JPH08222798A - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザの製造方法

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JPH08222798A
JPH08222798A JP7026368A JP2636895A JPH08222798A JP H08222798 A JPH08222798 A JP H08222798A JP 7026368 A JP7026368 A JP 7026368A JP 2636895 A JP2636895 A JP 2636895A JP H08222798 A JPH08222798 A JP H08222798A
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JP
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wafer
semiconductor laser
semiconductor
manufacturing
circular
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JP7026368A
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Yasuo Nakajima
康雄 中島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/0201Separation of the wafer into individual elements, e.g. by dicing, cleaving, etching or directly during growth
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2223/00Details relating to semiconductor or other solid state devices covered by the group H01L23/00
    • H01L2223/544Marks applied to semiconductor devices or parts
    • H01L2223/54493Peripheral marks on wafers, e.g. orientation flats, notches, lot number

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 円形ウエハのオリエンテーションフラット部
が、X線回折により誤差±0.04°以内の高精度に、
機械的研削等によりに加工されている半導体ウエハを用
いて半導体レーザの製造を行うことを特徴とするもので
ある。 【効果】 半導体レーザの製造において、上記円形ウエ
ハを用いることにより自動化装置を用いた半導体レーザ
の製造を可能とし、高精度,高均一な半導体レーザを得
るとともに製造中のウエハ割れを低減することができる
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信,及び情報処
理等に用いる半導体レーザの製造方法に関し、特に円形
の半導体ウエハを用いて半導体レーザを製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、半導体レーザは以下に示すよ
うな製造方法により製造される。図6は従来の半導体ウ
エハを示す図であり、図6(a) は円形の,図6(b) は矩
形のウエハをそれぞれ示し、図6(c) はこのウエハを用
いて半導体レーザを製造する際の面方位を示している。
図7は半導体レーザの製造工程を示す図であり、図7
(a) ないし(d) は半導体レーザの各製造工程での断面図
を、1つのチップについて示した図で、(e) は最初の劈
開を行った後の状態を示す斜視図、(f) は第2の劈開を
行いチップ分離した後の半導体レーザを示す斜視図であ
る。図8はウエハ上に形成された電極パターンを示す図
である。図において、1は半導体ウエハ、2はオリエン
テーションフラット(以下OFと称する)部分、1a,
1bは上記ウエハにエッチングを行った際に該ウエハが
エッチングされる方向を示している。11は上記ウエハ
上に形成された活性層、21は光導波路、31は電流ブ
ロック層、41はコンタクト層、51aは表面電極、5
1bは裏面電極であり、61は第1の劈開を行う結晶面
を示している。また図8に示す51は電極パターン、8
1は電極間距離を示している。
【0003】従来の半導体レーザを製造する工程は、図
6(b) に示したような矩形形状の、InP,GaAs等
よりなる半導体ウエハを用い、液相成長法によりダブル
ヘテロ構造の活性層11を形成し(図7(a) )、次に、
フォトリソグラフィとエッチングにより光を伝搬するた
めの光導波路21を形成し(図7(b) )、再度液相成長
法により電流ブロック31層及びコンタクト層41を成
長させ、この後、表面電極51a及び裏面電極51bを
形成する。このようにしてできた半導体レーザのウエハ
を図7(e) で示されるような方向、即ち各チップの光導
波路の両端を分割する結晶面61で分割されたものを得
る。その後さらに各チップを分離することにより、図7
(f) に示すような半導体レーザチップを完成する。
【0004】従来の半導体レーザの製造方法では、この
