JP7237724B2 - 偏心管の連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心管の連結構造に関する。詳しくは、偏心管を給水配管又は給湯配管に連結したとき偏心管を軸周りに回転させても水密状態を保つことができる偏心管の連結構造に関する。
従来、湯水混合水栓を壁面に固定された給水配管及び給湯配管に対して連結する場合にクランク形状をした偏心管が用いられている(特許文献1)。この偏心管は、一端部を給水配管又は給湯配管に対して螺合により連結し、他端部を湯水混合水栓に設けられた水流入口又は湯流入口にユニオンナットを利用して連結するものである。
実開平2-47261号公報
上記特許文献1に記載された偏心管は、一端部に設けられた雄ねじを給水配管又は給湯配管の端部内周に設けられた雌ねじ部に対して螺合させる際、雄ねじにシールテープを巻きつけた状態で雌ねじ部に螺合させることにより水密状態を保って連結している。このとき、シールテープを巻いた雄ねじは雌ねじ部に対し一旦締め付けた状態から反対方向に巻き戻して締め付けを緩めようとするとシールテープが損傷して水密状態が保たれなくなるおそれがある。そこで、偏心管の一端部を給水配管又は給湯配管に対してねじ込んでいくときねじ込み過ぎて他端部が湯水混合水栓に設けられた水流入口又は湯流入口から位置ずれしないように充分な注意を払って慎重にねじ込み作業を行う必要があった。これによって、偏心管の給水配管又は給湯配管に対する取付けには熟練を要するという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、非熟練者でも水密状態を保って給水配管又は給湯配管に対して連結することが可能な偏心管の連結構造を提供することにある。
本発明の第1発明は、クランク形状をした偏心管の一端部を固定配管の端部に対して連結する偏心管の連結構造であって、前記固定配管の端部には雌ねじ部又は雄ねじ部が設けられており、前記偏心管の一端部には略円筒状の連結部が設けられており、該連結部の根本側の第1連結部には、内径部分が前記第1連結部に対し周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能な略円筒状の連結部材が取付けられており、該連結部材は前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ又は前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじを有しており、前記連結部の先端側の第2連結部はOリングを介して前記固定配管の内径部分に水密状態で周方向及び軸方向とも摺動可能に連結可能とされており、前記固定配管の前記雌ねじ部に対して前記雄ねじを、又は前記固定配管の前記雄ねじ部に対して前記雌ねじを、螺合させることで前記固定配管に対して前記連結部材を介して前記偏心管を連結することを特徴とする。
第1発明によれば、偏心管は、第1連結部において周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能に取付けられた連結部材を介して固定配管に対して連結され、第2連結部においてOリングを介して水密状態を保って周方向及び軸方向とも摺動可能に固定配管に対して連結されている。これによって、偏心管の他端部を位置調整のため固定配管の軸線を中心に回転させても偏心管と固定配管との間の水密状態が保たれるので、非熟練者でも偏心管の一端部を固定配管に取付けた状態で他端部の周方向の位置調整を容易に行うことができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記固定配管の端部には内径部分に前記雌ねじ部が設けられた拡径部が設けられており、前記連結部材は外径部分に前記雄ねじが形成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、連結部材をコンパクトに形成できるので簡潔な連結構造とすることができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記第1連結部に対する前記連結部材の取付は、前記連結部材の一端面部が前記偏心管の径方向に延びる壁部に当接し前記連結部材の他端面部がCリングによって前記偏心管に対して前記一端面部と反対方向への移動を止められていることを特徴とする。
第3発明によれば、簡潔な構造で偏心管の第1連結部に対して連結部材を周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能に取付けることができる。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかの偏心管の連結構造を実現する偏心管であることを特徴とする。
