JPH08215660A - 生ごみ処理機 - Google Patents

生ごみ処理機

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JPH08215660A
JPH08215660A JP7026688A JP2668895A JPH08215660A JP H08215660 A JPH08215660 A JP H08215660A JP 7026688 A JP7026688 A JP 7026688A JP 2668895 A JP2668895 A JP 2668895A JP H08215660 A JPH08215660 A JP H08215660A
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JP
Japan
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tank
food waste
exhaust passage
air
processing tank
Prior art date
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Application number
JP7026688A
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English (en)
Inventor
Seiichi Abe
誠一 阿部
Yasuhiro Shindo
泰宏 進藤
Shoichi Kitahata
正一 北畠
Minoru Watanuki
稔 綿貫
Kazuaki Aoki
和昭 青木
Atsuko Kobayashi
敦子 小林
Akihiro Minagawa
昭宏 皆川
Kosuke Tanaka
孝介 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 生ごみ処理機の使い勝手の向上に関するもの
で、処理の段階で発生する臭気を含む水蒸気を中和しつ
つ脱臭してから機外に排出させ、環境への影響を軽減し
衛生的な装置を提供する。 【構成】 撹拌腕をもつ処理槽2に、処理槽内の蒸気を
含む暖気を槽外に導く第1の排気路、第2の排気路を連
設し、排気路の途中等に中和装置、加熱装置26、脱臭
器27、送風機等を設け、処理槽2内から排気路に流入
する蒸気を含む暖気を、中和装置でPH5以上に中和
し、加熱装置で加熱して露点温度までの温度降下を防止
し、脱臭器への流入空気量を増加する。脱臭器の酸化鉄
と酸化マンガンで臭気を吸収、分解して脱臭し排出口2
4から外部に排出する。送風機は生ごみ処理機の蓋14
の開放動作に連動し、蓋の開放で噴出する臭気を排気路
方向へ吸気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭の台所、厨房等
で発生する厨芥およびその他の水分を比較的多く含む廃
棄物、所謂生ごみ類を対象とした比較的小形で簡便且
つ、衛生的に使用できる生ごみ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種生ごみ処理機として、特開平5−
317835号公報に生ごみ処理装置が開示されてい
る。以下図9を用いて開示されている生ごみ処理装置の
構造を説明する。生ごみ処理装置31は生ごみ処理槽3
2、及び処理槽上部を蓋する蓋体33を有し、凝縮部3
4、および処理槽32内を加熱する加熱装置35(ここ
ではマイクロ波発振器)、脱臭器36等を備えている。
そして、使用者がこの生ごみ処理装置を使用する場合に
は、先ず蓋体33を開いて、投入口37より生ごみを処
理槽32内に投入する。この時、処理槽32内の温度は
温度検出器38によって計測されており、投入作業にあ
たり蓋を開放することにより処理槽32内の温度が設定
値より下がれば温度検出器38がそれを検出し、加熱装
置35を始動させ、処理槽内を加熱し、生ごみが含む水
分を蒸発させ生ごみを効率良く乾燥減量化処理する構成
となっている。すなわち、処理槽32内で発酵するごみ
から発生する臭気は水蒸気に含まれ、凝縮部34を経由
し、水となって外部に排出されたり、脱臭器36を経由
