JPH08226583A - 管接続具 - Google Patents

管接続具

Info

Publication number
JPH08226583A
JPH08226583A JP3262395A JP3262395A JPH08226583A JP H08226583 A JPH08226583 A JP H08226583A JP 3262395 A JP3262395 A JP 3262395A JP 3262395 A JP3262395 A JP 3262395A JP H08226583 A JPH08226583 A JP H08226583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe connector
cap nut
flange
screw
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3262395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Hironaka
康雄 廣中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PHOENIX KK
Phoenix Co Ltd
Original Assignee
PHOENIX KK
Phoenix Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PHOENIX KK, Phoenix Co Ltd filed Critical PHOENIX KK
Priority to JP3262395A priority Critical patent/JPH08226583A/ja
Publication of JPH08226583A publication Critical patent/JPH08226583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続すべき2つの構造体の接続部を、構造体
を相対的に回転させることなく、接続する。 【構成】 外筒体5は筒状であって、外ねじ2を有し、
軸方向一端部にスパナ掛合用フランジ8および軸方向に
突出する凸部9が形成される。内筒体6は筒状であっ
て、その一端部に係止フランジ13が形成される。この
ような外筒体5に内筒体6が嵌まり込んで螺着されて管
接続具本体3が構成され、スパナ掛合用フランジ8と、
凸部9と、係止フランジ13とによって袋ナット取付部
15が形成される。袋ナット4は筒状であって、その一
端部に半径方向内方に突出する内向きフランジ17が形
成される。この袋ナット4が、内向きフランジ17を袋
ナット取付部15に嵌め込んだ状態で管接続具本体3に
対し、回転可能に取付けられて管接続具1が構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば水道栓と、分
岐管を設けるための分岐栓とを接続するためなど、配管
する際に2つの接続部を接続するために用いられる管接
続具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、たとえば水道栓と、
分岐管を設けるための分岐栓との接続は、たとえば水道
栓に形成される外ねじを有する取付部と、分岐栓に形成
される内ねじを有する取付孔とを直接螺合し、締付ける
ことによって、相互に接続されていた。このように、配
管する際には、接続すべき管路や弁装置などの2つの構
造体の各接続部を直接螺合して、接続されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、接続すべき2つの接続部は、相対的に回転され締付
けられて固定される。たとえば、水道栓に対して分岐栓
を回転させて螺進させ、締付けることによって相互に固
定される。このために、ねじの形成状態によって、水道
栓に分岐栓を適度な締付け状態で固定したときに、分岐
栓が水道栓に対して不所望な角度位置に配置されるおそ
れがある。これによって、たとえば分岐栓から半径方向
外方に突出して設けられる分岐口などが不所望な方向に
突出して邪魔になるおそれがある。これに対して、分岐
栓を水道栓に対して所望の角度位置に配置して固定した
場合には、締付け状態が甘く、水漏れが発生したり、逆
にきつく締付け過ぎてしまい、水道栓あるいは分岐栓を
