JPH08217917A - ゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents

ゴム組成物及びその製造方法

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JPH08217917A
JPH08217917A JP7020565A JP2056595A JPH08217917A JP H08217917 A JPH08217917 A JP H08217917A JP 7020565 A JP7020565 A JP 7020565A JP 2056595 A JP2056595 A JP 2056595A JP H08217917 A JPH08217917 A JP H08217917A
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Hiroyuki Kaido
博幸 海藤
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哲司 川面
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B7/00Mixing; Kneading
    • B29B7/74Mixing; Kneading using other mixers or combinations of mixers, e.g. of dissimilar mixers ; Plant
    • B29B7/7476Systems, i.e. flow charts or diagrams; Plants
    • B29B7/7495Systems, i.e. flow charts or diagrams; Plants for mixing rubber

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 破断強度を損なうことなく、ウェット性が良
好で転動抵抗が低いタイヤトレッド用ゴム組成物及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 (A)Tgが−40℃〜−15℃の原料ゴム
10〜40重量部、(B)粘弾性的に原料ゴム(A)と
非相溶性でかつ原料ゴム(A)のTgより20℃以上低
いTgを有する原料ゴム30〜85重量部並びに(C)
粘弾性的に原料ゴム(A)と相溶性でかつ原料ゴム
(B)と非相溶性でかつ原料ゴム(A)のTgと同等か
又はそれ以下のTgを有する原料ゴム5〜30重量部を
含んで成る原料ゴム(A),(B)及び(C)の合計10
0重量部並びに補強剤30〜60重量部を含むゴム組成
物を、原料ゴム(B)及び(C)と、総量の80重量%
以上の補強剤とを密閉型ミキサー中で150〜200℃
にて10秒以上混合した後、原料ゴム(A)と残りの補
強剤を添加混合して製造する方法及びそのゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用タイヤトレッドに
用いられるゴム組成物の製造方法に関し、更に詳しく
は、破断強度を保持しつつ0℃と40℃の動的粘弾性の
tanδの変化を大きくした車両用タイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】車両走行の安全性向上と省エネルギー化
のため湿潤路面の高グリップ力(以下ウェット性と称す
る)で低転動抵抗のタイヤが要求されているが、これら
二つの性能はどちらも動的粘弾性のtanδと密接に関
連しているために両立がむつかしい。例えば、「自動車
技術」43巻,No.3,8頁(1989年)に記載さ
れているように、ウェット性は0℃前後のtanδと相
関し、転動抵抗は40℃前後のtanδと近接した温度
のtanδと相関するので、転動抵抗を下げようとする
とウェット性が低下するという問題があった。従って0
℃のtanδを大きくし、40℃のtanδを小さくす
ること、即ち(0℃のtanδ)÷(40℃のtan
δ)で表されるtanδの温度勾配を大きくすることが
望ましい。一般にカーボンブラックやホワイトカーボン
等の補強剤の添加量を少なくすると、このtanδの温
度勾配が大きくなるが、加硫ゴムの破断強度や硬度等が
低下してタイヤトレッド用ゴムとしては好ましくない。
そのため低転動抵抗で、ウェット性を改良させるため多
くの手法が報告されている。
【0003】例えば、特開昭61−218404号公報
や特開平4−325535号公報にはゴム組成物に添加
する補強剤にホワイトカーボンや特定のカーボンブラッ
クを使用することが、特公平5−1298号公報には分
子末端を変成した原料ゴムを使用することが、特開平4
−35654号公報にはジニトロソアミン化合物等を添
加する等の原料面からの改良手段が提案されている。ま
た特開平6−32941号公報には混合方法を工夫して
改良する手段が提案されている。しかしながら、これら
の技術による改良効果はある程度は見られるものの、タ
イヤトレッドの要求性能を満足するには更なる改良が望
まれる。
【0004】更にRubber Chem.Techn
ol.誌の47巻,48頁(1974)、同誌50巻,
301頁(1977)、同誌61巻,609頁(198
