JPH0929214A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

Info

Publication number
JPH0929214A
JPH0929214A JP7207597A JP20759795A JPH0929214A JP H0929214 A JPH0929214 A JP H0929214A JP 7207597 A JP7207597 A JP 7207597A JP 20759795 A JP20759795 A JP 20759795A JP H0929214 A JPH0929214 A JP H0929214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food waste
air
odor
decomposition
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7207597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Fujine
和広 藤根
Kimio Sakamoto
仁男 坂本
Hideki Yamanaka
秀樹 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO ENVIRONMENT KK
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
TOKYO ENVIRONMENT KK
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO ENVIRONMENT KK, Nitto Boseki Co Ltd filed Critical TOKYO ENVIRONMENT KK
Priority to JP7207597A priority Critical patent/JPH0929214A/ja
Publication of JPH0929214A publication Critical patent/JPH0929214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ごみ分解処理機から外部への臭気の漏れを
防止すると共に、該生ごみ分解処理機から排気した空気
中の臭気成分、ガス成分を長期間に渡って良好に除去可
能な装置を備えた生ごみ処理装置を提供する。 【解決手段】 好気性バクテリアで生ごみを分解処理す
る生ごみ分解処理機1の分解室4を密閉構造とすると共
に吸引ファン37で吸引することで、生ごみ分解で生じ
た臭気やガスの外部への漏れを防止する。また吸引した
空気を、水洗脱臭器40内のバクテリアを水棲させた水
41内に散気させて臭気成分、ガス成分の大部分を水4
1に吸収させ、且つ吸収した臭気成分、ガス成分はバク
テリアで分解させ、更に、脱臭後の空気を脱臭剤51を
充填した乾式脱臭器50に送って脱臭することで、良好
な脱臭を可能とし、且つ長期間連続運転を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲食店や食品加工
業等で排出される生ごみを分解処理するための生ごみ処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、好気性のバクテリアや酵素で
生ごみを分解処理することが行われている。そのための
装置としては、単に生ごみを収容し、分解処理するため
の槽体のみを備えたもの、生ごみを収容する槽体の底部
に通気管を配置して通気性を良くし、好気性バクテリア
を活性化させる構成のもの(特開平5−169043号
公報参照)、生ごみを投入する槽内に回転体の攪拌羽根
やスクリューを設け、生ごみを機械的に攪拌する構成の
もの(実開昭64−28996号、実開平1−9430
3号公報参照)、生ごみを投入する槽として水平に配置
した円筒状の処理装置本体を用い、その処理装置本体を
回転させることにより内部の生ごみを攪拌する構成のも
の(特開平5−138145号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生ごみ処理装置では、発生する臭気に対する対策が十分
とは言えなかった。すなわち、従来の生ごみ処理装置に
は排気装置を設けたものと設けていないものがあるが、
排気装置を備えていないものでは、当然外部に大量の臭
気が漏れ出すという問題を有している。一方、排気装置
を設けたものでは、その排気装置によって臭気を含んだ
空気を排気し、その空気を脱臭装置に通して脱臭した
後、大気中に排出する構成となっており、脱臭は行って
いる。しかし、その脱臭装置として、活性炭等の脱臭剤
による化学反応や物理的吸着によって脱臭するもの、又
は、酸化触媒法により脱臭するものが使用されている
が、いずれも問題があった。すなわち、脱臭剤を用いた