第4発明によれば、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかの偏心管の連結構造を実現することができる。
本発明の第5発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかの偏心管の連結構造を実現する連結部材であることを特徴とする。
第5発明によれば、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかの偏心管の連結構造を実現することができる。
本発明の第1実施形態である偏心管を取付けた湯水混合水栓の斜視図である。 上記実施形態における偏心管を斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態における偏心管を斜め後方から見た斜視図である。 上記実施形態における偏心管の分解斜視図である。 図2のV-V矢視線断面図である。 図5の断面で切った状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す図5に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態を示す図5に対応する断面図である。
本発明の第1実施形態に係る偏心管10の連結構造について、図1~図6を用いて説明する。以下の説明において、方向に関する説明は各図に示された上下前後左右の方向に基づいて行うものとする。
図1に示すように、偏心管10は、浴室の壁面Wに取付けられる壁付けタイプの湯水混合水栓1に対して、壁面Wに固定された給水配管20又は給湯配管30から水又は湯を供給するクランク状に折れ曲がった部材である。湯水混合水栓1は、左右方向に延びる略円筒形状の水栓本体2と、いずれも水栓本体2に取付けられた、カラン吐出管3と、シャワー吐出管4と、カバー5と、を有する。ここで、給水配管20と給湯配管30が、それぞれ特許請求の範囲の「固定配管」に相当する。
図1に示すように、水栓本体2には、その左右方向中央部の下面にカラン吐出管3が設けられ、その左右方向中央部の後面にシャワー吐出管4が設けられている。水栓本体2の後面の右側には、給水配管20から水の供給を受ける偏心管10が連結され、水栓本体2の後面の左側には給湯配管30から湯の供給を受ける偏心管10が連結されている。給水配管20から水の供給を受ける偏心管10と給湯配管30から湯の供給を受ける偏心管10は、実質的に同一の構造のものである。水栓本体2の左側の側部には、略円筒形状の温調ハンドル2aが左右方向に延びる軸回りに回転可能に設けられている。温調ハンドル2aを回転させることによって、水の供給を受ける偏心管10から供給される水と、湯の供給を受ける偏心管10から供給される湯と、の混合割合が変更され、カラン吐出管3又はシャワー吐出管4から吐出される湯水の温度が調節されるようになっている。水栓本体2の右側の側部には、略円筒形状の切替ハンドル2bが左右方向に延びる軸回りに回転可能に設けられている。切替ハンドル2bのレバー2b1を所定の止水位置から上向きに回転させることによりその回転量に応じた単位時間当たりの量の湯水をシャワー吐出管4から吐出させられるようになっている。また、切替ハンドル2bのレバー2b1を所定の止水位置から下向きに回転させることによりその回転量に応じた単位時間当たりの量の湯水をカラン吐出管3から吐出させられるようになっている。
給水配管20と給湯配管30は同一形状をしているので、代表として給水配管20について説明する。図2、図4~図6に示すように、給水配管20は、概略フランジの付いた円筒形状をしている。詳しくは、給水配管20は、第1円筒部21と、第1円筒部21の軸方向の一端部側である後側に同軸に配置された第1円筒部21より小径の第2円筒部22と、第1円筒部21の軸方向の他端部側である前側に配置された円盤状のフランジ部23と、を有する。第1円筒部21の内径部分には、前側に雌ねじ部21a1が設けられた大径部21aが形成され、後側に周方向に延びる2本のリング溝21b1が軸方向に並んで設けられた小径部21bが形成されている。リング溝21b1にはOリング16が嵌め込まれて配設される。大径部21aの軸方向の長さは、小径部21bの軸方向の長さとほぼ等しく設定されている。第2円筒部22の外径部分には、雄ねじ22aが設けられている。雄ねじ22aは、給水源に対して給水配管20を連結する給水管(図示せず)の内径端部に設けられた雌ねじに対して螺合して給水配管20と給水管を連結するためのものである。フランジ部23には、周方向に等間隔で3つのビス孔23aが設けられている。各ビス孔23aにビス24を通して壁面Wに対して締め付けることによって給水配管20は壁面Wに固定される。ここで、大径部21aが、特許請求の範囲の「拡径部」に相当する。