して脱臭された空気として部屋内に戻される構造となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、開示されてい
る生ごみ処理装置は、蓋体33を開放して次の生ごみを
投入しようとすると、処理槽32内は100℃〜130
℃に加熱されていることにより、処理槽32内の臭気を
含む蒸気は開放部分から噴き出した。この装置において
は、吸込ファン42により処理槽32内の水蒸気は凝縮
部34側に吸引される構成をとっているが、蓋体33開
放時の臭気を含む蒸気上昇を防止する考慮は施されてい
ないので、使用者は生ごみの処理時に出る腐敗臭を吸引
して、耐えられない不快感を味わうことになってしまう
不都合が発生した。また、腐敗臭を除去する手段とし
て、脱臭器の他に凝縮装置を準備して処理槽内の臭いを
除去しているが、蓋体を開けた時、使用者が感じる臭い
は、処理槽内に溜っている臭いであり、この臭気を排除
することはできなかった。
【0004】そこで、この発明は生ごみの処理の段階で
発生する臭気を効果的に除去すると共に、生ごみを効率
良く乾燥、小型化処理し、さらに、使用者が新たなごみ
の投入時に不快感を味わうことのない衛生的な生ごみの
処理装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の生ごみ処理機
は、被処理物を上流側から下流側に搬送途上破砕、分解
処理してコンポスト化する処理槽と、処理槽の最下流側
に連結され、処理槽から流下する空気を中和する中和手
段と流下する空気を加熱する加熱手段と流下する空気か
ら臭気成分を除去する脱臭手段とを配設した処理槽内の
空気を機外に排出する排出口に導く排気路を具備する。
そして、中和手段はペレット状炭酸カルシュームよりな
り排気路の処理槽との連結部近傍に配設され、脱臭手段
は酸化鉄と酸化マンガンを主成分とする通気孔を形成し
た(ハニカム形状)板体で構成し、加熱手段は脱臭手段
より上流側に配設し、流下する空気を加熱し脱臭手段へ
の空気の流下量を確保する構成を具備する。送風手段を
具備する生ごみ処理機は上蓋の開閉に連動(送風力を可
変とし、蓋の開時は通常の送風力より強く作動、あるい
は処理槽の蓋の開時に先行して作動)して送風手段を作
動させる構成を具備する。
【0006】
【作用】処理槽内に投入された生ごみ(被処理物)は破
砕され、発酵処理される。発酵処理された被処理物はコ
ンポスト化されて排出する。発酵処理の際発生する臭気
を含む空気は、排気路側に流入し、酸性成分は中和さ
れ、流下途上温度降下した空気は加熱手段により加熱さ
れ、脱臭手段を通過途上臭気成分が酸化鉄と酸化マンガ
ンに吸着、除去され、中和された無臭の空気として機外
(大気中)等に放出される。また、排気路途上、排出口
等に送風手段を設け、新たな非処理物の投入時、蓋の
“開”に連動して、送風手段の運転を開始、投入口より
使用者側に噴き出そうとする処理槽内の臭気を送風手段
により排気路側に吸引し、生ごみ処理時に出る臭いを機
外に噴出させることがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明に係る生ごみ処理機の斜視図、図2は
生ごみ処理機の要部の正面説明図で処理槽内を示す図、
図3は生ごみ処理機の側面図を示し、特に処理槽と中和
・脱臭装置部とを示す図、図4は処理槽の斜視図、図5
は中和脱臭装置の構成説明図である。
【0008】生ごみ処理機1は処理槽2、コンポストス
トッカー3、中和・脱臭装置4等を備えている。処理槽
2は断面を半円形の円弧形状の湾曲底面5を有する中空
状箱体である。処理槽2はステンレス等の耐蝕性の良い
金属板で形成され、板と板とを重合する角隅部2a,2
bはハゼ折り構造を採用し、一方の板端が他方の板端を
包み込み固着している。この構造は溶着等の固着手段に
比較して製作途上の表面損傷がなく、耐蝕性を改良する
ことができる。湾曲底面5は点0を中心とし、半径を寸
法rとする円弧を描いたとき、湾曲底面5の下部からほ
ぼ2/3rの高さまでが湾曲面となっている。この湾曲
底面5の外壁面には処理槽2を加熱する手段としての帯
状の電気ヒータ6が湾曲面に沿って波状に貼付されてい
る。そして、処理槽2の外面に取り付けた温度検知器5
0の検知信号により図示していない制御装置は、投入さ
れた内容物による温度の降下に相当する熱量分ヒータ6
を作動させ、処理槽2の底部分を廃棄物が効率良く十分