場合は、吸着量が定まっているため比較的短期間で脱臭
剤が飽和に近づき、脱臭効果が低下して寿命となり、脱
臭剤の交換を行わねばならず、交換に多大の手間を要す
るとか、脱臭剤の使用量が多くなってランニングコスト
が増大とするという問題があった。一方、酸化触媒法で
はガス温度を250〜300°Cに保たねばならず、ラ
ンニングコストが大幅にかかる等の問題があった。更
に、従来は排気装置を設けていても生ごみ処理装置から
周囲に臭気が漏れ、環境を悪化させるという問題もあっ
た。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、生ごみを処理する分解室から吸引した空気を効率
良く脱臭することができると共に、脱臭効果を長期間に
渡って維持でき、交換の手間やランニングコストの軽減
を可能とする脱臭装置を備えた生ごみ処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】また、本発明は、周囲への臭気の漏れを良
好に防止可能な生ごみ処理装置を提供することも目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
の問題点を解決するため、生ごみを分解処理する分解室
を備えた生ごみ分解処理機に、前記分解室から空気を吸
引し排出する臭気吸引手段を接続し、且つその臭気吸引
手段には、内部に浄化槽用又は水処理用バクテリアを水
棲させた水を貯留する槽と、その水の中に前記臭気吸引
手段からの空気を排出させる散気手段を備えた水洗脱臭
器を接続し、排気した空気をその水洗脱臭器に通して脱
臭する構成としたものである。この水洗脱臭器では、生
ごみ分解処理機からの空気が貯留された水中に散気さ
れ、その水の中を気泡となって通過し、その際に空気中
の臭気成分、ガス成分が水に吸収されて除去され、この
ため、臭気やガス等のほとんどない清浄な空気として排
出できる。一方、臭気成分、ガス成分を吸収した水で
は、水棲しているバクテリアが臭気成分、ガス成分を分
解処理し、水中の臭気成分、ガス成分の濃度を低く抑え
ることができ、従って、長期間に渡って、水の交換作業
を必要することなく空気から臭気成分、ガス成分の除去
を行うことができる。なお、ここで使用するバクテリア
は通常の浄化槽用又は水処理用に使用する好気性バクテ
リアであればよい。
【0007】ここで、前記水洗脱臭器の下流に、該水洗
脱臭器から排出される空気を更に脱臭する乾式脱臭器を
配置すると、空気を一層確実に脱臭することができるの
で好ましい。乾式脱臭器とは、活性炭、腐植質脱臭剤等
の固体状の脱臭剤を充填したものである。使用する脱臭
剤は任意であるが、腐植質脱臭剤〔例えば、荏原実業株
式会社製の「ボエフ」(商標)〕が優れた吸着特性を有
し且つ高湿度下での吸着特性が良いので、好適である。
この乾式脱臭器は、水洗脱臭器の下流に配置したので、
水洗脱臭器でかなりの臭気成分、ガス成分を除去した後
の空気の脱臭及びガス除去を行えばよく、このため、長
期間にわたって使用可能である。
【0008】前記生ごみ分解処理機は、内部の分解室を
密閉可能な構成とし、且つ該分解室を常時前記臭気吸引
手段によって負圧状態に保持する構成とすることが好ま
しい。この構成とすると、密閉構造に多少の隙間があっ
ても、外部から分解室内に空気が流入することはあって
も、分解室内の空気が外部に漏れ出すことはとなく、こ
のため、臭気が周囲に漏れて環境を悪化させるというこ
とがない。
【0009】更に、前記生ごみ分解処理機が、水平な軸
線を中心として回転する円筒状の容器本体を備え、該容
器本体が生ごみを分解処理する前記分解室を形成する構
成とすることが好ましい。この構成とすると、容器本体
の回転によって内部の生ごみが持ち上げられ、次いで重
力により自然落下するという動作を繰り返し、生ごみ全
体が良好に攪拌され、空気と均等に接触させられる。こ
のため、好気性バクテリアが均等に活性化され、均等な
且つ敏速な分解処理が行われ、異常腐敗を防止でき、発
生する悪臭量を少なくできる。
【0010】この容器本体内には、好気性バクテリアを
含む流動性の分解床(例えば、木材チップ、おがくず、
木炭等からなる分解床)を入れておくことが好ましい。
この構成とすると、その分解床が生ごみと共に均等に攪
拌され、好気性バクテリアの活性化を一層強めることが
できる。
【0011】更に、前記生ごみ分解処理機に、空気を加
熱して前記分解室内に供給する送風機能付加熱ヒータ
と、前記分解室内の温度が一定に保たれるよう、前記送
風機能付加熱ヒータを制御する制御装置とを設けること
が好ましい。この構成とすると、生ごみを投入する分解
室内を好気性バクテリアの最も活性化する温度に保持す
ることができ、生ごみの分解を促進し、臭気の発生を一
層抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の好適な
実施態様を説明する。図1は本発明の一実施例による生
ごみ処理装置を示す概略断面図、図2はそのA−A矢視
