JPH08228928A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH08228928A
JPH08228928A JP4067795A JP4067795A JPH08228928A JP H08228928 A JPH08228928 A JP H08228928A JP 4067795 A JP4067795 A JP 4067795A JP 4067795 A JP4067795 A JP 4067795A JP H08228928 A JPH08228928 A JP H08228928A
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Takeshi Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内容器への熱影響を可及的に防止しつつ空炊
き検出を的確に行い得るようにする。 【構成】 容量の異なる二つの電気ヒータ(例えば、湯
沸かしヒータ12Aおよび保温ヒータ12B)により内
容器(例えば、フッ素樹脂コーティングされた内容器)
を加熱し、該内容器内に収容された水を沸騰させた後保
温し得るように構成された電気貯湯容器において、前記
電気ヒータ12A,12Bのうち小容量の電気ヒータ
(例えば、保温ヒータ12B)による加熱による内容器
の温度上昇度を演算する温度上昇度演算手段と、該温度
上昇度演算手段により求められた温度上昇度が設定値以
上であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段から
の出力信号により警報ブザー65の吹鳴による空炊き報
知を行う空炊き報知制御手段とを付設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電気貯湯容器に関
し、さらに詳しくは空炊き防止機能を有する電気貯湯容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気貯湯容器においては、内容
器内に収容された水を電気ヒータによって加熱沸騰させ
た後保温状態で貯湯することとなっている。
【0003】ところで、上記のような構成の電気貯湯容
器において、内容器内が空の状態での加熱により内容器
が過熱状態となるのを防止するために、内容器内におけ
る水の有無による内容器の温度変化を検出することによ
り、ユーザに空炊き報知を行うこととなっているが、水
の継ぎ足し等による急激な温度変化の影響によってセン
サー検知温度が不安定となり、その結果空炊き検出誤差
が生じるのを避けるために、通電後所定時間(例えば、
30秒)が経過するまで待って空炊き検出を行うことと
なっている。なお、従来から行われている空炊き検出
は、大容量の湯沸かしヒータ(あるいは、湯沸かしヒー
タと保温ヒータ)への通電による内容器の温度上昇度を
検出することにより行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年開発さ
れている電気貯湯容器は、内容器の内周面にフッ素樹脂
コーティングが施されている場合が多く、その場合、フ
ッ素樹脂コーティング層が高温になり過ぎると、コーテ
ィング層が熱劣化するおそれがある。
【0005】ところが、上記したように空炊き検出を湯
沸かしヒータ(あるいは、湯沸かしヒータと保温ヒー
タ)のように大容量のヒータで行うと、短時間(例え
ば、30〜40秒)で検出した場合であっても、湯沸か
しヒータの影響によりフッ素樹脂コーティング層のダメ
ージが大きくなるおそれがある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、内容器への熱影響を可及的に防止しつつ空炊き検
出を的確に行い得るようにすることを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、容量の異な
る二つの電気ヒータ(例えば、湯沸かしヒータおよび保
温ヒータ)により内容器(例えば、フッ素樹脂コーティ
ングされた内容器)を加熱し、該内容器内に収容された
水を沸騰させた後保温し得るように構成された電気貯湯
容器において、前記電気ヒータのうち小容量の電気ヒー
タ(例えば、保温ヒータ)による加熱による内容器の温
度上昇度を演算する温度上昇度演算手段と、該温度上昇
