JPH08230550A - 移動体用車椅子固定装置 - Google Patents

移動体用車椅子固定装置

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JPH08230550A
JPH08230550A JP7059754A JP5975495A JPH08230550A JP H08230550 A JPH08230550 A JP H08230550A JP 7059754 A JP7059754 A JP 7059754A JP 5975495 A JP5975495 A JP 5975495A JP H08230550 A JPH08230550 A JP H08230550A
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lever
wheelchair
plate
tension
inner plate
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直人 藤井
Zenkou Itou
全孝 藺藤
Ikuo Yoneda
郁夫 米田
Minoru Suzuki
実 鈴木
Tsutomu Hashizume
努 橋詰
Ichiro Hirose
一郎 廣瀬
Hiroshi Toyofuku
拓 豊福
Susumu Nishihata
進 西端
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車椅子の車輪サイズ等の違いにかかわらず保
持でき、また、過大な加減速度等を受けても確実に固定
して移動を防止する。 【構成】 外側レバー9と内側レバー10に回動可能に
連結された外側プレート6と内側プレート7が間隙をお
いて互いに対向させて配置される。一端を支持ピン43
で支持し、各レバー9、10に設けたチェーンスプロケ
ット17、18を折り返し巻回した主チェーン19を張
力調整機構60を介して駆動ロッド54で引っ張ると、
各レバーが互いに逆回転して、両プレート6、7が間隙
内に位置させた車椅子の車輪Sを面圧着する。内側プレ
ート7には固定用ピンユニット20が付設され、ばねで
付勢された固定用ピン23が突出する。両プレート6、
7が回動するのでサイズを問わず、また斜めでも面圧着
で保持し、固定用ピン23がさらに移動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、身体障害者等が使用す
る車椅子を車両や鉄道、船上などで保持する移動体用車
椅子固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子固定装置としては、例えば
図14に示すようなものがある。図の(a)は開放状態
を、(b)は作動状態を示す。これは、ベース110に
固定されたブラケット111に支持された軸112を備
え、この軸まわりに回動可能の第1レバー113と第2
レバー114を有している。第1レバー113と第2レ
バー114にはそれぞれ爪115、116が設けられ、
固定すべき車椅子の車輪Sを挟んで対向するように配置
されている。第2レバー114はその爪116の反対
側、すなわち第1レバーの爪115と同じ側に延びるア
ーム117を有し、そのアーム先端に作動ケーブルのア
ウタワイヤ118を支持するケーブル支持部120が設
けられている。そして、作動ケーブルのインナワイヤ1
19は第1レバー113にピン接続されている。第1レ
バー113および第2レバー114とブラケット固定側
との間には、それぞれ戻しばね121、122が設けら
れるとともに、各レバーの端縁を図示省略したストッパ
に突き当てて、(a)に図示の状態を保持するようにな
っている。
【0003】この固定装置で車椅子を固定する場合に
は、まず第1レバーの爪115と第2レバーの爪116
の間の空間に車輪Sを進入させる。そして、車輪を最奥
まで進入させたことを確認したあと、作動ケーブルに接
続された図示しないアクチュエータを作動させる。これ
により、アウタワイヤ118を支持する第2レバー11
4のケーブル支持部123とインナワイヤ119が接続
された第1レバー113のピン124の間には、両者の
距離を縮めようとする力が作用して、図の(b)に示さ
れるように、第1レバー113と第2レバー114はそ
の爪115、116が互いに近づく方向に軸周りに回動
する。こうして、爪115、116により車輪を抱え込
み、車椅子の動きを拘束しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車椅子固定装置では、車椅子の車輪を2本の
爪115、116だけで挟むものであるため、車輪のサ
イズ等によっては十分にその目的を達することができな
い恐れがある。たとえば、車輪の巾が想定値よりも狭い
ものである場合には、爪が車輪に掛からず、そのため固
定できない場合が発生する。また、車輪巾は狭くなくて
も、両方の爪が閉じられた状態において爪と車輪の間に
間隙があると、車両走行に伴なう加減速度を受けたとき
その分だけ車椅子が動き得ることになって、拘束が不十
分であるという問題がある。したがって、本発明は上記
従来の問題点に鑑み、そのサイズ等の違いにかかわらず
車椅子の車輪を押さえることができ、また、過大な加減