8)、同誌66巻,276頁(1993)には、あらか
じめ原料ゴムとカーボンブラックを混合したマスターバ
ッチと別な原料ゴムを混合する組み合わせによって反発
弾性率が変化することが報告されている。しかしなが
ら、これらの研究においてはtanδの温度勾配に及ぼ
す影響について何が関与しているのか解明されていな
い。
【0005】特開平6−200083号公報には低いガ
ラス転移温度(Tg)の原料ゴムからなる配合物を加硫
した後に高Tgの原料ゴムを加える方法が提案されてい
るが、ゴム組成物の粘度が上昇するため加工中にヤケや
すくなる等の欠点が生ずるほかに、高Tgの原料ゴムが
連続(マトリックス)相を形成しなければならないとい
う制約があり、そのため高Tgゴム量を50重量%以上
にしなければならず低転動抵抗には不利となる。
【0006】またゴム組成物は混合によりカーボンブラ
ックの分散の促進やストラクチャのブレークダウンが起
こるため練りを進めることによりtanδが減少する。
特開昭55−104343号公報には、原料ゴムの40
〜60重量%にカーボンブラックを加えて混合し、次い
で残りの原料ゴムを加える方法が示されているが、少量
の原料ゴムに多量のカーボンブラックを添加する必要が
あるため、マスターバッチの粘度が非常に高くなり、加
工性の問題があることと、BRとNRのブレンドに限定
される欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
記した従来技術の問題を排除して、破断強度を損なうこ
となく、ウェット性が良好で転動抵抗が低いタイヤトレ
ッド用のゴム組成物の製造方法及びそれによって得られ
たゴム組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(A)
ガラス転移温度(Tg)が−40℃〜−15℃の原料ゴ
ム10〜40重量部、(B)粘弾性的に原料ゴム(A)
と非相溶性でかつ原料ゴム(A)のTgより20℃以上
低いTgを有する原料ゴム30〜85重量部並びに
(C)粘弾性的に原料ゴム(A)と相溶性でかつ原料ゴ
ム(B)と非相溶性でかつ原料ゴム(A)のTgと同等
か又はそれ以下のTgを有する原料ゴム5〜30重量部
を含んで成る原料ゴム(A),(B)及び(C)の合計1
00重量部並びに補強剤30〜60重量部を含むゴム組
成物を製造するにあたり、原料ゴム(B)及び(C)
と、総量の80重量%以上の補強剤とを密閉型ミキサー
中で150〜200℃にて10秒以上混合した後、原料
ゴム(A)と残りの補強剤を添加混合することによるゴ
ム組成物の製造方法及びそれによって得られるゴム組成
物が提供される。
【0009】前記した通り、ゴム組成物の混合方法を変
えることにより加硫ゴムのtanδが変化することは知
られてはいるが、発明者らは原料の選択と混合方法の効
果について鋭意検討した結果、特定のTgと相溶性を持
つ3群の原料ゴム(A),(B)及び(C)と、補強剤と
を特定の手順で混合することにより、破断強度を保持し
つつtanδの温度依存性を大きくできることを見出し
た。またこの方法によると混合中のマスターバッチの粘
度上昇も少ないという利点もある。以下にその詳細を説
明する。
【0010】原料ゴムの一部とカーボンブラックをあら
かじめ混合しておき、次いで残りの原料ゴムを加えて混
合する場合、はじめの原料ゴムにカーボンブラックの偏
在が起こりやすくtanδが変化することは知られてい
る。先に引用したRubber Chem.Techn
ol.誌の61巻,276頁(1993)に多数のブレ
ンドでの反発弾性率への混合手法の効果が記載されてい
る。この文献にはブレンドゴムのTgとの関連について
何ら記載されていないが、本発明者らは独自にそれに着
目し、記載された反発弾性をtanδに換算し整理する
と高Tgと低Tgの原料ゴムに均等にカーボンブラック
を分配するより低Tgの原料ゴムに偏在させた方がta
nδが低くなることを見出した。しかしながら、カーボ
ンブラックの一部が混合過程でブレンド相間を移動する
ことや原料ゴムの組み合わせにより効果の大小があり、
0℃と40℃の温度勾配の様子は統一的な解釈がなされ
るに至らなかった。
【0011】そこで多くの原料ゴムの組み合わせにおい
て両者のTgと粘弾性的な相溶性を測定し検討した結
果、一定のカーボンブラックの偏在度におけるtanδ
の温度勾配は、2種の原料ゴムが粘弾性的に非相溶でか
つ両者のTgが離れていることに加えて高Tg成分のT
gが−20℃付近に近づく程大きくなることを見出し
た。従って非相溶性の2種の原料ゴムのTgはできるだ
け離れている方が効果が大きく、その差が少なくとも2
0℃、好ましくは35℃以上であることが必要である。
【0012】ここで述べた粘弾性的に非相溶性とは、加
硫ゴムの粘弾性の温度依存性を測定したとき両原料ゴム
が示すtanδピークが分離して観測されることを意味
し、ゴム組成物中で原料ゴムが完全に混じり合わず数十
ナノメータ以上の大きさの層もしくは島状に分離しかつ
Tgが離れている場合に起こると考えられている。具体
的には図1のように、温度軸に対し対数目盛りでtan
δ測定値を表示し、接線を共有する2点がある場合は粘
弾性的に非相溶性であることがわかる。
【0013】本発明者らは、0℃と40℃の粘弾性を測
定し、またRubber Chem.Technol.