断面図である。1は生ごみ分解処理機であり、上端に開
口を形成した生ごみ投入口部2と、その上端開口を開閉
する投入口密閉蓋3と、生ごみ投入口部2に連通するよ
うに設けられ、生ごみを収容し、分解処理するための分
解室4を形成する容器本体5等を有している。容器本体
5は、水平に配置された円筒状のもので、両端に、端壁
7、8を備えている。生ごみ投入口部2側の端壁7に
は、その中央に大径の円筒部9が形成されており、その
円筒部9内に生ごみ投入口部2の下端がシール材10を
介して回転可能に挿入されている。かくして、生ごみ投
入口部2に対して容器本体5が回転してもシール材10
によって気密が保たれる構成となっている。
【0013】円筒部9は、その外面を一対の受けローラ
12で支持されており、一方その一対の受けローラ12
は、スタンド13に載置された軸受14に回転自在に保
持されている。容器本体5の他方の端壁8の中央には、
臭気排出口16を形成した回転軸17が取り付けられて
おり、スタンド18に載置された軸受19で回転自在に
支持されている。かくして、容器本体5は水平な軸線を
中心として回転可能となっている。更に、この容器本体
5を回転駆動するための回転装置21が設けられてい
る。この回転装置21は、モータ22と、モータ22の
回転軸に取り付けられた駆動スプロケット23と、容器
本体5の回転軸17に取り付けられた従動スプロケット
24と、チェーン25等を備えており、且つモータ22
には、モータ22を間欠的に駆動するためのタイマーを
備えた制御装置(図示せず)が接続されている。
【0014】円筒状の容器本体5の内部には、木材チッ
プ、おがくず、木炭等の単体或いは混合体に好気性バク
テリアを含ませた流動性の分解床27が入れられてい
る。また、その容器本体5の内面には、少なくとも1枚
の攪拌リフター28が取り付けられている。この攪拌リ
フター28は、容器本体5が回転した時に、内部の分解
床27及び投入された生ごみの一部を持ち上げて落下さ
せるためのものであり、これを設けることにより攪拌効
果を増すことができる。攪拌リフター28の寸法は、内
部の生ごみや分解床27を適宜持ち上げて落下させるこ
とができるように適当に定めるものであり、例えば、分
解室4の内径が1.3m、幅(長さ)が1.0m程度に
対して、攪拌リフター28の高さが50〜100mm、
長さが600〜1000mm程度とすることが好まし
い。また、形状は長方形状或いは台形状が好ましい。
【0015】生ごみ分解処理機1は更に、空気を加熱し
て生ごみ投入口部2に供給する送風機能付加熱ヒータ3
0と、臭気排出口16の温度を測定する温度センサ31
と、その温度センサ31の信号に応じて送風機能付加熱
ヒータ30をフィードバック制御する制御装置32等を
有しており、送風機能付加熱ヒータ30が加熱空気を生
ごみ投入口部2を通して分解室4内に送り、その分解室
4内を生ごみ分解に好適な温度に保持する構成となって
いる。
【0016】生ごみ分解処理機1には、生ごみ分解処理
機1の分解室4に連通し、該分解室4から空気を吸引し
排出する臭気吸引手段34が接続されている。この臭気
吸引手段34は、回転軸17の端部に取り付けられた回
転継手35を介して臭気排出口16に気密的に連通する
吸引ホース36と、その吸引ホース36に接続され、吸
引を行う吸引ファン37と、吸引ファン37が吐出する
空気を次工程に送る送風ホース38等を備えており、そ
の送風ホース38はその下流に配置された水洗脱臭器4
0に接続されている。
【0017】水洗脱臭器40は、適当な深さの水41を
貯留するための槽42と、その水41内に送風ホース3
8から送られる空気を排出させる散気手段43等を備え
ている。本実施例において、散気手段43としては、多
数の空気吹出孔44を備えた有孔パイプ即ち散気管が使
用されており、その上端に送風ホース38が気密的に接
続されている。槽41内に貯留している水41内には、
浄化槽用又は水処理用バクテリアを水棲させている。槽
42の上端には、蓋45で開閉可能な投入口46が形成
されており、また、側面には水面よりも高い位置に排気
口47が形成され、送風ホース48に気密的に接続され
ている。
【0018】水洗脱臭器40の下流には、該水洗脱臭器
から排出される空気を送風ホース48を通して導入し、
更に脱臭する乾式脱臭器50が配置されている。この乾
式脱臭器は、内部に、活性炭、腐植質脱臭剤等の固体状
の脱臭剤51を充填したものであり、本実施例では、腐
植質脱臭剤〔荏原実業株式会社製の「ボエフ」(商
標)〕を充填したものが使用されている。送風ホース4
8は乾式脱臭器50に対して脱臭剤51の充填位置の下
方に気密的に接続されており、一方、その乾式脱臭器5
0の上端には排気口52が形成され、空気を大気中に排
出するようになっている。
【0019】次に、上記構成の生ごみ処理装置の動作を
説明する。まず、生ごみ投入に先立って、容器本体5内
に木材チップ、木炭、おがくず等の生ごみ投入口部2よ