図2~図6に示すように、偏心管10は、左右方向から見てクランク状に折れ曲がった形状をしている。偏心管10は、給水配管20又は給湯配管30に連結される第1連結管11と、水栓本体2に連結される第2連結管12と、第1連結管11と第2連結管12を連結する第3連結管13と、連結部材14と、を有する。
図2~図6に示すように、第1連結管11は、円筒状の形状をしており、第3連結管13が連結された側である前側の第3円筒部11aと、第3円筒部11aの軸方向の後側に同軸に配置された第3円筒部11aより小径の第4円筒部11bと、を有する。第3円筒部11aが第3連結管13の下端部側の後面部13bに対し第1連結管11の内筒部11dを第3連結管13の内筒部13dに連通状態とするように連結されている。第3円筒部11aの外径側にはおねじ11a1が設けられている。第3円筒部11aと第4円筒部11bの境界には径方向に延びる段差部11cが設けられている。第4円筒部11bの前後方向中央部より若干前より(第3円筒部11a寄り)には、周方向に延びるCリング溝11b1が設けられている。Cリング溝11b1には後述するCリング15の内径部分が嵌め込まれる溝である。第4円筒部11bにおける段差部11cとCリング溝11b1との間の部分が連結部材取付部11b2であり、Cリング溝11b1から後端までの部分が挿入部11b3である。連結部材取付部11b2には、同一軸を中心に相対回転可能にフランジの付いた略円筒状の連結部材14が取付けられている。連結部材14については後述する。ここで、第4円筒部11bが、特許請求の範囲の「連結部」に相当する。また、連結部材取付部11b2と挿入部11b3が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1連結部」と「第2連結部」に相当する。さらに、段差部11cが、特許請求の範囲の「壁部」に相当する。
図2~図6に示すように、第2連結管12は、概略フランジの付いた筒形状をしている。詳しくは、第2連結管12は、外面部において、後側(第3連結管13の側)が円柱の側面状でおねじ12a1が形成されており、前側(第3連結管13の反対側)に前端に向かうにつれて徐々に拡径するフランジ12cが形成されている。また、第2連結管12は、内面部において、外面部の円柱と同軸の六角柱の側面状の孔12bが形成されている。フランジ12cは、水栓本体2に連結するためのユニオンナット40のユニオン鍔41が係合するようになっている。第2連結管12の内面部が、断面六角形に形成されているのは第2連結管12を第3連結管13の開口部13a1に対して螺合により取付ける際、第2連結管12を六角レンチで回転させるためのものである。
図2~図6に示すように、第3連結管13は、前面部13aと後面部13bと側面部13cとを有する筒状で、内部に断面が略矩形状の内筒部13dが形成されている。前面部13aの上端部側には前後方向に貫通する断面が円形の開口部13a1が形成され、開口部13a1の外周縁部には第2連結管12のおねじ12a1が螺合するめねじ13a11が形成されている。前面部13aの下端部側には前後方向に貫通する断面が円形の開口部13a2が形成され、開口部13a2の外周縁部には栓部材13eの外栓部材13e1のおねじ13e11が螺合するめねじ13a21が形成されている。開口部13a2の軸線は第1連結管11の軸線と一致している。栓部材13eは、略円筒状の外栓部材13e1と、外栓部材13e1の内筒部に螺合して外栓部材13e1に対して回転させることにより軸方向に相対移動する略円柱状の内栓部材13e2と、を有する。外栓部材13e1の外径部にはおねじ13e11が形成されている。内栓部材13e2の後端部にはフランジ13e21が形成されている。内栓部材13e2が螺合により取付けられた状態で外栓部材13e1のおねじ13e11を第3連結管13の開口部13a2のめねじ13a21に螺合させると開口部13a2は閉じられた状態となる。この状態で、外栓部材13e1に対して内栓部材13e2を回転させると、フランジ13e21と第1連結管11の内筒部11dの第3連結管13の内筒部13dに対する開口11a2との間隔が変わる。これによって、第1連結管11の内筒部11dから第3連結管13の内筒部13dに至る流路断面の大きさを調整できるようになっている。前面部13aに開口部13a2を設けそれを栓部材13eで塞ぐ構造は省いてもよく、その時は前面部13aに開口部13a2は設けられない。第3連結管13に第2連結管12が連結された状態で、第1連結管11の内筒部の中心軸と第2連結管12の孔12bの中心軸とは平行に配置されている。
