JPH08217280A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH08217280A
JPH08217280A JP7026742A JP2674295A JPH08217280A JP H08217280 A JPH08217280 A JP H08217280A JP 7026742 A JP7026742 A JP 7026742A JP 2674295 A JP2674295 A JP 2674295A JP H08217280 A JPH08217280 A JP H08217280A
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JP
Japan
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sheet
intermediate plate
sheet feeding
sheets
fed
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JP7026742A
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English (en)
Inventor
Kazunori Takashima
一紀 高島
Hiroshi Yukimachi
博司 行待
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連れ重送したシートを中板上に整合状態で戻
すことにより連続して安定したシートの給送が行えるよ
うにする。 【構成】 中板12の上昇に連動してメインパッドアー
ム17が回転して分離パッド18を給紙ローラ4に圧接
してシートを分離する状態となる。シートを給送中に中
板12を下降させると、分離パッド18が給紙ローラ4
から離間し、重送防止爪20がシートの搬送パス中に突
出して中板12側に回転する。これにより送り出された
シートに連れ重送した2枚目以降のシートは重送分離爪
20の回転により中板12側に押し戻されて元の状態に
整合される。これによって、つぎのシート給送時にも安
定したシート送りが達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ、複写機等の画像形成装置に原稿や記録紙を供給する
ためのシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置に設けられるシート給送装
置には、シートを積載した中板を上下動可能に設け、上
方へ移動したときに積載されているシートを給紙ローラ
に押圧して、給紙ローラが回転することにより最上位の
シートを送り出し、シートを一枚送り出した後は中板を
下降させるように構成したものがある。
【0003】従来のこの種のシート給送装置の一例を図
13及び図14に基づいて説明する。なお、図13はシ
ート給送装置の断面図、図14は中板を上下動させるた
めの駆動系を示す図である。
【0004】100はシートを積載するための中板であ
り、揺動軸102を支点として上下に揺動可能に設けら
れていて、加圧バネ104により上方に付勢されてい
る。給紙ローラ106を支持している軸106aにはカ
ム108が設けられており、給紙ローラ106が停止し
ているときにはカム108が中板100に設けられてい
るコロ110に当接して中板100を押し下げてシート
を補充するためのシート積載位置に維持する。
【0005】給紙ローラ106の軸106には欠け歯ギ
ア112が設けられており、この欠け歯ギア112は図
示しない駆動源に接続されたアイドラギア114と噛み
合い可能となっている。欠け歯ギア114は揺動可能な
ロッド116により回転が規制されていて、回転が規制
されているときには欠け歯ギア112の欠け歯部分11
2aがアイドラギア114と対向して駆動が伝達されな
いようになっている。
【0006】また、前記ロッド116による規制を解除
するための解除機構が設けられており、この解除機構
は、回転することによりロッド116を揺動させてロッ
ド116の規制を解除する解除カム118と、該解除カ
ム118と同軸上に設けられ前記アイドラギア114と
噛み合い可能な欠け歯ギア120と、欠け歯ギア120
を回転方向に付勢するバネ122と、該バネ122の付
勢力に抗して解除カム118の位置を規制するソレノイ
ド124とを有している。
【0007】一方、中板100の下流側にはシートを分
離するための分離手段が設けられていて、分離手段はメ
インパッド126とサブパッド128とから構成されて
いる。メインパッド126はシートが給紙ローラ106
により送り出されたときに給紙ローラ106に圧接して
いてシートを一枚ずつ分離するもので、中板100の上