ような液相成長法が主流であり、この方法では、結晶成
長用ボートの形状から使用できる半導体ウエハは図6
(b) のような矩形形状のものに限られ、この矩形ウエハ
は円形ウエハを自然劈開することにより作製していた。
【0005】半導体レーザを製造する場合、特に、チッ
プ分離を劈開により行うため、半導体の結晶方向とマス
クパターンの方向とを正確に合わせなければならない。
図6(b) に示した矩形ウエハの場合には、フォトリソグ
ラフィの工程でマスクパターンを劈開面に平行に合わせ
ることにより、図8に示すようなパターン51と劈開を
行う結晶面61とのずれを解消することができた。
【0006】また、従来の円形ウエハの場合は、図6
(a) に示すように、ウエハの外周部の1ヶ所にオリエン
テーションフラット(以降OFと称する)と呼ばれる位
置合わせのための領域が設けられており、このOFは機
械的に、研削,及び研磨加工により形成されており、O
Fの結晶軸に対する精度は±0.5°以上であった。こ
の精度は、チップ分離をダイサー等により行うLSI等
においては充分な精度であるが、半導体レーザの製造に
おいてはこのずれは致命的なものとなる。
【0007】そこで、円形ウエハを用いて半導体レーザ
を製造しようとする場合、このような結晶面とパターン
とのズレを解消するために、特開平1−196891号
公報には、上記円形ウエハのOFを劈開により形成した
半導体ウエハを用いた半導体レーザの製造方法が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザの
製造は、主に上述した液相成長による製造方法により行
われていたが、半導体レーザの結晶成長を気相成長法
(MOCVD法等)により行うことにより、半導体レー
ザのウエハにも、LSIで用いるシリコンウエハと同
じ,図6(a) に示すような円形形状の半導体ウエハを使
用することが可能となった。このような半導体レーザの
製造を気相成長により行う技術の実用化に伴い、円形の
ウエハを用い、LSI等の製造に用いられている自動化
された生産ラインを使用することができ、これによる、
加工精度,及び生産性の大幅な改善が期待できる。
【0009】しかし、従来のシリコンウエハと同じ精度
で形成されたOFを有する円形ウエハの場合、OF面と
結晶軸とのずれは±0.5°以上の誤差を有し、このよ
うな精度で形成された円形ウエハでは半導体レーザを製
造することができない。即ち、LSIの場合は、ウエハ
上に形成された各チップはダイサー等により分割される
ため、チップのパターンを結晶軸に対して高精度に合わ
せる必要がなく、OFの結晶軸に対する精度は±0.5
°以上でも充分であったが、半導体レーザの場合は、図
7に示すように各チップは劈開により分離され、結晶面
61をミラー面として各半導体レーザの共振器を形成す
るため、図8に示すような結晶面61と電極51とのパ
ターンのずれは、素子の破壊,共振器の精度の低下,ビ
ームのずれ等のデバイスの致命的な欠陥となってしまう
という問題があった。
【0010】また、半導体レーザの製造に円形ウエハを
用いる例として、〔従来の技術〕で示した特開平1−1
96891号公報には、マスクパターンを合わせる基準
となるOFを自然劈開により形成した円形ウエハを用い
る半導体レーザの製造方法が開示されている。しかし、
円形ウエハのOF部分を自然劈開により形成することに
より、パターンずれは解消することができるが、OF部
分を自然劈開で形成する際、従来通りのOF長に形成す
るのが非常に困難である。これは、劈開によりOFを形
成する場合、ダイヤモンドスクライバー等により劈開す
る結晶面に沿って傷を入れ、力を加えることにより劈開
を行うが、この劈開は作業者が手で行うため、歩留りも
低く、また従来の機械加工によるOF(但し、結晶軸と
のずれ角が±0.5°以上のもの)に比べ、OF長が
1.5倍程度になってしまう。即ち、InPの2インチ
ウエハの場合、通常機械加工によるウエハのOF長は1
6mmであるが、自然劈開により形成する場合、ダイヤ
モンドスクライバーにより傷を入れる方向が殆ど円形ウ
エハの接線方向で、折りしろも十分に確保できず現時点
では、どうしてもOF長は24mm程度に長くなるとい
う問題があった。このため、自動プロセス装置の搬送系
部において、ウエハの中心がずれ、ウエハが落下すると
いった問題が生じた。
【0011】また、一般に用いられているOF検知装置
では、図9(a) に示したような、OFを機械的押しあて
により検知するものが多く、OF部分が自然劈開の場
合、この押しあての繰り返しにより、図9(b) に示すよ
うに、このOF部分にチッピング71が生じやすい。特
に、半導体レーザで用いる化合物半導体基板(InP,
GaAs)はSi基板に比べ、結晶面に沿って非常に割
れやすく、そのチッピング71が原因となって、劈開が
生じ、ウエハ割れが発生するといった問題があった。
【0012】また、一般に円形ウエハでは、その表裏の
判別のために、OFより短い長さで、通常OFの側面に
対して垂直な面がその側面となるような位置に第2OF
を設けるが、OF検知の際、上記機械的押し当てによる
ものでも,非接触による光学式のものでも、そのOF長
が長くなってしまうことによって、OFと,第2OFと
の識別に混乱が生じ、誤動作を繰り返すといった問題点
があった。
【0013】本発明はこれらの問題を解消し、結晶軸に
対してパターンがずれることなく、高精度,高均一な半
導体レーザチップを製造するための、高精度で割れにく
