JPH08290154A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JPH08290154A
JPH08290154A JP7095611A JP9561195A JPH08290154A JP H08290154 A JPH08290154 A JP H08290154A JP 7095611 A JP7095611 A JP 7095611A JP 9561195 A JP9561195 A JP 9561195A JP H08290154 A JPH08290154 A JP H08290154A
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JP
Japan
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water
tank
waste
air passage
circulation air
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Application number
JP7095611A
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English (en)
Inventor
Hiromi Nanjo
博己 南條
Yasuhiro Ishida
泰啓 石田
Noriaki Kimura
規明 木村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微生物の活動により有機廃棄物を分解処理す
る構成において、排気及び排水の脱臭浄化を構成の複雑
化及び運転コストの増大を招くことなく可能とする。 【構成】 有機排気物を分解処理する処理槽1の内部を
含んで循環風路4を構成する。循環風路4中の通気に含
まれる水分を凝縮器41により凝縮分離し、排水槽6a及び
曝気槽6bに一旦貯留する。また循環風路4の中途にて分
岐された排気管5を曝気槽6b内に延設し、該排気管5に
よる排気により曝気槽6b中の貯留水Wを曝気し、この貯
留水Wと前記排気の双方を浄化する。浄化された排気
は、脱臭器52により脱臭して排気管51から排出し、浄化
された貯留水Wは、曝気槽6b側面の排水管61を経て排出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥等の有機廃棄物を
微生物の活動を利用して分解処理する装置に関し、特
に、比較的大きい処理能力を有する業務用の装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店の厨房内に発生する厨
芥(生ごみ)等の有機廃棄物を処理するための一方法と
して、微生物による分解を利用する方法がある。この方
法による廃棄物処理装置は、微生物の生息に適した処理
媒質(おが屑、木片等)を収納する処理槽の内部に攪拌
手段を配し、また上部に投入口を開設してなり、該投入
口を経て処理槽内に投入される有機廃棄物を攪拌手段の
動作により処理媒質中に混ぜ合わせた状態で放置し、該
処理媒質中に生息する微生物の活動により分解処理する
構成となっている。
【0003】処理槽内部における廃棄物の分解は、自然
界において日常的に行われている有機物の分解と全く同
様に生じ、処理槽に投入された廃棄物は、堆肥化された
少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とするガスと水
とに分解される。従って、処理槽内部の生成ガス及び生
成水を排出することにより、有機廃棄物を大幅に減量化
することができる上、前記残留物は、土壌への廃棄又は
肥料としての利用が可能である。
【0004】このように微生物による分解を利用する廃
棄物処理装置は、焼却に代わる有機廃棄物の処理手段と
して有用なものであり、一般家庭での使用と共に、レス
トラン、ホテル等、大量の生ごみ処理を要する場所での
使用が切望されており、このような使用を前提とした業
務用の廃棄物処理装置が、特開昭63−288986号公報、特
開平4-40277号公報、及び実開昭64-28996号公報等に開
示されている。
【0005】これらは、前述した処理槽を複数並べ、相
互間に一方向の搬送手段を備えた構成となっており、処
理対象となる有機廃棄物は、前記搬送手段による搬送方
向上流側の処理槽に投入され、撹拌手段の動作により撹