下動に応じて給紙ローラ106と圧接、離間するように
なっている。サブパッド128は、メインパッド126
が給紙ローラ106から離間したときにシートのパス中
に突出して2枚目以降のシートの先端を止めて1枚目の
シートに重なって送られるのを防止するものである。
【0008】この構成によると、ソレノイド124を吸
引して解除カム118の規制を解除すると、バネ122
により欠け歯ギア120が回転しアイドラギア114と
噛み合う。それにより解除カム118が回転しロッド1
16を揺動させてカム108の規制を解除すると、中板
100の加圧バネ104の付勢力によりコロ110を介
してカム108を回転させる。これにより中板100の
が上昇すると共に、欠け歯ギア112はアイドラギア1
14と噛み合い給紙ローラ106の軸106aに駆動が
伝達され給紙ローラ106が回転して、中板100に積
載されているシートの最上位が送り出される。そして、
給紙ローラ106が一回転するとカム108により中板
100が再び下降し、下降した位置でロッド116によ
りカム108の回転が規制されて維持される。
【0009】給紙ローラ106が回転しメインパッド1
26との間でシートが一枚ずつ分離されて送り出される
途中でカム108が再び中板100を押し下げ始め、こ
のときにメインパッド126が給紙ローラ106から離
間を開始するが、離間する前にサブパッド128がシー
トのパス中に突出する。このサブパッド128により2
枚目以降のシートが分離されたシートと共に送り出され
ないように阻止することができる。これにより、送り出
されたシートに加わるバックテンションを小さくするこ
とができ、シートを搬送するための駆動力を小さく設定
することができるため、装置の小型化、コストダウンを
図ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシート給送装置では次のような問題点を有してい
た。
【0011】メインパッド126が給紙ローラ106か
ら離間したときにサブパッド128がシートのパス中に
突出して2枚目以降のシートの連れ重送を防止するよう
になっているが、連れ重送した2枚目以降のシートはそ
の位置で停止されるため、つぎの給紙動作時に2枚目以
降のシートの先端が中板から突出したままの状態となっ
ていることがある。この場合、突出した部分がメインパ
ッド126と給紙ローラ106とに挟まれて送り出しが
行えなくなったり、送り出したとしても送り出しの最初
の先端位置が一定でないため、給紙タイミングがずれて
安定した給紙が行えない等の問題が生じる。
【0012】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、連れ重送したシートを中板上に整合状態で戻す
ことにより連続して安定したシートの給送が行えるよう
にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを積載
したシート積載手段から送り出されたシートを分離手段
により分離して一枚ずつシートを送り出すシート給送装
置において、前記分離手段は、シートを送る給送回転体
と、該給送回転体に圧接、離間可能に設けられ、圧接し
た状態のときにその間でシートを分離する摩擦分離手段
と、前記給送回転体と摩擦分離部材とが離間したときに
シートの搬送パス中に突出して連れ重送するシートの進
行を規制する重送防止部材と、を有し、前記重送防止部
材を前記搬送パス中に突出させた状態で下流側から前記
シート積載手段に向けて移動させることを特徴とする。
【0014】本発明は、前記シート積載手段がシートを
積載して昇降自在な中板を備え、前記摩擦分離手段は前
記中板の上昇に連動して前記給送回転体に圧接し、中板
の下降に連動して給送回転体から離間するように設けら
れていることを特徴とする。
【0015】本発明は、前記重送防止部材が前記中板の
先端側でシートの送り方向に回動自在に設けられ、前記
中板の下降に連動して搬送パス中に突出しない待機位置
に移動し、中板の上昇時に回転して搬送パス中に突出し
た重送防止位置に移動し、待機位置から重送防止位置に
回転するときに重送したシートを中板上に押し戻すこと
を特徴とする。
【0016】本発明は、前記重送防止部材は、分離され
て送り出されているシートに摺接することにより重送す
るシートの進行を規制することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成によれば、重送防止部材は摩擦分離手
段が給送回転体から離間したときに下流側からシート積
載手段に向かって移動することにより連れ重送したシー
トをシート積載手段に押し戻すことができる。これによ
り、重送されたシートも中板上の元の位置に戻される。
【0018】中板の昇降に連動して摩擦分離手段と給送