度演算手段により求められた温度上昇度が設定値以上で
あるか否かを判定する判定手段と、該判定手段からの出
力信号により空炊き報知を行う空炊き報知制御手段とを
付設している。
【0008】
【作用】本願発明の基本構成では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0009】即ち、小容量の電気ヒータ(例えば、保温
ヒータ)による加熱によって生じる内容器の温度変化
(即ち、温度上昇度)に基づいて空炊き検出が行われる
ため、内容器への熱影響が最小限に抑えられる。特に、
フッ素樹脂コーティングを内周面に施した内容器を用い
た電気貯湯容器の場合であっても、空炊き検出過程にお
いて内容器の温度があまり高くならないところから、フ
ッ素樹脂コーティング層が熱劣化を起こすということは
なくなる。
【0010】
【発明の効果】本願発明によれば、小容量の電気ヒータ
(例えば、保温ヒータ)による加熱によって生じる内容
器の温度変化(即ち、温度上昇度)に基づいて空炊き検
出を行うようにしているので、内容器への熱影響が最小
限に抑えられることとなり、特に、フッ素樹脂コーティ
ングを内周面に施した内容器を用いた電気貯湯容器の場
合であっても空炊き検出過程においてフッ素樹脂コーテ
ィング層が熱劣化を起こすおそれがなくなるという優れ
た効果がある。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0012】本実施例の電気貯湯容器は、図1および図
2に示すように、金属製の外ケース2の上部に合成樹脂
製の肩体3を設け且つ該外ケース2内にステンレス製の
内容器4を収容した容器本体1と、該容器本体1の上部
を覆蓋する蓋体5と、該蓋体5内に設けたエアーポンプ
6と、一連の液体注出通路7とを備えて構成されてい
る。なお、本実施例においては、前記内容器4の内周面
にはフッ素樹脂コーティングが施されている。
【0013】前記内容器4は、有底円筒状を呈してお
り、その上端に形成されたフランジ部4aを前記肩体3
の内周縁部3aに懸架することにより前記外ケース2内
に支持されている。そして、前記外ケース2の下端に
は、合成樹脂製の底部材8が当接されており、該底部材
8と前記内容器4とは連結金具9を介して連結されてい
る。このことにより、外ケース2、内容器4および底部
材8が相互に一体化されることとなっている。
【0014】前記底部材8の下部開口8aは底蓋10に
より閉塞されており、該底蓋10の下面外周部には回転
座体11が回転可能に支持されている。このことによ
り、容器本体1を定置したとき回転座体11上で容器本
体1が軽く回転させられることとなっている。
【0015】前記内容器4の底部下面には、容量の異な
る二つの電気ヒータ12A,12Bが当接されており、
該電気ヒータ12A,12Bの下方には、遮熱板13が
前記内容器4の底部に対して固定された状態で取り付け
られている。そして、前記電気ヒータ12A,12B
は、前記遮熱板13との間に介設されたバネ板14によ
って内容器4の底部に圧接された状態で保持されてい
る。本実施例の場合、大容量の電気ヒータ12Aは湯沸
かしヒータとして作用し、小容量の電気ヒータ12Bは
保温ヒータとして作用することとなっている。
【0016】前記電気ヒータ12A,12Bの中央には
貫通孔15が形成されており、該貫通孔15内には、内
容器4の温度を検出する温度センサ16が遮熱壁17に
より隔絶して配置されている。
【0017】また、前記底部材8内には、回路収容ボッ
クス18が下向きに開口して一体成形されており、該回
路収容ボックス18内には回路基板19が収容されてい
る。そして、前記回路収容ボックス18の下端開口はカ
バー20により覆蓋されている。このことにより、上方
からの漏水あるいは下方からの浸水に対する防水ができ
るのである。
【0018】前記回路基板19には、マイクロコンピュ
ータを構成する各種素子が内蔵されており、前記肩体3
の前方に突出する嘴部3bの上面に設けられた操作パネ
ル21からの出力信号、前記温度センサ16等の各種検
出信号を受けて、空炊き検出、沸騰・保温の動作制御を
行うとともに、その動作表示やタイマー設定による表示
制御等を行うこととなっている。前記操作パネル21に
は、再沸騰キー59、沸騰表示灯60、保温表示灯6
1、カルキ抜きキー62およびカルキ抜き表示灯63が
