JP2005007084A - 電気ポット - Google Patents
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Abstract
【課題】残水量の判定に特別な専用のセンサを必要とせず、お湯による給水の場合にも、確実に給水報知状態をリセットすることができるようにした電気ポットを提供する。
【解決手段】内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段により給水報知を行った後S3、当該給水報知のための残水量判定データをリセットするS5残水量判定データリセット手段を設けた。
【選択図】 図6
【解決手段】内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段により給水報知を行った後S3、当該給水報知のための残水量判定データをリセットするS5残水量判定データリセット手段を設けた。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気ポットに関し、さらに詳しくは給水報知機能を具備せしめた電気ポットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気ポットにおいては、内容器内に収容された水を電気ヒータによって加熱沸騰させた後、所定の保温温度に貯湯するようになっている。
【0003】
ところで、そのような電気ポットにおいて、内容器内の湯が所定量以下に少なくなると、内容器が過熱状態となったり、湯の注出(例えば、エアーポンプあるいは電動ポンプによる注出)ができなくなる。
【0004】
そこで、給水が必要な水位となっているか否かを検知する一般的な方法としては、例えば内容器内の水位を表示する水位表示部の水位を目で確認する方法、あるいは光センサー等による水位検知方法等が従来から知られている。
【0005】
ところが、水位表示部を目で確認する方法の場合、注湯操作に入る前に一々確認を要するため、ユーザーによっては確認を行うことなく注湯操作を行って、湯の注出が得られない時に始めて湯量が少なくなっているのに気づくという不具合がある。
【0006】
このような事情から、上記内容器の外周部における許容最低水位付近の温度を検出する給水センサーと、該給水センサーの検出温度の降下度を演算する温度降下度演算手段と、該温度降下度演算手段により求められた温度降下度と予じめ設定した所定の温度降下値とを比較する比較手段と、求められた温度降下度が設定降下値以上となった場合に給水指令を出力する給水指令出力手段と、該給水指令出力手段からの指令により表示又はアラーム等の給水報知を行う給水報知手段とを設け、給水が必要な状態にあることをユーザーに報知するようにしたものが提案されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0007】
このような給水報知手段を設けた場合、ユーザーは確実に給水が必要なことを確認することが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−154731号公報(第1−5頁、図1−3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の場合、水量が給水レベルまで低下したことを検出するための専用の給水センサーが必要である。
【0010】
また、一方温度データの変化(勾配)で残水量の判定を行ない、給水表示を行うようにしたものの場合、所定の温度以上の湯が給水された場合に給水判定がなされず、給水報知が継続されてしまう問題がある。
【0011】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、残水量の判定に特別な専用のセンサを必要とせず、お湯による給水の場合にも、確実に給水報知状態をリセットすることができるようにした電気ポットを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0013】
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段により給水報知を行った後、当該給水報知のための残水量判定データをリセットする残水量判定データリセット手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
このように残水量判定データリセット手段を設けて、上記給水報知手段により給水報知を行った後、当該給水報知のための残水量判定データをリセットするようにすると、以後適切な給水が行われたことに対応して、適切に給水報知状態がリセットされ得るようになる。
【0015】
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段による給水報知後も継続して上記温度センサにより水温を検出し、所定時間内に所定値以上の水温の低下があった場合には、上記給水報知手段による給水報知をリセットする給水報知リセット手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
このように給水報知リセット手段を設けて、上記給水報知手段による給水報知後も継続して上記温度センサにより水温を検出し、所定時間内に所定値以上の水温の低下があった場合には、上記給水報知手段による給水報知をリセットするようにすると、以後の適切な給水が行われたことに対応して、確実に給水報知がリセットされるようになる。
【0017】
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、給水報知をリセットした後、再度残水量の判定を行うように構成されていることを特徴としている。
【0018】
このように、給水報知をリセットした後、再度残水量の判定を行うようにすると、該残水量判定結果に対応して、適切に給水報知を行わせることができる。
【0019】
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第3の課題解決手段の構成において、残水量の判定は、給水報知リセット後、所定の水温まで加熱した時の温度勾配によりなされるように構成されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、給水報知リセット後、所定の水温まで加熱した時の温度勾配により、適切に残水量の判定がなされるようになり、確実な給水報知が可能となる。
【0021】
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第2,第3又は第4の課題解決手段の構成において、給水されたことが検知されることなく注湯操作がなされた時には、注湯される湯が注湯通路下流の流量センサまで達するに要した時間により残水量を判定し、該判定値に基いて新たな給水報知を行うように構成したことを特徴としている。
【0022】
例えば所定の温度以上の湯が給水された時のように、給水されたことが検知されることなく注湯がなされた時には、上記のように注湯される湯が注湯通路下流の流量センサまで達するに要した時間により実際の残水量を判定し、該判定値に基いて新たな給水報知を行うようにすると、継ぎ足された水の温度に関係なく適切に残水量の判定がなされるようになり、確実な給水報知が可能となる。