拌と共に破砕され、所定の期間(例えば一日)毎に行わ
れる搬送手段の動作により相隣する処理槽に順次搬送さ
れつつ分解せしめられ、分解後に残る残留物は、最終段
の処理槽の下流側に押し出されて排出され、適宜の回収
容器に回収される。
【0006】なお、処理槽内部に収納されたおが屑、木
片等の処理媒質は、使用初期に微生物の担体となすべく
必要なものであり、廃棄物の分解後に残る前記残留物に
逐次置き換えられ、最終的には、処理槽の内部全体に前
記残留物が堆積し、これらが微生物の担体としての作用
をなし、処理槽外への排出は、過剰な残留物のみに対し
て行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さてこの種の廃棄物処
理装置においては、処理槽の内部環境を微生物の活動に
適した環境に保つことが重要である。微生物の活動に
は、適正な温度の維持と、適度の水分及び空気(酸素)
の供給とが必要であり、これらの内の温度は、微生物の
活動に伴う発生熱により、また水分は、廃棄物の分解に
伴う生成水の取り込みにより夫々自動調整され、更に酸
素は、有機廃棄物の投入時に開放された投入口から供給
されるが、前述した業務用の廃棄物処理装置において
は、限定された処理槽の容積内にて可及的に大なる処理
能力を得るべく、前記特開昭63−288986号公報中に開示
されている如く、各処理槽をヒータにより加熱して内部
温度を高めに保つ一方、換気手段により各処理槽を換気
して、分解に伴う生成ガスを排出すると共に外気を取り
込み、微生物の活性を積極的に高めるようにしている。
【0008】ところが、以上の構成においては、ヒータ
による加熱に伴って昇温した処理槽内部のガスが換気手
段の動作により外気に放出される結果、処理槽内部の温
度を適正温度に維持するために前記ヒータへの頻繁な通
電が必要であり、運転コストの増大を招くという問題が
ある。
【0009】また、換気手段による排気は、処理槽内部
での分解に伴って発生する臭気を含んでおり、特に市街
地での使用を前提とする場合、前記特開平4-40277号公
報に開示されている如く、前記排気を脱臭する必要があ
るが、この排気は、同じく分解により生成される水の蒸
発に伴って発生する水分(湿気)を含んでおり、湿気を
含む大量の排気を効果的に脱臭することは難しく、この
排気による周辺環境への悪影響が避けられないという問
題があった。
【0010】これらの難点を解消するため、前記処理槽
の内部を中途に含めて循環風路を形成し、処理槽内部の
生成ガスを強制循環させ、該循環風路の中途に配した凝
縮器により、生成ガスの保有水分を凝縮分離せしめて排
水すると共に、水分除去後の循環ガスの一部を循環風路
の中途にて分岐された排気管を経て排気し、これにより
不足した循環風を外気の吸気により補うようにした廃棄
物処理装置がある。
【0011】この構成においては、処理槽の内部温度
は、循環風路を循環するガスの一部の排気により失われ
るのみであり、加熱用のヒータへの頻繁な通電を伴うこ
となく内部温度を適温に維持することができる。また生
成ガス中に含まれる水分は、凝縮器により凝縮された水
として排出されるから、前記排気の除湿は不要であり、
十分な脱臭も行われる。
【0012】ところが、循環風路内部の循環ガスは、未
処理の廃棄物の細片等、処理槽の内部に浮遊する不純物
を含んでおり、前述した構成においては、前記不純物の
多くが前記凝縮器により凝縮される水に捉えられ、この
凝縮水と共に排出されることになり、このままの状態で
排水を行った場合、この排水による周辺の汚損、臭気の
発散により、特に、市街地での使用に支障を来す虞れが
ある。
【0013】汚水の浄化のための一般的な方法として、
汚水中に空気を吹き込むことにより水性微生物の活性を
高めて不純物を分解する方法、所謂、「曝気」が知られ
ているが、前述した構成の廃棄物処理装置の排水に対し
て曝気による浄化を行おうとする場合、空気吹き込み用
のファン等の新たな構成の追加を要し、全体構造の複雑
化を招き、また連続的に行われる前記ファンの駆動が運
転コストの増大を招くという問題がある。
【0014】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、排気及び排水の脱臭浄化を構成の複雑化及び運
転コストの増大を招くことなく可能とし、有機廃棄物の
連続的処理を、周辺環境に悪影響を及ぼすことなく実現
する廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る廃棄物処理
装置は、有機廃棄物を分解処理する処理槽の内部に発生
する水分を含む生成ガスを前記処理槽を中途に含む循環
風路に強制循環させ、該循環風路の中途に配した凝縮器
により前記水分を凝縮分離せしめて排水し、また、水分
分離後の循環ガスの一部を前記循環風路の中途にて分岐
された排気管を経て排気する廃棄物処理装置において、
前記凝縮手段による凝縮水を、前記排水の前に貯留する
貯水槽と、該貯水槽の貯留水に前記排気管中の通気を噴
出させ、該貯留水を曝気する曝気手段とを具備すること
を特徴とする。
【0016】更に加えて、前記循環風路の中途に外気を
吸気する吸気管と、該吸気管に付設され、前記循環風路
中の通気の外部への流出を防止する逆流防止手段とを備
えること、また、前記循環風路は、前記凝縮手段の下流
側に前記貯水槽を含めて構成してあり、前記吸気管は、
前記貯水槽の内側にて貯留水の水面下に、同じく外側に
て貯留水の水面上に夫々開口すべく取り付けてあること
を夫々特徴とする。
【0017】
【作用】本発明においては、循環風路中を通気する生成
ガスから凝縮分離せしめた水を貯水槽に一旦貯留する一
方、循環風路から分岐した排気管を前記貯水槽の内部に
延設し、排気管中を流れる排気を貯留水中に噴出させ
て、この噴気により貯留水中の微生物の活性を高める曝
気を行い、これらの微生物の活動により貯留水に含まれ
る不純物を分解せしめ、同時に排気中に残存する不純物
を貯留水に捉えて、排水及び排気の双方を浄化せしめて
排出する。
【0018】また、循環風路の中途に吸気管を設け、排
気により失われた通気の一部を吸気管から吸気される外
気により置換し、これらの外気を循環風路に含まれる処
理槽の内部に送り込み、該処理槽内部の微生物の活性を
高めると共に、吸気管に逆流防止手段を付設し、循環風
路中の浄化前の通気が外部に漏れ出すことを防ぐ。
【0019】更に、凝縮水の貯水槽を含めて循環風路を
構成し、この貯水槽に通気管を取り付け、内部の貯留水
により内側の開口を塞いだ状態として、前記貯留水に逆
流防止手段としての作用を行わせる。
【0020】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る廃棄物処理装置の構
成を示す模式図である。図において1は、有機廃棄物を
分解処理する処理槽であり、該処理槽1の内部は、底面
から立設された隔壁10により、該隔壁10の上側に連通部
を有して一次処理槽11と二次処理槽12とに分割されてお
り、これらの処理槽11,12の内部には、撹拌体13が配設
されている。該撹拌体13は、処理槽1の両側壁に両端を
夫々枢支され、前記隔壁10を貫通して横架された共通の
軸の外側に、軸長方向の複数か所にて各複数の撹拌棒を
放射状に突設した構成となっており、図示しない駆動モ
ータからの伝動により前記軸回りに回転駆動されるよう
になしてある。
【0021】また一次,二次処理槽11,12には、所定の
深さを有して処理媒質2が収納されている。該処理媒質
2は、おが屑、木片等、内部において活動する微生物の
担体となすべく始動初期に投入されたものであり、後述
の如く進行する投入廃棄物の分解処理により発生する残
留物に逐次置き換えられ、最終的には、処理槽1の内部
全体に前記残留物が堆積し、これらが微生物の担体とし
ての作用をなす。
【0022】処理槽1には、一次処理槽11の上側に開口
を有して蓋板14により開閉可能に投入口15が開設されて
いる。また、二次処理槽12側の処理槽1の側壁には、所
定の高さ位置に開口を有して排出口16が開設され、該排
出口16の外側には排出シュート17が連設してあり、該排
出シュート17の下部に臨ませて回収容器3が着脱自在に
取り付けられるようになしてある。
【0023】以上の如く構成された処理槽1での廃棄物
の分解処理は、処理対象となる廃棄物を、蓋板14により
開放された投入口15から一次処理槽11内に投入し、撹拌
体13の回転により処理媒質2を撹拌して、該処理媒質2
中に前記廃棄物を取り込み、この状態で放置する間に行
われる。
【0024】撹拌体13は、例えば、前記撹拌棒の突設位
置を軸方向に所定角度づつ順次ずらせる等の手段によ
り、その回転に伴って処理媒質2に軸方向の送りを加え
る構成としてあり、廃棄物投入時の撹拌体13は、一次処
理槽11内での処理媒質2に二次処理槽12から離れる向き
