JPH08218976A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
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- JPH08218976A JPH08218976A JP7317974A JP31797495A JPH08218976A JP H08218976 A JPH08218976 A JP H08218976A JP 7317974 A JP7317974 A JP 7317974A JP 31797495 A JP31797495 A JP 31797495A JP H08218976 A JPH08218976 A JP H08218976A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M59/00—Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
- F02M59/20—Varying fuel delivery in quantity or timing
- F02M59/24—Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
- F02M59/26—Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders
- F02M59/265—Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders characterised by the arrangement or form of spill port of spill contour on the piston
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポンププランジャの可能な制御回転角度範囲
が制限されないようにする。 【解決手段】 傾斜制御縁部を、第１の傾斜制御縁部２
２と、付加的な傾斜制御縁部２３とに分割し、該付加的
な傾斜制御縁部を、第１の傾斜制御縁部２２に対して移
行縁部２４を介してずらし、第１の制御縁部１６と付加
的な制御縁部１７との間に、ポンププランジャ軸線の方
向に延びる縁部１９を設け、該縁部１９と移行縁部２４
との周方向における間隔を、周方向における制御開口８
の幅よりも小さく形成し、ポンププランジャ軸線の方向
における制御開口８の長さを、付加的な制御縁部１７と
付加的な傾斜制御縁部２３の移行部との最小間隔よりも
大きく形成し、ポンプシリンダ壁に、付加的な制御開口
２６を設け、第１の制御縁部１６と付加的な制御縁部１
７との間の移行部の外周面範囲と、第１の傾斜制御縁部
２２と付加的な傾斜制御縁部２３との間の移行部の外周
面範囲とに制御開口８が位置すると、付加的な制御開口
２６が付加的な長手方向溝２５と重なるようにした。
が制限されないようにする。 【解決手段】 傾斜制御縁部を、第１の傾斜制御縁部２
２と、付加的な傾斜制御縁部２３とに分割し、該付加的
な傾斜制御縁部を、第１の傾斜制御縁部２２に対して移
行縁部２４を介してずらし、第１の制御縁部１６と付加
的な制御縁部１７との間に、ポンププランジャ軸線の方
向に延びる縁部１９を設け、該縁部１９と移行縁部２４
との周方向における間隔を、周方向における制御開口８
の幅よりも小さく形成し、ポンププランジャ軸線の方向
における制御開口８の長さを、付加的な制御縁部１７と
付加的な傾斜制御縁部２３の移行部との最小間隔よりも
大きく形成し、ポンプシリンダ壁に、付加的な制御開口
２６を設け、第１の制御縁部１６と付加的な制御縁部１
７との間の移行部の外周面範囲と、第１の傾斜制御縁部
２２と付加的な傾斜制御縁部２３との間の移行部の外周
面範囲とに制御開口８が位置すると、付加的な制御開口
２６が付加的な長手方向溝２５と重なるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に用いら
れる燃料噴射ポンプであって、ポンプシリンダ内で往復
駆動される、制御装置によって回転可能なポンププラン
ジャが設けられており、該ポンププランジャの端面が、
ポンプシリンダ内で、燃料噴射弁に接続されたポンプ作
業室を取り囲んでおり、該ポンプ作業室が、ポンプシリ
ンダの外周面に配置されかつポンプ作業室の充填および
放圧のために働く少なくとも１つの制御開口を介して、
低圧下にある燃料室に接続可能であり、前記制御開口
が、ポンププランジャの吐出行程の開始時にポンププラ
ンジャの端面に配置された制御縁部によって閉鎖され
て、ポンププランジャの吐出行程の終了時に、ポンププ
ランジャの軸線に対して斜めに延びる傾斜制御縁部によ
って再び開放されるようになっており、該傾斜制御縁部
が、切欠きを仕切る制限縁部を形成しており、該切欠き
が、ポンププランジャの外周面に設けられた、前記ポン
プ作業室に常時接続された長手方向溝に周面側で移行し
ており、ポンププランジャの端面に設けられた制御縁部
が、第１の制御縁部を有しており、前記端面からの前記
傾斜制御縁部の間隔が増大する方向で前記第１の制御縁
部に続いて、前記第１の制御縁部または前記制御縁部に
対して前記端面から離れる方向でずらされた、少なくと
も１つの付加的な制御縁部が設けられている形式のもの
に関する。
れる燃料噴射ポンプであって、ポンプシリンダ内で往復
駆動される、制御装置によって回転可能なポンププラン
ジャが設けられており、該ポンププランジャの端面が、
ポンプシリンダ内で、燃料噴射弁に接続されたポンプ作
業室を取り囲んでおり、該ポンプ作業室が、ポンプシリ
ンダの外周面に配置されかつポンプ作業室の充填および
放圧のために働く少なくとも１つの制御開口を介して、
低圧下にある燃料室に接続可能であり、前記制御開口
が、ポンププランジャの吐出行程の開始時にポンププラ
ンジャの端面に配置された制御縁部によって閉鎖され
て、ポンププランジャの吐出行程の終了時に、ポンププ
ランジャの軸線に対して斜めに延びる傾斜制御縁部によ
って再び開放されるようになっており、該傾斜制御縁部
が、切欠きを仕切る制限縁部を形成しており、該切欠き
が、ポンププランジャの外周面に設けられた、前記ポン