速度等を受けても確実に固定して移動を防止する車両用
車椅子固定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に記載
の本発明は、移動体上で車椅子を保持する車椅子固定装
置であって、固定側に対して回動可能に設けられた外側
レバーと、固定側に対して回動可能に設けられた内側レ
バーと、外側レバーに回動可能に連結された外側プレー
トと、内側レバーに回動可能に連結された内側プレート
と、外側レバーと内側レバーを互いに逆方向に回動させ
るレバー駆動手段とを備え、外側プレートと内側プレー
トを互いに水平方向に接近、離間可能に間隙をおいて対
向させて配置して、上記間隙に位置させた車椅子の車輪
を外側プレートと内側プレートとで圧着可能に構成され
ているものとした。
【0006】また、レバー駆動手段は、外側レバーと内
側レバーにそれぞれ支持された第1および第2の張力受
け部と、一端が固定側に支持され、第1および第2の張
力受け部を経由する張力伝達部材と、この張力伝達部材
の他端に連結されて張力を付与するアクチュエータとか
らなるものとし、とくに、上記の第1および第2の張力
受け部がスプロケットで、張力伝達部材がチェーンであ
り、アクチュエータが直進運動を行ないチェーンを引っ
張る駆動ロッドを含むものとするのが好ましい。
【0007】請求項4に記載の発明は、間隙をおいて互
いに対向させて配置した外側プレートおよび内側プレー
トと、固定側の支持軸まわりに回動可能に設けられ、外
側プレートを回動可能に連結した外側レバーと、同じ支
持軸まわりに回動可能に設けられ、内側プレートを回動
可能に連結した内側レバーと、外側レバーと内側レバー
にそれぞれ支持された第1および第2のスプロケット
と、一端が固定側に支持され、第1および第2のスプロ
ケットを折り返し卷回する主チェーンと、該主チェーン
の他端に連結されたアクチュエータとからなり、このア
クチュエータにより主チェーンに張力を付与することに
より上記間隙を狭めるよう外側レバーと内側レバーを互
いに逆方向に回動させるレバー駆動手段と、外側レバー
に付設され、間隙を広げる方向に外側レバーを付勢する
第1の戻し手段と、内側レバーに付設され、間隙を広げ
る方向に内側レバーを付勢する第2の戻し手段とを有し
て、上記間隙に位置させた車椅子の車輪を前記外側プレ
ートと内側プレートとで圧着可能に構成されているもの
とした。
【0008】請求項5記載の発明は、主チェーンの上記
一端が、抜き取り可能の支持ピンにより固定側に支持さ
れているものとした。また、アクチュエータは直進運動
を行なう駆動ロッドを含み、主チェーンは、張力調整機
構を介して駆動ロッドと連結することができる。上記張
力調整機構は、互いに対向する端壁を備え、駆動ロッド
と連結された第1メンバおよび主チェーンに連結された
第2メンバと、上記端壁間に設けられた圧縮ばねとを有
し、第1メンバと第2メンバは、駆動ロッドによる第1
メンバの引張りが圧縮ばねの圧縮方向に作用するよう配
置される。
【0009】さらに、上記の第1の戻し手段は、外側レ
バーと固定側との間に設けられた戻しばねとし、また、
第2の戻し手段は、内側レバーに支持された第3のスプ
ロケットと、一端が固定側に支持され、第3のスプロケ
ットに卷回され、他端が張力調整機構の第1メンバに連
結された戻しチェーンと、戻しチェーンに張力を与える
張力負荷機構とを有するものとすることができる。
【0010】さらにまた、請求項8記載の発明は、上記
内側プレートが、当該内側プレートとの距離が弾性的に
変化可能に付設された固定用ピンユニットを介して内側
レバーに連結され、固定用ピンユニットは、ばねで突出
方向に付勢された複数の固定用ピンを備え、内側プレー
トに負荷がかかると固定用ピンが内側プレートに設けら
れた孔を貫通して外側プレート対向面側へ突出するもの
とした。
【0011】なお、外側プレートと内側プレートの間
に、上述の間隙内を所定位置まで進入した車椅子の車輪
に押圧されて作動するリミットスイッチを設けることも
できる。
【0012】
【作用】請求項1のものは、まず、間隙をおいて互いに
対向させて配置された外側プレートと内側プレートの間
の間隙に車椅子の車輪を位置させる。それからレバー駆
動手段を作動させると、外側レバーと内側レバーが固定
側に対して回動する。外側プレートと内側プレートはそ
れぞれこれらのレバーに連結され、互いに逆方向に移動
して、車輪を両側から面で圧着する。これにより、車輪
のサイズ等にかかわらず常に車輪を押さえることができ
る。また、外側プレートと内側プレートは各レバーに回
動可能に連結されているから、車輪が斜めに位置しても
これにそって車輪を面で圧着する。
【0013】なお、レバー駆動手段を、外側レバーと内
側レバーにそれぞれ支持された第1および第2の張力受
け部と、一端が固定側に支持され、第1および第2の張
力受け部を経由する張力伝達部材と、この張力伝達部材
の他端に連結されて張力を付与するアクチュエータとか
らなるものとすることにより、簡単な構造で外側レバー
と内側レバーにバランスの取れた回動力を与えることが
できる。
【0014】請求項4のものは、張力伝達部材として主
チェーンを用い、さらに第1および第2の戻し手段を備
