JPH08224850A - ラミネート加工方法及びラミネート加工物 - Google Patents

ラミネート加工方法及びラミネート加工物

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JPH08224850A
JPH08224850A JP7282066A JP28206695A JPH08224850A JP H08224850 A JPH08224850 A JP H08224850A JP 7282066 A JP7282066 A JP 7282066A JP 28206695 A JP28206695 A JP 28206695A JP H08224850 A JPH08224850 A JP H08224850A
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賢人 宮本
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国勝 藤原
Hitonori Kano
仁紀 加野
Takahiko Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種基材フィルムに対する広範な接着性、各
種ラミネート加工適性更には、ボイル、レトルト適性を
具備したラミネート加工用印刷インキ組成物を使用した
ラミネート加工方法及びラミネート加工物を提供する。 【解決手段】 顔料、有機溶剤、及び分子量5,000
〜600,000の範囲にあるポリウレタン樹脂と、分
子量 5,000〜500,000、塩素化度20〜3
4の範囲にある塩素化ポリプロピレンとの混合物を主た
る成分として含有するラミネート加工用印刷インキ組成
物を、プラスチックフィルムもしくはシートにグラビア
もしくはフレキソ印刷方式により印刷し、しかる後、溶
融プラスチック、もしくはプラスチックフィルムをラミ
ネートするラミネート加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、プラスチックフィルム
もしくはシート用のラミネート加工用印刷インキ組成物
を用いたラミネート加工方法及びラミネート加工物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、包装容器の多様化、合成樹脂製品
の高機能化に伴い、プラスチックフィルム等の装飾、あ
るいは表面保護のために用いられる印刷インキにも高度
な性能、品質が要求されるようになってきている。とり
わけ、包装容器に使用される印刷インキに関しては、包
装容器の美粧化、高級化のために各種複合フィルムに対
する幅広い接着性、更には各種後加工適性例えば種々の
ラミネート加工適性、ボイル適性、レトルト適性等への
対応も必要になって来ている。一般的に、プラスチック
フィルム等の印刷にはグラビア印刷、フレキソ印刷等の
方式が用いられるが、包装材料としてのフィルム印刷の
場合には多くが巻取方式であるため、印刷インキに速乾
性が要求される。
【0003】また包装材料の高性能化のため、印刷後に
ドライラミネート加工、エクストルージョンラミネート
加工を施すことが屡々ある。特に、ポリエステル(PE
T)やナイロン(NY)等のフィルムはその強度や気密
性が他のフィルムに優れていることを利用し、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等でラミネート加工するが、この
場合ドライラミネートにはウレタン系等の接着剤を使用
し、エクストルージョンラミネート加工の場合にはアン
カーコート剤を使用する。さらに中間にアルミニウム箔
を介在させることもあり、ボイル、レトルト加工が可能
な包装材料とすることもある。レトルト加工までの強度
は要求されないが、透明基材をベースとした包装材分野
においては、延伸ポリプロピレン(OPP)を基材フィ
ルムとして、アンカーコート剤は用いずに、直接、溶融
ポリプロピレンで被覆するラミネート加工方法(通常、
PPダイレクトラミネートと呼ばれている)も行われて
いる。
【0004】以上説明したような後加工を行うためには
その前段階で用いる印刷インキに対し、種々の基材フィ
ルムに対する接着性、印刷適性はもとより、それぞれの
後加工に対する適性を具備していることが要求され、し
かもこのような各種適性は印刷インキ等に使用するバイ
ンダー樹脂によって主として決定されるものである。従
来、ポリエステルフィルムに用いる印刷インキとしては
