JP3794677B2 - 電気ポット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、電動給湯ポンプを備えた電気ポットに関するものである。
【従来の技術】
【0003】
最近の電気ポットでは電動給湯ポンプを備え、給湯スイッチを押すと、同電動給湯ポンプが駆動されて、内容器内の湯が給湯通路を介して外部に注出される電動給湯型のものが多くなっている。
【0004】
このような電動給湯型の電気ポットの中には、給湯スイッチを押し続ける限り、連続的に湯を注出できる連続給湯式のものと、給湯スイッチを押し続けても、予じめ設定した所定量の湯を注出すると電動給湯ポンプが停止する定量給湯式のものとの2種がある。
【0005】
そして、それらの何れの場合にあっても、上記電動給湯ポンプには、一般に直流型のものが採用されており、その出力、すなわち単位時間当りの給湯能力は、予じめ当該電動給湯ポンプに印加する直流電源電圧の値を所定の値に設定することによって決定される。
【0006】
しかし、この単位時間当りの給湯能力の設定は、あくまでも当該電動給湯ポンプの目標回転速度を所定の回転速度に設定するということにすぎず、仮に電動給湯ポンプの目標回転速度が所定の回転速度になるように印加電圧値を設定したとしても、実際には保温領域全体に亘って常に単位時間当り同一の給湯能力を維持できるとは限らない。
【0007】
すなわち、上記電動給湯ポンプは、その時の温度の相違による湯の粘性の差や内容器内の湯量の相違(満量・中量・少量)によるヘッド差、また電動給湯ポンプ自体の経年劣化による給湯性能の差などによって、同じ印加電圧の時であっても注出される湯量に差が生じる。
【0008】
したがって、これを湯温や湯量、給湯ポンプの給湯性能に関係なく、常に連続した一定の湯の出方を実現できるようにしようと思うと、上記電動給湯ポンプへの直流印加電圧の値を所定の湯温および湯量等を基準として、その時の湯温および湯量等に応じて補正する必要がある。
【0009】
これは連続給湯時の場合に限らず、定量給湯時の場合の初期注出時から注出完了時までの間の湯の注出にとっても同じであるが、特に電動給湯ポンプの駆動時間をタイマー制御することにより定量給湯を行うようにしたものの場合には、一定量の湯を注出するのに要する時間を一定にするためにも上記補正の必要性が高い。
【0010】
また、そのような補正を正確に行うことができるようになっていると、当該定量給湯時において、注出される湯が飛び散りなくカップ内にスムーズに注がれるように、最初は少しずつ注出する一方、中間で多量に注出し、さらに最後にかけて次第に湯量を絞って行くような湯の注出方法も実現可能となる。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、従来における上記電動給湯ポンプ回転速度の可変手段は、例えば耐圧の高いパワートランジスタと可変抵抗器とを組合せ、可変抵抗器を可変することにより印加電圧自体を変えるようにするのが一般的であるが、そのような構成の場合には、細かい回転速度の調節が不可能なことはもちろん、自動的な可変制御自体が難しく、上述のような高度な要求に対応することが困難である。また、上述のような高度な要求に対応するためには、実際の給湯量そのものを正確に検出することが必要である。
【0012】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、流量検出手段として給湯通路を通る湯量に応じた正確な回転速度信号を出力するスクリュー羽根構造の流量センサを採用するとともに、上記直流型電動給湯ポンプをパルス制御方式で駆動するようにし、そのデューティー比の正確な調整を可能とすることによって、上述のような高度な要求に応じられるようにした電気ポットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0014】
(1) 請求項1の発明
この発明の電気ポットは、湯沸かし保温用の内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、上記内容器内の湯を給湯通路を介して外部に給湯する直流型の電動給湯ポンプと、該電動給湯ポンプをパルス電圧により駆動するパルス駆動手段と、上記電動給湯ポンプにより外部に給湯される湯の流量を検出する流量検出手段と、該流量検出手段により検出される単位時間当りの湯の流量が所定の設定流量になるように上記パルス駆動手段のパルス電圧のデューティー比を決定して上記電動給湯ポンプの回転数をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、該フィードバック制御手段の上記デューティー比を補正するデューティー比補正手段とを備えてなる電気ポットであって、上記流量検出手段が、上記給湯通路に設けられていて上記給湯通路を通る湯量に応じた回転速度信号を出力するスクリュー羽根構造の流量センサよりなり、上記フィードバック制御手段は、同流量センサの出力特性がリニアな領域で上記パルス駆動手段に印加するパルス電圧のデューティー比を制御するようになっているとともに、基本デューティー比として、予じめ設定された最大のデューティー比よりも所定の割合小さい所定のデューティー比を有し、上記デューティー比補正手段による上記フィードバック制御手段のデューティー比の補正は、該基本デューティー比をベースとして、その時の条件に応じ上記最大のデューティー比までの所定の割合の範囲で上記フィードバック制御手段の上記設定流量に対応したデューティー比の増減を行うことによりなされるようになっていることを特徴とする電気ポット。
