JP2003225530A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP2003225530A
JP2003225530A JP2002024380A JP2002024380A JP2003225530A JP 2003225530 A JP2003225530 A JP 2003225530A JP 2002024380 A JP2002024380 A JP 2002024380A JP 2002024380 A JP2002024380 A JP 2002024380A JP 2003225530 A JP2003225530 A JP 2003225530A
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tank
microorganisms
carrier
water
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Washin Ouchi
和心 大内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物を用いた脱臭装置に於いて、微生物の
活動条件を最適に保持し、より良好に脱臭対象気体の脱
臭作用を行うことができるようにすること。 【解決手段】 上部に脱臭対象気体の導入用の導入口1
aを有し、下部に脱臭済み気体の排気口1dを備えた脱
臭槽1であって、その多孔板1cより上方に微生物用担
体である木材チップを充填した脱臭槽1と、脱臭槽1の
内側上部に配した水分供給手段2と、脱臭槽1の内部の
上下方向途中に配した水分検出手段3と、脱臭槽1の内
部中央に上下方向に沿って配した撹拌手段4と、排気口
1dに配した減圧排風ブロワ5と、水分供給手段2及び
撹拌手段の動作を制御する制御手段とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の臭気、特に
生ゴミその他の有機廃棄物を堆肥化処理する際に発生す
る臭気を除去する脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭やレストラン等から排出され
る生ゴミを堆肥化し、又は更に酸化分解を進行させて消
滅させる生ゴミ処理機が数多く提案され、使用されつつ
ある。これらの生ゴミ処理機は、多くは好気性微生物の
活動によって投入された生ゴミを酸化分解し、これらを
堆肥化し、更にはほぼその全部を水と二酸化炭素にまで
分解して消滅させようとするものであるが、他方で、多
くはないが嫌気性微生物による発酵処理で分解させよう
とするものもある。いずれの場合も、それらの分解過程
で、場合により、使用する微生物に特有の臭気を発生
し、或いは、必ずしも完全な分解活動が行われ得ないこ
とにより、腐敗臭その他の悪臭を伴うこともあり、更に
は生ゴミに含まれる種々の原因材料による不明な種々の
臭いが発生することもある。
【0003】これらの種々の臭気を含む空気その他の気
体中の臭気成分を除去する手段としては、活性炭、木炭
又はゼオライト等の多孔質部材を用いて臭気成分を吸着
する技術、オゾンを用いた脱臭技術、或いは微生物を用
いて臭気成分を分解する技術等が知られているが、炭素
循環の観点から見ると、最後の微生物を用いた技術が適
当である。
【0004】上記微生物を用いた臭気成分の除去技術
は、上記のように、微生物にその臭気成分を分解させる
ものであるが、具体的には、微生物を担持した基材等と
称される担体を脱臭槽に充填し、この脱臭槽中を脱臭対
象気体が通過するように構成したものである。なお脱臭
槽中には微生物の生息条件を整えるための水分を供給す
る水分供給手段が配されることもある。
【0005】このような微生物による脱臭技術によれ
ば、脱臭対象気体が脱臭槽中を通過する際に、その中の
臭気成分が微生物により分解されるものであるが、ある
程度の運転時間が経過すると、脱臭槽中に充填してある
担体(基材)中に脱臭対象気体の通過する道筋ができあ
がり、徐々に脱臭槽に導かれた脱臭対象気体は上記道筋
を通じてのみ移動するようになり、結局、充分に微生物
に接触せずに脱臭槽から排出されてしまうこととなる。
その結果、脱臭対象気体は、充分な脱臭作用を受けられ
ず、臭気成分を含んだまま排出されるようになってしま
うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微生物によ
る脱臭技術の利点を生かし、かつその問題点、即ち、運
転中に脱臭槽中に脱臭対象気体の通過する筋道乃至通路
が発生して脱臭作用が不充分になるという問題点を解消
し、脱臭対象気体中の臭気成分を良好に分解除去できる
脱臭装置を提供することを解決の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、気体中の
臭気を除去するための臭気除去用微生物を担持した微生
物用担体を充填する脱臭槽であって、臭気を含んだ気体
を導入する導入口を上部に備え、上記微生物用担体の間
を通じて流下した脱臭済みの気体を排出する排気口を下
部に備えた縦型かつ上部拡大テーパ状の脱臭槽と、前記
排気口に上記脱臭済みの気体を排出すべく配した減圧排
風ブロワと、上記脱臭槽の上部に配した水分供給手段で
あって、前記微生物用担体に水分を供給する水分供給手
段と、前記脱臭槽に配した水分検出手段であって、前記
微生物用担体中の水分割合を検出する水分検出手段と、
前記脱臭槽に配した、前記微生物用担体を定期的又は非
定期的に撹拌する撹拌手段であって、その撹拌動作によ
って該微生物用担体に上昇方向の作用力を与えながら撹
拌する撹拌手段と、前記脱臭槽の下部に備えた補助排水
口であって、前記微生物用担体中を流下した水分で気化
し得なかった水分を槽外に除去する補助排水口と、前記
水分検出手段の検出結果を参照して、前記微生物用担体
中の水分割合を前記臭気除去用微生物の活動に適するレ
ベルに保持すべく、前記水分供給手段の水の供給動作を
制御する制御手段と、で構成した脱臭装置である。
