JPH045042A - ラミネート加工方法及びラミネート加工物 - Google Patents

ラミネート加工方法及びラミネート加工物

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JPH045042A
JPH045042A JP2107078A JP10707890A JPH045042A JP H045042 A JPH045042 A JP H045042A JP 2107078 A JP2107078 A JP 2107078A JP 10707890 A JP10707890 A JP 10707890A JP H045042 A JPH045042 A JP H045042A
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JP
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polypropylene
film
chlorinated polypropylene
polyester
polyurethane resin
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JP2107078A
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English (en)
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Kunikatsu Fujiwara
藤原 国勝
Hitonori Kano
仁紀 加野
Koichi Uematsu
植松 康一
Takahiko Inoue
隆彦 井上
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Sakata Inx Corp
Original Assignee
Sakata Inx Corp
Sakata Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラミネート加工方法に関し、より詳しくは、
ポリエステル、ナイロン等のフィルムもしくはシートを
基材とし、これに溶融ポリプロピレンをラミネートする
ための加工方法及びラミネート加工物に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近年、プラスチック包装分野においては、包装される内
容物における変化、更には包装形態、その使用形態等の
変化がめざましく、プラスチック包装容器の多様化、高
機能化が叫ばれている。
とりわけ、プラスチックフィルムを包材とする最大の用
途分野である食品包装分野においては、食品に対する消
費者の指向の変化により、包装形態の多様化が一層進み
、食品包装形態の小量多品種化が進展している。そして
、食品等内容物の保存性の向上、各種使用形態の変化等
に対応した機能性が要求されている。
一方、これらのプラスチック包装容器に使用される印刷
インキに関しても、包装容器の美粧化、高級化のために
各種複合フィルムに対する巾広い接着性はもとより、各
種の後加工適性例えば種々のラミネート加工適性、ヒー
トシール適性等への対応等、高度な性能、品質が要求さ
れるようになって来ている。
そして包装材料の高性能化のためには、通常印刷後の基
材フィルムに、種々の形で、ラミネート加工が行なわれ
、目的とする機能、性能を付与しているものである。な
お、ラミネート加工方法としては、各種プラスチックフ
ィルム等を基材とし、溶剤型接着剤または無溶剤型接着
剤を使用し、フィルムを積層するドライラミネート加工
方法、イミン系、ウレタン系アンカー剤を使用し、溶融
ポリエチレンを積層する1久ストルージョンラミネート
加工方法、更には延伸ポリプロピレン(OPP)を基材
フィルムとして、アンカーコート剤、接着剤は用いず、
直接、溶融ポリプロピレンで被覆するラミネート加工方
法(通常、PPダイレクトラミネートあるいは、PPル
ーグーと呼ばれている)が行なわれている。
以上のように、目的とする機能・性能を付与するため上
記ラミネート加工は行なわれるものの、基本的機能・性
能については、使用する基材フィルムの種類によって決
定されるものである。それゆえ、基材フィルムのうちで
も、特に、ポリエステル、ナイロン等の機材フィルムは
その強度、耐熱性、気密性(ガスバリアー性)が他のフ
ィルムより優れていることから、食品包装用のフィルム
として広く利用されている。そして、このような機能が
要求されている場合は、これらのフィルムを基材とし各
種接着剤、アンカー剤を使用しながら、前述のドライラ
ミネート加工方法もしくはエクストルージョンラミネー
ト加工方法により高機能性の複合フィルムが製造されて
いた。