い半導体ウエハを用いた半導体レーザの製造方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
る半導体レーザの製造方法は、円形の半導体ウエハを用
いる半導体レーザの製造方法において、上記円形半導体
ウエハのOF部側面と、該円形半導体ウエハを構成する
半導体結晶の結晶軸とのずれが±0.04°以内である
円形半導体ウエハを用いるものである。
【0015】本発明(請求項2)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項1)において、上記円形半導体ウエ
ハ上に、半導体レーザのマスクパターンと上記結晶軸と
のずれが±0.06°以内になるように、該半導体レー
ザのマスクパターンを形成する工程と、形成された複数
の半導体レーザを有するパターンを、上記円形半導体ウ
エハを劈開することにより、1つの各半導体レーザのチ
ップに分離する工程とを含むものである。
【0016】本発明(請求項3)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項1または2)において、上記円形半
導体ウエハは、そのOF部側面が、機械的な研削,また
は研磨により加工されており、X線回折を用いて、その
側面と上記結晶軸とのずれが±0.04°以内に調整さ
れているものである。
【0017】本発明(請求項4)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項1または2)において、上記円形の
半導体ウエハは、そのOF部が、自然劈開により形成さ
れており、さらに該円形半導体ウエハの主面とOF側面
とのエッジ部分が、機械的方法,あるいは化学的方法に
より面とり加工されているものである。
【0018】本発明(請求項5)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項1ないし4)において、上記円形半
導体ウエハがInPよりなり、直径が2インチの円形ウ
エハである場合に、その厚さが、400μm以上600
μm以下である円形半導体ウエハを用いるものである。
【0019】本発明(請求項6)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項1ないし5)において、上記円形半
導体ウエハに、レーザマーカにより識別記号を刻印する
工程を含むものである。
【0020】本発明(請求項7)は、上記半導体レーザ
の製造方法(請求項6)において、上記円形半導体ウエ
ハは、その外周の1箇所のみにOFが形成されたものを
用いるものである。
【0021】
【作用】本発明(請求項1)に係る半導体レーザの製造
方法においては、円形の半導体ウエハを用いる半導体レ
ーザの製造方法において、上記円形半導体ウエハのOF
部側面と、該円形半導体ウエハを構成する半導体結晶の
結晶軸とのずれが±0.04°以内である円形半導体ウ
エハを用いるので、円形ウエハによる半導体レーザの加
工精度を上げることができる。
【0022】本発明(請求項2)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項1)において、上記円形半
導体ウエハ上に、半導体レーザのマスクパターンと上記
結晶軸とのずれが±0.06°以内になるように、該半
導体レーザのマスクパターンを形成する工程と、形成さ
れた複数の半導体レーザを有するパターンを、上記円形
半導体ウエハを劈開することにより、1つの各半導体レ
ーザのチップに分離する工程とを含むので、半導体レー
ザの加工精度を上げることができ、チップ分離の際、パ
ターンずれによる素子の破壊を防止できる。
【0023】本発明(請求項3)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項1または2)において、上
記円形半導体ウエハは、そのOF部側面が、機械的な研
削,または研磨等により加工されており、X線回折を用
いて、その側面と上記結晶軸とのずれが±0.04°以
内に調整されているので、ウエハ割れを低減し、半導体
レーザの加工精度を上げることができる。
【0024】本発明(請求項4)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項1または2)において、上
記円形の半導体ウエハは、そのOF部が、自然劈開によ
り形成されており、さらに該円形半導体ウエハの主面と
OF側面とのエッジ部分が、機械的方法,あるいは化学
的方法により面とり加工されているので、ウエハ割れを
低減し、半導体レーザの加工精度を上げることができ
る。
【0025】本発明(請求項5)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項1ないし4)において、上
記円形半導体ウエハがInPよりなり、直径が2インチ
の円形ウエハである場合に、その厚さが、400μm以
上600μm以下である円形半導体ウエハを用いるの
で、ウエハ割れを低減することができる。
【0026】本発明(請求項6)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項1ないし5)において、上
記円形半導体ウエハに、レーザマーカにより識別記号を
刻印する工程を含むので、ウエハの識別,及び表裏の判
別を容易に行うことができる。
【0027】本発明(請求項7)においては、上記半導
体レーザの製造方法(請求項6)において、上記円形半
