JPH09246130A - 半導体ウエハおよびその製造方法並びにそれを使用した半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体ウエハおよびその製造方法並びにそれを使用した半導体装置の製造方法

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JPH09246130A
JPH09246130A JP7839796A JP7839796A JPH09246130A JP H09246130 A JPH09246130 A JP H09246130A JP 7839796 A JP7839796 A JP 7839796A JP 7839796 A JP7839796 A JP 7839796A JP H09246130 A JPH09246130 A JP H09246130A
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wafer
manufacturing
semiconductor
circular
semiconductor wafer
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JP7839796A
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Akira Kanai
明 金井
Hirobumi Shimizu
博文 清水
Tomomi Sato
友美 佐藤
Norio Suzuki
範夫 鈴木
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2223/00Details relating to semiconductor or other solid state devices covered by the group H01L23/00
    • H01L2223/544Marks applied to semiconductor devices or parts
    • H01L2223/54493Peripheral marks on wafers, e.g. orientation flats, notches, lot number

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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置や結晶軸方向を同定できる円形ウエハの
提供。 【解決手段】 円形ウエハ1の製造方法は、半導体イン
ゴットが円柱形状に研削されたブロック11の所定の結
晶面方位に縦溝12が切設される縦溝形成工程と、縦溝
が切設されたブロックからV溝14を有する薄板13を
切り出すスライシング工程と、薄板におけるV溝の内側
にレーザー16を照射して物性が他部と異なる溶融痕1
8を形成する物性特異部形成工程と、V溝を除去し溶融
痕18側の主面を平坦化し表面が平坦で内部の格子歪1
9が他と異なる特徴部5を円形の半導体基板2に局所的
に形成する特徴部形成工程とを備えている。 【効果】 特徴部の検出で円形ウエハを位置合わせでき
る。円形ウエハはIC製造時にガス流の乱れや熱応力転
位を防止できる。特徴部は内部の物性が局所的に異なる
だけのため、歩留りを悪化させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術、特に、半導体装置の製造工程中、所謂前工程にお
いて使用される半導体ウエハ(以下、ウエハという。)
に関し、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICとい
う。)の製造に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICはウエハの一主面側に半導
体素子を含む集積回路(以下、集積回路という。)が多
数個のペレット区分毎に作り込まれた後に、各ペレット
に分断されて組み立てられることによって製造されてい
る。このようなICの製造方法において使用されるウエ
ハは円形の薄板形状に形成されており、しかも、集積回
路が作り込まれる側の主面は鏡面に仕上げられるため、
ウエハの位置や結晶軸方向は外観上認識することができ
ない。そこで、従来のICの製造方法においてはウエハ
の位置や結晶軸方向を表示するために、ウエハの外周部
にオリエンテーションフラット(以下、オリフラとい
う。)やノッチが切設されている。ここで、円形とは曲
率半径が不連続な部分を持たない平面形状を言い、外観
上、平面位置や方向を特定することができない形状とす
る。
【0003】なお、円形のまま表裏を判別することがで
きるウエハを述べてある例として、日本国特許庁公開実
用新案公報 平2−106821号がある。すなわち、
この公報には、ウエハの表面若しくは裏面と側面とがな
す角部に面取り部をそれぞれ形成し、両方の面取り部の
寸法差によってウエハの表裏を判別する技術が開示され
ている。また、ノッチ付きウエハを述べてある例とし
て、日本国特許庁公開実用新案公報 昭64−4802
0号がある。すなわち、この公報には、ノッチを構成す
る稜線の上下のエッジが面取りされているウエハが開示
されている。このノッチ付きウエハによれば、ノッチに
も面取り部が形成されているため、ICの製造工程にお
いてノッチに位置決めピンが当てがわれた際のノッチの
損傷を防止することができ、その結果、製造歩留りを高