えるので、車輪を圧着保持していた車椅子を開放する場
合、迅速確実に外側プレートと内側プレートが退避す
る。請求項5のものでは、開放時アクチュエータ等が故
障して主チェーンの張力を開放できない場合に、支持ピ
ンを抜き取ることにより主チェーンの一端の固定を開放
するので、容易確実に車輪を開放することができる。ま
た、張力調整機構を設けることにより、常に安定した回
動力を各レバーに与えることができる。
【0015】請求項8のものでは、内側プレートが車輪
に当接したあとアクチュエータの作動を続けると、内側
レバーがさらに回動する。すると、固定用ピンユニット
は内側プレートとの距離を縮める。この間、複数の固定
用ピンが内側プレートの孔を抜け、内側プレートの外側
面から突出する。これにより、過大な加速度が加わって
も固定用ピンが車輪タイヤやリムと係合して車椅子を保
持する。請求項9のものは、リミットスイッチの作動出
力を用いてインジケータランプ等を点灯することによ
り、車椅子固定可能の状態にあることを知ることが容易
になる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を添付図面により説明する。
図1は、実施例装置の外観上面図である。車室フロアに
接して設置されるベースパネル1上の、中央寄りに、長
手方向の壁面を有するガイド板2が設けられ、ガイド板
2から外側は外側上面カバー3でカバーされている。ガ
イド板2はその一部を凹ませて格納部2Aとし、外側プ
レート6が格納可能に配設されている。ガイド板2に対
向して内側には、固定用ピンユニット20と組になった
内側プレート7が設けられている。固定用ピンユニット
20および内側プレート7を作動させるため固定用ピン
ユニットにピン連結された内側レバー10が、内側上面
カバー5でカバーされている。ベースパネル1の後端部
には、内側および外側上面カバー3、5に挟まれて、車
輪検出スイッチ100が設置されている。これらはベー
スパネル1上に一体のユニットとして構成されている。
【0017】図2、図3は、それぞれ図1のA、B矢視
によるガイド板2、外側プレート6および内側プレート
7の形状を示す。ガイド板2は長4辺形をなし、外側プ
レート6は上面カバー3面より若干量だけ低い高さの上
縁をもつ4辺形となっている。また、図1に示されるよ
うに、外側プレート6の格納時には、外側プレート6は
ガイド板2の一般面より退避した状態になっている。
【0018】内側プレート7は、後半部7Bが外側プレ
ート6と略同等の高さを持ち、前半部7Aは後半部7B
より低く形成されている。後半部7Bには裏面に前述の
固定用ピンユニット20が配され、その多段複列に並べ
られた固定用ピン23が貫通する複数の孔7pが設けら
れている。そして、前側先端は、図1に示されるよう
に、ガイド板から遠ざかる方向に湾曲して開いている。
【0019】図4、図5は上面カバー3、5および車輪
検出スイッチ100を除去した内部を示す内部上面図で
ある。車輪検出スイッチ100の下方には、ベースパネ
ル1に固定されたベースブラケット12の支持軸13に
それぞれ回動可能に内側レバー10と外側レバー9が設
けられている。内側レバー10は上記固定用ピンユニッ
ト20と連結された第1アーム10Aと、端部にスプロ
ケット軸16を備える第2アーム10Bを有して略コ字
形の平面形を有する。なお、内側レバー10の支持軸1
3から第1アーム10A側は板材2枚重ねで厚く形成し
て、後述するように固定用ピンユニット20と内側プレ
ート7とを支持するための剛性を持たせてある。
【0020】外側レバー9は略T字形の平面形を有して
頂片をなす第1アーム9Aの一端で上記支持軸13に支
持され、その他端にスプロケット軸15を備えるととも
に、第1アーム9Aの途中から延び、T字形の垂片をな
す第2アーム9Bの端部が、外側プレート6にピン連結
されている。外側レバー9と固定側の間には外側レバー
戻しばね11が設けられ、外側レバー9を図中右回り
(開き方向)に付勢している。ベースパネル1の最後端
には手動開放装置40が設置されている。
【0021】外側レバー9のスプロケット軸15および
内側レバー10のスプロケット軸16には、それぞれ第
1および第2の張力受け部としてのチェーンスプロケッ
ト17、18が回動可能に支持されており、これらのチ
ェーンスプロケットにアクチュエータ50で駆動される
主チェーン19が卷回される。主チェーン19はその一
端が手動開放装置40に連結され、他端は張力調整機構
60を介してアクチュエータ50に連結されている。ア
クチュエータ50は、電動モータ51の回転が減速機5
2および回転・直線変換機構53を経て、駆動ロッド5
4の直線ストロークとして出力される。
【0022】次ぎに、張力調整機構60の詳細を、図4
および図6を参照して説明する。図6は、図4における
C矢視である。張力調整機構60は、ベースパネル1側
に固定された案内プレート61、61にそって前後方向
に移動可能の第1メンバ62と、第2メンバ63を備え
る。第1メンバ62は端壁62Aとこの端壁の左右から
前方へ延びる側壁62Bからなり、第2メンバ63は第
1メンバと同様の形状を持って第1メンバの端壁62A
と対向する端壁63Aとその端壁から後方へ延びる側壁
63Bからなる。そして第2メンバ63は側壁62Bに
