JP3928586B2 - 電気ポット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、再沸とう機能を備えた電気ポットに関するものである。
【従来の技術】
【0003】
所定の保温温度で保温中の湯を再び沸とう状態まで加熱する再沸とう機能は、コーヒーをドリップするときなどに便利である。
【0004】
従来、この再沸とう制御は、先ず湯沸し時の沸点を加熱制御手段に記憶させておいて、次回の再沸とうの沸とう判定に使用するとともに、該再沸とう時の沸点を次回の再沸とう制御時の沸とう判定に使用する構成(節約再沸とう)が採用されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−196425号公報(第1頁−8頁、図1−9)
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、以上のような構成の場合、湯沸し時点で、何らかの原因により例えば98℃未満の温度で沸とうと判定されて早切れすると、同98℃未満の早切れしやすい温度が沸点温度として沸点記憶手段に記憶され、次回以降の再沸とう制御時にも早切れが続いてしまう問題がある。
【0007】
また仮に湯沸し時に適正な沸点データが記憶されていたとしても、例えば保温中に電源プラグが外れたりすると、当該沸点データの記憶がなくなる(リセット)。したがって、例えば90℃以上の高温保温中に再沸とうされると、やはり早切れが生じる可能性がある。
【0008】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、再沸とう加熱時、再沸とう制御用の沸点記憶手段に記憶されている沸点温度の有無および同沸点記憶手段に記憶されている沸点温度が早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度よりも高いか低いか、または再沸とう加熱開始後の初期水温が早切れを生じさせる程度に高い温度であるか否かなどによって、以降の沸とう判定方法を適切に変更することにより、従来のような早切れの問題を防止するようにした電気ポットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、上記従来の問題を確実に解決し、その目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0010】
(1) 請求項1の発明
この発明の課題解決手段は、内容器と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、上記内容器内の水の温度を検出する温度センサと、上記加熱手段により上記内容器内の水を加熱して湯沸しを行う湯沸し制御手段と、該湯沸し制御手段による湯沸しによって上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定手段と、該沸とう判定手段が沸とうと判定した時の温度を沸点として記憶する沸点記憶手段と、上記湯沸し制御手段により加熱沸とうされた湯を所定の保温温度に保温する保温制御手段と、該保温制御手段による所定の保温温度での保温状態において再沸とう制御を行う再沸とうスイッチと、該再沸 とうスイッチがONされた再沸とう制御開始時に、上記沸点記憶手段に先の湯沸し制御又は再沸とう制御による沸とう判定時の沸点温度が記憶されている否かを判定し、上記沸点記憶手段に早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度以上の沸点温度が記憶されている場合には、同記憶されている沸点温度を基準として上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度が同沸点温度となるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記沸点記憶手段に沸点温度が記憶されていない場合には、改めて沸とう判定を行って沸とうと判定された時の沸点温度を演算し、同演算された沸点温度を、早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度と比較し、同演算された沸点温度が、当該早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度よりも低く、早切れを生じさせる恐れがある場合には、同演算された沸点温度を上記沸点記憶手段に記憶させることなく、上記温度センサが検出する上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせる再沸とう制御手段とからなることを特徴としている。
【0011】