に発酵できる温度温度(60〜80℃)に加熱,保持す
ることができるよう制御している。処理槽2内には撹拌
腕8を複数本植設した回転軸10を長手方向に架設す
る。回転軸10は湾曲底面5の中心点Oの位置に配設さ
れ、モータ等の駆動装置9にベルト12、減速機11等
を介して連絡されている。また、湾曲底面5の最下部に
は撹拌腕8に干渉しない位置に固定腕7を複数本、櫛歯
状に立設している。そして、撹拌腕8は回転時、櫛歯状
の固定腕7間をオーバーラップするように回転する。こ
の動作により処理槽2内の生ごみは撹拌腕8と固定腕7
との間で破砕される。
【0009】処理槽2は内部を区画板30により軸方向
に第1の槽2aと第2の槽2bとに分けられている。区
画板30は処理槽2の湾曲底面5の湾曲面に沿って立設
され、撹拌腕8が回転軸10を中心にして回転したと
き、撹拌腕8先端8aよりは低い位置になる高さに設定
されている。処理槽2の上部には排出口17を開口す
る。排出口17は、下端をコンポストストッカー3に開
口する排出筒18の上端に連結し、処理槽2内で処理さ
れてコンポスト化した生ごみ(水分が除去され堆肥化さ
れたもの)が排出筒18を通り、コンポストストッカー
3内に排出されるよう形成されている。すなわち、排出
口17は回転軸10により回転する撹拌腕8の先端8a
が位置する付近とすることにより、オーバーフローした
コンポストが排出口17から排出しやすい。なお、コン
ポストストッカー3は処理槽2の下部に出し入れ自在に
配設される容器であって、収納容量によりコンポストが
溜った段階、例えば1週間に1回等の割合で装置本体か
ら取外し、コンポストを外部に捨てるようにすれば良い
ものである。処理槽2の開放上面は第1の槽2aの上部
にごみの投入口15を開口した中敷板40により閉塞さ
れている。中敷板40は投入口15に向かって漏斗状に
形成され、投入されるごみがスムーズに投入口15から
処理槽2内に落下するよう構成されている。投入口15
はバネ等の付勢手段により投入口15を閉塞する中蓋2
9により閉止されており、ごみ投入時には生ごみの重さ
によりバネの付勢力に抗して中蓋29は処理槽2側に拡
開する。生ごみ処理機1の上部は開閉自在の上蓋14に
より閉塞されている。そして、生ごみ処理機1を運転制
御する各種スイッチ類を集約した操作部16が備えら
れ、図示していない制御装置に連結している。
【0010】このように構成されている処理槽2の第1
の槽2aに投入された生ごみは第1の槽2a内で撹拌腕
8と固定腕7とにより破砕され、かつ発酵、熟成され、
比重が小さく、軽くなってゆく。そして、新たな生ごみ
が第1の槽2aに投入されると、撹拌腕8の回転運動に
合わせて軽量なごみは撹拌腕8により運搬されて区画板
30を超え第2の槽2aに入るように設定されている。
第2の槽2bに移った熟成され軽量となった生ごみは、
さらにこの槽内で熟成され、また低比重化し、第1槽の
2aから送られてくる生ごみに押し出されるようにして
撹拌腕8に掬い上げられ、排出口17より排出筒18に
案内されてコンポストストッカー3へとオーバーフロー
してゆく。
【0011】中和・脱臭装置4は処理槽2内の空気を機
外に導く排気路に配設されている。排気路は処理槽2に
併設されている。また、生ごみ処理機1の上蓋14と中
敷板40との間の側壁には処理槽2と第1の排気路21
(中和・脱臭装置4)とを連絡する吸込口23が開口し
ている。次に中和・脱臭装置4の詳細を図5を参照して
説明する。中和・脱臭装置4は外郭を形成する容器状ケ
ーシング19と、ケーシング19の内部を区画する区画
板20を備え、区画板20により内部は第1の排気路2
1、第2の排気路22を形成している。第1の排気路2
1(吸込側)は処理槽2上部に臨んでいる吸込口23に
連結され、第2の排気路22(吹出側)はごみ処理機1
の外気に開口する吹出口24に連結している。区画板2
0はケーシング19の底板から一定の間隔を開けて配設
することにより、第1の排気路21と第2の排気路22
との通路25を構成している。すなわち、吸込口23よ
り排気路21内に矢印に示す如く吸込まれる処理槽2内
の空気は、区画板20の下端に開口する通路25を通過
し、第2の排気路22側に流入し、吸出口24から大気
に排出される構成となっている。
【0012】第1の排気路21の途上であって吸込口2
3の下方には中和装置Hを配設する。中和装置Hは炭酸