り上にならないよう投入し、水分を適当な量(30〜8
0%)与え、且つバクテリアを付与して分解床27を形
成しておく。ここで使用するバクテリアは、食品を分解
する好気性のものであればよい。また、送風機能付加熱
ヒータ30で加熱空気を生ごみ投入口部2を通して分解
室4内に送り、その分解室4内をバクテリアが活性化す
るのに好適な温度(30〜50°C)に保持しておく。
【0020】この状態で、生ごみ投入口部2の投入口密
閉蓋3を開き、生ごみを投入し、蓋3を閉じる。投入さ
れた生ごみは容器本体5内の分解室4に落下し、分解床
27の上に乗る。次いで、吸引ファン37の運転を開始
し、その状態で容器本体5を回転させ、内部に生ごみを
分解床27に混合させる。これにより、バクテリアが生
ごみ中に分散し、且つ繁殖して生ごみを分解してゆく。
ここで、容器本体5の回転は連続回転でも良いが、攪拌
効果が良いので、必ずしも連続回転とする必要はなく、
適当な間隔を開けて回転を行う間欠回転で良い。間欠回
転とすると、回転装置21の消費電力を節約できる利点
が得られる。
【0021】この生ごみ分解が行われる時、送風機能付
加熱ヒータ30は加熱空気を分解室4内に送ってその分
解室4内をバクテリアが活性化するのに好適な温度(3
0〜50°C)に保持しており、従って、バクテリアに
よる生ごみ分解が敏速に行われる。また、この時、吸引
ファン37は常時分解室4内を吸引しており、分解によ
り生じる臭気やガス、水分等を空気と共に吸引、排出し
ている。ここで、吸引ファン37の吸引量は、分解室4
内が常時、わずかではあるが負圧になるように設定され
ている。これにより、投入口密閉蓋3による密閉、或い
はシール材10による密閉等が不完全であっても、その
部分から外気が分解室4内に侵入するのみであって、分
解室4内での臭気が外部に漏れ出すことはなく、従っ
て、作業環境を臭気で悪化させるということがない。
【0022】この生ごみ分解時、前記したように容器本
体5が回転することにより、内部の生ごみ及び分解床2
7の混合、攪拌を行っている。このように容器本体5の
回転を利用したことにより、内部の生ごみ及び分解床2
7が持ち上げられては落下するという動作を繰り返し、
また、攪拌リフター28が生ごみ及び分解床27の持上
げを良好とするため、全体として良好に攪拌され、空気
と均等に接触させられる。このため、好気性バクテリア
が均等に活性化され、均等な且つ敏速な分解処理が行わ
れる。また、従来多く使用されている攪拌羽根やスクリ
ューを用いる場合には、局部的に攪拌不良を生じる部分
が生じ、その部分に異常腐敗を生じて悪臭が多くなるこ
とがあるが、本実施例ではそのような異常腐敗を防止で
きる。更に、攪拌羽根やスクリューを用いる場合には、
生ごみ中のセルロース系の繊維が付着したり、絡まる問
題があり、また、大きな生ごみや硬い固形物が入ると、
攪拌に大きな動力を要し、更には羽根の変形や破損を生
ずる場合があるという問題もあったが、容器本体5を回
転させる本実施例では、このような問題がなく、且つ消
費動力も小さくできる。
【0023】容器本体5内における生ごみの分解によ
り、臭気、ガス、水分等が発生し、容器本体5内の空気
中に混入する。これらの臭気成分、ガス成分は、アンモ
ニア、メチルカプタン、硫化水素等である。これらの臭
気成分、ガス成分等を含んだ空気は吸引ファン37によ
って吸引、除去され、吸引された空気は送風ホース38
を介して、水洗脱臭器40に送られ、散気手段43によ
って水41内に吹き出される。水中に吹き出された空気
は、その水41内を気泡となって上昇するが、その間に
空気中に含まれている臭気成分、ガス成分等の大部分が
水41によって吸収除去される。例えば、散気手段43
による空気吹出位置が水面下約300mm(従って、散
気手段43から排出される空気が水中を約300mm移
動可能)であれば、空気中の臭気成分、ガス成分の約8
0%を吸収可能である。従って、散気手段43による空
気吹出位置を更に深くすることにより、或いは水洗脱臭
器を複数段に配置することにより、臭気成分、ガス成分
の吸収率を一層多くすることができる。
【0024】一方、水41内に空気を通過させて臭気成
分、ガス成分を吸収除去させることにより、水41内の
臭気成分及びガス成分の濃度は増加する。しかしなが
ら、この水41内にはバクテリアが水棲しているため、
そのバクテリアの働きにより水中の臭気成分、ガス成分
は分解され、結局、水中の臭気成分及びガス成分の濃度
は低い一定の値に保たれる。かくして、長期間に渡っ
て、空気中の臭気成分、ガス成分を水洗による吸収除去
が行われる。なお、使用中の蒸発等により、水41の液
面が低下した場合には、適当な時期に水を補充すればよ
く、水の交換作業はほとんど必要ない。
【0025】水洗脱臭器40を通過して、大部分の臭気
成分、ガス成分を除去された空気は、その後送風ホース
48を通して乾式脱臭器50に送られ、残存していた臭
気成分、ガス成分が脱臭剤51で吸着除去され、その後