このように、再沸とうスイッチがONされた再沸とう制御時において、沸点記憶手段に記憶されている再沸とう制御時の沸とう判定温度がない場合、および同沸とう判定温度があっても同判定温度が早切れを生じさせるか否かの基準となる所定の基準温度よりも低いような場合には、該再沸とう制御時においても同沸点記憶手段に記憶されている沸とう判定温度に関係なく、上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定するようにすると、例えば電源プラグが外れて沸点データがリセットされた場合や湯沸し時又は先の再沸とう制御時の誤った(低すぎる)沸点データに基いて再沸とう制御がなされた時に、再沸とう加熱制御が早切れし、十分な目標温度の熱湯が得られないといった問題が確実に解消される。
【0012】
(2) 請求項2の発明
この発明の課題解決手段は、内容器と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、上記内容器内の水の温度を検出する温度センサと、上記加熱手段により上記内容器内の水を加熱して湯沸しを行う湯沸し制御手段と、該湯沸し制御手段による湯沸しによって上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定手段と、該沸とう判定手段が沸とうと判定した時の温度を沸点として記憶する沸点記憶手段と、上記湯沸し制御手段により加熱沸とうされた湯を所定の保温温度に保温する保温制御手段と、該保温制御手段による所定の保温温度での保温状態において再沸とう制御を行う再沸とうスイッチと、該再沸とうスイッチがONされた再沸とう制御開始時に、上記沸点記憶手段に先の湯沸し制御又は再沸とう制御による沸とう判定時の沸点温度が記憶されている否かを判定し、上記沸点記憶手段に早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度以上の適正な沸点温度が記憶されている場合には、同記憶されている沸点温度を基準として上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度が同沸点温度となるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記沸点記憶手段に沸点温度が記憶されていない場合には、上記温度センサによって上記内容器内の水の初期水温を検出し、同検出された初期水温が早切れを招く恐れがある所定の基準温度よりも低い温度である場合には、上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう制御時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記検出された初期水温が上記早切れを招く恐れがある所定の基準温度以上に高い温度である場合には、上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定を複数回行って同複 数回沸とうと判定されるまで上記内容器内の水を加熱沸とうさせる再沸とう制御手段とからなることを特徴としている。
【0013】
このように、電源プラグが外れるなどの原因により再沸とう制御用の沸点記憶手段に沸点データが記憶されていない場合において、温度センサによって検出された再沸とう加熱開始時の初期水温が、早切れを生じさせる可能性がある所定の基準温度以上の高温の場合(例えば90℃以上の場合)には、再沸とう制御時の再沸とう加熱を終了させるに際して、所定の複数回、上記温度センサによる水温検出値の上昇度合が所定値以下に低下することに基く沸とう判定を行わせ、同複数回の判定で全て沸とうと判定された時に初めて再沸とう加熱を終了させるようにすると、沸点データが無い状態で、しかも所定値以上に内容器内の水温が高いことに基いて再沸とう制御時の加熱制御が早切れし、十分な目標温度の熱湯が得られないといった問題が確実に解消される。
【発明の効果】
【0014】
以上の結果、本願発明の電気ポットによると、従来のような再沸とう制御時の早切れを確実に防止することができるようになり、再沸とう制御による十分に高温の熱湯を安定して得ることができる。
【発明の実施の形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、先ず本願発明の電気ポットの各実施の形態に共通な電気ポット本体部およびその制御装置部の構成と作用について説明する。
【0016】
(電気ポット本体部の構成)
図1ないし図3には、後述する本願発明の各実施の形態に共通な電気ポットの本体部および制御装置部の構成が示されている。
【0017】
すなわち、この電気ポットは、先ず図1および図2に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部側開口部を開閉する蓋体2と、上記内容器3を湯沸し時において加熱する加熱手段である湯沸しヒータ4Aと、上記内容器3を保温時において加熱する加熱手段である保温ヒータ4Bと、上記内容器3内の湯を外部へ給湯注出するための給湯通路(湯注出通路)5と、該給湯通路5の途中に設けられた注出流量計測用の流量センサ80と、AC電源が接続されている状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に注出する電動式の給湯ポンプ6と、AC電源が接続されていない状態において上記給湯通路5を介して内容器3内の湯を外部に送り出すエア式の手動給湯ポンプ18とを備えて構成されている。