破損してしまうおそれがある。このように2つの接続部
を直接螺合すると、構造体を回転させる必要があり、不
具合が生じるおそれがある。
【0004】したがって本発明の目的は、かかる不具合
の発生を防止するために、相互に接続すべき、たとえば
水道栓および分岐栓などの2つの接続部を有する構造体
を所望の角度位置に配置した状態で、適度な締付け状態
で接続することができる管接続具を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外ねじが形成
され、その外ねじの軸線方向に隣接し、半径方向外方に
突出するスパナ掛合部が形成されるスパナ掛合用フラン
ジと、袋ナット取付部とを有し、前記外ねじを螺着して
接続部に固定される管接続具本体と、内ねじが形成さ
れ、管接続具本体の袋ナット取付部に接続具本体と相互
に回転可能に設けられ、管接続具本体を固定するときの
締付け方向とは逆方向に回転することによって、前記内
ねじを螺着してもう1つの接続部に固定される袋ナット
とを含むことを特徴とする管接続具である。また本発明
の前記管接続具本体は、筒状であって、前記外ねじおよ
びスパナ掛合用フランジを有し、内ねじが形成される外
筒体と、筒状であって、半径方向外方に突出する係止フ
ランジを有し、外筒体の内ねじに螺合する外ねじが形成
され、この外ねじが外筒体の内ねじに螺着されて外筒体
に固定される内筒体とを含んで構成され、前記袋ナット
は、管接続具本体の袋ナット取付部に嵌まり込む内向き
フランジを有することを特徴とする。さらに本発明は、
前記管接続具本体の外筒体と内筒体との間であって、か
つ内筒体の係止フランジ寄りにOリングが介在されるこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、袋ナット取付部を有する管接
続具本体は、外ねじを有しており、スパナ掛合部にスパ
ナを掛合して、たとえば分岐管を設けるために用いられ
る分岐栓などの内ねじを有する接続部に、外ねじを螺着
して固定される。袋ナットは、接続具本体に対して回転
可能に設けられ、さらに内ねじを有しており、接続具本
体を前記接続部に接続するときの締付け方向とは逆方向
に回転させることによって、たとえば水道栓などの外ね
じを有するもう1つの接続部に螺着されて固定される。
これによって、接続すべきたとえば管路や弁装置などの
2つの構造体の接続部を、2つの構造体を相対的に回転
させることなく、接続することができる。したがって、
適度な締付け状態で2つの構造体が接続されたときに一
方の構造体に対して、他方の構造体が不所望な角度位置
に配置されてしまうことを防止することができる。
【0007】また本発明に従えば、管接続具本体は、別
体に形成される外筒体と内筒体とが相互に螺着されて構
成される。このような外筒体と内筒体とが相互に螺着さ
れ、外筒体に設けられるスパナ掛合用フランジと、内筒
体に設けられる係止フランジとによって袋ナット取付部
が構成される。袋ナットには、内向きフランジが形成さ
れ、この内向フランジがスパナ掛合用フランジと係止フ
ランジとに挟まれて、管接続具本体に回転可能に設けら
れる。これによって、管接続具本体と、袋ナット取付部
とを相互に回転可能に容易に連結することができる。
【0008】さらに本発明に従えば、外筒体と内筒体と
の間にはOリングが介在される。したがって、管接続具
本体を外筒体と内筒体とに別体に形成して構成しても、
それらの外筒体と内筒体との間から水漏れなどが生ずる
ことを防止することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の管接続具1を示
す断面図である。管接続具1は、外ねじ2が刻設される
管接続具本体3と、この管接続具本体3に回転可能に設
けられる袋ナット4とを含んで構成される。管接続具本
体3は、筒状であって、内ねじ10が刻設される外筒体
5と、筒状であって、外筒体5の内ねじ10に螺合する
外ねじ11が刻設される内筒体6とを備える。
【0010】外筒体5は、筒部7と、筒部7の軸方向の
一端部から外方に向けて突出するスパナ掛合用フランジ
8と、筒部7の軸方向の一端部からその軸方向にさらに
延びて突出する凸部9とを有する。筒部7の外周面に前
述の外ねじ2が刻設され、内周面に前述の内ねじ10が
刻設される。この筒部7の他端部の内周面62は、面取
りが施され、円錐台状に形成されている。スパナ掛合用