熱可塑性ポリエステル樹脂をバインダーとするものが用
いられ、ナイロンフィルム及びポリエステルフィルムを
対象としては水酸基を有するポリエステル樹脂等とイソ
シアネート化合物との2液タイプの反応型インキが用い
られている。
【0005】また最近では、ナイロン、ポリエステルそ
の他の基材フィルムに対して広い適性を有するものとし
てポリウレタン樹脂をバインダーとした印刷インキも使
用されて来ている。一方、PPダイレクトラミネートが
施されるポリオレフィンに対しては塩素化ポリプロピレ
ンなどの比較的低塩素化度の塩素化ポリオレフィンをバ
インダーとした印刷インキが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイン
ダーとして熱可塑性ポリエステル樹脂を用いたものは基
材フィルムが限定されるばかりか、乾燥性が十分でな
く、ブロッキングの発生など作業性に問題があり、2液
型インキは、反応型であるためポットライフが短く、作
業性に種々の制約を受け、未使用のインキの廃棄など経
済的損失がある。また、ポリウレタン樹脂をバインダー
として用いた印刷インキ等は、ナイロンフィルム、ポリ
エステルフィルム等に対しては十分な接着性を示すが、
汎用フィルムであるポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルムに対しては未だ十分な接着性がなく、また
ラミネート加工適性、特にPPダイレクトラミネート適
性が不十分であるという問題がある。
【0007】一方、塩素化ポリオレフィンをバインダー
とした印刷インキ等は、塩素化度の低い範囲において、
ポリオレフィンフィルムに対しては良好な接着性を示す
が、高い塩素化度ではポリオレフィンフィルムに対して
は接着性が劣るものである。またナイロンフィルム、ポ
リエステルフィルムに対しては十分な接着性がないため
基材フィルムが大幅に制限され、またPPダイレクトラ
ミネート適性は有するもののボイル、レトルト適性がな
く、用途が制限されるものである。
【0008】上記の如く、従来の印刷インキにおいて
は、記載フィルムが制限され、あるいは基材フィルムに
対して汎用性を有していても接着性が不十分であり、ま
た食品分野における残留溶剤の問題、種々のラミネート
加工、もしくはボイル、レトルト加工に対して十分な適
性を有するものではなかった。それ故、現実的には、各
種基材フィルム、各種ラミネート加工またはレトルト加
工等の用途に合せて、それぞれに適したバインダーを含
む印刷インキをその都度製造していたもので、インキの
製造工程、印刷工程あるいはこれらのための材料やイン
キ等の在庫管理上に大きな問題を有するものであった。
従って、本発明は、各種基材フィルムに対する広範な接
着性、各種ラミネート加工適性更には、ボイル、レトル
ト適性を具備したラミネート加工用印刷インキ組成物を
使用したラミネート加工方法及びラミネート加工物を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、顔
料、有機溶剤、及び分子量5,000〜600,000
の範囲にあるポリウレタン樹脂と、分子量 5,000
〜500,000、塩素化度20〜34の範囲にある塩
素化ポリプロピレンとの混合物を主たる成分として含有
するラミネート加工用印刷インキ組成物を、プラスチッ
クフィルムもしくはシートにグラビアもしくはフレキソ
印刷方式により印刷し、しかる後、溶融プラスチック、
もしくはプラスチックフィルムをラミネートするラミネ
ート加工方法(請求項1項)。前記プラスチックフィル
ムもしくはシートが、ポリオレフィンよりなり、溶融ポ
リオレフィンフィルムをアンカーコート剤を使用しない
でラミネートするラミネート加工方法(請求項2項)、
前記ポリウレタン樹脂5〜95重量%、前記塩素化ポリ
プロピレン5〜95重量%の範囲の混合物を主たる成分
として含有するラミネート加工用印刷インキ組成物を用
いるラミネート加工方法(請求項3項)、前記ポリウレ
タン樹脂25〜95重量%、前記塩素化ポリプロピレン
5〜75重量%の範囲の混合物を主たる成分として含有
するラミネート加工用印刷インキ組成物を用いるラミネ
ート加工方法、(請求項4項)前記ポリウレタン樹脂1
0〜50重量%、前記塩素化ポリプロピレン50〜90
重量%の範囲の混合物を主たる成分として含有する、ポ
リオレフィンフィルムに対する接着性を向上したラミネ
ート加工用印刷インキ組成物を用いるラミネート加工方
法(請求項5項)に関するものである。またそのラミネ
ート加工方法より得たラミネート加工物(請求項6項)
