JP2017214456A - タイヤ用ゴム組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なカーボンブラック分散性が得られ、優れた耐摩耗性等の性能の付与が可能なタイヤ用ゴム組成物の製造方法を提供する。【解決手段】ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練する第1ベース練り工程と、前記第1ベース練り工程で得られた第1混練物、及びゴム成分の残部を混練する第2ベース練り工程と、前記第2ベース練り工程で得られた第2混練物、及び加硫系材料を混練する仕上げ練り工程とを含み、前記第1ベース練り工程は、前記ゴム成分の一部100質量部に対して、前記カーボンブラックを60質量部以上混練するタイヤ用ゴム組成物の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物の製造方法に関する。
一般に、ゴム成分、多量の軟化剤を含むスタッドレスタイヤ等の低温グリップ性能が要求されるゴム組成物は、これらの材料を一括投入し混練する製法等、により作製されている。このようなスタッドレスタイヤ配合では、フィラーとしてカーボンブラックが汎用されているが、カーボンブラックは、軟化剤と吸着し易い特性を有している。
そのため、ゴム成分、カーボンブラック、軟化剤を一括投入し混練すると、カーボンブラックの各粒子に軟化剤が吸着し、本来、混練時に起こるカーボンブラック造粒子同士の衝突・摩擦による分散の効果が期待できない。従って、カーボンブラック分散性が悪化し、ゴム補強性が低下するため、結果、耐摩耗性等の性能が悪化するという問題がある。
本発明は、前記課題を解決し、良好なカーボンブラック分散性が得られ、優れた耐摩耗性等の性能の付与が可能なタイヤ用ゴム組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練する第1ベース練り工程と、前記第1ベース練り工程で得られた第1混練物、及びゴム成分の残部を混練する第2ベース練り工程と、前記第2ベース練り工程で得られた第2混練物、及び加硫系材料を混練する仕上げ練り工程とを含み、前記第1ベース練り工程は、前記ゴム成分の一部100質量部に対して、前記カーボンブラックを60質量部以上混練するタイヤ用ゴム組成物の製造方法に関する。
前記タイヤ用ゴム組成物に含まれるゴム成分の30〜95質量%を前記第1ベース練り工程で混練することが好ましい。
前記タイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを30〜70質量部、軟化剤を20質量部以上含むものであることが好ましい。
前記タイヤ用ゴム組成物は、スタッドレスタイヤ用ゴム組成物であることが好ましい。
本発明によれば、ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練する第1ベース練り工程と、前記第1ベース練り工程で得られた第1混練物、及びゴム成分の残部を混練する第2ベース練り工程と、前記第2ベース練り工程で得られた第2混練物、及び加硫系材料を混練する仕上げ練り工程とを含み、前記第1ベース練り工程は、前記ゴム成分の一部100質量部に対して、前記カーボンブラックを60質量部以上混練するタイヤ用ゴム組成物の製造方法であるので、良好なカーボンブラック分散性が得られ、優れた耐摩耗性等の性能の付与が可能である。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法は、ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練する第1ベース練り工程と、前記第1ベース練り工程で得られた第1混練物、及びゴム成分の残部を混練する第2ベース練り工程と、前記第2ベース練り工程で得られた第2混練物、及び加硫系材料を混練する仕上げ練り工程とを含み、前記第1ベース練り工程は、前記ゴム成分の一部100質量部に対して、前記カーボンブラックを60質量部以上混練する方法である。
前記のとおり、ゴム成分、カーボンブラック、多量の軟化剤の一括混練では、カーボンブラックの分散性が悪化する傾向があるが、本発明は、ゴム成分の一部、カーボンブラック、軟化剤を用い、ゴム成分に対して相対的にカーボンブラックが多量となる状態で先ず混練し(第1ベース練り工程)、次いで、該第1ベース練り工程で得られた第1混練物を、残りのゴム成分と混練する方法である(第2ベース練り工程)。そのため、スタッドレスタイヤ配合等、多量の軟化剤を含む配合であっても、ゴム中にカーボンブラックが充分に分散される。従って、本発明の製法によれば、良好なカーボンブラック分散性が得られ、耐摩耗性等の性能に優れたゴム組成物を製造できる。
先ず、本発明で使用する各成分について説明する。
(ゴム成分)
ゴム成分としては特に限定されず、ジエン系ゴム等を好適に使用できる。ジエン系ゴムは、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴムを使用でき、ジエン系合成ゴムとしては、例えば、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。なかでも、耐摩耗性等の観点から、SBR、BRが好ましく、SBRがより好ましい。
SBRとしては、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)が挙げられ、なかでも、S−SBRが好ましい。
