JPH08228809A - 安全ベルトのためのバックル - Google Patents

安全ベルトのためのバックル

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JPH08228809A
JPH08228809A JP8011175A JP1117596A JPH08228809A JP H08228809 A JPH08228809 A JP H08228809A JP 8011175 A JP8011175 A JP 8011175A JP 1117596 A JP1117596 A JP 1117596A JP H08228809 A JPH08228809 A JP H08228809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大加速または減速状態下ですら開放される
ことを高信頼度をもって防止し得る、公差および老化を
考慮に入れた、大きな予備安全度を有する安全ベルト用
バックルを提供する。 【解決手段】 安全ベルト用バックルは開放位置と閉鎖
位置との間でフレーム１０内に運動自在に取付けられて
いてその閉鎖位置で差込舌に作用するラッチ１２と、フ
レーム１０に摺動自在に取付けられていてその押圧によ
ってラッチ１２がその開放位置に推進されることを可能
にする解放ボタン１４と、フレーム１０に枢動自在に取
付けられたレバー１６の腕を形成する補償質量１６ａと
を有する。解放ボタン１４は互いに離された限度止め１
４ａ、１４ｂを有し、レバー１６は、第１のレバー腕１
６ｃであってその自由端が第１の限度止め１４ａと対向
して位置されたものと、第２のレバー腕１６ｄであって
その自由端が第２の限度止め１４ｂと対向して位置され
たものとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は安全ベルトのための
バックルに作用する座席ベルト予緊張装置を備えたベル
ト装置に適する安全ベルトのためのバックルに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】そのようなバックル、いわゆる耐予緊張
装置バックル（ｐｒｅｔｅｎｓｉｏｎｅｒ−ｐｒｏｏｆ
ｂｕｃｋｌｅ）、はドイツ特許３９２９１１４Ａ１か
ら既に知られており、これは最大加速または減速間に生
じる慣性力に対して補償しかくしてバックルの非意図的
開放を防止するため補償質量を取付けられている。補償
質量はバックルのフレームに枢動自在に取付けられたレ
バーの一腕を形成している。もう一つの腕によって、レ
バーはバックルの解放ボタンに作用し、該解放ボタンは
前記バックルのフレームに摺動自在に取付けられてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はバックルが最
大加速または減速状態下においてすら開放されることを
高信頼性をもって防止するため、そして公差および老化
を考慮に入れて、大きな予備安全度を有するバックルを
提供する必要に基づいている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、安全ベ
ルトのためのバックルは、開放位置と閉鎖位置との間で
荷重（ないし負荷）支持フレーム内に運動可能（可動）
に取付けられていてその閉鎖位置において差込舌に対し
作用するラッチと、前記バックルのフレームに摺動自在
に取り付けられていてその押圧によって前記ラッチがそ
の開放位置に押込まれることを可能にする解放（ないし
解除）ボタンと、前記バックルのフレームに枢動自在に
取付けられたレバーの一腕を形成する補償質量とによっ
て構成され、それにより、前記バックルは、前記解放ボ
タンが摺動運動方向に相互に離隔（ないし離間）された
２つの限度止め（ないし係止手段）を有することと、前
記レバーが、第１のレバー腕であってその自由端が前記
解放ボタンの第１の限度止めと対向して位置しているも
のと、第２のレバー腕であってその自由端が前記解放ボ
タンの第２の限度止めと対向して位置しているものとを
有することとによって特徴づけられる。
【０００５】前記解決手段において、前記補償質量はバ
ックルの減速および加速間原理的に同じ態様で有効に作
用し、そして慣性力の超過補償は好適な寸法決定とその
重心の好適な選択とによって達成され得る。このような
超過補償は結果的に意図された大きな予備安全度を生じ
させる。
【０００６】本発明のさらなる特徴と利点は２つの実施
例の構成に関し以下記述する説明から、そして参照が為
される添付図面から明らかにされる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は安全ベルトのためのバック
ルの主構成部品を示している。荷重を支えるフレーム１
０に差込舌のための差込通路が設けられている。この差
込通路に対し直角にラッチ１２がフレーム１０内に摺動
自在に取付けられて配置されている。差込舌が差込通路
に差込まれるとき、ラッチ１２は差込舌の穴を通って作
用する。さらに、フレーム１０上には解放ボタン１４が
その長手方向に摺動自在に取付けられて配置されてお
り、ラッチ１２は前記解放ボタン１４を押圧することに
よってその開放位置に推進され得る。
【０００８】さらに、レバー１６がピボットないし枢動
軸線１８のまわりに枢動自在にフレーム１０に取付けら
れている。前記レバー１６は、互いから横方向に離され
ているが軸線１８を通じて互いに固定的に結合されてい
る２つの質量１６ａ、１６ｂから構成されており、これ
ら質量は補償質量として機能する。さらに、前記質量１
６ａ、１６ｂに対向して、前記レバー１６は２つのレバ
ー腕１６ｃ、１６ｄを有する。
【０００９】２つの限度止め１４ａ、１４ｂが解放ボタ
ン１４に配置されており、それらは解放ボタン１４の摺
動運動の方向に互いから離隔されて位置されている。離
隔距離は限度止め１４ａと１４ｂがレバー腕１６ｃ、１
６ｄの自由端がそれぞれ限度止め１４ａ、１４ｂに対向
して位置されかつそれらから短距離のところに位置され
るようにレバー腕１６ｃ、１６ｄの自由端の両側におい
てフレーム１０の長手方向に位置されるように選ばれて
いる。
【００１０】レバー１６はばね２０によって図１に示さ
れる初位置に偏倚されている。
【００１１】レバー１６は、特にバックルに作用してそ
れを車両の床の方向に移動させる緊張装置による座席ベ
ルトの緊張過程間、バックルの最大加速または減速間に
解放ボタン１４において生じる慣性力に対し補償する。