めることができる。さらに、日本国特許庁公開特許公報
平2−240912号には、円周部に形成されたノッ
チが中心方向への位置変化に伴って非連続的に変化する
形状に形成されているとともに、ノッチの平面形状が周
方向に左右非対称形に形成されているノッチ付きウエハ
が開示されている。このノッチ付きウエハによれば、ノ
ッチが周方向に左右非対称形に形成されているため、ウ
エハの表側主面と裏側主面とを判別することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位置合
わせや結晶軸方向を示すためにオリフラやノッチが外周
に切設されたウエハにおいては、CVD工程等において
オリフラやノッチの部分がガスの流れを乱して膜厚ばら
つきの原因になったり、拡散工程において熱応力転位の
原因になる等の問題点がある。
【0005】そこで、オリフラやノッチの無い円形ウエ
ハが求められていたが、円形ウエハでは位置合わせが不
能であるため、実用化が進んでいない。また、円形ウエ
ハにレーザーを照射してウエハ上に溶融痕を付し、この
溶融痕を用いて位置合わせする方法が提案されている
が、レーザー照射によって溶融痕を付するに際して、製
品歩留りを悪化させる欠陥を誘発する危険性があるた
め、実用化が進んでいないのが実状である。
【0006】本発明の目的は、欠陥を誘発せずに位置や
結晶軸方向を示すための特徴部を付することができる半
導体ウエハの製造技術を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、その半導体ウエハを
使用した半導体装置の製造技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0010】すなわち、請求項1の半導体ウエハは、内
部の物性が他部と異なる特徴部が半導体基板に局所的に
形成されていることを特徴とする。
【0011】この半導体ウエハによれば、特徴部を検出
することにより、半導体ウエハの位置合わせを実行する
ことができる。また、この半導体ウエハの特徴部は外観
上の特異部を形成しないため、半導体装置の製造方法の
実施に際して、ガスの流れの乱れや、熱応力転位等の障
害になることはない。しかも、特徴部は内部の物性が局
所的に異なるだけであるため、製品歩留りを悪化させる
欠陥を誘発する危険性はない。
【0012】また、請求項2の半導体ウエハは、半導体
基板が結晶学的に非対称に形成されていることを特徴と
する。
【0013】この半導体ウエハによれば、予め指定され
た結晶面方位を検出することによって位置合わせを実行
することができる。また、この半導体ウエハは外観上の
特異部を有しないため、半導体装置の製造方法の実施に
際して、ガスの流れの乱れや、熱応力転位等の障害を発
生することはない。しかも、結晶学的に非対称に形成さ
れているだけであるため、製品歩留りを悪化させる欠陥
を誘発する危険性はない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
ウエハの製造方法の主要工程を示す各模式図である。図
2はそのウエハの位置合わせ方法を示す模式図である。
図3は本発明の一実施形態であるICの製造方法におけ
る熱処理工程の移し換え作業を示す各正面断面図であ
る。図4は同じく露光工程の位置合わせ方法を示す各模
式図である。
【0015】本実施形態において、本発明に係る半導体
ウエハは、半導体装置としてのICを製造するのに使用
されるウエハとして構成されており、シリコンの単結晶
から円形の薄板形状に形成されたサブストレート(以
下、基板という。)を備えている。本実施形態におい
て、基板は直径が200mmであって、厚さtが725
μmである円形の薄板形状に形成されている。基板のシ
リコン単結晶の面方位は、(100)±1°のオンオリ
エンテーションに設定されている。
【0016】図1(e)に示されているように、ウエハ
1は円形の半導体基板である円形のシリコン基板(シリ
コン・サブストレート、基板)2を備えており、基板2
の一対の端面である一対の主面3、4はそれぞれ鏡面仕
上げ加工されている。以下の説明で、一対の主面3、4
を区別する必要がある場合には、第1主面3および第2
主面4とする。基板2は外観上、第1主面3と第2主面
4とを判別することができない状態になっている。基板
2の第1主面3における外周辺極近傍には、外観上認識
不可能で内部の物性が他部と異なる特徴部5が〈01
1〉の方向の位置に局所的に形成されている。なお、
〈011〉は[011]と等価な方向を全て含むものと
する。本実施形態においては、特徴部5が円形の基板2
に局所的に形成されているため、特徴部5を検出するこ
とにより、外形が円形であるウエハ(以下、円形ウエハ
ということがある。)1の位置および結晶軸方向を特定
することができる。また、特徴部5が基板2の第1主面
3に形成されているため、特徴部5を検出することによ
り、円形ウエハ1の表裏、すなわち、第1主面3と第2
主面4とを判別することができる。
【0017】次に、前記構成に係る円形ウエハの製造方
法を図1に示されている主要工程の模式図について説明
する。
【0018】まず、チョクラルスキ法による単結晶成長
工程において、多結晶シリコンが溶解された溶液から単
結晶が成長されて、単結晶インゴット(図示せず)が製
造される。
【0019】ブロック切断工程において、単結晶インゴ
ットは一定の抵抗率の範囲のブロック毎にそれぞれ切断
される。
【0020】ブロック外周研削工程において、ブロック