プ作業室に常時接続された長手方向溝に周面側で移行し
ており、ポンププランジャの端面に設けられた制御縁部
が、第１の制御縁部を有しており、前記端面からの前記
傾斜制御縁部の間隔が増大する方向で前記第１の制御縁
部に続いて、前記第１の制御縁部または前記制御縁部に
対して前記端面から離れる方向でずらされた、少なくと
も１つの付加的な制御縁部が設けられている形式のもの
に関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式の燃料噴射ポンプは、ド
イツ連邦共和国特許出願公開第４２２５８０３号明細書
に基づき公知である。この公知の燃料噴射ポンプでは、
第１の制御縁部と第２の制御縁部との間で、ポンププラ
ンジャの外周面に長手方向溝が配置されている。この長
手方向溝は、傾斜制御縁部によって仕切られた、環状溝
の形の切欠きにポンプ作業室を常時接続している。この
長手方向溝は運転暖機状態の内燃機関のために設けられ
た制御縁範囲と、冷機状態の内燃機関における運転のた
めに設けられた制御範囲とを分離している。この長手方
向溝は停止溝を成しており、この停止溝によって、運転
冷機状態の内燃機関における運転のために規定された、
高い噴射量を有する噴射量領域を通過する必要なしに、
運転暖機状態の内燃機関において内燃機関を停止状態に
もたらすことができる。この停止溝により、ポンププラ
ンジャの規定の回転角度範囲が占められ、ひいてはポン
ププランジャの可能な制御回転角度範囲が制限される。
このことは、特にポンププランジャが２流式に形成され
る場合にも、つまり同時に２つの制御孔が、互いに対応
する制御縁部と傾斜制御縁部とによって制御される場合
にも、不都合となる。
イツ連邦共和国特許出願公開第４２２５８０３号明細書
に基づき公知である。この公知の燃料噴射ポンプでは、
第１の制御縁部と第２の制御縁部との間で、ポンププラ
ンジャの外周面に長手方向溝が配置されている。この長
手方向溝は、傾斜制御縁部によって仕切られた、環状溝
の形の切欠きにポンプ作業室を常時接続している。この
長手方向溝は運転暖機状態の内燃機関のために設けられ
た制御縁範囲と、冷機状態の内燃機関における運転のた
めに設けられた制御範囲とを分離している。この長手方
向溝は停止溝を成しており、この停止溝によって、運転
冷機状態の内燃機関における運転のために規定された、
高い噴射量を有する噴射量領域を通過する必要なしに、
運転暖機状態の内燃機関において内燃機関を停止状態に
もたらすことができる。この停止溝により、ポンププラ
ンジャの規定の回転角度範囲が占められ、ひいてはポン
ププランジャの可能な制御回転角度範囲が制限される。
このことは、特にポンププランジャが２流式に形成され
る場合にも、つまり同時に２つの制御孔が、互いに対応
する制御縁部と傾斜制御縁部とによって制御される場合
にも、不都合となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の燃料噴射ポンプを改良して、前記不都合
が回避され、ポンププランジャの可能な制御回転角度範
囲が制限されないような燃料噴射ポンプを提供すること
である。
で述べた形式の燃料噴射ポンプを改良して、前記不都合
が回避され、ポンププランジャの可能な制御回転角度範
囲が制限されないような燃料噴射ポンプを提供すること
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、前記傾斜制御縁部が、第１の制御
縁部に対応する第１の傾斜制御縁部と、付加的な制御縁
部に対応する少なくとも１つの付加的な傾斜制御縁部と
に分割されており、該付加的な傾斜制御縁部が、第１の
傾斜制御縁部に対してポンププランジャの端面に向かっ
てずらされており、しかもポンププランジャの外周面範
囲にポンププランジャの軸線の方向に延びる移行縁部を
介してずらされており、前記第１の制御縁部と前記付加
的な制御縁部との間に、同じくポンププランジャの軸線
の方向に延びる縁部が設けられており、該縁部と前記移
行縁部との周方向における間隔が、周方向における前記
制御開口の幅よりも小さく形成されており、ポンププラ
ンジャの軸線の方向における前記制御開口の長さが、前
記第１の制御縁部に続く前記付加的な制御縁部と、前記
第１の傾斜制御縁部に続く前記付加的な傾斜制御縁部
の、前記第１の傾斜制御縁部への移行部との最小間隔よ
りも大きく形成されており、さらに、ポンプシリンダの
壁に、付加的な制御開口が設けられており、前記第１の
制御縁部と後続の前記付加的な制御縁部との間の移行部
の外周面範囲と、前記第１の傾斜制御縁部と後続の前記
付加的な傾斜制御縁部との間の移行部の外周面範囲とに
前記制御開口が位置すると、前記付加的な制御開口が、
前記長手方向溝を起点として軸方向に延びる付加的な長
手方向溝と重なるようにした。
に本発明の構成では、前記傾斜制御縁部が、第１の制御
縁部に対応する第１の傾斜制御縁部と、付加的な制御縁
部に対応する少なくとも１つの付加的な傾斜制御縁部と
に分割されており、該付加的な傾斜制御縁部が、第１の
傾斜制御縁部に対してポンププランジャの端面に向かっ
てずらされており、しかもポンププランジャの外周面範
囲にポンププランジャの軸線の方向に延びる移行縁部を
介してずらされており、前記第１の制御縁部と前記付加
的な制御縁部との間に、同じくポンププランジャの軸線
の方向に延びる縁部が設けられており、該縁部と前記移
行縁部との周方向における間隔が、周方向における前記
制御開口の幅よりも小さく形成されており、ポンププラ
ンジャの軸線の方向における前記制御開口の長さが、前
記第１の制御縁部に続く前記付加的な制御縁部と、前記
第１の傾斜制御縁部に続く前記付加的な傾斜制御縁部
の、前記第１の傾斜制御縁部への移行部との最小間隔よ
りも大きく形成されており、さらに、ポンプシリンダの
壁に、付加的な制御開口が設けられており、前記第１の
制御縁部と後続の前記付加的な制御縁部との間の移行部
の外周面範囲と、前記第１の傾斜制御縁部と後続の前記
付加的な傾斜制御縁部との間の移行部の外周面範囲とに
前記制御開口が位置すると、前記付加的な制御開口が、
前記長手方向溝を起点として軸方向に延びる付加的な長
手方向溝と重なるようにした。
