ており、球形の抗体形成誘導ドメインを含有しない。プ
ロペプチドのトリマー形およびモノマー形を区別するた
めに、抗体は個々の鎖にではなく3次元の配座に反応し
なくてはならない。したがって、すべてこの球形ドメイ
ンを有する3つの類似した鎖を含有するα1−ホモトリ
マー形PINPがとくに、抗原決定基に含まれる正しい
配座中に3または2本の異なる鎖を含有する複数プロペ
プチド配座の特徴を認識する、本発明の抗体を作るのに
適している。線形の合成ペプチドまたはモノマー鎖を免
疫原として用いるときには、そのような抗体は形成され
えない。
【0017】モノクローナルまたはポリクローナル抗体
を産生する方法は、この分野においてよく知られてお
り、それらのうちのいずれの方法を用いて本発明の抗体
を調製してもよい。ポリクローナル抗体の産生の1つの
方法は、適切な宿主動物、たとえば実験動物を、免疫原
で免疫化する工程、ならびに適切に希釈した血清を用い
る工程または血清からイムノグロブリンを単離する工程
を含んでなる。したがって、動物に免疫原を接種し、つ
いでその動物から血液を採取し、IgG画分を精製す
る。モノクローナル抗体を産生する方法は、典型的に
は、所望の抗体を産生する細胞を不死化することを含ん
でなる。接種された実験動物からの脾臓細胞を腫瘍細胞
と融合させることにより、ハイブリドーマ細胞を産生す
ることができる(コーラーおよびマイルスタイン(Kohl
er and Milstein)、ネイチャー(Nature)(197
5)245、495〜497頁参照)。また抗体は、た
とえばスケッラ(Skerra)ら(1988)(サイエンス
(Science)240、1038〜1041頁参照)によ
って記載されたように、組換えDNA技術によっても産
生しうる。
【0018】所望の抗体を産生する不死化された細胞
は、従来の方法によって選択することができる。ハイブ
リドーマは培養により増殖させてもよいし、または同種
異系もしくは免疫能の低下した(薬剤(たとえばガン患
者に用いる薬剤)によってかまたは疾病(たとえばエイ
ズ)によって引き起こされる)宿主に腹腔内注射して腹
水を形成するか、血液中に注射することによって増殖さ
せてもよい。ヒト抗体は、ヒトリンパ球をイン・ビトロ
において免疫化し、ついでエプスタイン−バーウイルス
を用いてリンパ球を形質転換することによって調製でき
る。
【0019】モノクロナールおよびポリクローナル抗体
双方の産生のための実験動物は、適切にはヤギ、ウサ
ギ、ニワトリ、ヒツジ、モルモット、ラットまたはマウ
スである。所望のばあいには、免疫原は、たとえばアミ
ノ酸残基のうちの1つの側鎖を介して、適切な担体に結
合しているコンジュゲートとして投与してもよい。担体
分子は、典型的には生理学的に許容可能な担体である。
えられた抗体を単離し、所望のばあいには、たとえば7
0%まで、80%まで、90%まで、95%まで、99
%まで、または100%まで精製してもよい。
【0020】本発明はまた、I型プロコラーゲンのイン
タクトなアミノ末端プロペプチドをアッセイする方法で
あって、アッセイすべきサンプルを標識の存在下で、形
成されるプロペプチド/抗体複合体に標識が結合するよ
うに、本発明の抗体に接触させること、および結合およ
び/または非結合標識の量をアッセイすることを含んで
なる方法も提供する。
【0021】原則として、古典形ヘテロトリマーのプロ
ペプチドもしくはα1−ホモトリマー形のプロペプチド
のいずれかを検出および好ましくは定量を行なうことが
でき、かつ本発明の抗体によるこれらのうち1つのペプ
チドへの特異的結合に依存する、いかなるアッセイ技法
を用いてもよい。好ましいタイプの方法の1つは、標識
された抗体、好ましくは放射性標識された抗体の使用に
依存する。そのような方法において、(標識された)プ
ロペプチド(抗原)/抗体複合体の量をアッセイし、そ
れによりサンプル中のプロペプチド(抗原)の量の測定
を行なう。
【0022】また別の好ましいタイプの方法は、標識さ
れた抗原(古典形またはホモトリマー形いずれかのイン
タクトなトリマーのプロペプチド)を本発明の抗体とと
もに用いることに依存する。そのような方法において
は、既知量の標識された、好ましくは放射性標識された
抗原を、未知量の標識されていないプロペプチド(抗