排気口52から大気に放出される。かくして、生ごみ分
解処理機1から吸引される空気は、臭気成分、ガス成分
のほとんど無い状態で大気中に排出され、作業環境を悪
化させることがない。ここで、乾式脱臭器50に送り込
まれる空気は、すでに大部分の臭気成分、ガス成分を除
去された後の空気であり、残存臭気成分、ガス成分は微
量であるので、乾式脱臭器50の脱臭剤51で吸着捕捉
する臭気成分、ガス成分量も微量であり、このため、脱
臭剤51を交換することなく乾式脱臭器50を長期間使
用できる。
【0026】
【実施例】図1、図2に示す構造で且つ下記仕様の生ご
み処理装置を用意した。 容器本体5 分解室寸法:内径1.3m、幅1.0m、容量0.55
3 攪拌リフター:高さ100mm×長さ800mm×枚数
4枚 分解床:木材チップ、おがくず、木炭の混合体 容器本体の回転装置 モータ容量:0.4KW 容器本体の回転速度:5回/分 モータ駆動制御:5分運転、15〜25分停止の間欠式
【0027】送風機能付加熱ヒータ ヒータ容量:1.2KW 温度制御:温度センサ31の測定温度により制御装置3
2にてヒータ30をON/OFF制御(設定温度35〜
50°C) 吸引ファン 容量:0.8m3 /min 静圧:1200mm水柱 駆動モータ容量:1.2KW 運転状況:24時間運転
【0028】水洗脱臭器 貯水量:120リットル 浄化槽用又は水処理用バクテリア投入量:2g 散気管位置(空気噴出位置):水面より600mm下 乾式脱臭器 直径:30cm 充填高さ:40cm 充填物容量:0.28m3 脱臭剤:荏原実業株式会社製腐植質脱臭剤「ボエフ」
(商標)
【0029】上記仕様の生ごみ処理装置を用いて生ごみ
処理を行ったところ、1日50kgの処理が可能であっ
た。また、その時乾式脱臭器50からの排気には全く臭
気は感じられず、且つ生ごみ分解処理機1の周囲にも臭
気は感じられなかった。乾式脱臭器50からの排気中の
臭気成分及びガス成分の濃度測定を行ったところ、生ご
み分解処理機1からの排気中の濃度の約1/200程度
であり、良好な脱臭が行われていた。この装置を、1日
50kgの処理量で、且つ水洗脱臭器40及び乾式脱臭
器50の水41及び脱臭剤51の交換を行うことなく、
12ヶ月間運転したが、なんら支障はなかった。なお、
上記構成の装置で、水洗脱臭器40を使用しないで、1
日50kgの処理量で生ごみ処理を行ったところ、2ヶ
月間運転した時点で、乾式脱臭器50からの排気に臭気
が多くなり、脱臭剤の交換が必要となった。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の生ごみ
処理装置は、生ごみ分解処理機から吸引した空気を、内
部に浄化槽用又は水処理用バクテリアを水棲させた水を
貯留した水洗脱臭器に送り、水中に散気させて脱臭する
構成としたものであるので、空気中の臭気成分、ガス成
分を効率よく水に吸収して除去でき、一方、臭気成分、
ガス成分を吸収した水では、水棲しているバクテリアが
臭気成分、ガス成分を分解処理することで濃度を低く保
っており、従って長期間に渡って空気から臭気成分、ガ
ス成分の除去を行うことができるという効果を有してい
る。
【0031】ここで、前記水洗脱臭器の下流に、該水洗
脱臭器から排出される空気を更に脱臭する乾式脱臭器を
配置すると、空気を一層確実に脱臭し、大気中に放出す
る空気中の残存臭気成分、ガス成分を極めて微量とする
ことができ、しかも、その乾式脱臭器を長期間に渡って
使用できるという効果が得られる。
【0032】更に、前記生ごみ分解処理機を、内部の分
解室を密閉可能な構成とし、且つ該分解室を常時臭気吸
引手段によって負圧状態に保持する構成とすると、密閉
構造に多少の隙間があっても、外部から分解室内に空気
が流入することはあっても、分解室内の空気が外部に漏
れ出すことはとなく、このため、臭気が周囲に漏れて環
境を悪化させるということを防止できるという効果が得
られる。
【0033】また、前記生ごみ分解処理機を、水平な軸
線を中心として回転する円筒状の容器本体を備えた構成
とすると、その容器本体の回転によって内部の生ごみを
持ち上げ、次いで重力により自然落下させるという動作
の繰り返しによって生ごみ全体を良好に攪拌し、空気と
均等に接触させることができ、好気性バクテリアを均等
に活性化させ、均等な且つ敏速な分解処理を行うことが
可能となり、異常腐敗を防止して、発生する悪臭量を少
なくできる等の効果が得られる。また、攪拌羽根やスク
リューを用いたものに比べて、消費動力を小さくできる
共に、構造が簡単となることから、破損や故障の発生が
少なくなるという効果も得られる。
【0034】更に、この容器本体内に、好気性バクテリ
アを含む流動性の分解床(例えば、木材チップ、おがく
ず、木炭等からなる分解床)を入れておくと、その分解
床が生ごみと共に均等に攪拌され、好気性バクテリアの
活性化を一層強めることができ、生ごみの分解を一層早
めることができるという効果が得られる。