誌の61巻,609頁(1988)に記載されている未
加硫ゴムのバウンドラバー(カーボンゲル)中の原料ゴ
ム組成を定量する方法により求めたカーボンブラックの
偏在の測定を行い、両者の関係を詳細に検討した。その
結果、(tanδの温度勾配の変化)÷(カーボンブラ
ック偏在の変化)で表したtanδの温度勾配の改良効
果を見ると、高Tg成分の原料ゴムのTgが−40℃以
下ではカーボンブラックを偏在させてもtanδの温度
勾配はほとんど改良されず、−40℃以上で徐々に、−
30℃以上で急激に大きくなり、−10℃付近で最大と
なるが、それ以上では再び小さくなることがわかった。
tanδの温度勾配の改良効果が高Tg成分の原料ゴム
のTgが−20℃付近で最大となる理由は明確でない
が、一般に原料ゴムのTgの10〜20℃高温側にta
nδ曲線の最大点があるので、このtanδの最大点が
測定点である0℃付近にある場合に改良効果が最大とな
るものと考えられる。
【0014】しかしカーボンブラックを偏在させること
により、tanδの温度依存性を改良しようとする場合
に、機械的にTgに差がある2種の原料ゴムを選び、最
初の混合工程で低Tgの原料ゴムとカーボンブラックを
あらかじめ混合しておき、その後の工程で高Tgの原料
ゴムを添加したのみでは、以下に述べるように、工業的
には種々の問題があるため、それだけではタイヤトレッ
ドに適したゴム組成物は得られない。
【0015】一つの問題点は、あらかじめ原料ゴムと補
強剤を混合したマスターバッチに追加の原料ゴムを添加
混合してもうまく分散しないことである。本来原料ゴム
同士が互いに混ざりにくいため粘弾性的に非相溶性であ
るが、片方の原料ゴムが充填剤と結合して部分的に三次
元構造を取っているため更に混ざりにくくなる。そのた
め混合時間を長くする等の対策を取っても、加硫ゴムの
破断強度や耐摩耗性が低下する。そこで本発明者らは追
加混合する原料ゴムと混ざりやすくかつtanδのピー
ク形状を損なわない原料ゴムを、あらかじめマスターバ
ッチの原料ゴムに少量加えておくことにより、この問題
を回避できる可能性を見出した。
【0016】しかしながら、如何なる原料ゴムを選べば
tanδの温度依存性の改良と原料ゴム(A)の分散性
とを両立できるのかは多分に経験的である。理論式によ
る2種の高分子の相溶性の研究は、例えばMacrom
olecule誌、24巻、4839頁(1991)に
記載のようにある程度可能であるが充分でなく、また本
発明のように3群の原料ゴム(A),(B)及び(C)を
用いて粘弾性的非相溶性を保持するか否かの予測は全く
困難である。
【0017】本発明者らはTgの異なる多数の原料ゴム
を混合してそれらの粘弾性を測定し、その組み合わせが
粘弾性的に相溶か否かを検討した結果、最初の混合工程
に投入する原料ゴムを原料ゴム(B)及び(C)とし、
追加の混合工程に投入する原料ゴムを原料ゴム(A)と
した場合に、以下の4つの組合せから選ばれることが本
発明の目的を達成するのに好ましいことを見出した(%
は重量%を示す)。
【0018】1)原料ゴム(A)にスチレン含量が30
〜50%、好ましくは35〜45%の乳化重合SBR及
び/又はブタジエン部分中の1,2結合ブタジエン含量
が70 %以下、好ましくは10〜70%で、スチレン
含量が下式(1)で示される値 の溶液重合SBR スチレン含量 > 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(1) 原料ゴム(B):NR及び/又はIR 原料ゴム(C):スチレン含量50%以下、好ましくは
35〜45%の乳化重合SBR及び/又は1,2結合ブ
タジエン含量が70%以下、好ましくは10〜70%
で、スチレン含量が15%以上、好ましくは20〜40
%の溶液重合SBR
【0019】2)原料ゴム(A):1,2結合ブタジエ
ン含量が65%以上、好ましくは65〜85%のBR及
び/又は1,2結合ブタジエン含量が70%以上、好ま
しくは70〜85%で、スチレン含量が30%以下、好
ましくは5〜20%の溶液重合SBR 原料ゴム(B):スチレン含量35%以下、好ましくは
20〜30%の乳化重合SBR及び/又は1,2結合ブ