【0015】
上記のように直流型の電動給湯ポンプをパルス電圧で駆動するようにし、その駆動パルス電圧のデューティー比を制御するようにすると、当該電動給湯ポンプに印加する直流電圧の電圧値そのものを可変抵抗器で可変する従来のものに比べて、電動給湯ポンプの回転数を細かく、応答性良く、しかも正確に制御することができ、電動給湯ポンプの単位時間当りの湯の吐出量を高精度に調節することができるようになる。
【0016】
そして、この発明では、その場合において、上記電動給湯ポンプにより外部に給湯される湯の流量を検出する流量検出手段を備え、該流量検出手段により検出される単位時間当りの湯の流量が所定の設定流量になるように、上記電動給湯ポンプの駆動パルス電圧のデューティー比を決定して上記電動給湯ポンプの回転数をフィードバック制御するようになっている。
【0017】
そして、同流量検出手段は、上記給湯通路に設けられていて上記給湯通路を通る湯量に応じた回転速度信号を出力するスクリュー羽根構造の流量センサにより構成されていて、同流量センサの出力特性がリニアな領域で上記パルス駆動手段の上記電動給湯ポンプの駆動パルス電圧のデューティー比を制御するようになっている。
【0018】
のように直流型の電動給湯ポンプをパルス電圧で駆動するようにし、その駆動パルス電圧のデューティー比を制御するようにすると、電動給湯ポンプの回転数を細かく、応答性良く、しかも正確に制御することができ、単位時間当りの湯の吐出量をも高精度に調節することができるようになる。
【0019】
そして、その場合の単位時間当りの湯の吐出量の調節は、予じめ検証されている電動給湯ポンプのポンプ性能を考慮して所定の目標吐出量を設定し、実際の電動給湯ポンプの吐出量が当該目標吐出量となるように、上記のようなスクリュー羽根構造の流量センサのリニアな出力特性部分を使用して実際の流量を正確に応答性よく検出しながら、実流量が上記設定された所定の目標流量となるように、電動給湯ポンプ駆動パルス電圧のデューティー比を決定して、上記電動給湯ポンプの回転数をフィードバック制御するようにすると、より一層高精度な吐出量、給湯量制御が可能となる。
【0020】
また、上記の構成では、さらにデューティー比補正手段が設けられており、該デューティー比補正手段によって上記フィードバック制御手段の上記目標流量に対応したデューティー比を補正することにより、電動給湯ポンプの単位時間当りの吐出量を適正に設定された目標流量に維持するようにしている。
【0021】
上記のように直流型の電動給湯ポンプをパルス電圧で駆動するようにし、その駆動パルス電圧のデューティー比を流量センサの検出値に基いてフィードバック制御するようにすると、電動給湯ポンプの回転数を細かく、応答性良く、しかも正確に制御することができ、単位時間当りの湯の吐出量を高精度に調節することができる。
【0022】
しかし、実際の電動給湯ポンプの単位時間当りの湯の吐出量は、上記フィードバック制御手段からの駆動パルス電圧のデューティー比が一定でも、その時の湯温や湯量、電動給湯ポンプ性能の経年劣化など、その時の条件により、一定しない。
【0023】
したがって、それら湯温や湯量等の変化に拘わらず、常に一定の吐出量を確保しようと思うと、上記フィードバック制御によって電動給湯ポンプへ印加される駆動パルス電圧のデューティー比を、その時の湯温や湯量等をパラメータとして、さらに適正に補正する必要がある。
【0024】
そこで、上記のようにデューティー比補正手段を設け、該デューティー比補正手段によって上記フィードバック制御手段デューティー比を適切に補正することによって、上記電動給湯ポンプの単位時間当りの吐出量を所定の目標流量に維持するようにすると、それらの要求に適切に応えることができる。
【0025】
しかも、その場合、上記フィードバック制御手段は、予じめ設定された最大のデューティー比よりも所定の割合小さい所定の基本デューティー比を有し、上記デューティー比補正手段による上記フィードバック制御手段のデューティー比の補正は、該基本デューティー比をベースとし、その時の条件、例えば湯温や湯量、電動給湯ポンプ性能の経年劣化などを考慮して、上記最大のデューティー比までの所定の割合の範囲で上記フィードバック制御手段のデューティー比増減することによりなされるようになっている。
【0026】
したがって、上記デューティー比補正手段により、上記フィードバック制御手段のデューティー比の補正を行うに際し、該予じめ設定された最大のデューティー比よりも所定の割合小さい基本デューティー比に対して、上記最大のデューティー比までの所定の割合の範囲でその時の湯温や湯量、電動給湯ポンプ性能の経年劣化など所定の条件に応じた任意の割合で、上記フィードバック制御手段の上記設定流量に対応したデューティー値を適切に増減することにより、より最適な出力デューティー比の補正、すなわち、より正確な単位時間当りの吐出量の補正を行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0027】