【0035】更に、前記生ごみ分解処理機に、空気を加
熱して前記分解室内に供給する送風機能付加熱ヒータ
と、前記分解室内の温度が一定に保たれるよう、前記送
風機能付加熱ヒータを制御する制御装置とを設けると、
生ごみを投入する分解室内を好気性バクテリアの最も活
性化する温度に保持することができ、生ごみの分解を促
進し、臭気の発生を一層抑えることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による生ごみ処理装置を示す
概略断面図
【図2】図1のA−A矢視断面図
【符号の説明】
1 生ごみ分解処理機 2 生ごみ投入口部 3 投入口密閉蓋 4 分解室 5 容器本体 10 シール材 12 受けローラ 13、18 スタンド 16 臭気排出口 17 回転軸 21 回転装置 27 分解床 28 攪拌リフター 30 送風機能付加熱ヒータ 31 温度センサ 32 制御装置 34 臭気吸引手段 37 吸引ファン 40 水洗脱臭器 41 水 42 槽 43 散気手段 50 乾式脱臭器 51 吸着剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 B01D 53/34 116A C05F 9/02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみを分解処理する分解室を備えた生
    ごみ分解処理機と、該生ごみ分解処理機の前記分解室に
    連通し、該分解室から空気を吸引し排出する臭気吸引手
    段と、該臭気吸引手段が排出する空気を脱臭する水洗脱
    臭器とを備え、該水洗脱臭器が、浄化槽用又は水処理用
    バクテリアを水棲させた水を貯留させる槽と、該槽内に
    貯留された水の中に前記臭気吸引手段からの空気を排出
    させる散気手段とを有することを特徴とする生ごみ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記水洗脱臭器の下流に、該水洗
    脱臭器から排出される空気を更に脱臭する乾式脱臭器を
    配置したことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記生ごみ分解処理機が、内部の分解室
    を密閉可能な構成を有しており、且つ該分解室を常時前
    記臭気吸引手段によって負圧状態に保持していることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記生ごみ分解処理機が、水平な軸線を
    中心として回転する円筒状の容器本体を備え、該容器本
    体が生ごみを収容する前記分解室を形成していることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の生ご
    み処理装置。
  5. 【請求項5】 前記容器本体内に、好気性バクテリアを
    含む流動性の分解床を有することを特徴とする請求項4
    記載の生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記生ごみ分解処理機が、空気を加熱し
    て前記分解室内に供給する送風機能付加熱ヒータと、前
    記分解室内の温度が一定に保たれるよう、前記送風機能
    付加熱ヒータを制御する制御装置とを有することを特徴
    とする請求項1から5のいずれか1項に記載の生ごみ処
    理装置。
JP7207597A 1995-07-21 1995-07-21 生ごみ処理装置 Pending JPH0929214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7207597A JPH0929214A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 生ごみ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7207597A JPH0929214A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 生ごみ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0929214A true JPH0929214A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16542415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7207597A Pending JPH0929214A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 生ごみ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0929214A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079051A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Kurita Water Ind Ltd 硫化水素含有ガスの脱硫方法