【0023】
【発明の効果】
以上の結果、本願発明の電気ポットによると、所定温度以上の湯又は水の何れであるかに拘わらず、所定量以上の給水があれば常に確実に給水表示がキャンセルされるようになり、給水表示の信頼性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、先ず本願発明の電気ポットの後述する各実施の形態に共通な電気ポット本体部および制御装置部分の構成と作用について説明する。
【0025】
(電気ポット本体部の構成)
図1ないし図4には、後述する本願発明の各実施の形態に共通な電気ポットの本体部および要部の構成が示されている。
【0026】
すなわち、この電気ポットは、先ず図1および図2に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部側開口部を開閉する蓋体2と、上記内容器3を湯沸し時において加熱する加熱手段である湯沸しヒータ4Aと、上記内容器3を保温時において加熱する加熱手段である保温ヒータ4Bと、上記内容器3内の湯を外部へ注出するためのパイプ状の給湯通路(湯注出通路)5と、該給湯通路5の途中に設けられた湯注出流量計測用の流量センサ80と、AC電源が接続されている状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に注出する電動式の給湯ポンプ6と、AC電源が接続されていない状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に送り出すエア式の手動給湯ポンプ18とを備えて構成されている。
【0027】
上記容器本体1は、外側面部を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内側面部を構成する上記内容器3と、上記外ケース7と上記内容器3とを上部側で一体に結合固定する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材9とからなっている。
【0028】
上記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10と、同じくステンレス製の円筒形状の外筒11との間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重壁構造の断熱構造体からなっており、その底部には、外周部を除いて上記内筒10の底面部のみにより構成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3aは若干上方に高く突出して成形されていて、その下面側には、上記湯沸しヒータ4Aと保温ヒータ4B(例えば雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータよりなる)が取り付けられている。
【0029】
上記内容器3の上端部には、上記内筒10側の上端部を中心軸方向に向けて絞り加工したヒートキープ構造の小径の給水口3bが形成されている。また符号12は、上記内容器3の温度(換言すれば、内容器3内の湯の温度)を検出する湯温検出手段として作用する底センサ(湯温センサ)であり、例えばサーミスタよりなっている。さらに、符号13は上記内容器3の満水位WL2を表示する凸状の満水位表示部である。また、図1中のWL1は後述する給水表示が行われる給水位を示している。
【0030】
上記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、上記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して上下方向に開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0031】
この蓋体2には、AC電源が接続されていない状態でも上記給湯通路5を介して外部への給湯が可能なように、手動押圧操作により圧縮作動されるエア式の手動給湯ポンプ18が配設されている。該手動給湯ポンプ18は、上記蓋体2の略中央部に形成された円筒部19内に配設されたベローズタイプのものとされており、押圧カバー20Aと押圧板20Bを介して蛇腹構造のベローズ20Cを下方に押圧操作することにより、ベローズ20C内の加圧空気20Dが空気吹込口を介して内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の吹き込み圧力によって内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されるようになっている。また、20Eはベローズ20Cの上方への復元バネ、15Aは下板15側のベローズ支持板である。なお、符号21a〜21dは、下方から上方に向けて相互に連通した蓋体2の蒸気排出通路、22は同蒸気排出通路21a〜21dの蒸気導出部21a側途中に配設された転倒止水弁である。
【0032】
上記蓋体2における下板15の下面には、金属製の内カバー部材23が固定されており、該内カバー部材23の外周縁には、上記蓋体2の閉蓋時において上記内容器3の給水口3bの上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン24が設けられている。符号59は、蓋開閉レバーである。
【0033】
上記給湯通路5の上流端側である上記内容器3の下部位置には、上記内容器3側湯導入筒6a、給湯ポンプ側湯吸入口6bを介して例えば軸シール型の直流電動式の給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては上記湯導入筒6aを介して湯吸込口6bより吸入された湯が当該電動式給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6cから吐出され、同給湯通路5の透明パイプ構造の直管部5bを経て、上記流量センサ80内の流量検出通路を通り、転倒止水弁側連結パイプ5cから外部への湯注出口5dに導かれるようになっている。
【0034】
透明パイプ構造の直管部5bは、上記容器本体1前面部右側の外ケース7と内容器3との間にあって下方から上方に延びており、対応する外ケース7の前面壁7aには、図3および図4に示すようなシースルー構造の水位表示計25が設けられている。この水位表示計25は、図4に詳細に示されるように、上記内側の直管部5bが見える縦長の透明窓部分に、水位量1l,2l,3lの目盛を付し、それらの間に上記直管部5b内の水位WL面が位置して上下方向に変動するようになっている。この水位WL面は、上記直管部5b背面側の図示しない凹面部と水のある直管部5b部分の凸レンズ作用で直径(幅)が広く拡大されて表示されるようになっているとともに、下方側から所定の色の発光ダイオードの光を照射されて、見やすく美しく表示されるようになっている。
【0035】
そして、上記目盛部の最下部には、上記図1の給水位WL1になったことを表わす給水マークFWL(給水)が付されており、後述する操作パネル部35の給水表示用LED47による給水表示とともに、該水位表示計25部分でも残水量が給水レベルまで低下したことが示されるようになっている。
【0036】
一方、符号35は、後述する各種スイッチ類38〜43の操作面や液晶表示部49の表示面を備えた操作パネル部、51aは、マイコン制御部や以下に述べる各種スイッチ類、液晶表示部(駆動部)等を備えたマイコン基板、51は、液晶表示部49の支持部材、50は、上記電動式給湯ポンプ6の駆動回路や湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bの加熱制御回路、安定化直流電源回路等を備えた電源基板である。
【0037】
上記操作パネル部35には、そのON操作によって上記給湯ポンプ6の駆動モータ61に電源を入れて駆動する給湯スイッチ38、同給湯スイッチ38のON操作をタイマーロックし、ON操作によって同タイマーロック状態を解除する給湯ロック解除スイッチ39、再沸騰スイッチ40、保温選択スイッチ41、省エネコース/タイマースイッチ42、計量給湯/キッチンタイマー選択スイッチ43、計量給湯/キッチンタイマー選択時における給湯量又は時間設定用アップダウンスイッチ43a,43b、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、省エネコース表示用LED48、給水表示用LED47、液晶表示部49等が設けられている。
【0038】
上記液晶表示部49には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等兼用表示部、保温設定温度表示部、まほうびん保温表示部などが設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
【0039】
この電動給湯型の電気ポットは、例えば上記給湯スイッチ38を押し続ける限り、連続的に上記電動給湯ポンプ6を駆動して湯を注出できる連続給湯モードと、給湯スイッチ38を押し続けても、予め上述のアップダウンスイッチ43a,43bで設定した所定量の湯を注出すると上記電動給湯ポンプ6が停止する計量給湯モードとの2種の給湯モードを備えて構成されている。
【0040】
そして、それら各給湯時に使用される上述の流量センサ80は、図1に示されるように例えば回転支軸81の外周に筒状のハブを介して螺旋状の回転スクリュー羽根82を遊嵌し、それらを給湯通路5の直管部5bの上端に嵌合筒を介して嵌合固定して構成されている。そして、上記回転スクリュー羽根82は、湯注出時の注出流量に応じて回転し、その回転数に対応した信号を検出流量として後述のマイコン制御部60に出力する。この流量センサ80は、また後述するように残水量の測定にも兼用される。
【0041】
(制御装置部の構成)
次に図5は、上記構成の電気ポット本体における制御装置の制御回路部分の構成を示すブロック図である。
【0042】
図4中、符号53は例えば平滑コンデンサおよび電源ICよりなり、マイコン制御部60および加熱制御部54、ポンプ電源部55等に直流電源を供給する直流安定化電源部、また54は湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4BのON,OFF制御用の加熱制御部、4A,4Bは上述した湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bよりなる加熱手段、38〜43は上述の給湯スイッチ他のスイッチ、6は上述の直流型の電動給湯ポンプである。
【0043】
上記湯沸しヒータ4Aは、例えば上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に湯沸しヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタを介して電源リレーを作動させ、それに対応して電源スイッチがONになることにより、駆動される。
【0044】
また、上記保温ヒータ4Bは、上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に保温ヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタがONになることにより、トライアックを駆動させて駆動される。
【0045】
また、上記マイコン制御部60には、さらに液晶表示部49、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、給水表示用LED47、省エネコース表示用LED48等の各種LED表示部や給湯スイッチ38、再沸騰スイッチ40、保温選択スイッチ41、給湯ロック解除スイッチ39、省エネコース/タイマースイッチ42等の各種操作部や底センサ(サーミスタ)12、流量センサ80などの各種センサー部等が、各々図示しない入出力ポートを介して接続されている。
【0046】
そして、以上の電気ポットでは、湯沸時又は再加熱時には上記湯沸しヒータ4Aを使用して高加熱出力で速やかに沸とう状態まで加熱した後に、ブザー音による沸とう報知(湯沸し完了報知)を行って湯沸しヒータ4AをOFFにし、その後、保温工程に移行する。また、沸とう加熱時の沸とうデータ(温度勾配)は、その時の水量、残水量の判定に利用される。
【0047】
(実施の形態1に係る給水表示制御)
先ず、図6は、上述のように構成された電気ポット本体に適用される本願発明の実施の形態1に係る給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【0048】
すなわち、該制御では、先ず最初にステップS1で湯沸し時の沸とうデータ(温度勾配)から残水量の判定を行ない、続くステップS2で同判定量に基いて実際の残水量が上述の給水を必要とする所定基準水位量WL1(図1参照)以下まで減っているか否かを判定する。
【0049】
この判定の結果、NOの時はYESとなるまで同判定を繰り返す一方、YESの時は、ステップS3で例えばアラーム音の発生による給水報知を行うとともに、ステップS4で上記操作パネル35部分の給水表示用LED47を点灯させる。そして、その上でステップS5に進み、それまでの給水報知、給水表示のための残水量記憶データをリセット(消去)する。
【0050】
このように、いったん給水報知および給水表示が行われると、それに対応して、それまでの残水量データを必ずリセットした上で、給水表示を継続させるようにすると、以後例えば80℃以上の温度の湯が継ぎ足されたような沸とう加熱時の温度勾配によっては水の継ぎ足しの有無を検知できない場合にも確実に給水表示用LED47を消灯できるようになる(後述)。
【0051】
そこで、次にステップS6に進んで、実際にユーザーによる所定量以上の水の継ぎ足しがあったか否かを判定する。この水の継ぎ足しがあったか否かの判定は、例えば上記底センサ12により検出される水温が所定時間内に所定値以上低下したか否かにより判定される。
【0052】
その結果、YESの水の継ぎ足しがあった時は、湯沸しヒータ4AをONにして再加熱を行うとともに、ステップS7に進んで、上記ステップS4,S5で行った給水報知および給水表示の全てをリセットして、給水報知を停止するとともに給水表示用LED47を消灯させ、さらにステップS8に進んで空炊き検知動作に入る。
【0053】
この空炊き検知動作では、先ずステップS9で、現在の湯沸し状態が空炊き状態であるか否かを判定し、空炊き状態であると判定された時には、ステップS10に進んで空炊きアラーム音を発生させて空炊き状態であることを報知するとともに空炊き表示を行った後、ステップS11で直ちに上記湯沸しヒータ4AをOFFにして湯沸しを停止する。
【0054】
他方、上記ステップS9でNOの空炊きではない時は、ステップS12に進んで、その沸とうデータ(温度勾配)により残水量を演算する。
【0055】
そして、さらにステップS13に進み、当該演算値から実際の残水量が、上述給水基準量WL1を超える所定量以上であるか否かを判定し、YESの時は沸点まで(沸とう状態まで)湯沸しを実行する一方、NOの給水基準量WL1以下である時は、ステップS15に進んで、上述の給水報知およぴ給水表示を行ってユーザーに給水をうながす。
【0056】
一方、これらの場合とは異なり、上述のステップS6の水の継ぎ足し検知の判定において、NOと判定された場合には、実際に水が継ぎ足されなかった場合と、実際に水が継ぎ足されたが、継ぎ足された水の温度が80℃以上に高く、沸とうデータによっては水を継ぎ足されたことが検知判定されなかった場合との2つの場合を含んでいる。
【0057】
そこで、該場合には、先ずステップS16で上記給湯スイッチ38のONによる注湯操作(湯注出操作)が行われたか否かを判定し、給湯ポンプ6を作動させる注湯操作が行われたYESの時には、ステップS17に進み、前述した流量センサ80によって残水量を測定する。この流量センサ80を使用した残水量の測定は、次のようにしてなされる。
【0058】
すなわち、上記給湯スイッチ38をON操作して注湯操作を始めると、上記給湯ポンプ6がONになった後、それから所定の距離はなれた流量センサ80部分に湯が達して流量の測定が開始されるまでの時間は、その時の残水量によって決まり、残水量が多ければ直管部5bの水位面も高いので短かく、残水量が少なければ逆に長くなる。したがって、同時間の大小を計時することによって継ぎ足された水の温度に関係なく残水量を測定することができる。
【0059】
そこで、次にステップS18に進み、そのようにして測定された残水量が、上記給水基準量WL1を超えた所定量以上であるか否かを判定する。
【0060】
そして、その結果がYESの給水を必要としない場合には、ステップS19に進んで上記点灯されている給水表示用LED47を消灯するとともにステップS20で残水量を確定し、保温を続ける。
【0061】
この結果、特別な専用のセンサを設けるまでもなく、例えば80℃以上の温度の湯が継ぎ足された場合にも確実に給水表示状態をリセットすることができるようになる。
【0062】
他方、NOの水も湯も継ぎ足されておらず、実際に給水を必要とする場合は、ステップS21の方に進んで、そのまま上述の給水報知と給水表示を継続して、ユーザーに給水をうながす。
【0063】
この結果、湯の場合を含めて実際に水の継ぎ足しがなかった場合には、確実に給水表示を続けさせることができる。
【0064】
これらの結果、給水表示の信頼性が向上する。
【0065】
(実施の形態2)
次に図7のフローチャートは、本願発明の実施の形態2に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示している。
【0066】
この実施の形態では、上記実施の形態1の場合と同様に所定の温度以上の湯の継ぎ足しがあった場合にも、それが十分な量のものである限り、確実に給水表示用LED47を消灯させるようにするに際し、図7のように、先ずステップS1で一旦給水報知、給水表示がなされて給水表示用LED47が点灯すると、次にステップS2で、湯沸しヒータ4Aを所定時間30分内OFFにして湯温を低下させる。そして、その後、ステップS3で同時間30分の経過が判定されると、次にステップS4で湯沸しヒータ4AをONにして強制的に再加熱(湯沸し)を行なって内容器3内の湯を沸とうさせる。
【0067】
そして、続くステップS5で、当該沸とうデータ(温度勾配)から残水量を演算し、その演算値に基いてステップS6で、実際の残水量が上述の給水基準量WL1を超える所定量以上であるか否かを判定し、YESの時はステップS7に進んで、上記給水表示用LED47を消灯させる。他方、NOの時は、上述のステップS1にリターンして、YESとなるまで上述のステップS1〜S6の動作を繰り返す。
【0068】
この結果、以上のような構成の場合にも、上記給水報知、給水表示後、30分が経過するまでの間に水の追加はもちろん、湯の継ぎ足しがあったような場合にも、以後の沸とうデータから水量の増加が分り、給水表示用LED47を確実に消灯させることができるようになる。
【0069】
(その他の実施の形態)
(1) 上述の実施の形態1の構成のように、給水を検知して、加熱後の湯量判定が所定値以下であれば、再度給水報知を行うようにした場合、上記加熱の初期(加熱後所定短時間)にて再給水報知の判断をし、再給水が必要な場合は給水報知を行い、そうでない場合の湯量判定は、その後再度行う。このようにすると、危険を早く報知し、かつ湯量判定の精度を上げることができるようになる。
【0070】
(2) 給水検知のメインの手法としては、湯沸し時のデータ(温度勾配ΔT又は水温と沸とう時間の関係)により初期湯量を判定し、その後は、吐出量を減算することにより、給水量を判定するようにしてもよい。
【0071】
(3) 湯の継ぎ足しを想定し、給水報知後、所定時間毎に湯沸しヒータ等の加熱源にて加熱を行い、定期的に湯量を判定するようにしてもよい。
【0072】
この場合、所定時間の加熱でも、所定温度までの加熱でも良い。
【0073】
(4) 給水報知後は、保温ヒータでの加熱を継続し、保温ヒータのON/OFF度合いにより、湯量を判定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に共通な電気ポット本体部分の断面図である。
【図2】同ポット本体部分の平面図である。
【図3】同ポット本体部分の水量表示部の斜視図である。
【図4】同ポット本体部分の水量表示部の水量表示状態を示す正面図である。
【図5】同ポット本体部分の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本願発明の実施の形態1に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【図7】本願発明の実施の形態2に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4Aは湯沸しヒータ、4Bは保温ヒータ、5は給湯通路、6は給湯ポンプ、7は外ケース、10は内筒、11は外筒、12は底センサ、18は手動給湯ポンプ、47は給水表示用LED、49は液晶表示部、60はマイコン制御部、80は流量センサ、FWMは給水マークである。
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気ポットに関し、さらに詳しくは給水報知機能を具備せしめた電気ポットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気ポットにおいては、内容器内に収容された水を電気ヒータによって加熱沸騰させた後、所定の保温温度に貯湯するようになっている。
【0003】
ところで、そのような電気ポットにおいて、内容器内の湯が所定量以下に少なくなると、内容器が過熱状態となったり、湯の注出(例えば、エアーポンプあるいは電動ポンプによる注出)ができなくなる。
【0004】
そこで、給水が必要な水位となっているか否かを検知する一般的な方法としては、例えば内容器内の水位を表示する水位表示部の水位を目で確認する方法、あるいは光センサー等による水位検知方法等が従来から知られている。
【0005】
ところが、水位表示部を目で確認する方法の場合、注湯操作に入る前に一々確認を要するため、ユーザーによっては確認を行うことなく注湯操作を行って、湯の注出が得られない時に始めて湯量が少なくなっているのに気づくという不具合がある。
【0006】
このような事情から、上記内容器の外周部における許容最低水位付近の温度を検出する給水センサーと、該給水センサーの検出温度の降下度を演算する温度降下度演算手段と、該温度降下度演算手段により求められた温度降下度と予じめ設定した所定の温度降下値とを比較する比較手段と、求められた温度降下度が設定降下値以上となった場合に給水指令を出力する給水指令出力手段と、該給水指令出力手段からの指令により表示又はアラーム等の給水報知を行う給水報知手段とを設け、給水が必要な状態にあることをユーザーに報知するようにしたものが提案されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0007】
このような給水報知手段を設けた場合、ユーザーは確実に給水が必要なことを確認することが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−154731号公報(第1−5頁、図1−3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の場合、水量が給水レベルまで低下したことを検出するための専用の給水センサーが必要である。
【0010】
また、一方温度データの変化(勾配)で残水量の判定を行ない、給水表示を行うようにしたものの場合、所定の温度以上の湯が給水された場合に給水判定がなされず、給水報知が継続されてしまう問題がある。
【0011】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、残水量の判定に特別な専用のセンサを必要とせず、お湯による給水の場合にも、確実に給水報知状態をリセットすることができるようにした電気ポットを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0013】
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段により給水報知を行った後、当該給水報知のための残水量判定データをリセットする残水量判定データリセット手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
このように残水量判定データリセット手段を設けて、上記給水報知手段により給水報知を行った後、当該給水報知のための残水量判定データをリセットするようにすると、以後適切な給水が行われたことに対応して、適切に給水報知状態がリセットされ得るようになる。
【0015】
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段による給水報知後も継続して上記温度センサにより水温を検出し、所定時間内に所定値以上の水温の低下があった場合には、上記給水報知手段による給水報知をリセットする給水報知リセット手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
このように給水報知リセット手段を設けて、上記給水報知手段による給水報知後も継続して上記温度センサにより水温を検出し、所定時間内に所定値以上の水温の低下があった場合には、上記給水報知手段による給水報知をリセットするようにすると、以後の適切な給水が行われたことに対応して、確実に給水報知がリセットされるようになる。
【0017】
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、給水報知をリセットした後、再度残水量の判定を行うように構成されていることを特徴としている。
【0018】
このように、給水報知をリセットした後、再度残水量の判定を行うようにすると、該残水量判定結果に対応して、適切に給水報知を行わせることができる。
【0019】
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第3の課題解決手段の構成において、残水量の判定は、給水報知リセット後、所定の水温まで加熱した時の温度勾配によりなされるように構成されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、給水報知リセット後、所定の水温まで加熱した時の温度勾配により、適切に残水量の判定がなされるようになり、確実な給水報知が可能となる。
【0021】
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第2,第3又は第4の課題解決手段の構成において、給水されたことが検知されることなく注湯操作がなされた時には、注湯される湯が注湯通路下流の流量センサまで達するに要した時間により残水量を判定し、該判定値に基いて新たな給水報知を行うように構成したことを特徴としている。
【0022】
例えば所定の温度以上の湯が給水された時のように、給水されたことが検知されることなく注湯がなされた時には、上記のように注湯される湯が注湯通路下流の流量センサまで達するに要した時間により実際の残水量を判定し、該判定値に基いて新たな給水報知を行うようにすると、継ぎ足された水の温度に関係なく適切に残水量の判定がなされるようになり、確実な給水報知が可能となる。
【0023】
【発明の効果】
以上の結果、本願発明の電気ポットによると、所定温度以上の湯又は水の何れであるかに拘わらず、所定量以上の給水があれば常に確実に給水表示がキャンセルされるようになり、給水表示の信頼性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、先ず本願発明の電気ポットの後述する各実施の形態に共通な電気ポット本体部および制御装置部分の構成と作用について説明する。
【0025】
(電気ポット本体部の構成)
図1ないし図4には、後述する本願発明の各実施の形態に共通な電気ポットの本体部および要部の構成が示されている。
【0026】
すなわち、この電気ポットは、先ず図1および図2に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部側開口部を開閉する蓋体2と、上記内容器3を湯沸し時において加熱する加熱手段である湯沸しヒータ4Aと、上記内容器3を保温時において加熱する加熱手段である保温ヒータ4Bと、上記内容器3内の湯を外部へ注出するためのパイプ状の給湯通路(湯注出通路)5と、該給湯通路5の途中に設けられた湯注出流量計測用の流量センサ80と、AC電源が接続されている状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に注出する電動式の給湯ポンプ6と、AC電源が接続されていない状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に送り出すエア式の手動給湯ポンプ18とを備えて構成されている。
【0027】
上記容器本体1は、外側面部を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内側面部を構成する上記内容器3と、上記外ケース7と上記内容器3とを上部側で一体に結合固定する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材9とからなっている。
【0028】
上記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10と、同じくステンレス製の円筒形状の外筒11との間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重壁構造の断熱構造体からなっており、その底部には、外周部を除いて上記内筒10の底面部のみにより構成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3aは若干上方に高く突出して成形されていて、その下面側には、上記湯沸しヒータ4Aと保温ヒータ4B(例えば雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータよりなる)が取り付けられている。
【0029】
上記内容器3の上端部には、上記内筒10側の上端部を中心軸方向に向けて絞り加工したヒートキープ構造の小径の給水口3bが形成されている。また符号12は、上記内容器3の温度(換言すれば、内容器3内の湯の温度)を検出する湯温検出手段として作用する底センサ(湯温センサ)であり、例えばサーミスタよりなっている。さらに、符号13は上記内容器3の満水位WL2を表示する凸状の満水位表示部である。また、図1中のWL1は後述する給水表示が行われる給水位を示している。
【0030】
上記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、上記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して上下方向に開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0031】
この蓋体2には、AC電源が接続されていない状態でも上記給湯通路5を介して外部への給湯が可能なように、手動押圧操作により圧縮作動されるエア式の手動給湯ポンプ18が配設されている。該手動給湯ポンプ18は、上記蓋体2の略中央部に形成された円筒部19内に配設されたベローズタイプのものとされており、押圧カバー20Aと押圧板20Bを介して蛇腹構造のベローズ20Cを下方に押圧操作することにより、ベローズ20C内の加圧空気20Dが空気吹込口を介して内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の吹き込み圧力によって内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されるようになっている。また、20Eはベローズ20Cの上方への復元バネ、15Aは下板15側のベローズ支持板である。なお、符号21a〜21dは、下方から上方に向けて相互に連通した蓋体2の蒸気排出通路、22は同蒸気排出通路21a〜21dの蒸気導出部21a側途中に配設された転倒止水弁である。
【0032】
上記蓋体2における下板15の下面には、金属製の内カバー部材23が固定されており、該内カバー部材23の外周縁には、上記蓋体2の閉蓋時において上記内容器3の給水口3bの上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン24が設けられている。符号59は、蓋開閉レバーである。
【0033】
上記給湯通路5の上流端側である上記内容器3の下部位置には、上記内容器3側湯導入筒6a、給湯ポンプ側湯吸入口6bを介して例えば軸シール型の直流電動式の給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては上記湯導入筒6aを介して湯吸込口6bより吸入された湯が当該電動式給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6cから吐出され、同給湯通路5の透明パイプ構造の直管部5bを経て、上記流量センサ80内の流量検出通路を通り、転倒止水弁側連結パイプ5cから外部への湯注出口5dに導かれるようになっている。
【0034】
透明パイプ構造の直管部5bは、上記容器本体1前面部右側の外ケース7と内容器3との間にあって下方から上方に延びており、対応する外ケース7の前面壁7aには、図3および図4に示すようなシースルー構造の水位表示計25が設けられている。この水位表示計25は、図4に詳細に示されるように、上記内側の直管部5bが見える縦長の透明窓部分に、水位量1l,2l,3lの目盛を付し、それらの間に上記直管部5b内の水位WL面が位置して上下方向に変動するようになっている。この水位WL面は、上記直管部5b背面側の図示しない凹面部と水のある直管部5b部分の凸レンズ作用で直径(幅)が広く拡大されて表示されるようになっているとともに、下方側から所定の色の発光ダイオードの光を照射されて、見やすく美しく表示されるようになっている。
【0035】
そして、上記目盛部の最下部には、上記図1の給水位WL1になったことを表わす給水マークFWL(給水)が付されており、後述する操作パネル部35の給水表示用LED47による給水表示とともに、該水位表示計25部分でも残水量が給水レベルまで低下したことが示されるようになっている。
【0036】
一方、符号35は、後述する各種スイッチ類38〜43の操作面や液晶表示部49の表示面を備えた操作パネル部、51aは、マイコン制御部や以下に述べる各種スイッチ類、液晶表示部(駆動部)等を備えたマイコン基板、51は、液晶表示部49の支持部材、50は、上記電動式給湯ポンプ6の駆動回路や湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bの加熱制御回路、安定化直流電源回路等を備えた電源基板である。
【0037】
上記操作パネル部35には、そのON操作によって上記給湯ポンプ6の駆動モータ61に電源を入れて駆動する給湯スイッチ38、同給湯スイッチ38のON操作をタイマーロックし、ON操作によって同タイマーロック状態を解除する給湯ロック解除スイッチ39、再沸騰スイッチ40、保温選択スイッチ41、省エネコース/タイマースイッチ42、計量給湯/キッチンタイマー選択スイッチ43、計量給湯/キッチンタイマー選択時における給湯量又は時間設定用アップダウンスイッチ43a,43b、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、省エネコース表示用LED48、給水表示用LED47、液晶表示部49等が設けられている。
【0038】
上記液晶表示部49には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等兼用表示部、保温設定温度表示部、まほうびん保温表示部などが設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
【0039】
この電動給湯型の電気ポットは、例えば上記給湯スイッチ38を押し続ける限り、連続的に上記電動給湯ポンプ6を駆動して湯を注出できる連続給湯モードと、給湯スイッチ38を押し続けても、予め上述のアップダウンスイッチ43a,43bで設定した所定量の湯を注出すると上記電動給湯ポンプ6が停止する計量給湯モードとの2種の給湯モードを備えて構成されている。
【0040】
そして、それら各給湯時に使用される上述の流量センサ80は、図1に示されるように例えば回転支軸81の外周に筒状のハブを介して螺旋状の回転スクリュー羽根82を遊嵌し、それらを給湯通路5の直管部5bの上端に嵌合筒を介して嵌合固定して構成されている。そして、上記回転スクリュー羽根82は、湯注出時の注出流量に応じて回転し、その回転数に対応した信号を検出流量として後述のマイコン制御部60に出力する。この流量センサ80は、また後述するように残水量の測定にも兼用される。
【0041】
(制御装置部の構成)
次に図5は、上記構成の電気ポット本体における制御装置の制御回路部分の構成を示すブロック図である。
【0042】
図4中、符号53は例えば平滑コンデンサおよび電源ICよりなり、マイコン制御部60および加熱制御部54、ポンプ電源部55等に直流電源を供給する直流安定化電源部、また54は湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4BのON,OFF制御用の加熱制御部、4A,4Bは上述した湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bよりなる加熱手段、38〜43は上述の給湯スイッチ他のスイッチ、6は上述の直流型の電動給湯ポンプである。
【0043】
上記湯沸しヒータ4Aは、例えば上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に湯沸しヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタを介して電源リレーを作動させ、それに対応して電源スイッチがONになることにより、駆動される。
【0044】
また、上記保温ヒータ4Bは、上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に保温ヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタがONになることにより、トライアックを駆動させて駆動される。
【0045】
また、上記マイコン制御部60には、さらに液晶表示部49、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、給水表示用LED47、省エネコース表示用LED48等の各種LED表示部や給湯スイッチ38、再沸騰スイッチ40、保温選択スイッチ41、給湯ロック解除スイッチ39、省エネコース/タイマースイッチ42等の各種操作部や底センサ(サーミスタ)12、流量センサ80などの各種センサー部等が、各々図示しない入出力ポートを介して接続されている。
【0046】
そして、以上の電気ポットでは、湯沸時又は再加熱時には上記湯沸しヒータ4Aを使用して高加熱出力で速やかに沸とう状態まで加熱した後に、ブザー音による沸とう報知(湯沸し完了報知)を行って湯沸しヒータ4AをOFFにし、その後、保温工程に移行する。また、沸とう加熱時の沸とうデータ(温度勾配)は、その時の水量、残水量の判定に利用される。
【0047】
(実施の形態1に係る給水表示制御)
先ず、図6は、上述のように構成された電気ポット本体に適用される本願発明の実施の形態1に係る給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【0048】
すなわち、該制御では、先ず最初にステップS1で湯沸し時の沸とうデータ(温度勾配)から残水量の判定を行ない、続くステップS2で同判定量に基いて実際の残水量が上述の給水を必要とする所定基準水位量WL1(図1参照)以下まで減っているか否かを判定する。
【0049】
この判定の結果、NOの時はYESとなるまで同判定を繰り返す一方、YESの時は、ステップS3で例えばアラーム音の発生による給水報知を行うとともに、ステップS4で上記操作パネル35部分の給水表示用LED47を点灯させる。そして、その上でステップS5に進み、それまでの給水報知、給水表示のための残水量記憶データをリセット(消去)する。
【0050】
このように、いったん給水報知および給水表示が行われると、それに対応して、それまでの残水量データを必ずリセットした上で、給水表示を継続させるようにすると、以後例えば80℃以上の温度の湯が継ぎ足されたような沸とう加熱時の温度勾配によっては水の継ぎ足しの有無を検知できない場合にも確実に給水表示用LED47を消灯できるようになる(後述)。
【0051】
そこで、次にステップS6に進んで、実際にユーザーによる所定量以上の水の継ぎ足しがあったか否かを判定する。この水の継ぎ足しがあったか否かの判定は、例えば上記底センサ12により検出される水温が所定時間内に所定値以上低下したか否かにより判定される。
【0052】
その結果、YESの水の継ぎ足しがあった時は、湯沸しヒータ4AをONにして再加熱を行うとともに、ステップS7に進んで、上記ステップS4,S5で行った給水報知および給水表示の全てをリセットして、給水報知を停止するとともに給水表示用LED47を消灯させ、さらにステップS8に進んで空炊き検知動作に入る。
【0053】
この空炊き検知動作では、先ずステップS9で、現在の湯沸し状態が空炊き状態であるか否かを判定し、空炊き状態であると判定された時には、ステップS10に進んで空炊きアラーム音を発生させて空炊き状態であることを報知するとともに空炊き表示を行った後、ステップS11で直ちに上記湯沸しヒータ4AをOFFにして湯沸しを停止する。
【0054】
他方、上記ステップS9でNOの空炊きではない時は、ステップS12に進んで、その沸とうデータ(温度勾配)により残水量を演算する。
【0055】
そして、さらにステップS13に進み、当該演算値から実際の残水量が、上述給水基準量WL1を超える所定量以上であるか否かを判定し、YESの時は沸点まで(沸とう状態まで)湯沸しを実行する一方、NOの給水基準量WL1以下である時は、ステップS15に進んで、上述の給水報知およぴ給水表示を行ってユーザーに給水をうながす。
【0056】
一方、これらの場合とは異なり、上述のステップS6の水の継ぎ足し検知の判定において、NOと判定された場合には、実際に水が継ぎ足されなかった場合と、実際に水が継ぎ足されたが、継ぎ足された水の温度が80℃以上に高く、沸とうデータによっては水を継ぎ足されたことが検知判定されなかった場合との2つの場合を含んでいる。
【0057】
そこで、該場合には、先ずステップS16で上記給湯スイッチ38のONによる注湯操作(湯注出操作)が行われたか否かを判定し、給湯ポンプ6を作動させる注湯操作が行われたYESの時には、ステップS17に進み、前述した流量センサ80によって残水量を測定する。この流量センサ80を使用した残水量の測定は、次のようにしてなされる。
【0058】
すなわち、上記給湯スイッチ38をON操作して注湯操作を始めると、上記給湯ポンプ6がONになった後、それから所定の距離はなれた流量センサ80部分に湯が達して流量の測定が開始されるまでの時間は、その時の残水量によって決まり、残水量が多ければ直管部5bの水位面も高いので短かく、残水量が少なければ逆に長くなる。したがって、同時間の大小を計時することによって継ぎ足された水の温度に関係なく残水量を測定することができる。