の送りを加えるように回転(正転)駆動される。また、
一次処理槽11の内壁の一部には、撹拌体13に突設された
撹拌棒の回転域に夫々近接させて切羽が突設してあり、
撹拌体13の回転による処理媒質2中への廃棄物の混ぜ合
わせは、前記撹拌棒と前記切羽との間にて廃棄物を破砕
しつつ行われるようになしてある。
【0025】撹拌体13は、廃棄物の投入毎の撹拌のため
の正転駆動と共に、所定時間(例えば一日)毎に逆転駆
動され、この逆転により一次処理槽11内の処理媒質2の
一部は、前記隔壁10の上縁を超えて二次処理槽12に送り
込まれ、このとき、二次処理槽12内の処理媒質2にも同
向きの送りが加えられ、排出口16の高さ位置を超えた処
理媒質2の一部が排出シュート17を経て落下し、回収容
器3に回収される。
【0026】而して、処理槽1に投入された廃棄物は、
投入時の撹拌体13の正転により、一次処理槽11内の処理
媒質2中に細片化された状態で取り込まれ、所定時間毎
に生じる撹拌体13の逆転により、二次処理槽12に逐次送
り込まれることになり、この間、夫々の内部に生息する
微生物の活動により、堆肥化された少量の残留物を残し
て分解され、炭酸ガスを主成分とするガスと水とが生成
される。
【0027】分解後に残る残留物の一部は、撹拌体13の
逆転により処理媒質2と共に排出口16から排出されて回
収容器3に回収されるが、大部分は処理槽1内に残り、
これらは、長期間に亘る運転の間に初期に投入された処
理媒質2と置換され、微生物の担体としての作用をな
し、新たな分解による増加分のみが回収容器3に排出さ
れ、該回収容器3の取り出しにより回収される。この回
収物は、堆肥化後の処理槽1内部の滞留の間に十分に乾
燥せしめられた小粒状の形態をなし、土壌への廃棄又は
肥料としての利用が可能である。
【0028】以上の如く行われる廃棄物の分解処理の
間、処理槽1の内部は、微生物の活性を高めるべく、図
示しないヒータにより加熱されて、40〜60℃程度の高温
に維持されており、処理槽1の上部空間には、分解によ
る生成ガスが、同じく分解により生成される水分を含ん
で充満する。本発明に係る廃棄物処理装置は、処理槽1
内部の生成ガスの排気系及び生成水の排水系を備えてお
り、本発明の特徴はこれらの構成にある。
【0029】図1に示す如く、処理槽1には、二次処理
槽12側に導入口4aが、また一次処理槽11側に導出口4b
が、内部の前記処理媒質2により閉塞されないような上
位置に夫々の開口を有して設けてあり、これらは、処理
槽1の外側を巡る循環風路4により相互に接続されてい
る。循環風路4の中途には、導入口4aの側に送風ファン
40が、また導出口4bの側に凝縮器41が夫々配設してあ
り、送風ファン40が駆動された場合、前記循環風路4中
には、送風ファン40から導入口4aを経て処理槽1に導入
され、該処理槽1の上部空間を通過して導出口4bを経て
導出されて、凝縮器41を経て送風ファン40に戻る通気の
循環が生じるようになしてある。
【0030】凝縮器41は、凝縮分離された水を排出する
排出管42を備えており、この排出管42は、排水槽6aに接
続されている。また、循環風路4の中途には、送風ファ
ン40の下流側にて分岐された排気管5が接続されてお
り、該排気管5は、曝気槽6bの内側に延設され、これの
底面に沿って小径の曝気孔を多数備えた曝気管50に接続
されている。
【0031】該曝気槽6bと前記排水槽6aとは、夫々の底
面近傍を連通管60により連通して一体化され、凝縮器41
による凝縮水を一旦貯留する貯水槽を構成しており、曝
気槽6bの側面には、内部に滞留する貯留水Wの基準水位
に対応させて、逆U字形をなす排水管61が接続してあ
る。また曝気槽6bには、内面上部に開口を有して排気管
51が接続され、該排気管51の中途部には脱臭器52が介装
されている。
【0032】更に、循環風路4の中途には、送風ファン
40とこれの上流側の凝縮器41との間に開口を有して吸気
管7が接続され、該吸気管7の端部には、ソレノイドへ
の通電により開閉2位置をとり得る電磁弁8が取り付け
てある。
【0033】以上の如く構成された排気及び排水系にお
いて、送風ファン40は、処理槽1の内部での廃棄物の分
解処理の間、連続的又は間欠的に駆動される。送風ファ
ン40が駆動された場合、処理槽1を中途に含んで構成さ
れた循環風路4中に前述した通気が生じ、分解処理に伴
って処理槽1の上部空間に充満する生成ガスは、この通
気と共に導出口4bを経て循環風路4に導出されて凝縮器