回転体の圧接、離間の動作及び重送防止部材の回動動作
を行わせることにより、それぞれの動作のタイミングが
ずれることがなく、安定したシートの分離給送が行え
る。
【0019】また、重送防止部材が送り出されたシート
に摺接して連れ重送したシートを押し戻すため、確実な
重送防止が行える。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、図1乃至図11を用いて本発明の第1の実
施例のシート給送装置Aを説明する。
【0021】図1及び図2において、1は図示しない駆
動源に接続され、給紙部に駆動を伝達するためのアイド
ラギア、2はアイドラギア1より駆動が伝達される電磁
クラッチ、3は電磁クラッチ2が励磁されたときに駆動
が伝達される給紙軸、4は給紙軸3に取り付けられた給
紙ローラである。この構成により、電磁クラッチ2が励
磁されるとアイドラギア1から駆動が電磁クラッチ2を
介して給紙軸3に伝達されて給紙ローラ4が回転する。
【0022】5はアイドラギアに噛み合っていて駆動が
伝達される段ギア、6は段ギア5と同一軸上に揺動自在
に設けられ、段ギア5と噛み合っている揺動ギア7を支
持するための揺動アーム、8は揺動アーム6を下方に付
勢するための揺動バネ、9は揺動アーム6をソレノイド
リンク10を介して上方に引き上げるためのソレノイド
である。この構成により、ソレノイド9が吸引されると
揺動アーム5が揺動バネ8の付勢力に抗して上方に揺動
される。なお、前記電磁クラッチ2及びソレノイド9は
図示しない制御装置によって制御される。
【0023】また、11は給紙軸3上に回転可能に設け
られたカムギアであり、カムギア11に設けた第1カム
11−1が中板12に設けられた中板コロホルダ13に
保持されている中板コロ14に当接して、中板12を押
し下げるようになっている。なお、カムギア11の構成
は後で詳述する。中板12は中板アーム右部材12及び
中板アーム左部材16によって揺動自在に装置本体の図
示しないフレームに支持されており、加圧バネ12aに
より上方に付勢されている。
【0024】18は高摩擦部材からなる分離パッドであ
り、装置本体の図示しないフレームに揺動自在に支持さ
れているメインパッドアーム17に取り付けられてい
る。メインパッドアーム17はメインパッドバネ19に
より上方に付勢されており、中板12が下降したときに
中板12の下面に当接する突起17−1が形成されてい
る。
【0025】20は、装置本体の図示しないフレームに
回転可能に支持された支持軸20aに設けられた重送防
止爪であり、支持軸20aの一端には前記中板コロホル
ダ13の下端に当接するレバー部20−1が設けられて
いる。また、支持軸20aは爪バネ21により重送防止
爪20が重送防止位置から退避する図1中A方向に回転
するように付勢されている。
【0026】22は図示しないフレームに回動自在に支
持された付勢アームであり、付勢バネ23により図2中
B方向に付勢されて前記カムギア11の第3カム11−
3に当接している。この付勢アーム22は第3カム11
−3の所定の位置に当接してカムギア11の回転を規制
するものである。
【0027】ここで、図3に基づいてカムギア11の構
成を説明する。カムギア11は第1カム11−1、第2
カム11−2、第3カム11−3及びギア11−4が一
体に形成されているものである。
【0028】第1カム11−1は中板12に設けられて
いる中板コロ14に当接して中板12を押し下げること
ができる形状に形成されている。したがって、第1カム
11−1の回転により中板12を昇降することができ
る。
【0029】第2カム11−2は揺動アーム6の端部に
形成されている突起状のストッパ部6−1が摺接し、第
2カム11−2に設けられている第1のラッチ部11−
2a及び第2のラッチ部11−2bがストッパ部6−1
に係合することによりそれぞれの位置でカムギア11の
回転を停止することができる。なお、時計方向に見て、
第1のラッチ部11−2aから第2のラッチ部11−2
bへ向かう長さが、第2のラッチ部11−2bから第1
のラッチ部11−2aへ向かう長さより短く設定されて
いる。これは、揺動アーム6のストッパ部6−1が第1
のラッチ部11−2aから外れ第2のラッチ部11−2
bに係合するときに中板12が上昇する(後で説明す
る)が、ラッチ部間の長さを短くしておくことにより中
板12の上昇速度を速めることができ、逆にストッパ部
6−1が第2のラッチ部11−2bから外れ第1のラッ
チ部11−2aに係合するときに中板12が下降する
が、ラッチ部間の長さを長くしておくことにより中板1
2の下降速度を遅くすることができ、これにより最適に
中板12の昇降速度を選択することができるものであ
る。
【0030】第3カム11−3は付勢アーム22が摺接