【0008】本発明の2は、本発明の1の脱臭装置に於
いて、前記微生物用担体として、木材チップ、木炭、竹
炭、活性炭及び椰子殻炭の全部又は一部の混合物、若し
くは各単体を採用したものである。
【0009】本発明の3は、本発明の1又は2の脱臭装
置に於いて、前記水分供給手段を、前記脱水槽内の上部
に配した散水管と、該散水管に定間隔で構成した複数の
ノズルと、上記散水管に水を供給する供給用配管とで構
成したものである。
【0010】本発明の4は、本発明の1、2又は3の脱
臭装置に於いて、前記撹拌手段を、前記脱臭槽の中央に
直立状態に配した回転軸と、該回転軸に、その周方向に
は定角度間隔で、かつその長さ方向には定間隔で、これ
に直角に配した複数の撹拌羽根であって、該回転軸から
直角方向に延びる棒状の撹拌羽根本体及び該撹拌羽根本
体の両側に相互の上端が当接して山形になるように配設
した二枚の板状羽根材からなる撹拌羽根と、該回転軸を
回転駆動する回転駆動手段とで構成したものである。
【0011】本発明の5は、本発明の1、2、3又は4
の脱臭装置に於いて、前記導入口に臭気を含んだ気体の
導入を補助するための吸引ブロワを配したものである。
【0012】本発明の6は、本発明の1、2、3、4又
は5の脱臭装置に於いて、前記脱臭槽の周側にその内部
を加温する加温手段を配したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的に、臭気除去用
微生物を担持した微生物用担体を充填した脱臭槽と、排
気口に配した減圧排風ブロワと、上記脱臭槽の上部に配
した水分供給手段と、前記微生物用担体中の水分割合を
検出する水分検出手段と、微生物用担体を撹拌する撹拌
手段と、流下する水分を排出する補助排水口と、前記水
分供給手段の動作を制御する制御手段とで構成した脱臭
装置である。
【0014】前記脱臭槽は、その中に微生物用担体を充
填する容器であるが、少なくとも、該微生物用担体を、
脱臭対象気体の進行方向に直交する面に於いて平均した
密度になるように充填する必要がある都合上、縦型の容
器としたものである。加えて前記脱臭槽は、前記撹拌手
段により、該微生物用担体を上昇方向の作用力を与えな
がら撹拌する際に、該微生物用担体を狭い空間に押し込
んで圧縮してしまうようなことがないように、上部拡大
のテーパ状に構成するものである。
【0015】また前記脱臭槽は、その上部に臭気を含ん
だ脱臭対象気体を導入する導入口を備え、かつ下部に脱
臭済みの気体を排出する排気口を備えたものとする。脱
臭対象気体は、上部の導入口から導入し、このような縦
型の脱臭槽中を上方から下方に向かって進行させるもの
であり、そうすることにより該脱臭槽の内部のどの位置
を通過する脱臭対象気体をも、同一高さの部位を通過す
る際には、ほぼ同一の密度の微生物用担体中を通過し得
ることとすることができる。下部まで下降した脱臭済み
の気体は前記排気口から排出されることになる。
【0016】なお、前記脱臭槽を横型の容器に構成した
場合は、これに充填する微生物用担体の層は上部で密度
が低く下部で高くなりがちであるため、脱臭対象気体を
横方向に進行させようとすると、上部を通過したそれと
下部を通過したそれとでは微生物との接触の機会が異な
るものとなり、特に上部を通過した気体はそれに含まれ
る臭気成分が充分に除去されないおそれが生じる問題が
ある。前記脱臭槽を縦型の容器に構成したのは以上のよ
うな問題点を避ける趣旨からである。
【0017】また前記脱臭槽は、前記のように、縦型に
構成するものであるが、更にその横断面形状はその内部
に構成する撹拌手段との関係で決定するのが適当であ
る。撹拌手段を、例えば、その撹拌羽根を水平方向に往
復動させつつ微生物用担体に上昇方向の作用力を与え得
るような機構に構成する場合は、その具体的な構成にも
よるが、正方形又は長方形等の四辺形を採用できる。撹
拌手段を、後に詳述するように、該脱臭槽の中央に直立
させた回転軸及び該回転軸に配した複数の撹拌羽根を基
本として構成する場合は、該脱臭槽の横断面形状は円
形、即ち、槽形状を有底で上部拡大テーパ状の円筒型に
するのが適当である。
【0018】更に前記脱臭槽の周側にはその内部を加温
する加温手段を配するのが適当であり、こうして、該脱
臭槽の内部を前記微生物用担体で担持する微生物に適す
る温度に保持することにより、その活動を活発にし、良
好に臭気成分の分解を行わせることができるようにな
る。
【0019】なお前記脱臭槽の下部に構成する排気口付
近には、その内面に光触媒反応を示す物質を被覆し、ま
たは光触媒反応を示す物質を被覆した網材等を配し、更
にこの付近に紫外線を照射するランプ類を設置するのが
好ましい。このように構成すると、該排気口から排出さ
れる脱臭済みの気体中に残存することのある臭気成分
が、前記光触媒反応を示す物質によって分解され殺菌処
理されることとなる。該脱臭槽を流下した水分中にそれ
らが含まれていた場合も同様である。前記光触媒反応を
示す物質としては二酸化チタン等が採用可能である。
【0020】前記臭気除去用微生物は、除去すべき臭気
成分の性質に応じた種々のそれを採用することができ
る。例えば、生ゴミ処理機等から排出される臭気の場
合、好気性微生物を主体とした複合微生物が適当であ
る。これらの臭気除去用微生物は適当な担体、例えば、
木材チップ、木炭、竹炭、活性炭、椰子殻炭等の有機質
基材又はゼオライト等の無機質基材の各単体、若しくは
それらの全部又は一部の混合物に担持させて前記脱臭槽
に充填する。なお該脱臭槽には、底部の直上に網材又は
多孔板材等の水分や脱臭済みの気体の通過が可能で、前
記微生物用担体の通過を妨げ得る部材を配して、その上
に該微生物用担体を充填するのが適当である。
【0021】前記減圧排風ブロワは、前記排気口に、こ
こから上記脱臭済みの気体を排出するために配したもの
であるが、単なる排気用を越えて、強力な吸引力で、該
排気口に連続する前記脱臭槽の下部付近の空気圧を低下
させ、前記微生物用担体の層中を流下する水分の蒸発を