【０００５】
【発明の効果】本発明による燃料噴射ポンプには、従来
のものに比べて次のような利点がある。すなわち、一方
では運転暖機状態の内燃機関のための燃料噴射量制御の
領域で複数の噴射開始領域を実現することが可能とな
る。この場合、互いにずらされた傾斜制御縁部に基づき
制御開口の所定の直径と相まって、燃料噴射量調節のた
めの一方の領域の終了時における燃料噴射量調節と、他
方の領域の開始時における燃料噴射量調節との間のスム
ーズな移行が得られる。本発明による構成により、制御
開口と協働する、第１の制御縁部に対してずらされた制
御縁部および第１の傾斜制御縁部に対してずらされた傾
斜制御縁部と、付加的な制御開口と協働する付加的な長
手方向溝とに相まって、運転暖機状態の内燃機関と冷機
状態の内燃機関との間の制御領域の中断なしに第１の制
御縁部に対応して、制御距離を減少させる溝が間挿され
ずに済み、それにもかかわらず前記運転領域の間の領域
における停止作用が得られ、ひいてはゼロフィードが得
られる。付加的な制御開口に対応した付加的な長手方向
溝が設けられかつ、第１の制御縁部に対してずらされた
制御縁部と、第１の傾斜制御縁部に対してずらされた傾
斜制御縁部とが制御開口を介して重なることにより、十
分に大きな流過横断面が提供される。この流過横断面を
介して、ポンプ作業室を有効に放圧することができ、ひ
いては噴射を終了させることができる。
のものに比べて次のような利点がある。すなわち、一方
では運転暖機状態の内燃機関のための燃料噴射量制御の
領域で複数の噴射開始領域を実現することが可能とな
る。この場合、互いにずらされた傾斜制御縁部に基づき
制御開口の所定の直径と相まって、燃料噴射量調節のた
めの一方の領域の終了時における燃料噴射量調節と、他
方の領域の開始時における燃料噴射量調節との間のスム
ーズな移行が得られる。本発明による構成により、制御
開口と協働する、第１の制御縁部に対してずらされた制
御縁部および第１の傾斜制御縁部に対してずらされた傾
斜制御縁部と、付加的な制御開口と協働する付加的な長
手方向溝とに相まって、運転暖機状態の内燃機関と冷機
状態の内燃機関との間の制御領域の中断なしに第１の制
御縁部に対応して、制御距離を減少させる溝が間挿され
ずに済み、それにもかかわらず前記運転領域の間の領域
における停止作用が得られ、ひいてはゼロフィードが得
られる。付加的な制御開口に対応した付加的な長手方向
溝が設けられかつ、第１の制御縁部に対してずらされた
制御縁部と、第１の傾斜制御縁部に対してずらされた傾
斜制御縁部とが制御開口を介して重なることにより、十
分に大きな流過横断面が提供される。この流過横断面を
介して、ポンプ作業室を有効に放圧することができ、ひ
いては噴射を終了させることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
面につき詳しく説明する。
【０００７】図１に示したポンプエレメントは、ポンプ
シリンダ２を形成するシリンダブシュ３を有しており、
このシリンダブシュ３は通常、列型燃料噴射ポンプ（図
示しない）のハウジングに挿入される。このポンプシリ
ンダ２には、ポンププランジャ５が密に摺動可能に案内
されている。このポンププランジャ５はカム駆動装置
（図示しない）によって所属の内燃機関の回転数に対し
て同期的に往復駆動される。さらに、１ポンププランジ
ャ行程当たりの燃料噴射量を調節するために、ポンププ
ランジャ５を制御装置（図示しない）によって回転させ
ることができる。このことは機械的な調整器または電子
制御される調整器によって行なうことができる。このよ
うな調整器自体は公知であり、したがって詳しい説明は
省略する。
シリンダ２を形成するシリンダブシュ３を有しており、
このシリンダブシュ３は通常、列型燃料噴射ポンプ（図
示しない）のハウジングに挿入される。このポンプシリ
ンダ２には、ポンププランジャ５が密に摺動可能に案内
されている。このポンププランジャ５はカム駆動装置
（図示しない）によって所属の内燃機関の回転数に対し
て同期的に往復駆動される。さらに、１ポンププランジ
ャ行程当たりの燃料噴射量を調節するために、ポンププ
ランジャ５を制御装置（図示しない）によって回転させ
ることができる。このことは機械的な調整器または電子
制御される調整器によって行なうことができる。このよ
うな調整器自体は公知であり、したがって詳しい説明は
省略する。
【０００８】ポンプシリンダ２内で往復運動するポンプ
プランジャ５の端面６は、ポンプシリンダ２内でポンプ
作業室７を取り囲んでいる。このためには、所属の列型
燃料噴射ポンプに挿入されたシリンダブシュ３が端面側
で閉じられていて（図示しない）、この端面に噴射管路
（図示しない）を有している。この噴射管路は内燃機関
に設けられた所属の燃料噴射弁に通じており、この燃料
噴射弁には、ポンププランジャ５がその吐出行程時に噴
射圧下に燃料を圧送する。シリンダブシュ３には、互い
に直径方向で向かい合って位置する２つの制御開口８が
設けられている。この制御開口８はポンプシリンダ２
を、シリンダブシュ３を取り囲む燃料低圧室に接続して
いる。ポンププランジャ５の吸込行程時に、ポンププラ
ンジャ５の端面６がポンプシリンダ２の内側に対する制
御開口８の接続を開放した後に、ポンプ作業室７には前
記燃料低圧室から燃料が供給される。次いで、上昇行程
時には、制御開口８の閉鎖後にポンプ作業室７内に高い
燃料圧が形成され得る。この燃料圧は次いで、燃料噴射
弁で調節された噴射圧が越えられた後に噴射される。こ
の噴射は、制御開口８がポンププランジャ５の制御縁部
によって再び開放されて、ポンプ作業室７と制御開口８
との間の接続が形成されると終了される。噴射のために
使用される燃料量は、制御開口８の閉鎖と再開放との間
でのポンププランジャ５の行程が大きくなればなるほ
ど、ますます増大する。
プランジャ５の端面６は、ポンプシリンダ２内でポンプ
作業室７を取り囲んでいる。このためには、所属の列型
燃料噴射ポンプに挿入されたシリンダブシュ３が端面側
で閉じられていて（図示しない）、この端面に噴射管路
（図示しない）を有している。この噴射管路は内燃機関
に設けられた所属の燃料噴射弁に通じており、この燃料
噴射弁には、ポンププランジャ５がその吐出行程時に噴
射圧下に燃料を圧送する。シリンダブシュ３には、互い
に直径方向で向かい合って位置する２つの制御開口８が
設けられている。この制御開口８はポンプシリンダ２
を、シリンダブシュ３を取り囲む燃料低圧室に接続して
いる。ポンププランジャ５の吸込行程時に、ポンププラ
ンジャ５の端面６がポンプシリンダ２の内側に対する制
御開口８の接続を開放した後に、ポンプ作業室７には前
記燃料低圧室から燃料が供給される。次いで、上昇行程
時には、制御開口８の閉鎖後にポンプ作業室７内に高い
燃料圧が形成され得る。この燃料圧は次いで、燃料噴射
弁で調節された噴射圧が越えられた後に噴射される。こ
の噴射は、制御開口８がポンププランジャ５の制御縁部
によって再び開放されて、ポンプ作業室７と制御開口８
との間の接続が形成されると終了される。噴射のために
使用される燃料量は、制御開口８の閉鎖と再開放との間
でのポンププランジャ５の行程が大きくなればなるほ
ど、ますます増大する。
【０００９】燃料噴射量を制御するためには、ポンププ
ランジャ５の外周面１０が、互いに直径方向で向かい合
って位置する２つの長手方向溝１２を有している。この
長手方向溝１２はポンププランジャ５の端面６に開口し
ている。さらに、ポンププランジャ５の外周面１０に
は、互いに直径方向で向かい合って位置する各２つの第
１の研削加工部１４と、互いに直径方向で向かい合って
位置する２つの第２の研削加工部１５とが設けられてい
る。第１の研削加工部１４と第２の研削加工部１５と
は、ポンププランジャ５の端面６から出発して、ポンプ
軸線の長手方向で見て互いに異なる幅を有している。両
研削加工部１４，１５は特に、ポンププランジャ５の展
開図を示す図２において明瞭に認められる。第１の研削
加工部１４は、図面で見て長手方向溝１２の左側に続い
て、第１の制御縁部１６に続いて設けられている。この
第１の研削加工部１４は水平方向に設置されていて、こ
の場合、この第１の研削加工部１４はポンププランジャ
５の外周面１０と共に第２の制御縁部１７を形成してい
る。この第２の制御縁部１７は第１の制御縁部１６と同
様にポンププランジャ５の軸線に対する半径方向平面に
延びているが、しかし端面６もしくは第１の制御縁部１
６から離れる方向でポンププランジャ５の駆動側に向か
ってずらされている。移行部は周方向における第１の研
削加工部１４の制限縁部１９によって形成される。この
制限縁部１９はポンププランジャ５の軸線に対して平行
に延びている。第２の研削加工部１５は第１の研削加工
部１４と部分的に重なっていて、比較的大きな幅で形成
されており、この場合、第２の研削加工部１５はポンプ
プランジャ５の外周面１０と共に第３の制御縁部１８を
形成している。この第３の制御縁部１８は第２の制御縁
部１７よりもさらに大きくポンププランジャ５の端面６
から離れて駆動側にずらされていて、軸平行な移行部２
７を有している。ポンププランジャ５の回転位置に応じ
て、図２に示した制御開口８は第１の制御縁部１６と協
働するか、第２の制御縁部１７と協働するか、または第
３の制御縁部１８と協働する。これによって、ポンププ
ランジャ５の、図面で見て右側への回転が増大するにつ
れて、制御開口８の閉鎖は３つの制御縁部１６，１７，
１８に基づきますます遅く行なわれるようになる。
ランジャ５の外周面１０が、互いに直径方向で向かい合
って位置する２つの長手方向溝１２を有している。この
長手方向溝１２はポンププランジャ５の端面６に開口し
ている。さらに、ポンププランジャ５の外周面１０に
は、互いに直径方向で向かい合って位置する各２つの第
１の研削加工部１４と、互いに直径方向で向かい合って
位置する２つの第２の研削加工部１５とが設けられてい
る。第１の研削加工部１４と第２の研削加工部１５と
は、ポンププランジャ５の端面６から出発して、ポンプ
軸線の長手方向で見て互いに異なる幅を有している。両
研削加工部１４，１５は特に、ポンププランジャ５の展
開図を示す図２において明瞭に認められる。第１の研削
加工部１４は、図面で見て長手方向溝１２の左側に続い
て、第１の制御縁部１６に続いて設けられている。この
第１の研削加工部１４は水平方向に設置されていて、こ
の場合、この第１の研削加工部１４はポンププランジャ
５の外周面１０と共に第２の制御縁部１７を形成してい
る。この第２の制御縁部１７は第１の制御縁部１６と同
様にポンププランジャ５の軸線に対する半径方向平面に
延びているが、しかし端面６もしくは第１の制御縁部１
６から離れる方向でポンププランジャ５の駆動側に向か
ってずらされている。移行部は周方向における第１の研
削加工部１４の制限縁部１９によって形成される。この
制限縁部１９はポンププランジャ５の軸線に対して平行
に延びている。第２の研削加工部１５は第１の研削加工
部１４と部分的に重なっていて、比較的大きな幅で形成
されており、この場合、第２の研削加工部１５はポンプ
プランジャ５の外周面１０と共に第３の制御縁部１８を
形成している。この第３の制御縁部１８は第２の制御縁
部１７よりもさらに大きくポンププランジャ５の端面６
から離れて駆動側にずらされていて、軸平行な移行部２
７を有している。ポンププランジャ５の回転位置に応じ
て、図２に示した制御開口８は第１の制御縁部１６と協
働するか、第２の制御縁部１７と協働するか、または第
３の制御縁部１８と協働する。これによって、ポンププ
ランジャ５の、図面で見て右側への回転が増大するにつ
れて、制御開口８の閉鎖は３つの制御縁部１６，１７，
１８に基づきますます遅く行なわれるようになる。
【００１０】制御開口８の再開放は、第３の研削加工部
２０と第４の研削加工部２１とに設けられた制御縁部に
よって行なわれる。第３の研削加工部２０と第４の研削
加工部２１とは、やはり対になって互いに直径方向で向
かい合って位置するように形成されている。ポンププラ
ンジャ５の外周面１０に設けられた第３の研削加工部２
０と第４の研削加工部２１とは、ポンププランジャ軸線
に対して斜めに形成されている。第３の研削加工部２０
は長手方向溝１２に交差していて、ポンププランジャ５
の端面６の側に向かって第１の傾斜制御縁部２２を形成
している。第４の研削加工部２１は規定の回転角度範囲
後に長手方向溝１２に対して間隔をおいて続いていて、