は完全な真円形で、かつ、直径が均一の円柱形状に研削
される。
【0021】仮特徴線形成工程としての縦溝切り込み工
程において、図1(a)に示されているように、円柱形
状のブロック11の外周には外観認識可能な仮特徴線と
しての断面V字形状の縦溝12がダイヤモンド砥石(図
示せず)によって切り込まれて形成される。この際、X
線検査により単結晶ブロック11の結晶面の方位が測定
され、縦溝12が単結晶ブロック11の〈011〉の方
向の位置に正確に配される。なお、縦溝12は外観認識
可能な仮特徴線の一例であって、V溝に限らずU溝やオ
リフラ等であってもよい。V溝は歪が発生し易いという
短所があるが、位置を精密に指示することができるとい
う長所がある。また、仮特徴線は単結晶ブロック11の
外周面に外観認識可能な罫書き線やインク塗布線等を描
いて形成してもよい。
【0022】スライシング工程において、図1(b)に
示されているように、縦溝付きのブロックは円形の薄板
形状に内周に刃を有するダイヤモンドブレードによって
切断される。この切断によって切り出された薄板(以
下、薄板という。)13には外観認識可能仮特徴部とし
てのV溝14が、仮特徴線としての縦溝12を切断され
ることによって形成されることになる。薄板13は後述
するラッピング加工代やエッチング加工代およびポリシ
ング加工代等を見込んで、円形ウエハ1における基板2
の完成寸法よりも若干大きめに形成されている。薄板1
3はV溝14の位置を揃えられた状態で、キャリア治具
(図示せず)に一列縦隊に並べられて保管される。
【0023】次に、物性特異部形成工程において、図1
(c)に示されているように、薄板13のV溝14の内
側近傍位置にレーザー照射装置15によってレーザー1
6がミラー17を介して照射されて溶融痕18が形成さ
れる。レーザー照射装置15はHe−Ne照射装置が使
用され、mW程度の主力で、直径が約1mmで、深さが
約100μmの溶融痕18が形成される。なお、溶融痕
18の大きさや深さの数値は一例であって、実際には後
記する特徴部の形成条件等の諸条件に対応して適宜に設
定される。図1(d)に示されているように、溶融痕1
8の表面における形状は凹凸形状に変形しており、その
内部には物性特異部としての格子歪19が局所的に形成
された状態になっている。
【0024】次いで、薄板13は外周研削工程におい
て、図1(e)に参照されるように、外観認識可能な仮
特徴部としてのV溝14が無い円形の薄板に加工され
る。続いて、ラッピング工程において、円形の薄板は両
面をアルミナ砥粒とグリセリンの研磨材によってラッピ
ングされる。このラッピング加工によって円形の薄板は
厚さのばらつきを、例えば、0.2μm以下に低減され
る。
【0025】さらに、エッチング工程において、円形の
薄板はその表面層を全体的にエッチング加工される。こ
れまでの形状加工により円形の薄板には表面上および周
辺に破砕層および汚染層が発生しているため、この破砕
層および汚染層がエッチング加工によって除去される。
この破砕層および汚染層は、通常10μm程度であり、
化学的エッチング処理によって充分に除去することがで
きる。しかし、破砕層を完全に除去するために、通常、
片側20μm程度のオーバーエッチング処理が施され
る。エッチング液としては、弗酸、硝酸、酢酸の混合液
が使用される。また、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムを使用したアルカリエッチング処理も可能である。
【0026】ポリシング(鏡面仕上げ)工程において、
円形の薄板は表裏両面をポリシング加工される。このポ
リシング加工により、円形の薄板の表裏両面は鏡面仕上
げされた状態になるため、高精度の表面平坦性を確保さ
れ、また、局所的な変動を解消された状態になる。ここ
で、本実施形態によれば、物性特異部形成工程以降にお
いて溶融痕18により表裏を統一的に取り扱うことがで
きるため、例えば、リソグラフィー処理を一方の主面側
に常に実施することができる。したがって、ポリシング
加工は一方の主面側だけに実施すればよいとも言える。
しかし、他方の主面側にもポリシング加工を施すと、高
精度の表面平坦性をより一層高めることができるとも
に、局所的な変動を両面について解消された状態になる
ため、リソグラフィー処理等に際しての円形ウエハの平
坦度をより一層高めることができる。
【0027】以上のようにして図1(e)および(f)
に示されている前記構成に係る円形ウエハ1が製造され
たことになる。すなわち、薄板13の表面に形成された
溶融痕18の表面の凹凸変形部はラッピング工程、エッ
チング工程およびポリシング工程を経るうちに除去され
て、外観上認識不可能な状態にまで平坦化され、基板2
の第1主面3の表面層部には溶融痕18の内部における
格子歪19が特徴部5として残された状態になってい
る。この円形ウエハ1は最終洗浄工程において、洗浄さ
れた後にキャリア治具に梱包されて、ウエハ製造工場か
らIC製造工場に送られる。この梱包に際して、円形ウ
エハ1は特徴部5の配置および向きを統一された状態
で、キャリア治具に梱包される。
【0028】次に、円形ウエハの位置合わせ方法を図2
に示されている位置合わせ装置が使用されて実施される
場合について説明する。
【0029】図2に示されている位置合わせ装置20は
円形ウエハ1を回転させて所定の位置に停止させるため
の回転駆動装置としてのモータ21を備えており、この
モータ21の回転軸22の上端には円形ウエハ1を支持
するための真空吸着チャック23が水平に取り付けられ