挟まれて第1メンバ62に抱かれ、互いの端壁62A、
63A間に圧縮ばね64が設けられている。
【0023】第2メンバの両側壁63Bを貫通してガイ
ドピン65が設けられ、このガイドピン65はさらに第
1メンバの両側壁62Bに形成された前後方向の長穴6
2Cおよび案内プレート61に形成された前後方向の長
穴61Aを貫通している。また第1メンバの両側壁62
Bにはさらに、第2メンバ63と重ならない前端付近に
ガイドピン66が貫通して設けられ、このガイドピン6
6はさらに案内プレート61に形成された前後方向の長
穴61Bを貫通している。このガイドピン66に上記の
アクチュエータの駆動ロッド54が連結されている。
【0024】第2メンバの端壁63Aにはロッド67が
ロックナット68で固定され、ロッド67が圧縮ばね6
4および端壁62Aを貫通して第1メンバ62の後方へ
延びて主チェーン19に連結されている。第1メンバ6
2と第2メンバ63の間には、相互間の位置(間隔)変
化を検知するリミットスイッチ69が設けられている。
【0025】主チェーン19は、図4に示されるよう
に、ベースパネル1側の固定側ブラケット70に位置固
定された案内スプロケット71を経て、まず外側レバー
9のチェーンスプロケット17で反転して、内側レバー
10のチェーンスプロケット18へ導かれる。ここでさ
らに折り返されて手動開放装置40に入り、そのスプロ
ケット41を経て横向きへ方向転換されて、端部金具4
2が支持ピン43により固定ブラケット44に固定され
ている。支持ピン43は上方へ抜き取り可能となってい
る。
【0026】上記主チェーン19に加えて、戻しチェー
ン73が設けられている。戻しチェーン73の一端は、
第2メンバ63の側壁を貫通するガイドピン65の端部
に連結され、スプロケット74で反転したあと、内側レ
バー10のスプロケット軸16に支持されたスプロケッ
ト75でさらに略反転し、案内スプロケット71を支持
する固定側ブラケット70から延びる支持片72に固定
されたロッド76に他端が連結されている。
【0027】主チェーン19と戻しチェーン73の上下
配置関係が、図4におけるD矢視として図7に示され
る。外側レバー9と内側レバー10の各アームは上下に
離間して配され、スプロケット75は、内側レバーのス
プロケット軸16上、チェーンスプロケット18の下側
に同軸に支持されている。主チェーン19と戻しチェー
ン73は、互いに異なる高さでそれぞれ一端から他端ま
で基本的に1つの水平面内を配索されている。
【0028】前述のスプロケット74は、戻しばね78
によって、戻しチェーン73に張力を与える。すなわ
ち、図8に示すように、案内プレート61に隣接して固
定の上下の案内壁80、81が設けられている。スプロ
ケット74のスプロケット軸77を支持する支持ブラケ
ット82にばね係止片83が取り付けられるとともに、
案内壁80がアクチュエータの電動モータ51近傍まで
延びて、この案内壁80の端部84とばね係止片83の
間に戻しばね78が取り付けられている。スプロケット
軸77は支持ブラケット82の上下壁から延びて、上下
の案内壁80、81にそれぞれ前後方向に形成された長
穴80A、81Aを貫通し、この長穴にそって移動可能
になっている。戻しチェーン73が卷回されるととも
に、戻しばね78によって付勢されたスプロケット74
が張力負荷機構を構成している。
【0029】図9は、車輪検出スイッチ100の詳細を
示す断面図である。ベースパネル1上の固定ブラケット
90に固定部材91が取り付けられ、この固定部材91
に弾性的に支持されて、車輪止めプレート92が設けら
れている。車輪止めプレート92は、上端を後方へ傾け
て、そのプレート面が前方上向きとなるように設置さ
れ、裏面にプレート面に対して直角方向に延びる長穴9
3Aを有する係止片93を備える。固定部材91からは
ピン95を備える支持片94が延びて、このピン95が
係止片の長穴93Aに係合した状態で、プレート面と固
定部材間にばね96が配されて車輪止めプレート92の
姿勢を保持するようになっている。
【0030】これにより、車輪止めプレート92に所定
の力が加わると、ピン95が係止片の長穴93Aに案内
されつつ変位する。固定部材91にはさらにリミットス
イッチ97が取り付けられ、車輪止めプレート92には
それが変位した際リミットスイッチの接触子97Aと接
触して該スイッチを作動させる接触片98が設けられて
いる。
【0031】リミットスイッチ97は図示しないコント
ローラに接続され、コントローラには同じく図示しない
インジケータランプが接続されて、リミットスイッチ9
7が作動したときインジケータランプが点灯されるよう
になっている。インジケータランプは操作者が見易いユ
ニットの近傍、あるいは運転席等に配置される。コント
ローラにはさらに作動スイッチとして、図示しない「車
椅子固定」スイッチと、「車椅子開放」スイッチが接続
され、これらのスイッチ状態によってアクチュエータの
電動モータ51が制御される。
【0032】図10は固定用ピンユニット20の詳細を
示す。ブロック21に多段複列の貫通孔22が形成さ
れ、貫通孔22内にそれぞれ固定用ピン23が挿入され
ている。各段は上下の隣接する段と位置をずらせて、各
貫通孔22は互いに千鳥状に配置されている。固定用ピ