カルシュームをφ0.5×5mm〜φ2×10mmのペレッ
ト状に形成し、カセット容器内に収納して構成する。炭
酸カルシュームの収容量は処理槽2から発生する酸の種
類及び酸度により左右されるが、第1の排気路21を通
過した空気中の水蒸気のPHの値が、中和装置Hの手前
ではPH3以下の場合、中和装置Hを通過することによ
りPH5以上になる程度の量とする。中和装置Hは第1
の排気路21途上であれば配設位置に制限はないが、吸
込口23からの距離が近ければ、処理槽2から流入する
水蒸気を含む暖気が中和装置H内で露点温度まで温度降
下することがなく、通過する空気中の水蒸気が中和装置
H内で凝縮してしまう不都合が防止される。
【0013】第2の排気路22には加熱装置26、触媒
入の脱臭器27、送風機28を上流側から順次配設して
いる。加熱装置26は流路内に配設され、図示せぬ電源
に接続されている。第2の排気路22には温度センサ5
5を配設し、流下する空気温度を検出して、設定温度以
下になると加熱装置26に通電して発熱させることによ
り、流下する空気を加熱する。脱臭器27は酸化鉄と酸
化マンガンを粉体で混合し、通路の空気流下方向に開口
するハニカム状の板体として構成している。混合粉体と
混合粉体との間に出来る隙間が臭気の吸着作用をなすの
で、この実施例においては通路をハニカム形状として通
過する空気との接触面積を確保して臭気の吸着効果の向
上を図っている。そして、脱臭器27に吸着された臭い
分子は酸化マンガンのもつ触媒作用によって臭気成分が
分解されて無臭化され、脱臭器27を通過した空気は確
実に無臭の空気となる。なお、脱臭器は特に触媒入のも
のを使用しなくても良いことはもちろん、形状もハニカ
ム形状でなくとも脱臭効果を有する。
【0014】送風機28はファンを回転させることによ
り吸出口24方向への空気流を起こし、吸込口23から
吸出口24への空気流を積極的に促進させる。送風機2
8は図示せぬ制御装置により、生ごみ処理装置の上蓋1
4が「開」となると作動するよう制御されている。ま
た、送風機28の運転状態は蓋閉時には、弱運転で回転
し、蓋開時には強回転になるよう設定されている。送風
機28の制御を図6に示す制御フローチャートにより説
明する。ステップ80でスタートし、ステップ81で電
源がオンかどうかの判定をする。電源がオフの場合はス
テップ82で終了する。電源がオンの場合はステップ8
3で生ゴミ処理機の上蓋14が閉塞しているかどうかの
判定をする。上蓋14が閉じているときはステップ84
に進み、送風機28の回転数を通常の回転数とする。上
蓋14が開放したときはステップ85に進み、送風機2
8の回転数を多くして送風量を多くし、排気通路方向へ
の空気流を促進させる。この制御を電源がオンしている
間継続する。
【0015】このように生ごみ処理機は蓋体14を開放
した時、先ず脱臭装置4内の送風機28が強運転されて
送風量が多くなるので、使用者が新たな生ごみを投入す
べく蓋体14を開放した時、内蓋29で処理槽2内の臭
気は遮断されてはいるが、上蓋14と中敷板40間の臭
気を含む空気は、送風機28の送風により積極的に吸込
口23より中和・脱臭装置4側に吸い込まれるので、使
用者側に届く量はほとんどなくなる。このように使用者
は不快感を味わうことなく生ごみ処理機を開閉し使用す
ることが出来る。さらに、蓋開時の送風機の運転開始を
どの時点で行うかによって臭気噴出防止効果は異なる
が、一般的には上記のように上蓋14の開放と同時に設
定している。しかし、より確実な効果とする為に10秒
〜30秒間送風機を運転させてから上蓋を開くよう設定
することも容易に実行できものである。
【0016】ここで、生ごみ処理機の制御を図8に示す
回路ブロック図により説明する。制御装置(マイクロコ
ンピュータ)は作動時間、蓋(投入口、排出口)の開
閉、処理槽の温度、排気路の温度、撹拌腕の回転等の検
出回路からの入力される信号により、各装置の駆動部に
制御信号を出力する。例えば、電源が入力されると回転
軸10の回転モータ9を駆動させる。さらに、処理槽に
配設する温度センサー50が設定温度以下を検知する
と、処理槽用ヒータ6のスイッチをオンする。排気路2
2の温度センサー55が設定温度以下を検知すると、加
熱装置26をオンする。各蓋の開放情報が入力される
と、送風機28を回転させるよう構成されている。
