JPH0821108B2 - 紙幣自動支払い装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金融機関の店舗等に設置され、顧客の操作に
より紙幣の支払い取引を行う紙幣自動支払い装置に関す
るものである。

〔従来の技術〕

第７図はこの種の紙幣自動支払い装置の従来例を示す
概略側面図である。

図において１は装置の筐体、２は該筐体１の正面に設
けられた出金口、３は筐体１内に設けられた支払い機構
部であり、該支払い機構部３は出金用の紙幣を金庫４よ
り繰り出し、出金口２へ搬送して顧客に受け渡す。

５は同じく筐体１内に設けられたレシート６の印字ユ
ニットである。

この印字ユニット５について第８図及び第９図を用い
て説明する。

第８図は前記印字ユニット５の詳細を示す斜視図、第
９図は同側面図で、レシート６を発行する場合、第８図
に示すように顧客によって挿入されたカード７をレシー
ト６とジャーナル用紙10から成る伝票８の下まで搬送
し、カード７に伝票８を図示しない手段により押圧して
レシート６をインプリントし、さらにレシート印字機９
で取引内容を伝票８レシート６上に印字し、その後ジャ
ーナル用紙10はジャーナル巻き取り機構11で巻き取り、
レシート６はカッタ部12で切断して、矢印方向に方向転
換して搬送し、支払い機構部３に送出する。

第10図は支払い機構部３の支払い構造と印字ユニット
５のレシート送出構造の従来例を示す側面図、第11図は
同正面図である。

支払い機構部３にはあらかじめ前記印字ユニット５内
で図示せぬ反転手段で反転した裏返しのレシート６がロ
ーラ13によって取り込まれる。

これは、後に集積車14により反転が生じるので、これ
により印字面が表面になるようにするための工夫であ
る。

ローラ13により取り込まれたレシート６は、クランプ
ローラ16,17によってレシートガイド15上に送出された
方向と直角の方向に搬送され、ベルト18,19で挟持して
さらに搬送して集積車14によって集積された紙幣20上
に、表裏反転して積み重ねられる。

また、第12図に他の従来例の正面図を示す如く、上記
構成にさらにベルト21、ローラ22およびセンサ23を取り
つけてレシート６をローラ13によって放出するだけでな
く、ベルト21とローラ22によって挟持してセンサ23で検
出後に規定パルスだけ走行させた後に停止させ、ベルト
21を上昇させでクランプローラ18,19によりレシードガ
イド24に送出する方向と直角の方向に搬送させ、以下は
上記と同様に搬送して紙幣上に積み重ねる構成のものも
あった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように従来の技術は、いずれも印字ユニットか
ら支払い機構部に取り込まれたレシートをローラによっ
てレシートガイド上に送出した後、その送出方向と直角
の方向に搬送して紙幣の搬送路に送り込む構造としてい
る。

しかしながら、支払い機構部の搬送路は、基本的には
紙幣の搬送のためのものであり、紙幣搬送の速度を処理
速度向上のため極めて高速に設定してあるため、レシー
トの方向転換に無理が有り、途中でガイドに引っ掛かる
等してジャムを発生させるという問題があった。

また、従来技術では、いずれも出金口において集積車
により表裏を反転させるので、印字面を表面にしてレシ
ートを顧客に排出するためには、いったんレシートを裏
返しにしておくという予備動作が必要であり、装置の大
型化、搬送経路の複雑化をまねくという問題があった。

さらに、集積車を用いる従来の技術では、紙幣とレシ
ートは大きさや重さ及び腰の強さが異なるため、レシー
トが集積車に入らずにジャムが発生したり、装置下部に
落下するというトラブルが発生し、装置ダウンを起こし
て装置の運用に支障をきたす問題があった。

また、第12図に示した構成の従来技術によれば、レシ
ートを走行基準面で停止させるためセンサで検出後に規
定パルスを走行させて停止させるという搬送モータの制
御が必要であり、高価格化の原因となる問題があった。