導体ウエハは、その外周の1箇所のみにOFが形成され
たものを用いるので、工程を簡略化でき、表裏の判別を
する際の誤動作を低減することができる。
【0028】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例による半導体レ
ーザの製造方法を示す図であり、図1(a) は半導体レー
ザの製造に用いるウエハの形状を示す上面図、図1(b)
は上記図1(a) のAA’断面を示す断面図である。
【0029】図において、1はInP(あるいはGaA
s等)の半導体よりなる円形の半導体ウエハ、2は該半
導体ウエハに形成されたオリエンテーションフラット
(以下、OFと略す)部分で、このOFの側面は結晶面
(0/1/1)とのずれ量を±0.02°以内になるよ
うに機械的に加工し、X線回折を用いて高精度に調整し
たものである。
【0030】図2は上記OFを形成する際の装置の一例
を示したものである。図において、10はInP,Ga
As等のインゴット状の半導体、20はOF形成のため
に機械的に(研削等により)形成されたOF部分、30
は上記インゴット状の半導体10を支持する支持台、4
0はX線回折装置であり、50はそのX線回折装置から
射出されたX線である。
【0031】以下、本実施例1による半導体レーザの製
造方法において、まず、上記半導体ウエハの製造方法に
ついて説明する。光通信に使われる半導体レーザの場
合、半導体基板1はpもしくはn−InP基板であり、
ウエハサイズの主流は2インチもしくは3インチであ
り、OF長は2インチの場合、16mmである。また、
ウエハの面方位は劈開の必要性から図6(c) に示したよ
うな面方位を使用する。はじめに、従来と同様の製造方
法により得られた半導体(InP,GaAs等)のイン
ゴット10を、図2に示すように、支持台30上に固定
し、OF部分20の研削,及び研磨等を行う。本実施例
1では、この際にOF長を通常の長さよりやや短い(例
えば2インチウエハの場合で10mmの)長さのOFを
形成し、これを図2に示したようなX線回折装置40に
よりOF面の結晶軸からのずれを計測する。その後、該
計測したずれ量を補正して再度研削をし、このOF面の
結晶軸からのずれ量を再度X線回折により計測する。こ
の作業を繰り返して通常と同様の長さ(例えば2インチ
ウエハの場合で16mm)のOFを形成する。その後、
従来と同様の、スライス工程,ポリッシング工程を経て
半導体ウエハを得る。
【0032】また、このようなX線回折を用いたOF面
の調整工程は、インゴット状の材料をウエハ状にスライ
スした後に、各ウエハについて行うようにしてもよい。
【0033】このようにして得られた半導体ウエハで
は、OF面と結晶面(0/1/1)とのずれ量は±0.
02°以内と非常に高精度に形成できる。かつこのOF
面自体は機械的に研削,研磨等により加工してあるた
め、ウエハ状に加工された後も完全に平坦ではなく図1
(b) に示すような微小な凹凸を有する断面となり、エッ
ジ部分もわずかな丸みをおびている。
【0034】このように高精度に機械加工されたOF2
を有する半導体ウエハ1を用いて、従来と同様の図7に
示すプロセスフローにて半導体レーザを製造する。ただ
し各結晶層の成長は本実施例では気相成長により行うこ
とができる。半導体ウエハ1上に気相成長法によりダブ
ルヘテロ構造からなる活性層11を形成する。次に、フ
ォトリソグラフィとエッチングにより光を伝搬するため
の光導波路21を形成する。この際、本実施例では、マ
スクパターンをOF面を基準として合わせることができ
る。次に、再度気相成長法により電流ブロック層31及
びコンタクト層41を成長させ、表面電極51a及び裏
面電極51bを形成する。このようにしてできた半導体
レーザのウエハを結晶面61に平行に劈開し、さらに、
これと垂直な面で第2の劈開を行いチップ分離すること
により、半導体レーザチップを完成する。
【0035】ここで、半導体レーザの製造における、マ
スクパターンと結晶軸とのずれの許容量を求める。ま
ず、半導体レーザの場合、光学系(特にレンズ,光ファ
イバ等)と結合させて使用する必要上、放射ビームのず
れが問題となる。一般的には、このずれの許容量は±2
°以内が必要であり、半導体レーザ導波路の屈折率をn
1 =3.5、空気の屈折率をn0 =1、許容されるずれ
角を(i)とすると、スネルの法則n1 ×sin(i)
=n0 ×sin(2°)より、i=0.57°であり、
この場合、劈開面とマスクパターンとのずれは±0.5
°以内であれば充分である。
【0036】一方、半導体レーザは製造する上で、劈開
工程が不可欠であり、一般にその劈開長は20mm程度
である。これは、劈開長が長すぎると折りにくく、逆に
短すぎると結晶端面がきれいなミラー面として形成でき
なくなるためである。ここでは劈開長を20mmとし、
レーザチップの電極間隔81を40μmとしたものを例
に考える。上記レーザチップの電極間隔81は狭いほど
良いが、狭くなる程ずれの許容量の範囲は当然狭くな
る。また逆に大きく(例えば60μm以上に)なると、
余分に残った電極間隔部分が可飽和吸収体となり、熱抵
抗の増加等のレーザ特性の劣化を招くことになる。従っ
て、この電極間隔81を40μmとしたときの、劈開時
に電極パターンにかからないで劈開可能である、電極パ
ターン51と結晶軸61とのずれ角θは、tanθ≦±
20μm/20mmつまり、θ≦±0.06°が少なく
とも必要である。これを実現するためには本実施例の場
合、使用するウエハの結晶軸とOF面とのずれ量は0.