原)を含有するサンプルに加える。標識されたおよび標
識されていない双方の抗原が抗体と、たとえば競合的に
結合し、加えた既知の量と比較して結合している標識さ
れたプロペプチドの量をアッセイすることを用いて、サ
ンプル中にどれだけの標識されていない抗原が存在する
かを決定することができる。これらの好ましいタイプの
方法を、以下にくわしく述べる。
【0023】α1−ホモトリマー形プロペプチドをアッ
セイするばあいには、サンプルを、古典形とα1−ホモ
トリマー形のプロペプチドに分離するために、アッセイ
の前にたとえばDEAEクロマトグラフィーで処理し
て、さらにトレーサーとして用いるα1−ホモトリマー
形プロペプチドを標識しなくてはならない。アッセイ自
身はこれら2つの形のプロペプチドを区別しないからで
ある。
【0024】本発明は、サンプル中のインタクトなトリ
マーのヒトPINPを検出および/または定量する方法
であって、(a)サンプルを、本発明の抗体、たとえば
放射性標識された抗体などの標識された抗体と接触させ
る工程、ならびに(b)抗体の、インタクトなトリマー
の形のPINPのいずれかとの結合を検出および/また
は定量する工程を含んでなる方法を提供する。
【0025】さらにくわしくは、本発明はヒトI型プロ
コラーゲンのインタクトなトリマーのアミノ末端プロペ
プチドをアッセイする方法であって、(i)そのような
プロペプチドを含有することが分かっている、もしくは
含有することが疑われるヒト体液のサンプル、(ii)ヒ
トI型プロコラーゲンのインタクトなトリマーのアミノ
末端プロペプチドに対して特異的に結合するが、該プロ
ペプチドがモノマーの形であるときは結合しない抗体、
および(iii)抗原として振る舞う、標識された既知量
の本発明のトリマー形プロペプチド、この前記の3つを
いかなる順序であれ、サンプル中に存在する非標識プロ
ペプチドの量に依存する量だけ標識が抗体に結合するよ
うに、接触させること、ならびにサンプル中のヒトI型
プロコラーゲンのインタクトなトリマーの非標識アミノ
末端プロペプチドの濃度を測定するものとして、結合お
よび/または非結合標識の量をアッセイすることを含ん
でなる方法を提供する。
【0026】ヒト体液は、たとえば血液、血漿、血清、
治癒途中の創傷液、腹水、髄液、胸水、滑液、皮膚の水
泡から吸引された液または羊水であってよい。
【0027】インタクトなトリマーのヒトPINPを検
出または定量するひとつの方法は、ウエスタンブロッテ
ィングである。その方法は、(i)標的であるインタク
トなトリマーのヒトPINPを含有するもしくは含有す
ることが疑われるサンプルをゲル電気泳動に付して、サ
ンプル中のペプチドを分離する工程、(ii)分離された
ペプチドを固体支持体(たとえばニトロセルロース支持
体)上にブロッティングによって移す工程、ならびに
(iii)本発明の標識された抗体を、標的であるインタ
クトな、トリマーのヒトPINPに結合させる工程とい
う工程を含むことができる。
【0028】定量方法には、たとえばELISA法など
の酵素標識免疫測定法またはラジオイムノアッセイ法が
含まれる。典型的には、ELISA法は、(i)非標識
の本発明の抗体を固体支持体上に固定化する工程、(i
i)PINPが非標識抗体によって捕捉されるように、
標的であるインタクトな、トリマーのヒトPINPを含
有するもしくは含有することが疑われるサンプルを加え
る工程、(iii)標識された本発明の抗体を加える工
程、ならびに(iv)結合された標識抗体の量を定量する
工程という工程を含んでなる。
【0029】典型的にはラジオイムノアッセイ法は、
(i)検出すべきプロペプチドを含有するもしくは含有
することが疑われるサンプルを本発明の抗体である1次
抗体、および標識された、好ましくは放射性標識された
本発明のプロペプチドと接触させる工程、(ii)えられ
た物質を、1次抗体と結合する固定化された2次抗体と
接触させる工程、(iii)固定化された物質を固定化さ
れなかった物質から分離する工程、ならびに(iv)固定
化された、または固定化されなかった物質の放射能を、
既知濃度のプロペプチドを有するサンプルを用いてえら
れた放射能と比較してアッセイしているサンプルのプロ
ペプチド濃度を決定する工程という工程を含んでなる。
【0030】本発明はまた、本発明のアッセイ法を行う