41に導かれ、前記生成ガス中に含まれる水分は、凝縮器
41中の通過の間に凝縮分離され、排出管42を経て排水槽
6aに流下し、該排水槽6a及び前記曝気槽6bとからなる貯
水槽6b内に一旦貯留され、曝気槽6bの周壁に取り付けた
排水管61を経て外部に排水される。
【0034】一方、凝縮器41の通過により水分を除去さ
れた生成ガスは、送風ファン40に吸い込まれて昇圧さ
れ、その大部分は、循環風路4を経て処理槽1に導入さ
れて再循環するが、一部分は、循環風路4の中途にて分
岐された排気管5に導入され、曝気槽6bの内部に導かれ
て、前記曝気管50に形成された多数の曝気孔から曝気槽
6b内部の貯留水中に噴気せしめられる。この噴気は、曝
気槽6bの上部に開口する排気管51に導入され、脱臭器52
の通過により脱臭されて外部に排気される。
【0035】図1には、以上の如き生成ガスの流れを実
線の矢符により、また生成水の流れを破線の矢符により
夫々示してある。循環風路4中を流れる通気は、中途に
含まれる処理槽1の内部に浮遊する未処理の廃棄物の細
片等の不純物を含んでおり、この不純物の多くは、凝縮
器41により凝縮される水に捉えられ、排水管42を経て排
水槽6a及び曝気槽6bに導入される。
【0036】本発明に係る廃棄物処理装置においては、
曝気槽6bの内部に曝気管50による噴気が行われており、
曝気槽6b中の貯留水Wに含まれる前記不純物は、この噴
気により活性化する水性微生物の活動により分解され、
排水管61を経て外部に排出される排水は十分に浄化され
たものとなり、周辺の汚損、臭気の発散等の不都合を伴
うことなく排出し得る。
【0037】この間、前記曝気管50からの噴気は、循環
風路4の中途にて分岐された排気管5中を流れる排気で
あり、排気系のわずかな変更により曝気が行われ、曝気
専用のファン等の新たな構成の追加が不要であり、構成
の簡素化が図れると共に、曝気専用ファンの駆動に伴う
運転コストの増大を招くこともない。
【0038】一方、循環風路4内の循環途中に排気管5
に分岐される排気は、前記凝縮器41による凝縮の過程で
不純物の大部分が除去された状態となる上、残された不
純物は、曝気管50からの噴気後に接触する曝気槽6b中の
貯留水Wに捉えられ、更に、前記脱臭器52の通過により
脱臭されるから、臭気の発散、周辺の汚損等の不都合を
伴うことなく排出し得る。
【0039】なお、図1においては、排気管51と排水管
61とを別個に設けてあるが、図中に破線により示す如
く、排気管51の中途部を排水管61の排出端近傍に接続
し、両者を一体化させることもできる。
【0040】以上の如き排気により失われる循環風路4
内部の通気は、送風ファン40の上流側に開口する吸気管
7を経て供給される外気により補充される。吸気管7に
付設された電磁弁8は、循環風路4中に通気の循環が生
じている間には開位置に保たれ、それ以外は閉位置に保
たれる。従って、循環風路4中への外気の補充は、送風
ファン40の駆動により負圧となっている前記吸気管7の
接続位置への自然吸気により行われ、処理槽1内に新鮮
な空気が常時補充される一方、循環風路4中での循環が
生じていない状態においては、循環風路4中の通気は、
電磁弁8により外部に流出することなく遮断される。こ
のように電磁弁8は、循環風路4中の通気の外部への流
出を防ぐ逆流防止手段として作用し、前記通気の漏れ出
しに伴う臭気の発散、周辺の汚損等の不都合を未然に防
止することができる。
【0041】曝気槽6bに取り付けた排水管61は、前述し
た如く逆U字形をなしており、該排水管61による排水
は、曝気槽6b内部の貯留水Wの水位が上昇して前記U字
の頂点を超えたとき、このオーバフロー分に対してだけ
生じる。図2は、曝気槽6b近傍の拡大図であり、曝気槽
6b内部の貯留水Wの水位が、本図中に実線にて示す高さ
位置にある場合、排水管61の内部においても同高の水面
が形成され、この水面が曝気槽6bの内外の連通を遮断す
る作用をなすから、曝気槽6bの上部空間に存在する脱臭
前の排気が排水管61を経て漏れ出すことはない。
【0042】曝気槽6b内部の貯留水Wの水位は、前記凝
縮器41による凝縮水が常時追加される運転続行中に低下
することはないが、例えば、運転停止が長期間に及ぶ場
合、排水槽6a又は曝気槽6bの一部に水漏れが生じている
場合等には低下することがある。この貯留水Wによる曝
気槽6b内外の遮断は、図2中に破線により示す如く、低
