JPS6032307Y2 - ドア−枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば間仕切壁に用いるドアー枠に関するもの
であって、縦枠１とこの縦枠１を対向立設した上端間に
架設される横枠２とを具備し、断面略コ字状の縦枠１の
上部内に配されて両側片３．３が縦枠１の前、後片４，
５の内側面に固着されこれら両側片３，３間に橋絡され
た中央片６からなる固定金具７を形成し、該固定金具７
の中央片６が横枠２の端面が当接する縦枠１の当接片８
の内側面との間に所定の間隔を有し、この中央片６に螺
着用の挿通孔９を形成するとともに嵌合用突起１０を縦
枠１の当接片８側に突設し、横枠２の両端より垂下せし
めた垂下片１１を有する略り形状の接続金具を横枠２の
両端部に夫々固着し、縦枠１の当接片８と固定金具７の
中央片６との間に挿入されて中央片６に密接装着される
接続金具１２の垂下片１１に固定金具７の中央片６がわ
に突起するように段部１３を形成するとともに前記挿通
孔９に対応するねじ孔１４及び突起１０と嵌合される凹
所１５を設けて成るドアー枠に係るものである。

従来のドアー枠においては第１図に示すように両縦枠１
’、 １’と横枠２′とで略コ字状に工場において組
立てていた。

即ち、両縦枠１’、１’の上端間に横枠２′を架設して
縦枠１′と横枠２′とを熔接し、その後にグラインダー
仕上げ及び塗装を行って工場より出荷していた。

ところがドアー枠が工場においてコ字形に組立てられて
しまうために取扱いが難しく、特に輸送の際にドアー枠
のコ字形の両先端に変形防止のためにスペーサ１６を設
けなければならず、余分な部品まで必要になるという問
題があった。

本考案は上述の点に鑑みて提供したものであって、現場
組立式とすることにより梱包を簡素化にして梱包費、輸
送費を削減させることを目的としたドアー枠を提供する
ものである。

以下本考案の実施例を図面により詳述する。

図中１７は間仕切用のドアに用いる枠本体で、この枠本
体１７は左右の長尺の縦枠１と両縦枠１，１の上端面に
架設される横枠２とから構成されている。

縦枠１は略コ字形状に形成され、また縦枠１の内側後方
はドアの端縁が当る断面路コ字形に突設した係止部１８
が長手方向略全長に亘って形成され、前後片４，５の外
側の端縁の長手方向略全長に亘って夫々内側に折曲し更
にその先端を折り返して折曲した折曲片１９を夫々形成
している。

この縦枠１は前記係止部１８を有する当接片８と前側の
前片４と後側の後片５とで形成されていて、当接片８の
上端部は第２図に示すように切欠き２０が形成されてい
る。

７は縦枠１内の上端部に固着された固定金具で、この固
定金具７は縦枠１の前、後片４，５の内側面に固着され
た両側片３．３と、この両側片３，３の略中央部間に橋
絡して一体形成された中央片６とから構成されており、
両側片３，３の巾は縦枠１の前片４がわにおける当接片
８と折曲片１９との内側寸法、および後片５がわにおけ
る当接片８と折曲片１９との内側寸法が夫々略同−に形
成されていてこの固定金具７の両側片３，３が固着され
て、縦枠１の当接片８の上部の両側部に横枠２の端面が
当る際の補強を行っている。

固定金具７の中央片６はその一側面と縦枠１の当接片８
の内側面とは所定のすきまを有している。

固定金具７の中央片６上部には横方向に２個の螺着用の
ねじ体２１を挿通する挿通孔９が穿孔され、更に中央片
６の挿通孔９の下方には嵌合用突起１０が当接片８側に
突設されている。

即ちこの突起１０は先端が細くなった板状の突起１０□
と先端が拡がった板状の突起１０□が設けられている。

横枠２は断面略コ字形状に形成された長尺のもので上面
が開口している。

横枠２内にはこの横枠２と略同形状で横枠２を補強する
基体２２が略全長に亘って取着されている。

また横枠２の両端部の一側がわは縦枠１の係止部１８の
逃げとなる切欠きが形成されている。

また第５図に示すように、縦枠１の当接片８の巾Ｗは横
枠２の横巾Ｗよりも幾分大きく取ってあり、当接片８の
両側の曲げ部分に横枠２の端面の両側がかからないよう
に寸法が決めである。

１２は横枠２の両端部に夫々固着された接続金具で、こ
の接続金具１２は断面略り形状で水平片２３と垂下片１
１とで形成されていて、水平片２３が横枠２の基体２２
上に載置固定されて垂下片１１が横枠２端面より垂下さ
れている。

接続金具１２は前記固定金具７と接続固定されるもので
、固定金具７の中央片６と当接片８とのすきまに接続金
具１２の垂下片１１が挿入されて中央片６と垂下片１１
とが密接固定される。

即ち、中央片６の挿通孔９に対応した垂下片１１の部位
にねじ孔１４を穿孔し、更にねじ孔１４の下方には中央
片６の突起１０と対応する凹所１５が穿設されている。

即ち、突起１０１と対応する略三角形状の凹所１５□と
他の突起１０２と対応する下端が開口した切欠き状の凹
所１５２が夫々形成されている。

また垂下片１１の略中央横方向には下部がわが外側即ち
中央片側に突設するように段部１３が形成されている。

しかして、縦枠１と横枠２とを接続するには第４図に示
すように横枠２に固着された接続金具１２の垂下片１１
を縦枠１に固着された固定金具７の中央片６と当接片８
との間のすきまに挿入し、垂下片１１の各凹所１５．，
１５□を中央片６の各突起１０．，１０□に嵌合せしめ
ることで縦枠１と横枠２とが位置決めされる。

このとき横枠２の端面は縦枠１の当接片８の面に当接し
ている。

更にねじ体２１を中央片６の挿通孔９を介して接続金具
１２の垂下片１１のねじ孔１４に螺着せしめる。

一方中央片６の下部と垂下片１１の下部とは密接され、
中央片６の上部と垂下片１１の上部との間には垂下片１
１の段部１３のためにその段部１３の高さ分だけの間隙
Ａを有している。

そのため、横枠２の端面を縦枠１の当接片８に当接した
際に夫々の寸法誤差によってすきまが生じることがある
が、この場合にねじ体２１を更に螺進させることで間隙
Ａの巾を狭めて垂下片１１を引きつけることにより横枠
２をも引きつけ、横枠２の端面と縦枠１の当接片８の面
をすきまなく当接できる。

このようにして第６図に示すように２本の縦枠１，１と
横枠２とを略コ字形に枠本体１７を組立てる。

この組立ては実際には施工現場で組立てるものである。

尚第６図における斜視図には固定金具７や接続金具１２
を省略しである。

第７図乃至第９図はドアーの枠本体１７を間仕切用に用
いた例を示している。

枠本体１７の縦枠１の折曲片１９の夫々にパネル２４を
平行配設し、横枠２の上方には欄間パネル２５を配設す
る。

パネル２４及び欄間パネル２５の上端面には長尺の天井
レール２８が配設されている。

縦枠１とパネル２４との接合は第８図、第９図に示すよ
うに縦枠１の両折曲片１９．１９間に長尺の断面路コ字
形のスタッド２７を立設し、このスタッド２７の外側面
に上下方向に縦枠１の折曲片１９及びパネル２４の上下
方向の端縁に形成したコ字形片２９を当接し、この折曲
片１９とコ字形片２９との折曲した端部間に両端を架設
するとともにスタッド２７に打ちつけた固定具３０を複
数個上下方向に取着する。

更にこの固定具３０を覆うように断面略コ字形で長尺の
目地カバー２６を取りつける。

３１はパネル２４の下方に配設される床レールで、３２
は床レール３１の側面を覆う山水である。

本考案は上述のように、縦枠の上部内に固定金具を固着
し、この固定金具と接続される接続金具を横枠に固着し
、固定金具に当接片側に突設した突起を突設し、この突
起と嵌合される接続金具に凹所を形成するとともに接続
金具の垂下片に固定金具の中央片がわに突出する段部を
形成しているので、縦枠と横枠とを接合する際に接続金
具の垂下片を固定金具の中央片と縦枠の当接片との間に
挿入して垂下片を中央片に密接するとともに中央片の突
起と垂下片の凹所とを嵌合することで位置決めをし、垂
下片の段部にて形成される垂下片と中央片との間隙をね
じ体にて垂下片のねじ孔に螺進せしめれば、横枠を引き
つけることで横枠の端面と当接片とをすきまなく接合す
ることができ、このように単にねじ体を用いて固定金具
と接続金具とを螺合せしめるだけで容易にしかも強固に
見栄えよく組立てることができ、工場においては縦枠と
横枠だけを製造してそれらを単品として梱包できるので
、梱包の容易さや特に輸送時において従来と比べて変形
することなくまた他の不必要な部品をも必要とせず梱包
費、輸送費を大巾に削減することができる利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の梱包時の説明図、第２図は本考案の実
施例の縦枠に固定金具を固定した状態を示す要部斜視図
、第３図は同上の横枠の要部斜視図、第４図は同上の縦
枠と横枠との接合状態を示す要部正面図、第５図は同上
の平面図、第６図は同上の枠本体の縮小斜視図、第７図
は同上の間仕切壁に用いた状態を示す縮小斜視図、第８
図は同上の第７図におけるＡ−Ａ’断面図、第９図は同
上の縦枠とパネルとの接合状態を示す拡大断面図で、１
は縦枠、２は横枠、３は側片、４は前片、５は後片、６
は中央片、７は固定金具、８は当接片、９は挿通孔、１
０は突起、１１は垂下片、１２は接続金具、１３は段部
、１４はねじ孔、１５は凹所を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦枠とこの縦枠を対向立設した上端間に架設される横枠
   とを具備し、断面略コ字状の縦枠の上部内に配されて両
   側片が縦枠の前、後片の内側面に固着されこれら両側片
   間に橋絡された中央片からなる固定金具を形成し、該固
   定金具の中央片が横枠の端面が当接する縦枠の当接片の
   内側面との間に所定の間隔を有し、この中央片に螺着用
   の挿通孔を形成するとともに嵌合用突起を縦枠の当接片
   側に突設し、横枠の両端より垂下せしめた垂下片を有す
   る略り形状の接続金具を横枠の両端部に夫々固着し、縦
   枠の当接片と固定金具の中央片との間に挿入されて中央
   片に密接装着される接続金具の垂下片に固定金具の中央
   片がわに突起するように段部を形成するとともに前記挿
   通孔に対応するねじ孔及び突起と嵌合される凹所を設け
   て成るドアー枠。