以上の結果、本願発明の電気ポットによると、電動給湯ポンプの単位時間当りの給湯量を、応答性良く、高精度かつ正確に調節できるようになり、通常給湯モードの場合は勿論、定量給湯モードの場合にも、湯温や湯量、電動給湯ポンプのポンプ性能などの変化に拘わらず、常に最適な給湯量制御を実現することができるようになる
【発明の実施の形態】
【0028】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態1に係る電気ポットの構成と作用について説明する。
【0029】
(電気ポット本体部の構成)
先ず図1ないし図5には、本願発明の実施の形態係る電気ポットの本体および要部の構成が示されている。
【0030】
この電気ポットは、先ず図1および図2に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部側開口部を開閉する蓋体2と、上記内容器3を湯沸し時において加熱する加熱手段である湯沸しヒータ4Aと、上記内容器3を保温時において加熱する加熱手段である保温ヒータ4Bと、上記内容器3内の湯を外部へ給湯するための給湯通路5と、該給湯通路5の途中に設けられた実流量計測用の流量センサ80と、AC電源が接続されている状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に送り出す電動給湯ポンプ6と、AC電源が接続されていない状態において上記給湯通路5を介して内容器3内の湯を外部に送り出すエア式の手動給湯ポンプ18とを備えて構成されている。
【0031】
上記容器本体1は、外側面部を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内側面部を構成する上記内容器3と、上記外ケース7と内容器3とを上部側で一体に結合固定する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材9とからなっている。
【0032】
上記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10と同じくステンレス製の円筒形状の外筒11との間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重構造体からなっており、その底部には、外周部を除いて上記内筒10の底面部のみにより構成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3aは若干上方に高く突出して成形されていて、その下面側には、上記湯沸しヒータ4Aと保温ヒータ4B(例えば雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータよりなる)が取り付けられている。
【0033】
上記内容器3の上端部には、上記内筒10側の上端部を中心軸方向に向けて絞り加工したヒートキープ構造の小径の給水口3bが形成されている。また符号12は、上記内容器3の温度(換言すれば、内容器3内の湯の温度)を検出する湯温検出手段として作用する底センサ(湯温センサ)であり、サーミスタよりなっている。さらに、符号13は上記内容器3の満水位を表示する凸状の満水位表示部である。
【0034】
上記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、上記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して上下方向に開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0035】
この蓋体2には、AC電源が接続されていない状態でも上記給湯通路5を介して外部への給湯が可能なように、手動押圧操作により圧縮作動されるエア式の手動給湯ポンプ18が配設されている。該手動給湯ポンプ18は、上記蓋体2の略中央部に形成された円筒部19内に配設されたベローズタイプのものとされており、押圧カバー20Aと押圧板20Bを介して蛇腹構造のベローズ20Cを下方に押圧操作することにより、ベローズ20C内の加圧空気20Dが空気吹込口を介して内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の吹き込み圧力によって内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されるようになっている。また、20Eはベローズ20Cの上方への復元バネ、15Aは下板15側のベローズ支持板である。なお、符号21a〜21dは、下方から上方に向けて相互に連通した蓋体2の蒸気排出通路、22は同蒸気排出通路21a〜21dの蒸気導出部21a側途中に配設された転倒止水弁である。
【0036】
上記蓋体2における下板15の下面には、金属製の内カバー部材23が固定されており、該内カバー部材23の外周縁には、上記蓋体2の閉蓋時において上記内容器3の給水口3bの上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン24が設けられている。
