JP4103317B2 - 車両用ミラー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外部、例えば足下を照らすフットランプを一体的に備えた車両用ミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平8−108799号公報等で知られているように、自動車のドアミラーの底面部に足下を照らすフットランプを組付けた例は知られている。すなわち、ドアミラーの底面部に窓を形成し、その窓の内部に下からバルブを差し込んで取付け、最後に窓をレンズで塞いだ構造になっている。このようなフットランプは、自動車に乗る前に予めリモートコントロールにより、ミラーを回転させて起こした状態にすると共に、フットランプにより乗員の足下を明るく照らせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、バルブを下から取付けていたため、走行時の振動等により、バルブがゆるむおそれがある。そのため従来は、このようなバルブのゆるみを防止するために、バルブの取付強度を高めに設定していた。従って、バルブを最初に取付ける際に大きな力を要し、バルブの取付作業性が面倒であった。
【0004】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、ランプのバルブの取付作業が容易で且つバルブを正確な位置に取付けることができる車両用ミラーを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、後側にミラーを保持したミラーハウジングに、外部を照らすランプを配置した車両用ミラーであって、前記ランプは、ミラーハウジング内に取付けられた上下方向に貫通する筒状内面を有するソケット部と、該ソケット部内に上から挿入されるバルブとを備え、ソケット部の内面には段部が突出形成され、バルブの側面には段部の上面に当接する突起が形成され、前記ソケット部の内面が円筒状で、突起がソケット部の内径に相応する外径の円板形状をしている。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、バルブをソケット部に上から取付ける構造にし、バルブに形成した突起をソケット部の内面に形成した段部の上面に当接させた。従って、突起と段部との当接により、バルブが下に脱落することがないため、バルブとソケット部との間には大きな取付強度を発生させる必要がなく、バルブの取付けが容易である。また、突起と段部との当接により、バルブの上下位置も正確に決められる。また、ソケット部の内径と突起の外径とが相応しているため、バルブのソケット部内における水平方向での位置も正確に決定されると共に、バルブが水平方向でガタつくこともない。
【0009】
請求項記載の発明は、バルブの上部にバルブホルダが形成され、該バルブホルダの上端を弾性グロメットを介してソケット部の上端部に取付けた。
【0010】
請求項記載の発明によれば、バルブホルダの上端を弾性グロメットを介してソケット部の上端部に取付けたため、ソケット部内への防水と、バルブの防振と、バルブの保持の3つの作用が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施例を図1〜図6に基づいて説明する。この実施形態では、乗用車の左側のドアに取付けられるドアミラー1について説明するが、車両としてはトラックでも良く、取り付けられる場所は、フェンダーパネルでも良い。
【0012】
ドアミラー1は、ミラー本体21を支持した後側が開口した湾曲容器形状のミラーハウジング2を備えている。このミラーハウジング2の車幅方向外側端は、後側へ回り込んだ状態になっており、このミラーハウジング2の前面から車幅方向外側端にかけて、車幅方向外側が開放した横長の切欠部3が形成されている。この切欠部3には、切欠部3に相応する横長形状のサイドターンランプ4が後側から取付けられている。サイドターンランプ4の表面と、ミラーハウジング2の前面は面一状態となり、ドアミラー1の見映えが良くなると共に、走行時における風切音の発生を防止する効果もある。このようにミラーハウジング2の前面から車幅方向外側端にかけて取付けられるサイドターンランプ4は、後続車や対向車にとって視認性がよく、安全走行の面においても望ましい。
【0013】
切欠部3にサイドターンランプ4が取付けられた後に、ミラーハウジング2の内部には、各種の機構が後側から順に取付けられる。すなわち、サイドターンランプ4が取付けられた後に、ユニットブラケット5が取付けられる。ユニットブラケット5には、上下方向に貫通する筒状内面を有するソケット部6が形成され、該ソケット部6にはバルブ7が上から挿入され、このソケット部6とバルブ7とで、ランプとしてのフットランプ8が構成されている。