本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、反転の予備動作なくレシート印字面を表面にして紙
幣と共に顧客に排出できると共に、装置の小型化，低価
格化，搬送の高信頼性化を図ることが可能な紙幣自動支
払い装置を実現することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明は、顧客に対して
紙幣を支払うための出金口と、出金用の紙幣を収納する
金庫と、この金庫から紙幣を一枚づつ分離して繰り出せ
るように配置された繰出手段と、この繰出手段により繰
り出された紙幣を搬送する搬送路と、紙幣の金種の鑑別
や異常の有無の検出及び正常な紙幣の計数等を行うため
に前記搬送路の途中に配置された鑑別部と、この鑑別部
で異常が検出された支払いに供さない紙幣を収納するリ
ジェクト金庫とを有する支払い機構部を備えると共に、
取引明細をレシートに印字して発行するレシート印字機
を備え、顧客が指定した金額の紙幣上にレシートを重ね
て前記出金口から支払う紙幣自動支払い装置において、
前記搬送路の終端に設けられ、前記鑑別部を経て搬送路
により送られてきた支払いに供する正常な紙幣を集積す
る集積位置と速搬送手段の下部搬送ベルトより低い退避
位置に移動可能とした第一のステージと、この第一のス
テージの集積位置の上方に位置してレシートを集積する
第二のステージから成る二層構造の一時貯留部と、Ｌ字
状の経路を成すように対向配置された一対のレシート送
出ベルトにより構成され、前記レシート印字機により取
引明細が印字されてその印字面が前記第二のステージ側
を向くように垂直に送られてくるレシートを前記印字面
が表面側になるように前記レシート送出ベルトにより前
記第二のステージの略90°側方から、該第二のステージ
上に送出する送出手段と、顧客が指定した金額の紙幣が
前記第一のステージに集積されて該第一のステージが集
積位置から退避位置に移動するときに、第一のステージ
上の紙幣を受けられるように前記一時貯留部と前記出金
口との間に配置された下部搬送ベルトと、この下部搬送
ベルトに対して開閉自在とし、前記第一のステージが集
積位置から退避位置に移動するとき閉じて前記第二のス
テージ上のレシートを前記集積紙幣上に重ね、下部搬送
ベルトとの間に前記レシートと紙幣を挟持して前記出金
口に搬送する上部搬送ベルトより成る束搬送手段を具備
したことを特徴とする。

〔作用〕

以上の構成により本発明は、顧客の操作による指定金
額に応じて、繰出手段により金庫から一枚づつ分離して
繰り出された紙幣を鑑別部に搬送して、この鑑別部で正
常と鑑別されて計数された支払いに供する紙幣を集積位
置に位置している第一のステージ上に集積し、そして指
定金額分の紙幣が一時貯留部に集積され、レシート印字
機で取引明細を印字したレシートがその印字面を第二の
ステージ側に向けた状態で支払い機構部に垂直に送られ
てくると、このレシートを送出手段のレシート送出ベル
トが挟持して第二のステージの略90°側方から印字面が
表面側になるように該第二のステージ上に送出し、その
後第一のステージが集積位置から退避位置に移動して紙
幣を下部搬送ベルト上に載せると共に、上部搬送ベルト
が閉じて前記第二のステージ上のレシートを前記集積紙
幣上に重ね、この上部搬送ベルトと下部搬送ベルトとで
前記レシートと紙幣を挟持し、前記出金口に搬送して顧
客に支払われる。

〔実施例〕

以下図面に従って実施例を説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す概略側面図、第２図
は実施例の要部平面図、第３図は同側面図、第４図は同
正面図、第５図は同斜視図、第６図は同一部正面図であ
る。

第１図において25は装置の筐体、26は該筐体25内に設
けた支払い機構部であり、該支払い機構部26は以下に述
べる27〜38の構成要素を備えている。

まず、27は顧客に対して紙幣を支払うための出金口、
28は出金用の紙幣を収納する金庫、29はこの金庫28から
紙幣を一枚づつ分離して繰り出せるように配置された繰
出手段、30は顧客に対して支払う紙幣を一時的に集積貯
留すると共に取引の明細を印字したレシートをその紙幣
上に重ねる一時貯留部であり、該一時貯留部30は紙幣を
集積するための第一のステージ31とこの第一のステージ
31上に位置してレシートを集積する第二のステージ32か
ら成る二層の構造となっている。

33はこの一時貯留部30と前記繰出手段29との間で紙幣
を搬送する搬送路、34は支払いに供さない異常が検出さ
れた紙幣等を収納するためのリジェクト金庫、35は前記
繰出手段29により繰り出された紙幣の金種の鑑別や異常
の有無の検出及び正常紙幣の計数等を行うために前記搬
送路33の途中に配置された鑑別部である。

36は前記出金口27とリジェクト金庫34との間に配置さ
れた下部搬送ベルト、37はこの下部搬送ベルト36に対し
て開閉自在とした上部搬送ベルトであり、該上部搬送ベ
ルト37と下部搬送ベルト36により束搬送手段38が構成さ
れている。

なお、本実施例において、前記束搬送手段38は双方向
搬送を行って、一旦排出した取り忘れ紙幣とレシート６
を再び装置内に取り込んでリジェクト金庫34へ搬送する
取り込み搬送路を兼ねている。

39は同じく筐体25内に設けられたレシートの印字ユニ
ットであり、該印字ユニット39は以下に述べる40〜45の
構成要素を備えている。

すなわち、40はカード41から顧客を特定する識別情報
や口座情報等を読み取ったり、あるいは所定の情報を書
き込んだりするためのカードリーダライタ、42は連続し
た未印字のレシート用紙と取引記録保存用のジャーナル
用紙とより成る伝票、43はこの伝票42に印字を行う印字
ヘッドとその駆動系等から成るレシード印字機、44は印
字後のジャーナル用紙を巻き取るジャーナル巻き取り部
である。

45は前記第二のステージ32の略90°側方より、該第二
のステージ32上に印字済のレシート６を送出する送出手
段であり、以下に第２図〜第６図を用いて該送出手段4
5,一時貯留部30及び束搬送手段38の構成の詳細を説明す
る。

まず、一時貯留部30の第一のステージ31は一定間隔を
あけて配置した二枚のプレート31aと31bにより構成さ
れ、上部搬送ベルト37の回転動作に連動して図示せぬカ
ム機構により第４図に実線で示した紙幣を集積する集積
位置から二点鎖線で示した下部搬送ベルト36により下方
の退避位置に移動するようになっている。

束搬送手段38は第２図に示す如く前記プレート31a間
に配置してある。

46aと46bは上部搬送ベルト37を保持するローラ、47は
該上部搬送ベルトの回転支点、48aと48bは下部搬送ベル
ト38を保持するローラであり、該ローラ48aを図示せぬ
モータにより駆動して搬送を実行する。

49aと49bは出金口27への搬送ガイドとしてのアッパガ
イド及びロワガイド、50は出金口のシャッタである。

一方、前記一時貯留部30の第二のステージ32は、第２
図に示す如く前記第一のステージ31より広くかつレシー
ト６の長さよりも狭い間隔で図示せぬフレームに固定設
置した二枚のプレート51a,51bより構成する。

52と54は一対のレシート送出ベルトで、一方のレシー
ト送出ベルト52はローラ53a,53b,53cに支持され、これ
と対向するように他方のレシート送出ベルト54はローラ
55a,55b,55cに支持されていて、この両レシート送出ベ
ルト52と54によりＬ字状の搬送経路が形成されており、
そしてこれらにより構成される送出手段45はＬ字型のガ
イド56の排出方向中心線上に配置してある。