し該付勢アーム22によりカムギア11の回転を規制す
ることができるようになっている。ギア11−4は揺動
アーム6が下方に揺動したときに揺動ギア7と噛み合っ
てアイドラギア1の駆動が段ギア5を介して伝達される
ようになっている。
【0031】なお、前記付勢アーム22にはフラグ部2
2−2が設けられており、付勢アーム22の揺動位置に
応じてフラグ部22−2が基板24上に設けられている
フォトインタラプタ25を遮光するようになっている。
また、第3カム11−3には付勢アーム22を揺動させ
るための凸部11−3aが設けられており、中板12が
上昇している位置において凸部11−3aが付勢アーム
22を回転させて、フラグ部22−2がフォトインタラ
プタ25から外れるようになっている。これにより中板
12の昇降位置を判別することができる。
【0032】図3に示すように、カムギア11のギア1
1−1の側面には第2カム側に突出するリブ11−1a
が形成されており、揺動アーム6のストッパ部6−1が
係合可能となっている。これは、揺動アーム6の段ギア
5にアイドラギア1から駆動が伝達されるときに、揺動
アーム6に図3中時計回り方向のモーメントが発生し、
揺動アーム6が大きく回転してストッパ部6−1がラッ
チ部に係合できなくなってしまう虞があり、これを防止
するために設けられている。
【0033】つぎに上記構成にかかる作用について説明
する。
【0034】まず、イニシャライズ動作により、アイド
ラギア1を所定数回転させると、カムギア11がどのよ
うな状態にあっても揺動アーム6のストッパ部6−1が
第2カム11−2のいずれかのラッチ部11−2a,1
1−2bに係合して停止する。この時に、付勢アーム2
2のフラグ部22−2がフォトインタラプタ25を遮光
していれば、中板12は下降位置にあるため給紙可能と
なる。また、フラグ部22−2がフォトインタラプタ2
5を遮光していなければ、ストッパ部6−1が第2のラ
ッチ部11−2bに係合していると判断されるため、ソ
レノイド9を吸引してストッパ部6−1を第2のラッチ
部11−2bから外し、カムギア11を回転させて次の
第1のラッチ部11−2aにストッパ部6−1を係合さ
せて回転を停止させる。この時にフラグ部22−2がフ
ォトインタラプタ25を遮光していれば、中板12は下
降位置にあるため給紙可能となる。もし、これでもフラ
グ部22−2がフォトインタラプタ25を遮光しなけれ
ば、異常が発生しているとして装置の動作を禁止し、異
常発生の表示等を行う。
【0035】イニシャライズ動作が終わり、給紙をスタ
ートする前の状態では、図1及び図2に示すように、中
板12はカムギア11の第1カム11−1によって中板
コロ14を介して押し下げられている。このとき、揺動
アーム6はカムギア11の第2カム11−2によって揺
動ギア7とカムギア11のギア11−4とが噛み合わな
い位置まで持ち上げられているため、駆動は伝達されな
い。また、第1カム11−1は中板12を上方に付勢す
る加圧バネ12aの力を中板コロ14を介して受けて図
2中C方向に回転付勢されているが、揺動アーム6のス
トッパ部6−1が第2カム11−2に設けられた第1の
ラッチ部11−2aに係合することにより付勢力に抗し
て回転が規制されている。
【0036】また、メインパッドアーム17は押し下げ
られている中板12の裏面ににより押し下げられてい
て、分離パッド18は給紙ローラ4から離間して分離圧
は解除されている。重送防止爪20は押し下げられてい
る中板12によりレバー部20−1が押され爪バネ21
の付勢力に抗して重送防止位置に移動している。
【0037】次に、給紙をスタートさせるためにソレノ
イド9を吸引すると、ソレノイド9リンクを介して揺動
アーム6が引き上げられる。これにより、カムギア11
の第2カム11−2の第1のラッチ部11−2aから揺
動アーム6のストッパ部6−1が外れるため、カムギア
11は第1カム11−1が中板コロ14から受けている
力により回転を開始する。すると、図5に示すように、
カムギア11は第3カム11−3が付勢バネ23によっ
て付勢されている付勢アーム22のアーム部22−1に
当接して回転が停止される。付勢バネ23の付勢力は中
板コロ14から第1カム11−1が受けてカムギア11
を回転させる力よりも大きくなるように設定されてい
る。
【0038】このように揺動アーム6によりカムギア1
1を一時的に停止させるのは、中板コロ14から受ける
力によりカムギア11が急速に回転し過ぎてしまうこと
を防止するためである。例えば、カムギア11の回転が
速過ぎてソレノイド9の吸引を解除して揺動アーム6を
下降してストッパ部6−1による回転の停止をする前に
次のラッチ部が通り越してしまうと、再び中板12が下
降してしまい給紙不良を起こしてしまうが、一時的にカ