【0037】
上記給湯通路5の上流端側である上記内容器3の下部位置には、内容器3側湯導入筒6a、給湯ポンプ側湯吸入口6bを介して直流型の電動給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては上記湯導入筒6aを介して湯吸入口6bより吸入された湯が当該電動給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6cから吐出され、同給湯通路5の直管部5bを経て、上記流量センサ80内の流量検出通路を通り、転倒止水弁側連結パイプ5cから外部への湯注出口5dに導かれる。
【0038】
さらに、符号35は、後述する各種スイッチ類の操作面や液晶表示部の表示面を備えた操作パネル部、51aは、マイコン制御部60や各種スイッチ類38〜41,42,43、液晶表示装置(駆動部)等を備えたマイコン基板、51は、液晶表示部47の支持部材、50は、上記電動給湯ポンプ6の駆動回路や湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bの加熱制御回路、安定化直流電源回路等を備えた電源基板である。
【0039】
上記操作パネル部35には、給湯スイッチ38、給湯ロック解除スイッチ39、再沸騰/保温選択スイッチ40、おやすみタイマースイッチ41、定量給湯モード選択時における給湯量設定用アップダウンスイッチ42,43、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、液晶表示部47等が設けられている。
【0040】
上記液晶表示部47には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等兼用表示部47a、保温設定温度表示部47b、まほうびん保温表示部47cが設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
【0041】
この電動給湯型の電気ポットは、上記給湯スイッチ38を押し続ける限り、連続的に上記電動給湯ポンプ6を駆動して湯を注出できる連続給湯モードと、給湯スイッチ38を押し続けても、予じめアップダウンスイッチ42,43で設定した所定量の湯を注出すると上記電動給湯ポンプ6が停止する定量給湯モードとの2種の給湯モードを備えて構成されている。
【0042】
そして、その何れの給湯モードの場合にも、上記流量センサ80の出力を利用した電動給湯ポンプ6の駆動パルス電圧のデューティー比のフィードバック制御(回転数制御)並びに湯温や湯量、給湯ポンプ性能の劣化等の条件に応じた同フィードバック制御されるデューティー比自体の補正制御が行われる。
【0043】
そして、上記給湯ポンプ6の制御に使用される流量センサ80は、例えば図3および図4、図5に示されるように、回転支軸81の外周に筒状のハブ82aを介して螺旋状の回転スクリュー羽根82を遊嵌し、それらを給湯通路5の直管部5bの上端に嵌合筒83を介して嵌合固定して支持するとともに、外周部をシリコン弾性体89で液密にカバーし、その上部外周に透明体よりなる筒状の通路形成部材84の下端部84aを嵌合する。そして、さらに該通路形成部材84の上端部84bを上記転倒止水弁側連結パイプ5cの下端に突き合わせ、同突き合わせ部外周部にスリーブ88を嵌合してシール状態で連結固定する。
【0044】
また、該通路形成部材84の下部側外周には、装置支持フランジ84cが設けられており、その上部に小径の第1の筒壁85aと大径の第2の筒壁85bとの2重の筒壁構造を備えた傘状の装置カバー85が嵌合固定されている。そして、上記第1の筒壁85aを利用して装置基板86が取り付けられており、該装置基板86上の上記透明な通路形成部材84を挟んで対向する前後両位置に発光部87aと受光部87bが、相互に光軸Pを一致させた状態で設置されている。該発光部87aと受光部87bの光軸Pは、例えば図5に示すように、上記通路形成部材84内の螺旋状の回転スクリュー羽根82の上下羽根間の隙間を介したものとなるように、その回転中心軸位置よりも半径方向外方に所定位置偏位させて設置されている。
【0045】
したがって、上記電動給湯ポンプ6が駆動され、上記直管部5bを介して上記通路形成部材84内の湯流通路を湯が通ると、それによって上記螺旋状の回転スクリュー羽根82が回転するが、それによって上記発光部87aと受光部87b間の光軸Pは半回転毎に遮断され、受光部87bからは、その単位時間内の回転速度に応じた所定の個数Nの出力信号が出力される。そして、この出力信号の個数Nが結局上記電動給湯ポンプ6による給湯量を表わすことになる。
【0046】
なお、この流量センサ80は、例えば図8の出力特性図に示すように、電動給湯ポンプ6の吐出流量が小さい少量時(イ)には回転スクリュー羽根82が回らず、所定量以上(ロ)になると、安定した回転となって、リニアに出力信号数Nが増加する。そして、その後、所定量以上の流量になると次第に飽和(ハ)してきて、やがては流量に回転が追いつかなくなる(ニ)。
【0047】