【0017】この実施例においては送風機は上蓋の開閉
に連動させているが、メンテナンスのための蓋を設けた
場合には、この蓋の開閉に連動させても良い。また、上
蓋が閉じた状態で破砕機構等が正常に運転されている場
合には、送風機を停止するよう制御しても良い。また、
この脱臭器27と加熱装置26との組み合わせは、脱臭
器27に中温或いは高温で触媒作用(臭い成分を臭いの
ない成分に分解する作用)が活発になる脱臭器27を使
う場合の配設例であって、低温タイプの脱臭器を使用す
る場合には、加熱装置を使用しなくてとも良い。
【0018】このように構成することにより、送風機2
8が運転を開始すると処理槽2内の臭気を含む空気は吸
込口23より第1の排気路21に流入した酸性の蒸気を
含んだ空気は中和装置Hで中和され、下部通路25を経
由し、第2の排気路22に流入する。第1の通路21を
通過途上、温度低下した臭気を含んだ空気は加熱装置2
6で加熱され、脱臭器27に流入する。ここで臭気成分
は酸化鉄と酸化マンガンに吸着・分解され、吹出口24
より大気中に排気される。このとき、脱臭器27は通過
空気との接触面積を大きく構成しているため抵抗が大き
くなり、排気通路21、22内を流れる臭気を含む空気
の流量が少なくなってしまう。空気流量が少なくなると
脱臭効率が低下するので、出来るだけ多量の空気を流す
必要がある。そこで、この装置は下流側では送風機28
が空気の移動を促し、第2の排気通路22の上流側にあ
って第1の排気通路21側から流入する空気を強制的に
加熱し、排気通路22内でドラフト効果をおこし、流れ
る空気量の拡大を図っている。
【0019】また、処理槽2内の温度は60〜80℃と
大気温と比較すると高温である。この高温の処理槽2内
の空気が排気通路21,224内に流入すると、当然6
0〜80℃の空気はケーシング19の壁面で冷却され、
吹出口24に至るまでには露点温度に達してしまう。し
かし加熱装置26が設けられているので温度の降下が防
止でき、処理槽2を出た空気は、吹出口24を出るまで
露点温度に達することなく脱臭器27を通過し吹出口2
4より機外に流出することができる。脱臭装置4は生ご
み処理機本体1の側部、すなわち操作者が操作する側か
ら離れたに側に取付けられているものである。
【0020】ここで、この実施例における生ごみ処理機
における排気量をみる。処理槽2の容量を24m3とし
たとき、吸気外気温度を30℃、排気温度を55℃とす
る(図7参照)。被処理生ごみの80%が水分とする
と、排気路21,22の温度を加熱装置26を200℃
として流入空気を加熱したとき、排気量は数1に示す式
で表される。
【数1】 さらに、この実施例に示す生ごみ処理機の排気される空
気中に含まれる水分量は、一般家庭の生ごみの発生量が
約700gとすると、その80%である560gが水分
となる。そして、数1で求めた排気量0.57m3/h
における含水量は、 0.56Kg/24m3=0.0
23m3/h 1時間当り0.023Kg 0.023Kg/h/0.57m3/h=0.04/m3 1m3当り0.04Kg 飽和温度37℃ となる。
【0021】ここで、生ごみ処理機を台所に設置すると
して、炊飯器の排出する排気量中における含水量と比較
する。1回の炊飯量を米4カップとすると、排気水分量
は120gとなる。炊飯時間を約1時間とすると、含水
量は、 0.12Kg/1h=0.12Kg/h 1時間当り0.12Kg となり、炊飯器の1時間当りの排気水分量は本発明の生
ごみ処理機の排気水分量の約5倍となる。従って、この
実施例における生ごみ処理機は排気水分量は多いが、排
気中に含まれる絶対水分量は少なく、排気温度も排気路
中の加熱装置26により高温加熱されているので、外気
が低温であっても飽和温度まで低下することなく、湯気
の発生はない。また、処理量の増大により1時間当りの
排気水分量は増大するが、排気量もそれに伴って増大す
るので、1m3当りの含水量は変わらない。
【0022】次に生ごみ処理機の動作機構について説明
する(図2,3,4参照)。処理槽2の湾曲状底部5に
発酵のための種菌Pを予め投入する。種菌Pは例えば堆
肥から採取した好気性菌種等である。先ず駆動装置を稼
働させる。回転軸10が回転している処理槽2内に、投
入口15から被処理物である生ごみを投入する。固形物
は破砕部を構成する固定腕7と回転する撹拌腕8との間