図2~図6に示すように、連結部材14は、概略フランジの付いた円筒形状をしている。詳しくは、連結部材14は、外筒面部において、雄ねじ14aが形成されており、前端部に前面視で(軸方向から見て)六角形をしたフランジ14bが形成されている。また、連結部材14は、内筒面部には周方向に延びるリング溝14cが形成されおり、前端部に切欠きが設けられて径方向に延びる前端面部14dが形成されている。フランジ14bが前面視で六角形に形成されているのは、スパナ等で連結部材14を軸を中心に回転させるためである。リング溝14cにはOリング16が嵌め込まれて配設される。連結部材14の後端面部14eと前端面部14dとの間の長さは、第1連結管11の段差部11cとCリング溝11b1の前壁部との間の長さよりわずかに小さく設定されている。この理由は、連結部材14を第1連結管11に対して軸方向に相対移動することなく回転させることができるようにするためである。連結部材14の内筒面部にOリング16を取付けた状態でフランジ14bの側から第1連結管11の第4円筒部11bを通して前端面部14dに段差部11cを当接させる。この状態でCリング溝11b1にCリング15を挿入して係止させるとCリング15は連結部材14の後端面部14eに当接して、連結部材14は第1連結管11に対し軸方向に摺動不能で周方向に摺動可能に組み付けられる。換言すると、連結部材14は第1連結管11に対し軸方向に相対移動することなく回転することができる。ここで、前端面部14dと後端面部14eが、それぞれ、特許請求の範囲の「一端面部」と「他端面部」に相当する。
図2~図6に示すように、カバー部材17は中央に孔7aが設けられた傘状の部材で、孔7aの周縁部に設けられた突起部17a1が第1連結管11のおねじ11a1に螺合可能とされている。カバー部材17は偏心管10が給水配管20に取付けられた状態で、給水配管20のフランジ部23を隠す働きをする。
図2~図6を用いて、壁面Wに固定された給水配管20に対して偏心管10を連結する手順について説明する。偏心管10を連結する前に予め給水配管20にはOリング16を配設しておく。連結部材14が取付けられた偏心管10の第1連結管11を先端側から給水配管20の小径部21bの内径部分に挿入していく。このとき、予め第1連結管11のおねじ11a1にカバー部材17の突起部17a1を螺合させておく。そして、連結部材14をスパナ等を用いて回転させて第1円筒部21の雌ねじ部21a1に対して雄ねじ14aをねじ込んでいきフランジ14bの後面がフランジ部23の前面に当接した状態でねじ込みを止める。すると、連結部材14は第1連結管11に対して軸方向に相対移動不能に連結されているので第1連結管11は連結部材14とともに後方に移動し第4円筒部11bがOリング16を介して小径部21bの内径部分に当接する。これによって、第1連結管11は給水配管20に対して水密状態を保って連結される。このとき、給水配管20の軸を中心に偏心管10を回転させても偏心管10は給水配管20に対して水密状態を保って前後方向(第1連結管11の軸方向)には移動しない。この状態で、カバー部材17を第1連結管11のおねじ11a1に対してねじ込んで給水配管20のフランジ部23を覆った状態で止める。
こののち、第1連結管11の軸を中心に第3連結管13を回転させて水栓本体2の偏心管10の取付け部に対する第2連結管12の位置調節を行い位置が決まったらユニオンナット40を回転させて第2連結管12を水栓本体2に水密状態を保って連結する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。偏心管10は、第1連結管11の連結部材取付部11b2において周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能に取付けられた連結部材14を介して給水配管20に対して連結されている。また、偏心管10は、第1連結管11の挿入部11b3においてOリング16を介して水密状態を保って周方向及び軸方向とも摺動可能に給水配管20に対して連結されている。これによって、偏心管10の第2連結管12を位置調整のため給水配管20の軸線を中心に回転させても偏心管10と給水配管20との間の水密状態が保たれるので、非熟練者でも偏心管10の第1連結管11を給水配管20に取付けた状態で第2連結管12の周方向の位置調整を容易に行うことができる。