に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のそれぞれについて
説明する。本発明で使用するポリウレタン樹脂としては
分子量5,000ないし200,000のものが使用で
き、10,000ないし150,000のものが好まし
い。分子量5,000未満ではブロッキングが生じ易く
なり、又ラミネート適性が不十分となる傾向がある。逆
に200,000を超えると、顔料分散性が低下する傾
向がある。上記ポリウレタン樹脂を得るにはポリエーテ
ル型及び/又はポリエステル型ジオール等の高分子ジオ
ール化合物(分子量 400〜4,000)、有機ジイ
ソシアネート化合物、必要に応じ鎖伸長剤、反応停止剤
等、従来より公知の各種添加剤を用いて製造することが
できる。
【0011】ポリエーテル型ジオールの代表的なものと
してはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリオキシテトラメチレングリコール等のポリオ
キシアルキレングリコール類またはビスフェノールAの
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エチレン
プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド付加物
などが例示される。ポリエステル型ジオールの代表的な
ものとしては、アジピン酸、無水フタール酸、イソフタ
ール酸、マレイン酸、フマール酸、コハク酸等の二塩基
酸とエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,6へキサンジオール等のグリコール
類との縮合反応によって得られるものが挙げられる。
【0012】またはポリカプロラクトンジオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリブタジエングリコール等も
ジオール成分として挙げることが出来る。有機ジイソシ
アネート成分の代表的なものとしては、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、
イソプロピレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、2,2,4−又は2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシア
ネート、水添化キシリレンジイソシアネート、1,4−
シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等が挙げられる。
【0013】なお、溶解性に優れた樹脂が得られるとい
う見地からイソホロンジイソシアネート、4,4ージク
ロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂環族系ジイソ
シアネートが好適である。鎖伸長剤等としてのジアミン
類の代表的なものとしてはエチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、へキサメチレンジアミン、イソホロンジア
ミン、ジシクロホロンヘキシルメタンジアミン等が挙げ
られ、ジオール類の代表的なものとしては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4ーブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−へキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキシルグリコール等が挙げられ
る。
【0014】また、反応停止剤の代表的なものとしては
n−ブチルアミン、モノエタノールアミン等のモノアミ
ン、メタノール、エタノール、プロピルアルコール等の
モノアルコールが使用できる。本発明において使用する
ポリウレタン樹脂としては、上記ジオール成分、ジイソ
シアネート成分及び必要に応じて使用する鎖伸長剤、反
応停止剤の反応比率を調整したり、あるいは、特別な鎖
伸長剤、反応停止剤を使用することによって遊離の水酸
基、アミノ基、イミノ基、更にはアミノアルコール性水
酸基等を導入したポリウレタン樹脂を合成することがで
きる。
【0015】上記の反応に際して使用される溶剤として
は、通常、印刷インキ等の溶剤として多用されるベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤の単独