SBRは、耐摩耗性、低温特性等の観点から、ガラス転移点(Tg)が−10〜10℃であることが好ましい。該Tgはより好ましくは−10〜0℃である。なお、本発明において、Tgは、JIS K7121に準拠して示差走査熱量測定(DSC)を用いて測定される値(昇温速度20℃/分)である。
SBRは、耐摩耗性等の観点から、重量平均分子量(Mw)が90万以上であることが好ましい。Mwは、より好ましくは100万以上、更に好ましくは110万以上である。一方、Mwの上限は特に限定されないが、好ましくは200万以下、より好ましくは150万以下である。なお、Mwは、テトロヒドロフラン(THF)を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、東ソー社製「HCL−8220」、測定温度40℃)により測定される値である。
SBRは、スチレン含量が35〜50質量%、ブタジエン部中のビニル含量(ブタジエン部分の全体を100質量%としたときの1,2−ビニル構造の含量)が55〜80質量%%であることが好ましい。スチレン含量とブタジエン部中のビニル含量は、HNMRスペクトルの積分比により算出される値である。
耐摩耗性等の性能の観点から、本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上であり、100質量%でもよい。
(カーボンブラック)
カーボンブラックの平均粒子径は、好ましくは10〜35nm、より好ましくは13〜30nm以下である。10nm未満では、カーボンブラックの分散性が低下するおそれがあり、35nmを超えると、カーボンの補強効果が不十分となる恐れがある。
なお、カーボンブラックの平均粒子径は数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは168m/g以上、より好ましくは180m/g以上である。168m/g未満では、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。上限は特に限定されないが、該NSAは、205m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましい。205m/gを超えると、分散させるのが困難となるおそれがある。
なお、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、125ml/100g以上が好ましく、130ml/100g以上がより好ましい。125ml/100g未満では、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。該DBPは、137ml/100g以下が好ましく、130ml/100g以下がより好ましい。137ml/100gを超えると、加工性が低下するおそれがある。
なお、カーボンブラックのDBPは、JIS K 6217−4:2001に準拠して測定される。
本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上である。30質量部未満であると、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは70質量部以下、より好ましくは60質量部以下である。70質量部を超えると、加工性が悪化する傾向がある。
(軟化剤)
軟化剤としては、タイヤ分野で公知の常温(20℃)で液体状態のものを使用できる。具体的には、オイル、芳香族系樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂などが挙げられる。なかでも、オイルが好ましい。
オイルとしては、ゴムの加工性(軟化効果、配合剤分散効果、ポリマー鎖間の潤滑効果など)を改善するために、石油系油類等を好適に使用できる。具体的には、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイルの他、処理留出物芳香族系抽出物(TDAE(treated distillate aromatic extracts))、溶媒残留物芳香族系抽出物((SRAE)solvent residue aromatic extracts)等の代替アロマオイル、軽度抽出溶媒和物(MES(mild extraction solvates))等が挙げられる。
本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、軟化剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上である。20質量部未満であると、低温特性が低下するおそれがある。また、該含有量の上限は特に限定されないが、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下、更に好ましくは120質量部以下である。200質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
(老化防止剤)
老化防止剤としては、従来公知のアミン系老化防止剤等を使用でき、具体的には、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン等のフェニレンアミン系老化防止剤等が挙げられる。本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5〜10質量部である。
(ワックス)
ワックスとしては特に限定されず、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;植物系ワックス、動物系ワックス等の天然系ワックス;エチレン、プロピレン等の重合物等の合成ワックスなどが挙げられる。本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、ワックスの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.2〜8質量部である。