ている。真空吸着チャック23の外側には特徴部検出装
置としてのサーマルウエーブ(Thermal Wav
e:熱波)装置24が垂直方向上向きに据え付けられて
おり、サーマルウエーブ装置24はライン25によって
モータ21のコントローラ(図示せず)に電気的に接続
されている。
【0030】以上のように構成された位置合わせ装置2
0により円形ウエハ1の位置合わせが実施されるに際し
て、まず、円形ウエハ1が第1主面3側を下向きにした
状態で真空吸着チャック23の上に同心円に載置されて
保持される。円形ウエハ1を支持すると、真空吸着チャ
ック23はモータ21によって回転される。円形ウエハ
1に付された特徴部5としての格子歪19がサーマルウ
エーブ装置24の位置を通過すると、サーマルウエーブ
装置24から格子歪検出信号がモータ21のコントロー
ラに送られる。モータ21のコントローラは送られて来
た検出信号に基づいて円形ウエハ1における特徴部5の
位置を求め、円形ウエハ1の予め指定された結晶方位が
指定された向きに向くようにモータ21を停止させる。
【0031】ちなみに、サーマルウエーブ装置24によ
って格子歪検出信号が出力されない場合には、円形ウエ
ハ1が裏返しにされて同一の円形ウエハ1が真空吸着チ
ャック23にセットし直され、逆側の主面について同じ
位置合わせ方法が実施される。そして、裏表両面につい
て所定回数だけ位置合わせ方法が実施されても、サーマ
ルウエーブ装置24によって格子歪検出信号が出力され
ない場合には、特徴部5が適正に付されていない不良の
円形ウエハ1として取り扱われる。つまり、前記した位
置合わせ装置20は円形ウエハ1の良品不良品選別検査
装置としても使用することができる。
【0032】次に、以上のようにして製造され、かつ、
構成された円形ウエハによるICの製造方法の一実施形
態を前工程について説明する。
【0033】前述した通り、円形ウエハ1は特徴部5の
配置および向きを統一された状態でキャリア治具に梱包
されて、前工程に送られて来る。この円形ウエハが前工
程に投入されるに際して、前述した位置合わせ装置20
によって円形ウエハ1の表裏を確認することが望まし
い。万一、位置合わせ装置20によってキャリア治具に
ウエハ1が逆向きに収納されていたものと判定された場
合には、作業者は当該円形ウエハ1をキャリア治具から
抜き出して洗浄工程等に送る。このように表裏逆向きに
配置された円形ウエハ1について特別に取り扱う理由
は、ICが作り込まれる側の主面(例えば、第2主面
4)側がハンドリング面として使用されることによって
汚染された危険性があるので、その危険性を念のため回
避することにある。
【0034】以上のようにして表裏を判別された円形ウ
エハは、前工程において表側主面側、本実施形態におい
ては第2主面側に半導体素子を含む集積回路が作り込ま
れ、裏側主面側としての第1主面側がそれ自体のハンド
リングに使用される。そのため、表裏を判別された円形
ウエハは、前工程において特徴部の位置および表裏の向
き(第1主面および第2主面の向き)を揃えられて常に
取り扱われる。
【0035】例えば、CMOSのウエルパターニング工
程においてシリコン酸化膜を成長させるための熱処理作
業に際しては、円形ウエハは複数枚が同時に所謂バッチ
処理される。予め、円形ウエハ群はキャリア治具に特徴
部の配置および表裏の向きを揃えられて収納されている
ため、このようなバッチ処理の場合にはキャリア治具上
の円形ウエハ群を一括して処理治具等に移し換えれば済
む。例えば、図3(a)に示されているように、キャリ
ア治具31に特徴部5および表裏を揃えられて収納され
た複数枚の円形ウエハ1群は、まず、移換治具32に一
括して移し換えられる。次いで、第3図(b)に示され
ているように、移換治具32の円形ウエハ1群は熱処理
治具としてのボート33にそのままの状態で一括して移
し換えられる。そして、このボート33は熱処理装置
(図示せず)のプロセスチューブにそのままの状態で投
入されて一括して熱処理される。
【0036】このようにしてボート33に対する円形ウ
エハ1群の特徴部5の配置および表裏の向きが常に一定
の関係で熱処理されると、円形ウエハ1内のプロセスチ
ューブに対する位置関係が常に一定になるため、シリコ
ン酸化膜の膜厚や膜質、電気的特性の分布を解析するこ
とによって熱処理装置固有の特性を究明することができ
る。また、不良解析に際して、円形ウエハ1内のプロセ
スチューブに対する位置関係を特定することにより、不
良解析の精度や信頼性を高めることができる。しかも、
外観上、円形ウエハ1はオリフラやノッチ等の変形部位
を有しないため、熱処理におけるガスの流れに乱れを発
生することはなく、膜厚分布のばらつきの発生を防止す
ることができる。
【0037】次に、例えば、CMOSのウエルパターニ
ング工程においてシリコン酸化膜の上にフォトレジスト
膜がスピンナ塗布されるに際しては、円形ウエハは1枚
ずつ所謂枚葉処理される。このような枚葉処理の場合に
は、円形ウエハはキャリア治具から1枚ずつ取り出され
て処理されるため、特徴部の位置および表裏を揃えてキ
ャリア治具に戻す必要がある。そして、スピンチャック
の回転停止位置が不確定であるため、スピンナ塗布され
た後の円形ウエハにおける特徴部の位置は不明になる。
そこで、スピンナ塗布された円形ウエハを露光装置にセ
ットするに際して、予め、特徴部の位置を検出する必要
がある。このような場合の円形ウエハの位置合わせ方法
を図4について説明する。
【0038】スピンナ塗布された円形ウエハ1は特徴部
検出ステージ41に搬入ハンド(図示せず)によって