速めることにより、なるべく水分の液体状態での排出を
不要にしようとするものである。
【0022】なお前記導入口には臭気を含んだ気体の導
入を補助するための吸引ブロワを配することとするのが
適当である。これによって脱臭対象気体は前記脱臭槽中
に導入され、前記微生物用担体の層中に圧入される。前
記のように、前記排気口の減圧排風ブロワが作用するこ
とによって、該脱臭対象気体は更に該微生物用担体の層
中を下降させられることとなるものである。
【0023】前記水分供給手段は、前記微生物用担体に
担持されている臭気除去用微生物の水分の面に於ける活
動条件を良好に整えるためのものであり、前記脱臭槽内
の最上部に配する。そしてそのような目的を達成できる
ものであれば特定の構成に限定されない。例えば、該水
分供給手段は、水噴出用の多数のノズルを備えたリング
状等の散水管と、これに水を供給する供給用配管とで構
成することができる。上記供給用配管は水の供給源に接
続するものであり、かつその途中に開閉弁を挿入する。
云うまでもなく、上記開閉弁を開閉することにより、散
水管からの散水動作を制御する。なお後述するように、
上記開閉弁の開閉制御は前記水分検出手段の検出結果に
基づいて行うものである。なおまた該散水管からの散水
動作はなるべく前記撹拌手段の撹拌動作と同時に行われ
るものとするのが前記微生物用担体の層中の水分割合を
全体にわたって平均化させる上で好都合である。
【0024】前記水分検出手段は、前記脱臭槽中に充填
してある前記微生物用担体の層中の水分割合を測定する
手段であり、これが良好に測定できるものであれば、特
定の構成に限定されない。例えば、前記脱臭槽中の一以
上の適当な位置に、それらの位置の微生物用担体の電気
抵抗を測定する抵抗測定手段を配置し、得られた抵抗の
値から水分割合を算出するように構成することができ
る。この場合、例えば、前記微生物用担体の水分割合と
電気抵抗との関係を予め調べて相互関係を示す関係式を
立てておき、上記電気抵抗の測定値から上記関係式に基
づいて水分割合を算出することとすることができる。
【0025】前記水分検出手段は、また前記脱臭槽中の
適当な位置に、その位置の微生物用担体の静電容量を測
定する容量測定手段を配置し、得られた容量の値から水
分割合を算出するように構成することもできる。
【0026】なお前記水分供給手段の制御は、水分割合
と電気抵抗又は静電容量との関係が明らかになれば、水
分割合に換算することなく、電気抵抗又は静電容量の値
を直接用いて行うことができるのは云うまでもない。
【0027】前記撹拌手段は、前記脱臭槽中に配し、そ
の中に充填してある微生物用担体を定期的又は非定期的
に撹拌する手段であり、この脱臭装置の運転中に微生物
用担体の層に生じる脱臭対象気体の通過する道筋を未然
に防止するための手段である。この道筋は、前記したよ
うに、運転を継続すると、脱臭槽中に充填してある微生
物用担体の層中に自ずとできあがり、該脱臭槽に導かれ
た脱臭対象気体はついには上記道筋を通じてのみ移動す
るようになり、いずれ、充分に微生物に接触せずに脱臭
槽から排出されてしまうようになるものである。前記撹
拌手段は、このような道筋ができる前にこれを未然に防
止すべく微生物用担体を撹拌し、脱臭対象気体が良好に
該担体に担持された微生物に接触しつつ移動できるよう
にするための手段である。
【0028】前記撹拌手段は、従って、そのように動作
できるものであれば良いわけであるが、更に、その撹拌
動作によって微生物用担体の層を圧縮せず、常に、その
中に多数の微少空間を平均に維持することができるもの
である必要があり、そのような観点から、その撹拌動作
によって該微生物用担体に上昇方向の作用力を与えなが
ら撹拌するものである必要がある訳である。
【0029】このような撹拌手段を適度な時間間隔で定
期的に、または非定期的に動作させれば、上記時間間隔
で微生物用担体の層が撹拌され、その中に前記のような
脱臭対象気体の通過する道筋のようなものができあがる
余地がない。そのため脱臭対象気体は常時良好に微生物
用担体に担持された微生物に接触しつつ移動できるよう
になる。またその撹拌動作は、前記したように、上昇方
向の作用力を与えながら行われるものであり、撹拌され
る微生物用担体の層を圧縮することがないため、その中
に多数の微少空間を平均に維持することができるものと
なる。これは該微生物用担体が充填されている脱臭槽が
上部拡大のテーパ状に構成されているため、より適切に
実現されることとなる。そのため、微生物用担体の層は
同一横断面のいずれに於いても殆ど密度が同一となり、
この中を下降する脱臭対象気体は、そのどの位置を通過
しても同程度に微生物に接触することとなり、その中の
臭気成分の良好な分解を受けることができることとな
る。
【0030】前記撹拌手段は、従って、前記したような
条件を満足させれば、特定の構成のそれに限定されな
い。例えば、前記撹拌手段を、前記脱臭槽の中央に直立
状態に配した回転軸と、該回転軸に、その周方向には定
角度間隔で、かつその長さ方向には定間隔で、これに直
角に配した複数の撹拌羽根であって、該回転軸から直角
方向に延びる棒状の撹拌羽根本体及び該撹拌羽根本体の
両側に相互の上端が当接して山形になるように配設した
二枚の板状羽根材からなる撹拌羽根と、該回転軸を回転
駆動する回転駆動手段とで構成することができる。
【0031】前記撹拌手段は、このように構成すれば、
前記回転軸を回転させると、その回転方向の如何にかか
わらず、脱臭槽中の微生物用担体は前記板状羽根材の作
用により、上昇作用を受けつつ撹拌作用を受けることと
なり、その密度が高くなるのを抑えることができること
となる。即ち、脱臭槽中に充填されている微生物用担体
の密度を常に適度の状態に保持し、脱臭対象気体がその
層中を通じて通過可能な状態を維持し得るようにするこ
とができるものである。
【0032】前記補助排水口は、前記脱臭槽の最下部に
構成し、前記微生物用担体の層中を流下した水分で気化
し得なかった水分を槽外に排水すべく開口するものであ