で破砕され、さらに撹拌腕8で掬い上げられる。破砕、
撹拌作用により処理槽2内において生ごみ中に酸素が供
給される。
【0023】撹拌混合、破砕の促進が進行する処理槽2
では、破砕された被処理有機物をさらに撹拌腕8により
撹拌して種菌Pを混合均一化する。好気性菌は被処理物
を発酵させ分解する。このとき底部の外面に配設された
ヒータ6は常時槽内温度を60〜80℃の適温に保持す
るように制御装置(図示せず)に制御されている。処理
槽2内の被処理物の発酵分解は加熱により作用が促進、
助長される。種菌Pは有機廃棄物を餌にして自己増殖す
るので最初の装置作動時に投入する必要があるが、装置
稼働中は常時好気性菌が存在して次に投入される被処理
物の種菌Pとなり、新たな菌の補給を必要としない。ま
た、投入口15から次の生ごみが投入されると第1の処
理槽2aから区画板30を通り越して第2の処理槽2b
へのオーバーフローが起こる。さらに、第2の処理槽2
bからオーバーフローした軽量、小型化したごみが排出
口17より排出され、コンポストストッカー3にためら
れる。
【0024】一方、ヒータ6により加熱され生ごみより
蒸散した水蒸気(臭気を含む)は、処理槽2内に溜って
いる。これら水蒸気を含む空気の処理は、電源がオンし
ている間は稼働する送風機28の吸気作用により、排出
口24方向に移動する空気が中和装置H及び脱臭器27
で処理され、水分を含む中和された無臭の空気として外
部に放出される。新たな生ごみを投入すべく蓋体14を
開放すると、蓋体14の開動作に伴って槽内の臭気を含
む蒸気が外部(使用者側)に噴き出そうとするが、蓋体
14の開動作に連動して送風機28が強運転し、噴き出
そうとする臭気を中和装置Hを含む脱臭器27側に強力
に吸引する。この作動により使用者が蓋の開放により吸
入する臭気は激減され、不快感が軽減される。
【0025】一方、排気通路(中和・脱臭装置4)2
1,22側に吸引された臭気を含む空気は中和装置Hに
て中和される。すなわち、処理槽2内から出る空気はP
H度2.5〜3.0と非常に酸性度の強いものであっ
て、このままの状態で大気中に放出されると、周囲にあ
る金属類を酸化させ、さびに至らしめるが、本発明の場
合機外に放出される空気は炭酸カルシュームを主成分と
した中和装置Hで、PH2.5〜3.0の空気をPH5
以上に中和するので、例え大気中に放出された水蒸気が
周囲の金属類に付着しても酸化させることがない。さら
に接触面積を大きくしたハニカム形状の触媒入脱臭装置
27で効率よく脱臭されるので、機外に排出される空気
は無臭で中和された水蒸気を含む空気となって、大気
(例えば部屋内)に吹き出される。しかし、この排気は
炊飯器の排出する水蒸気を含む空気の1/5の含水量で
あるので、設置場所の湿度を格別上昇させる危惧はな
い。このように、この装置により処理された生ごみは乾
燥したコンポストとなって回収されると共に、排気され
る空気は無臭で中和されており、環境に与える影響が皆
無となると共に、この実施例に示す生ごみ処理機を使用
する場合、蓋開閉に伴う臭気の噴出を軽減させ、使用者
に与える悪臭による不快感が軽減できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の生ごみ処理機は以上説明したよ
うに、破砕、分解処理を行う処理槽から放出される酸度
の高い水蒸気は直接大気中に放出されることがないの
で、環境に与える悪影響、例えば金属類の酸化等が解消
される。さらに、使用者が投入口の蓋を開けて新たな生
ごみを投入する時でも、処理槽内から使用者に向かって
臭気が噴き出すことがないので、使用に伴う不快感を味
わうことがない。又、従来技術が必要とした凝縮装置を
付帯させる必要がないので、処理機自体の小型化が達成
され、構造も簡単となり安価な生ごみ処理機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ごみ処理機の斜視図。
【図2】処理槽の要部断面説明図。
【図3】生ごみ処理機の側面説明図。
【図4】処理槽の斜視図。
【図5】中和・脱臭装置の構造説明図。
【図6】送風機の制御フローチャート。
【図7】処理槽と排気路の説明図。
【図8】制御回路のブロック図。
【図9】従来の生ごみ処理機の斜視図。
【符号の説明】