ずらされて配置されており、この場合、この第４の研削
加工部２１によって形成された、端面６に向けられた制
限縁部は第２の傾斜制御縁部２３を形成している。この
第２の傾斜制御縁部２３は第１の傾斜制御縁部２２に対
して平行にずらされていて、軸平行な制限縁部２４を介
して第１の傾斜制御縁部２２に移行している。この軸平
行な制限縁部２４はポンププランジャ５の周方向で見
て、前記移行部２７から、制御開口８の幅または直径よ
りも大きな間隔を有している。
２０と第４の研削加工部２１とに設けられた制御縁部に
よって行なわれる。第３の研削加工部２０と第４の研削
加工部２１とは、やはり対になって互いに直径方向で向
かい合って位置するように形成されている。ポンププラ
ンジャ５の外周面１０に設けられた第３の研削加工部２
０と第４の研削加工部２１とは、ポンププランジャ軸線
に対して斜めに形成されている。第３の研削加工部２０
は長手方向溝１２に交差していて、ポンププランジャ５
の端面６の側に向かって第１の傾斜制御縁部２２を形成
している。第４の研削加工部２１は規定の回転角度範囲
後に長手方向溝１２に対して間隔をおいて続いていて、
ずらされて配置されており、この場合、この第４の研削
加工部２１によって形成された、端面６に向けられた制
限縁部は第２の傾斜制御縁部２３を形成している。この
第２の傾斜制御縁部２３は第１の傾斜制御縁部２２に対
して平行にずらされていて、軸平行な制限縁部２４を介
して第１の傾斜制御縁部２２に移行している。この軸平
行な制限縁部２４はポンププランジャ５の周方向で見
て、前記移行部２７から、制御開口８の幅または直径よ
りも大きな間隔を有している。
【００１１】外周面１０には、さらに各１つの付加的な
長手方向溝２５が加工成形されている。この付加的な長
手方向溝２５は軸方向で長手方向溝１２の端部に続いて
いて、この長手方向溝１２よりも著しく小幅に形成され
ており、シリンダブシュ３に設けられた各１つの付加的
な制御開口２６と協働する。この付加的な制御開口２６
は制御開口８と同様にポンプシリンダの内部を燃料低圧
室に接続する。この付加的な制御開口２６は周方向で制
御開口８に対してずらされている。
長手方向溝２５が加工成形されている。この付加的な長
手方向溝２５は軸方向で長手方向溝１２の端部に続いて
いて、この長手方向溝１２よりも著しく小幅に形成され
ており、シリンダブシュ３に設けられた各１つの付加的
な制御開口２６と協働する。この付加的な制御開口２６
は制御開口８と同様にポンプシリンダの内部を燃料低圧
室に接続する。この付加的な制御開口２６は周方向で制
御開口８に対してずらされている。
【００１２】このような構成を用いると、冷機状態の内
燃機関においても、運転暖機状態の内燃機関において
も、このような運転領域において燃料噴射に課せられた
内燃機関の要求を考慮して、互いに異なる噴射時間と噴
射量とを有する燃料噴射量の運転の分割が可能となる。
図２に示した位置では、ポンププランジャ５が暖機状態
の内燃機関における運転への移行直前のまだ冷機状態の
内燃機関における運転に対応する回転位置に位置してい
る。冷機状態の内燃機関における領域では、制御開口８
が第１の制御縁部１６と協働する。この第１の制御縁部
１６は高圧フィード開始を規定する。第１の制御縁部１
６が開口８を乗り越えると、噴射が行なわれる。この噴
射は、第１の傾斜制御縁部２２が制御開口８を第３の研
削加工部２０に向かって開放すると終了される。この場
合、この第３の研削加工部２０は長手方向溝１２と制御
開口８とを介して燃料低圧室へのポンプ作業室７の接続
を形成する。ポンプ作業室７は放圧され、燃料高圧噴射
は中断される。ポンププランジャ５によって圧送された
残りの燃料は、噴射が行なわれることなしに燃料低圧室
に向かって流出する。
燃機関においても、運転暖機状態の内燃機関において
も、このような運転領域において燃料噴射に課せられた
内燃機関の要求を考慮して、互いに異なる噴射時間と噴
射量とを有する燃料噴射量の運転の分割が可能となる。
図２に示した位置では、ポンププランジャ５が暖機状態
の内燃機関における運転への移行直前のまだ冷機状態の
内燃機関における運転に対応する回転位置に位置してい
る。冷機状態の内燃機関における領域では、制御開口８
が第１の制御縁部１６と協働する。この第１の制御縁部
１６は高圧フィード開始を規定する。第１の制御縁部１
６が開口８を乗り越えると、噴射が行なわれる。この噴
射は、第１の傾斜制御縁部２２が制御開口８を第３の研
削加工部２０に向かって開放すると終了される。この場
合、この第３の研削加工部２０は長手方向溝１２と制御
開口８とを介して燃料低圧室へのポンプ作業室７の接続
を形成する。ポンプ作業室７は放圧され、燃料高圧噴射
は中断される。ポンププランジャ５によって圧送された
残りの燃料は、噴射が行なわれることなしに燃料低圧室
に向かって流出する。
【００１３】所属の制御装置によって、内燃機関が運転
暖機状態であることが検知されると、ポンププランジャ
５は、制御開口８が第２の制御縁部１７の作用範囲に進
入するように引き続き運動させられる。第２の制御縁部
１７の、端面６からの軸方向間隔に基づき、高圧フィー
ド開始は遅めの時機に行なわれ、このことは噴射開始調
節を意味する。その後に制御開口８が第２の制御縁部１
７を越えた後に閉じられると、前と同様に高圧噴射が行
なわれる。この高圧噴射は、ポンププランジャ５の端面
に向かって見て第１の傾斜制御縁部２２に前置された第
２の傾斜制御縁部２３が制御開口８と第４の研削加工部
２１との間の接続を形成すると終了される。第４の研削
加工部２１は第３の研削加工部２０に接続されていて、
この場合にも、ポンプ作業室７は長手方向溝１２と第３
の研削加工部２０と第４の研削加工部２１と制御開口８
とを介して燃料低圧室に放圧される。制御開口８が長手
方向溝１２の側に向かってこの第２の傾斜制御縁部２３
の範囲に位置する場合の、ポンププランジャの最小の噴
射有効行程は、制御開口８が第１の制御縁部１６の範囲
に位置する場合の、まだ冷機状態の内燃機関における噴
射有効行程よりも小さく設定されていてよい。冷機状態
の内燃機関におけるこの運転モードでは、内燃機関の運
転を保証するために燃料過剰量が必要となる。
暖機状態であることが検知されると、ポンププランジャ