フランジ8は、外ねじ2と筒部7の軸方向に隣接して設
けられる。凸部9は、筒部7の内側寄りの位置に、内ね
じ10の筒部7の軸方向に隣接して設けられ、スパナ掛
合用フランジ8から軸方向にさらに高さHを有して突出
して設けられる。
【0011】内筒体6は、滑らかな円筒状の内周面60
を有する筒部12と、筒部12の軸方向の一端部から外
方に向けて突出する係止フランジ13とを有する。筒部
12の外周面に、前述の外ねじ11が刻設される。この
筒部12の他端部の内周面61は、面取りが施され、円
錐台状に形成されている。係止フランジ13は、外ねじ
11と筒部12の軸方向に隣接して設けられる。
【0012】このように、それぞれ構成されて別体に形
成される外筒体5と、内筒体6とは、外筒体5の内ねじ
10と内筒体6の外ねじ11とが螺着され、締付けられ
て相互に固定される。このとき、内筒体6は、係止フラ
ンジ13が形成される側と反対側である他端部が、外筒
体5のスパナ掛合用フランジ8が形成される側である一
端部に臨んで配置され、外筒体5に対して内筒体6を螺
進させて螺着される。内筒体6は、その係止フランジ1
3が外筒体5の凸部9に当接され、外筒体5に対する位
置決めがなされる。このようにして、別体に形成される
外筒体5と内筒体6とが相互に固定されて管接続具本体
3が形成される。
【0013】外筒体5に内筒体6が固定され、管接続具
本体3が形成された状態で、内筒体6の係止フランジ1
3は、外筒体5の凸部9よりも半径方向外方に突出して
設けられている。これによって、外筒体5のスパナ掛合
用フランジ8と、凸部9と、内筒体6の係止フランジ1
3とによって半径方向外方に開放する環状の凹溝である
袋ナット取付部15が形成される。この袋ナット取付部
15は、係止フランジ13が凸部9に当接されて、外筒
体5と内筒体6とが固定されるので、凸部9の高さHと
同じ幅Hを有する。
【0014】また、外筒体5に刻設される内ねじ10
と、内筒体6に刻設される外ねじ11とは管用平行ねじ
であり、これによって外筒体5の凸部9と、内筒体6の
係止フランジ13を当接させて、外筒体5に対して内筒
体6が位置決めされた状態で、水密性を達成して外筒体
5に内筒体6を固定することができる。さらに、外筒体
5と内筒体6との間には、内筒体6の係止フランジ13
寄りであり、外筒体5の凸部9に臨んだ位置に、たとえ
ばエチレンプロピレンゴムなどの合成ゴムなどから成る
Oリング14が介在される。このOリング14は、筒部
12の外周面と凸部9との内周面に全周にわたって弾発
的に当接される。これによって、さらに高い水密性を得
ることができる。
【0015】袋ナット4は、円筒状の筒部16と筒部1
6の一端部から半径方向内方に向けて突出する内向きフ
ランジ17とを有する。筒部16の内周面には、内ねじ
18が刻設される。この内ねじ18のねじ孔の巻方向
は、中心軸線L2まわりに時計まわりにまわりながら、
筒部16の一端部、すなわち内向きフランジ17が形成
される側から他端部に向けて進む巻回方向に選ばれる。
【0016】このような袋ナット4は、内向きフランジ
17が、袋ナット取付部15に嵌まり込んだ状態、すな
わち内向きフランジ17が、スパナ掛合用フランジ8と
係止フランジ17に挟まれて抜止めされた状態で、管接
続具本体3の中心軸線L1と、袋ナット4の中心軸線L
2とを一致させ、管接続具本体3に取付けられる。袋ナ
ット4に設けられる内向きフランジ17の厚みTは、袋
ナット取付部15の幅Hよりも小さく選ばれており、ま
た内向きフランジ17の内径D1は、管接続具本体3の
凸部9の外径D2よりも大きく選ばれており、また袋ナ
ット4の内径すなわち内ねじ18の山径D3は管接続具
本体3の係止フランジ13の外径D4よりも大きく選ば
れている。これによって、内向きフランジ17は、袋ナ
ット取付部15に緩やかに嵌まり込み、内向きフランジ
17の筒部16寄りの端面を係止フランジ13の筒部1
2寄りの端面に当接させた状態で、内向きフランジ17
の筒部16と反対側の端面と、スパナ掛合用フランジ8
の筒部7と反対側の端面との間に隙間ΔT=H−Tが形
成される。また内向きフランジ17の内周面と、凸部9
の外周面との間には、全周にわたって隙間ΔD1=D1
−D2が形成され、筒部16に刻設される内ねじ18の
山の頂点と係止フランジ13の外周面との間には、全周
にわたって隙間ΔD2=D3−D4が形成される。した