(a)に示されているように搬入される。一対の4チャ
ンネルセンサ(以下、左右のセンサという。)42、4
3が円形ウエハ1によって遮光された時点で挿入ハンド
は挿入を停止する。(b)に示されているように、左右
のセンサ42、43が遮光される時間差がX方向の偏心
量に換算され、特徴部検出ステージ41が移動されて円
形ウエハ1が真空吸着チャック44によって保持され
る。
【0039】次いで、(c)に示されているように、円
形ウエハ1は真空吸着チャック44によって回転され
て、(d)に示されているように、サーマルウエーブ装
置45によって特徴部5が検知される。続いて、(e)
に示されているように、特徴部5はサーマルウエーブ装
置45の位置から反時計周り方向に45度だけ回転さ
れ、CCDから構成された撮像装置46の撮影範囲に移
動される。次いで、(f)に示されているように、特徴
部5と対応する位置が撮像装置46の中心に置かれたま
まの状態で、円形ウエハ1は両センサ42、43に外周
がかかるようにXYθの方向を補正される。
【0040】(g)に示されているようにXYθの方向
を微調整された後に、(h)に示されているように円形
ウエハ1はそのままの状態を維持されたまま送り込みハ
ンド47によって露光装置(図示せず)に送り込まれ
る。
【0041】なお、前記実施形態においては、本発明に
係る半導体装置の製造方法の一実施形態であるICの製
造方法を、その前工程の一部であるCMOSのウエルパ
ターニング工程においてシリコン酸化膜を成長させるた
めの熱処理作業およびそのシリコン酸化膜の上にフォト
レジスト膜をスピンナ塗布する作業について説明した
が、露光工程においてパターニングされた後は、パター
ニングされたパターンによって位置合わせを実施するこ
とができるため、特徴部の検出による位置合わせ方法の
実施は省略することができる。
【0042】また、特徴部を検出された円形ウエハは前
工程の全般において特徴部の位置および表裏の向き(第
1主面および第2主面の向き)を揃えて常に取り扱うこ
ととし、特徴部を検出された円形ウエハは、前工程にお
いて表側主面である第2主面側に半導体素子を含む集積
回路を作り込み、裏側主面としての第1主面側がそれ自
体のハンドリングに使用することにより、半導体素子が
作り込まれる第2主面側がハンドリングによって汚染さ
れることはない。その結果、半導体装置の製造歩留りを
高めることができるとともに、半導体装置の品質および
信頼性を高めることができる。
【0043】前記実施形態によれば次の効果が得られ
る。 (1) ウエハの位置および結晶軸方向等を示す特徴部
を外観上の変形が無いウエハ内部の格子歪によって構成
することにより、ウエハの円形を維持することができる
ため、CVD工程等において特徴部がガスの流れを乱し
て膜厚ばらつきの原因になったり、拡散工程において特
徴部が熱応力転位の原因になる等の問題点の発生を未然
に防止することができ、ICの品質および性能並びに信
頼性を高めることができるとともに、歩留りを高めるこ
とができる。
【0044】(2) 円形ウエハを使用することによ
り、1枚のウエハ当たりのICの取得数を高めることが
できるため、ICの生産性を高めることができる。
【0045】(3) 円形ウエハにレーザーを照射して
形成した溶融痕の表層部を除去して物性特異部である格
子歪による特徴部を形成することにより、レーザー照射
によって溶融痕を付するに際して製品歩留りを悪化させ
る欠陥を誘発する危険性を回避することができるため、
ICの生産性の低下を防止することができる。
【0046】(4) 特徴部を円形基板の一方の主面の
外周縁部だけに形成することにより、特徴部を検出する
ことによって円形ウエハの表裏を判別することができる
ため、半導体装置を作り込む側の主面を常に同定するこ
とができる。
【0047】(5) 前記(4)により、前工程におい
て表側主面である第2主面側に半導体素子を含む集積回
路を作り込み、裏側主面としての第1主面側をそれ自体
のハンドリングに常に使用することができるため、半導
体素子が作り込まれる第2主面側がハンドリングによっ
て汚染されるのを防止することができ、その結果、半導
体装置の製造歩留りを高めることができるとともに、半
導体装置の品質および信頼性を高めることができる。
【0048】(6) 格子歪による特徴部はサーマルウ
エーブ装置によって簡単に検出することができるため、
円形ウエハの位置合わせ方法は簡単に実施することがで
き、生産性の低下を防止することができる。
【0049】(7) 格子歪による特徴部はレーザー照
射によって形成した後に従来のラッピング工程等の実施
によって簡単に円形ウエハに作り込むことができるた
め、円形ウエハの製造コストの増加等を抑制することが
できる。
【0050】図5は本発明の実施形態2であるウエハの
製造方法の主要工程を示す各模式図である。
【0051】本実施形態2が前記実施形態1と異なる点
は、円形ウエハ1Aの特徴部5Aが不純物の添加によっ
て形成されている点にある。すなわち、特徴部5Aは表
面が平坦で内部の物性が不純物を局所的に添加されるこ
とによって他部と相異された状態になっている。この特
徴部5Aを形成するための添加不純物は、B、C、N、
O、Al、P、Ga、Ge、As、In、Sn、Sbの
うち単独または複数の元素を選定することができる。
【0052】本実施形態2に係る円形ウエハ1Aの製造
方法に際しては、前記実施形態1に係る円形ウエハ1の
製造方法と同様に、まず、チョクラルスキ法による単結
晶成長工程において、多結晶シリコンが溶解された溶液