５は、制御開口８が第２の制御縁部１７の作用範囲に進
入するように引き続き運動させられる。第２の制御縁部
１７の、端面６からの軸方向間隔に基づき、高圧フィー
ド開始は遅めの時機に行なわれ、このことは噴射開始調
節を意味する。その後に制御開口８が第２の制御縁部１
７を越えた後に閉じられると、前と同様に高圧噴射が行
なわれる。この高圧噴射は、ポンププランジャ５の端面
に向かって見て第１の傾斜制御縁部２２に前置された第
２の傾斜制御縁部２３が制御開口８と第４の研削加工部
２１との間の接続を形成すると終了される。第４の研削
加工部２１は第３の研削加工部２０に接続されていて、
この場合にも、ポンプ作業室７は長手方向溝１２と第３
の研削加工部２０と第４の研削加工部２１と制御開口８
とを介して燃料低圧室に放圧される。制御開口８が長手
方向溝１２の側に向かってこの第２の傾斜制御縁部２３
の範囲に位置する場合の、ポンププランジャの最小の噴
射有効行程は、制御開口８が第１の制御縁部１６の範囲
に位置する場合の、まだ冷機状態の内燃機関における噴
射有効行程よりも小さく設定されていてよい。冷機状態
の内燃機関におけるこの運転モードでは、内燃機関の運
転を保証するために燃料過剰量が必要となる。
【００１４】第３の制御縁部１８を用いると、特に高い
負荷においてさらに遅めの噴射開始を実現することが可
能となる。この場合、ポンププランジャ５の回転位置に
応じて、第３の制御縁部１８は制御開口８と協働する。
この制御開口８はやはり吐出行程後に第２の傾斜制御縁
部２３によって開放される。
負荷においてさらに遅めの噴射開始を実現することが可
能となる。この場合、ポンププランジャ５の回転位置に
応じて、第３の制御縁部１８は制御開口８と協働する。
この制御開口８はやはり吐出行程後に第２の傾斜制御縁
部２３によって開放される。
【００１５】噴射開始時機を早めにシフトするためのこ
のような手段は、付加的な研削加工部が設けられると、
さらに精密化することができる。しかしこのことは、ポ
ンプ作業室７を放圧するために必要とされる流過横断面
の理由に基づき制限が加えられている。すなわち、この
流過横断面が小さすぎると、望ましくない絞り効果が生
ぜしめられ、この絞り効果は、回転数の増大と共に吐出
時間の不本意な増大、ひいては燃料噴射量の不本意な増
大によって認められる。
のような手段は、付加的な研削加工部が設けられると、
さらに精密化することができる。しかしこのことは、ポ
ンプ作業室７を放圧するために必要とされる流過横断面
の理由に基づき制限が加えられている。すなわち、この
流過横断面が小さすぎると、望ましくない絞り効果が生
ぜしめられ、この絞り効果は、回転数の増大と共に吐出
時間の不本意な増大、ひいては燃料噴射量の不本意な増
大によって認められる。
【００１６】内燃機関を再び停止させるためには、公知
の構成においてこの目的のために設けられている長手方
向溝１２が規則的に使用される。停止のためにはポンプ
プランジャ５が左側に回転させられるので、制御開口８
は長手方向溝１２に接続される。作業領域が冷機状態の
内燃機関と暖機状態の内燃機関とに分割される場合に、
長手方向溝１２が共通の停止溝として使用されると、全
冷機制御領域が通過されなければならない。このことは
望ましくなく、しかも調整器の作動能力をも負荷してし
まう。また、冒頭で説明した公知先行技術の場合にそう
であるように、運転暖機状態の内燃機関と冷機状態の内
燃機関との間の移行領域における停止可能性をも有して
いることが必要となる。この場合、研削加工部１４，２
０，２３は、第１の制御縁部１６と第２の制御縁部１７
との間の移行範囲において、制御開口８が第２の制御縁
部１７によってまだ閉鎖されていない状態と、第２の傾
斜制御縁部２３によって再開放された状態との間で中間
範囲に制御開口８が第４の研削加工部２１と第１の研削
加工部１４との間の接続を常時形成するような、制御開
口８のための位置が生じるように形成されている。しか
しスペースの理由から、この接続は望ましくない程度に
まで絞られているので、高い回転数では、ポンプ作業室
７内にある程度の圧力が形成され得る。この圧力は小さ
な噴射量の噴射を招くおそれがある。実際には内燃機関
の停止のための停止位置に相当するこの位置のために
は、付加的な長手方向溝２５が設けられている。この付
加的な長手方向溝２５はこの範囲で付加的な制御開口２
６と重なる。これによって、付加的な流出横断面が提供
される。この流出横断面に基づき、ポンププランジャ５
のこの回転位置において噴射は完全に遮断されるように
なる。この付加的な長手方向溝２５は、ポンププランジ
ャ５の外周面１０の、燃料噴射量の制御のためには重要
でない範囲に位置するという利点を持っている。
の構成においてこの目的のために設けられている長手方
向溝１２が規則的に使用される。停止のためにはポンプ
プランジャ５が左側に回転させられるので、制御開口８
は長手方向溝１２に接続される。作業領域が冷機状態の
内燃機関と暖機状態の内燃機関とに分割される場合に、
長手方向溝１２が共通の停止溝として使用されると、全
冷機制御領域が通過されなければならない。このことは
望ましくなく、しかも調整器の作動能力をも負荷してし
まう。また、冒頭で説明した公知先行技術の場合にそう
であるように、運転暖機状態の内燃機関と冷機状態の内
燃機関との間の移行領域における停止可能性をも有して
いることが必要となる。この場合、研削加工部１４，２
０，２３は、第１の制御縁部１６と第２の制御縁部１７
との間の移行範囲において、制御開口８が第２の制御縁
部１７によってまだ閉鎖されていない状態と、第２の傾
斜制御縁部２３によって再開放された状態との間で中間
範囲に制御開口８が第４の研削加工部２１と第１の研削
加工部１４との間の接続を常時形成するような、制御開
口８のための位置が生じるように形成されている。しか
しスペースの理由から、この接続は望ましくない程度に
まで絞られているので、高い回転数では、ポンプ作業室
７内にある程度の圧力が形成され得る。この圧力は小さ
な噴射量の噴射を招くおそれがある。実際には内燃機関
の停止のための停止位置に相当するこの位置のために
は、付加的な長手方向溝２５が設けられている。この付