タジエン含量が40%以下、好ましくは5〜20%で、
スチレン含量が下式(2)で示される値の溶液重合SB
R スチレン含量 < 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(2) 原料ゴム(C):1,2結合ブタジエン含量が65%以
上、好ましくは65〜85%のBR及び/又は1,2結
合ブタジエン含量が70%以上、好ましくは10〜70
%で、スチレン含量が30%以下、好ましくは5〜20
%の溶液重合SBR及び/又はNR 及び/又はIR
【0020】3)原料ゴム(A):1,2結合ブタジエ
ン含量が65%以上、好ましくは65〜85%のBR及
び/又はスチレン含量が30〜50%、好ましくは35
〜45%の乳化重合SBR及び/又は1,2結合ブタジ
エン含量が70%以上、好ましくは70〜85%で、ス
チレン含量が30%以下、好ましくは5〜20%の溶液
重合SBR及び/又 は1,2結合ブタジエン含量が7
0%以下、好ましくは10〜70%で、スチレン含量が
下式(1)で示される値の溶液重合SBR スチレン含量 > 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(1) 原料ゴム(B):シス−1,4結合ブタジエン含量95
%以上、好ましくは97〜99%のBR及び/又は1,
2結合ブタジエン含量が10〜50%、好ましくは12
〜20%のBR 原料ゴム(C):1,2結合ブタジエン含量が65%以
上、好ましくは65〜85%のBR及び/又はスチレン
含量が50%以下、好ましくは35〜45%の乳化重合
SBR及び/又は1,2結合ブタジエン含量が70%以
上、好ましくは70〜85%で、スチレン含量が30%
以下、好ましくは10〜20%の溶液重合SBR及び/
又は1,2結合ブタジエン含量が70%以下、好ましく
は10〜70%で、スチレン含量が下式(1)で示され
る値の溶液重合SBR スチレン含量 > 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(1)
【0021】4)原料ゴム(A):1,2結合ブタジエ
ン含量が65%以上、好ましくは65〜85%のBR 原料ゴム(B):シス−1,4結合ブタジエン含量95
%以上、好ましくは97〜99%のBR及び/又は1,
2結合ブタジエン含量が10〜50%、好ましくは12
〜20%のBR 原料ゴム(C):1,2結合ブタジエン含量が65%以
上、好ましくは65〜85%のBR及び/又はNR及び
/又はIR
【0022】これらの4つの好ましい組み合わせのすべ
てにおいて、以下のことが必須である。即ち原料ゴム
(A)は、Tgが−40℃〜−15℃でかつその量は1
0〜40重量部、好ましくは15〜30重量部であるこ
とが必要である。Tgが−40℃未満ではtanδの温
度勾配の改良効果が少なく、−15℃を超えると0℃付
近のゴム硬度が高くなり、タイヤトレッドとして実用的
でない。配合量が10重量部未満ではtanδの温度勾
配の改良効果に劣り、40重量部を超えるとマスターバ
ッチの粘度が高くなり加工性に劣る。
【0023】原料ゴム(B)は、粘弾性的に原料ゴム
(A)と非相溶性でかつ原料ゴム(A)のTgより20
℃以上、好ましくは35〜60℃、低いTgのゴム30
〜85重量部、好ましくは50〜75重量部であること
が必要である。原料ゴム(A)と相溶性であれば補強剤
の偏在が起こらず、Tgの温度差が20℃より小さけれ
ばtanδの温度依存性の改良効果が期待できない。3
0重量部未満では加工性に劣り、85重量部を超えると
温度依存性の改良効果に劣る。
【0024】原料ゴム(C)は、粘弾性的に原料ゴム
(A)と相溶性でかつ原料ゴム(B)と非相溶性でかつ
原料ゴム(A)のTgと同等もしくはそれ以下のTgの
ゴム5〜30重量部、好ましくは5〜10重量部である
ことが必要である。原料ゴム(A)と相溶性でかつ原料
ゴム(B)と非相溶性でなければ原料ゴム(A)のゴム
の分散性が低下し、またTgが原料ゴム(A)より高い
場合や配合量が5重量部未満では原料ゴム(A)の分散
性が低下し、30重量部を超えるとtanδの温度勾配
の改良効果が低減する。
【0025】低Tgの原料ゴムとカーボンブラックを予