設けられている(図3参照)。
【0019】前記蓋体5は、前記肩体3の後部に一体形
成された一部開放型の軸受22に対してヒンジピン23
を介して開閉自在且つ着脱自在に枢支されている。つま
り、蓋体5は、ヒンジピン23を支点として開閉される
とともに、所定開き角度においてヒンジピン23を軸受
22から離脱させることにより取り外し可能となってい
るのである。一方、前記蓋体5の自由端側には、該蓋体
5の閉塞状態を保持するためのロック装置24が設けら
れている。
【0020】前記液体注出通路7は、前記内容器4の底
部から前記内容器4の前方を通り肩体3における嘴部3
bの下方部位を覆うパイプカバー25の注出ガイド25
aに臨む一連の通路として形成されており、先端注出口
26は前記注出ガイド25内において大気への開放隙間
をもって臨ましめられている。このことにより、注出さ
れる液体を一旦大気へ開放した後に注出ガイド25に流
入させ、静かに注液できるようにしている。なお、本実
施例の場合、前記先端注出口26は、前記肩体3と一体
に構成されており、液体注出通路7の出口側を構成する
出口パイプ7aに対して連結されている。このことによ
り、部品点数および組付工数の低減が図れるのである。
【0021】前記液体注出通路7の途中(即ち、出口パ
イプ7aの直ぐ手前)には、転倒止水弁27が設けられ
ており、貯湯容器の転倒時に自重あるいは流出液体の流
出圧を受けて転倒止水弁27が閉作動し、液体注出通路
7を介しての外部への液体流出が防止されることとなっ
ている。
【0022】また、前記液体注出通路7の途中(即ち、
内容器4の前方に位置する部分)は透明管28とされて
おり、該透明管28に流入している液体の液位が外ケー
ス2の前面に設けられた液量表示窓29を通して外部か
ら見えるようになっている。
【0023】前記エアーポンプ6は、前記蓋体5の底板
を兼用するベローズ下板30とベローズ上板31との間
に環状のベローズ32を介設して構成されており、前記
ベローズ上板31に対して被嵌され且つ前記蓋体5の上
面に露出せしめられたポンプ押板33の押圧操作により
伸縮動作するベローズ32内に加圧空気が生ぜしめられ
ることとなっている。符号34はベローズ32を伸長復
帰させるためのリターンスプリングである。
【0024】前記ベローズ下板30の下面には、前記内
容器4の上部開口4bを蓋体5の閉止時に覆蓋する金属
製の内蓋35が下方から被嵌され、ビス36によって取
り付けられている。該内蓋35の外周縁には、蓋体5の
閉止時に前記内容器4のフランジ部4aに当接されて気
密状態を保持するためのシールパッキン37が設けられ
ている。
【0025】前記ベローズ下板30と前記内蓋35との
間には、ベローズ下板30に対して前記ビス36により
共締め固着された通路構成部材38により内容器4内に
おいて発生する蒸気Sを前記エアーポンプ6内を通さず
に外部へ排出する蒸気排出通路39の一部が形成されて
いる。該蒸気排出通路39は、前記通路構成部材38と
前記内蓋35との間に形成される第1通路39aと、前
記通路構成部材38と前記ベローズ下板30との間に形
成される第2通路39bと、該第2通路39bの後部出
口側から蓋体5内を上方に延びる第3通路39cとから
なっており、前記第1通路39aは前記内蓋35に形成
された入口開口40を介して内容器4内に連通され、前
記第1通路39aと第2通路39bとは前記通路構成部
材38の中央部(後に詳述する弁体47の直下方位置)
に形成された通孔41を介して連通され、前記第3通路
39cは蓋体5の後部側上面に形成された出口開口42
を介して外部へ連通されている。そして、前記第1およ
び第2通路39a,39bは、後述するようにエアーポ
ンプ6からの加圧空気を吹き込む空気吹込通路の一部を
構成することとなっている。
【0026】また、前記通路構成部材38と内蓋35と
の間には、前記通孔41の口縁部から一体に垂設された
円筒壁43に囲まれた弁室44が形成されており、該弁
室44内には、貯湯容器の転倒時において自重および流
出液体の流動圧により前記通孔41を閉塞する転倒止水
弁45が設けられている。
【0027】前記ベローズ上板31の下面中央部には、
上下方向のスリット46aを有する保持筒46が一体に
垂設されており、該保持筒46内には、中空で上下が開
放された筒状体からなる弁体47が上下摺動自在に嵌挿
されている。該弁体47は、その上端に形成されたフッ