(酸化亜鉛・ステアリン酸)
酸化亜鉛、ステアリン酸としては、従来公知のものを使用できる。本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、酸化亜鉛、ステアリン酸の含有量は、それぞれ、ゴム成分100質量部に対して、0.5〜8質量部、1〜10質量部が好ましい。
(加硫系材料)
加硫系材料としては、例えば、硫黄、加硫促進剤等を使用することができる。
硫黄としては特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用できるが、粉末硫黄が好ましい。
耐摩耗性等の性能の観点から、本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上であり、また、好ましくは6質量部以下、より好ましくは4質量部以下である。
加硫促進剤としては、特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用でき、例えば、グアニジン類、スルフェンアミド類、チアゾール類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、チオウレア類、キサントゲン酸塩類等が挙げられる。
耐摩耗性等の性能の観点から、本発明の製造方法により得られるゴム組成物において、加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上であり、また、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3質量部以下である。
(その他の成分)
本発明の製造方法により得られるゴム組成物には、前記成分以外にも、他の配合剤を適宜配合してもよい
次に、本発明の製造方法における各混練工程について説明する。
(第1ベース練り工程)
第1ベース練り工程では、ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練し、第1混練物を得る。予め、ゴム成分に対して、相対的に多量のカーボンブラック、軟化剤を混練することで、カーボンブラック、軟化剤を同時に混練する方法であっても、良好なカーボンブラック分散性が得られる。
混練方法としては特に限定されず、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー等の公知の混練機を用いることができる。第1ベース練り工程の混練時間は、1〜10分が好ましく、混練温度は、130〜160℃が好ましい。
第1ベース練り工程では、ゴム成分の一部が混練されるが、カーボンブラック分散性の観点から、本発明の製造方法により得られるゴム組成物に含まれるゴム成分全量100質量%中、第1ベース練り工程で30〜95質量%を混練することが好ましく、40〜85質量%を混練することがより好ましく、45〜75質量%を混練することが更に好ましい。
第1ベース練り工程では、該工程で混練される前記ゴム成分の一部100質量部に対して、カーボンブラックを60質量部以上混練することが好ましく、65〜180質量部混練することがより好ましく、70〜130質量部混練することが更に好ましい。60質量部未満であると、ゴム成分を第1、第2ベース練り工程で分割して混練する効果が少なく、カーボンブラック分散性の充分な向上効果が得られない。180質量部を超えると、ゴム分が少ないため、カーボンブラックが凝集してゲル状となり、カーボンブラックのゴム成分への分散が悪化する可能性がある。
カーボンブラックは、全量を第1ベース練り工程で混練しても、第1、第2ベース練り工程等で分割混練してもよいが、分散性を確保する観点から、全量を第1ベース練り工程で混練することが好ましい。
軟化剤は、全量を第1ベース練り工程で混練しても、第1、第2ベース練り工程等で分割混練してもよい。本発明では、相対的に多量のゴム成分とカーボンブラックが第1ベース練り工程で混練されるため、該工程で軟化剤の全量を混練しても、良好なカーボンブラックの分散性を得ることが可能である。
第1ベース練り工程では、前記成分以外に、他のベース練り材料(老化防止剤、ワックス、ステアリン酸、酸化亜鉛、等)を混練することが好ましい。
(第2ベース練り工程)
第2ベース練り工程では、第1ベース練り工程で得られた第1混練物と、ゴム成分の残部とを混練し、第2混練物を得る。予め、本発明で用いられるゴム成分の一部等を混練して作製した第1混練物と、残りのゴム成分とを混練することで、カーボンブラック分散性が良好な第2混練物が得られる。
混練方法としては特に限定されず、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー等の公知の混練機を用いることができる。第2ベース練り工程の混練時間は、1〜10分が好ましく、混練温度は、120〜160℃が好ましい。
第2ベース練り工程では、残りのゴム成分以外の他の成分を適宜混練してもよいが、カーボン分散性の観点から、該残りのゴム成分のみを、第1混練物と混練することが好ましい。
(仕上げ練り工程)
仕上げ練り工程では、第2ベース練り工程で得られた第2混練物と、加硫系材料とを混練する。混練方法としては特に限定されず、例えば、オープンロール等の公知の混練機を用いることができる。また、混練時間は、0.5〜15分が好ましく、混練温度は、40〜80℃が好ましい。