ン23は先端ピン部24、軸部25とフランジ26から
なる。貫通孔22はガイド板2方向を向く第1端面21
A側から順に軸方向に、上記軸部25を摺動可能に保持
する小径部22Aとフランジ26を収納する大径部22
Bを有する。大径部22Bの開口は反対側の第2端面2
1Bへの押さえ板27でカバーされ、大径部内には固定
用ピン23と押さえ板27の間に圧縮ばね28が設けら
れて、固定用ピン23はフランジ26を小径部22Aの
肩に押しつけられてその先端ピン部24が第1端面21
Aから突出するよう付勢されている。
【0033】第1端面21Aと平行に前述の内側プレー
ト7が位置し、内側プレート7には上記固定用ピン23
に対応してこれらの先端ピン部24を貫通させる孔7p
が設けられている。そして、通常状態においては、先端
ピン部24の先端面が内側プレート7の外側面に整列す
るようになっている。
【0034】なお、上記多段複列の一群の固定用ピン2
3のうち、周辺部に位置する3〜4個のピン23nはそ
の先端部が内側プレートの厚み分だけ短縮される一方、
内側プレート7のこれらに対応する位置には孔7pのか
わりにねじ挿通孔7nが設けられて、沈頭ねじ29によ
り当該ピン23nと内側プレート7とが固定されてい
る。これにより、無負荷の状態では固定用ピンユニット
のブロック21と内側プレート7とは所定間隙を保持し
ており、内側プレート7に負荷がかかるとブロック21
と内側プレート7が接近しつつ、固定用ピンの先端ピン
部24が内側プレート7の外側面から突出する。
【0035】つぎに車両のフロア上に設置された本実施
例装置の作動について説明する。まず、車椅子の片側車
輪Sを、先の図1に仮想線で示したように、ガイド板2
と内側プレート7の間を前方側から後端の車輪止めプレ
ート92へ向けて進入させる。図1においては、車椅子
の中心(内側)は左側(図中、下側)に位置する。車輪
Sが車輪止めプレート92に当接すると、車輪止めプレ
ート92がばね96の反力に抗して変位して、リミット
スイッチ97が作動する。これにより、インジケータラ
ンプが点灯して、車椅子固定可能状態を知らせる。
【0036】このあと、「車椅子固定」スイッチが押さ
れると、電動モータ51が回転し、アクチュエータ50
がその駆動ロッド54を短縮する。駆動ロッド54は張
力調整機構60を介して主チェーン19を引っ張る。こ
の際、張力調整機構60は主チェーン19に均一な張力
を与える。
【0037】図11は、駆動ロッド54を短縮させた状
態を示す。主チェーン19は、外側レバー9のチェーン
スプロケット17と内側レバーのチェーンスプロケット
18を折り返し状に経由して手動開放装置40に至り、
その他端が支持ピン43で固定されているので、上記張
力によって外側レバー9と内側レバー10とが支持軸1
3まわりに互いに逆方向に回動する。この結果、外側レ
バー9に連結された外側プレート6がハンドル輪に当接
してこれを押さえるとともに、反対側からは、内側レバ
ー10に連結された固定用ピンユニット20に支持され
た内側プレート7が車輪Sに当接する。これにより、ハ
ンドル輪を含めた車輪が両プレート6、7によって圧着
される。
【0038】なお、前述のように、外側プレート6は外
側レバー9に対し、内側プレート7は固定用ピンユニッ
ト20を介して内側レバー10に対し、それぞれピン支
持されている。したがって、車椅子の車輪Sがガイド板
2と内側プレート7の間に斜めに進入した場合にも、図
12に示すように、斜めの車輪も両プレート6、7によ
って面で圧着される。
【0039】アクチュエータ50が作動を続け駆動ロッ
ド54が短縮して、内側レバー10がさらに回動する
と、固定用ピンユニット20の内側プレート7に固定さ
れた固定用ピン23nが圧縮ばね28を押し縮めるた
め、固定用ピンユニットのブロック21と内側プレート
7との間隙が小さくなり、ついには両者が接するに至
る。図13はこの際の固定用ピンユニット20の作動状
態を示す。すなわち、この間、内側プレート7に固定さ
れていない多数の固定用ピン23は、その先端ピン部2
4が内側プレートの孔7pを抜け、内側プレート7の外
側面から突出していく。そして、車輪リム内径側のスポ
ーク部分では、図13にUで示されるように、固定用ピ
ン23はそのフランジ26が小径部22Aの肩に当たっ
た最長位置まで突出する。また、タイヤ等に当たった固
定用ピンはVで示されるようにその圧縮ばね28を押し
縮め退避した位置に留まる。
【0040】このあと若干量だけ駆動ロッド54が短縮
することによって、張力調整機構60の圧縮ばね64が
圧縮され、内側プレート7と外側プレート6の車輪圧着
力が強まる。ここで、張力調整機構60においては、圧
縮ばね64の圧縮による第1メンバ62と第2メンバ6
3の相対間隔が変化するので、両者間に設けられたリミ
ットスイッチ69が作動する。このリミットスイッチ6
9の作動信号を受けて、コントローラはアクチュエータ
50を停止させる。これにより、固定操作が完了する。
【0041】以上のように固定された状態では、車椅子
は通常走行中に発生する車両前後方向あるいは横方向の
加速度に対し、車輪Sを挟む外側および内側プレート
6、7の圧着力に基づく摩擦力で十分保持される。ま
た、過大な加速度などにより車椅子が移動しようとした