ク47aを前記保持筒46のスリット46aに係合せし
められた状態でベローズ上板31の下動に伴って保持筒
46内を上下摺動することとされている。また、この弁
体47は、前記ベローズ上板31との間に介設されたス
プリング48の付勢力によってベローズ上板31の下動
あるいは上動(換言すれば、ポンプ押板33の押圧ある
いは非押圧操作)に連動して下動あるいは上動するよう
になっている。さらに、この弁体47は、スリット46
aの下端とフック47aとの係合により保持筒46から
の最大下動位置が規制されることとなっている。
【0028】前記弁体47は、前記ベローズ下板30の
中央部に形成された開口49に対して上下摺動自在に嵌
挿されており、その下端部47bは、前記第2通路39
b内において前記通孔41の直上方に臨ましめられてい
る。そして、弁体47は、ポンプ押板33の押圧操作時
には、これと連動して下動して前記通孔41の口縁に圧
接され、エアーポンプ6内と内容器4内とが弁体47内
の空間および第1通路39aからなる空気吹込通路50
を介して連通するとともに、前記第1通路39aと第2
通路39bとの連通を阻止して蒸気排出通路39を閉塞
する作用をなす。しかも、前記ベローズ下板31の開口
49の外回りの円周位置において外周部51aが前記通
路構成部材38との間で環状に挟持され且つ内周部51
bが前記弁体下端部47bの口縁に嵌着された弁膜51
が設けられている。該弁膜51は、弁体47の下動時に
おいて通孔41の口縁とのシールを確保するとともに、
弁体47の上動時(換言すれば、エアーポンプ6の非作
動時)において第2通路39bが開口49を介してエア
ーポンプ6内と連通するのを阻止する作用をなす。符号
52はエアーポンプ6の吐出口、53は弁膜51内と弁
体47内とを連通する連通口、54は前記弁体47内に
設けられた弁座、55は正立時に前記弁座54を閉塞し
且つ転倒時に前記弁座54を開放するボール弁タイプの
安全弁である。なお、弁体47は、その下端部47bに
嵌着された弁膜51の内周部51bと開口49の口縁と
の当接により上動限が規制されることとなっており、弁
体47上端のフック47aと保持筒46のスリット46
a下端との係合力によりベローズ上板31の上動限も規
制されることとなっている。
【0029】貯湯容器の転倒時においては、安全弁55
の開作動により入口開口40から蒸気排出通路39へ流
出した湯が弁体47内を通ってエアーポンプ6内に流入
することとなり、蒸気排出通路39から外部へ湯が大量
に流出することはなくなる。そして、その後、貯湯容器
を立て直すと、エアーポンプ6内の湯は吐出口52、弁
膜51内、連通口53および弁体47内を通って蒸気排
出通路39に至り、その後入口開口40から内容器4内
に還流される。
【0030】図面中、符号56はエアーポンプ6の作動
(換言すれば、ポンプ押板33の押板操作)を規制する
ロック機構、57はエアーポンプ6の吸気弁、58は貯
湯容器持ち運び時のハンドルである。
【0031】次に、本実施例の電気貯湯容器における電
気的要素について図4に示すブロック図に基づいて説明
する。
【0032】マイクロコンピュータとして作用する回路
基板19に対して湯沸かしヒータ12Aおよび保温ヒー
タ12B、温度ヒューズ64、温度センサ16、空炊き
報知を行う警報ブザー65、商用交流電源66、操作パ
ネル21におけるスイッチ基板21a、空炊き検出禁止
タイマー67、空炊き検出可能タイマー68および測定
間隔用タイマー69が図4に示すように結線されてい
る。
【0033】ここで、空炊き検出禁止タイマー67は、
内容器4への水の継ぎ足しによる急激な温度変化の影響
によってセンサー検知温度が不安定となり、その結果空
炊き検出誤差が生じるのを避けるために空炊き検出開始
を遅らせる遅延手段として作用するものであり、その時
限t1は例えば30秒とされる。また、空炊き検出可能
タイマー68は、空炊き検出が可能な時限を設定するも
のであり、その時限t2は例えば2分とされる。さら
に、測定間隔用タイマー69は、温度センサ16により
得られる温度情報の間隔を設定するものであり、その時
限t3は例えば5秒とされる。
【0034】前記スイッチ基板21aには、再沸騰キー
59およびカルキ抜きキー62が接続されている。ま
た、前記回路基板19からは、沸騰表示灯60、保温表
示灯61およびカルキ抜き表示灯63へ点灯指令信号、