のに適するキットも提供する。このキットは、前記のよ
うなI型プロコラーゲンのインタクトなトリマーのアミ
ノ末端プロペプチドに対して特異的であって、モノマー
の形のプロペプチドにはほとんどまたはまったく、好ま
しくはまったく親和性をもたない抗体、たとえば標識さ
れている抗体を含んでいてよい。また、キットには本発
明の抗体、および標識、好ましくは放射性標識された本
発明のプロペプチドを含んでいてもよい。この抗体は抗
原として振る舞い、これによってサンプル中の非標識抗
原の量を測定することができる。
【0031】以下の実施例によって本発明をさらにくわ
しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0032】
【実施例】
実施例1 タンパク質分解酵素を用いない、ヒトI型プロコラーゲ
ンのインタクトな古典形およびα1−ホモトリマー形ア
ミノ末端プロペプチドの未変性の配座での単離肺ガン患
者から症状の緩和のために採取したヒト胸水5ないし1
0リットルを、タンパク質分解酵素阻害剤(3mg/リ
ットルのフェニルメチルスルホニル液、N−エチルマレ
イミドおよびp−ヒドロキシマーキュリベンゾエート、
ならびに10mM EDTA)の存在下で、固体(NH
42SO4(40%飽和)で沈殿させた。沈殿したタン
パク質を15000×gにて30分間遠心分離すること
により集め、前記のタンパク質分解酵素阻害剤を含有す
る50mM Tris/HCI、pH7.4中に溶解
し、さらにこの緩衝液中で透析した。ついで、サンプル
をこの緩衝液で平衡化したDEAE−セファセル(Seph
acel)カラム(商品名、ファルマシア・ファイン・ケミ
カルズ(Pharmacia Fine Chemicals)社製)(5×50
cm)上でクロマトグラフィーに付した。NaClの線
形濃度勾配(0から0.5M NaCl、4000+4
000ml)にて溶出を行なった。ヒトI型プロコラー
ゲンのインタクトな古典形およびα1−ホモトリマー型
アミノ末端プロペプチドは、勾配の終わりごろに、大部
分のほかのタンパク質ののちに溶出された。モノマーお
よびトリマー双方のプロペプチドを検出するイムノアッ
セイを用いると、ヒトI型プロコラーゲンの少量のモノ
マーのCol1関連ペプチドが最初に溶出され、つぎに
インタクトな古典形プロペプチド、最後にα1−ホモト
リマー形アミノ末端プロペプチドが溶出された。2種の
プロペプチドを含有する画分を別々に集めて、以下に記
載する手順を用いて独立に精製した。画分を集めたもの
を0.2M NH4HCO3、pH7.9に対して透析
し、凍結乾燥した。これらのサンプルを0.2M NH
4HCO3中に溶解し、この溶液で平衡化されたセファク
リル(Sephacryl)S−300カラム(商品名、ファル
マシア・ファイン・ケミカルズ社製)(1.5×110
cm)上でクロマトグラフィーに付した。プロペプチド
抗原性を含有する画分(ヒトIgGとアルブミンのあい
だの溶出位置)を集め、凍結乾燥した。ついで、サンプ
ルを50mM 酢酸アンモニウム緩衝液、pH5.0中
に溶解し、その溶液に対して短時間透析したのち、高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)装置を用いてアニ
オン交換カラム(プロテイン−パック(Protein-Pak)
DEAE−5P(商品名、ウォーターズ・アソシエイツ
(Waters Associates)社、ミルフォード、マサチュー
セッツ州、アメリカ合衆国(Milford,MA,USA)製))上
でクロマトグラフィーに付した。NaClの線形濃度勾
配(0から0.3M、0から60分、流速1ml/分)
を用いてプロペプチドを溶出させた。プロペプチドの最
終的な精製は、HPLCを用いて、プロペプチド含有画
分を直接0.4%酢酸アンモニウム、pH7.4中のp
H安定逆相カラム(ビダク(Vydac)、ヘスペリア(Hes
peria)、カリフォルニア)へ注入し、さらにアセトニ
トリルの濃度増加(0から70%、0から45分)で結
合しているプロペプチドを溶出させることにより行なっ
た。プロペプチドは勾配の初めの半分に鋭いピークとし
て溶出され、これをイムノアッセイにより検出し、集め
て凍結乾燥した。ヒト胸水から単離されたヒトI型プロ
コラーゲンの古典型およびα1−ホモトリマー形アミノ
末端プロペプチドの純度を、SDS−ポリアクリルアミ
ド・ゲル電気泳動(分離ゲル15%)を用いて図1に示
す。I型プロコラーゲンは鎖間ジスフィド結合を含有し
ないので、構成鎖はこの手順により切断される。
【0033】III型プロコラーゲンのアミノ末端プロペ
プチド(以下、PIIINPという)とは対照的に、P
INPプロペプチドの古典形またはα1−ホモトリマー
形のいずれも、鎖間ジスルフィド結合を含まない。PI
IINPでは、鎖間ジスルフィド結合により、3つの構
成鎖が互いに共有結合的につながっている。したがっ
て、PINPのそれぞれの鎖はドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)スラブ・ゲル(Slab-gel)中でバラバラにな
り(図1)、トリマー構造を確かめることはできなかっ
た。しかしながら、サイズ排除クロマトグラフィーにお
いて、真性プロペプチドの大きさに対応する免疫反応性
ピークがただ1つ見られ、かつプロペプチドの分解産物
の溶出位置では反応が見られないので、単離された古典
形およびα1−ホモトリマー形プロペプチドはトリマー
である。プロペプチドを凍結状態で保存したのちに、再
びゲル濾過により分析すると、より小さい形への分解は
少しも見られなかった。
【0034】実施例2 抗血清の製造 ニュージーランド・ホワイト種のウサギに、高度に精製
したα1−ホモトリマーPINP(タンパク質分解酵素
を含有しない)150μg/ウサギを1mlの0.9%
NaClに溶解し、等容量のフロイント完全アジュバン
トと混合したものを皮内注射することにより、PINP
に対するポリクローナル抗体を作製した。数回のブース
ター注射(75μg/ウサギのα1−ホモトリマーPI
NPを1mlの0.9%NaClに溶解し、等容量のフ
ロイント不完全アジュバントと混合したもの)を、3週
間の間隔を開けて行なった。各ウサギについて数回採血
することにより、抗血清のプールを作った。
【0035】実施例3 ラジオイムノアッセイの平衡タイプの実行 I型プロコラーゲンの古典形(またはα1−ホモトリマ
ー形)アミノ末端プロペプチド10μgを、クロラミン
−T(10μg)により1ミリキュリーの125ヨードで
標識した。ウシ血清アルブミン(1g/リットル)含有
PBS緩衝液で平衡化したセファクリルS−300カラ
ム(1×20cm)上でゲル濾過することによって、標
識されたプロペプチドを遊離ヨードから分離した。標識
されたプロペプチドは、遊離ヨードが溶出するかなり前
の鋭いピークとして、カラムから溶出された。標識プロ
ペプチド50000カウント/分を用いて、抗血清結合
曲線をえた。未知の血清サンプルまたは尿以外のほかの
生物学的液体中のプロペプチド濃度を、以下のようなラ
ジオイムノインヒビションアッセイ(radioimmunoinhib
ition assay)により測定した。前もってテストしてあ
る希釈抗血清(200μl)を、未知のサンプル(50
μl)および50000カウント/分のトレーサーとと
もに(1g/リットルのウシ血清アルブミン含有PBS
緩衝液200μl中)、37℃にて2時間インキュベー
トした。ついで、ウサギ ガンマグロブリンに対する固
相の2次抗体を加え、20℃にて20分間インキュベー
ションののち、遠心分離(2000×g、20分間)に
より溶液から免疫複合体中の結合している抗原を分離し
た。未知のサンプルの阻害活性を、標準濃度の非標識の
I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドの活性と
比較した。
【0036】実施例4 ラジオイムノアッセイに先立つ、サンプル中のI型プロ
コラーゲンの古典形およびα1−ホモトリマー形アミノ
末端プロペプチドの、互いからの分離 血清または尿以外のほかの生物学的液体のいずれかであ
るサンプルが、I型プロコラーゲンの古典形およびα1
−ホモトリマー形アミノ末端プロペプチド双方を含有し
ているばあい、アニオン交換カラム(プロテイン−パッ
ク DEAE−5P)上で高速液体クロマトグラフィー
を用いたクロマトグラフィーにより、これらを分離する
ことができる。1ミリリットルのサンプルを50mM酢
酸アンモニウム緩衝液、pH5.0に対して透析し、カ