ときにも、多数の固定用ピン23のうちの複数本が車輪
リムに係合する。
【0042】つぎに、車椅子を開放する場合は、「車椅
子開放」スイッチを押す。これによりコントローラはア
クチュエータの電動モータ51を逆回転させ、駆動ロッ
ド54が伸張する。こうして主チェーン19に対する張
力が解かれると、外側レバー9は外側レバー戻しばね1
1によって開くので、外側プレート6が格納部2Aに格
納される。
【0043】また、内側レバー10は、戻しばね78を
備える戻しチェーン73の張力をスプロケット75に受
けて固定時とは逆方向に回動する。これにより、固定用
ピンユニット20がその固定用ピン23を内側プレート
7の外側面から退避させつつブロック21を内側プレー
ト7から離し、続いて固定用ピンユニット20と内側プ
レート7とが一体に車輪から離れる。これで開放操作が
完了する。このあとは何等の障害なくガイド板2と内側
プレート7の間から車椅子の車輪Sを退出させることが
できる。
【0044】なお、アクチュエータなどの故障により上
記の車椅子開放動作が機能しない場合には、手動開放装
置40の支持ピン43を上方へ抜き取ることによって、
主チェーン19に対する張力が開放される。これによ
り、上述と同様に、外側レバー戻しばね11と戻しチェ
ーン73の張力によって外側レバー9および内側レバー
10が回動して、外側プレート6と内側プレート7が開
放されるから、車椅子を装置上から退出させることがで
きる。
【0045】本実施例は以上のように構成され、外側レ
バーと内側レバーによって外側プレート6と内側プレー
ト7を向かい合わせに移動させ、車椅子の車輪を面で挟
むようにしたから、通常の走行で発生する加速度等に対
してその圧着力に基づく摩擦力で十分に保持される。ま
た、外側プレート6と内側プレート7はそれぞれ外側レ
バーと内側レバーに対してピン支持により回動可能とな
っているので、車輪巾の異なる車椅子でも常に面圧着で
きるとともに、たとえ車椅子の車輪が斜め方向に進入し
た場合にもそのままの状態で確実に圧着保持される。
【0046】また、内側プレート7に多数の固定用ピン
23を有する固定用ピンユニット20を付設し、車輪を
挟む際固定用ピン23がばね力により内側プレートから
突出するようになっているので、過大な加速度などによ
り車椅子が移動しようとしたときにも、複数本の固定用
ピンがタイヤを押さえ、あるいは車輪リムに係合するこ
とによって、どのような車両の動きに対しても確実に車
椅子が保持拘束される。そして、上記固定用ピンが複数
個設けられていることによって、車輪の直径やタイヤサ
イズなどが大きく異なる種々の車椅子に対して、いずれ
にも適応して確実な固定が得られるという効果を有す
る。
【0047】また、駆動、戻しにスプロケットと主チェ
ーンや戻しチェーンの組み合わせを用いることによっ
て、動作が確実で、滑りなどもなく円滑な作動が得られ
る。さらに、外側レバーと内側レバーを作動させる主チ
ェーンの張力を支持ピン43を上方へ抜き取ることによ
って開放する手動開放装置40を備え、戻しばね等によ
り外側プレートと内側プレートを開くようになっている
ので、アクチュエータ等の故障時やその他車両緊急の際
にも手動で容易に装置から退出させ、ただちに脱出させ
ることができる。
【0048】なお、実施例では外側レバーと内側レバー
を作動させるのに主チェーンを用い、また戻し用にもチ
ェーンを用いたが、これに限定されることなく、ワイヤ
やベルト等もその強度や特性を選択することにより用い
ることもできる。この場合には、スプロケットのかわり
にプーリーなどが用いられる。また、外側レバーと内側
レバーの支持軸は垂直に設けられ、外側プレートおよび
内側プレートが水平面内で移動するものとした。これに
より、装置の高さ寸法が低くでき、全体をコンパクトな
ものとすることができる。しかし、設置位置のスペース
の都合によっては、外側レバーと内側レバーを傾斜面内
で回動させ、外側プレートおよび内側プレートが同じく
傾斜面内で移動するものとすることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、移動体用車椅
子固定装置において、固定側に対して回動可能の外側レ
バーと内側レバーを設けるとともに、それぞれのレバー
に回動可能に連結された外側プレートと内側プレートを
間隙をおいて互いに対向させて配置し、レバー駆動手段
で両レバーを回動させることによって、上記間隙に位置
させた車椅子の車輪を外側プレートと内側プレートとで
面圧着するものとしたので、車輪のサイズ等にかかわら
ず常に車輪を押さえることができ、また、車輪が斜めに
位置してもこれにそって確実に車輪を面で圧着すること
ができるという効果を有する。
【0050】とくにレバー駆動手段を、外側レバーと内
側レバーにそれぞれ支持されたスプロケットと、これら
を折り返し卷回する主チェーンと、この主チェーンに張
力を付与するアクチュエータで構成するとともに、各レ
バーに対する戻し手段を備えることにより、動作が確実
で、滑りなどもなく円滑な作動が得られ、また迅速確実
に外側プレートと内側プレートが退避する効果がある。
【0051】さらに、主チェーンの一端を抜き取り可能
の支持ピンにより固定側に支持することにより、開放時
アクチュエータ等が故障して主チェーンの張力を開放で
