JPH08218519A - 壁パネルの接合構造 - Google Patents

壁パネルの接合構造

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JPH08218519A
JPH08218519A JP4794495A JP4794495A JPH08218519A JP H08218519 A JPH08218519 A JP H08218519A JP 4794495 A JP4794495 A JP 4794495A JP 4794495 A JP4794495 A JP 4794495A JP H08218519 A JPH08218519 A JP H08218519A
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鈴木  忠
Akira Suganami
朗 菅波
Akinobu Watanabe
明伸 渡辺
Akira Arakawa
昌 荒川
Kazufumi Ishikura
一史 石倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁パネルの横方向の接続に、金属製のフレー
ムやビス等の金具類を極力用いず、より軽量化した壁パ
ネルを樹脂部品相互のはめ込みによって簡単に接合する
構造を実現すること。 【構成】 壁パネル1、1を中空金属板の内部に発泡樹
脂を注入したサンドイッチパネルとし、この壁パネル1
の接合端面に複数のプラスチック製のねじ受け部材5を
埋設し、一方に樹脂製の複数の雌ジョイント2をねじ部
材4にて、他方に同じ複数の雄ジョイント3をねじ部材
4により固定して、これら雌雄ジョイント2、3を嵌め
合わせ一体とするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁パネルの横方向す
なわち左右方向の接合構造に関するもので、特に内組の
ユニット浴室の壁パネルに好適なものとして開発したも
のである。
【0002】
【従来の技術】ユニット浴室の縦長の壁パネルの横方向
への接合構造としては、さまざまな構造が提案され実用
化されている。
【0003】実開平1−114713号には、パネルの
裏面両側端部に角パイプのフレームを固定して、L形ジ
ョイナーを介して接続するものが提案されている。ま
た、クリップによる接続の場合でもパネルの裏面に補強
枠としてアルミニウムの成型品などからなるフレームを
固定し、ここにドリルなどで穴加工を施しクリップ取付
用の金具として、ねじ部材でクリップを取り付けるよう
にしていた。
【0004】いずれにしてもこれまでの一般的壁パネル
の接続構造においては、パネルの裏面に金属製フレーム
を固着して補強を行ない、このフレームにビスでクリッ
プ等の止め金具を取り付けるものであるため、パネルの
構造が複雑であるばかりか一枚の重量が嵩んで運搬や組
立作業に支障が生じていた。また、組立にあたっては、
先に金属製フレームに複数の止め金具をビス固定する作
業やドリルでの加工が必要であり、ときには組み上げる
際に金具によって化粧したパネルの表面を傷つけること
もあり、作業効率が悪くコスト高の要因となっていた。
一方、軽量パネルとして用いられるサンドイッチパネル
においても、パネルの両端部には止め金具をビス固定す
る必要から金属部材やフレーム等を別途当てがう必要が
あり、軽量化やコスト低減の阻害要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
課題を解決するために開発したもので、浴室のみの改築
のように建築駆体の内側から組み上げる、いわゆる内組
工法のユニット浴室に適する壁パネルの接合構造であっ
て、金属製のフレームやビス等の金具類を極力用いず、
より軽量化した壁パネルを樹脂部品相互のはめ込みによ
って簡単に接合する構造を実現すること。さらに、これ
らの課題を実現するために用いられるサンドイッチパネ
ルの構造であって、接合するための樹脂部品をサンドイ
ッチパネルの接合端面に埋設される樹脂製のねじ受け部
材によって簡単かつ強度をもって取り付け得るサンドイ
ッチパネルの構造を実現しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明はこの
ような課題を解決すべく開発した結果完成したもので、
その要旨とするのは、壁パネルの互いに接合する端面の
一方に樹脂製の複数の雌ジョイントを、他方の端面に同