から単結晶が成長されて、単結晶インゴット(図示せ
ず)が製造される。次いで、ブロック切断工程におい
て、単結晶インゴットは一定の抵抗率の範囲のブロック
毎にそれぞれ切断される。ブロック外周研削工程におい
て、ブロックは完全な真円形で、かつ、直径が均一の円
柱形状に研削される。
【0053】外観認識可能な仮特徴線形成工程としての
縦溝切り込み工程において、図5(a)に示されている
ように、円柱形状のブロック11の外周には外観認識可
能な仮特徴線としての断面形状V字形状の縦溝12がダ
イヤモンド砥石(図示せず)によって切り込まれて形成
される。この際、X線検査により単結晶ブロック11の
結晶面の方位が測定され、縦溝12が単結晶ブロック1
1の〈011〉の方向の位置に正確に配される。
【0054】スライシング工程において、図5(b)に
示されているように、縦溝付きのブロックは円形の薄板
形状に内周に刃を有するダイヤモンドブレードによって
切断される。この切断によって切り出された薄板(以
下、薄板という。)13には外観認識可能な仮特徴部と
してのV溝14が、縦溝12を切断されることによって
形成されることになる。薄板13は後述するラッピング
加工代やエッチング加工代およびポリシング加工代等を
見込んで、円形ウエハ1Aにおける基板2の完成寸法よ
りも若干大きめに形成されている。薄板13はV溝14
の位置を揃えられた状態で、キャリア治具(図示せず)
に一列縦隊に並べられて保管される。
【0055】次に、物性特異部形成工程において、図5
(c)に示されているように、薄板13のV溝14の内
側近傍位置にイオン打ち込み装置15Aによって不純物
としての元素(例えば、B)のイオン16Aが打ち込ま
れて物性特異部としての不純物添加部19Aが形成され
る。例えば、不純物添加部19Aは直径が約1mmで、
深さが約100μmに形成される。図5(d)に示され
ているように、その内部は不純物が周囲に比べて濃度が
局所的に高くなっているとともに、結晶歪が形成された
状態になっている。すなわち、不純物添加部19Aは歪
および抵抗率等の物性が他の部分と異なった状態になっ
ている。
【0056】次いで、薄板13は外周研削工程におい
て、図5(e)に参照されるように、外観認識可能な仮
特徴部としてのV溝14が無い円形の薄板に加工され
る。続いて、ラッピング工程において、円形の薄板は両
面をアルミナ砥粒とグリセリンの研磨材によってラッピ
ングされる。このラッピング加工によって円形の薄板は
厚さのばらつきを、例えば、0.2μm以下に低減され
る。さらに、前記実施形態1と同様にエッチング工程に
おいて、円形の薄板はその表面層を全体的にエッチング
加工される。これまでの形状加工により円形の薄板には
表面上および周辺に破砕層および汚染層が発生している
ため、この破砕層および汚染層がエッチング加工によっ
て除去される。
【0057】ポリシング(鏡面仕上げ)工程において、
円形の薄板は表裏両面をポリシング加工される。このポ
リシング加工により、円形の薄板の表裏両面は鏡面仕上
げされた状態になるため、高精度の表面平坦性を確保さ
れ、また、局所的な変動を解消された状態になる。ここ
で、前記実施形態1と同様に、両方の主面側にポリシン
グ加工を施すと、高精度の表面平坦性をより一層高める
ことができるともに、局所的な変動を両面について解消
された状態になるため、リソグラフィー処理等に際して
の円形ウエハの平坦度をより一層高めることができる。
【0058】以上のようにして図5(e)および(f)
に示されている本実施形態2に係る円形ウエハ1Aが製
造されたことになる。すなわち、薄板13の表面に形成
された不純物添加部19Aの表面の凹凸変形部はラッピ
ング工程、エッチング工程およびポリシング工程を経る
うちに除去されて、外観上認識不可能な状態にまで平坦
化され、基板2の第1主面3の表面層部には内部におけ
る不純物添加部19Aが特徴部5Aとして残された状態
になっている。この円形ウエハ1Aは最終洗浄工程にお
いて、洗浄された後にキャリア治具に梱包されて、ウエ
ハ製造工場からIC製造工場に送られる。この梱包に際
して、円形ウエハ1Aは特徴部5Aの配置および向きを
統一された状態で、キャリア治具に梱包される。
【0059】本実施形態2に係る円形ウエハ1Aの位置
合わせ方法には図2に示されている位置合わせ装置を使
用することができるため、その説明は省略する。
【0060】また、本実施形態2に係る円形ウエハ1A
によるICの製造方法は、前記実施形態1に係る円形ウ
エハ1によるICの製造方法と同様であるので、その説
明は省略する。本実施形態2によれば、前記実施形態1
と同様の効果が奏される。
【0061】図6は本発明の実施形態3であるウエハの
製造方法の主要工程を示す各模式図である。図7はその
ウエハの位置合わせ方法を示す模式図である。
【0062】本実施形態においては、図6(c)に示さ
れているように、円形ウエハ51の基板52自体が結晶
学的に非対称に形成されることにより位置および結晶軸
方向が示されている。すなわち、第1主面53は<10
0>面から4±1°だけ傾斜した方位を持つ。この円形
ウエハ51は図6に示されている製造方法によって製造
される。
【0063】まず、チョクラルスキ法による単結晶成長
工程において、多結晶シリコンが溶解された溶液から単
結晶が成長されて、単結晶インゴット(図示せず)が製
造される。次いで、ブロック切断工程において、単結晶
インゴットは一定の抵抗率の範囲のブロック毎にそれぞ
れ切断される。ブロック外周研削工程において、図6