しかし、この場合、各種接着剤、アンカー剤が必要であ
り、かつ、そのための工程をも必要とすることから、作
業性、経済性に優れた、より簡単なラミネート加工方法
であるPPダイレクトラミネート加工方法による高機能
性の複合フィルムが期待されている。
ところが、PPダイレクトラミネートにおいて使用する
基材フィルムは、従来、延伸ポリプロピレン(OPP)
に限定されていたものであり、また、それに使用される
印刷インキも基材フィルムであるポリプロピレンに適応
性があるものが使用されていた。
一方、近年自動包装化が進み、内容物を挿入した後、高
速でヒートシールするなど、自動化、省力化設備が設置
され、それに適した包装材が要求されているが、前述の
積層手段であるPPダイレクトラミネートに使用される
ポリプロピレンフィルムは、耐熱性が充分でなく、高温
、高速下でのヒートシール加工には適性が劣るものであ
った。
このヒートシール作業性の問題からも、強度、耐熱性、
気密性が他のフィルムより優れたポリエステルやナイロ
ン等を基材フィルムとしたPPダイレクトラミネート加
工方法が望まれている。
このようなラミネート加工を行なうためには、その前段
階で用いる印刷インキが、前述の基材フィルムに対して
十分な接着性、印刷適性を有することはもとより、PP
ダイレクトラミネート加工に対する適性を具備している
ことが要求され、しかもこのような各種適性は印刷イン
キに使用するバインダー樹脂によって主として決定され
るものである。
従来、ナイロン、ポリエステルその他の基材フィルムに
対して広い適性を有するものとしてボリウレタン樹脂を
バインダーとした印刷インキが使用されて来た。
一方、PPダイレクトラミネートが施されるポリオレフ
ィンに対しては、比較的低い塩素化度(10〜35)の
塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印刷インキが
使用されていた。
更に、各種フィルムに対する汎用ラミネート適性を有し
、かつポリプロピレンを基材とするPPダイレクトラミ
ネート適性を有する印刷インキとして、本願出願人は既
に特開平1−261476号、特開平1−301771
号を提案している。
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、ポリウレタン樹脂をバインダーとして用
いた印刷インキ等は、ナイロンフィルム、ポリエステル
フィルム等に対しては十分な接着性を示すが、PPダイ
レクトラミネート適性が不十分で、デラミネーション(
剥離)が生じるという問題がある。
また、塩素化ポリプロピレンを主たるバインダーとした
印刷インキは、ポリプロピレンフィルム(PVDCコー
トフィルムでも一応の適性は有するが)を基材としたP
Pダイレクトラミネート適性は有するものの、基材フィ
ルムとして最も汎用的に使用されるナイロン、ポリエス
テルフィルムに接着性を有しないものであった。さらに
ポリプロピレンフィルムを基材とした場合、前述のとお
り耐熱性が充分でなく、高速ヒートシール加工には、適
用できないものであった。
また特開平1−261476号、特開平1−30177
1号においては、ポリプロピレンを基材とするPPダイ
レクトラミネート適性については、開示されているが、
ナイロン、ポリエステル等を基材フィルムとするPPダ
イレクトラミネート適性についての具体的な教示は何も
ないものであった。
以上のとおり、従来の印刷インキにおいては、PPダイ
レクトラミネートの基材フィルムがポリプロピレンに制
限され、ナイロン、ポリエステル等を基材フィルムとす
るPPダイレクトラミネートはなされてないものであっ
たため、その出現が期待されていた。
本発明の目的は、まさにこの点にあり、ナイロン、ポリ
エステル等を基材フィルムとするPPダイレクトラミネ
ート加工方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、その方法により加工されたラミネ
ート加工物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、ナイロン、ポリエステル等を基材フィル
ムとするPPダイレクトラミネートに適した印刷インキ
について、鋭意研究を重ねた結果、実質的に遊離のイソ
シアネート基を有さない分子量10.000〜200.
000の範囲にあるポリウレタン樹脂及び分子量5.0
00〜500.000で塩素化度25〜60の範囲にあ
る塩素化ポリプロピレン及び/又は変性塩素化ポリプロ
ピレンを含む樹脂混合物を含有する印刷インキ組成物が
、ポリエステル、ナイロン等の広汎な基材フィルムに対
してPPダイレクトラミネート適性を有する事実を見い
出し、本発明を完成した。
本発明で使用するポリウレタン樹脂としては分子110
.0(10〜200.000のものが使用でき、20.