04°以内が少なくとも必要となる。
【0037】以下に本実施例1の作用について説明す
る。図3は劈開により,及び本実施例1の方法によりO
Fを形成した際の結晶面とマスクパターンとの方位ずれ
量の分布を示す図である。図において、黒丸は劈開によ
り,白丸は本実施例1の方法により製造した半導体レー
ザについて、マスクパターンと劈開面とのずれ量を示し
ており、劈開長20mmに対して、両端でどれだけの差
を有するかを縦軸に示したものである。図中斜線で示し
た領域は、結晶面とマスクパターンのずれ量が±0.0
3°以内の領域を示している。
【0038】本実施例1では、X線回折を用いて、OF
面と結晶面とのずれが±0.02°以内に調整された半
導体ウエハ1を用いて、半導体レーザの製造を行うの
で、パターンを露光するアライナ(ステッパもしくはコ
ンタクトアライナ)はOFを検知するプリアライメント
機構を十分に調整することにより、図3に示すように、
OF面に対するマスクパターンのずれ量を±0.03°
以内にすることができる。
【0039】本実施例1では、劈開長を20mmとして
電極パターンの間隔を40μmとすると、アライナのプ
リアライメント機構のみで、上記許容量を充分に満足す
る精度にマスクを合わせることができ、劈開時のパター
ンずれも問題とならずに半導体レーザを製造することが
できる。
【0040】また、特開平1−196891号公報に開
示されている、従来例に示すように、OFを劈開により
形成したウエハを用いて半導体レーザの製造を行った場
合、ウエハ割れ全体のうち65%がOF部分のチッピン
グからの割れであったのに対し、本実施例1の場合はO
F部分のチッピングからの割れは発生せず、全体のウエ
ハ割れは従来の約1/5に低減できた。
【0041】このように本実施例1によれば、OF部の
側面と結晶軸とのずれが±0.02°以内となるよう研
削等により機械的に加工され、X線回折を用いて高精度
調整された円形半導体ウエハを用いて半導体レーザの製
造を行うので、アライナのプリアライメント機構のみに
よる調整でマスクパターンと結晶軸とのずれを±0.0
3°以内に形成でき、さらにOF面が凸凹で,かつエッ
ジ部分にわずかな丸みを有しているため、複数回のOF
部分の押しあて工程を繰り返しても図9(b) に示すよう
なチッピング71が入るのを低減することができる。ま
た、劈開によりOFを形成した場合に比べ、OF長を短
く形成でき、OF面のエッジ部分にわずかな丸みを有し
ているため、製造工程途中にサイズの違いによるウエハ
の落下,及びチッピングによるウエハ割れによる破損を
低減することができる。
【0042】従って、半導体レーザを、円形ウエハを用
いた、LSIの製造と同じような自動プロセス装置で製
造することが可能となり、その結果、加工精度の向上を
図るとともに、デバイス特性の均一化を図ることができ
る。
【0043】実施例2.図4は本発明の第2の実施例に
よる半導体レーザの製造方法を示す図であり、図4(a)
は半導体ウエハの形状を示す上面図、図4(b) は上記半
導体ウエハのAA’断面を示す断面図である。図におい
て、3は機械的方法,及び化学的方法により面取りされ
たOF部のエッジ部分を示し図1と同一符号は同一また
は相当する部分を示す。
【0044】本実施例2では、半導体ウエハのOFを自
然劈開により形成し、かつ、図4(b) の断面図に示すよ
うに、該半導体ウエハのエッジ部分の角を機械的,ある
いは化学的方法により面取りした半導体ウエハを用いて
半導体レーザの製造を行うものである。
【0045】以下に上記半導体ウエハのエッジ部分の面
取りを行う機械的,化学的方法についてそれぞれ例を挙
げて説明する。図5は面取りを行う方法を説明するため
の図であり、図5(a) ,及び図5(b)は化学的方法によ
る,図5(c) は機械的方法による面取りの方法を示す断
面図である。図において、4はレジスト等の保護膜、5
は砥石である。
【0046】まず、化学的な面取りの方法について説明
する。通常、半導体ウエハを得る最終工程でミラーポリ
ッシュという薬剤による研磨を行うが、この際、図5に
示すように半導体ウエハ側面にレジスト等による保護膜
4を形成して上記ミラーポリッシュを行う。この薬剤処
理によりウエハ主面は鏡面に処理されると同時に、上記
保護膜と半導体ウエハ側面との間に薬剤がしみ込み図5
(b) に示されるようにエッジ部分が面取りされる。
【0047】また機械的方法としては、図5(c) に示す
ように、半導体ウエハに嵌合し、所望の断面形状を有す
る砥石5を用いて面取りを行う方法がある、あるいは図
示しないが、一般にウエハのサイズ調整のため、半導体
ウエハの周辺部を削るグラインダーのようなサイズ調整
工具があるが、これを用いて面取りを行うこともでき
る。
【0048】さらに、OF長を16mmに(2インチウ
エハの場合)形成するためには、以下のようにしてウエ
ハを形成することもできる。〔従来の技術〕で説明した
ように、劈開によりOFを形成する場合、OF長を16
mm(2インチウエハの場合)に形成するのは非常に困
難である。そこで3インチウエハを用い、劈開によりO
Fを形成した後、該ウエハを、上記サイズ調整工具を用