【0018】
上記容器本体1は、外側面部を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内側面部を構成する上記内容器3と、上記外ケース7と内容器3とを上部側で一体に結合固定する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材9とからなっている。
【0019】
上記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10と、同じくステンレス製の円筒形状の外筒11との間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重壁構造の断熱構造体からなっており、その底部には、外周部を除いて上記内筒10の底面部のみにより構成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3aは若干上方に高く突出して成形されていて、その下面側には、上記湯沸しヒータ4Aと保温ヒータ4B(例えば雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータよりなる)が取り付けられている。
【0020】
上記内容器3の上端部には、上記内筒10側の上端部を中心軸方向に向けて絞り加工したヒートキープ構造の小径の給水口3bが形成されている。また符号12は、上記内容器3の温度(換言すれば、内容器3内の湯の温度)を検出する湯温検出手段として作用する底センサ(湯温センサ)であり、サーミスタよりなっている。さらに、符号13は上記内容器3の満水位を表示する凸状の満水位表示部である。
【0021】
上記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、上記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して上下方向に開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0022】
この蓋体2には、AC電源が接続されていない状態でも上記給湯通路5を介して外部への給湯が可能なように、手動押圧操作により圧縮作動されるエア式の手動給湯ポンプ18が配設されている。該手動給湯ポンプ18は、上記蓋体2の略中央部に形成された円筒部19内に配設されたベローズタイプのものとされており、押圧カバー20Aと押圧板20Bを介して蛇腹構造のベローズ20Cを下方に押圧操作することにより、ベローズ20C内の加圧空気20Dが空気吹込口を介して内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の吹き込み圧力によって内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されるようになっている。また、20Eはベローズ20Cの上方への復元バネ、15Aは下板15側のベローズ支持板である。なお、符号21a〜21dは、下方から上方に向けて相互に連通した蓋体2の蒸気排出通路、22は同蒸気排出通路21a〜21dの蒸気導出部21a側途中に配設された転倒止水弁である。
【0023】
上記蓋体2における下板15の下面には、金属製の内カバー部材23が固定されており、該内カバー部材23の外周縁には、上記蓋体2の閉蓋時において上記内容器3の給水口3bの上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン24が設けられている。
【0024】
上記給湯通路5の上流端側である上記内容器3の下部位置には、内容器3側湯導入筒6a、給湯ポンプ側湯吸入口6bを介して例えば軸シール型の直流電動式の給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては上記湯導入筒6aを介して湯吸込口6bより吸入された湯が当該電動式給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6cから吐出され、同給湯通路5の直管部5bを経て、上記流量センサ80内の流量検出通路を通り、転倒止水弁側連結パイプ5cから外部への湯注出口5dに導かれる。
【0025】
一方、符号35は、後述する各種スイッチ類の操作面や液晶表示部の表示面を備えた操作パネル部、51aは、マイコン制御部60や以下に述べる各種スイッチ類38〜41,42,43、液晶表示装置(駆動部)等を備えたマイコン基板、51は、液晶表示部47の支持部材、50は、上記電動式給湯ポンプ6の駆動回路や湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bの加熱制御回路、安定化直流電源回路等を備えた電源基板である。
【0026】
上記操作パネル部35には、そのON操作によって上記給湯ポンプ6の駆動モータ61に電源を入れて駆動する給湯スイッチ38、同給湯スイッチ38のON操作をタイマーロックし、ON操作によって同ロック状態を解除する給湯ロック解除スイッチ39、再沸騰/保温選択スイッチ40、おやすみタイマースイッチ41、定量給湯モード選択時における給湯量設定用アップダウンスイッチ42,43、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、液晶表示部47等が設けられている。
【0027】
上記液晶表示部47には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等兼用表示部47a、保温設定温度表示部47b、まほうびん保温表示部47cが設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
【0028】
(制御装置部の構成)
次に図3は、上記構成の電気ポット本体における制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【0029】
図3中、符号53は例えば平滑コンデンサおよび電源ICよりなり、マイコン制御部60および加熱制御部54、ポンプ電源部55等に直流電源を供給する直流安定化電源部、また54は湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4BのON,OFF制御用の加熱制御部、4A,4Bは上述した湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bよりなる加熱手段、38〜43は上述の給湯スイッチ他のスイッチ、6は上述の直流型の電動給湯ポンプである。
【0030】
上記湯沸しヒータ4Aは、例えば上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に湯沸しヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタを介して電源リレーを作動させ、それに対応して電源スイッチがONになることにより、駆動される。
【0031】
また、上記保温ヒータ4Bは、上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に保温ヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタがONになることにより、トライアックを駆動させて駆動される。
【0032】
また、上記マイコン制御部60には、さらに液晶表示部47、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、湯沸し完了等報知手段64等の各種LED表示部や給湯スイッチ38、再沸騰/保温選択スイッチ40、給湯ロック解除スイッチ39、おやすみタイマースイッチ41等の各種操作部や底センサ(サーミスタ)12、流量センサ80などの各種センサー部等が、各々図示しない入出力ポートを介して接続されている。
【0033】
そして、以上の電気ポットでは、湯沸し時には上記湯沸しヒータ4Aを使用して高加熱出力で速やかに沸とう状態まで加熱した後に、ブザー音による沸とう報知(湯沸し完了報知)を行って湯沸しヒータ4AをOFFにし、その後、保温工程に移行する。また、湯沸し完了後、所定の保温温度(例えば98℃、90℃)での保温状態において、再沸とうスイッチ40の再沸とうキーが押された場合には再沸とう加熱を行ない、所定の沸とう温度に達した時(再沸とう完了時)にも、同様の沸とう報知を行う。
【0034】
この所定の保温温度で保温中の湯を再び沸とう状態まで加熱する再沸とう制御は、基本的には湯沸し時の沸点を加熱制御手段であるマイコン制御部60に記憶させておいて、次回の再沸とう制御時の沸とう判定に使用するとともに、該再沸とう制御時の沸点を次回の再沸とう制御時の沸とう判定に使用する構成(節約再沸とう)が採用されているが、該基本となる制御構成は、以下の各実施の形態のように早切れの生じる可能性がある場合には、所定の条件の下で以下のように変更される。
【0035】
(実施の形態1に係る再沸とう制御)
先ず、図4は、上述のように構成された電気ポットに適用される本願発明の実施の形態1に係る再沸とう制御の内容を示すフローチャートである。
【0036】
すでに述べたように、湯沸し時の沸とう温度(沸点温度)を検知記憶させておいて、以後の再沸とう時の沸とう判定を行わせるようにした場合、湯沸し時に何らかの理由で、早切れが生じると、以後、何度再沸とうさせても早切れするようになる(従来の問題点参照)。
【0037】
このような早切れが生じる場合、設定保温温度90℃での保温状態から再沸とうさせる場合には、水温92℃位で沸とう検知している。そして、96℃未満の水温で、沸とう判定が終了した場合は、早切れの可能性がある。
【0038】
この実施の形態では、そのような96℃未満で沸とう判定が終了した場合には、沸とう報知を行わず、もう一度沸とう判定を行った上で、沸とう報知するようにすることにより、より正しい沸とう判定を可能とし、上述のような早切れを生じさせないようにしたことを特徴としている。
【0039】
すなわち、該制御では、再沸とうスイッチ40の再沸とうキーONにより制御を開始し、先ずステップS1で、沸とう状態の検知判定を行う。その結果、NOの沸とう状態でないときは、そのまま同制御を終了する。
【0040】
他方、YESの沸とう状態のときは、ステップS2に進んで現在の水温を測定する。そして、さらにステップS3に進んで、同測定された水温値が、上記早切れの可能性が生じる基準温度96℃未満であるか否かを判定し、YESのときは上記ステップS1〜S3にリターンして、上記測定水温が上記基準温度96℃以上となるまで、再沸とう加熱を続けながら上記沸とう検知、水温測定、96℃未満判定を繰り返す。
【0041】
そして、それらの結果、測定された水温が96℃以上に上昇して、ステップS3でNOになると(早切れの可能性がなくなると)、初めてステップS4に進んで、上記湯沸し完了等報知手段64を作動させて沸とう状態になった旨の報知(再沸とう完了報知)を行う。
【0042】
このような構成によれば、早切れの恐れがある96℃未満で沸とう判定が終了した場合には、決して沸とう報知を行わず、もう一度96℃以上での沸とう判定を行った上で、確実に沸とう報知するようにしていることから、より正しい沸とう判定が可能となり、従来のような早切れを可及的に防止することができる。
【0043】
(実施の形態2)
次に、図5のフローチャートは、本願発明の実施の形態2に係る電気ポットの再沸とう制御の内容を示している。
【0044】
すでに述べたように、湯沸し時の沸とう温度を検知記憶させておいて、再沸とう時の沸とう判定を行わせるようにした場合、湯沸し時に何らかの理由で、早切れが生じると、以後、何度再沸とうさせても早切れするようになる。
【0045】
このような再沸とう時の早切れが生じる理由は、湯沸し時にマイコン制御部60内に記憶された沸とう検知温度(沸点データ)が、目標温度(例えば高温保温温度98℃)よりも低いことによる。
【0046】
そこで、この実施の形態では、湯沸し時に記憶された沸点データが98℃以上の場合には、同マイコン制御部60に記憶されている沸点データ(98℃〜100℃)を基に沸とう判定するが、他方マイコン制御部60に記憶されている沸点データが98℃よりも低い場合には、同温度を基に沸とう判定を行うのではなく、湯沸し加熱制御時と同様に沸点(98℃〜100℃)に基く通常の沸とう判定による通常の湯沸し加熱制御を行うようにすることにより、以後は正しい沸点データに基いて早切れのない適切な再沸とう加熱を行えるようにしたことを特徴としている。
【0047】
すなわち、該制御では、湯沸し又は再沸とう制御開始後、先ずステップS1で、現在沸とう中であるか否かを判定する。この沸とう中の判定は、例えば所定時間以上上述した水温センサの出力値の上昇変化がなくなったことに基いてなされる。そして、その結果、沸とう中であるYESの場合には、次にステップS2に進んで、マイコン制御部60中に沸点データが記憶されているか否かを判定し、NOの沸点データの記憶がない時(湯沸し時又は電源プラグが外れたことによるリセット時)はステップS3,S5,S6に進んで改めて沸とう判定を行ない、沸とう検知、沸点温度の演算を行ない、同演算データをメモリする。
【0048】
そして、その上でステップS7に進み、同演算温度が上記早切れの可能性があるかないかの境界となる基準温度98℃よりも低いか否かを判定し、同温度98℃以上の場合には上記演算メモリされた沸点データを以後の保温工程における沸とう判定に使用するが、上記測定された水温が同温度98℃よりも低い場合には上記演算メモリされた沸点データのクリア処理を行う。そして、それにより以後の保温工程中の再沸とう加熱時にも、改めて上記通常の沸とう判定(98℃基準)を行わせることにより、早切れを防止する。
【0049】
他方、ステップS2でYESと判定された98℃以上の適正な沸点データの記憶があるYESの場合には、ステップS4に進んで、同記憶された沸点温度での沸とう判定、すなわち節約再沸とう処理を実行して、湯温を98℃〜100℃まで適切に上昇させる。
【0050】
この結果、従来のような再沸とう時の早切れが防止される。
【0051】
(実施の形態3)
次に、図6のフローチャートは、本願発明の実施の形態3に係る電気ポットの再沸とう制御の内容を示している。
【0052】
すでに述べたように、湯沸し時の沸とう温度を検知記憶させておいて、再沸とう時の沸とう判定を行わせるようにした場合、仮に湯沸し時に適正な沸点データが記憶されていたとしても、例えば保温中に電源プラグが外れると、当該沸点データの記憶がなくなる(リセット)。したがって、同状態(特に98℃、90℃の高温保温中)で再沸とうされると早切れが生じる可能性があり、一旦早切れが生じると、以後、何度再沸とうさせても早切れするようになる。
【0053】