このため、上記(ロ)のリニアな特性部を使用して、後述する給湯量制御を行う。
【0048】
(制御回路部の構成)
次に図6、図7は、それぞれ上記構成の電気ポット本体における制御回路部の構成を示すブロック図、電気回路図である。
【0049】
図6、図7中、先ず符号57は平滑コンデサC2,C3および電源IC90よりなり、マイコン制御部60および加熱制御部54、ポンプ電源部59等に直流電源を供給する直流安定化電源部、また54は、湯沸しヒータ4A作動用の電源スイッチRs、同電源スイッチRs駆動用の電源リレーRL、保温ヒータ4B作動用のトライアック53、同トライアック53駆動用のトランジスタTR1よりなる加熱制御部、4A,4Bは、湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bよりなる加熱手段、59は、上記電動給湯ポンプ6のポンプ電源部、38は、上述の給湯スイッチ、58は、上記電動給湯ポンプ6のモータ部に対して駆動用のパルス電圧を供給して駆動するパルス駆動部、6は、上述の直流型の電動給湯ポンプである。
【0050】
上記湯沸しヒータ4Aは、例えば上記マイコン制御部60から湯沸しヒータON信号aが出力されると、先ず上記トランジスタTR3を介して電源リレーRLが作動され、それに対応して電源スイッチRsがONになることにより、駆動される。
【0051】
また、上記保温ヒータ4Bは、上記マイコン制御部60から、保温ヒータON信号bが出力されると、上記トランジスタTR1がONになり、トライアック53がトリガーされて駆動される。
【0052】
さらに、上記電動給湯ポンプ6は、そのアース側ライン中に挿入された上記給湯スイッチ38がON操作されると、トランジスタTR6を介してマイコン制御部60に同給湯スイッチ38のON信号が入力され、それに応じてマイコン制御部60が上記保温ヒータ4BをOFFにするとともに、上記マイコン制御部60から所定のデューティー比のパルス電圧信号c(図11参照)が出力されて、そのポンプ電源部59およびパルス駆動部58側トランジスタTR4,TR5および抵抗R1,R2、トランジスタTR2の分圧電源回路を介して所定の分圧電源値で、かつ当該所定のデューティー比で適切に回転駆動される。なお、電動給湯ポンプ6両端のD3は、サージ電圧吸収用のダイオードである。
【0053】
また、上記マイコン制御部60には、定電圧電源部を介して所定の定電圧が供給されている。さらにD1,D2は、逆流防止ダイオード、C1はコンデンサである。
【0054】
また、上記マイコン制御部60には、さらに液晶表示部47、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46等の各種表示部や給湯スイッチ38、再沸騰/保温選択スイッチ40、給湯ロック解除スイッチ39、おやすみタイマースイッチ41等の各種操作部や温度検知手段12、流量検知手段80などの各センサー部等が、各々入出力ポートを介して接続されている。
【0055】
湯量および給湯量補正制御)
次に、図9は、上記のように構成された本願発明の実施の形態に係る電気ポットの基本となる給湯量制御のメインルーチン、図10は同給湯量のフィードバック制御のサブルーチン、図11は、これら給湯量制御における電動給湯ポンプの駆動パルスを各々示している。
【0056】
また、図12は、同本願発明の実施の形態1に係る給湯量の湯温、湯量等の変化に応じた補正制御の内容を示している。
【0057】
すでに述べたように、通常給湯モードの場合は勿論、定量給湯モードの場合においても、上記直流型電動給湯ポンプ6の単位時間当りの給湯量を、応答性良く、高精度かつ正確に調節できるようにするためには、当該直流型の電動給湯ポンプ6をパルス電圧で駆動するようにし、そのデューティー比を適切にコントロールするようにすることが好ましい。
【0058】
そして、その場合の単位時間当りの吐出量の調節は、予じめ検証されている電動給湯ポンプ6のポンプ性能を考慮して所定の目標吐出量を設定し、実際の電動給湯ポンプ6の吐出量が当該目標吐出量となるように、上記流量検出手段としての流量センサ80を使用して実流量を検出しながら該実流量が上記設定された所定の目標吐出量となるようにパルス電圧のデューティー比を決定して、上記電動給湯ポンプ6の回転数をフィードバック制御するようにする。のようにすると、高精度な吐出量、給湯量制御が可能となる。
【0059】
図9、図10の給湯量および給湯量の補正制御は、このような見地から構成されている。
【0060】
一方、実際の電動給湯ポンプ6の単位時間当りの吐出量は、駆動電圧が一定でも、その時の湯温や湯量、電動給湯ポンプ性能の経年劣化などにより、一定しない。
【0061】
したがって、それら湯温や湯量等の変化に拘わらず、常に一定の吐出量を確保しようと思うと、上記図10のフィードバック制御のデューティー比を補正するデューティー比補正手段を設けて、上記電動給湯ポンプ6へ印加される設定された目標吐出量に対応するフィードバック制御のパルス電圧のデューティー比を、その時の湯温や湯量等をパラメータとして、適正に補正する必要がある。
【0062】