る。排出すべき水分は、主として前記水分供給手段から
微生物用担体にその担持する微生物の生息条件を良好に
する趣旨で供給され、これが該微生物用担体の層中を脱
臭槽の底部まで流下した水である。これは、前記したよ
うに、特に排気口に配した減圧排風ブロワにより脱臭槽
の下部付近が減圧されることによってその殆どが気化さ
れることが期待されるが、それでも残存した水分の排水
を目的とするものである。
【0033】排水すべき水分は量的に極めて少ないこと
が予測されるので、該補助排水口は前記排気口と兼用す
る構成とすることができる。脱臭済み気体はその上部を
通過して大気中に排出され、水はその下部を流れて外部
に流出することができる。流出する水は、必要に応じ
て、ここから配管を延長して不都合のない放流域に放流
することとすることができる。
【0034】前記制御手段は、前記水分検出手段の検出
結果を参照して、前記微生物用担体中の水分割合を前記
臭気除去用微生物の活動に適するレベルに保持すべく、
前記水分供給手段の水の供給動作を制御するものであ
る。例えば、前記水分検出手段の検出結果が、30%
(微生物用担体の水分割合)を下回る値である場合は、
前記水分供給手段に対して給水動作をさせるべく制御
し、70%を上回る場合は前記水分供給手段に対して給
水動作を停止させるべく制御するものである。なお、先
に述べたように、給水動作は、以上の水分割合が検出さ
れた上で、前記撹拌手段が撹拌動作している際に行うよ
うに、または撹拌手段に撹拌動作を同時に行わせつつ、
行うように、制御するのが適当である。これは水分を微
生物用担体の層中に平均に行き渡らせるためであること
は先に述べた通りである。
【0035】従って本発明の脱臭装置によれば、その上
部の導入口から臭気を含んだ気体を導入し、微生物用担
体の層中を通過させれば、その通過の過程で微生物によ
り臭気成分の分解作用を受け、その下部の排気口から臭
気成分の除去された処理済みの気体を排出することがで
きる。
【0036】この脱臭装置の運転動作中、脱臭槽に充填
されている微生物用担体層の水分状態は、前記水分検出
手段によって監視され、その検出結果が常時前記制御手
段に送り込まれ、該制御手段により、その検出結果に基
づいて、前記水分供給手段の水の供給動作が制御され
る。即ち、前記微生物用担体の層中の水分割合が前記臭
気除去用微生物の活動に適するレベルを下回るおそれが
ある場合は水を供給するように制御され、水分割合が過
剰になり、該臭気除去用微生物の活動を低下させるおそ
れが生じる場合は水の供給を停止するように制御され
る。微生物の種類にもよるが、前者の水分の割合は概ね
30%であり、後者の割合は概ね70%である。
【0037】なお、前記のように、前記水分供給手段に
よる水分供給動作は、前記撹拌手段の動作中に行うよう
にし、または水分供給動作中に該撹拌手段を同時に撹拌
動作させるように制御すれば、前記微生物用担体の層中
の水分状態をより平均化させ得る事となりより好都合で
ある。なおまた、前記のように、前記脱臭槽の周側にそ
の内部を加温する加温手段を配して置いた場合は、内部
の温度条件もまた微生物の活動に良好に保持し得ること
となる。
【0038】従って微生物用担体層中を脱臭対象気体が
通過する間、常に該担体に担持される臭気除去用微生物
は良好な水分条件及び温度条件の下で活発に活動し、該
脱臭対象気体に含まれる臭気成分を良好に分解除去する
ことになる。
【0039】前記脱臭槽に充填されている微生物用担体
は、脱臭装置の運転中、長時間にわたって放置しておく
と、その層中に脱臭対象気体が通過する道筋が形成さ
れ、該気体が充分に微生物に接触せずにこれを通過して
下部の排気口から排出されてしまうおそれが生じるが、
本発明の脱臭装置に於いては、前記脱臭槽に配した撹拌
手段が定期的又は非定期的に撹拌動作して該微生物用担
体を撹拌し、前記道筋の発生を予防することができるた
め、該道筋の発生に起因する上記の問題を避けることが
できるものである。
【0040】それ故、脱臭対象気体は、常に、充分良好
に臭気除去用微生物に接触し、含まれる臭気成分の分解
作用を受け、臭気を除去されて、前記排気口から脱臭済
みとなって排出されることになる。脱臭済みの気体は、
該排気口に配された減圧排風ブロワの作用によって良好
に排出されるものである。
【0041】なお前記水分供給手段から供給された水等
の水分も前記微生物用担体の層中を流下し、ついには前
記脱臭槽の最下部に至るが、その流下過程で若干の気化
が生じてその量は減少する。このとき、該脱臭槽の最下
部の空間は、前記排気口に配した減圧排風ブロワの作用
によって減圧された状態になっているため、ここに流下
した水分は更に高速で気化することとなり、殆どが気体
となって該排気口から排出されることとなる。
【0042】なお前記のように、該排気口付近の内面に
光触媒反応を示す物質を被覆し、または光触媒反応を示
す物質を被覆した網材等を配し、かつその付近に紫外線
を照射するランプ類を設置した場合は、前記のようにし
て該排気口から排出される脱臭済みの気体等は、紫外線
を受けた光触媒反応を示す物質の作用により、その中に
残存する事のある臭気成分が更に分解され、かつ紫外線
による殺菌処理をされることとなる。
【0043】残存する水分は前記補助排水口から排出さ
れることとなる。このような液体成分も以上の紫外線を
受けた光触媒反応を示す物質の作用により、その中に残
存する事のある臭気成分の分解及び紫外線による殺菌処
理をされて排出されることとなるものである。
【0044】
【実施例】図1は一実施例の脱臭装置の概略縦断面説明
図、図2(a)は一実施例の脱臭装置の一部切欠概略平面
説明図、図2(b)は図1のA−A線断面説明図、図3は
図2(b)の撹拌羽根の板状羽根材及び下辺板を省略した
状態の拡大平面図、図4(a)は図2(b)の回転軸及び撹拌
羽根の拡大平面図、図4(b)は回転軸及び撹拌羽根の一
部切欠側面図である。
【0045】この実施例の脱臭装置は、図1に示すよう
に、縦型で上部拡大テーパ状円筒形の脱臭槽1と、その