め混合した後、高Tgの原料ゴムを混合した場合のもう
一つの問題点は、混合中に後から添加する高Tg成分で
ある原料ゴム(A)にカーボンブラックが部分的に移行
するため偏在が充分起こらない場合があり、この時ta
nδの温度勾配の改良効果は低減する。その原因は最初
の混合工程でカーボンブラックと原料ゴム分子との間の
結合が充分できていない場合と、後から添加する原料ゴ
ムの方がカーボンブラックとの親和性が高い場合であ
る。
【0026】バウンドラバー生成量で確認されるよう
に、カーボンブラックと原料ゴム分子の結合は混合中の
熱により強固になるため高温で混合するのが好ましい。
本発明の効果を出すためには130〜200℃、好まし
くは150〜190℃の温度混合する。混合温度が13
0℃未満では結合が不充分であり、200℃を超えると
熱による劣化のため加硫ゴムの強度の低下が著しくな
る。密閉型ミキサーによる混合では混合時間と共に温度
が上昇して混合温度は一定でないが、所定の温度に到達
すると10秒程度の短時間で原料ゴムとカーボンブラッ
ク結合が完了する。即ち最初の混合工程として原料ゴム
(B)と原料ゴム(C)と補強剤とが密閉型ミキサー内
で必要温度範囲に10秒以上保たれておれば良い。その
後の原料ゴム(A)と残りの補強剤の混合は、最初の混
合工程に引き続いてミキサー内に追加投入して行っても
良いし、最初の混合物をミキサーから放出冷却したマス
ターバッチを用い密閉型ミキサーやオープンロールで行
っても良い。
【0027】原料ゴムと補強剤の親和性は原料ゴムの種
類により異なり、例えばNR、IR、BRはSBRに比
べて分子中の二重結合量が多いため補強剤との親和性が
高い。最も効果があるのは末端変成と称されている官能
基の導入である。末端変成とは例えば特開昭64−60
604号公報に記載のように、原料ゴム分子の合成末端
のアルカリ金属又はアルカリ土類金属を分子中にN−メ
チル−2−ピロリドンのような−CO−N<もしくは−
CS−N<結合を有する化合物と反応させる操作であ
る。合成末端の変成率が高い程効果があり、通常20%
以上の変成率のものが使用される。末端変成された原料
ゴムは混合中にカーボンブラック表面に優先的に結合す
ると考えられている。従って原料ゴム(B)が補強剤と
の親和性が高い場合は追加する原料ゴム(A)に補強剤
が移行する恐れは少ないが、逆の場合は最初の混合工程
の温度を上げてバウンドラバーを充分発達させないと本
発明の効果が充分発揮されない場合がある。このように
原料ゴム(B)として末端変成したゴムを使用すること
により本発明はより効果的となる。
【0028】補強剤としては一般にはカーボンブラック
であるが、ホワイトカーボンの場合でもカーボンブラッ
クと同様の原料ゴム選択と混合方法を行えば良いが、ホ
ワイトカーボン(シリカ)の場合には一般にはシランカ
ップリング剤を併用するが、かかる配合では分散性や耐
摩耗性向上のため最初の混合工程でホワイトカーボンと
共に混合する必要がある。補強剤の配合量は30〜60
重量部が好ましく、この配合量が30重量部未満では耐
摩耗性が劣り、逆に60重量部を超えると本発明方法に
よっても40℃のtanδが大きくなり、転動抵抗が劣
るようになるので好ましくない。また原料ゴム(B)及
び(C)を混合するときに、補強剤総量の80%以上を
混合することが必要であり、原料ゴム(A)と混合する
残りの補強剤が多くなるに従いtanδの温度勾配の改
良効果は低下する。
【0029】本発明のゴム組成物には前記した(A),
(B)及び(C)の原料ゴム並びに補強剤の必須成分に
加えて、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化
剤、可塑剤などのタイヤ用などのゴム組成物に一般に配
合されている各種添加剤を配合することができ、かかる
添加剤の配合量や配合方法には特に限定はなく、一般的
な量及び方法とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらに限定するものではない。
【0031】例1〜16 1)原料 以下の例において使用した原料は以下に示す市販品を使
用した。 (1)溶液重合BR : 日本ゼオン ニポールBR12
20、Tg=−102℃、シス−1,4結合ブタジエン
含量=98% (2)溶液重合BR : 旭化成 ジエンNF35R、T
g=−90℃、1,2結合ブタジエン含量=13% (3)天然ゴム : TSR20、Tg=−73℃ (4)溶液重合SBR : 旭化成 タフデン1000
R、Tg=−72℃、スチレン含量=18%、1,2結
合ブタジエン含量=9% (5)末端変成した溶液重合SBR : 日本ゼオン ニ
ポールNS114、Tg=−47℃、スチレン含量=2
3%、1,2結合ブタジエン含量=37% (6)溶液重合SBR : 日本エラストマー ソルプレ
ン303、Tg=−33℃、スチレン含量=47%、
1,2結合ブタジエン含量=29% (7)乳化重合SBR : 日本ゼオン ニポール952
0、Tg=−32℃、スチレン含量=38%、1,2結
合ブタジエン含量=14%、原料ゴム100重量部に対
しアロマ系プロセスオイル37.5重量部添加の油展品 (8)末端変成した溶液重合SBR : 日本ゼオン ニ
ポールNS116、Tg=−30℃、スチレン含量=2
1%、1,2結合ブタジエン含量=67% (9)溶液重合BR : 日本ゼオン ニポールBR12
40、Tg=−30℃、1,2結合ブタジエン含量=7
0% (10)カーボンブラック、HAF (11)亜鉛華3号 (12)工業用ステアリン酸 (13)N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチ
ル)−p−フェニレンジアミン (14)ミクロクリスタリン ワックス (15)アロマ系プロセスオイル (16)5%油処理の粉末硫黄 (17)ジフェニルグアニジン (18)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスル
フェンアミド なお表1〜5中の原料の配合量は重量部で表示した。
【0032】2)ゴム組成物の調製 最初の混合工程(第一工程)は、原料ゴム(B)、原料
ゴム(C)、カーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン
酸、老化防止剤、ワックス、プロセスオイルを1.8リ
ットルの密閉型ミキサーで3〜5分間混合した。室温の
原料を密閉型ミキサー中に投入し、混合発熱により所定
の温度に到達したとき放出し、8インチのオープンロー
ルでシート状のマスターバッチにした。放出温度は比較
例5のみは110℃で、その他は165℃に制御した。
【0033】追加の混合工程(第二工程)は、マスター
バッチと原料ゴム(A)を1.8リットルの密閉型ミキ
サーに投入し2分間混合したのち放出し、8インチのオ
ープンロールで硫黄、加硫促進剤を加え混練しゴム組成
物とした。放出温度は115〜125℃であった。なお
原料ゴム(A)を使用しない場合は、マスターバッチの
みを密閉型ミキサー中で再混合しオープンロールで硫黄
と加硫促進剤を加え混練しゴム組成物とした。
【0034】3)加硫ゴムの物性測定 得られたゴム組成物は15×15×0.2cmの金型中で
160℃で20分間加圧加硫しゴムシートを作成した。
破断強度はJIS K6251に基づきダンベル状3号
形にて測定し、値は MPaで表示した。0℃と40℃のt
anδは短冊状のサンプルを用い、20Hz、10±2%
の伸長変形モードで測定した。
【0035】表Iは原料ゴムに(3)NR、(5)末端
変性溶液重合SBR、(8)末端変性溶液重合SBRを
使用した結果であり、(5)末端変性溶液重合SBRと
(8)末端変性溶液重合SBRは相溶性であり(3)N
Rはこれらの両SBRと非相溶性である。例4(実施
例)及び例5(比較例)では原料ゴム(A)が(8)末
端変性溶液重合SBR、原料ゴム(B)が(3)NR、
原料ゴム(C)が(5)末端変性溶液重合SBRに相当
する。
【0036】原料ゴム(A),(B)及び(C)のすべて
を1工程で投入した例1(標準例)のtanδの温度勾
配が2.57であるのに対して、NRを2工程で投入し
た例2(標準例)はカーボンブラックの分散が進むため
温度勾配が2.66と若干改良される。また第1工程で
NRとカーボンブラックを混合した後に第2工程で2種
のSBRを添加した例3(比較例)は、温度勾配が3.
00と大幅に改良されるが破断強度が低下する欠点を有
している。一方、10重量部の(4)溶液重合SBRを
(3)NRと共に第1工程で混合した本発明の例4(実
施例)は、tanδの温度勾配が大きいことを保持しつ
つ破断強度の回復が見られ、タイヤトレッドに好ましい
ゴム物性を示す。また例4(実施例)と同じ配合で第1
工程の温度を165℃から110℃に低下させると例5
(比較例) のように温度勾配が低下する。
【0037】
【表1】
【0038】表IIは原料ゴムに(4)溶液重合SBRと
(9)溶液重合BRを使用した例であり、(4)溶液重
合SBRと(9)溶液重合BRは非相溶性である。例7
(実施例)では原料ゴム(A)が(9)溶液重合BR、
原料ゴム(B)が(4)溶液重合SBR、原料ゴム
(C)が(9)溶液重合BRに相当する。例6(標準
例)のtanδの温度勾配が1.73であるのに対し
て、(9)溶液重合BRのうち10重量部を第1工程に
て添加し、30重量部を第2工程で追加投入した例7
(実施例)は温度勾配が1.91と改良される。
【0039】
【表2】
【0040】表III は原料ゴムに(3)NRと(8)末
端変性溶液重合SBRを使用した例であり、(3)NR
と(8)末端変性溶液重合SBRは非相溶性である。例
10(実施例)では原料ゴム(A)が(8)末端変性溶
液重合SBR、原料ゴム(B)が(3)NR、原料ゴム
(C)が(8)末端変性溶液重合SBRに相当する。
【0041】原料ゴムの組成比を第1工程と第2工程で
同じにするために、(3)NR 21重量部と(8)末
端変性溶液重合SBR 9重量部を第2工程で追加投入
した例8(標準例)のtanδの温度勾配は3.35で
あった。一方、同じ30重量部であるが高Tgの(8)
末端変性溶液重合SBRを第2工程で追加投入した例9
(比較例)は温度勾配が3.74と改良されるものの破
断強度が低下する。これにより、工程を分けて原料ゴム
を投入することが重要なのではなく、非相溶性で高Tg
の原料ゴムを第2工程で追加投入することが温度勾配を
改良することが容易に理解される。
【0042】この温度勾配の改良効果を保持しつつ破断
強度の低下を目指したのが例10(実施例)であり、5
重量部の(8)末端変性溶液重合SBRを第1工程に加
えることにより第2工程で追加する原料ゴムの分散性を
改良し破断強度が例9(比較例)より向上する。また温
度勾配は3.62と例8(標準例)より高い。
【0043】
【表3】
【0044】表IVは原料ゴムに(1)溶液重合BRと
(6)溶液重合SBRを使用した例であり、(1)溶液
重合BRと(6)溶液重合SBRは非相溶性である。例
12(実施例)では原料ゴム(A)が(6)溶液重合S
BR、原料ゴム(B)が(1)溶液重合BR、原料ゴム
(C)が(6)溶液重合SBRに相当する。第2工程で
低Tgの(1)溶液重合BRを25重量部追加投入した
例11(比較例)に対し本発明の例12(実施例)がt
anδの温度依存性が大きいことが分かる。
【0045】
【表4】
【0046】表Vは別の原料ゴムで本発明を確認したも
のである。非相溶性の(2)溶液重合BRと(7)乳化
重合SBRの組み合わせで例13(標準例)に比べて例
14(実施例)は温度勾配が改善されており、また同じ
く非相溶性の(2)溶液重合BRと(9)溶液重合BR
の組み合わせで例15(標準例)に比べて例16(実施
例)は温度勾配が改善されている。
【0047】
【表5】
【0048】
【発明の効果】表I〜Vの結果から明らかなように、本
発明の製造方法によるゴム組成物は破断強度を保持しつ
つ、0℃のtanδが高くかつ40℃のtanδが低い
特徴があり、タイヤトレッドに用いることにより走行耐
久性と湿潤路面の高グリップ力と低転動抵抗が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘弾性的に非相溶性の状態の場合の2種の原料
ゴムからなるゴム組成物の温度とtanδの対数値との
関係を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/00 KCT C08L 9/00 KCT

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ガラス転移温度(Tg)が−40
    〜−15℃の原料ゴム10〜40重量部、(B)粘弾性
    的に原料ゴム(A)と非相溶性でかつ原料ゴム(A)の
    Tgより20℃以上低いTgを有する原料ゴム30〜8
    5重量部並びに(C)粘弾性的に原料ゴム(A)と相溶
    性でかつ原料ゴム(B)と非相溶性でかつ原料ゴム
    (A)のTgと同等か又はそれ以下のTgを有する原料
    ゴム5〜30重量部を含んで成る原料ゴム(A),(B)
    及び(C)の合計100重量部並びに補強剤30〜60
    重量部を含むゴム組成物を製造するにあたり、原料ゴム
    (B)及び(C)と、総量の80重量%以上の補強剤と
    を密閉型ミキサー中で150〜200℃にて10秒以上
    混合した後、原料ゴム(A)と残りの補強剤を添加混合
    することを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 原料ゴム(A)がスチレン含量が30〜
    50重量%の乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム
    (乳化重合SBR)並びにブタジエン成分中の1,2結
    合ブタジエン含量が70重量%以下でスチレン含量が下
    式(1)で示される値である溶液重合SBRから選ばれ
    た少なくとも1種のゴムであり、原料ゴム(B)が天然
    ゴム(NR)及びポリイソプレンゴム(IR)からなる
    群より選ばれた少なくとも1種のゴムであり、原料ゴム
    (C)がスチレン含量50重量%以下の乳化重合SBR
    及び1,2結合ブタジエン含量が70%重量以下でかつ
    スチレン含量が15重量%以上の溶液重合SBRから選
    ばれた少なくとも1種のゴムである請求項1の製造方法
    により製造されたゴム組成物。 スチレン含量 > 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(1)
  3. 【請求項3】 原料ゴム(A)が1,2結合ブタジエン
    含量65%以上のポリブタジエンゴム(BR)並びに
    1,2結合ブタジエン含量が70重量%以上でかつスチ
    レン含量が30重量%以下の溶液重合SBRから選ばれ
    た少なくとも1種のゴムであり、原料ゴム(B)がスチ
    レン含量35重量%以下の乳化重合SBR並びに1,2
    結合ブタジエン含量が40重量%以下でかつスチレン含
    量が下式(2)で示される値である溶液重合SBRから
    なる群より選ばれた少なくとも1種のゴムであり、そし
    て原料ゴム(C)が1,2結合ブタジエン含量が65重
    量%以上のBR、1,2結合ブタジエン含量が70重量
    %以上でかつスチレン含量が30重量%以下の溶液重合
    SBR、NR及びIRから選ばれた少なくとも1種のゴ
    ムである請求項1の製造方法により製造されたゴム組成
    物。 スチレン含量 < 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(2)
  4. 【請求項4】 原料ゴム(A)が1,2結合ブタジエン
    含量が65重量%以上のBR、スチレン含量が30〜5
    0重量%の乳化重合SBR、1,2結合ブタジエン含量
    が70重量%以上でかつスチレン含量が30重量%以下
    の溶液重合SBR並びに1,2結合ブタジエン含量が7
    0重量%以下でかつスチレン量が下式(1)で示される
    値である溶液重合SBRから選ばれた少なくとも1種の
    ゴムであり、原料ゴム(B)が原料ゴムのブタジエン成
    分中のシス−1,4結合しているBRの重量%(シス−
    1,4結合ブタジエン含量)が95重量%以上のBR並
    びに1,2結合ブタジエン含量が10〜50重量%のB
    Rから選ばれた少なくとも1種のゴムで、原料ゴム
    (C)が1,2結合ブタジエン含量が65重量%以上の
    BR、スチレン含量が50重量%以下の乳化重合SB
    R、1,2結合ブタジエン含量が70重量%以上でかつ
    スチレン含量が30重量%以下の溶液重合SBR並びに
    1,2結合ブタジエン含量が70重量%以下でかつスチ
    レン量が下式(1)で示される値の溶液重合SBRから
    選ばれた少なくとも1種のゴムである請求項1の製造方
    法により製造されたゴム組成物。 スチレン含量 > 40−(1,2結合ブタジエン含量)÷3 ---(1)
  5. 【請求項5】 原料ゴム(A)が1,2結合ブタジエン
    含量が65重量%以上のBRから選ばれた少なくとも1
    種のゴムであり、原料ゴム(B)がシス−1,4結合ブ
    タジエン含量が95重量%以上のBR、1,2結合ブタ
    ジエン含量が10〜50重量%のBRから選ばれた少な
    くとも1種のゴムであり、原料ゴム(C)が1,2結合
    ブタジエン含量が65重量%以上のBR、NR及びIR
    から選ばれた少なくとも1種のゴムである請求項1の製
    造方法により製造されたゴム組成物。
  6. 【請求項6】 20重量%以上のゴム分子の合成末端の
    アルカリ金属又はアルカリ土類金属を分子中に−CO−
    N<もしくは−CS−N<結合を有する末端変性化合物
    と反応させた溶液重合ゴムから選ばれた少なくとも1種
    のゴムを原料ゴム(B)の少なくとも一部に用いる請求
    項1、3、4又は5に記載のゴム組成物。
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