そこで、この実施の形態では、保温中において再沸とうキーが押された再沸とう制御開始時の水温(初期水温)が90℃以上の高温保温中である場合には、沸とう検知が複数回、少なくとも2回以上繰り返して行われないと、沸とうと判定しないようにすることによって、高温保温状態での沸点データリセット状態からの再沸とう時の早切れを防止するようにしたことを特徴とするものである。
【0054】
すなわち、該制御では、先ずステップS1で、上述した沸点データの記憶があるか否かを判定する。
【0055】
そして、その結果、YESの時は同沸点データに基いて沸とう判定を行う一方、NOの時は、ステップS2に進んで、さらに再沸とうキーが押されたか否かを判定し、再沸とうキーが押されたYESの時は、ステップS3に進んで、その時の水温(初期水温)を測定するとともに、ステップS4で沸とう判定を行う。この沸とう判定は、上記実施の形態2の場合と同様に所定時間以上上述した水温センサの出力値の上昇変化がなくなったことに基いてなされる。
【0056】
そして、ステップS5で実際に沸とう状態となっているか否かを判定し、沸とう状態であるYESの時は、先ずステップS6で上記測定された初期水温が上記早切れの可能性がある90℃以上であるか否かを判定し、同初期水温が上記90℃以上であることが判定されたYESの時に、ステップS7で沸とう検知の回数をカウントし、ステップS8で同カウントされた回数が少なくとも2回になった時に初めてステップS9に進んで沸とう報知を行う。
【0057】
他方、上記ステップS6でNOと判定された初期水温が上記90℃以上でない時は、そのような沸とう検知回数を問題にすることなく、そのままステップS9に進んで沸とう報知を行う。
【0058】
このような構成によると、上述した高温保温状態(98℃,90℃)で、電源プラグが外れるなどして、それまでの沸点データがリセットされたような時にも、早切れさせることなく適切な再沸とうを可能とすることができる。
【0059】
(実施の形態4)
次に、図7のフローチャートは、本願発明の実施の形態4に係る電気ポットの再沸とう制御の内容を示している。
【0060】
すでに述べたように、湯沸し時の沸とう温度を検知記憶させておいて、特に高温保温状態(98℃,90℃)から再沸とうさせた時の沸とう判定を行わせるようにした場合、湯沸し時の沸とう判定による場合に比べて、沸とう判定に用いるデータ量が少ないために早切れが生じる可能性が高く、一旦早切れが生じると、以後、何度再沸とうさせても早切れするようになる。一方、一般に保温温度96℃以上では、沸とうさせても問題はない。
【0061】
そこで、この実施の形態では、保温中において再沸とうキーが押された時の水温が90℃以上である90℃からの沸とう判定では、沸とう判定開始温度を5℃程度余裕を見て95℃に設定して、該温度95℃から沸とう判定を開始することにより、上記高温保温状態から再沸とうさせた時の早切れを防止したことを特徴とするものである。
【0062】
すなわち、該制御では、湯沸し終了後、所定高温状態で保温中に再沸とうキーが押された時に制御を開始し、先ずステップS1で現在沸とう中であるか否かを判定する。
【0063】
そして、その結果、YESの沸とう中である場合には、次にステップS2に進んで水温を測定し、さらにステップS3で同測定された水温が上記90℃以上であるか否かを判定し、その判定結果がNOの測定された水温が90℃未満の場合には、昇温工程にあると判断して、さらにステップS4で同測定水温が50℃以上であるか否かを判定する。そして、その結果、50℃以上のYESの場合は、ステップS5に進んで、所定時間毎の温度上昇度合から、沸とう判定の前提となる水量を判定する(50℃〜90℃の間)。これにより、十分な時間をかけて対流等の影響を受けることなく、可能な限り正確な水量を測定する。
【0064】
一方、上記ステップS3でYESと判定された測定水温が90℃以上の場合には、さらにステップS6に移って、同水温が90℃よりも所定温度5℃高い95℃以上になっているか否かを判定する。
【0065】
その結果、NOの時は上記水温測定、95℃以上の水温判定を繰り返すが、YESの測定水温が95℃以上になった場合には、ステップS7に進んで、同時点で初めて沸とう判定を開始する。
【0066】
この結果、従来のように90℃から沸とう判定を開始する場合に比べて、沸とう判定開始までの時間が長くなり、判定のためのデータ量が多くなるので、誤判定が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の各実施の形態に共通な電動給湯型電気ポット本体部分の構成を示す右側方から見た中央縦断面図である。
【図2】 同電気ポット本体部分の平面図である。
【図3】 同電気ポット本体内制御装置部分の回路図である。
【図4】 本願発明の実施の形態1に係る再沸とう制御の内容を示すフローチャートである。
【図5】 本願発明の実施の形態2に係る再沸とう制御の内容を示すフローチャートである。
【図6】 本願発明の実施の形態3に係る再沸とう制御の内容を示すフローチャートである。