ムギア11を停止させて、次に示すように揺動ギア7の
回転によりカムギア11を回転させることによりこのよ
うな不具合を防止することができる。
【0039】この状態で、図6に示すようにソレノイド
9の吸引を解除すると、揺動アーム6が下降して揺動ギ
ア7とカムギア11のギアとが噛み合い、カムギア11
が回転を開始する。カムギア11の回転により第1カム
11−1により押し下げられていた中板12が図示しな
い加圧バネの付勢力により上昇する。中板12の上昇に
よりメインパッドアーム17がメインパッドバネ19に
よって、分離パッド18が給紙ローラ4に圧接する方向
に回転し、また、重送防止爪20も中板12の上昇によ
りレバー部20−1の規制が解除されて爪バネ21によ
り図1中A方向の待機方向に回転する。
【0040】さらに、カムギア11の回転が進むにつれ
て、カムギア11の第3カム11−3の凸部11−3a
により付勢アーム22のアーム部22−1が押され、付
勢アーム22が回転してフラグ部22−2がD方向に回
転してフォトインタラプタ25から抜け出る。そして、
図7に示す位置までカムギア11が回転すると、カムギ
ア11の第2カム11−2により揺動アーム6が持ち上
げられ、揺動ギア7がカムギア11のギア11−4から
外れて駆動の伝達が遮断される。
【0041】そして、図7に示す状態ではカムギア11
の第3カム11−3が付勢アーム22のアーム部22−
1によりC方向に回転付勢されるため、カムギア11は
図8に示す状態まで回転し、揺動アーム6のストッパ部
6−1がカムギア11の第2カム11−2の第2のラッ
チ部11−2bに当接して回転が停止される。
【0042】この位置までカムギア11が回転すると、
メインパッドアーム17の突起が中板12から離間する
ためメインパッドアーム17は完全に上昇し分離パッド
18を給紙ローラ4に圧接させて所定の分離圧を発生す
る。また、重送防止爪20も完全に退避するため、給紙
動作の開始が可能な状態となる。
【0043】ここで、電磁クラッチ2を励磁すると給紙
ローラ4が回転して中板12に積載されているシートを
送り出して分離パッド18との間で一枚ずつ分離する。
電磁クラッチ2の励磁するタイミングは前記ソレノイド
9が吸引を解除した時点から所定の時間を見計らって中
板12が上昇した後に行われる。
【0044】分離されたシートはさらに給紙ローラ4に
より下流側に配置されているレジストローラ26(図4
に図示)に送られ、レジストローラ26と給紙ローラ4
との間でループが形成されるまで給紙ローラ4はシート
を送り続ける。シートはループが形成されることにより
斜行が補正され、その状態で画像形成手段とのタイミン
グが図られる。シートにループが形成されると電磁クラ
ッチ2が切れて給紙ローラ4の回転を停止させる。
【0045】そして、画像形成手段とタイミングを合わ
せてレジストローラ26の回転を開始しシートを送る。
このときに電磁クラッチ2を励磁して給紙ローラ4も所
定時間回転させてループを形成した状態でシートを送る
ことによりシートに加わるバックテンションを小さく抑
えることができる。
【0046】この電磁クラッチ2の励磁と同時にソレノ
イド9を吸引し、ソレノイドリンク10を介して揺動ア
ーム6を引き上げる。揺動アーム6の回転によりストッ
パ部6−1が第2のラッチ部11−2bから外れるた
め、図8に示すように付勢アーム22のアーム部22−
1により付勢されているカムギア11が回転を開始す
る。カムギア11の回転は図9に示すように付勢アーム
22のアーム部22−1により回転が規制されて停止す
る。このようにカムギア11が一時的に停止される理由
も前記中板を上昇させるときの停止と同じであり、カム
ギア11が急速に回転し過ぎてしまうことを防止するた
めである。そして、ソレノイド9の吸引の解除により揺
動アーム6が下降してカムギア11のギア11−4に揺
動ギア7が噛み合い駆動が伝達される。
【0047】カムギア11が回転すると、図10に示す
ように、カムギア11の第1カム11−1が中板コロ1
4を介して中板12を押し下げる。中板12の下降によ
り中板12の裏面でメインパッドアーム17を押し下げ
ることにより分離パッド18を給紙ローラ4から離間さ
せて分離圧が解除される。これにより送り出されている
シートにバックテンションが加わるのを抑えることがで
きる。
【0048】また、重送防止爪20は中板コロホルダ1
3によりレバー部20−1が押し下げられることにより
重送防止位置に回動して立ち上がる。このときにはまだ
シートSが給紙ローラ4を抜けておらず図10に示すよ
うな状態にあるため、重送防止爪20は送り出されてい
るシートSの下面を擦りながら移動することになり、分
離パッド18の分離圧が解除された後に連れ重送されて
進み出す2枚目以降のシートの移動を規制することがで