内側上部に配した水分供給手段2と、上記脱臭槽1の内
部の上下方向途中に配した水分検出手段3と、前記脱臭
槽1の内部中央に上下方向に沿って配した撹拌手段4
と、前記脱臭槽1の下部の排気口1dに配した減圧排風
ブロワ5と、前記水分供給手段2及び撹拌手段4の動作
を制御する制御手段とで構成したものである。
【0046】前記脱臭槽1は、図1に示すように、その
上部の天板部に脱臭対象気体の導入口1aが開口してあ
り、この導入口1aには、図1及び図2(a)に示すよう
に、脱臭対象気体を導入する導入配管6が接続してい
る。この導入配管6は脱臭対象気体を発生する生ゴミ処
理機その他の臭気発生源に接続するものであるのは云う
までもない。なお前記導入口1aには、前記脱臭対象気
体を前記脱臭槽1内に吸引するための吸引ブロワ1bを
配するものとする。
【0047】前記脱臭槽1には、図1及び図2(b)に示
すように、その下部、詳しくは、後述する軸受4dのカ
バー材4eの上面と同一高さで、その上面周囲と脱臭槽
1の周壁との間に金属製の多孔板1cを固設する。この
多孔板1cは、文字通り、表裏貫通する多数の孔を平均
に備えたものであるが、これらの孔は、この脱臭槽1に
充填する微生物用担体、この実施例では、後述する微生
物を担持した木材チップが、これを通じて落下すること
のない程度のサイズであるものとする。
【0048】また前記脱臭槽1の最下部には、側方に開
口する排気口1dを開口する。この排気口1dは、図1
に示すように、補助排水口と兼用するものとし、該排気
口1dには、既述のように、減圧排風ブロワ5を配し、
かつ図1、図2(a)及び(b)に示すように、排水及び排気
用の排気排水配管1gを接続し延長する。該排気口1d
及びここから延長する排気排水配管1gの途中までは、
その内面に二酸化チタンによる光触媒コーティング用薬
剤を塗布し、かつ図1に示すように、その塗布領域の末
端に光触媒コーティング用薬剤を塗布した網材1hを配
し、更にその内側に紫外線殺菌灯7を設置する。
【0049】更に前記脱臭槽1の周側には、図1及び図
2(b)に示すように、その内部の微生物用担体である木
材チップを40℃前後に加温するための面ヒータ8を外
装する。この面ヒータ8は商用100Vの交流電源に接
続することで、上記温度に自己制御できるタイプのそれ
である。
【0050】更にまた前記脱臭槽1には、その底部下
に、図1に示すように、移動用のキャスター1eを配
し、該脱臭槽1の天板部の一部には、図2(a)に示すよ
うに、微生物用担体である木材チップを投入するための
蓋1f付きの投入口を構成する。
【0051】前記水分供給手段2は、図1及び図2(a)
に示すように、水噴出用の多数のノズルを備えたリング
状等の散水管2aと、これに水を供給する供給用配管2
bとで構成したものである。上記ノズルは、云うまでも
なく、上記リング状の散水管2aの下部側に定間隔で配
してある。また前記供給用配管2bの途中には電磁開閉
弁2cが挿入してあり、前記制御手段によって開閉制御
されるようになっている。
【0052】前記水分検出手段3は、図1及び図2(b)
に示すように、前記脱臭槽1中の側壁中間付近に取り付
けてあり、この付近の微生物用担体層の水分割合を測定
するものである。この実施例では、前記水分検出手段3
は、微生物用担体層の2点間の電気抵抗を測定する抵抗
測定手段と、該抵抗測定手段で得られた抵抗の値から水
分割合を換算する換算回路とで構成したものであり、得
られた水分割合を示す信号は、前記制御手段に入力する
ように構成してある。
【0053】前記撹拌手段4は、図1及び図2(b)に示
すように、前記脱臭槽1の中央に直立状態に配した回転
軸4aと、該回転軸4aに、その周方向には120度の
定角度間隔で、かつその長さ方向には定間隔で、これに
直角に配した複数の撹拌羽根4bと、該回転軸4aを回
転駆動する回転駆動手段4cとで構成する。
【0054】前記回転軸4aの上端は、図1に示すよう
に、前記回転駆動手段4cの出力軸に延長状態に連結し
てあり、下端は、前記多孔板1cの中央側下方に配した
軸受4dに回転自在に支持してある。またこの軸受4d
は、前記脱臭槽1の周側から中央側に延びるフレームで
支持され、かつカバー材4eでその全体が被覆してあ
る。
【0055】前記回転駆動手段4cは、電動モータとそ
の出力軸に結合した減速機とで構成したものであり、図
1及び図2(a)に示すように、前記脱臭槽1の天板部の
中央にケースに内装した状態で配してある。既述のよう
に、その出力軸、即ち、前記減速機の出力軸が前記回転
軸4aに延長状態に連結しているものである。
【0056】また前記撹拌羽根4bは、図4(a)、(b)に
示すように、前記回転軸4aから直角方向に延びる棒状
の撹拌羽根本体4b1と、上記撹拌羽根本体4b1の両
側に相互の上端が当接して先端側から見て山形になるよ
うに配設した二枚の板状羽根材4b2、4b2と、該撹
拌羽根4bの先端側から見て三角形の下辺を形成するよ
うに、該撹拌羽根本体4b1の両側に配した下辺板4b
5、4b5とで構成する。
【0057】前記撹拌羽根本体4b1は、図4(b)に示
すように、八角柱状の部材で構成し、図3及び図4(a)
に示すように、その内端の細径部を前記回転軸4aの該
当する部位に開口した軸孔に挿入し、反対側から挿入し
た固定ネジ4b3を上記細径部に形成した雌ネジにねじ
込むことで、該回転軸4aに固定する。該回転軸4aの
該当する部位には、図4(a)、(b)に示すように、切欠4
b4が形成してあり、上記軸孔はその中央に開口させ、
以上のように、前記撹拌羽根本体4b1の細径部を該軸
孔に挿入して固定するものであるが、このとき、上記切
欠4b4の上下端が該撹拌羽根本体4b1の端部周側の
対応する上下辺を係止し、その回転を止める働きをす
る。
【0058】なお以上の撹拌手段4は、この実施例で
は、前記回転軸4aを、10〜12rpmで、1時間に
1回だけ、2回転させるように設定した。この設定は自
由に変更できるようになっている。
【0059】前記排気口1dは、既述のように、前記脱
臭槽1の最下部側壁に開口した開口部であり、補助排水
口を兼ねる構成である。先に述べ、かつ図1、図2
(a)、(b)に示すように、該排気口1dには、排水及び排
気用の排気排水配管1gが接続してあり、この排気排水
配管1gは、これを通じて移動する脱臭済み気体の排出
のために、その途中を大気中に開放し、その末端を、下
部を流れることのある水分の放流に不都合のない放流域
まで延長する。
【0060】前記減圧排風ブロワ5は、先に述べ、かつ
図1に示すように、前記脱臭槽1の下部の排気口1dに
配したものであり、該排気口1dから脱臭済みの気体を
排出するためのものであるのは云うまでもないが、単な
る排気を越えて、強力な吸引力で、該排気口1dに連続
する該脱臭槽1の下部空間の空気圧を低下させ、前記微
生物用担体の層中を流下する水分の気化を速め、その水
分の液体状態での排出をなるべく不要にしようとするも
のである。
【0061】前記微生物用担体である木材チップに担持
させる微生物は、云うまでもなく、脱臭対象気体の臭気
成分を分解除去するのに適するそれである。生ゴミ処理
機が排出する気体を脱臭対象気体とする場合は、その生
ゴミ処理機に用いる分解処理用の微生物を採用すること
ができる。この実施例では、好気性菌に若干の通性嫌気
性菌及び嫌気性菌を加えた複合菌を採用し、前記微生物
用担体である木材チップに担持させたそれを前記脱臭槽
1中に充填した。該脱臭槽1への充填は、前記天板部に
構成した蓋1f付きの投入口を通じて行ったのは云うま
でもない。
【0062】また前記制御手段は、前記水分検出手段3
の微生物用担体層の水分割合についての検出結果に基づ
いて前記水分供給手段2の動作を制御する、即ち、上記
検出結果に基づいて、該水分供給手段2の供給用配管2
bの途中に挿入した電磁開閉弁2cを開閉制御するもの
である。該電磁開閉弁2cの開閉制御は、この実施例で
は、前記水分検出手段3の検出結果が30%を下回る値
である場合は、これを開いて水の供給動作をさせるべく
制御し、70%を上回る場合はこれを閉じて水の供給動
作を停止させるべく行うものである。
【0063】この制御手段は、更に前記撹拌手段4の回
転駆動手段4cの制御をも行う。前記のように、該撹拌
手段4は、基本的に、10〜12rpmの回転速度で1
時間に1回の割合で、2回転させるように制御し、かつ
前記水分供給手段2に給水動作をさせる場合には、その
給水動作中、連動して撹拌動作すべく、該撹拌手段4の
回転駆動手段4cを制御するようにする。
【0064】従ってこの実施例の脱臭装置によれば、そ
の上部の導入口1aから臭気を含んだ気体を導入し、微
生物用担体である木材チップ層中を通過させることによ
り、その通過の過程で該木材チップに担持されている微
生物によりその気体中の臭気成分が分解作用を受け、下
部の排気口1dから臭気成分の除去された処理済みの気
体を排出することができるものである。
【0065】この実施例では、生ゴミ処理機から排出さ
れる臭気を含んだ気体(空気)を脱臭対象とし、前記導
入配管6をその排出口まで延長して接続したものであ
る。前記排気口1dはこれに接続した排気排水配管1g
を上記水分の放流に不都合のない放流域である下水道ま
で延長し、かつその途中を大気中に開放し、その内側上
部を通じて移動する脱臭済み気体をそこから排出し得る
ようにする。
【0066】このように準備してこの脱臭装置の運転を
開始すると、前記導入口1aの吸引ブロワ1b及び排気
口1dの減圧排風ブロワ5の吸引作用により、前記生ゴ
ミ処理機から排出される臭気を含んだ気体が導入配管6
及び導入口1aを通じて脱臭槽1中に導かれ、更にこの
中に充填されている微生物用担体である木材チップ層中
を通って流下し、ついには下部の多孔板1cを通過して
底部との間に至り、その側部に開口している排気口1d
及び排気排水配管1gを通じて大気中に放出される。
【0067】前記生ゴミ処理機から導入された気体は、
脱臭槽1に充填されている木材チップ層中を流下する間
に、該木材チップに担持されている微生物によって、そ
の中の臭気成分が分解作用を受け、徐々に脱臭され、上
記のように、最下部の多孔板1cを通過する時点までに
は脱臭済みとなる。
【0068】このような脱臭装置の運転動作中は、常
時、前記脱臭槽1中に充填されている木材チップ層の水
分状態が前記水分検出手段3によって監視され、その検
出結果が常時前記制御手段に送り込まれ、該制御手段に
より、その検出結果に基づいて前記水分供給手段2の水
の供給動作が制御される。
【0069】即ち、この実施例では、前記木材チップ層
中の水分割合が30%を下回ることが前記水分検出手段
3で検出されると、その検出信号を受けた前記制御手段
によって前記電磁開閉弁2cが開くように制御され、こ
れによって前記供給用配管2bを通じて前記散水管2a
に水が供給され、図1に示すように、その水がノズルを
通じてその下方に充填されている木材チップ層上に供給
されることになる。こうして木材チップ層の水分状態は
前記臭気除去用微生物の活動に適するレベルに引き上げ
られることになる。またこのように水分供給手段2の給
水動作が行われるのに連動して前記撹拌手段4もまた撹
拌動作させられ、供給された水分は木材チップ層中に平
均して与えられることになる。
【0070】以上のように、前記水分供給手段2によっ
て水が供給され、木材チップ層に於ける水分割合が上昇
し、前記水分検出手段3でその水分割合が70%を越え
るに至ったことが検出されると、その検出信号を受けた
前記制御手段によって今度は前記電磁開閉弁2cが閉じ
るように制御され、これによって前記供給用配管2bを
通じた前記散水管2aへの水が供給が停止され、木材チ
ップ層上への散水が停止されることとなる。同時に前記
撹拌手段4の撹拌動作も停止させられる。
【0071】従って前記木材チップ層の水分割合は、そ
の全体にわたって、この脱臭装置の運転中、常に、30
〜70%の範囲内に維持されるため、該木材チップに担
持される臭気除去用微生物は良好な水分条件の下で活発
に活動することとなる。他方、前記脱臭槽1は前記面ヒ
ータ8によりその周側から加温されており、その内部の
木材チップは40℃前後に維持されることとなる。それ
故、前記木材チップに担持される臭気除去用微生物は一
層良好な活動条件の下で活発に活動することとなり、該
木材チップ層中を通過する脱臭対象気体はこれに含まれ
る臭気成分が上記臭気除去用微生物によって良好に分解
除去されることになる。
【0072】またこの脱臭装置の運転中、前記撹拌手段
4は、前記回転軸4aを中心に10〜12rpmの回転
速度で1時間に1回の割合で2回転するように設定され
ているため、そのように動作すべく制御され、前記脱臭
槽1中に充填されている木材チップは良好に撹拌される
こととなる。そのため、放置しておくと木材チップ層中
に生じてくる気体の通路の発生を未然に防止することが
でき、脱臭対象気体の微生物への充分な接触を維持する
ことができるものとなる。
【0073】しかも該撹拌手段4は、その撹拌羽根4b
を前記のように構成したため、その回転動作時に微生物
用担体である木材チップに上昇方向の作用力を与えつつ
撹拌することになるものであり、かつ該木材チップを充
填している脱臭槽1が上部拡大のテーパ状に構成した物
であるため、該木材チップ層は、以上の撹拌動作によっ
て圧縮されるような問題が生じることはなく、常時、平
均した低密度の状態を保持することができる。
【0074】こうして、脱臭対象気体は、木材チップ層
中を下降する間に、前記のような通路を移動するような
問題は生ぜず、常に、活発に活動する臭気除去用微生物
に良好に接触し、含まれる臭気成分の良好な分解作用を
受け、臭気を除去されて前記多孔板1cの下方に至り、
前記排気口1dから脱臭済みとなって排出されることに
なる。
【0075】このとき、前記排気口1d及び排気排水配
管1gを通過する脱臭済み気体は、該排気口1d及び排
気排水配管1gの内面及び網材1hに配されている光触
媒コーティング用薬剤及びそこに設置されている紫外線
殺菌灯7の照射する紫外線の作用により、残存する臭気
成分が更に分解され、含まれて排出される事のある微生
物類も死滅させられる事となる。
【0076】また前記水分供給手段2の散水管2aから
供給された水は前記木材チップ層中を流下し、最終的に
は脱臭槽1の最下部まで降下することとなるが、前記排
気口1dに配した減圧排風ブロワ5の吸引作用により、
これに連続する該最下部の空間が減圧され、下降した水
分の気化速度が向上し、排水口を兼ねる排気口1dに至
るまでに殆どが気化し、脱臭済みの気体とともに、光触
媒コーティング用薬剤及び紫外線殺菌灯7の作用を受け
ながら排出されることとなる。液体のまま排出される水
分も同様に光触媒コーティング用薬剤及び紫外線殺菌灯
7の作用を受けながら排出されることとなる。
【0077】気体成分は、前記排気排水配管1gを通じ
て大気中に排出され、液体成分は該排気排水配管1gを
通じて下水道に排出される。
【0078】以下にこの実施例の脱臭装置を用いて行っ
た脱臭試験結果を表1に示す。このテストに用いた実施
例の脱臭槽1は、その多孔板1cより上部の容量が14
5リットルで、この中に充填した木材チップの容量は1
31リットルである。水分供給手段3及び撹拌手段4は
先に述べた通り動作させ、導入脱臭対象気体の木材チッ
プ中の下降速度は10〜100mm/secに設定し
た。また導入脱臭対象気体は生ゴミ処理機からの排気と
し、このテストでは、該生ゴミ処理機に生ゴミを投入す
る前の排気、投入1時間後の排気、投入24時間後の排
気について、脱臭装置への導入気体(脱臭対象気体)と
排出気体(脱臭済み気体)との臭気を測定した。生ゴミ
処理機に投入する生ゴミとしては弁当の残飯を用いた。
【0079】臭気の測定は複合する臭気に感度のある臭
気計を用いて行った。導入気体の臭気は生ゴミ処理機の
タンク内にそのセンサ部を挿入し、排出気体の臭気は脱
臭装置の排気排水配管1gにその大気への開口部から挿
入して、それぞれ測定した。
【0080】
【表1】
【0081】投入前の臭気データを見ると分かるよう
に、生ゴミを投入していない生ゴミ処理機からの導入気
体でも1760(臭気計セットから5分後の値)であ
り、既に相当な臭いがあることが分かる。これは微生物
を担持させた基材及びこれまでの分解残滓から発する臭
気であろうと思われる。このような導入気体の値も脱臭
処理後の排出気体の測定値を見ると450までに低下し
ている。人の嗅覚で僅かに臭いを感じられる程度まで脱
臭されていることが分かる。
【0082】生ゴミ処理機に生ゴミを投入して1時間経
過後の測定値を見ると、導入気体の値は、1940(臭
気計セットから5分後の値)であり、投入前より、導入
気体の臭気成分が増加しているのが分かる。しかしこの
ような導入気体の値も脱臭処理後の排出気体の測定値を
見ると475まで低下している。投入前の導入気体を脱
臭した場合と殆ど異ならない結果となっている。この場
合も、人の嗅覚で僅かに臭いを感じられる程度まで脱臭
されていることが分かる。
【0083】生ゴミ処理機に生ゴミを投入して24時間
経過後の測定値を見ると、導入気体の値は、1745
(臭気計セットから5分後の値)であり、投入から1時
間経過後より導入気体の臭気成分が低下しており、投入
前と殆ど同じになったことが分かる。このような導入気
体の値は、脱臭処理後の排出気体の測定値を見ると39
9まで低下している。投入前の導入気体を脱臭した場合
より若干低下した結果となっている。云うまでもなく、
この場合も、人の嗅覚で僅かに臭いを感じられる程度ま
で脱臭されている。
【0084】
【発明の効果】従って本発明の1の脱臭装置によれば、
脱臭槽に充填された微生物用担体の水分条件が、常にこ
れが担持する微生物の活動に適するように保持され、か
つ運転中に放置すれば該微生物用担体層に生じてしまう
脱臭対象気体の道筋が未然に防止されるとともに適切な
密度に保持されることにより、脱臭対象気体は、該微生
物用担体層を通過する間に良好な活動状態の微生物に接