がって袋ナット4は管接続具本体3に対して回転するこ
とができる。
【0017】またこのように、外筒体5に形成されるス
パナ掛合用フランジ8と、外筒体5とは別体に形成され
る内筒体6に設けられる係止フランジ13とによって挟
まれて形成される袋ナット取付部15に内向きフランジ
17を嵌め込んで、管接続具本体3に袋ナット4を設け
ることによって、管接続具本体3と袋ナット4とが相互
に離脱することなく、回転可能に設けることが容易であ
る。すなわち、外筒体5と、袋ナット4とを配置される
べき位置に配置した状態で、内筒体6を外筒体5に螺着
して管接続具本体を形成することによって、袋ナット4
が管接続具本体3に回転可能に設けられることになる。
【0018】さらに、管接続具本体3と袋ナット4との
間には、これらの間から水漏れを防ぐ目的で、たとえば
エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴムなどから成るパ
ッキン19が設けられる。このパッキン19は、環状で
あり、板状であって、その外周面を袋ナットの内周面に
当接し、厚み方向一方側を係止フランジ13に当接され
て設けられる。これによって、管接続具本体3と袋ナッ
ト4との間の水密性が達成され、水漏れが防止される。
【0019】図2は管接続具1を示す正面図であり、図
3はその左側面図であり、図4はその右側面図であり、
図5はその背面図であり、図6はその平面図であり、図
7はその底面図である。管接続具本体3に刻設される外
ねじ2のねじ山の巻方向は、管接続具本体3の中心軸線
L1まわりにまわりながら、スパナ掛合用フランジ8が
形成される側の一端部からスパナ掛合用フランジ8とは
反対側の他端部に向かって進む方向に選ばれる。これに
よって、管接続具本体3は、図6に示すように、袋ナッ
ト4側から、すなわち図2において上方から下方を見た
ときに、矢符Aで示す時計まわりに回転されることによ
って、前述の接続具に締付けられて固定される。また、
袋ナット4に刻設される内ねじ18は、前述の方向に選
ばれるので、図6に示すように矢符Bで示す反時計まわ
りに回転されることによって、前述のもう1つの接続具
に締付けられて固定される。このように、管接続具本体
3と、袋ナット4とは相互に異なる方向に回転されるこ
とによって各接続部にそれぞれ固定される。すなわち、
管接続具本体3に対し、袋ナット4は、管接続具本体3
の締付け方向とは逆方向に回転されることによって接続
部に固定される。これによって、たとえば、管接続具本
体3を、締付けて接続部に固定した後に、袋ナット4を
回転させて締付けるときに、誤って管接続具本体3を回
転させても、管接続具本体3が不所望に締付けられてし
まうことがなく、したがって管接続具本体が損傷してし
まうことを防止することができる。勿論、袋ナット4を
先に締付けて固定した後に、管接続具本体を回転させた
場合にも、袋ナット4を不所望に締付けてしまうことが
ないので、袋ナット4が損傷することを防止することが
できる。
【0020】管接続具本体3のスパナ掛合用フランジ8
には、スパナ掛合部20が形成される。このスパナ掛合
部20は、スパナ掛合用フランジ8の外周部に周方向に
等間隔をあけて6ケ所設けられ、その外表面は平坦であ
り、管接続具本体3の中心軸線L1とそれぞれ平行に形
成される。このようにして、管接続具本体3の中心軸線
L1方向に見たときに、スパナ掛合用フランジ8は、そ
の輪郭が大略的に六角形に形成される。このスパナ掛合
用フランジ8にスパナ掛合部20を形成することによっ
て、スパナ掛合部20にスパナなどの締付工具を掛合し
て、管接続具本体3を回転することができる。したがっ
て、管接続具本体3を接続部に容易にしっかりと締付け
ることができる。
【0021】また、袋ナット4にもスパナ掛合部21が
形成される。このスパナ掛合部21は、袋ナット4の筒
部16の外周部に周方向に等間隔をあけて6ケ所設けら
れ、その外表面は平坦であり、袋ナット4の中心軸線L
2と平行にそれぞれ形成される。このようにして、中心
軸線L2方向に見たときに袋ナット4は、その輪郭が大
略的に六角形になるように形成される。このように、袋
ナット4にスパナ掛合部21を形成することによって、
スパナ掛合部21にスパナなどの締付工具を掛合して袋
ナット4を回転させることができる。したがって、袋ナ
ット4を前述のもう1つの接続部に容易に締付けて、し