じ複数の雄ジョイントをねじ部材により固定し、これら
雌雄ジョイントを嵌め合わせ一体とする壁パネルの横方
向への接合構造において、雌ジョイントは、パネルの接
合端面への取り付けるための穴を穿設した取付片と背面
に当接する支持片及び内部を広く形成した雌穴片を一体
に形成し、雄ジョイントは、パネルの接合端面への取付
のための穴を穿設した取付片とパネルの背面に当接する
支持片及び雌ジョイントの雌穴片に強制的に入り込み内
部で係止される弾性爪を備えた挿入片を一体に形成した
ことを特徴とするものである。
【0007】さらにこの発明は、上述の壁パネルの接合
構造において、壁パネルを中空金属板の内部に発泡樹脂
を注入したサンドイッチパネルとし、この壁パネルの雌
雄ジョイントを取り付け固定する箇所にプラスチック製
のねじ受け部材を埋設するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】このような構成からなる壁パネルの接合構造で
は、雌ジョイント、雄ジョイントを樹脂成型品にて一体
に構成したので、多数のジョイントを用いても重量とし
てはさほど増えることなく、また、樹脂製であるので作
業中に壁パネルにジョイントをひっかけても床パネルや
壁パネルを傷つけることがないのである。さらに接合す
るのに壁パネルを床パネルの立ち上げ部に乗せて並べ、
雄ジョイントを取り付けた側を雌ジョイント側の壁パネ
ルに押し込むことにより接合でき、壁パネルの背面側に
手を伸ばしたり、ねじなどで止める必要はない。また、
雌ジョイントの雌穴片に強制的に入り込み内部で係止さ
れる弾性爪によって左右方向にはきつくなるので隣接す
る壁パネル間の隙間を確実に一定に保つことになる。加
えて、壁パネルを中空金属板の内部に発泡樹脂を注入し
たものとした場合は、各ジョイントを固定するためのプ
ラスチック製のねじ受け部材を中空金属板を利用して予
め埋設するようにしておけば金属部材やフレーム等をあ
てがうことなく、雌雄ジョイントを確実に固定すること
ができるのである。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例に即して、この発明
の内容を説明する。壁パネル1、1の互いに接合する端
面の一方に樹脂製の複数の雌ジョイント2、2を、他方
の端面に同じ複数の雄ジョイント3、3をねじ部材4に
より固定し、これら雌雄ジョイント2、3を嵌め合わせ
て一体とする壁パネルの横方向への接合構造に関するも
のである。壁パネル1は、図4に示すように肉薄の塩化
ビニール鋼板11の周縁を折曲したものを一対嵌め合わ
せて中空金属板を得、この内部にウレタンなどの発泡樹
脂12を注入して構成するサンドイッチパネルとするも
のであり、接合する端面には予め袋状のグロメットスク
リューと呼ばれる複数のプラスチック製のねじ受け部材
5を取り付けてから発泡樹脂により埋設するようにして
ある。具体的には、一方の塩化ビニール鋼板11に穿っ
た絞り穴13にねじ受け部材5を差し込み、その頭部5
1と抜止部52で塩化ビニール鋼板11に挟み込まれ、
他方の塩化ビニール鋼板11の丸穴14からねじ受け部
材5の頭部51が表れるようにしてある。この丸穴14
が角状のねじ受け部材5の頭部51の四隅を抑えるよう
にすれば発泡樹脂注入によって曲がったりすることがな
い。しかし、図4に示すねじ受け部材5のように抜止部
52を備えていれば頭部51を丸穴14の縁で抑えなく
てもよい。図2の53はねじ受け部材5の頭部51と絞
り穴13に介するパッキンである。
【0010】雌ジョイント2は、壁パネル1の接合端面
へのねじ部材4による取り付け用の長円状の皿穴21a
を穿設した取付片21と壁パネル1の背面に当接する支
持片22及び内部を広く形成した雌穴片23を一体に形
成してなるものである。支持片22と雌穴片23の外面
との間に複数の略三角状の補強リブ24を渡すようにし
てあり、支持片22とこの補強リブ24で、雄ジョイン
ト3を押し込んだときに雌穴片23が変形しないよう強
度を保つようにしてある。雌穴片23を挟んだ補強リブ
24の反対位置には同じく短い櫛歯状の補強リブ25を
設けてある。雌穴片23は角筒状をなし、接合する方向
すなわち、補強リブ24、25側の開口を内向きに山形
の肉厚となるようにした係合部23a、23aを形成し
てある。
【0011】雄ジョイント3は、壁パネル1の接合端面
への取り付けのための長円状の皿穴31aを穿設した取