【0059】
そこで、次にステップS18に進み、そのようにして測定された残水量が、上記給水基準量WL1を超えた所定量以上であるか否かを判定する。
【0060】
そして、その結果がYESの給水を必要としない場合には、ステップS19に進んで上記点灯されている給水表示用LED47を消灯するとともにステップS20で残水量を確定し、保温を続ける。
【0061】
この結果、特別な専用のセンサを設けるまでもなく、例えば80℃以上の温度の湯が継ぎ足された場合にも確実に給水表示状態をリセットすることができるようになる。
【0062】
他方、NOの水も湯も継ぎ足されておらず、実際に給水を必要とする場合は、ステップS21の方に進んで、そのまま上述の給水報知と給水表示を継続して、ユーザーに給水をうながす。
【0063】
この結果、湯の場合を含めて実際に水の継ぎ足しがなかった場合には、確実に給水表示を続けさせることができる。
【0064】
これらの結果、給水表示の信頼性が向上する。
【0065】
(実施の形態2)
次に図7のフローチャートは、本願発明の実施の形態2に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示している。
【0066】
この実施の形態では、上記実施の形態1の場合と同様に所定の温度以上の湯の継ぎ足しがあった場合にも、それが十分な量のものである限り、確実に給水表示用LED47を消灯させるようにするに際し、図7のように、先ずステップS1で一旦給水報知、給水表示がなされて給水表示用LED47が点灯すると、次にステップS2で、湯沸しヒータ4Aを所定時間30分内OFFにして湯温を低下させる。そして、その後、ステップS3で同時間30分の経過が判定されると、次にステップS4で湯沸しヒータ4AをONにして強制的に再加熱(湯沸し)を行なって内容器3内の湯を沸とうさせる。
【0067】
そして、続くステップS5で、当該沸とうデータ(温度勾配)から残水量を演算し、その演算値に基いてステップS6で、実際の残水量が上述の給水基準量WL1を超える所定量以上であるか否かを判定し、YESの時はステップS7に進んで、上記給水表示用LED47を消灯させる。他方、NOの時は、上述のステップS1にリターンして、YESとなるまで上述のステップS1〜S6の動作を繰り返す。
【0068】
この結果、以上のような構成の場合にも、上記給水報知、給水表示後、30分が経過するまでの間に水の追加はもちろん、湯の継ぎ足しがあったような場合にも、以後の沸とうデータから水量の増加が分り、給水表示用LED47を確実に消灯させることができるようになる。
【0069】
(その他の実施の形態)
(1) 上述の実施の形態1の構成のように、給水を検知して、加熱後の湯量判定が所定値以下であれば、再度給水報知を行うようにした場合、上記加熱の初期(加熱後所定短時間)にて再給水報知の判断をし、再給水が必要な場合は給水報知を行い、そうでない場合の湯量判定は、その後再度行う。このようにすると、危険を早く報知し、かつ湯量判定の精度を上げることができるようになる。
【0070】
(2) 給水検知のメインの手法としては、湯沸し時のデータ(温度勾配ΔT又は水温と沸とう時間の関係)により初期湯量を判定し、その後は、吐出量を減算することにより、給水量を判定するようにしてもよい。
【0071】
(3) 湯の継ぎ足しを想定し、給水報知後、所定時間毎に湯沸しヒータ等の加熱源にて加熱を行い、定期的に湯量を判定するようにしてもよい。
【0072】
この場合、所定時間の加熱でも、所定温度までの加熱でも良い。
【0073】
(4) 給水報知後は、保温ヒータでの加熱を継続し、保温ヒータのON/OFF度合いにより、湯量を判定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に共通な電気ポット本体部分の断面図である。
【図2】同ポット本体部分の平面図である。
【図3】同ポット本体部分の水量表示部の斜視図である。
【図4】同ポット本体部分の水量表示部の水量表示状態を示す正面図である。
【図5】同ポット本体部分の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本願発明の実施の形態1に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【図7】本願発明の実施の形態2に係る電気ポットの給水報知および給水表示制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4Aは湯沸しヒータ、4Bは保温ヒータ、5は給湯通路、6は給湯ポンプ、7は外ケース、10は内筒、11は外筒、12は底センサ、18は手動給湯ポンプ、47は給水表示用LED、49は液晶表示部、60はマイコン制御部、80は流量センサ、FWMは給水マークである。
Claims (5)
- 内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段により給水報知を行った後、当該給水報知のための残水量判定データをリセットする残水量判定データリセット手段を設けたことを特徴とする電気ポット。
- 内容器と、内容器内の水を加熱する加熱手段と、内容器内の水の温度を検出する温度センサと、内容器内の水を加熱沸とうさせて湯沸しを行ない、その後所定の温度に保温する加熱制御手段と、内容器内の残水量が所定量以下に低下したことを判定して給水が必要なことを報知する給水報知手段とを備えてなる電気ポットにおいて、上記給水報知手段による給水報知後も継続して上記温度センサにより水温を検出し、所定時間内に所定値以上の水温の低下があった場合には、上記給水報知手段による給水報知をリセットする給水報知リセット手段を設けたことを特徴とする電気ポット。
- 給水報知をリセットした後、再度残水量の判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項2記載の電気ポット。
- 残水量の判定は、給水報知リセット後、所定の水温まで加熱した時の温度勾配によりなされるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の電気ポット。
- 給水されたことが検知されることなく注湯操作がなされた時には、注湯される湯が注湯通路下流の流量センサまで達するに要した時間により残水量を判定し、該判定値に基いて新たな給水報知を行うように構成したことを特徴とする請求項2,3又は4記載の電気ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 2003-06-23 JP JP2003177474A patent/JP2005007084A/ja active Pending
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KR102322758B1 (ko) * | 2020-04-01 | 2021-11-09 | (주)쿠첸 | 유체 보충 필요를 판단하는 가열 장치 |
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