っかりと固定することができる。
【0022】また、各スパナ掛合部20,21と中心軸
線L1,L2を含む直線との距離は、同一に選ばれてお
り、スパナ掛合部20とスパナ掛合部21とは、同一の
平面内に配置させることができる。したがって、スパナ
掛合部20とスパナ掛合部21とを同時にスパナなどに
よって掛合することができるので、たとえば袋ナット4
よりも管接続具本体3の先に固定する場合に、スパナ掛
合部20とスパナ掛合部21とに同時にスパナなどを掛
合して、管接続具本体3を前述の接続部に固定すること
ができる。したがって、軸線方向に厚みの小さいスパナ
掛合部20にスパナなどを掛合する際に、袋ナット4の
スパナ掛合部21に同時にスパナを掛合することができ
るのでスパナの掛合が容易であり、作業性が向上され
る。
【0023】このように、それぞれ構成される管接続具
本体3に備えられる外筒体5および内筒体6ならびに袋
ナット4は、いずれも黄銅から成る。これによって、黄
銅が比較的柔らかい金属であることから加工が容易であ
り、各部材4,5,6を容易に形成することができ、生
産性が向上される。さらに、これらの各部材4,5,6
の外表面には、たとえば厚さ2μm〜30μmのクロム
メッキが施されている。これによって、各部材4,5,
6の表面の硬度を向上させることができる。したがっ
て、締付け動作などによって各部材4,5,6の外表面
が摺接されても、その外表面が摩耗しにくく、たとえば
ねじの径が小さくなって、ねじが緩くなってしまい水密
性が低下することを防止することができる。
【0024】図8は、このように構成される管接続具1
の使用状態を示す斜視図である。管接続具1は、たとえ
ば台所の流し台などに備えられる水道栓22に分岐配管
を設けるための分岐栓23を接続するために用いられ
る。水道栓22は、水道配管に接続される胴部24と、
胴部24に接続される吐水管25と、胴部24内の流路
の開度を制御するための弁機構26とを備える。
【0025】胴部24は取付部27が設けられており、
胴部24は、この取付部27を介してたとえば流し台な
どに取付けられる。また胴部24は、図示しない水道配
管に接続されており、これによって水道配管を介して水
道水が胴部24に導かれる。吐水管25は、その一端部
に吐水管25に対して回転可能である締付ナット28を
備える。
【0026】通常の分岐栓23が設けられていないとき
には、この吐水管25は、締付ナット28が胴部24に
外ねじを有して形成される図示しない取付部に螺着さ
れ、胴部24に接続される。図8に示すように、胴部2
4と吐水管25との間に分岐栓23を介在させるため
に、分岐栓23と吐水管25とが接続され、胴部24と
分岐栓23とがその間に管接続具1を介在させて接続さ
れる。
【0027】弁機構26はハンドル29を有しており、
このハンドル29を操作することによって内部に備えら
れる図示しない弁体が動作されて、胴部24内の流路の
開度が制御される。このようにして、ハンドル29の操
作によって、水道配管からの水が吐水管25に導かれ、
吐水管25の他端部の吐水口30から水を吐出させるこ
とができる。
【0028】次に、水道栓22に分岐栓23を取付ける
手順について、図9を参照して説明する。先ず、図9
(1)に示すように、吐水管25の締付ナット28に、
たとえばモンキーレンチ31などのスパナ類を掛合し、
矢符C方向に回転させて締付ナット28を緩める。これ
によって、図9(2)に示すように吐水管25を胴部2
4から取外すことができる。このとき、胴部24に形成
される図示しない取付部から、たとえば合成ゴムなどか
ら成るパッキン32を取外す。
【0029】次に、前述の構造体である分岐栓23の接
続部である後述する取付ねじ孔32に管接続具1の管接
続具本体3を螺着して、前述したようにスパナ掛合部2
0にモンキーレンチ31などのスパナ類を掛合し、管接
続具1を分岐栓23に固定する。さらに、管接続具1の
袋ナット4には、前述のパッキン19を嵌め込んでお
く。次に、図9(4)に示すように、分岐栓23に管接
続具1を固定した状態で、管接続具1の袋ナット4を胴
部24に形成される図示しない取付部に螺着し、スパナ
掛合部21にモンキーレンチ31などのスパナ類を掛合
し、矢符D方向に回転させて固定する。袋ナット4は、
前述のように管接続具本体3に対して回転可能であるの
で、管接続具本体3が固定される分岐栓23を、水道栓