触し、その臭気成分が分解され、脱臭済み気体となって
大気中に放出されることとなるものである。また最下部
まで降下する事のある水分は、気化を速め得るようにな
っているため、殆どが気体となって排出されることとな
る。
【0085】本発明の2の脱臭装置によれば、微生物用
担体として、容易に入手できる部材を用い得、かつ微生
物の良好な活動を確保することができる。
【0086】本発明の3の脱臭装置によれば、簡易な手
段で微生物用担体に適切に水分を供給することができ
る。
【0087】本発明の4の脱臭装置によれば、微生物用
担体を上方に浮上させながら撹拌するものであるため、
該微生物用担体層の密度を無用に高めず、脱臭対象気体
の通過を適度の圧力で適度の通過速度で可能であるよう
に保持することができる。
【0088】本発明の5の脱臭装置によれば、脱臭対象
気体を、その発生源の排気圧が低い場合にも不都合なく
脱臭槽内に導き、かつその中の微生物用担体層中を降下
させ、更にこうして脱臭された脱臭済み気体を外部に排
出することができる。
【0089】本発明の6によれば、微生物用担体の温度
をその担持する微生物の活動に適するように加温するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の脱臭装置の概略縦断面説明図。
【図2】(a)は一実施例の脱臭装置の一部切欠概略平面
説明図。(b)は図1のA−A線断面説明図。
【図3】図2(b)の撹拌羽根の板状羽根材及び下辺板を
省略した状態の拡大平面図。
【図4】(a)は図2(b)の回転軸及び撹拌羽根の拡大平面
図。(b)は回転軸及び撹拌羽根の一部切欠側面図。
【符号の説明】
1 脱臭槽 1a 導入口 1b 吸引ブロワ 1c 多孔板 1d 排気口 1e キャスター 1f 蓋 1g 排気排水配管 1h 網材 2 水分供給手段 2a 散水管 2b 供給用配管 2c 電磁開閉弁 3 水分検出手段 4 撹拌手段 4a 回転軸 4b 撹拌羽根 4b1 撹拌羽根本体 4b2 板状羽根材 4b3 固定ネジ 4b4 切欠 4b5 下辺板 4c 回転駆動手段 4d 軸受 4e カバー材 5 減圧排風ブロワ 6 導入配管 7 紫外線殺菌灯 8 面ヒータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 17/02 Fターム(参考) 4C080 AA06 BB02 CC15 KK08 MM33 NN05 NN30 QQ17 4D002 AB02 AC10 BA03 BA17 CA01 CA07 DA35 DA41 HA10 4H061 AA10 EE61 EE64 EE66 GG10 GG14 GG16 GG43 GG48 GG69 GG70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体中の臭気を除去するための臭気除去
    用微生物を担持した微生物用担体を充填する脱臭槽であ
    って、臭気を含んだ気体を導入する導入口を上部に備
    え、上記微生物用担体の間を通じて流下した脱臭済みの
    気体を排出する排気口を下部に備えた縦型かつ上部拡大
    テーパ状の脱臭槽と、 前記排気口に上記脱臭済みの気体を排出すべく配した減
    圧排風ブロワと、 上記脱臭槽の上部に配した水分供給手段であって、前記
    微生物用担体に水分を供給する水分供給手段と、 前記脱臭槽に配した水分検出手段であって、前記微生物
    用担体中の水分割合を検出する水分検出手段と、 前記脱臭槽に配した、前記微生物用担体を定期的又は非
    定期的に撹拌する撹拌手段であって、その撹拌動作によ
    って該微生物用担体に上昇方向の作用力を与えながら撹
    拌する撹拌手段と、 前記脱臭槽の下部に備えた補助排水口であって、前記微
    生物用担体中を流下した水分で気化し得なかった水分を
    槽外に除去する補助排水口と、 前記水分検出手段の検出結果を参照して、前記微生物用
    担体中の水分割合を前記臭気除去用微生物の活動に適す
    るレベルに保持すべく、前記水分供給手段の水の供給動
    作を制御する制御手段と、 で構成した脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記微生物用担体として、木材チップ、
    木炭、竹炭、活性炭及び椰子殻炭の全部又は一部の混合
    物、若しくは各単体を採用した請求項1の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 前記水分供給手段を、前記脱水槽内の上
    部に配した散水管と、該散水管に定間隔で構成した複数
    のノズルと、上記散水管に水を供給する供給用配管とで
    構成した請求項1又は2の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 前記撹拌手段を、前記脱臭槽の中央に直
    立状態に配した回転軸と、該回転軸に、その周方向には
    定角度間隔で、かつその長さ方向には定間隔で、これに
    直角に配した複数の撹拌羽根であって、該回転軸から直
    角方向に延びる棒状の撹拌羽根本体及び該撹拌羽根本体
    の両側に相互の上端が当接して山形になるように配設し
    た二枚の板状羽根材からなる撹拌羽根と、該回転軸を回
    転駆動する回転駆動手段とで構成した請求項1、2又は
    3の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記導入口に臭気を含んだ気体の導入を
    補助するための吸引ブロワを配した請求項1、2、3又
    は4の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 前記脱臭槽の周側にその内部を加温する
    加温手段を配した請求項1、2、3、4又は5の脱臭装
    置。
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