(a)に示されているように、ブロックは完全な真円形
で、かつ、直径が均一の円柱形状に研削される。
【0064】次いで、スライシング工程において、ブロ
ック61はダイヤモンドブレードによって図6(b)に
示されているように円形の薄板63に切断される。この
際、X線検査によってブロック61の結晶面の方位が測
定され、円形の薄板63のスライス面62が{100}
面から主軸を〈100〉方位に4±1°だけ傾斜するよ
うに切断される。薄板63は後述するラッピング加工代
やエッチング加工代およびポリシング加工代等を見込ん
で、円形ウエハ51における基板52の完成寸法よりも
若干大きめに形成されている。
【0065】続いて、ラッピング工程において、円形の
薄板63は両面をアルミナ砥粒とグリセリンの研磨材に
よってラッピングされる。このラッピング加工によって
円形の薄板63は厚さのばらつきを、例えば、0.2μ
m以下に低減される。次いで、エッチング工程におい
て、円形の薄板63はその表面層を全体的にエッチング
加工される。これまでの形状加工により円形の薄板には
表面上および周辺に破砕層および汚染層が発生している
ため、この破砕層および汚染層がエッチング加工によっ
て除去される。最後に、ポリシング(鏡面仕上げ)工程
において、円形の薄板63は表裏両面をポリシング加工
される。このポリシング加工により、円形の薄板の表裏
両面は鏡面仕上げされた状態になるため、高精度の表面
平坦性を確保され、また、局所的な変動を解消された状
態になる。ここで、両方の主面側にポリシング加工を施
すと、高精度の表面平坦性をより一層高めることができ
るとともに、局所的な変動を両面について解消された状
態になるため、リソグラフィー処理等に際しての円形ウ
エハの平坦度をより一層高めることができる。以上のよ
うにして図6(c)に示されている本実施形態3に係る
円形ウエハ51が製造されたことになる。
【0066】次に、本実施形態3に係る円形ウエハ51
の位置合わせ方法を図7に示されている位置合わせ装置
が使用されて実施される場合について説明する。
【0067】図7に示されている位置合わせ装置70は
円形ウエハ51を回転させて所定の位置に停止させるた
めの回転駆動装置としてのモータ71を備えており、こ
のモータ71の回転軸72の上端には円形ウエハ1を支
持するための真空吸着チャック73が水平に取り付けら
れている。真空吸着チャック73の外側にはX線照射装
置74がX線75を真空吸着チャック73に保持された
円形ウエハ51の上面に照射するように斜め方向下向き
に据え付けられている。X線照射装置74の円形ウエハ
1の上面を反射面とする光学的な反対位置には、円形ウ
エハ51の上面で反射したX線75を検出するためのX
線検出装置76が斜め方向下向きに据え付けられてい
る。X線検出装置76はライン77によってモータ71
のコントローラ(図示せず)に電気的に接続されてい
る。
【0068】以上のように構成された位置合わせ装置7
0により円形ウエハ51の位置合わせが実施されるに際
して、まず、円形ウエハ51が真空吸着チャック73の
上に同心円に載置されて保持される。円形ウエハ51を
支持すると、真空吸着チャック73はモータ71によっ
て回転される。回転する円形ウエハ51にX線照射装置
74によってX線75が照射されると、基板52自体に
結晶学的な傾斜角度が予め設定されているため、円形ウ
エハ51が一回転する間に一回だけ特定の格子面からの
回析ピークがX線検出装置76によって検出され、X線
検出装置76からピーク検出信号がモータ71のコント
ローラに送られる。モータ71のコントローラは送られ
て来た検出信号に基づいて円形ウエハ51を予め指定さ
れた結晶方位が指定された向きに向くようにモータ21
を停止させる。
【0069】本実施形態3に係る円形ウエハ51による
ICの製造方法は、前記実施形態1に係る円形ウエハ1
によるICの製造方法と略同様であるので、その説明は
省略する。本実施形態3によれば、前記実施形態1と同
様の効果が奏される。
【0070】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0071】前記実施形態では、特徴部が付された側の
主面である第1主面を裏側面として説明したが、表裏面
は相対的な関係であるから、第1主面を表側面としても
よい。すなわち、第1主面側にICを作り込み、第2主
面側をハンドリングに使用してもよい。
【0072】格子歪や不純物添加等の物性特異部は、レ
ーザー照射法やイオン打ち込み法によって形成するに限
らず、拡散法等によって形成してもよい。
【0073】格子歪や不純物添加等の物性特異部による
特徴部の検出手段としては、サーマルウエーブ法を使用
するに限らず、次のような方法を使用することができ
る。非接触法としては、抵抗率を測定する手段として渦
電流を利用する誘導結合法や、静電容量を利用する静電
結合法があり、格子歪を検出する手段として顕微ラマン
法、赤外線反射法または赤外線透過法、超音波顕微鏡法
等がある。また、接触法としては、四探針法、拡がり抵
抗法(2点法または1点法)等がある。
【0074】物性特異部による特徴部は、単一に限ら
ず、複数個配設してもよい。
【0075】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMOS
・ICの製造方法に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、バイポーラICや、ト
ランジスタ、光半導体装置等のその他の半導体装置の製