22に対して所望の角度位置、たとえば図9(4)に示
すような位置に配置した状態で、袋ナット4を締付けて
固定することによって、分岐栓23を水道栓22に対し
て所望する角度位置に固定することができる。
【0030】最後に、図9(5)に示すように、パッキ
ン32を介在させて分岐栓24の取付部34に吐水管2
5の締付ナット28を螺着する。さらに、図9(6)に
示すように、締付ナット28にモンキーレンチ31など
のスパナ類を掛合して、矢符E方向に回転させて締付ナ
ット28を締付け、吐水管25を分岐栓23に固定す
る。このようにして、水道栓22に分岐栓23が接続さ
れる。
【0031】図10は分岐栓23を示す断面図であり、
図11はその平面図である。このように、管接続具1を
用いて接続される分岐栓23は、取付ねじ孔33および
取付部34を有する分岐栓本体37と、分岐栓本体37
に取付けられる分岐口38とを含んで構成される。分岐
栓本体37は、大略的に筒状であって、その長手軸方向
一端部に取付ねじ孔33が形成され、他端部に取付部3
4が形成される。また、この分岐栓本体37は、取付ね
じ孔33と取付部34との間に弁箱部39を有する。こ
の弁箱部39は、その内部に前記長手軸方向と交差する
位置方向に延びる円筒状の空間40を有する。空間40
には、一端部に空間40の内周面に全周にわたって弾発
的に当接する弁体としてのパッキン41が設けられる弁
棒42の一端部が挿入されている。この弁棒42の他端
部には、ガイド部材43が設けられる。このガイド部材
43は、分岐栓本体37に設けられる支持部材44によ
って、空間40の軸線L方向、すなわち図10の左右方
向に変位可能に支持される。ガイド部材43は、支持部
材44の外側からガイド部材43を覆っているスリーブ
45がハンドル46を操作することによって、軸線L5
まわりに角変位され、軸線L5方向に変位される。これ
によって、パッキン41が軸線L5方向に変位される。
また、ハンドル46と支持部材44との間にはばね部材
53が介在され、このばね部材53によって支持部材4
4のハンドル46との間に摩擦力が生じ、これによって
ハンドル46が不所望に角変位されることを防止するこ
とができる。
【0032】また分岐口38は、空間40と軸線L方向
に連通する流路51が形成されている。さらに、弁箱部
39には、空間40と、分岐栓本体37が長手軸方向一
端部側の空間47とを連通する貫通孔48および空間4
0と、分岐栓本体37の長手軸方向他端部側の空間49
とを連通する貫通孔50とが、軸線L5方向にずれた位
置に形成されている。
【0033】これによって、パッキン41の位置を、図
10に示すような最も分岐口38寄りの位置に配置する
ことによって、一端部側の空間47と他端部側の空間4
9とが空間40を介して連通される。また、仮想線52
で示されるような位置に配置されたときには、一端部側
の空間47と分岐口38内の流路51とが連通される。
したがって、ハンドル46を操作して弁棒42を操作
し、パッキン41の位置を変位させることによって、一
端部側の空間47に供給される水を、他端部側の空間4
9あるいは分岐口38内の流路51に選択的に供給する
ことができる。このようにして、図8および図9に示す
ように、取付ねじ孔33を管接続具1を介して水道栓2
2の胴部24に接続し、取付部34を吐水管25に接続
し、さらに分岐口38に、たとえば管路などを用いてイ
オン水を生成する整水器などに接続することによって、
水道水とイオン水とを用途に応じて使い分けすることが
できる。
【0034】上述の実施例において、管接続具1は、水
道栓22と分岐栓23とを接続するために用いられたけ
れども、本発明の他の実施例として、水道栓と管路とを
接続するために用いられてもよく、また分岐栓と管路と
をつなぐために用いられてもよい。すなわち、水道栓2
2および分岐栓23は、接続部を有する構造体の一例で
あり、その他の配管設備などに用いられる構造体を接続
するために用いられてもよい。
【0035】また、上述の実施例において、管接続具本
体3および袋ナット4は黄銅から成ったけれども、本発
明の他の実施例として、たとえば青銅あるいはステンレ
ス鋼などから成るようにしてもよい。
【0036】また、上述の実施例において外筒体5と内
筒体6との間には、Oリング14が介在されたけれど
も、Oリング14に限る必要はなく、本発明の他の実施
例として、他のシール材、たとえば合成樹脂から成るシ