000〜ioo、 oooのものが好ましい。なお分子
量10.000未満ではブロッキングが生じ易くなり、
又ラミネート適性が不十分となる傾向がある。逆に20
0.000を越えると、顔料分散性が低下する傾向があ
る。
上記ポリウレタン樹脂を得るにはポリエーテル型及び/
又はポリエステル型ジオール等の高分子ジオール化合物
(分子量400〜4000) 、有機ジイソシアネート
化合物、必要に応じ鎖伸長剤、反応停止剤等、従来より
公知の各種添加剤を用いて製造することができる。
ポリエーテル型ジオールの代表的なものとしてはポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール等のポリオキシアルキレ
ングリコール類またはビスフェノールAのエチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド、エチレンプロピレンオ
キサイド等のアルキレンオキサイド付加物、またはポリ
カプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、
ポリブタンジエンジオール等をあげることが出来る。
ポリエステル型ジオールの代表的なものとしては、アジ
ピン酸、無水フタール酸、イソフタール酸、マレイン酸
、フマール酸、コハク酸等の二塩基酸とエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1.4−ブタンジオール、3〜メチル−1,5−ベンタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール等のグリコール類との縮合反応によって得ら
れるものが挙げられる。
有機ジイソシアネート成分の代表的なものとしては、ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、キシリジンイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、2,2゜4−又は2,4.4−)IJ
メチルへキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、水添化キシリジンイソシアネート、1.4
−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、α、α、α°、α“ −テトラメチルキシ
リレンジイソシアネート等が挙げられる。
なお、溶解性に優れた樹脂が得られるという見地からイ
ソホロンジイソシアネー)、4.4−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート等のBMfR族系ジイソシアネ
ート及びα、α、α′、α′テトラメチルキシリレンジ
イソシアネートが好適である。
鎖伸長剤としてのジアミン類の代表的なものとしては、
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、イソホロンジアミン、ジシクロホロンヘキ
シルメタンジアミン、α、α。
α“、α −テトラメチルキシリレンジアミン等が挙げ
られ、ジオール類の代表的なものとしては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1゜4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘキサンジオ
ール、1.4−シクロへキシルグリコール等が挙げられ
る。
また、反応停止剤の代表的なものとしてはn −ブチル
アミン、モノエタノールアミン等のモノアミン、メタノ
ール、エタノール、プロビレナルコール等のモノアルコ
ールが使用できる。
本発明において使用するポリウレタン樹脂としては、上
記ジオール成分、ジイソシアネート成分及び必要に応じ
て使用する鎖伸長剤、反応停止剤の反応比率を調整し、
目的とするポリウレタン樹脂を得ることが出来る。
本発明におけるポリウレタン樹脂は実質的に遊離のイソ
シアネート基を有さないものであるが、これはイソシア
ネート基と活性水素基である水酸基もしくはアミノ基と
の比率を略当量になるように調整することにより得るこ
とができる。
なお、有機ジイソシアネート化合物に対する高分子ジオ
ール成分、鎖伸長剤であるジアミン、ジオール成分を当
量以上反応させたり、特別な鎖伸長剤(例えば、メチル
イミノビスエチルアミン、エチルイミノビスプロピルア
ミン、N−メチルジェタノールアミン等)、反応停止剤
(例えば、ジメチルアミノエチルアミン、ジメチルアミ
ノプロピルアミン、ジメチルアミノエタノール等)を使
用することによって、官能基例えば、水酸基、アミン基
、イミノ基を導入したポリウレタン樹脂を使用すること
も可能である。