ラムに注入してNaClの線形濃度勾配(0から0.3
M、0から60分、流速1ml/分)を用いて溶出し、
各1ミリリットルの画分を集めた。ついでラジオイムノ
アッセイにより、これらの画分をI型プロコラーゲンの
古典形アミノ末端プロペプチドについて分析し、I型プ
ロコラーゲンの2つの形のアミノ末端プロペプチドの存
在および位置を検出した。正しい量の正確な測定が必要
であれば、前記プロペプチドを含有する画分を集めて、
蒸留水に対し短時間透析し凍結乾燥して、最終的にPB
S緩衝液をサンプルの元の容積だけ用いて溶解し、I型
プロコラーゲンの古典形アミノ末端プロペプチドの濃度
を測定した。
【0037】α1−ホモトリマー形または古典的ヘテロ
トリマー形のいずれも、適切なトレーサーを用いること
により測定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト胸水から単離されたヒトI型プロコラーゲ
ンの古典形およびα1−ホモトリマー形アミノ末端プロ
ペプチドの純度を示す、SDS−ポリアクリルアミド・
ゲル電気泳動(分離ゲル15%)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユカ メルコ フィンランド共和国、フィン−90250 オウル、スオハウカンチエ 1 ホー 9 (72)発明者 サイラ カウピラ フィンランド共和国、フィン−90100 オウル、セペンカツ 12 セー 20 (56)参考文献 特開 平1−139600(JP,A) Clinical Chemistr y,(1993)Vol.39,No.11, p.2254−2258 Journal of Bone a nd Mineral Researc h,(1992)Vol.7,No.11, p.1243−1250 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 14/78 C07K 1/00 - 1/36 BIOSIS(DIALOG)

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非変性条件下にてタンパク質分解酵素を
    用いずに単離されたI型プロコラーゲンのインタクトな
    トリマーのα1−ホモトリマー形アミノ末端プロペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 非変性条件下にてタンパク質分解酵素を
    用いずに単離されたI型プロコラーゲンのインタクトな
    古典形のヘテロトリマー形アミノ末端プロペプチド。
  3. 【請求項3】 プロペプチドをそのモノマーの形に分解
    することのできる酵素を含有しない、請求項1または2
    記載のプロペプチド。
  4. 【請求項4】 細菌性コラゲナーゼを含有しない、請求
    項1または2記載のプロペプチド。
  5. 【請求項5】 標識されている、請求項1、2、3また
    は4記載のプロペプチド。
  6. 【請求項6】 標識が放射性標識、ランタニド、酵素ま
    たは発光性もしくは蛍光性標識である請求項5記載のプ
    ロペプチド。
  7. 【請求項7】 プロペプチドを非変性条件下でDEAE
    クロマトグラフィーに付すことを含んでなる、請求項
    1、2、3、4、5または6記載のプロペプチドの製造
    法。
  8. 【請求項8】 非変性条件が、pH約5.0でのDEA
    Eクロマトグラフィーによる精製および中性pHでの逆
    相分離の適用を含んでなる請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 逆相分離を5.0より高いpHで行な
    う、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項7、8または9記載の方法によ
    り製造される、または請求項1、2、3、4、5または
    6記載のプロペプチドに対する抗体。
  11. 【請求項11】 前記プロペプチドのモノマーの形に対
    して親和性をもたない、請求項10記載の抗体。
  12. 【請求項12】 標識されている、請求項10または1
    1記載の抗体。