【図7】 本願発明の実施の形態4に係る再沸とう制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4Aは湯沸しヒータ、4Bは保温ヒータ、5は給湯通路、7は外ケース、10は内筒、11は外筒、12は底センサ(湯温検知手段)、40は再沸とう/保温選択スイッチ、47は液晶表示部、47bは保温設定温度表示部、60はマイコン制御部、64は報知手段、80は流量センサである。
Claims (2)
- 内容器と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、上記内容器内の水の温度を検出する温度センサと、上記加熱手段により上記内容器内の水を加熱して湯沸しを行う湯沸し制御手段と、該湯沸し制御手段による湯沸しによって上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定手段と、該沸とう判定手段が沸とうと判定した時の温度を沸点として記憶する沸点記憶手段と、上記湯沸し制御手段により加熱沸とうされた湯を所定の保温温度に保温する保温制御手段と、該保温制御手段による所定の保温温度での保温状態において再沸とう制御を行う再沸とうスイッチと、該再沸とうスイッチがONされた再沸とう制御開始時に、上記沸点記憶手段に先の湯沸し制御又は再沸とう制御による沸とう判定時の沸点温度が記憶されている否かを判定し、上記沸点記憶手段に早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度以上の沸点温度が記憶されている場合には、同記憶されている沸点温度を基準として上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度が同沸点温度となるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記沸点記憶手段に沸点温度が記憶されていない場合には、改めて沸とう判定を行って沸とうと判定された時の沸点温度を演算し、同演算された沸点温度を、早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度と比較し、同演算された沸点温度が、当該早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度よりも低く、早切れを生じさせる恐れがある場合には、同演算された沸点温度を上記沸点記憶手段に記憶させることなく、上記温度センサが検出する上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせる再沸とう制御手段とからなることを特徴とする電気ポット。
- 内容器と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、上記内容器内の水の温度を検出する温度センサと、上記加熱手段により上記内容器内の水を加熱して湯沸しを行う湯沸し制御手段と、該湯沸し制御手段による湯沸しによって上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定手段と、該沸とう判定手段が沸とうと判定した時の温度を沸点として記憶する沸点記憶手段と、上記湯沸し制御手段により加熱沸とうされた湯を所定の保温温度に保温する保温制御手段と、該保温制御手段による所定の保温温度での保温状態において再沸とう制御を行う再沸とうスイッチと、該再沸とうスイッチがONされた再沸とう制御開始時に、上記沸点記憶手段に先の湯沸し制御又は再沸とう制御による沸とう判定時の沸点温度が記憶されている否かを判定し、上記沸点記憶手段に早切れを生じさせるか否かの境界となる所定の基準温度以上の適正な沸点温度が記憶されている場合には、同記憶されている沸点温度を基準として上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度が同沸点温度となるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記沸点記憶手段に沸点温度が記憶されていない場合には、上記温度センサによって上記内容器内の水の初期水温を検出し、同検出された初期水温が早切れを招く恐れがある所定の基準温度よりも低い温度である場合には、上記温度センサによって検出される上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなるまで上記内容器内の水を加熱再沸とうさせるとともに、該再沸とう制御時の沸点温度を次回の再沸とう制御時の新たな沸とう判定温度として上記沸点記憶手段に記憶させる一方、上記検出された初期水温が上記早切れを招く恐れがある所定の基準温度以上に高い温度である場合には、上記内容器内の水の温度の上昇度合が所定値以上に小さくなった時に上記内容器内の水が沸とうしたと判定する沸とう判定を複数回行って同複数回沸とうと判定されるまで上記内容器内の水を加熱沸とうさせる再沸とう制御手段とからなることを特徴とする電気ポット。
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