解放ボタン１４の正規作動の場合において、限度止め１
４ａはレバー腕１６ｃの自由端に突き当たりそれにより
該レバー腕は時計回りの方向に旋回させられる。後方の
限度止め１４ｂは解放ボタン１４と一緒に移動されるか
ら、レバー腕１６ｄの自由端は障害物に突き当たらな
い。したがって解放ボタン１４は妨害されることなしに
作動され得る。
【００１２】図３の（ａ）は矢印Ａの方向へのバックル
の加速の場合に生じる慣性力の概略図を示している。そ
の慣性力によって解放ボタン１４は矢印Ａの反対方向に
移動する傾向がある。レバー１６は、質量１６ａ、１６
ｂに加えてそのレバー腕１６ｃ、１６ｄを考慮に入れ
て、重心Ｓを有する。この重心Ｓは軸線１８の下方に位
置している。したがって、レバー１６は図３の（ａ）に
示されるように逆時計回りの旋回運動を生じる傾向があ
る。レバー腕１６ｃの自由端は限度止め１４ａに突き当
たり、それにより矢印Ａと反対の方向への解放ボタン１
４の運動は阻止される。
【００１３】図３の（ｂ）に示されるごとき反対の方向
Ｂへの加速の場合においては、レバー１６は時計方向の
旋回運動を生じる傾向がある。したがって、レバー１６
は、その慣性力によって、レバー腕１６ｄが限度止め１
４ｂに突き当たることによって加速度方向Ｂと反対の方
向への解放ボタン１４の運動に抵抗する。したがって、
解放ボタン１４は最大加速が方向Ａとは反対の方向Ｂに
生じるときも阻止される。レバー１６によって生じる阻
止力が、打ち勝たれなくてはならない解放ボタン１４に
おいて生じる慣性力より大きいように、重心Ｓの位置を
考慮に入れて、質量１６ａ、１６ｂの寸法を適切に選択
することによって超過補償が達成され得る。
【００１４】図４と図５とに示される第２の実施例にお
いては、ラッチ１２がバックルのフレーム１０に枢動自
在に取付けられている。ラッチ１２はピン状の鎖錠素子
２２によってその閉鎖位置に選択的に保持されまたは解
放される。前記鎖錠素子２２はフレーム１０の差込通路
と平行のレベルに摺動自在に取付けられている。ラッチ
１２のこのような間接鎖錠を除けば、このバックルは第
１の実施例の構成に関して説明されたバックルと一致し
ており、その機能は上に説明された型のそれに類似して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるバックルの第１の実施例の構成を
示す概略側面図。
【図２】図１に示した本発明のバックルの第１の実施例
の平面図。
【図３】バックルの加速方向に応じた作用の説明図で、
（ａ）は図１のバックルの一加速方向における作用を明
示する概略側面図であり、（ｂ）は図１のバックルの反
対加速方向における作用を明示する概略側面図。
【図４】本発明によるバックルの第２の実施例の構成を
示す概略側面図。
【図５】図４に示した本発明のバックルの第２の実施例
の平面図。
【符号の説明】
１０ フレーム １２ ラッチ １４ 解放ボタン １４ａ 限度止め １４ｂ 限度止め １６ レバー １６ａ 質量 １６ｂ 質量 １６ｃ レバー腕 １６ｄ レバー腕 １８ 軸線 ２０ ばね ２２ 鎖錠素子 Ｓ 重心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 安全ベルトのためのバックルであって、
    開放位置と閉鎖位置との間で荷重支持フレーム（１０）
    内に運動可能に取付けられていてその閉鎖位置において
    差込舌に対し作用するラッチ（１２）と、前記フレーム
    （１０）に摺動自在に取付けられていてその作動によっ
    て前記ラッチ（１２）がその開放位置に押込まれること
    を可能にする解放ボタン（１４）と、前記バックルのフ
    レーム（１０）に枢動自在に取付けられたレバー（１
    ６）の１つの腕を形成する補償質量とを有するものにお
    いて、前記バックルは、解放ボタン（１４）が摺動運動
    方向に相互に離隔された２つの限度止め（１４ａ、１４
    ｂ）を有することと、レバー（１６）が、第１のレバー
    腕（１６ｃ）であってその自由端が解放ボタン（１４）
    の第１の限度止め（１４ａ）と対向して位置しているも
    のと、第２のレバー腕（１６ｄ）であってその自由端が
    解放ボタン（１４）の第２の限度止め（１４ｂ）と対向
    して位置されているものとを有することとによって特徴
    づけられる安全ベルトのためのバックル。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の安全ベルトのためのバ
    ックルであって、前記補償質量がレバー（１６）のピボ
    ット軸線（１８）を通じて互いに結合された２本の平行
    な腕（１６ａ、１６ｂ）に分散されていることを特徴と
    する安全ベルトのためのバックル。
  3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載の安全ベルトのた
    めのバックルであって、レバー（１６）がばね（２０）
    によって初位置に偏倚されていることを特徴とする安全
    ベルトのためのバックル。
JP8011175A 1995-01-26 1996-01-25 安全ベルトのためのバックル Expired - Lifetime JP2825786B2 (ja)

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DE19502416A DE19502416A1 (de) 1995-01-26 1995-01-26 Verschluß für Sicherheitsgurte
DE195024168 1995-01-26

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EP (1) EP0723747B1 (ja)
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CN (1) CN1140040A (ja)
BR (1) BR9600221A (ja)
CA (1) CA2167253A1 (ja)
CZ (1) CZ282800B6 (ja)
DE (2) DE19502416A1 (ja)
ES (1) ES2091174T1 (ja)
PL (1) PL312482A1 (ja)
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