警報ブザー65へ吹鳴指令信号が出力されることとなっ
ている。
【0035】そして、前記マイクロコンピュータ19
は、図5に示すように、空炊き検出禁止タイマー67の
カウントアップ後であって空炊き検出可能タイマー68
のカウント中において温度センサ16から入力される温
度情報(即ち、今回の検出温度T1と前回の検出温度
0)に基づいて小容量の電気ヒータである保温ヒータ
12Bの加熱による内容器4の温度上昇度ΔT=T1
0を演算する温度上昇度演算手段191と、該温度上
昇度演算手段191により求められた温度上昇度ΔTが
設定値ΔTs以上であるか否かを判定する判定手段19
2と、該判定手段192からの出力信号により空炊き報
知のための警報ブザー65に対して吹鳴作動指令信号を
出力する空炊き報知制御手段193とを備えて構成され
ている。
【0036】ついで、図6のフローチャートおよび図7
に示すタイムチャートを参照して、本実施例にかかる電
気貯湯容器における空炊き検出制御について詳述する。
【0037】電気貯湯容器への電源投入により内容器4
内の水への加熱が開始されるが、その際、ステップS1
において湯沸かしヒータ12AはOFF状態とされ、ス
テップS2において保温ヒータ12BがONされ、ステ
ップS3において空炊き検出禁止タイマー67のカウン
トが開始され、ステップS4において空炊き検出可能タ
イマー68のカウントが開始される。
【0038】そして、ステップS5において空炊き検出
禁止タイマー67のカウントアップ(例えば、t1=3
0秒経過)が確認されると、ステップS6において空炊
き検出可能タイマー68がカウントアップされたか否か
の判定がなされる。該判定は、空炊き検出を行う時間の
経過中であるか否かを判定するものであり、あまり長い
と湯沸かしに移行するまでに時間がかかり過ぎるところ
から、通常2分程度とされる。従って、該判定が肯定判
定(例えば、t2=2分経過)の場合には、ステップS
14へ進んで、湯沸かしヒータ12AがONされ、湯沸か
しが開始される。
【0039】前記判定が否定判定の場合には、ステップ
7に進んで測定間隔用タイマー69がセットされ、ス
テップS8において測定間隔用タイマー69のカウント
アップ(例えば、t3=5秒経過)を待って、ステップ
9において温度センサ16からの温度情報Tが入力さ
れる。そして、ステップS10において内容器4の温度上
昇度ΔT=T1−T0(ここで、T1:今回検出温度、
0:前回検出温度)が演算される。該演算は温度上昇
度演算手段191によりなされる。
【0040】ついで、ステップS11において前記温度上
昇度ΔTと設定値ΔTs(例えば、7℃)との比較が判
定手段192によりなされ、ΔT>ΔTsと判定された
場合には、ステップS12に進み、警報ブザー65が空炊
き報知制御手段193からの吹鳴作動指令信号により作
動せしめられ、ユーザに対する空炊き報知がなされる。
つまり、内容器4に水が入っている場合には、図7に点
線Xで示すように、保温ヒータ12Bによる加熱ではほ
とんど温度上昇が見られないのに対して、内容器4に水
が内空炊き状態のときには、図7に実線Yで示すよう
に、保温ヒータ12Bの電力に見合う温度上昇があると
ころから、上記判定により空炊きの検出がなされるので
ある。なお、ステップS11において否定判定された場合
(即ち、ΔT≦ΔTs)には、ステップS13において前
回データを今回データに更新して、ステップS6へリタ
ーンする。
【0041】上記したように、本実施例においては、空
炊き検出禁止タイマー67の時限t1(例えば、30
秒)の経過を待って、空炊き検出を行うようにしている
ため、空炊き検出開始時においても、内容器4の温度は
45℃程度にまでしか上昇しておらず(図7参照)、内
容器4の内周面にフッ素樹脂コーティングが施されてい
たとしてもヒータ加熱による熱劣化を起こすおそれはな
い。なお、従来方式のように空炊き検出を大容量の湯沸
かしヒータ12Aによる加熱で行う場合には、図7に鎖
線Zで示すように、急激な温度上昇を起こすところか
ら、空炊き検出禁止タイマー67の時限t1(例えば、
30秒)の経過後の空炊き検出時には70℃以上に温度
上昇し、しかも空炊き検出を行っている内に100℃以
上になってしまい、内容器4あるいはフッ素樹脂コーテ
ィングにダメージを与えることとなる。
【0042】上記実施例においては、空炊き検出時にお