また、給水配管20の第1円筒部21の大径部21aには雌ねじ部21a1が設けられており、連結部材14の外筒面部には雌ねじ部21a1に対して螺合可能な雄ねじ14aが形成されている。これによって、連結部材14をコンパクトに形成できるので簡潔な連結構造とすることができる。さらに、第1連結管11に対する連結部材14の取付は、連結部材14の前端面部14dが第1連結管11の段差部11cに当接し連結部材14の後端面部14eがCリング15によって第1連結管11の先端部方向への移動を止められてなされている。これによって、簡潔な構造で偏心管10の第1連結管11に対して連結部材14を周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能に取付けることができる。
図7に第2実施形態に係る偏心管10Aの連結構造を示す。第1実施形態との違いは、第1連結管11の挿入部11b3と給水配管20の小径部21bとの間に配置されるOリング16を軸方向に移動しないようにするためのリング溝が設けられる部材の違いである。偏心管10が給水配管20の小径部21bにリング溝21b1を設けていたのに対し、偏心管10Aにおいては第1連結管11の挿入部11b3に周方向に延びるリング溝11b31を2本軸方向に並んで設けている。その他の構成については、偏心管10Aと偏心管10は変わりがないので同一符号を付して説明を省略する。本実施形態は第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
図8に第3実施形態に係る偏心管10Bの連結構造を示す。第1実施形態との違いは、給水管と連結部材の螺結における雄ねじと雌ねじを設ける部材の違いである。給水配管20Bは、第1円筒部21Bの前後方向中央部にフランジ部23が設けられ、前端部側に雄ねじ部21B1が設けられている。連結部材14Bは、外筒面部が円柱の側面状で後端部に前面視で(軸方向から見て)六角形をしたフランジ14bが形成されている。また、連結部材14Bは、内筒面部には、前側に第1連結管11の第4円筒部11bの外径よりわずかに大きい内径の小径部14B1が形成され、後側に内径が小径部14B1より大きい大径部14B2が形成されている。大径部14B2には、雄ねじ部21B1に対して螺合可能な雌ねじ14B21が設けられている。小径部14B1と大径部14B2の境界には径方向に延びる段差部14B3が設けられている。連結部材14Bの前端面部14B4と段差部14B3との間の長さは、第1連結管11の段差部11cとCリング溝11b1の前壁部との間の長さよりわずかに小さく設定されている。この理由は、連結部材14Bを第1連結管11に対して軸方向に相対移動することなく回転させることができるようにするためである。連結部材14Bの前端面部14B4の側から第1連結管11の第4円筒部11bを通して前端面部14B4に段差部11cを当接させる。この状態でCリング溝11b1にCリング15を挿入して係止させるとCリング15は連結部材14Bの段差部14B3に当接して、連結部材14Bは第1連結管11に対し軸方向に摺動不能で周方向に摺動可能に組み付けられる。換言すると、連結部材14Bは第1連結管11に対し軸方向に相対移動することなく回転することができる。カバー部材17Bは、連結部材14Bの全体を隠すため第1実施形態に比べて前後方向に大型のものとなっている。その他の構成については、偏心管10Bと偏心管10は変わりがないので同一符号を付して説明を省略する。ここで、給水配管20Bが、特許請求の範囲の「固定配管」に相当する。また、前端面部14B4と段差部14B3が、それぞれ、特許請求の範囲の「一端面部」と「他端面部」に相当する。
壁面Wに固定された給水配管20Bに対して偏心管10Bを連結する手順について説明する。偏心管10Bを連結する前に予め第1連結管11の挿入部11b3にOリング16を配設しておく。連結部材14Bが取付けられた偏心管10Bの第1連結管11を先端側から給水配管20Bの内径部分に挿入していく。このとき、予め第1連結管11のおねじ11a1にカバー部材17Bの突起部17a1を螺合させておく。そして、連結部材14Bをスパナ等を用いて回転させて給水配管20Bの雄ねじ部21B1に対して雌ねじ14B21をねじ込んでいきフランジ14bの後面がフランジ部23の前面に当接した状態でねじ込みを止める。すると、連結部材14Bは第1連結管11に対して軸方向に相対移動不能に連結されているので第1連結管11は連結部材14Bとともに後方に移動し第4円筒部11bがOリング16を介して給水配管20Bの内径部分に当接する。これによって、第1連結管11は給水配管20Bに対して水密状態を保って連結される。このとき、給水配管20Bの軸を中心に偏心管10Bを回転させても偏心管10Bは給水配管20Bに対して水密状態を保って前後方向(第1連結管11の軸方向)には移動しない。この状態で、カバー部材17Bを第1連結管11のおねじ11a1に対してねじ込んで給水配管20Bのフランジ部23を覆った状態で止める。
