JPH08222037A - 紙絶縁海底ケーブルの構造 - Google Patents

紙絶縁海底ケーブルの構造

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JPH08222037A
JPH08222037A JP2208395A JP2208395A JPH08222037A JP H08222037 A JPH08222037 A JP H08222037A JP 2208395 A JP2208395 A JP 2208395A JP 2208395 A JP2208395 A JP 2208395A JP H08222037 A JPH08222037 A JP H08222037A
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Toshiaki Hara
敏明 原
Ryuji Miyato
龍二 宮藤
Kazuki Terajima
一希 寺島
Akira Minazu
亮 水津
Hiroshi Akiyama
博 秋山
Mitsumasa Shimada
光正 嶋田
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Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シワの発生を極力絶縁層の外側に限定させ、ま
たシワの発生した部分の電界強度を低くして電気的弱点
を作らないように改良した紙絶縁海底ケーブルの提供。 【構成】導体上の絶縁体を構成する紙の巻き方向と枚数
を、コイル取りとの関係で次のようにした、紙絶縁海底
ケーブルの構造。外側にゾーン1を且つまた内側にゾー
ン2を形成し、ゾーン1にはコイル取り時に締まるよう
に巻かれたA層とコイル取り時に弛むように巻かれたB
層とを設け、ゾーン2にはコイル取り時に締まるように
巻かれたC層とコイル取り時に弛むように巻かれたD層
とをそれぞれ設け、A層とB層の紙巻き数:A<B、
ゾーン1の最内層:A層、ゾーン2の最外層:C
層、C層とD層との紙巻き数:CDで任意、紙の特
性:A層及びB層の紙のε>C層及びD層の紙のε。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルに関し、
特に、導体上に紙を巻いて絶縁体としている、紙絶縁海
底ケーブルに関するものである。この種のケーブルに
は、OF、ベルト海底ケーブルがある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のケーブルは、図3のよう
に、ケーブルをせり上げる櫓上のホーリングマシーン1
からシーブ2を経て送り出されるケーブル3を、コイラ
ー4を用いてタンク内へコイル取りしていた。5はコイ
ル取り径を示す。しかして、この種のケーブルにおいて
実施されてきた絶縁体の構成は、コイル取り時に締まる
ように巻かれたA層とコイル取り時に弛むように巻かれ
たB層とからなっていた。例えば、コイル取り時の巻方
向を右とすると、A層は左巻きでB層は右巻きとなる。
そして、外側の金属シース側から内側の導体へ向け
て、A1,B1,A2,B2A3,B3・・・のよう
に、A層とB層とを交互に設け、A層とB層の紙巻き
数:ABで任意とし、紙の特性:A層の紙のε=B層
の紙のεとしていた。図4は上記のような基本的設計思
想に基づいて実施された従来の紙巻き例を示す。本実施
例は右方向にコイル取りした場合であり、同図1におい
て、偶数の番号2,4,6,8,10,12,14がA
層(左巻き)となり、且つまた奇数の番号1,3,5,
7,9,11,13がB層(右巻き)となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような設計思想
により図4のように具体化した従来例によれば、次のよ
うな問題点があった。(1)海底ケーブルの受ける機械
力について、製造〜布設過程で引張り、圧縮、曲げ
(陸上ケーブルでもこのような力は加わる)に加え、捩
じりが加わる。捩じりの程度が厳しくなると、絶縁体
にシワが発生し、さらにはそのシワによるキレが発生
し、電気特性の低下につながっていた。(2)捩じりが
加わった時の絶縁体のシワの出方について、海底ケー
ブルでは製造時及び船積み時にコイル状に巻き取り、コ
イル巻き時の巻き方向は、がい装線を構成する鉄線の撚
りが弛む方向で、一般には右方向の巻きとしていた。
一方、絶縁体を構成する紙の巻き方向は、導体から外側
金属シースの間に平均8〜16枚を一層として細幅の紙
を右巻き、左巻きと交互に巻き方向を変えて交互に巻き
付けて構成していた。そのような構造のケーブルにお
いて、捩じりが加わると、捩じり方向と同方向の右巻き
の層の紙が緩み、捩じり方向と反対方向の左巻きの層の
紙が締め付けられる。そうすると、絶縁層全体の中で
は、右巻きの層の弛んだ分が捻られ且つ左巻きの層に押
さえられシワとなる。さらに、シワの出方は外側(金
属シース側)の方がひどく、紙の動き代の少ない側(導
体側)は軽微または殆どシワの発生がなくなる。試験結
果によれば、図2のハッチングで示す部分にシワが発生
することが判明した。それによれば、左右交互巻き巻き
の絶縁層の中で外側より例えば、左巻きの層:シワな
し、右巻きの層:シワあり、左巻きの層シワなし、右巻
きの層シワあり・・・のような兆候がみられた。シワ
が発生すると、その部分は油隙(OFケーブル)または
空気層(紙ソリッドケーブル)となり、電気的な弱点と
なる。
【0004】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消すべくなされたもので、上記の(1)及び(2)