いて外周を所望のサイズにまで削ることにより形成でき
る。
【0049】このようにして得た上記半導体ウエハを用
いて、半導体レーザの製造を行うが、以降の製造工程
は、上記実施例1で示したものと同様である。
【0050】以下に、本実施例2の作用について説明す
る。実施例1の場合、アライナのプリアライメントは±
0.05°以内の精度が不可欠であるが、プリアライメ
ント精度がこれを満足しない場合、自然劈開によるOF
が必要となる。また、自然劈開によりOFを形成しただ
けでは、主面とOF側面とのエッジ部分が直角となるた
め、1回の押しあてにより簡単にチッピングが入る。そ
こで、自然劈開によるOFのエッジ部分に図4に示すよ
うに、0.25mmR程度の面とり部3を入れたウエハ
を用い、半導体レーザの製造を行う。このようなウエハ
を用いることによりパターンを高精度にあわすことがで
き、かつ実施例1の高精度機械加工OFと同様、複数回
のOF部分の押しあて工程を繰り返しても図9(b) に示
すようなチッピング71が入らず、製造工程中のチッピ
ングによるウエハ割れを防ぐことができる。
【0051】また、ウエハサイズの大きな半導体ウエハ
を用いて劈開によるOF部分を形成し、このウエハのサ
イズをサイズ調整工具で削ることによりOF長の短い半
導体ウエハを形成することができる。
【0052】このように本実施例2によれば、円形の半
導体ウエハのOFを劈開により形成し、そのOFのエッ
ジ部分に面取りを行った半導体ウエハを用いて半導体レ
ーザの製造を行うので、高精度にマスクパターンを合わ
せることができ、かつ製造工程中にチッピングにより起
こるウエハ割れを防ぐことができる。
【0053】実施例3.本発明の第3の実施例による半
導体レーザの製造方法は、通常より厚い半導体ウエハを
用いて半導体レーザを製造する方法に関するものであ
り、以下にその製造方法について説明する。
【0054】まず、通常と同様の工程により、インゴッ
ト状の半導体を得る。これをウエハ状にスライスする工
程において、通常より厚いサイズでウエハ状に切り出し
を行う。一般に2インチのSiウエハの場合、標準ウエ
ハ厚は350μmであるが、本実施例3ではInPウエ
ハのウエハ厚を400μm〜600μm程度の厚さに加
工し、これを用いて半導体レーザの製造を行う。半導体
ウエハ上に活性層を形成し、フォトリソグラフィとエッ
チングによりウエハ上に半導体レーザを形成してゆく工
程は上記実施例の通りである。
【0055】以下、本実施例3の作用について説明す
る。半導体レーザに用いるInP,GaAs等の半導体
ウエハは劈開性をもち、製造過程において必然的に入る
チッピング71から、図9(b) に示すように結晶軸方向
に沿って劈開が起こりやすく、Si等の半導体ウエハに
比べて割れやすい。そこで半導体ウエハの厚みを厚くす
ることにより、上記チッピングが入ってもウエハ割れを
起こりにくくすることができ、製造途中でのウエハ割れ
を防ぐことができる。またこのウエハは半導体インゴッ
トの状態からスライス加工する際に切り出すウエハ厚を
変えるだけで加工できる。さらに、チップ分離の前の工
程で、通常、ウエハ裏面からウエハの厚みが100μm
厚程度になるまでウエハを研削する工程があるが、この
工程では、厚くした分、余分に研削するだけで、同様の
工程により半導体レーザの製造を行うことができる。
【0056】このように本実施例3によれば、半導体ウ
エハの厚みが厚く形成されたウエハを用いて半導体レー
ザの製造を行うので、製造過程でチッピングが入って
も、これにより劈開が生じるのを防ぐことができ、製造
途中での半導体ウエハの割れを防ぐことができる。
【0057】実施例4.本発明の第4の実施例による半
導体レーザの製造方法は、上記実施例1ないし3で使用
した半導体ウエハの裏面に、レーザマーカにてナンバリ
ングを行った半導体ウエハを用いた製造方法であり、以
下にその製造方法について説明する。
【0058】上記実施例1ないし3で説明したと同様に
半導体ウエハを形成した後に、その半導体ウエハの裏面
にレーザマーカによりナンバリングを行い、このナンバ
リングされた半導体ウエハを用いて、半導体レーザの製
造を行う。以降の工程は上記実施例と同様であるが、通
常第2OFにより行っている半導体ウエハの表裏の判別
は、ここでナンバリングされた記号により判別すること
ができ、第2OFの働きも代用することができる。
【0059】以下に、本実施例4の作用について説明す
る。レーザマーカにより上記ナンバリングを行ったこと
により、製造工程途中でも、容易に半導体ウエハを識別
することができ、半導体ウエハの表裏や向きも容易に判
別することができる。また、ウエハ表裏の検知は第2O
Fを利用した接触による検知でなく、光学的に非接触で
行うことができ、接触によるチッピングを防ぐことがで
きる。
【0060】このように本実施例4では、円形ウエハの
裏面にレーザマーカによりナンバリングをおこなったの
で、製造工程中に、半導体ウエハの識別,及び表裏の判
別を容易に行うことができる。また、光学的検知を用い
ることによりチッピングが入りにくくなりこれによりウ
エハ割れを防止できる効果がある。
【0061】実施例5.本発明の第5の実施例による半