いては二つのヒータのうち保温ヒータ12BをONさせ
ることとしているが、電気ヒータへの通電量制御により
湯沸かしと保温と使い分けるものでは、空炊き検出時に
は小通電量とすればよい。
【0043】本願発明は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器の上部
縦断面図である。
【図2】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器の下部
縦断面図である。
【図3】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器におけ
る操作パネル部分の拡大平面図である。
【図4】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器におけ
る電気的要素の構成を示すブロック図である。
【図5】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器におけ
るマイクロコンピュータの内容を示すブロック図であ
る。
【図6】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器におけ
る空炊き検出を説明するためのフローチャートである。
【図7】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器におけ
る空炊き検出時の温度変化を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1は容器本体、4は内容器、12Aは湯沸かしヒータ、
12Bは保温ヒータ、16は温度センサ、19は回路基
板(マイクロコンピュータ)、21は操作パネル、65
は警報ブザー、67は空炊き検出禁止タイマー、68は
空炊き検出可能タイマー、69は測定間隔用タイマー、
191は温度上昇度演算手段、192は判定手段、19
3は空炊き報知制御手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】ついで、ステップS11において前記温度上
昇度ΔTと設定値ΔTs(例えば、7℃)との比較が判
定手段192によりなされ、ΔT>ΔTsと判定された
場合には、ステップS12に進み、警報ブザー65が空炊
き報知制御手段193からの吹鳴作動指令信号により作
動せしめられ、ユーザに対する空炊き報知がなされる。
つまり、内容器4に水が入っている場合には、図7に点
線Yで示すように、保温ヒータ12Bによる加熱ではほ
とんど温度上昇が見られないのに対して、内容器4に水
が無い空炊き状態のときには、図7に実線Xで示すよう
に、保温ヒータ12Bの電力に見合う温度上昇があると
ころから、上記判定により空炊きの検出がなされるので
ある。なお、ステップS11において否定判定された場合
(即ち、ΔT≦ΔTs)には、ステップS13において前
回データを今回データに更新して、ステップS6へリタ
ーンする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量の異なる二つの電気ヒータにより内
    容器を加熱し、該内容器内に収容された水を沸騰させた
    後保温し得るように構成された電気貯湯容器であって、
    前記電気ヒータのうち小容量の電気ヒータの加熱作用に
    よる内容器の温度上昇度を演算する温度上昇度演算手段
    と、該温度上昇度演算手段により求められた温度上昇度
    が設定値以上であるか否かを判定する判定手段と、該判
    定手段からの出力信号により空炊き報知を行う空炊き報
    知制御手段とを備えていることを特徴とする電気貯湯容
    器。
  2. 【請求項2】 前記内容器の内周面には、フッ素樹脂コ
    ーティングが施されていることを特徴とする前記請求項
    1記載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記電気ヒータは、湯沸かしヒータおよ
    び保温ヒータとされていることを特徴とする前記請求項
    1および請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
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