きる。また、重送防止爪20は下流側から上流側に向け
て回転するため、2枚目以降のシートを中板12に積載
されていた位置まで押し戻す。これにより、シートの先
端は常に中板12の正規の積載位置に整合されるため、
次の給紙時にシート先端のずれによる分離不良や給紙タ
イミングのずれによる搬送不良等の発生を防止すること
ができる。
【0049】その後カムギア11の回転が進み、給紙ス
タート前の位置近くまで戻ると、再び第2カム11−2
の第1のラッチ部11−2aにより揺動アーム6が持ち
上げられて揺動ギア7がカムギア11のギアから外れ駆
動伝達が遮断される。カムギア11は中板コロ14から
受ける力により回転し、再び図2に示すように、揺動ア
ーム6のストッパ部6−1がカムギア11の第2カム1
1−2の第1のラッチ部11−2aに係合することによ
り回転が規制される。これによって初期の状態に戻る。
【0050】以上が1枚のシートを送り出す場合の動作
であり、連続して給紙を行う場合にはこの動作が繰り返
し行われる。
【0051】ここで、重送防止爪20を確実に作動させ
るための構成を説明する。これは、中板に積載されるシ
ートの量が多い場合には、中板の移動量が少なくなるた
め重送防止爪20の移動量を十分に確保することができ
なくなり、重送防止が図れなくなることを防ぐためのも
のである。
【0052】そして、中板コロホルダ13は中板12の
シート支持面から上側には回動でき、下側には回動でき
ないように中板12に揺動自在に支持させることにより
この問題を解決している。この構成の作用を説明する。
【0053】図11に示すように、中板12に積載され
たシートの量が多い場合には、中板12が上昇可能な位
置にカムギア11が回転したときにシートが給紙ローラ
4に当接して中板12の上昇を規制するため、中板12
自身はほとんど上昇していない。しかし、中板コロホル
ダ13は中板12に揺動自在に支持されているため、中
板コロホルダ13と中板コロ14だけが中板12とは関
係なく揺動することができる。したがって、重送防止爪
20のレバー部20−1が爪バネ21により回転するの
を許容することができるため、重送防止爪20の移動量
を十分に確保することができる。これにより、中板12
に積載されるシートの量に関係なく重送防止爪20の動
作を確実に行わせることができる。
【0054】つづいて、図12を用いて本発明の第2の
実施例を説明する。本実施例は、給紙軸3上に重送防止
爪20を揺動させるための専用のカム50を設けたもの
である。他の構成については第1の実施例と同一である
ため説明は省略する。
【0055】装置本体のフレームに回転可能に重送防止
爪20を備えた支持軸20aを設け、支持軸20aの一
端にカムフォロア51が設けられている。カムフォロア
51はバネ52により専用カム50に摺接しており、給
紙軸3の回転に応じて専用カム50が回転し重送防止爪
20を揺動させる。
【0056】なお、このように、専用のカム50を用い
て重送防止爪20を揺動させるようにすれば、中板12
の昇降タイミングとは関係なく重送防止爪20を揺動さ
せることができるため、より広い範囲でタイミングの設
定が可能となる。
【0057】つぎに上記実施例のシート給送装置Aを備
えた画像形成装置の一例を図4に基づいて概略説明す
る。
【0058】図4において、シート給送装置Aの下流側
にはレジストローラ対26が設けられており、レジスト
ローラ対26では画像形成手段のタイミングに合わせて
シートを送り出す。画像形成手段には、ドラムカートリ
ッジ27、転写ローラ28等の画像をシートに転写する
手段と、ドラムカートリッジ27のドラムにレーザーを
照射するスキャナーユニット29と、シートに転写され
た画像を定着させる定着ユニット30等が配置されてい
る。
【0059】画像形成手段により画像が形成されたシー
トは搬送ローラ対31,32により搬送され、排紙ロー
ラ対33により排紙トレイ34上に排出される。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
重送防止部材は摩擦分離手段が給送回転体から離間した
ときに下流側からシート積載手段に向かって移動するこ
とにより連れ重送したシートをシート積載手段に押し戻
して中板上の元の位置に戻す。これにより、つぎの給紙
時に確実に分離が行え、且つ給送タイミングも変わるこ
とがないため安定したシートの給送が行える。
【0061】また、中板の昇降に連動して摩擦分離手段
と給送回転体の圧接、離間の動作及び重送防止部材の回
動動作を行わせることにより、それぞれの動作のタイミ
ングがずれることがなく、安定したシートの分離給送が
行える。また、構成を簡略化できるため、装置コストの
低減及び小型化を図ることもできる。
【0062】さらに、重送防止部材が送り出されたシー