あるいは混合溶剤が挙げられる。ここで、ポリオレフィ
ンフィルムへの強力な接着性を必要な場合は、低塩素化
度の塩素化ポリプロピレンを使用することが望ましく、
この場合においては、低塩素化度の塩素化ポリプロピレ
ンとの相溶性を向上させるためにトルエンを主たる溶剤
成分とすることもできる。
【0016】一方、ポリウレタン樹脂に混合せしめる塩
素化ポリプロピレンは、分子量としては 5,000〜
500,000のものが使用でき、7,000〜30
0,000のものが好ましい。分子量が 5,000未
満ではブロッキングが生じ易くなり、またラミネート適
性が不十分となる傾向がある。また、分子量が500,
000を超えると溶解性が問題となってくる。また、塩
素化ポリプロピレンの塩素化度が20以下であると有機
溶剤に対する溶解度が低下し、逆に35以上では、ポリ
オレフィンフィルムに対する密着性等が低下するから、
塩素化ポリプロピレンとして、塩素化度が20ないし3
4のものが使用出来る。
【0017】また、塩素化ポリプロピレンの変性物も使
用出来、例えば、これら塩素化ポリプロピレンに重合性
アクリル化合物(アクリル酸、メタクリル酸またはこれ
らのアルキルエステルなど)または不飽和ポリカルボン
酸(マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸など)、をグラフト重合したもの、例えば、特
開昭57−28123号公報に記載したもの、または上
記不飽和ポリ力ルボン酸をグラフト重合させたポリオレ
フィンを塩素化したもの例えば特開昭50−36128
号公報に記載のものなどが挙げられる。そして本発明の
ラミネート加工用印刷インキを得るには塩素化ポリプロ
ピレンとポリウレタンとを重量比にして 5/95〜9
5/5の範囲で混合して使用することが出来る。塩素化
ポリプロピレンの含有量が5%未満であると、ポリオレ
フィンへの密着性が低下し、95%を越えると、残留溶
剤が問題となる。
【0018】ここで、PPダイレクトラミネート適性を
保持した形で、広範囲なフィルムに対する接着性並びに
その他のラミネート適性を有する印刷インキを得ようと
すれば、塩素化ポリプロピレンとポリウレタン樹脂との
混合比が前者5〜75重量%、好ましくは5〜50重量
%、より好ましくは10〜30重量%に対して、後者を
25〜95重量%、好ましくは50〜95重量%、より
好ましくは70〜90重量%になるよう混合する必要が
ある。塩素化ポリプロピレンが75重量%以上では、ポ
リエステル、ナイロン等に対する接着性が低下し、塩素
化ポリプロピレンの量が5重量%以下になると、ポリオ
レフィンフィルム及びPPダイレクトラミネート適性が
低下する。また、使用する混合溶剤として、トルエンの
比率を高くすることが相溶性を向上せしめる上で好適で
ある。
【0019】さらに、ポリオレフィンフィルムに対する
強力な接着性を特に必要とする場合においては、塩素化
ポリプロピレン50〜90重量%に対して、ポリウレタ
ン樹脂を10〜50重量%の範囲での混合物を使用する
ことが望ましい。特に、フィルムがポリオレフィンに限
定され、用途も特定されている場合には、ナイロン、ポ
リエステルへの接着性、ボイル、レトルト適性を低下さ
せても、ポリオレフィンに対する接着性を向上させるよ
う調整することが好ましい。この場合、使用する溶剤と
しても、低塩素化ポリプロピレンを使用したときは、ポ
リウレタン樹脂との相溶性の観点から、トルエンの使用
比率を高くすることが必要となる。
【0020】以上のようにして得られたポリウレタン樹
脂及び塩素化ポリプロピレンの混合物を使用してラミネ
ート加工用印刷インキ等を製造する場合には、混合物に
各種の顔料及び前記溶剤を加えて練肉、分散し、必要に
応じてブロッキング防止剤、可塑剤等の添加剤、あるい
は相溶性を有する硝化綿、塩素化ポリエチレン、塩素化
エチレン/プロピレンまたはクロルスルホン化ポリオレ
フィン、エチレン/酢酸ビニル共重合体またはその塩素
化もしくはクロルスルホン化物、マレイン酸樹脂または
塩ビ/酢ビ共重合体等の樹脂を併用して製造することが
出来る。
【0021】[実 施 例]以下、実施例を用い、具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、実施例等における部とは重量部を示す。 ポリウレタン樹脂合成例 撹拌機、ジムロート、窒素ガス導入管を付与した四つ口
フラスコに、イソホロンジイソシアネート40.0部及
びアジピン酸と1,4ブタンジオールから合成された分