導体レーザの製造方法は、上記実施例4で説明したよう
にレーザマーカによるナンバリングを行う製造方法に関
し、さらに、ウエハの表裏を判別するために一般に設け
られている第2OFを省略した半導体ウエハを用いた製
造方法に関するものであり、以下にその製造方法につい
て説明する。
【0062】上記実施例1ないし3で説明したと同様に
半導体ウエハを形成した後に、その半導体ウエハに上記
実施例4で示したようにレーザマーカによるナンバリン
グを行う。但しここで用いる半導体ウエハは、本実施例
5の場合、ウエハの表裏の識別のために、一般に設けら
れている第2OFを省略したものとし、この半導体ウエ
ハを用いて、半導体レーザの製造を行う。以降の製造工
程は上記実施例と同様である。
【0063】以下に本実施例5の作用について説明す
る。通常、自動化ラインにおいて用いる半導体ウエハ
は、ウエハの表裏の識別のために、OFより短い長さ
で、OF側面に対して垂直な面が側面となるような位置
に上記第2OFが設けられている。本実施例5に用いる
半導体ウエハでは、この第2OFを省略した半導体ウエ
ハを用いて、さらに上記実施例4で示したようにナンバ
リングを施し、半導体レーザの製造を行う。この場合、
ウエハの表裏はナンバリングにより判別でき。またこの
ウエハは第2OFを有さないので、OF検知装置がOF
と第2OFとを間違える誤動作が発生しなくなる。これ
により接触式,非接触式を問わず誤動作が低減され高精
度のプリアライメントが可能となる。また、第2OFを
形成する工程が省略されるだけでなく、実施例2のよう
に劈開によりOFを形成しようとする場合、非常に困難
な劈開長の短いOFの形成工程を省略することができ
る。
【0064】このように本実施例5では、通常ウエハの
表裏を判別するために設けられている第2OFを省略し
たので、第2OF形成の工程が省略できるだけでなく、
OF検知装置がOFと第2OFとを間違える誤動作をな
くすことができる効果がある。
【0065】
【発明の効果】本発明(請求項1)に係る半導体レーザ
の製造方法によれば、円形の半導体ウエハを用いる半導
体レーザの製造方法において、上記円形半導体ウエハの
OF部側面と、該円形半導体ウエハを構成する半導体結
晶の結晶軸とのずれが±0.04°以内である円形半導
体ウエハを用いるので、半導体レーザの加工精度が向上
し、円形ウエハによる高精度半導体レーザの製造を実現
することができる効果がある。
【0066】本発明(請求項2)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項1)において、上記円形半導
体ウエハ上に、半導体レーザのマスクパターンと上記結
晶軸とのずれが±0.06°以内になるように、該半導
体レーザのマスクパターンを形成する工程と、形成され
た複数の半導体レーザを有するパターンを、上記円形半
導体ウエハを劈開することにより、1つの各半導体レー
ザのチップに分離する工程とを含むので、半導体レーザ
の加工精度を上げることができ、チップ分離の際、パタ
ーンずれによる素子の破壊を防止でき、高精度アライン
メントを実現できる効果がある。
【0067】本発明(請求項3)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項1または2)において、上記
円形半導体ウエハは、そのOF部側面が、機械的な研
削,または研磨等により加工されており、X線回折を用
いて、その側面と上記結晶軸とのずれが±0.04°以
内に調整されているので、ウエハ割れが低減され、半導
体レーザの加工精度が向上し、高精度アラインメントを
実現できる効果がある。
【0068】本発明(請求項4)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項1または2)において、上記
円形の半導体ウエハは、そのOF部が、自然劈開により
形成されており、さらに該円形半導体ウエハの主面とO
F側面とのエッジ部分が、機械的方法,あるいは化学的
方法により面とり加工されているので、ウエハ割れが低
減され、半導体レーザの加工精度が向上し、高精度アラ
インメントを実現できる効果がある。
【0069】本発明(請求項5)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項1ないし4)において、上記
円形半導体ウエハがInPよりなり、直径が2インチの
円形ウエハである場合に、その厚さが、400μm以上
600μm以下である円形半導体ウエハを用いるので、
ウエハ割れを低減することができる効果がある。
【0070】本発明(請求項6)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項1ないし5)において、上記
円形半導体ウエハに、レーザマーカにより識別記号を刻
印する工程を含むので、ウエハの識別,及び表裏の判別
を容易に行える効果がある。
【0071】本発明(請求項7)によれば、上記半導体
レーザの製造方法(請求項6)において、上記円形半導
体ウエハは、その外周の1箇所のみにOFが形成された
ものを用いるので、工程を簡略化でき、表裏の判別をす