きない場合にも、支持ピンを抜き取ることにより容易確
実に車輪を開放することができる。
【0052】また、内側プレート7に多数の固定用ピン
23を有する固定用ピンユニット20を付設することに
より、車輪の直径やタイヤサイズなどが大きく異なる種
々の車椅子に適応して、過大な加速度などにより車椅子
が移動しようとしたときにも、複数本の固定用ピンがタ
イヤを押さえ、あるいは車輪リムに係合することによっ
て、どのような車両の動きに対しても確実に車椅子が保
持拘束されるという効果が得られる。そして、ベースパ
ネル上にガイド板を設けその凹ませた格納部に外側プレ
ートを格納し、内側プレートの先端を湾曲させることに
より、車輪進入口側が拡大されて、車椅子の車輪を間隙
に進入させることがとくに容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体外観を示す上面図であ
る。
【図2】ガイド板と外側プレートの形状を示す側面図で
ある。
【図3】内側プレートの形状を示す側面図である。
【図4】カバーを除去した内部構成を示す上面図であ
る。
【図5】カバーを除去した内部構成を示す上面図であ
る。
【図6】張力調整機構の詳細を示す側面図である。
【図7】主チェーンと戻しチェーンの上下配置関係を示
す図である。
【図8】戻しチェーンに対する張力付与の構成を示す図
である。
【図9】車輪検出スイッチの詳細を示す断面図である。
【図10】固定用ピンユニットの詳細を示す断面図であ
る。
【図11】実施例の作動を示す図である。
【図12】車輪の斜め位置での作動状態を示す図であ
る。
【図13】固定用ピンユニットの作動状態を示す図であ
る。
【図14】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ベースパネル 2 ガイド板 2A 格納部 3 外側上面カバー 5 内側上面カバー 6 外側プレート 7 内側プレート 7p 孔 9A 第1アーム 9B 第2アーム 10 内側レバー 10A 第1アーム 10B 第2アーム 11 外側レバー戻しばね 12 ベースブラケット 13 支持軸 15 スプロケット軸 16 スプロケット軸 17、18 チェーンスプロケット 19 主チェーン 20 固定用ピンユニット 21 ブロック 22 貫通孔 23 固定用ピン 24 先端ピン部 25 軸部 26 フランジ 27 押さえ板 28 圧縮ばね 29 沈頭ねじ 40 手動開放装置 41 スプロケット 42 端部金具 43 支持ピン 44 固定ブラケット 50 アクチュエータ 51 電動モータ 52 減速機 53 回転・直線変換機構 54 駆動ロッド 60 張力調整機構 61 案内プレート 61A、61B 長穴 62 第1メンバ 62A、63A 端壁 62B、63B 側壁 62C 長穴 63 第2メンバ 64 圧縮ばね 65 ガイドピン 66 ガイドピン 67 ロッド 69 リミットスイッチ 70 固定側ブラケット 71 案内スプロケット 72 支持片 73 戻しチェーン 74 スプロケット 75 スプロケット 76 ロッド 77 スプロケット軸 78 戻しばね 80、81 案内壁 80A、81A 長穴 82 支持ブラケット 83 ばね係止片 90 固定ブラケット 91 固定部材 92 車輪止めプレート 93 係止片 93A 長穴 94 支持片 95 ピン 96 ばね 97 リミットスイッチ 98 接触片 100 車輪検出スイッチ S 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藺藤 全孝 神奈川県厚木市七沢516番地 神奈川県総 合リハビリテーションセンター事業団内 (72)発明者 米田 郁夫 東京都新宿区戸山3丁目17番3号 東京都 補装具研究所内 (72)発明者 鈴木 実 東京都新宿区戸山3丁目17番3号 東京都 補装具研究所内 (72)発明者 橋詰 努 東京都新宿区戸山3丁目17番3号 東京都 補装具研究所内 (72)発明者 廣瀬 一郎 東京都新宿区戸山3丁目17番3号 東京都 補装具研究所内 (72)発明者 豊福 拓 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式会 社オーテックジャパン内 (72)発明者 西端 進 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式会 社オーテックジャパン内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体上で車椅子を保持する車椅子固定
    装置であって、固定側に対して回動可能に設けられた外
    側レバーと、固定側に対して回動可能に設けられた内側
    レバーと、前記外側レバーに回動可能に連結された外側
    プレートと、前記内側レバーに回動可能に連結された内
    側プレートと、前記外側レバーと内側レバーを互いに逆
    方向に回動させるレバー駆動手段とを備え、前記外側プ
    レートと内側プレートを互いに水平方向に接近、離間可
    能に間隙をおいて対向させて配置して、前記間隙に位置
    させた車椅子の車輪を前記外側プレートと内側プレート
    とで圧着可能に構成されていることを特徴とする移動体
    用車椅子固定装置。
  2. 【請求項2】 前記レバー駆動手段は、前記外側レバー
    と内側レバーにそれぞれ支持された第1および第2の張
    力受け部と、一端が固定側に支持され、前記第1および
    第2の張力受け部を経由する張力伝達部材と、該張力伝
    達部材の他端に連結されて張力を付与するアクチュエー
    タとからなることを特徴とする請求項1記載の移動体用
    車椅子固定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の張力受け部がスプ
    ロケットであり、前記張力伝達部材がチェーンであり、
    前記アクチュエータが直進運動を行ない前記チェーンを
    引っ張る駆動ロッドを含むものであることを特徴とする
    請求項2記載の移動体用車椅子固定装置。
  4. 【請求項4】 移動体上で車椅子を保持する車椅子固定
    装置であって、間隙をおいて互いに対向させて配置した
    外側プレートおよび内側プレートと、固定側の支持軸ま
    わりに回動可能に設けられ、前記外側プレートを回動可
    能に連結した外側レバーと、前記支持軸まわりに回動可
    能に設けられ、前記内側プレートを回動可能に連結した
    内側レバーと、前記外側レバーと内側レバーにそれぞれ
    支持された第1および第2のスプロケットと、一端が固
    定側に支持され、前記第1および第2のスプロケットを
    折り返し卷回する主チェーンと、該主チェーンの他端に
    連結されたアクチュエータとからなり、該アクチュエー
    タにより前記主チェーンに張力を付与することにより前
    記間隙を狭めるよう前記外側レバーと内側レバーを互い
    に逆方向に回動させるレバー駆動手段と、前記外側レバ
    ーに付設され、前記間隙を広げる方向に外側レバーを付
    勢する第1の戻し手段と、前記内側レバーに付設され、
    前記間隙を広げる方向に内側レバーを付勢する第2の戻
    し手段とを有して、前記間隙に位置させた車椅子の車輪
    を前記外側プレートと内側プレートとで圧着可能に構成
    されていることを特徴とする移動体用車椅子固定装置。
  5. 【請求項5】 主チェーンの前記一端が、抜き取り可能
    の支持ピンにより固定側に支持されていることを特徴と
    する請求項4記載の移動体用車椅子固定装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータが直進運動を行なう
    駆動ロッドを含み、前記主チェーンは、張力調整機構を
    介して前記駆動ロッドと連結されており、前記張力調整
    機構は、互いに対向する端壁を備え、前記駆動ロッドと
    連結された第1メンバおよび前記主チェーンに連結され
    た第2メンバと、前記端壁間に設けられた圧縮ばねとを
    有し、前記第1メンバと第2メンバは、前記駆動ロッド
    による第1メンバの引張りが前記圧縮ばねの圧縮方向に
    作用するよう配置されているものであることを特徴とす
    る請求項4または5記載の移動体用車椅子固定装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の戻し手段が、前記外側レバー
    と固定側との間に設けられた戻しばねであり、前記第2
    の戻し手段が、前記内側レバーに支持された第3のスプ
    ロケットと、一端が固定側に支持され、前記第3のスプ
    ロケットに卷回され、他端が前記張力調整機構の第1メ
    ンバに連結された戻しチェーンと、該戻しチェーンに張
    力を与える張力負荷機構とを有することを特徴とする請
    求項4、5または6記載の移動体用車椅子固定装置。
  8. 【請求項8】 前記内側プレートは、当該内側プレート
    との距離が弾性的に変化可能に付設された固定用ピンユ
    ニットを介して前記内側レバーに連結され、該固定用ピ
    ンユニットは、ばねで突出方向に付勢された複数の固定
    用ピンを備え、前記内側プレートに負荷がかかると前記
    固定用ピンが内側プレートに設けられた孔を貫通して外
    側プレート対向面側へ突出するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7
    記載の移動体用車椅子固定装置。
  9. 【請求項9】 前記外側プレートと内側プレートの間に
    は、前記間隙内を所定位置まで進入した車椅子の車輪に
    押圧されて作動するリミットスイッチが設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7ま
    たは8記載の移動体用車椅子固定装置。
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CN110774983A (zh) * 2018-07-26 2020-02-11 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于乘用车辆的轮椅固定系统
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