【0014】
バルブ7は、上側に円筒状のバルブホルダ9を有し、そのバルブホルダ9の上部には、ゴム製の弾性グロメット10が嵌装されている。バルブ7に給電するためのハーネス11は、この弾性グロメット10を通過して外部に延びている。ソケット部6は、円筒状の内面を有し、その途中には、段部12が突出形成されている。また、バルブホルダ9の側面には、「円板の突起」としての円周フランジ13が形成され、前記段部12の上面に当接している。この円周フランジ13の外径は、ソケット部6の内径に相応しており、円周フランジ13の周縁が、ソケット部6の内面にほぼ当接した状態になっている。
【0015】
また、バルブホルダ9の上部に嵌装されている弾性グロメット10も、ソケット部6の上端部の内側に挿入され、該弾性グロメット10を介してバルブホルダ9の上端部がソケット部6の上端部に取付けられた状態になっている。
【0016】
バルブ7は、下側からレンズ14により覆われ、このレンズ14は、ミラーハウジング2の底面部に形成された窓15に臨まされている。窓15の周縁とレンズ14との隙間は、パッキン16により塞がれている。バルブ7の光は、レンズ14を介して窓15から下方へ照射され、自動車に乗降する人の足下を照らすことができる。
【0017】
このフットランプ8が組み付けられたユニットブラケット5には、アクチュエータ18を介してミラー17が取付けられ、アクチュエータ18により、ミラー17の角度を自由に変化させられるようになっている。
【0018】
この実施形態によれば、バルブ7をソケット部6に上から取付ける構造にし、バルブ7に形成した円周フランジ13をソケット部6の内面に形成した段部12の上面に当接させた。従って、円周フランジ13と段部12との当接により、バルブ7が下に脱落することがないため、バルブ7とソケット部6との間には大きな取付強度を発生させる必要がなく、バルブ7の取付けが容易である。また、円周フランジ13と段部12との当接により、バルブ7の上下位置も正確に決められる。更に、ソケット部6の内径と円周フットランプ13の外径とが相応しているため、バルブ7のソケット部6内における水平方向での位置も正確に決定されると共に、バルブ7が水平方向でガタつくこともない。加えて、バルブホルダ9の上端を弾性グロメット10を介してソケット部6の上端部に取付けたため、ソケット部6内への防水と、バルブ7の防振と、バルブ7の保持の3つの作用が得られる。
【0019】
【発明の効果】
この発明によれば、バルブをソケット部に上から取付ける構造にし、バルブに形成した突起をソケット部の内面に形成した段部の上面に当接させた。従って、突起と段部との当接により、バルブが下に脱落することがないため、バルブとソケット部との間には大きな取付強度を発生させる必要がなく、バルブの取付けが容易である。また、突起と段部との当接により、バルブの上下位置も正確に決められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアミラーを後ろから見た斜視図。
【図2】図1のドアミラーを前から見た斜視図。
【図3】図1のドアミラーを下から見た図。
【図4】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図5】図4の光源の側面に形成された円周フランジを示す断面図。
【図6】図1のミラーハウジング内に取付けられるユニットブラケットを示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 ドアミラー(ミラー)
2 ミラーハウジング
3 切欠部
4 サイドターンランプ
5 ユニットブラケット
6 フットランプ(ランプ)
7 バルブ
8 フットランプ
9 バルブホルダ
10 弾性グロメット
11 ハーネス
12 段部
13 円周フランジ(突起)
14 レンズ
15 窓
16 パッキン
17 ミラー

Claims (2)

  1. 後側にミラーを保持したミラーハウジングに、外部を照らすランプを配置した車両用ミラーであって、
    前記ランプは、ミラーハウジング内に取付けられた上下方向に貫通する筒状内面を有するソケット部と、該ソケット部内に上から挿入されるバルブとを備え、ソケット部の内面には段部が突出形成され、バルブの側面には段部の上面に当接する突起が形成され、
    前記ソケット部の内面が円筒状で、突起がソケット部の内径に相応する外径の円板形状をしていることを特徴とする車両用ミラー。
  2. 請求項記載の車両用ミラーであって、
    前記バルブの上部にバルブホルダが形成され、該バルブホルダの上端を弾性グロメットを介してソケット部の上端部に取付けたことを特徴とする車両用ミラー。
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