造方法全般に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0077】半導体ウエハの円形を維持することによ
り、CVD工程等におけるガスの流れの乱れや拡散工程
における熱応力転位等の問題点の発生を未然に防止する
ことができるため、この半導体ウエハによって製造され
る半導体装置の品質および性能並びに信頼性を高めるこ
とができるとともに、歩留りを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるウエハの製造方法の
主要工程を示す各模式図である。
【図2】そのウエハの位置合わせ方法を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態であるICの製造方法にお
ける熱処理工程の移し換え作業を示す各正面断面図であ
る。
【図4】同じく露光工程の位置合わせ方法を示す各模式
図である。
【図5】本発明の実施形態2であるウエハの製造方法の
主要工程を示す各模式図である。
【図6】本発明の実施形態3であるウエハの製造方法の
主要工程を示す各模式図である。
【図7】そのウエハの位置合わせ方法を示す模式図であ
る。
【符合の説明】 1、1A…円形ウエハ(半導体ウエハ)、2、2A…基
板(半導体基板)、3…第1主面、4…第2主面、5、
5A…特徴部、11…ブロック、12…縦溝(外観認識
可能な仮特徴線)、13…薄板、14…V溝(外観認識
可能な仮特徴部)、15…レーザー照射装置、15A…
イオン打ち込み装置、16…レーザー、16A…イオ
ン、17…ミラー、18…溶融痕、19…格子歪(物性
特異部)、19A…不純物添加部(物性特異部)、20
…位置合わせ装置、21…モータ、22…回転軸、23
…真空吸着チャック、24…サーマルウエーブ装置(特
徴部検出装置)、25…ライン、31…キャリア治具、
32…移換治具、33…ボート、41…特徴部検出ステ
ージ、42、43…4チャンネルセンサ、44…真空吸
着チャック、45…サーマルウエーブ装置(特徴部検出
装置)、46…撮像装置、47…送り込みハンド、51
…結晶学的に非対称の円形ウエハ、52…基板、53…
<100>面から4±1°だけ傾斜した方位を持つ第1
主面、61…ブロック、62…スライス面、63…円形
の薄板、70…位置合わせ装置、71…モータ、72…
回転軸、73…真空吸着チャック、74…X線照射装
置、75…X線、76…X線検出装置、77…ライン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 博文 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 佐藤 友美 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 鈴木 範夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の物性が他部と異なる特徴部が半導
    体基板に局所的に形成されていることを特徴とする半導
    体ウエハ。
  2. 【請求項2】 半導体基板が結晶学的に非対称に形成さ
    れていることを特徴とする半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体ウエハの製造方
    法であって、 半導体インゴットが研削されたブロックの所定の結晶面
    方位に外観認識可能な仮特徴線が形成される仮特徴線形
    成工程と、 仮特徴線が形成されたブロックから外観認識可能な仮特
    徴部を有する薄板を切り出すスライシング工程と、 薄板における仮特徴部の内側に物性が他部と異なる部位
    を形成する物性特異部形成工程と、 仮特徴部を除去するとともに内部の物性が他と異なる特
    徴部を半導体基板に局所的に形成する特徴部形成工程
    と、 を備えていることを特徴とする半導体ウエハの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の半導体ウエハの製造方
    法であって、 半導体インゴットが研削されたブロックを所定の結晶面
    方位に所定の角度傾斜させて切断することにより、結晶
    学的に非対称の半導体基板を形成することを特徴とする
    半導体ウエハの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された半導体ウエハを使
    用した半導体装置の製造方法であって、 内部の物性が他部と異なる特徴部を物性検出手段によっ
    て検出することにより半導体ウエハの位置合わせが実施
    されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載された半導体ウエハを使
    用した半導体装置の製造方法であって、 予め指定された結晶面方位を検出することによって半導
    体ウエハの位置合わせが実施されることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
JP7839796A 1996-03-06 1996-03-06 半導体ウエハおよびその製造方法並びにそれを使用した半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH09246130A (ja)

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