上記の反応に際して使用される有機溶剤としては、通常
、印刷インキ等の溶剤として多用されるベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メタノール、
エタノール、イソプロパツール、n−ブタノール等のア
ルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン系溶剤の単独あるいは混
合溶剤が挙げられるが、残留溶剤、作業環境上の見地か
らエステル系溶剤、アルコール系溶剤の単独もしくはそ
れら溶剤を主たる成分とする混合溶剤が最適である。
一方、ポリウレタン樹脂に混合せしめる塩素化ポリプロ
ピレンは、分子量としては5.000〜500゜000
のものが使用でき、7.000〜300.000のもの
が特に好ましい、分子量が5.000未満ではブロッキ
ングが生じ易くなり、またラミネート適性が不十分とな
る傾向がある。また、分子量が500.000を越える
と溶解性が問題となってくる。
また、塩素化ポリプロピレンの塩素化度が25以下であ
ると有機溶剤に対する溶解度が低下し、逆に60以上で
は、ポリプロピレンフィルムに対スる密着性等が低下す
るため、塩素化ポリプロピレンの塩素化度としては、2
5〜60、より好ましくは、35〜50の範囲のものが
使用出来る。
このような塩素化ポリプロピレンの製造は公知の方法に
より、容易に得ることができる。
また、塩素化ポリプロピレンの変性物も使用出来、例え
ば、これら塩素化ポリプロピレンに重合性アクリル化合
物(アクリル酸、メタクリル酸またはこれらのアルキル
エステルなど)または不飽和ポリカルボン酸(マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸など
)をグラフト重合したもの、例えば、特開昭57−28
123号公報に記載したもの、上記不飽和ポリカルボン
酸をグラフト重合させたポリオレフィンを塩素化した、
例えば特開昭5(1−36128号公報に記載のもの、
さらには分子中に少なくとも1個のラジカル反応性二重
結合を有するラクトン重合体との反応によって得られる
ものなどが挙げられる。
そして、本発明で使用するポリウレタン樹脂と塩素化ポ
リプロピレンとを重量比にして、前者50〜95重量%
、後者5〜50重量%の範囲、より好ましくは、前者6
5〜95重量%、後者5〜35重量%の範囲で混合して
使用することが出来る。塩素化ポリプロピレンの含有量
が5%未満であると、ポリプロピレンへの密着性が低下
し、50%を越えると、ポリエステル、ナイロン等の基
材フィルムに対する密着性、残留溶剤などが問題となる
また、変性塩素化ポリプロピレンを塩素化ポリプロピレ
ンと共に、あるいは塩素化ポリプロピレンの代わりに単
独で用いることもできる。
以上のようにして得られたポリウレタン樹脂及び塩素化
ポリプロピレン及び/又は変性塩素化ポリプロピレンの
混合物を使用して印刷インキを製造する場合には、前記
有機溶剤を必要量加えてバインダーとなし、各種の顔料
を加え、練肉、分散することにより製造することが出来
るものであるが、配合の割合は通常、バインダー樹脂(
固型分)で8〜15重量%、顔料で10〜15重量%の
割合である。
なお、必要に応じてブロッキング防止剤、可塑剤等の添
加剤、あるいは相溶性を有する硝化綿等のセルロース誘
導体、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、石油
樹脂等のハードレジンまたは塩ビ/酢ビ共重合体、塩素
化ポリオレフィン、塩素化エチレン/酢酸ビニル共重合
体等の樹脂を併用して使用することが出来る。
なお、上記印刷インキを使用してPPダイレクトラミネ
ート加工を行うに際し、使用するフィルムもしくはシー
トとしては、ナイロン、ポリエステル、セロハン等、あ
るいはナイロン、ポリエステル、セロハン及びポリプロ
ピレン等にポリ塩化ビニリデン(PVDC)コートを施
したものが適用できるが、耐熱性、ガスバリアー性等が
特に要求される場合は、ナイロン、ポリエステルフィル
ムが好ましいものである。
また、高速・高温ヒートシールが行なわれる自動包装の
場合は、耐熱性の面からポリプロピレン以外のPVDC
コートフィルムを使用することが望ましく、ポリプロピ
レンのPVD[:コートフィルムは、高い耐熱性が要求
されない用途で使用することが必要である。
また、基材フィルム全面に本発すで特定する印刷インキ
が印刷される場合は特に必要はないが、無印刷部分を含
む場合は、着色剤を含まない透明インキ(メジューム)
を使用して、無印刷部分に部分印刷するか、全面に重ね
印刷ことが必要である。
また、ポリイソシアネート系硬化剤をインキに混合した
、いわゆる2液型インキも必要に応じ使用されるが、本