  13. 【請求項13】 I型プロコラーゲンのインタクトなト
    リマーのα1−ホモトリマー形アミノ末端プロペプチド
    またはI型プロコラーゲンのインタクトな古典型のヘテ
    ロトリマー形アミノ末端プロペプチドのアッセイ法であ
    って、1)アッセイするサンプルを、標識の存在下で請
    求項10、11または12記載の1次抗体に、形成され
    たプロペプチド/1次抗体複合体に標識が結合するよう
    に接触させる工程、および2)結合および/または非結
    合標識の量をアッセイする工程からなるアッセイ法。
  14. 【請求項14】 標識されたI型プロコラーゲンのアミ
    ノ末端プロペプチドおよびアッセイされるサンプルを非
    標識の1次抗体と接触させ、形成されたプロペプチド/
    1次抗体複合体を複合化していない物質から分離して、
    複合化または非複合化標識をアッセイする、請求項13
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 プロペプチド/抗体複合体を1次抗体
    に対して特異的な2次抗体と接触させ、プロペプチド/
    1次抗体/2次抗体複合体を複合化していない物質から
    分離する、請求項13または14記載の方法。
  16. 【請求項16】 2次抗体が固体支持体に結合してい
    る、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 標識が放射性標識、ランタニド、酵素
    または発光性もしくは蛍光性標識である請求項12記載
    の抗体。
  18. 【請求項18】 標識が放射性標識、ランタニド、酵素
    または発光性もしくは蛍光性標識である請求項13、1
    4、15または16記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項13、14、15、16または
    18記載の方法において用いるのに適したアッセイキッ
    トであって、 1)請求項10または11記載の抗体、および 2)請求項5もしくは6記載の標識プロペプチドまたは
    請求項7、8もしくは9記載の方法により製造された標
    識プロペプチドからなるアッセイキット。
  20. 【請求項20】 標識プロペプチドが放射性標識されて
    いる請求項19記載のアッセイキット。
  21. 【請求項21】 1)プロペプチドを含む原料を、タン
    パク質分解酵素阻害剤の存在下で(NH42SO4の5
    0%より少ない飽和で沈殿させる工程、 2)前記1)の工程でえられた沈殿をpH6.5から
    7.5でDEAEクロマトグラフィーに付し、NaCl
    の濃度勾配にて溶出する工程、 3)プロペプチドを含む前記2)の工程でえられた画分
    を集め、ゲルろ過に付す工程、 4)プロペプチドを含む前記3)の工程でえられた画分
    を集め、pH4.8から5.2でDEAEクロマトグラ
    フィーに付し、NaClの濃度勾配にて溶出する工程、
    および 5)プロペプチドを含む前記4)の工程でえられた画分
    を、pH6.5から7.5で逆相分離に付す工程 からなる請求項7記載の製造法。
  22. 【請求項22】 イムノアッセイを行なう前に、サンプ
    ル中のI型プロコラーゲンの古典型とα1−ホモトリマ
    ー形アミノ末端プロペプチドとを分離する方法であっ
    て、 1)サンプルをDEAEクロマトグラフィーに付し、N
    aClの濃度勾配にて溶出する工程、および 2)2つの形の位置を検出するためにラジオイムノアッ
    セイを行なう工程からなる分離方法。
JP12246896A 1995-04-19 1996-04-18 I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法 Expired - Lifetime JP3245052B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9507985.1A GB9507985D0 (en) 1995-04-19 1995-04-19 Antibody to aminoterminal propeptide to type 1 procollagen and assay method using it
GB9507985.1 1995-04-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08291197A JPH08291197A (ja) 1996-11-05
JP3245052B2 true JP3245052B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=10773218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12246896A Expired - Lifetime JP3245052B2 (ja) 1995-04-19 1996-04-18 I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法

Country Status (11)

Country Link
US (3) US5895746A (ja)
EP (1) EP0738735B1 (ja)
JP (1) JP3245052B2 (ja)
AT (1) ATE250084T1 (ja)
AU (1) AU707232B2 (ja)
CA (1) CA2174559C (ja)
DE (1) DE69629976T2 (ja)
DK (1) DK0738735T3 (ja)
ES (1) ES2207665T3 (ja)
GB (1) GB9507985D0 (ja)
NO (1) NO320120B1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030087318A1 (en) * 1994-04-18 2003-05-08 Lallone Roger L. Antibodies against an extracellular matrix complex and their use in the detection of cancer
US20030082179A1 (en) * 2001-07-03 2003-05-01 Hutchison James Scott Parathyroid hormone antibodies and related methods
CN102690347B (zh) * 2012-05-18 2014-06-25 北京北方生物技术研究所 分离i型前胶原氨基末端肽的方法
JP2022511622A (ja) * 2018-10-16 2022-02-01 ボード オブ リージェンツ,ザ ユニバーシティ オブ テキサス システム がんおよび他の疾患の診断および処置のための病原性細胞外マトリックスの同定および標的化
CN113574164A (zh) * 2018-10-16 2021-10-29 得克萨斯州大学系统董事会 用于产生肿瘤类器官的组合物和产生肿瘤类器官的方法
CN111007269A (zh) * 2019-11-15 2020-04-14 迪瑞医疗科技股份有限公司 总ⅰ型胶原氨基端延长肽化学发光免疫检测试剂盒及其制备方法
CN112326972A (zh) * 2020-10-30 2021-02-05 安徽理工大学 一种检测血清中完整pinp的化学发光定量检测试剂盒
WO2023182343A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 積水メディカル株式会社 免疫学的検出方法及び免疫学的検出キット
WO2023182353A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 積水メディカル株式会社 免疫学的検出方法及び免疫学的検出キット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2208865B (en) * 1987-08-19 1991-12-11 Farmos Group Ltd Purified propeptide of procollagen type iii, antibody to the propeptide and assay method using the antibody.
GB9014220D0 (en) * 1990-06-26 1990-08-15 Farmos Yhtymy Oy Method for the immunlolgical determinition of the carboxyterminal propeptide of type i procollagen
GB9105893D0 (en) * 1991-03-20 1991-05-08 Orion Yhtymae Oy Bone resorption assay based on a peptide liberated during collagen degradation
WO1993015107A1 (en) * 1992-01-31 1993-08-05 Baylink David J Amino procollagen 1(i) peptides

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Clinical Chemistry,(1993)Vol.39,No.11,p.2254−2258
Journal of Bone and Mineral Research,(1992)Vol.7,No.11,p.1243−1250

Also Published As

Publication number Publication date
GB9507985D0 (en) 1995-06-07
EP0738735A3 (en) 1999-01-20
NO320120B1 (no) 2005-10-31
CA2174559C (en) 2010-10-19
US6093803A (en) 2000-07-25
AU5069596A (en) 1996-10-31
US5895746A (en) 1999-04-20
EP0738735A2 (en) 1996-10-23
US6090920A (en) 2000-07-18
ES2207665T3 (es) 2004-06-01
DE69629976T2 (de) 2004-07-22
NO961543D0 (no) 1996-04-18
DK0738735T3 (da) 2003-12-29
JPH08291197A (ja) 1996-11-05
EP0738735B1 (en) 2003-09-17
NO961543L (no) 1996-10-21
CA2174559A1 (en) 1996-10-20
AU707232B2 (en) 1999-07-08
DE69629976D1 (de) 2003-10-23
ATE250084T1 (de) 2003-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2886728B2 (ja) コラーゲン分解時に放出されるペプチドを基準にした骨吸収分析
FI92880B (fi) Tyypin III kollageenin hajoamisen määritys
Timpl [22] Antibodies to collagens and procollagens
KR101067817B1 (ko) Aimp1 폴리펩티드에 대한 항체를 포함하는 관절염 진단용 조성물
Imawari et al. Immunological and immunoassay studies of the binding protein for vitamin D and its metabolites in human serum.
Boehm et al. Systemic lupus erythematosus is associated with increased auto‐antibody titers against calreticulin and grp94, but calreticulin is not the Ro/SS‐A antigen
EP0686261A1 (en) Detection of type ii collagen and its peptides
JP3245052B2 (ja) I型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法
US5698407A (en) Method for the immunological determination of the carboxyterminal propeptide of type I procollagen
FI95579B (fi) Immunologinen menetelmä intaktin prokollageenipeptidin (tyyppi III) ja prokollageenin (tyyppi III) määrittämiseksi selektiivisesti elimistönesteistä ja väline sen toteuttamiseksi
JPH01139600A (ja) タイプ3プロコラーゲンのプロペプチドに対する抗体およびそれを用いるアッセイ法
JP2000516721A (ja) 体液中のd―アミノ酸の測定法
US6008325A (en) Antibody to aminoterminal propeptide of type 1 procollagen
US4798800A (en) Process for isolating human globular domain NC1 of basal membrane collagen from human tissue
EP1766411B1 (en) Method for determining a tissue degradation process by detection of comp neoepitopes
JPH08231596A (ja) 体液中の高分子未損傷ラミニン形態の選択的免疫学的測定のためのモノクローナル抗体
US5516643A (en) Immunochemical assays for cancer-associated SCM-recognition factor
EP1485718B1 (en) Method for monitoring collagen type ii degradation in cartilage
EP0401006A1 (en) hANP antibody and method for immunological determination of hANP
JPH02152988A (ja) ペプチド化合物および該ペプチド化合物を使用して得られる抗血清および抗体
JPH07157500A (ja) ヒト関節液由来ヒアルロナン結合性タンパク質および抗体
WO1994003806A1 (en) Immunochemical assays for cancer-associated scm recognition factor
JP2002518676A (ja) 軟骨吸収アッセイ
JP2558956C (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091026

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term