トに摺接して連れ重送したシートを押し戻すため、確実
な重送防止が行えるため、信頼性の高いシート給送装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート給送装置の第1の実施例を示す
斜視図
【図2】図1に示したシート給送装置の側面図
【図3】図1に示したシート給送装置に設けられている
カムギアの斜視図
【図4】本発明のシート給送装置が設けられている画像
形成装置の一例を示す概略図
【図5】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図6】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図7】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図8】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図9】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図10】図1に示したシート給送装置の動作を示す図
【図11】図1に示したシート給送装置において、中板
に積載されるシートが多い場合の状態を示した図
【図12】本発明のシート給送装置の第2の実施例を示
す側面図
【図13】従来のシート給送装置の一例の断面図
【図14】図13に示したシート給送装置に設けられて
いる中板を上下動させるための駆動系を示す図
【符号の説明】
4 給紙ローラ(給送回転体) 12 中板(シート積載手段) 18 分離パッド(摩擦分離手段) 20 重送防止爪(重送防止部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載したシート積載手段から送
    り出されたシートを分離手段により分離して一枚ずつシ
    ートを送り出すシート給送装置において、 前記分離手段は、シートを送る給送回転体と、該給送回
    転体に圧接、離間可能に設けられ、圧接した状態のとき
    にその間でシートを分離する摩擦分離手段と、前記給送
    回転体と摩擦分離部材とが離間したときにシートの搬送
    パス中に突出して連れ重送するシートの進行を規制する
    重送防止部材と、を有し、 前記重送防止部材を前記搬送パス中に突出させた状態で
    下流側から前記シート積載手段に向けて移動させること
    を特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート積載手段はシートを積載して
    昇降自在な中板を備え、前記摩擦分離手段は前記中板の
    上昇に連動して前記給送回転体に圧接し、中板の下降に
    連動して給送回転体から離間するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記重送防止部材は前記中板の先端側で
    シートの送り方向に回動自在に設けられ、前記中板の下
    降に連動して搬送パス中に突出しない待機位置に移動
    し、中板の上昇時に回転して搬送パス中に突出した重送
    防止位置に移動し、待機位置から重送防止位置に回転す
    るときに重送したシートを中板上に押し戻すことを特徴
    とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記重送防止部材は、分離されて送り出
    されているシートに摺接することにより重送するシート
    の進行を規制することを特徴とする請求項3に記載のシ
    ート給送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    シート給送装置と、 前記シート給送装置により送り出されたシートに画像を
    形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10181905A (ja) * 1996-10-22 1998-07-07 Seiko Epson Corp 給紙装置
JPH10181904A (ja) * 1996-10-22 1998-07-07 Seiko Epson Corp 給紙装置
JPH1135180A (ja) * 1997-07-11 1999-02-09 Seiko Epson Corp 給紙装置
JPH1179416A (ja) * 1997-09-12 1999-03-23 Seiko Epson Corp 給紙装置
JPH11147625A (ja) * 1996-10-22 1999-06-02 Seiko Epson Corp 給紙装置

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