子量2,000のポリエステルジオール 200部を仕
込み、窒素ガスを導入しながら数時間反応させる。冷却
後、トルエン 316部、メチルエチルケトン 316
部、IPA 158部を加えた後、イソホロンジアミン
95.4部を加えて鎖伸長を行い、更にモノエタノール
アミン 2.9部を加えて反応を停止せしめ、ポリウレ
タン樹脂溶液を得た。
【0022】実施例1、2、比較例1〜3 下記の配合を常法により練肉し、ラミネート用印刷イン
キを製造する。なお、インキ調合にあたり、十分な貯蔵
安定性を得るに必要なインキ系中の溶剤組成重量比(ト
ルエン/メチルエチルケトン/イソプロピルアルコー
ル)を示す。
【0023】実施例1(70/25/5) 白色インキ(部) 青色インキ(部) 酸化チタン 30 − シアニンブルー顔料 − 10 ポリウレタン樹脂溶液 21 21 塩素化ポリプロピレン(塩素化 度28)の30%トルエン溶液 9 9 トルエン 30.6 44.4 メチルエチルケトン 9.4 14.4 イソプロピルアルコール − 1.2
【0024】実施例2(70/25/5) 白色インキ(部) 青色インキ(部) 酸化チタン 30 − シアニンブルー顔料 − 10 ポリウレタン樹脂溶液 21 21 塩素化ポリプロピレン(塩素化 度34)の30%トルエン溶液 9 9 トルエン 30.6 44.4 メチルエチルケトン 9.4 14.4 イソプロピルアルコール − 1.2
【0025】比較例 1 白色インキ(部) 青色インキ(部) 酸化チタン 30 − シアニンブルー顔料 − 10 ポリウレタン樹脂 30 30 トルエン 30.6 44.4 メチルエチルケトン 9.4 14.4 イソプロピルアルコール − 1.2
【0026】比較例 2 従来のPPルーダー適性を付与せしめたインキとして、
下記材料からなる印刷インキを製造する。
【0027】 白色インキ(部) 青色インキ(部) 酸化チタン 30 − シアニンブルー顔料 − 10 エチレン/酢酸ビニル共重合体 6 6 塩素化ポリプロピレン(塩素化 度32)の20%トルエン溶液 20 20 トルエン 26 40 メチルエチルケトン 18 24
【0028】比較例3(40/40/20) 白色インキ(部) 青色インキ(部) 酸化チタン 30 − シアニンブルー顔料 − 10 ポリウレタン樹脂溶液 21 21 塩素化ポリプロピレン(塩素化 度45)の30%トルエン溶液 9 9 トルエン 12.4 20.4 メチルエチルケトン 18.4 26.4 イソプロピルアルコール 9.4 13.2
【0029】評価試験 1 実施例1〜2及び比較例1〜3で得たそれぞれの印刷イ
ンキにつき、各種フィルムに対する接着性、顔料分散
性、ラミネート適性、ボイル適性、レトルト適性を評価
し、その結果を表1に示した。表1の結果から判るよう
に、ポリウレタン樹脂と塩素化ポリプロピレンとの混合
樹脂をバインダーとしたラミネート用印刷インキは、ポ
リウレタン樹脂をバインダーとした従来インキ(比較例
1)のポリオレフィンに対する接着性不良、並びにPP
ルーダー適性の十分な点、並びに後述する従来のPPル
ーダー用インキ(比較例2)におけるポリエステル、ナ
イロンフィルムに対する接着性及びボイル、レトルト適
性の不十分なところを同時に改善できるものであること
がわかる。
【0030】また、特にポリオレフィンフィルムへの接
着強度を要求される場合には、塩素化ポリプロピレンの
塩素化度の低い系が(実施例1、2)、高い系(比較例
3)と比較してOPPフイルムに対する押し出しラミネ
ート、ダイレクトラミネート強度を向上させることも可
能となる。なお、各評価方法は次の通りである。
【0031】1)接着性 各試験インキを用い、グラビア校正機で所定のフィルム
に印刷したものを1日放置後、印刷面にセロテープを貼
り付け、これを急速にはがしたとき、印刷皮膜の全くは
がれなかったものをA、80%以上フィルムに残ったも
のをB、50〜80%残ったものをC、20%以下にと
どまったものをDとして表示した。
【0032】2)顔料分散性 印刷物の発色性、透明性及び濃度につき、最も優れたも
のをA、印刷に支障のない程度のものをB、十分でない
ものをC、適性のないものをDとして評価した。
【0033】3)押し出しラミネート強度 各印刷物で、延伸ポリプロピレン(OPP)については
イミン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナ
イロン(NY)にはイソシアネート系のアンカーコート