仕上げ練り工程では、通常、第2混練物、硫黄、加硫促進剤が混練されるが、第1、第2ベース練り工程において、通常ベース練りで混練する材料の一部を混練していない場合、その材料も適宜混練してもよい。
(その他の工程)
仕上げ練り工程で得られた混練物(未加硫ゴム組成物)を、トレッドなどの部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧することで、タイヤを製造できる。製造されたタイヤは、乗用車用タイヤ、バス用タイヤ、トラック用タイヤ等に好適に使用可能である。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR:住友化学(株)製のSE6529(S−SBR、Tg:−4℃、スチレン含量:43質量%、ビニル含量:57質量%、Mw:120万、44.0phr油展)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のHPT10(平均粒子径:25nm、NSA:188m/g、DBP吸収量:135ml/100g)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスオイルNH−70S(アロマ系オイル)
酸化亜鉛:三井金属鉱業社製の酸化亜鉛2種
ステアリン酸:日油社製の椿
老化防止剤6C:フレキシス社製のサントフレックス13(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
硫黄:鶴見化学社製の粉末硫黄
加硫促進剤CZ:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
〔実施例及び比較例〕
(ベース練り工程)
1.7Lバンバリーミキサーを用いて、表1中のベース練りの項目に記載の材料を混練し混練物を得た。表1中、X−1、X−2は、この順に、各材料を項目毎に投入して混練したことを意味している。各項目の混練温度、混練時間は以下のとおりである。
X−1(第1ベース練り工程) 混練温度:150℃、混練時間:5分
X−2(第2ベース練り工程) 混練温度:150℃、混練時間:5分
(仕上げ練り工程)
オープンロールを用いて、第2ベース練り工程で得られた第2混練物に、表1中の仕上げ練りの項目に記載の材料を投入して70℃で8分混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
仕上げ練り工程で得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物、加硫ゴム組成物について、下記の評価を行った。結果を表1に示す。
(カーボンブラック分散度)
未加硫又は加硫ゴム組成物の適当な箇所から、厚さ2〜3mm、数mm角の試料を採取し、これを顕微鏡用ミクロトームの試料台上に軽く貼り付け、液体窒素で冷却硬化させた後、鋼製刃を用いて厚さ2μmの前後の薄片試料を作製した。ベンゼンに浸漬して適当に膨潤させた後、顕微鏡のプレートグラス上に平らに広げ、1目13×13μmの網の視野について、1目の1/2以上を占める凝集塊の数を数え(倍率70〜1000倍)、以下の式を用いてカーボンブラック分散度(%)を評価した。なお、数値が大きいほど分散度が良好である。
D=100−(US/L)
(D:カーボンブラック分散度、U:凝集塊の総計、S:資料全体の面積膨潤化、L:カーボンブラック容積)
(耐摩耗性指数(ピコ摩耗試験法))
加硫ゴム組成物について、トップハット型で研磨面が直径31.75mmの円盤状の試料を作製した。グラインダー及び回転テーブルを備えた試験機に試料を取り付けて摩耗試験を行い、耐摩耗性指数を求めた。比較例1を100とし、各試料を指数表示した。なお、数値は小さいほうが良好である。
Figure 2017214456
表1に示されているように、先ず、ゴム成分の一部、カーボンブラック、軟化剤を混練する第1ベース練り工程(X−1)を行い、次いで、得られた第1混練物、ゴム成分の残部を第2ベース練り工程(X−2)を行うことにより、良好なカーボンブラック分散性が得られ、また、優れた耐摩耗性等の性能も付与できることが明らかとなった。

Claims (4)

  1. ゴム成分の一部、カーボンブラック、及び軟化剤を混練する第1ベース練り工程と、
    前記第1ベース練り工程で得られた第1混練物、及びゴム成分の残部を混練する第2ベース練り工程と、
    前記第2ベース練り工程で得られた第2混練物、及び加硫系材料を混練する仕上げ練り工程とを含み、
    前記第1ベース練り工程は、前記ゴム成分の一部100質量部に対して、前記カーボンブラックを60質量部以上混練するタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  2. 前記タイヤ用ゴム組成物に含まれるゴム成分の30〜95質量%を前記第1ベース練り工程で混練する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  3. 前記タイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを30〜70質量部、軟化剤を20質量部以上含むものである請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  4. 前記タイヤ用ゴム組成物は、スタッドレスタイヤ用ゴム組成物である請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
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