KR100809916B1 (ko) * 2007-05-07 2008-03-06 (주)가우디환경 음식물쓰레기 처리장치의 악취제거장치
CN102755812A (zh) * 2012-05-11 2012-10-31 路辉 一种密闭型空气净化洗涤装置
JP2013505815A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 グアンチョウ、ピュデ、エンバイロンメンタル、プロテクション、エキップメント、リミテッド 汚泥濾過ケーキを好気的に空気乾燥する方法および装置
CN106140791A (zh) * 2016-07-28 2016-11-23 武汉生宝丰泽环保科技有限公司 一种城市生活垃圾处理产业化设备及其处理产业化方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079051A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Kurita Water Ind Ltd 硫化水素含有ガスの脱硫方法
KR100809916B1 (ko) * 2007-05-07 2008-03-06 (주)가우디환경 음식물쓰레기 처리장치의 악취제거장치
JP2013505815A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 グアンチョウ、ピュデ、エンバイロンメンタル、プロテクション、エキップメント、リミテッド 汚泥濾過ケーキを好気的に空気乾燥する方法および装置
KR101479958B1 (ko) * 2009-09-28 2015-01-08 광저우 뉴 익스텐드 라이징 인바이어런먼털 프로텍션 테크놀로지스 머시너리 이큅먼트 씨오., 엘티디. 슬러지 필터 케이크를 호기적으로 공기-건조시키는 방법 및 장치
CN102755812A (zh) * 2012-05-11 2012-10-31 路辉 一种密闭型空气净化洗涤装置
CN102755812B (zh) * 2012-05-11 2015-06-24 天融环科(北京)科技有限公司 一种密闭型空气净化洗涤装置
CN106140791A (zh) * 2016-07-28 2016-11-23 武汉生宝丰泽环保科技有限公司 一种城市生活垃圾处理产业化设备及其处理产业化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3216051U (ja) 有機ゴミ処理装置
JP3657841B2 (ja) 有機廃棄物処理装置における脱臭装置
JPH0929214A (ja) 生ごみ処理装置
JP2007313440A (ja) 廃棄物処理方法及び廃棄物処理装置
JPH08103756A (ja) 生ゴミ処理機
JP2000325752A (ja) 脱臭装置
JP4721253B2 (ja) 廃棄物処理装置
JPH03228771A (ja) 環境浄化器
JP2001137815A (ja) 水中分解式有機廃棄物処理システム
JP2003225530A (ja) 脱臭装置
JP4198094B2 (ja) 廃棄物処理装置
KR200399122Y1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
JPH09156706A (ja) 脱臭器および生ごみ処理装置
JP2000308873A (ja) 生ゴミ処理装置
KR200374345Y1 (ko) 음식물 쓰레기의 분해 처리장치
KR100479468B1 (ko) 음식물쓰레기 처리장치
JP2005058877A (ja) 廃棄物処理装置および廃棄物処理方法
JPH08290154A (ja) 廃棄物処理装置
JP2003144534A (ja) 脱臭装置
JP2001314837A (ja) 生ごみ処理用の吸水材収納体と生ゴミ処理装置
JPH10128290A (ja) 生ごみ分解処理装置
JP2000317429A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2003024906A (ja) 廃棄物処理装置及び廃棄物の処理方法
KR20020036646A (ko) 음식물쓰레기 등 유기폐기물의 처리장치
JPH10174956A (ja) 生ごみ処理方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060804

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees