JPH08216787A - 車輌のミラーステーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第１に、バックミラー等の揺動機構用のワイ
ヤリングハーネスの基端側が、外部に露出せず外部から
遮へいされており、見栄えが良く外観に優れると共に、
第２に、いたずら等により、ワイヤリングハーネスの基
端側が切断されることもない等、安全面にも優れた、車
輌のミラーステーの取付構造を提案する。 【構成】 ミラーハウジングは、キャブのドア３等から
外方に突出位置し、バックミラーと揺動機構付となって
いる。そして、この取付構造にあっては、このようなミ
ラーハウジングを保持するミラーステー４の端部６が、
ドア３等の外板９の貫通穴１６から挿入され、外板９と
内板１２間の間隙空間１３内にて、ブラケット１７に取
付けられている。そして、先端がミラーハウジングの揺
動機構に接続されたワイヤリングハーネスＨの基端が、
この間隙空間１３内において、ミラーステー４の端部６
から導出され、電源コネクター１４に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車輌のミラーステーの
取付構造に関する。すなわち、車輌のキャブから外方に
突出位置したミラーハウジングを保持するミラーステー
の取付構造、に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３および図４は、この種従来例の車輌
のミラーステーの取付構造を示し、図３は要部を拡大し
た側断面図であり、図４の（１）図はドアの正面図、図
４の（２）図はドアの側面図、図４の（３）図はミラー
ステーの斜視図である。図４にも示したようにミラーハ
ウジング１は、外面にバックミラー２が取付けられると
共に、内部にモーター等の揺動機構（図示せず）を備
え、もって少なくともバックミラー２がリモートコント
ロール方式で揺動可能となっている。又ミラーハウジン
グ１は、車輌のキャブのドア３等から外方に突出位置し
ており、このようなミラーハウジング１を保持するミラ
ーステー４は従来、上下の端部５，６が取付ブラケット
部７，８にて、それぞれ、キャブのドア３等の外板９外
側に取付けられていた。

【０００３】そして図３に示したように、パイプ状をな
すミラーステー４内に、ワイヤリングハーネスＨが挿通
されていた。このワイヤリングハーネスＨは、先端が、
ミラーハウジング１内のモーター等の揺動機構に接続さ
れると共に、基端側が、ミラーステー４の下側の端部６
の導出穴１０から、一旦外に導出された後、外板９に穿
設された導入穴１１から、ドア３等の外板９と内板１２
間の間隙空間１３内へと、導かれていた。そしてワイヤ
リングハーネスＨの基端は、この間隙空間１３内にて電
源コネクター１４に接続されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、従来の車輌のミラーステー４の取付構造にあって
は、上述したように、ミラーステー４の端部６が、キャ
ブのドア３等の外板９外側に取付けられており、ワイヤ
リングハーネスＨの基端側が、このミラーステー４の端
部６から一旦外に導出された後、ドア３等の外板９内側
の間隙空間１３へと導かれていた。そこで第１に、ワイ
ヤリングハーネスＨの基端側が、ドア３等の外板９から
外部に露出しており、外部からまる見えであり見栄えが
悪い等、外観面に問題が指摘されていた。第２に、この
ようにワイヤリングハーネスＨの基端側が外部に露出し
ていたので、外部からのいたずら等により、ワイヤリン
グハーネスＨが切断されることが多々ある等、安全性に
も問題が指摘されていた。

【０００５】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、ミラ
ーステーの端部を、キャブの外板の貫通穴から挿入し
て、外板と内板間の間隙空間内にてブラケットに取付け
ると共に、同間隙空間内にて、バックミラー等の揺動機
構用のワイヤリングハーネスの基端を、ミラーステーの
端部から導出して電源コネクターに接続するようにした
ことにより、第１に外観が向上し、第２に安全性も向上
する、車輌のミラーステーの取付構造を提案することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
取付構造は、車輌のキャブから外方に突出位置したミラ
ーハウジングを保持する、ミラーステーの取付構造に関
する。該ミラーハウジングは、外面にバックミラーが取
付けられると共に、内部にモーター等の揺動機構を備
え、もって少なくとも該バックミラーがリモートコント
ロール方式で揺動可能となっており、該ミラーステー
は、該ミラーハウジングを保持すると共にパイプ状をな
し、先端が該揺動機構に接続されたワイヤリングハーネ
スが挿通されている。そしてこの取付構造は、該キャブ
の外板に穿設され該ミラーステーの端部が挿入される貫
通穴と、該貫通穴に対応して該キャブの外板と内板間の
間隙空間内に突設され、該ミラーステーの端部が取付け
られるブラケットと、該間隙空間内において、該ミラー
ステーの端部から導出された前記ワイヤリングハーネス
の基端に接続される電源コネクターと、を有してなる。

【０００７】

【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。ミラーハウジングは車輌のキャブから
突出位置し、バックミラーと揺動機構付となっている。
そしてこの取付構造では、このミラーハウジングを保持
するミラーステーの端部が、キャブの外板の貫通穴から
挿入され、外板と内板間の間隙空間内にてブラケットに
取付けられている。これと共に、先端がミラーハウジン
グの揺動機構に接続されたワイヤリングハーネスの基端
が、この間隙空間内にて、ミラーステーの端部から導出
され電源コネクターに接続されている。そこで第１に、
このワイヤリングハーネスの基端側は、外部に露出せず
外部から遮へいされており、外観面に優れている。第２
に、これと共に外部からのいたずら等により、ワイヤリ
ングハーネスの基端側が切断されることもなく、安全面
に優れている。

【０００８】

【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図１および図２は本発明の実施
例を示し、図１は要部を拡大した側断面図であり、図２
の（１）図はドア３の正面図、（２）図はドア３の側面
図、（３）図はドア３の背面図、（４）図はミラーステ
ー４の斜視図である。

【０００９】この取付構造は、車輌のキャブのドア３等
から外方に突出位置したミラーハウジング１を保持す
る、ミラーステー４の取付構造に関する。まず図２に示
したように、このミラーハウジング１は、外面にバック
ミラー２が取付けられると共に、内部にモーター等の揺
動機構（図示せず）を備え、もって少なくともバックミ
ラー２がリモートコントロール方式で揺動可能となって
いる。又、このミラーステー４は、このようなミラーハ
ウジング１を保持すると共にパイプ状をなし、先端が揺
動機構に接続されたワイヤリングハーネスＨが挿通され
ている。

【００１０】まず、このようなミラーハウジング１やミ
ラーステー４について、更に詳述する。このミラーハウ
ジング１は、内側の外面にバックミラー２が取付けられ
ると共に、内部にモーター等の電動式の揺動機構を内蔵
し、図示例では、バックミラー２が上下や左右に、リモ
ートコントロール方式にて揺動，振動可能となってい
る。なお図示例によらず、バックミラー２のみならず、
ミラーハウジング１が全体的に揺動，振動するものも可
能である。そして、このようなミラーハウジング１は、
トラック等の車輌において、キャブの例えば運転席側の
右側のドア３から外方に突出位置され、運転者がこれを
視認可能となっている。次にミラーステー４はその中央
部付近にて、このようなミラーハウジング１を上述した
位置に保持するものであり、折曲されたパイプ等を用い
てなり、上側の端部５が、キャブのドア３の外板９の上
端部に対し取付ブラケット部７を用いつつ、縦軸にて前
後に揺動可能に取付けられている。又、ミラーステー４
の下側の端部６は、後述する取付構造にて、キャブのド
ア３の上下方向の中央部付近に対し、前後に揺動可能に
取付けられている。もって、ミラーステー４そしてミラ
ーハウジング１は、運転者がバックミラー２を視認する
のに最適な位置へと、適宜前後に手動にて揺動可能とな
っている。なお図２の（４）図中、１５はミラーステー
４の上下の端部５，６に設けられた、揺動回転用の縦穴
である。

【００１１】そして、このようなミラーステー４の中央
付近つまりミラーハウジング１付近から、下側の端部６
にかけては、内部にワイヤリングハーネスＨが挿通され
ている。そしてワイヤリングハーネスＨは、先端が、ミ
ラーハウジング１に内蔵された揺動機構に接続されると
共に、基端が、後述により電源コネクター１４に接続さ
れてなり、揺動機構の駆動，制御用のケーブル配線より
なる。

【００１２】そして、このミラーステー４の取付構造
は、図１等に示したように、キャブのドア３等の外板９
に穿設され、ミラーステー４の下側の端部６が挿入され
る貫通穴１６と、この貫通穴１６に対応して、キャブの
ドア３等の外板９と内板１２間の間隙空間１３内に突設
され、ミラーステー４の端部６が取付けられるブラケッ
ト１７と、間隙空間１３内において、ミラーステー４の
端部６から導出されたワイヤリングハーネスＨの基端に
接続される電源コネクター１４と、を有してなる。

【００１３】このような、ミラーステー４の取付構造に
ついて更に詳述する。まず貫通穴１６は、ドア３等の外
板９に穿設されており、ミラーステー４の端部６が挿入
可能な縦寸法を備えてなると共に、ミラーステー４が揺
動可能な横寸法を備えた、横長穴状をなし、シール用で
弾性を備えたゴム製のグロメット１８が、この貫通穴１
６とミラーステー４の端部６間に介装されている。次に
ブラケット１７は、図示例では内板１２側に固定され、
もって外板９と内板１２間の間隙空間１３内に突設され
ると共に、上述した外板９の貫通穴１６に対応位置して
いる。そして、貫通穴１６から挿入されたミラーステー
４の端部６が、その縦穴１５（図２の（４）図参照）を
利用しつつこのブラケット１７に対し、スペーサーを介
装しつつボルト１９とナット２０にて、縦軸にて揺動可
能に取付けられている。図中２１は、このようなボルト
１９やナット２０の締め付け用の作業穴であり、２２
は、締め付け用の工具である。次に電源コネクター１４
は、このような間隙空間１３内に配され、車輌の電源側
・内部側のワイヤリングハーネスＨに連結されると共
に、ミラーステー４の端部６から導出穴１０を介し導出
されたワイヤリングハーネスＨの基端に、結線され接続
されている。なお、図２中Ｗは窓ガラス、Ｄはディビジ
ョンバーである。

【００１４】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このミラーハウジング
１は、車輌のキャブのドア３等から外方に突出位置し、
バックミラー２と揺動機構付となっている（図２を参
照）。そして、この取付構造にあっては、このようなミ
ラーハウジング１を保持するミラーステー４の端部６
が、キャブのドア３等の外板９の貫通穴１６から挿入さ
れ、外板９と内板１２間の間隙空間１３内にて、ブラケ
ット１７に取付けられている。これと共に、先端がミラ
ーハウジング１の揺動機構に接続されミラーステー４内
を挿通されたワイヤリングハーネスＨの基端が、このよ
うな間隙空間１３内において、ミラーステー４の端部６
から導出され、電源コネクター１４に接続されている。
そこで、この車輌のミラーステー４の取付構造にあって
は、次の第１，第２のようになる。

【００１５】第１に、バックミラー２等の揺動機構用の
ワイヤリングハーネスＨの基端は、上述したように、キ
ャブのドア３等の外板９と内板１２間の間隙空間１３内
において、ミラーステー４の端部６から導出され電源コ
ネクター１４に接続されている。もって、このワイヤリ
ングハーネスＨの基端側は、ドア３等の外板９から外部
へは露出せず外部からは完全に遮へいされており、この
車輌のミラーステー４の取付構造は、外観に優れてい
る。第２に、このようにワイヤリングハーネスＨの基端
側が、外部に露出せず外部から遮へいされているので、
外部からのいたずら等により、ワイヤリングハーネスＨ
が切断されることもない。もって、この車輌のミラース
テー４の取付構造は、安全面にも優れている。

【００１６】

【発明の効果】本発明に係る車輌のミラーステーの取付
構造は、以上説明したように、ミラーステーの端部を、
キャブの外板の貫通穴から挿入して、外板と内板間の間
隙空間内にてブラケットに取付けると共に、同間隙空間
内にて、バックミラー等の揺動機構用のワイヤリングハ
ーネスの基端を、ミラーステーの端部から導出して電源
コネクターに接続するようにしたことにより、次の効果
を発揮する。

【００１７】第１に、外観が向上する。すなわち、この
ワイヤリングハーネスの基端側は、前述したこの種従来
例のように外部に露出せず、外部から遮へいされてお
り、見栄えが良く外観に優れている。

【００１８】第２に、安全性も向上する。すなわち、こ
のワイヤリングハーネスの基端側は、前述したこの種従
来例のように外部に露出しないので、いたずら等によ
り、ワイヤリングハーネスが切断されることもない等、
安全面にも優れている。このように、この種従来例に存
した問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果は、
顕著にして大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る車輌のミラーステーの取付構造の
実施例を示す、要部を拡大した側断面図である。

【図２】同実施例を示し、（１）図はドアの正面図、
（２）図はドアの側面図、（３）図はドアの背面図、
（４）図はミラーステーの斜視図である。

【図３】従来例の車輌のミラーステーの取付構造を示
す、要部を拡大した側断面図である。

【図４】同従来例を示し、（１）図はドアの正面図、
（２）図はドアの側面図、（３）図はミラーステーの斜
視図である。

【符号の説明】

１ ミラーハウジング ２ バックミラー ３ ドア（キャブ） ４ ミラーステー ６ 端部 ９ 外板 １２ 内板 １３ 間隙空間 １４ 電源コネクター １６ 貫通穴 １７ ブラケット Ｈ ワイヤリングハーネス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輌のキャブから外方に突出位置したミ
   ラーハウジングを保持するミラーステーの取付構造であ
   って、 該ミラーハウジングは、外面にバックミラーが取付けら
   れると共に、内部にモーター等の揺動機構を備え、もっ
   て少なくとも該バックミラーがリモートコントロール方
   式で揺動可能となっており、該ミラーステーは、該ミラ
   ーハウジングを保持すると共にパイプ状をなし、先端が
   該揺動機構に接続されたワイヤリングハーネスが挿通さ
   れており、 前記取付構造は、該キャブの外板に穿設され該ミラース
   テーの端部が挿入される貫通穴と、該貫通穴に対応して
   該キャブの外板と内板間の間隙空間内に突設され、該ミ
   ラーステーの端部が取付けられるブラケットと、該間隙
   空間内において、該ミラーステーの端部から導出された
   前記ワイヤリングハーネスの基端に接続される電源コネ
   クターと、を有してなることを特徴とする車輌のミラー
   ステーの取付構造。