ール材などが介在されてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、管接続具
は、管接続部本体と袋ナットとからなり、管接続具本体
はたとえば分岐管を設けるために用いられる分岐栓など
の接続部に固定される。また、管接続具本体に回転可能
に設けられる袋ナットは、管接続具本体が接続部に接続
されるときの締付け方向とは逆方向に回転されることに
よって、たとえば水道栓などのもう1つの接続部に固定
される。このように、管接続具本体と袋ナットとが相互
に回転可能であるので、接続すべきたとえば水道栓と分
岐栓などの2つの構造体の接続部を、2つの構造体を相
対的に変位させることなく接続することができる。した
がって、適度な締付け状態で2つの構造体が接続された
ときに、一方の構造体に対して不所望な角度位置に他方
の構造体が配置されてしまうことを防止することができ
るので、構造体が邪魔になることを防止することがで
き、作業性を向上することができる。
【0038】また本発明によれば、管接続具本体は、別
体に形成される外筒体と内筒体とが相互に螺着されて構
成される。これによって、外筒体に対し袋ナットを配置
した状態で内筒体の外筒体に対して固定することによっ
て、管接続具本体に対し袋ナットを回転可能に容易に設
けることができる。したがって、管接続具本体と袋ナッ
トとの組立て作業が容易であり、生産性が向上される。
【0039】さらに本発明によれば、外筒体と内筒体と
の間には、Oリングが介在される。したがって、外筒体
と内筒体との間から水漏れが生ずることを防止すること
ができるので、優れた性能を有する管接続具を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の管接続具1を示す断面図で
ある。
【図2】その管接続具1を示す正面図である。
【図3】その管接続具1を示す左側面図である。
【図4】その管接続具1を示す右側面図である。
【図5】その管接続具1を示す背面図である。
【図6】その管接続具1を示す平面図である。
【図7】その管接続具1を示す底面図である。
【図8】その管接続具1の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図9】水道栓22に分岐栓23を取付ける手順を説明
するための図であって、図9(1)は水道栓22から吐
水管25を取外す動作を説明するための斜視図であり、
図9(2)は水道栓22から吐水管25を取外した状態
を示す分解斜視図であり、図9(3)は分岐栓23に管
接続具1を取付けた状態を示す斜視図であり、図9
(4)は分岐栓23を管接続具1を介して水道栓22に
取付けるための動作を説明するための斜視図であり、図
9(5)は分岐栓23が取付けられた水道栓22と吐水
管25との配置関係を説明するための分解斜視図であ
り、図9(6)分岐栓23に吐水管25を取付ける動作
を説明するための斜視図である。
【図10】分岐栓23を示す断面図である。
【図11】その分岐栓23を示す平面図である。
【符号の説明】
1 管接続具 3 接続具本体 4 袋ナット 5 外筒体 6 内筒体 8 スパナ掛合用フランジ 9 凸部 13 係止フランジ 14 Oリング 15 袋ナット取付部 17 内向きフランジ 20 スパナ掛合部 22 水道栓 23 分岐栓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ねじが形成され、その外ねじの軸線方
    向に隣接し、半径方向外方に突出するスパナ掛合部が形
    成されるスパナ掛合用フランジと、袋ナット取付部とを
    有し、前記外ねじを螺着して接続部に固定される管接続
    具本体と、 内ねじが形成され、管接続具本体の袋ナット取付部に接
    続具本体と相互に回転可能に設けられ、管接続具本体を
    固定するときの締付け方向とは逆方向に回転することに
    よって、前記内ねじを螺着してもう1つの接続部に固定
    される袋ナットとを含むことを特徴とする管接続具。
  2. 【請求項2】 前記管接続具本体は、 筒状であって、前記外ねじおよびスパナ掛合用フランジ
    を有し、内ねじが形成される外筒体と、 筒状であって、半径方向外方に突出する係止フランジを
    有し、外筒体の内ねじに螺合する外ねじが形成され、こ
    の外ねじが外筒体の内ねじに螺着されて外筒体に固定さ