下した貯留水Wの水位が前記排水管61の開口端の上縁に
一致した状態を下限として崩れ、水位の低下が更に進行
した場合、曝気槽6bの上部空間に滞留する脱臭前の排気
が排水管61を経て漏れ出す問題が生じる。
【0043】曝気槽6bには、以上の如き排気の漏れ出し
を防止すべく、前記貯留水Wの水位が前述した下限水位
に達したことを検出する水位センサ9が取り付けてあ
る。該水位センサ9は、図2に示す如く、曝気槽6bの上
部内壁から垂下されたフロート管90の内部に、上下方向
への移動自在にフロート91を収納し、該フロート91が前
記貯留水Wの水面上に浮遊して上下動するようになす一
方、この移動域を臨む所定の高さ位置に前記フロート91
との接触可能にマイクロスイッチ92を配し、図中に破線
により示す如く、フロート91が前記下限水位に対応する
高さ位置にあるときマイクロスイッチ92がオンする構成
としたものである。
【0044】このような水位センサ9の動作により下限
水位が検出された場合、警告ランプの点灯、警告ブザー
の鳴動により使用者に報知し、曝気槽6bへの水の補給、
水漏れの有無の点検等の対策の実施を促すようにすれば
よい。
【0045】図3及び図4は、本発明に係る廃棄物処理
装置の他の実施例を示す模式図である。これらの実施例
においては、外部への排気管51と排水管61とを一体化せ
しめた構成となし、また曝気槽6bの内水位検出のための
水位センサ9の図示を省略してある。これらの実施例
と、図1に示す実施例との相違は、処理槽1内部の生成
ガスを循環せしめるための循環風路4が、前記排水槽6a
を中途に組み込んで構成され、前記吸気管7が、排水槽
6aの一部に接続されていることにある。
【0046】排水槽6aは、送風ファン40とこれの上流側
の凝縮器41との間にて循環風路4に組み込まれており、
凝縮器41の通過により水分を除去された通気が導入さ
れ、排水槽6aの上部空間を経て循環風路4に戻り、送風
ファン40に吸込まれて昇圧される。図3において前記吸
気管7は、以上の通気の流れにより負圧となる排水槽6a
の上部空間に開口を有して設けてあり、該吸気管7の外
部への開口端には、逆流防止手段として小型のファン80
が取り付けてある。このファン80は、送風ファン40の駆
動により循環風路4中に通気が生じている間には非駆動
状態とされ、送風ファン40の停止により通気の循環が生
じていない場合に駆動される。
【0047】従って、循環風路4中への外気の補充は、
送風ファン40の駆動により負圧下にある排水槽6aの上部
空間への自然吸気により行われ、この吸気は、非駆動状
態にある前記ファン80の内部及び吸気管7を経て行われ
る。一方、循環風路4中での循環が生じていない状態に
おいては、前記ファン80が駆動され、排水槽6aの内部へ
の強制給気が行われて、循環風路4の一部をなす排水槽
6a内部から外部への通気の逆流を防ぐことができ、前記
通気の漏れ出しに伴う臭気の発散、周辺の汚損等の不都
合を未然に防止することができる。
【0048】なおこの実施例においても、逆流防止手段
として、図1におけると同様の電磁弁8を採用でき、逆
に図1に示す実施例においても、逆流防止手段として、
図3におけると同様のファン80を採用し得ることは言う
までもない。
【0049】一方、図4において前記吸気管7は、排水
槽6aの内側では、内部の貯留水Wの水面よりも下位置に
開口を有し、また外側では、前記貯留水Wの水面の相当
位置よりも上位置に開口を有して設けてある。この構成
においては、排水槽6a内に所定量の貯留水Wが存在して
いる場合、該貯留水Wが吸気管7の内部に侵入して外部
の開口よりも下位置に水面を形成し、排水槽6aの内外を
遮断した状態となり、排水槽6aの上部空間に滞留する気
体が外部に漏れ出すことがない。
【0050】そしてこの状態で送風ファン40が駆動さ
れ、循環風路4内に通気が生じた場合には、前述した如
く、排水槽6aの内部が負圧となり、吸気管7の両端に外
側が高くなる圧力差が発生する結果、吸気管7中の貯留
水Wを潜って排水槽6a内への吸気が行われ、前記処理槽
1の内部に新鮮な外気が常時補充されることとなる。
【0051】即ちこの構成においては、排水槽6a内部の
貯留水Wが逆流防止手段としての作用をなし、循環風路
4中の通気の流出を防ぎつつ外気の補充が行われ、図1
に示す電磁弁8又は図3に示すファン80が不要となり、
更なる構成の簡素化が図れる効果がある。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る廃棄物処
理装置においては、有機廃棄物を分解処理する処理槽を
中途に含んで形成された循環風路中を通気する生成ガス
中の水分を凝縮分離せしめて貯水槽に一旦貯留する一
方、この貯水槽の内部に前記循環風路から分岐した排気
管を延設し、排気管中を流れる排気を貯留水中に曝気さ
せるから、前記貯水槽の内部の貯留水が、前記曝気によ
り活性化される水性微生物の活動により分解され、また
前記排気中の不純物も貯留水に捉えられて、前記噴気の
後に排出される排気及び排水の双方を有効に浄化される
結果、これらを、臭気の発散及び周辺環境の汚損を招く
ことなく排出することができ、また、前記曝気のための
専用の吸気系を設ける必要がなく、簡素な構成により前
述した効果が得られる。
【0053】また、前記循環風路の中途に吸気管を設
け、この吸気管に逆流防止手段を付設したから、循環風
路中の浄化前の通気の流出を防止しつつ外気を吸気する
ことができ、排気により失われた通気の一部が新鮮な外
気により逐次置換され、前記処理槽の内部の微生物の活
性を高めて大なる処理能力を維持することができると共
に、臭気の発散及び周辺環境の汚損を未然に防止し得
る。更に、前記循環風路を凝縮水の貯水槽を含めて構成
し、この貯水槽に内部の貯留水により内側の開口が塞が
れるように吸気管を設けたから、前記貯留水が逆流防止
手段としての作用をなし、弁、ファン等の逆流防止のた
めの新たな構成の追加が不要となり、構成の簡素化が図
れる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物処理装置の一実施例を示す
模式図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】本発明に係る廃棄物処理装置の他の実施例を示
す模式図である。
【図4】本発明に係る廃棄物処理装置の他の実施例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 処理槽 4 循環風路 5 排気管 6a 排水槽 6b 曝気槽 7 吸気管 8 電磁弁 9 水位センサ 40 送風ファン 41 凝縮器 42 排水管 50 曝気管 51 排気管 52 脱臭器 61 排水管 80 ファン W 貯留水

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を分解処理する処理槽の内部
    に発生する水分を含む生成ガスを前記処理槽を中途に含
    む循環風路に強制循環させ、該循環風路の中途に配した
    凝縮器により前記水分を凝縮分離せしめて排水し、ま
    た、水分分離後の循環ガスの一部を前記循環風路の中途
    にて分岐された排気管を経て排気する廃棄物処理装置に
    おいて、前記凝縮手段による凝縮水を、前記排水の前に
    貯留する貯水槽と、該貯水槽の貯留水に前記排気管中の
    通気を噴出させ、該貯留水を曝気する曝気手段とを具備
    することを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記循環風路の中途に外気を吸気する吸
    気管と、該吸気管に付設され、前記循環風路中の通気の
    外部への流出を防止する逆流防止手段とを備える請求項
    1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記循環風路は、前記凝縮手段の下流側
    に前記貯水槽を含めて構成してあり、前記吸気管は、前
    記貯水槽の内側にて貯留水の水面下に、同じく外側にて
    貯留水の水面上に夫々開口すべく取り付けてある請求項
    2記載の廃棄物処理装置。
JP7095611A 1995-04-20 1995-04-20 廃棄物処理装置 Pending JPH08290154A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448978B1 (ko) * 2001-10-12 2004-09-24 유성과학산업 주식회사 음식물쓰레기 처리장치
KR101222124B1 (ko) * 2012-02-08 2013-01-14 (주)유니온환경기술공사 흡인 송기식 발효 조건 조절형 발효시스템

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