に説明するようなシワの発生を極力絶縁層の外側に限
定させ、またシワの発生した部分の電界強度を低くして
電気的弱点を作らないように改良した、紙絶縁海底ケー
ブルを提供することに目的をおいた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに提供する本発明の紙絶縁海底ケーブルは、導体上の
絶縁体を構成する紙の巻き方向と枚数を、コイル取りと
の関係で次のようにした、紙絶縁海底ケーブルの構造。
外側にゾーン1を且つまた内側にゾーン2を形成し、ゾ
ーン1にはコイル取り時に締まるように巻かれたA層と
コイル取り時に弛むように巻かれたB層とを設け、ゾー
ン2にはコイル取り時に締まるように巻かれたC層とコ
イル取り時に弛むように巻かれたD層とをそれぞれ設
け、A層とB層の紙巻き数:A<B、ゾーン1の最
内層:A層、ゾーン2の最外層:C層、C層とD層
との紙巻き数:CDで任意、紙の特性:A層及びB層
の紙のε>C層及びD層の紙のε。
【0006】A,B,C,Dの各層の好ましい態様は、
何れも複数の層にして、ゾーン1におけるA層とB層及
びゾーン2におけるC層とD層を交互に設けたものであ
る。
【0007】
【作用】の点によって、弛みの出るB層を押さえつけ
るA層が少なくなり、押さえる力を軽減することがで
き、B層のシワの程度を軽減できる。の点によって、
A層にシワが発生しない。の点によって、C層がA層
と同一方向に巻かれていることでC層にはシワが発生し
ない。また、電界の変り目でシワの発生しない層を形成
できる。の点によって、ゾーン1側つまりシワの発生
し易い外側の電界を下げることができる。従って、B層
に万一シワが発生しても電気性能の低下が軽減される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の好ましい一実施例を絶縁体
の構成により示したものである。本実施例では、コイル
取り時の巻き方向を右とした時を基準としてなるもので
ある。従って、ケーブルの紙は左巻きで締め付けられ、
右巻きで弛むようになる。ゾーン1は、左巻きのA層と
右巻きのB層が、A1,B1,A2,B2,A3のよう
に交互に巻き重ねられたものである。ゾーン2は、左巻
きのC層と右巻きのB層が、C1,D1,C2,D2・
・・・のように交互に巻き重ねられたものである。ゾー
ン1において、A層の紙巻き数をB層の紙巻き数より少
なくして、B層に押さえつけられるA層を少なくして押
さえる力を軽減するようにしている。また、最内層を左
巻きのA層として、A層のシワの発生しないようにして
いる。ゾーン2において、C層とD層の紙巻き数はCD
で任意とし、また、最外層は左巻きのC層とすること
で、A層と同一方向としてC層へのシワの発生がないよ
うにしている。紙の特性については、A,B各層の紙の
εをC,D各層の紙のεよりも大きく選定する。こうす
ることで、絶縁体内の電界分布は、ゾーン1の電界<ゾ
ーン2の電界とすることができ、シワの発生し易い外側
の電界を下げられるのである。
【0009】図2は、上記のような絶縁体の構成による
本実施例の電界分布を従来例とともに示したものであ
る。なお、従来例は、従来の技術の項で説明した例によ
るものとした。
【0010】
【発明の効果】以上説明して明らかなように、本発明の
紙絶縁海底ケーブルによれば、シワの発生を極力絶縁層
の外側に限定させ、またシワの発生した部分の電界強度
を低くして電気的弱点を作らないように改良した、紙絶
縁海底ケーブルを提供するという所期の目的を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を絶縁体の構成で示した説明
図。
【図2】図1による実施例と従来例の電界分布を示す線
図。
【図3】紙絶縁海底ケーブルのコイル取りの要領を示す
説明図。
【図4】従来例における絶縁体の紙巻き例を示す説明
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮藤 龍二 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 寺島 一希 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 水津 亮 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 秋山 博 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 嶋田 光正 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上の絶縁体を構成する紙の巻き方向と
    枚数を、コイル取りとの関係で次のようにした、紙絶縁
    海底ケーブルの構造。外側にゾーン1を且つまた内側に
    ゾーン2を形成し、ゾーン1にはコイル取り時に締まる
    ように巻かれたA層とコイル取り時に弛むように巻かれ
    たB層とを設け、ゾーン2にはコイル取り時に締まるよ
    うに巻かれたC層とコイル取り時に弛むように巻かれた
    D層とをそれぞれ設け、A層とB層の紙巻き数:A<
    B、ゾーン1の最内層:A層、ゾーン2の最外層:
    C層、C層とD層との紙巻き数:CDで任意、紙の
    特性:A層及びB層の紙のε>C層及びD層の紙のε。
  2. 【請求項2】A,B,C,Dの各層ともに複数の層にし
    て、ゾーン1におけるA層とB層及びゾーン2における
    C層とD層を交互に設けた、請求項1記載の紙絶縁海底
    ケーブルの構造。
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