    れる内筒体とを含んで構成され、 前記袋ナットは、管接続具本体の袋ナット取付部に嵌ま
    り込む内向きフランジを有することを特徴とする請求項
    1記載の管接続具。
  3. 【請求項3】 前記管接続具本体の外筒体と内筒体との
    間であって、かつ内筒体の係止フランジ寄りにOリング
    が介在されることを特徴とする請求項1または2に記載
    の管接続具。
JP3262395A 1995-02-21 1995-02-21 管接続具 Pending JPH08226583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3262395A JPH08226583A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 管接続具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3262395A JPH08226583A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 管接続具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08226583A true JPH08226583A (ja) 1996-09-03

Family

ID=12363987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3262395A Pending JPH08226583A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 管接続具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08226583A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333143A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Iwasaki Seisakusho:Kk ねじ継手

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333143A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Iwasaki Seisakusho:Kk ねじ継手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5924302B2 (ja) ボ−ル弁
WO2007066452A1 (ja) 管継手ロック装置
JP2003097785A (ja) 樹脂パイプと継手の接続構造
JPH08226583A (ja) 管接続具
JP2023134504A (ja) フランジ補強具の設置方法
US20100194102A1 (en) Push-in adaptor
JP2000120947A (ja) 段付同期ねじを持つ流体継手
JP7237724B2 (ja) 偏心管の連結構造
KR20140081364A (ko) 배관 연결장치
JP7142876B2 (ja) フランジ補強治具およびその取付方法
JP3340071B2 (ja) 配管連結ベース
JP4189099B2 (ja) ボールバルブ
JP2021071178A (ja) 面間伸縮型バルブ
US7124453B2 (en) Connecting device for connecting a shower head assembly to a wall-mount water supplying pipe
JP4603212B2 (ja) 水栓の配管接続機構
JP3243928U (ja) 高圧配管用自在継手
JP7278598B2 (ja) 共回り防止具
JPH04119285A (ja) 油圧配管用管継手
JP2532785B2 (ja) 管継ぎ手
JP3652292B2 (ja) スイベル継手
JP3225845U (ja) 高圧配管用自在継手
JP3348966B2 (ja) 弁の開度保持機構
JPH07332552A (ja) 管継手の接続方法
JPH0571263U (ja) 水道蛇口装置
JPH083820Y2 (ja) 回転継手