そして、そのようなデューティー比の補正を行うに際し、上記デューティー比のフィードバック制御手段の制御量として予じめ設定された最大のデューティー比(100%)よりも所定の割合(例えば20%)小さい基本デューティー比(80%)を持たせ、該基本デューティー比(80%)に対して、上記最値(100%)までの所定の割合(20%)の範囲で任意の割合(0〜20%)の値を増減することにより、最適なデューティー比の補正、すなわち電動給湯ポンプ6の単位時間当りの吐出量の補正を行うようにすると、湯温や湯量、電動給湯ポンプ6のポンプ性能などの変化に拘わらず、最適な給湯量制御を実現することができる。
【0063】
図12の給湯量の補正制御は、このような見地から構成されている。
【0064】
(基本となる給湯制御:図9のフローチャート)
先ず、今上記電気ポット本体は、湯沸し、カルキ抜きが完了し、内容器3内には所定目標保温温度(98℃又は90℃)で、満量状態の湯が貯留され、給湯ロック状態に設定されていることを前提として話を進める。
【0065】
該状態において、先ず最初にロック解除スイッチ39がON操作されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0066】
その結果、NOのロック解除スイッチ39がON操作されないままの時は、そのまま通常の保温制御のメインルーチンに戻る(ステップS2)。他方、YESのロック解除スイッチ39がON操作された時は、上記給湯ロック機能を解除して、給湯ロック解除表示用LED46を点灯(ステップS3)させるとともに、所定のロック解除時間Tを設定しているロック解除タイマーTMのタイマー動作をスタートさせる(ステップS4)。
【0067】
そして、それに続いて該ロック解除タイマーTMのロック解除時間Tのタイマーアップ(経過)を判定し(ステップS5)、YESの時は、上記給湯ロック解除表示用LED46をOFF(ステップS6)にした上で、上記通常の保温制御のメインルーチンに戻る(ステップS7)。
【0068】
他方、これに対してNOの未だロック解除時間Tが経過していない時は、次に給湯スイッチ38がON操作されたか否か、を判定する(ステップS8)。
【0069】
そして、その結果、YESの給湯スイッチ38がON操作された時は、先ず上記電動給湯ポンプ6の駆動手段であるパルス駆動部58に対して、マイコン制御部60内のデューティー比制御回路(特許請求の範囲中におけるフィードバック制御手段に該当する)から、上記パルス電圧の基本デューティー比が80%(図11のパルス電圧のA/(A+B)が80%)の基本となるパルス電圧を出力する(ステップS9)。また、それと同時に上記流量センサ80の単位時間当りの出力パルス数N、すなわち同単位時間当りの検出流量をマイコン制御部60内に読み込む(ステップS10)。
【0070】
そして、該読み込んだ単位時間当りの流量センサ80の出力パルス数Nが予じめ設定した所定の設定パルス数Na±ΔNの範囲内にあるか否かを判定し、YESの時は同判定を繰り返す一方、設定パルス数Na±ΔNの範囲を超えるようになってNOと判定されると、後述するように、その変化量に応じて上記パルス駆動部58へ出力するパルス電圧のデューティー比を補正する(ステップS12)。
【0071】
他方、上記ステップS8の給湯スイッチ38のON/OFF判定で、給湯スイッチ38がON操作されなかったNOの時は、ステップS5に戻る。
【0072】
(設定目標流量へのフィードバック制御:図10のフローチャート)
上記ステップS12のパルス駆動部58へ出力するパルス電圧のデューティー比のフィードバック補正、つまり給湯量のフィードバック補正は、例えば図10のフローチャートのようにして行われる。
【0073】
すなわち、先ず、その時の目標とする設定流量値(ml)を実現するのに必要な基本となるパルス電圧のデューティー比(これが前述の80%である)を所定のマップ(標準となる給湯量mlとそれに対応した基本となるデューティー比の値を予じめマッピングしたデータテーブル)から読み出して設定する(ステップS121)。
【0074】
一方、それに続いて上記流量センサ80の単位時間当りの出力パルス数Nから、その時の実際の電動給湯ポンプ6の吐出量を計算する(ステップS122)。該計算は、例えば1秒間の出力パルス数N毎に対応した流量(ml)がテーブルとして準備されているので、これを使用してなされる。
【0075】
そして、その上で上記設定した目標流量と実際の吐出流量との流量差を計算(ステップS123)し、同流量差分に応じた補正デューティー比を補正テーブルから読み出し、上記基本となるデューティー比(80%)に加算してデューティー比を増減補正することによって、新たなデューティー比を設定する(ステップS124)。
【0076】
そして、該新たなデューティー比のパルス電圧を上記パルス駆動部58に出力して上記電動給湯ポンプ6を駆動する。
【0077】
以上のように、本実施の形態の基本となる給湯量および給湯量のフィードバック制御では、直流型の電動給湯ポンプをパルス電圧で駆動するようにし、そのデューティー比を容易に可変コントロールすることができるようにしている。したがって、その回転速度、単位時間当りの給湯量の可変調節は容易となる。
【0078】