発明で特定するフィルムを基材とするPPダイレクトラ
ミネート加工に際しては、ラミネート強度の著しい低下
をまねくので、ポリイソシアネート系硬化剤の添加は好
ましくないものである。
本発明におけるインキ組成物は、十分なPPダイレクト
ラミネート適性を有するので、ラミネート加工に際しア
ンカー剤又は接着剤を使用することなく溶融ポリプロピ
レンをラミネートすることができる。
溶融ポリプロピレンをラミネートする方法は、公知の方
法で容易に行なうことができるが、本発明においては、
通常300℃前後に加熱したポリプロピレンをTダイに
より押し出し、接着剤又はアンカー剤を塗布することな
く、印刷されたフィルム上に10〜30μの厚さでラミ
ネートされる。
〔実施例〕
以下、実施例、比較例を用い具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。なお、実施例等に
おける部とは重量部を示す。
合成例1 (ポリウレタン樹脂(1))攪拌機、ジムロ
ート、窒素ガス導入管を付与した四つロフラスコに、分
子量1.000のポリカプロラクトンジオール200部
、イソホロンジイソシアネー) 57.7部を仕込み、
窒素ガスを導入しながら反応させる。冷却後、トルエン
248部、メチルエチルケトン248部、イソプロピル
アルコール123部を加えた後、イソホロンジアミン5
.1部を加えて鎖伸長を行い、更にブチルアミン4.4
部を加えて反応を停止せし狛、ポリウレタン樹脂溶液(
1)を得る。
合成例2 (ポリウレタン樹脂(2) 合成例1と同様の装置を使用し、イソホロンジイソシア
ネート40.0部、及びアジピン酸と1,4−ブタンジ
オールから合成された分子量2000のポリエステルジ
オール200部を仕込み、窒素ガスを導入しながら同様
反応させる。冷却後、トルエン316部、メチルエチル
ケトン316部、イソプロピルアルコール158部を加
えた後1、イソホロンジアミン95.4部を加えて鎖伸
長を行い、更にブチルアミン3.5部を加えて反応を停
止せし杓、ポリウレタン樹脂溶液(2)を得た。
合成例3 (ラクトン変性塩素化ポリプロピレン)合成
例1と同様の装置を使用し、ε−カプロラクトン400
部、1,4−ブチンジオール4.4部、更にテトラブチ
ルチタネート400PPMを仕込み、170〜180℃
で反応させ、分子量8.000のラクトン重合体を得る
。ついで、塩素化ポリプロピレン(分子量20.000
、塩素化度43)の30%トルエン溶液、1.000重
量部と前記ラクトン重合体75重量部を仕込み、更にベ
ンゾインパーオキサイド5重量部を徐々に添加し、反応
させ、ラクトン重合体が付加した塩素化ポリプロピレン
(塩素化ポリプロピレンとラクトン重合体との比率、8
0:20 )を合成する。
インキ製造例1 合成例1で得たポリウレタン樹脂溶液(1)70重量部
に対して、塩素化ポリプロピレン(塩素化度40)の3
0%トルエン溶液30部を混合した樹脂溶液A30部に
トルエン25部を加えたバインダーに対し、白色インキ
では酸化チタン30部、酢酸エチル15部を、また青色
インキでは、シャニンブルー顔料10部、酢酸エチル3
5部を、透明インキでは沈降性バリウム30部、酢酸エ
チル15部を加え、常法により練肉し、それぞれの印刷
インキを製造する。
インキ製造例2〜G、比較インキ製造例1〜2インキ製
造例1と同様に下記配合からなる樹脂溶液B−Hを30
部使用し、同様に白色インキ、青色インキ及び透明イン
キをそれぞれ製造する。
樹脂溶液B(インキ製造例2) ポリウレタン樹脂溶液(1)        70部の
30%トルエン溶液 樹脂溶液C(インキ製造例3) ポリウレタン樹脂溶液(1) 70部 樹脂溶液D(インキ製造例4) ポリウレタン樹脂溶液(1) 70部 30%トルエン溶液 樹脂溶液E(インキ製造例5) ポリウレタン樹脂溶液(2) 70部 の30%トルエン溶液 樹脂溶液F(インキ製造例6) ポリウレタン樹脂溶液(2) 70部 樹脂溶液G(比較インキ製造例1) ポリウレタン樹脂溶液(1)       100部イ
ンキ製造例1〜6及び比較インキ製造例1〜2で得たそ
れぞれの印刷インキを使用して、延伸ポリプロピレン(
○PP)ポリエステル(PET)、ナイロン(NY) 
、PVDCコートポリエステルフィルム(K−PET)
に印刷し、接着性を評価する一方、その印刷物にPPダ
イレクトラミネートを行い、ラミネート強度を測定し、
その結果を表−1に示した。
比較例3 印刷インキを印刷していない各フィルムを対象として、
PPダイレクトラミネート加工を行い、ラミネート強度
を測定し、その結果を表−1に示した。なお、各評価方
法は次の通りである。
1)接着性 各試験インキを用い、グラビア校正機で、各フィルムに
印刷したものを1日放置後、印刷面にセロテープを貼り