加的な長手方向溝２５はこの範囲で付加的な制御開口２
６と重なる。これによって、付加的な流出横断面が提供
される。この流出横断面に基づき、ポンププランジャ５
のこの回転位置において噴射は完全に遮断されるように
なる。この付加的な長手方向溝２５は、ポンププランジ
ャ５の外周面１０の、燃料噴射量の制御のためには重要
でない範囲に位置するという利点を持っている。
【００１７】付加的な制御開口２６もしくは付加的な長
手方向溝２５の減じられた幅に基づき、内燃機関の停止
が望まれるこの狭い範囲においてしか、付加的な長手方
向溝２５は付加的な制御開口２６に接続されないことが
保証されている。次いで直接に引き続いて、最大可能な
制御範囲を利用して、運転暖機状態の内燃機関における
燃料噴射量の制御を行なうことができる。
手方向溝２５の減じられた幅に基づき、内燃機関の停止
が望まれるこの狭い範囲においてしか、付加的な長手方
向溝２５は付加的な制御開口２６に接続されないことが
保証されている。次いで直接に引き続いて、最大可能な
制御範囲を利用して、運転暖機状態の内燃機関における
燃料噴射量の制御を行なうことができる。
【図１】本発明による燃料噴射ポンプの一部を示す断面
図である。
図である。
【図２】ポンププランジャの外周面の展開図である。
２ ポンプシリンダ、 ３ シリンダブシュ、 ５ ポ
ンププランジャ、 ６端面、 ７ ポンプ作業室、 ８
制御開口、 １０ 外周面、 １２ 長手方向溝、
１４ 第１の研削加工部、 １５ 第２の研削加工部、
１６ 第１の制御縁部、 １７ 第２の制御縁部、
１８ 第３の制御縁部、 １９ 制限縁部、 ２０ 第
３の研削加工部、 ２１ 第４の研削加工部、 ２２
第１の傾斜制御縁部、 ２３ 第２の傾斜制御縁部、
２４ 制限縁部、 ２５ 付加的な長手方向溝、 ２６
付加的な制御開口、 ２７ 移行部
ンププランジャ、 ６端面、 ７ ポンプ作業室、 ８
制御開口、 １０ 外周面、 １２ 長手方向溝、
１４ 第１の研削加工部、 １５ 第２の研削加工部、
１６ 第１の制御縁部、 １７ 第２の制御縁部、
１８ 第３の制御縁部、 １９ 制限縁部、 ２０ 第
３の研削加工部、 ２１ 第４の研削加工部、 ２２
第１の傾斜制御縁部、 ２３ 第２の傾斜制御縁部、
２４ 制限縁部、 ２５ 付加的な長手方向溝、 ２６
付加的な制御開口、 ２７ 移行部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレクサンダー ティロルト ドイツ連邦共和国 デンケンドルフ シュ ネレンシュトラーセ 37 (72)発明者 カルステン フンメル ドイツ連邦共和国 バイルシュタイン フ ィヒテンシュトラーセ ２−１ (72)発明者 ヴェルナー ファウペル アメリカ合衆国 ワイオミング ポスト オフィス ボックス 919 (72)発明者 ハンス−ヨアヒム ペータース ドイツ連邦共和国 シュツットガルト ミ ッテンフェルトシュトラーセ 81
Claims (5)
- 【請求項１】 内燃機関に用いられる燃料噴射ポンプで
あって、ポンプシリンダ（２）内で往復駆動される、制
御装置によって回転可能なポンププランジャ（５）が設
けられており、該ポンププランジャ（５）の端面（６）
が、ポンプシリンダ（２）内で、燃料噴射弁に接続され
たポンプ作業室（７）を取り囲んでおり、該ポンプ作業
室（７）が、ポンプシリンダ（２）の外周面（１０）に
配置されかつポンプ作業室（７）の充填および放圧のた
めに働く少なくとも１つの制御開口（８）を介して、低
圧下にある燃料室に接続可能であり、前記制御開口
（８）が、ポンププランジャ（５）の吐出行程の開始時
にポンププランジャ（５）の端面（６）に配置された制
御縁部（１６，１７，１８）によって閉鎖されて、ポン
ププランジャ（５）の吐出行程の終了時に、ポンププラ
ンジャ（５）の軸線に対して斜めに延びる傾斜制御縁部
（２２，２３）によって再び開放されるようになってお
り、該傾斜制御縁部（２２，２３）が、切欠き（２０，
２１）を仕切る制限縁部を形成しており、該切欠き（２
０，２１）が、ポンププランジャ（５）の外周面（１
０）に設けられた、前記ポンプ作業室（７）に常時接続
された長手方向溝（１２）に周面側で移行しており、ポ
ンププランジャ（５）の端面（６）に設けられた制御縁
部が、第１の制御縁部（１６）を有しており、前記端面
（６）からの前記傾斜制御縁部（２２，２３）の間隔が
増大する方向で前記第１の制御縁部（１６）に続いて、
前記第１の制御縁部（１６）または前記制御縁部に対し
て前記端面（６）から離れる方向でずらされた、少なく
とも１つの付加的な制御縁部（１７，１８）が設けられ
ている形式のものにおいて、前記傾斜制御縁部が、第１
の制御縁部（１６）に対応する第１の傾斜制御縁部（２
２）と、付加的な制御縁部（１７，１８）に対応する少
なくとも１つの付加的な傾斜制御縁部（２３）とに分割
されており、該付加的な傾斜制御縁部（２３）が、第１
の傾斜制御縁部（２２）に対してポンププランジャ
（５）の端面（６）に向かってずらされており、しかも
ポンププランジャ（５）の外周面範囲にポンププランジ
ャ（５）の軸線の方向に延びる移行縁部（２４）を介し
てずらされており、前記第１の制御縁部（１６）と前記
付加的な制御縁部（１７）との間に、同じくポンププラ
ンジャ（５）の軸線の方向に延びる縁部（１９）が設け
られており、該縁部（１９）と前記移行縁部（２４）と
の周方向における間隔が、周方向における前記制御開口
（８）の幅よりも小さく形成されており、ポンププラン
ジャ（５）の軸線の方向における前記制御開口（８）の
長さが、前記第１の制御縁部（１６）に続く前記付加的
な制御縁部（１７）と、前記第１の傾斜制御縁部（２
２）に続く前記付加的な傾斜制御縁部（２３）の、前記
第１の傾斜制御縁部（２２）への移行部との最小間隔よ
りも大きく形成されており、さらに、ポンプシリンダ
（２）の壁に、付加的な制御開口（２６）が設けられて
おり、前記第１の制御縁部（１６）と後続の前記付加的
な制御縁部（１７）との間の移行部の外周面範囲と、前
記第１の傾斜制御縁部（２２）と後続の前記付加的な傾
斜制御縁部（２３）との間の移行部の外周面範囲とに前
記制御開口（８）が位置すると、前記付加的な制御開口
（２６）が、前記長手方向溝（１２）を起点として軸方