そして、その場合の単位時間当りの吐出量の調節は、予じめ検証されている電動給湯ポンプのポンプ性能を考慮して所定の目標吐出量を設定し、実際の電動給湯ポンプの吐出量が当該目標吐出量となるようにする一方、実流量検出手段としての流量センサ80を使用して実際の吐出流量を検出しながら同実際の吐出流量が上記所定の目標流量となるようにパルス電圧のデューティー比を設定制御して、上記電動給湯ポンプの回転数を制御するようにしている。したがって、より高精度な吐出量、給湯量制御が可能となる。
【0079】
ところ先にも述べたように、実際の電動給湯ポンプの単位時間当りの吐出量は、上記目標流量に応じて設定される駆動パルス電圧のデューティー比が一定でも、その時の湯温や湯量、電動給湯ポンプ性能の経年劣化などにより、一定しない。
【0080】
したがって、それら湯温や湯量等の変化に拘わらず、常に一定の吐出量を確保しようと思うと、さらに、それらをパラメータとするデューティー比補正手段を設けて、上記目標とする流量に応じて設定された電動給湯ポンプへ印加されるパルス電圧のデューティー比を、さらに、その時の湯温や湯量等をパラメータとして、適正に補正する必要がある。
【0081】
こで、そのようなデューティー比の補正を行うに際し、上記電動給湯ポンプ6のパルス電圧のデューティー比を制御するデューティー比制御回路(フィードバック制御手段)に予じめ設定された最大のデューティー比よりも所定の割合小さい基本デューティー比を持たせ、該基本デューティー比に対して、上記最大のデューティー比までの所定の割合の範囲で任意の割合の値を増減することにより、最適なデューティー比の補正、すなわち単位時間当りの吐出量の補正を行うようにすると、上述した湯温や湯量、電動給湯ポンプのポンプ性能などの変化に拘わらず、目標流量通りの最適な給湯量制御を実現することができる。
【0082】
図12のフローチャートは、そのような湯温、湯量等の変化に対応した給湯量および給湯量補正制御の内容を示している。
【0083】
すなわち、この給湯量補正制御は、内容器3内の湯量が満量の時と少量の時とでは、同一デューティー比の下における給湯量が10%程度異なる点に注目し、特に給湯スイッチ38のON後、t1秒(1秒)経過した後の流量センサ80の検出流量の差により、内容器3内の湯量が満量であるか、少量であるかを判定し、それらの判定結果に応じて適切に上記デューティー比制御回路(フィードバック制御手段)のデューティー比の補正を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0084】
先ず、今上記電気ポット本体は、湯沸し、カルキ抜きが完了した保温状態において、内容器3内には所定目標保温温度(98℃又は90℃)で、所定量の湯が貯留され、給湯ロック状態に保持されていることを前提として話を進める。
【0085】
該状態において、先ず最初にロック解除スイッチ39がON操作されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0086】
その結果、NOのロック解除スイッチ39がON操作されないままの時は、そのまま通常の保温制御のメインルーチンに戻る(ステップS2)。他方、YESのロック解除スイッチ39がON操作された時は、上記給湯ロック機能を解除して、給湯ロック解除表示用LED46を点灯(ステップS3)させるとともに、所定のロック解除時間Tを設定しているロック解除タイマーTMのタイマー動作をスタートさせる(ステップS4)。
【0087】
そして、それに続いて該ロック解除タイマーTMのロック解除時間Tのタイマーアップ(経過)を判定し(ステップS5)、YESの時は、上記給湯ロック解除表示用LED46をOFF(ステップS6)にした上で、上記通常の保温制御のメインルーチンに戻る(ステップS7)。
【0088】
他方、これに対してNOの未だロック解除時間Tが経過していない時は、次に給湯スイッチ38がON操作されたか否か、を判定する(ステップS8)。
【0089】
そして、その結果、YESの給湯スイッチ38がON操作された時は、先ず上記電動給湯ポンプ6の駆動手段であるパルス駆動部58に対して、上記マイコン制御部60内のデューティー比制御回路(特許請求の範囲中のフィードバック制御手段に該当する)から、上記パルス電圧の基本デューティー比が80%のパルス電圧を出力する(ステップS9)。そして、その後、上記給湯スイッチ38がON操作されてから、t1秒(1秒)が経過したか否かを判定する(ステップS10)。その結果、YESの時は、その間における上記流量センサ80の出力パルス数N、すなわち同t1秒内の検出流量をマイコン制御部60内に読み込む(ステップS11)。
【0090】
そして、該読み込んだt1秒内の流量センサ80の出力パルス数Nが予じめ設定した第1の設定パルス数Naよりも大であるか否かを判定し、YESの時は同判定を繰り返す一方、他方出力パルス数Nが上記第1の設定パルス数Naよりも小さくてNOと判定されると、さらに同出力パルス数Nが、第1の設定パルス数Naよりも小さい第2の設定パルス数Nb以上であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0091】