こののち、第1連結管11の軸を中心に第3連結管13を回転させて水栓本体2の偏心管10Bの取付け部に対する第2連結管12の位置調節を行い位置が決まったらユニオンナット40を回転させて第2連結管12を水栓本体2に水密状態を保って連結する。本実施形態は、連結部材14Bが連結部材14より大型となってコンパクト性が劣る点を除いて、第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、偏心管10,10A,10Bを、第1連結管11と第2連結管12が第3連結管13に対して垂直に取付けられる構造としたが、これに限らず、第1連結管11と第2連結管12が平行な関係にあれば垂直でなくてもよい。すなわち、左右方から見て実質的なクランク形状であればよい。
2.上記実施形態においては、第2連結管12は第3連結管13に対して螺合で取付けるものとして構成したが、これに限らずロー接や溶接等で取付けてもよいし、一体で形成されていてもよい。
3.上記第1実施形態及び第2実施形態においては、連結部材14と第1連結管11との間にOリング16を配設したが、Oリング16は必須のものではなく省略することもできる。
1 湯水混合水栓
2 水栓本体
10,10A,10B 偏心管
11 第1連結管
11a 第3円筒部
11b 第4円筒部
11b1,11b31 Cリング溝
11b2 連結部材取付部(第1連結部)
11b3 挿入部(第2連結部)
11c 段差部(壁部)
11d 内筒部
12 第2連結管
12c 孔
13 第3連結管
13d 内筒部
14,14B 連結部材
14a 雄ねじ
14b フランジ
14c リング溝
14d 前端面部(一端面部)
14e 後端面部(他端面部)
14B1 小径部
14B2 大径部
14B3 段差部(他端面部)
14B4 前端面部(一端面部)
15 Cリング
16 Oリング
20,20B 給水配管(固定配管)
21,21B 第1円筒部
21b1 リング溝
21b 小径部
21a 大径部(拡径部)
21a1,21B1 雌ねじ部
22 第2円筒部
30 給湯配管(固定配管)
40 ユニオンナット
W 壁面

Claims (5)

  1. クランク形状をした偏心管の一端部を固定配管の端部に対して連結する偏心管の連結構造であって、
    前記固定配管の端部には雌ねじ部又は雄ねじ部が設けられており、
    前記偏心管の一端部には略円筒状の連結部が設けられており、
    該連結部の根本側の第1連結部には、内径部が前記第1連結部に対し周方向に摺動可能で軸方向に摺動不能な略円筒状の連結部材が取付けられており、
    該連結部材は前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ又は前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじを有しており、
    前記連結部の先端側の第2連結部はOリングを介して前記固定配管の内径部に水密状態で周方向及び軸方向とも摺動可能に連結可能とされており、
    前記固定配管の前記雌ねじ部に対して前記雄ねじを、又は前記固定配管の前記雄ねじ部に対して前記雌ねじを、螺合させることで前記固定配管に対して前記連結部材を介して前記偏心管を連結する偏心管の連結構造。
  2. 請求項1において、前記固定配管の端部には内径部に前記雌ねじ部が設けられた拡径部が設けられており、前記連結部材は外径部に前記雄ねじが形成されている偏心管の連結構造。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記第1連結部に対する前記連結部材の取付は、前記連結部材の一端が前記偏心管の径方向に延びる壁部に当接し前記連結部材の他端がCリングによって前記偏心管に対して前記一端と反対方向への移動を止められている偏心管の連結構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項の偏心管の連結構造を実現する偏心管。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項の偏心管の連結構造を実現する連結部材。



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