付け、これを急速にはがしたとき、印刷被膜が80%以
上フィルムに残ったものを○、50〜80%残ったもの
を△、50%以下にとどまったものをXとして表示した
2)PPダイレクトラミネート適性 各印刷物について押し出しラミネート機によって、直接
溶融ポリプロピレンを積層し、2日後、白インキの印刷
部分、透明インキの印刷部分、及び青/白の重ね刷り部
分について、印刷物を15mm巾に切断し、安田精機社
製剥離試験機にてT型剥離強度を測定した。
表−1の結果から判るように、本発明で特定する印刷イ
ンキを使用した場合は、ポリエステル、ナイロンフィル
ム等の種々の基材フィルムに対して、PPダイレクトラ
ミネート加工が可能であることが判る。
なお、比較例1では、PPダイレクトラミネート加工を
行なっても、充分なラミネート強度を示さず、デラミナ
ーション(剥離)が起こり、また比較例2では、ポリプ
ロピレンフィルム、PVDCコートフィルムに限り、P
Pダイレクトラミネート加工適性を示すが、耐熱性、ガ
スバリアー性に優れ、最も汎用される基材フィルムであ
るポリエステル、ナイロンフィルムには、PPダイレク
トラミネート加工適性がないことが判る。
〔以下余白〕
〔発明の効果〕 以上、実施例で示したとおり、本発明のラミネート加工
方法によれば、ポリエステル、ナイロンフィルム等を基
材としたPPダイレクトラミネート加工が可能となるこ
とから、耐熱性、ガスバリアー性等に優れる包装容器等
のラミネート加工物を経済的かつ効率的に製造すること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステル、ナイロン、セロハン、及びポリ塩
    化ビニリデンがコートされたものからなる群から選ばれ
    たフィルムもしくはシートに対して、実質的に遊離のイ
    ソシアネート基を有さない分子量10,000〜200
    ,000の範囲にあるポリウレタン樹脂及び分子量5,
    000〜500,000で塩素化度25〜60の範囲に
    ある塩素化ポリプロピレン及び/又は変性塩素化ポリプ
    ロピレンを含む樹脂混合物を含有するインキ組成物で印
    刷し、次いで溶融ポリプロピレンをラミネートするラミ
    ネート加工方法。
  2. (2)請求項(1)記載の樹脂混合物が、請求項(1)
    記載のポリウレタン樹脂50〜95重量%、請求項(1
    )記載の塩素化ポリプロピレン及び/又は変性塩素化ポ
    リプロピレン5〜50重量%の範囲の混合物である請求
    項(1)記載のラミネート加工方法。
  3. (3)ポリエステル、ナイロン、セロハン、及びポリ塩
    化ビニリデンがコートされたものからなる群から選ばれ
    たフィルムもしくはシートである基材層、該基材層上に
    実質的に遊離のイソシアネート基を有さない分子量10
    ,000〜200,000の範囲にあるポリウレタン樹
    脂及び分子量5,000〜500,000で塩素化度2
    5〜60の範囲にある塩素化ポリプロピレンを含む樹脂
    混合物を含有するインキ組成物の印刷層及び、該印刷層
    上に積層した溶融ポリプロピレンの層からなるラミネー
    ト加工物。
JP2107078A 1990-04-23 1990-04-23 ラミネート加工方法及びラミネート加工物 Pending JPH045042A (ja)

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JPH045042A true JPH045042A (ja) 1992-01-09

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JP2107078A Pending JPH045042A (ja) 1990-04-23 1990-04-23 ラミネート加工方法及びラミネート加工物

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JP (1) JPH045042A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010067070A (ko) * 1999-12-08 2001-07-12 황성배 인쇄잉크 조성물 및 이를 이용하여 제조되는 무늬목용 필름

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KR20010067070A (ko) * 1999-12-08 2001-07-12 황성배 인쇄잉크 조성물 및 이를 이용하여 제조되는 무늬목용 필름

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