その結果、YESの湯量が満量状態にあって、ヘッド差が十分に大きい時には少量時に比べて相対的に小さいデューティー比85%(80%+5%)に設定し(ステップS14)、その後給湯スイッチ38がON操作され続けていることを確認(ステップS15)した上で、同デューティー比85%で電動給湯ポンプ6を駆動する。
【0092】
他方、上記ステップS13での判定の結果、NOの湯量が少量状態にあって、ヘッド差が小さい時には上記満量時に比べて相対的に大きいデューティー比90%(80%+10%)に設定し(ステップS16)、給湯スイッチ38がON操作され続けていることを確認(ステップS17)した上で、同デューティー比90%で電動給湯ポンプ6を駆動する。
【0093】
この結果、内容器3内の湯量の多少に関係なく、単位時間当り同一の給湯量を実現することができるようになる。
【0094】
なお、この場合、上記内容器3内の湯量のレベルを満量、中量、少量と3段階に分け、それに応じてパルス電圧のデューティー比を例えば80%、85%、90%と3段階に補正設定するようにしてもよい。
【0095】
また、この湯量を湯温に変更しても、全く同様の制御を実現することができる。
【0096】
(実施の形態
なお、以上の実施の形態1の構成の給湯量および給湯量補正制御では、特に通常給湯モードと定量給湯モードとの区別をしなかったが、実施の形態によっては、連続的に湯を給湯する通常給湯モードと予じめ設定された所定量の湯を給湯する定量給湯モードとでは、自ずと湯の出し方が変わり、電動給湯ポンプの単位時間当りに吐出する吐出量も異なってくる。例えば連続給湯モードの場合には常に連続した一定の量の湯の出方が求められる反面、定量給湯時の場合には、注出される湯が飛び散りなくカップ内にスムーズに注がれるように、最初は少しずつ注出する一方、中間で多量に注出し、さらに最後にかけて次第に湯量を絞って行くような湯の注出方法が望まれる。
【0097】
そこで、それら注出方法が異なる2種の給湯モードに対応して、当該注出時の単位時間当りの吐出量を決定するデューティー比適切に補正するような構成も、必要に応じて採用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施の形態の電気ポット本体部分の構成を示す側方から見た縦断面図である。
【図2】 同本体部分の平面図である。
【図3】 同本体部分の流量センサ部の拡大縦断面図である。
【図4】 同流量センサの要部の平面図である。
【図5】 同流量センサの要部の側面図である。
【図6】 同本体部分の制御ブロック回路図である。
【図7】 同本体部分の制御電気回路図である。
【図8】 同本体部分の流量センサの出力特性を示す図である。
【図9】 本願発明の実施の形態基本となる給湯量制御ルーチンのフローチャートである。
【図10】 本願発明の実施の形態の給湯量フィードバック補正制御ルーチンのフローチャートである。
【図11】 本願発明の実施の形態の給湯量制御における電動給湯ポンプ駆動パルスのデューティー比を示す図である。
【図12】 本願発明の実施の形態湯温、湯量等の変化に対応した給湯量補正制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4Aは湯沸しヒータ、4Bは保温ヒータ、5は給湯通路、6は電動給湯ポンプ、7は外ケース、10は内筒、11は外筒、12は底センサ、18は手動給湯ポンプ、60はマイコン制御部、80は流量センサである。

Claims (1)

  1. 湯沸かし保温用の内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、上記内容器内の湯を給湯通路を介して外部に給湯する直流型の電動給湯ポンプと、該電動給湯ポンプをパルス電圧により駆動するパルス駆動手段と、上記電動給湯ポンプにより外部に給湯される湯の流量を検出する流量検出手段と、該流量検出手段により検出される単位時間当りの湯の流量が所定の設定流量になるように上記パルス駆動手段のパルス電圧のデューティー比を決定して上記電動給湯ポンプの回転数をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、該フィードバック制御手段の上記デューティー比を補正するデューティー比補正手段とを備えてなる電気ポットであって、上記流量検出手段が、上記給湯通路に設けられていて上記給湯通路を通る湯量に応じた回転速度信号を出力するスクリュー羽根構造の流量センサよりなり、上記フィードバック制御手段は、同流量センサの出力特性がリニアな領域で上記パルス駆動手段に印加するパルス電圧のデューティー比を制御するようになっているとともに、基本デューティー比として、予じめ設定された最大のデューティー比よりも所定の割合小さい所定のデューティー比を有し、上記デューティー比補正手段による上記フィードバック制御手段のデューティー比の補正は、該基本デューティー比をベースとして、その時の条件に応じ上記最大のデューティー比までの所定の割合の範囲で上記フィードバック制御手段の上記設定流量に対応したデューティー比の増減を行うことによりなされるようになっていることを特徴とする電気ポット。
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