剤を使用し、押し出しラミネート機によって溶融ポリエ
チレンを積層し、3日後、試料を15mm幅に切断し、安
田精機社製剥離試験機にてT型剥離強度を測定した。
【0034】4)ドライラミネート強度 各印刷物にウレタン系接着剤を使用し、ドライラミネー
ト機によってCPP(無延伸ポリプロピレン)フィルム
を積層し、3日後、押し出しラミネート強度の測定と同
様の方法で剥離強度を測定した。
【0035】5)ボイル適性とレトルト適性 ラミネート加工後、印刷物を製袋し、内部に水/油の混
合物を入れ、密封後、ボイル適性については90℃/3
0分間、レトルト適性については120℃/30分間加
熱した後、ラミ浮きの有無を外観から判断した。全くラ
ミ浮きのないものをA、ピンホール状にラミ浮きの認め
られるものをB、全面デラミレーションが生じたものを
Cとして評価した。
【0036】6)PPダイレクトラミネート適性(PP
ルーダー強度) OPP印刷物について押し出しラミネート機により、直
接溶融ポリプロピレンを積層し、2日後、押し出しラミ
ネート強度の測定と同様の方法で剥離強度を測定した。
なお、押し出しラミネート強度、ドライラミネート強
度、ダイレクトラミネートのいずれも100g以上の強
度を有するものを良好な範囲とする。
【0037】
【表1】 [発明の効果]以上、実施例で示したとおり、本発明で
得られたラミネート加工用印刷インキは、特に1)ポリ
オレフィンフィルムをはじめ、ポリエステルフィルム、
ナイロンフィルム等広範なプラスチックフィルムに対す
る接着性、2)顔料分散性、3)貯蔵安定性、4)ラミ
ネート加工適性、特にPPダイレクトラミネート加工適
性、5)ボイル、レトルト等の後加工適性などすぐれた
特性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加野 仁紀 大阪府大阪市北区東天満2丁目6番2号 南森町中央ビル内 サカタインクス株式会 社内 (72)発明者 井上 隆彦 大阪府大阪市北区東天満2丁目6番2号 南森町中央ビル内 サカタインクス株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料、樹脂及び有機溶剤を主成分とする
    ラミネート加工用印刷インキ組成物において、該樹脂と
    して、分子量 5,O00〜600,000の範囲にあ
    るポリウレタン樹脂、及び分子量 5,000〜50
    0,000、塩素化度20〜34の範囲にある塩素化ポ
    リプロピレンとの混合物を主たる成分として含有するラ
    ミネート加工用印刷インキ組成物を、プラスチックフィ
    ルム、もしくはシートにグラビアもしくはフレキソ印刷
    方式により印刷し、しかる後、溶融プラスチックもしく
    はプラスチックフィルムをラミネートするラミネート加
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックフィルムもしくはシー
    トがポリオレフィンよりなり、溶融ポリオレフィンフィ
    ルムをアンカーコート剤を使用しないでラミネートする
    請求項1記載のラミネート加工方法。
  3. 【請求項3】 前記ポリウレタン樹脂5〜95重量%、
    前記塩素化ポリプロピレン5〜95重量%の範囲の混合
    物を主たる成分として含有するラミネート加工用印刷イ
    ンキ組成物を用いる請求項1または2記載のラミネート
    加工方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリウレタン樹脂25〜95重量
    %、前記塩素化ポリプロピレン5〜75重量%の範囲の
    混合物を主たる成分として含有するラミネート加工用印
    刷インキ組成物を用いる請求項1または2記載のラミネ
    ート加工方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリウレタン樹脂10〜50重量
    %、塩素化ポリプロピレン50〜90重量%の範囲の混
    合物を主たる成分として含有する、ポリオレフィンに対
    する接着性の優れるラミネート加工用印刷インキ組成物
    を用いる請求項1または2記載のラミネート加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のラ
    ミネート加工方法により得たラミネート物。
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