1 生ごみ処理機 2 処理槽 3 コンポストストッカー 4 中和・脱臭装置 5 湾曲底面 6 ヒータ 7 固定腕 8 撹拌腕 9 駆動装置 10 回転軸 11 減速機 12 ベルト 13 モータ 14 蓋体 15 投入口 16 操作部 17 排出口 18 排出筒 19 容器状ケーシング 20 区画板 21 第1の排気路(吸込側) 22 第2の排気路(吹出側) 23 吸込口 24 吹出口 25 開口部 26 加熱装置 27 触媒入の脱臭器 28 送風機 29 内蓋 30 仕切板 40 中敷板 P 種菌 H 中和装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿貫 稔 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の 2 株式会社日立栃木エレクトロニクス内 (72)発明者 青木 和昭 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の 2 株式会社日立栃木エレクトロニクス内 (72)発明者 小林 敦子 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 皆川 昭宏 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 田中 孝介 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の破砕手段と分解手段を有し、
    被処理物を上流側から下流側に搬送途上破砕、分解処理
    する処理槽と、処理槽の最下流側に連結され、処理槽内
    の空気を機外に排出する排出口に導く排気路とを備え、 前記排気路には排気路中を流れる空気中の酸を中和する
    中和手段と、排気路中を流れる空気を加熱する加熱手段
    と、排気路中を流れる空気から臭気成分を除去する脱臭
    手段を配設してなる生ごみ処理機。
  2. 【請求項2】 処理槽は槽内を区画する仕切板を有し、
    第1の槽と、第2の槽を形成すると共に、第1の槽は被
    処理物の搬送上流側に位置し被処理物を槽内に投入する
    投入口を備え、第2の槽は被処理物の搬送下流側に位置
    し排気路に連絡するよう構成してなる請求項1記載の生
    ごみ処理機。
  3. 【請求項3】 処理槽内に配設される被処理物の破砕手
    段は回転自在に配設される撹拌腕と、処理槽内壁に固着
    する固定腕とよりなり、被処理物の分解手段は好気性菌
    等の種菌による請求項1記載の生ごみ処理機。
  4. 【請求項4】 処理槽内で破砕、分解された被処理物は
    処理槽の下流側に連絡するストッカ−に排出されるよう
    構成してなる請求項1記載の生ごみ処理機。
  5. 【請求項5】 排気路に配設される中和手段はペレット
    状の炭酸カルシュームよりなる請求項1記載の生ごみ処
    理機。
  6. 【請求項6】 排気路に配設される中和手段は処理槽と
    排気路の連結部近傍に配設してなる請求項1記載の生ご
    み処理機。
  7. 【請求項7】 排気路に配設される脱臭手段は酸化鉄と
    酸化マンガンを主成分とした通気孔を有する板体で構成
    してなる請求項1記載の生ごみ処理機。
  8. 【請求項8】 排気路に配設される加熱手段は脱臭手段
    より上流側に配設され、排気路を流下する空気を加熱し
    脱臭手段への空気の流下量を確保するよう構成してなる
    請求項1記載の生ごみ処理機。
  9. 【請求項9】 処理槽からの空気流下経路途上に、下流
    側への空気流を促進させる送風手段を配設する請求項1
    記載の生ごみ処理機。
  10. 【請求項10】 送風手段は生ごみ処理機の上蓋の開閉
    に連動して作動するよう構成してなる請求項9記載の生
    ごみ処理機。
  11. 【請求項11】 送風手段は送風力を可変とし、蓋の開
    時は通常の送風力より強く設定されている請求項9記載
    の生ごみ処理機。
  12. 【請求項12】 送風手段は処理槽の投入口の蓋の開動
    作に先行して作動するよう構成してなる請求項9記載の
    生ごみ処理機。
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