る際の誤動作を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による半導体レーザ
用ウエハを示す上面図(図1(a) ),及びAA’断面図
(図1(b) )である。
【図2】 この発明の第1の実施例による半導体レーザ
の製造方法を示す斜視図である。
【図3】 この発明の第1の実施例の方法により,及び
劈開によりOFを形成した際の結晶面とマスクパターン
との方位ずれ量の分布を示す図(図3(a) ),及び上記
ずれ量を測定する位置を示す図(図3(b) )である。
【図4】 この発明の第2の実施例による半導体レーザ
用ウエハを示す上面図(図4(a) ),及びAA’断面図
(図4(b) )である。
【図5】 この発明の第2の実施例による半導体ウエハ
の化学的方法による面取り方法を示す断面図(図5(a)
,図5(b) ),及び機械的方法による面取り方法を示
す断面図(図5(c) )である。
【図6】 従来の半導体レーザの製造に用いる円形ウエ
ハを示す図(図6(a) ),矩形ウエハを示す図(図6
(b) ),及び円形ウエハの面方位を示す図(図6(c) )
である。
【図7】 一般の半導体レーザの製造工程を示す図(図
7(a) 〜図7(f) )である。
【図8】 一般の半導体レーザの、半導体ウエハ上のパ
ターンを示す上面図である。
【図9】 一般のOF検知方法を示す斜視図(図9(a)
),及びOF検知の繰り返しにより発生したチッピン
グを示す上面図(図9(b) )である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ、2 オリンテーションフラット(O
F)部分、3 面取りされたOF部、4 保護膜、5
砥石、10 半導体インゴット、20 OF部、30
支持台、40 X線回折装置、50 X線、11 活性
層、21 導波路、31 ブロック層、41 コンタク
ト層、51 電極パターン、51a 表面電極、51b
裏面電極、61 劈開結晶面、71 チッピング、8
1 電極間隔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の半導体ウエハを用いる半導体レー
    ザの製造方法において、 上記円形半導体ウエハのオリエンテーションフラット部
    側面と、該円形半導体ウエハを構成する半導体結晶の結
    晶軸とのずれが±0.04°以内である円形半導体ウエ
    ハを用いることを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザの製造方
    法において、 上記円形半導体ウエハ上に、半導体レーザのマスクパタ
    ーンと上記結晶軸とのずれが±0.06°以内になるよ
    うに、該半導体レーザのマスクパターンを形成する工程
    と、 形成された複数の半導体レーザを有するパターンを、上
    記円形半導体ウエハを劈開することにより、1つの各半
    導体レーザのチップに分離する工程とを含むことを特徴
    とする半導体レーザの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体レーザ
    の製造方法において、 上記円形半導体ウエハは、そのオリエンテーションフラ
    ット部側面が、機械的な研削,または研磨により加工さ
    れており、X線回折を用いて、その側面と上記結晶軸と
    のずれが±0.04°以内に調整されているものである
    ことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の半導体レーザ
    の製造方法において、 上記円形の半導体ウエハは、そのオリエンテーションフ
    ラット部が、自然劈開により形成されており、さらに該
    円形半導体ウエハの主面とオリエンテーションフラット
    側面とのエッジ部分が、機械的方法,あるいは化学的方
    法により面とり加工されているものであることを特徴と
    する半導体レーザの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の半
    導体レーザの製造方法において、 上記円形半導体ウエハがInPよりなり、直径が2イン
    チの円形ウエハである場合に、その厚さが、400μm
    以上600μm以下である円形半導体ウエハを用いるこ
    とを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の半
    導体レーザの製造方法において、 上記円形半導体ウエハに、レーザマーカにより識別記号
    を刻印する工程を含むことを特徴とする半導体レーザの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体レーザの製造方
    法において、 上記円形半導体ウエハは、その外周の1箇所のみにオリ
    エンテーションフラットが形成されたものを用いること
    を特徴とする半導体レーザの製造方法。
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