向に延びる付加的な長手方向溝（２５）と重なるように
なっていることを特徴とする、燃料噴射ポンプ。 - 【請求項２】 前記制御縁部（１６，１７，１８）が、
ポンププランジャ（５）の軸線に対する半径方向平面に
延びている、請求項１記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項３】 前記傾斜制御縁部（２２，２３）が互い
に平行に延びており、前記第１の傾斜制御縁部（２２）
が、まだ運転暖機状態になっていない内燃機関における
燃料噴射の制御のために働き、前記少なくとも１つの付
加的な傾斜制御縁部（２３）が、運転暖機状態の内燃機
関における燃料噴射の制御のために働き、制御装置によ
って前記制御開口（８）が、各傾斜制御縁部（２２，２
３）との作用範囲にもたらされる、請求項１または２記
載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項４】 ゼロフィードによる内燃機関の停止の目
的で、ポンププランジャ（５）が前記制御装置によって
回動させられて、前記第１の制御縁部（１６）と後続の
前記付加的な制御縁部（１７）との間の移行部の外周面
範囲と、前記第１の傾斜制御縁部（２２）と後続の前記
付加的な傾斜制御縁部（２３）との間の移行部の外周面
範囲とで記制御開口（８）が有効となる、請求項１から
３までのいずれか１項記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項５】 互いに直径方向で向かい合って位置する
２つの制御孔（８）と、互いに直径方向で向かい合って
位置する２つの付加的な制御孔（２６）とが、ポンプシ
リンダ（２）に設けられており、さらに、前記両制御孔
（８）と前記付加的な制御孔（２６）とにそれぞれ対応
する制御縁部（１６，１７，１８）と傾斜制御縁部（２
２，２３）とが設けられている、請求項１から４までの
いずれか１項記載の燃料噴射ポンプ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4443860A DE4443860B4 (de) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | Kraftstoffeinspritzpumpe für Brennkraftmaschinen |
| DE4443860.5 | 1994-12-09 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08218976A true JPH08218976A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=6535369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7317974A Pending JPH08218976A (ja) | 1994-12-09 | 1995-12-06 | 燃料噴射ポンプ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5638793A (ja) |
| JP (1) | JPH08218976A (ja) |
| CN (1) | CN1131723A (ja) |
| DE (1) | DE4443860B4 (ja) |
| FR (1) | FR2728025B1 (ja) |
| GB (1) | GB2295862B (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| KR101103437B1 (ko) * | 2010-06-03 | 2012-01-09 | 현대중공업 주식회사 | 분기 가압 플런저 및 이를 구비한 디젤기관용 연료분사펌프 |
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| DE10048365B4 (de) * | 2000-09-29 | 2005-01-27 | Robert Bosch Gmbh | Drosselelement mit Spaltfilter |
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| CN100381697C (zh) * | 2004-10-13 | 2008-04-16 | 株式会社电装 | 燃料压力调节阀 |
| GB0712032D0 (en) * | 2007-06-22 | 2007-08-01 | Delphi Tech Inc | Fluid pump |
| EP2222957B1 (en) | 2007-12-10 | 2017-01-25 | Bayer Healthcare LLC | Continuous fluid delivery system and method |
| KR101400580B1 (ko) * | 2010-01-15 | 2014-07-01 | 현대중공업 주식회사 | 연료분사펌프의 분사장치 |
| CN104061099A (zh) * | 2014-06-25 | 2014-09-24 | 洪宝童 | 节能型发动机喷油泵柱塞 |
| WO2016112163A1 (en) | 2015-01-09 | 2016-07-14 | Bayer Healthcare Llc | Multiple fluid delivery system with multi-use disposable set and features thereof |
Family Cites Families (17)
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| US2565681A (en) * | 1945-11-01 | 1951-08-28 | Caterpillar Tractor Co | Fuel injection for internal combustion engines |
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