付片31と壁パネル1の背面に当接する支持片32にて
L形に形成し、支持片32に雌ジョイント2の雌穴片2
3に強制的に入り込み係合部23a,23aで係止され
る弾性爪33、33を備えた挿入片34を一体に形成し
てなるものである。挿入片34は雌穴片23より一回り
小さい角筒状をなし、接合する縦方向の両側面に溝形の
穴34aを設け、この穴34aに囲まれた箇所を山形突
起33aを設けた弾性爪33、33とするのである。こ
の挿入片34は上下方向には遊びをもって雌ジョイント
2の雌穴片23に挿入されるが、弾性爪33の山形突起
33a、33aは雌穴片23の係合部23a、23aよ
りも広くなっている。挿入片34は上下方向には遊びを
もつように形成したので嵌め合わせる際に一方の壁パネ
ル1を垂直に立設し、他方の壁パネル1の下端を合わせ
て起こしながら嵌め合わせることができる。そこで、雄
ジョイント3を雌ジョイント2に押し込むと、雄ジョイ
ントの弾性爪33が変形して雌ジョイント2の係合部2
3aを乗り越えて、その山形突起33aが雌ジョイント
2の雌穴片23内の両側内部に圧接することになる。ま
た、雄ジョイント3の一方の挿入片34すなわち接合す
べき壁パネル1より遠い方を厚みを持たせるようにする
と共に、挿入係止するときに内部で図2で示すように内
側に撓み込むように設定しておけば、雄ジョイント3、
3を固定した壁パネル1が雌ジョイント2を固定した壁
パネル側に付勢することになるので、隣接する壁パネル
1、1の間の隙間を確実に一定に保つことができること
になる。雌ジョイント2の取付片21の長円状の皿穴2
1a及び雄ジョイント3の取付片31の長円状の皿穴3
1aは、壁パネル1の絞り穴13の位置のバラつきを考
慮して構成したものである。そして、図2における例は
上限位置(右側)と下限位置(左側)の状態を表す。
【0012】このような構成からなる壁パネルの接合構
造を具体的に浴室ユニットに適用すると図3に示すよう
に、床材6を浴室とすべき箇所に設置してから、その床
材6の周縁に接合すべき壁パネル1の接合する端面の一
方に複数の雌ジョイント2、2をその取付片21の皿穴
21aにねじ部材4としての皿ねじをねじ込み固定し、
他方の壁パネル1の端面に同じ複数の雄ジョイント3、
3をその取付片31の皿穴31aにねじ部材4としての
皿ねじをねじ込み固定する。これにより取付片21、3
1にねじ部材4の頭部が突出しないようにする。この壁
パネル1の内、雌ジョイント2、2を取付固定した壁パ
ネル1を立設固定してから、雄ジョイント3、3を取付
固定した壁パネル1を室内側から起こすようにして雄ジ
ョイント3、3の挿入片34を雌ジョイント2、2の雌
穴片23に強制的に挿入するのである。すなわち雄ジョ
イント3、3の挿入片34の弾性爪33、33の山形突
起33aが雌ジョイント2の係合部23a、23aを乗
り越えて内部で広がり圧接することになる。このとき、
挿入片34による雌ジョイント2への圧力はその支持片
22と雌穴片23の外面に設けた補強リブ24により担
われることになる。壁パネル1、1の間の表面側の隙
間、すなわち雌雄両ジョイント2、3の接触によって形
成される一定間隔の隙間にはコーキング材7を充填して
防水目地処理をする。
【0013】これまでの実施例では、浴室用の壁パネル
1の横方向の接合構造として説明し、壁パネル1として
サンドイッチ構造のものとしたが、これは雌雄ジョイン
ト2、3の取付片21、31が壁パネル1の接合端面に
取り付けるのに好適なためで、その他の素材であっても
ねじ受け部材5を壁パネル1の接合すべき端面に設ける
ことができ、取付片21、31がねじ部材4により取付
固定できれば壁パネル1の素材は問わない。そして、壁
パネル1は浴室用の壁パネルに限定されず、例えば、展
示用パネルなどであってもよい。この場合壁パネル1の
接合する隙間が狭ければコーキング材7を充填しなくて
もよい。
【0014】壁パネル1をより軽量化するためには、実
施例に示すように、肉薄の塩化ビニール鋼板11の周縁
を折曲げたものを一対嵌め合わせて中空金属板を形成
し、内部にウレタンなどの発泡樹脂12を注入して構成
するサンドイッチパネルを用いる。その場合、雌雄ジョ
イント2、3をねじ部材4にて取り付ける端面には予め
複数のプラスチック製のねじ受け部材5を塩化ビニール
鋼板11に挟み込むように取り付けてから発泡樹脂12
を注入して埋設する。こうすることによって、金具をビ
ス止めするための金属フレームや部材を壁パネルの端部
に設ける必要がなくるのである。さらに、ねじ受け部材
5を予め工場で壁パネル1製作の際に埋設固定できるの
で、現場での作業が簡略化され、単に雌雄ジョイント
2、3をねじ部材4によりねじ込むことで組み立て準備
が完了する。ねじ受け部材5を袋状のグロメットスクリ
ューとすれば、ねじ受け部材5から注入する発泡樹脂1
2が漏れることもない。組み立て作業自体も雌ジョイン
ト2を取付固定した壁パネル1を建てて、ここに雄ジョ
イント3を取付固定した壁パネル1の下端をそろえて並
べ立ち上げながら、雄ジョイント3を雌ジョイント2に
挿入固定すれば良いので極めて簡単な作業となるのであ
る。
【0015】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成からなる
もので、従来のように壁パネルの接合する端部に縦方向
にアルミ成型品からなるフレームを補強枠として用いる
ことなく、壁パネル1の接合すべき側縁にそれぞれ複数
の雌雄ジョイント2、3をねじ部材4により取り付け、
これら雌雄ジョイント2、3を嵌め合わせるという極め
て簡単な作業で壁パネルを横方向に接合することができ
るのである。
【0016】壁パネル1を中空金属板の内部に発泡樹脂
を注入したサンドイッチパネルとすれば、ねじ受け部材
5を接合する端面に予め埋設することができるので軽量
で、後加工の必要の少ない接合構造となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌雄ジョイントの取り付け状態の斜視図であ
る。
【図2】壁パネルの接合状態の要部断面図である。
【図3】浴室用壁パネルの施工状態の斜視図である。
【図4】浴室用壁パネルの詳細を示すための要部斜視図
である。
【図5】雌ジョイントを示す断面図である。
【図6】雌ジョイントの平面図である。
【図7】雄ジョイントの断面図である。
【図8】雌ジョイントの正面図である。
【符号の説明】
1 壁パネル 2 雌ジョイント 3 雄ジョイント 4 ねじ部材 5 ねじ受け部材 6 床材 7 コーキング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 明伸 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 ク リナップ株式会社内 (72)発明者 荒川 昌 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 石倉 一史 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの互いに接合する端面の一方に
    樹脂製の複数の雌ジョイントを、他方の端面に同じ複数
    の雄ジョイントをねじ部材により固定し、これら雌雄ジ
    ョイントを嵌め合わせ一体とする壁パネルの横方向への
    接合構造において、 雌ジョイントは、パネルの接合端面への取り付けるため
    の穴を穿設した取付片と背面に当接する支持片及び内部
    を広く形成した雌穴片を一体に形成し、雄ジョイント
    は、パネルの接合端面への取付のための穴を穿設した取
    付片とパネルの背面に当接する支持片及び雌ジョイント
    の雌穴片に強制的に入り込み内部で係止される弾性爪を
    備えた挿入片を一体に形成してなることを特徴とする壁
    パネルの接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の壁パネルの接合構造にお
    いて、壁パネルを中空金属板の内部に発泡樹脂を注入し
    たサンドイッチパネルとし、この壁パネルの雌雄ジョイ
    ントを取り付け固定する箇所にプラスチック製のねじ受
    け部材を埋設するようにしたことを特徴とするもの。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106585A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Cleanup Corp 浴室ユニットにおける浴室壁の壁パネルおよび浴室ユニット
CN108979045A (zh) * 2018-09-14 2018-12-11 河北路特装饰材料有限公司 一种金属集成墙板

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