57は前記ガイド56の送出位置直前の両突端を上方へ湾
曲して設けた飛行ガイドであり、中央のレシート送出ベ
ルト52と両端の該飛行ガイド57によりレシート６は送出
の瞬間Ｖ字型を形成して腰がつき、搬送手段を設置して
いない第二のステージ32上に的確に送出される。

58はレシート送出ベルト52の両側に位置するようにガ
イド56に設けた山部で、該山部58を設けることによりレ
シート６をレシート送出ベルト52に押しつけて送出力を
増す。

以上の構成による本実施例の動作を説明する。

まず、顧客の支払い指定の操作があり、正規のガード
41が挿入されると、指定金額に応じて繰出手段29により
金庫28のから紙幣を一枚づつ分離して繰り出して搬送路
33により鑑別部35に搬送し、この鑑別部35で紙幣の金種
の鑑別や異常の有無の検出及び正常紙幣の計数度を行
い、支払いに供さない異常が検出された紙幣等はリジェ
クト金庫34に収納し、支払いに供する正常な紙幣は計数
後、搬送路33の終端に設けられている一時貯留部30の第
一のステージ32上に一時的に集積貯留する。

なお、このとき第一のステージ32は第４図に実線で示
した集積位置にあり、速搬送手段38の上部搬送ベルト37
は下部搬送ベルト36に対して開いている。

指定金額分の紙幣が一時貯留部30に集積されると、顧
客により挿入された前記カード41が伝票42の下まで搬送
され、伝票42はインプリントされた後レシート印字機39
で印字され、ジャーナルは図示せぬモータて駆動するジ
ャーナル巻き取り機構44に巻き取られ、レシート６は送
出手段45に送られる。

このとき、レシート６は第４図に示したように印字面
を第二のステージ32側に向けて上方のレシート印字機39
から下方の送出手段45に垂直に送りこまれる。

送出手段45はレシート６をレシート送出ベルト52と54
により挟持し、この両レシート送出ベルト52,ベルト54
が成すＬ字状の経路に沿ってレシート６を搬送しなが
ら、飛行ガイドによりレシート６に腰をつけて印字面が
表面側になるように一時貯留部30の第二のステージ32に
略90°側方より送出する。

こうしてレシート６の送出が完了すると、束搬送手段
38の上部搬送ベルト37が図示せぬモータにより支点47を
回転中心に回動して、前記レシート６を第二のステージ
32上から紙幣上に落とし、同時に一時貯留部30の第一の
ステージ31が第４図に実線で示した二点鎖線で示した退
避位置に移動する。

これにより第一のステージ31上の紙幣を下部搬送ベル
ト36上に載せると共に、上部搬送ベルト37と下部搬送ベ
ルト36との間に集積した紙幣とレシート６を挟持する。

その後、下部搬送ベルト36が図示せぬモータにより回
転し、挟持した紙幣とレシート６をシャッタ50を開いた
出金口27へ搬送して顧客に支払う。

そして、一定時間のうちに抜き取りが無かった場合
は、紙幣とレシートを挟持したまま下部搬送ベルト36を
逆回転させて、これらを一括してリジェクト金庫34へ取
り込む。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、顧客の操作による指定
金額に応じて、繰出手段により金庫から一枚づつ分離し
て繰り出された紙幣を鑑別部に搬送して、この鑑別部で
正常と鑑別されて計数された支払いに供する紙幣を集積
位置に位置している第一のステージ上に集積し、そし
て、指定金額分の紙幣が一時貯留部に集積され、レシー
ト印字機で取引明細を印字したレシートがその印字面を
第二のステージ側に向けた状態で支払い機構部に垂直に
送られてくると、このレシートを送出手段のレシート送
出ベルトが挟持して第二のステージの略90°側方から印
字面が表面側になるように該第二のステージ上に送出
し、その後第一のステージが集積位置から退避位置に移
動して紙幣を下部搬送ベルト上に載せると共に、上部搬
送ベルトが閉じて前記第二のステージ上のレシートを前
記集積紙幣上に重ね、この上部搬送ベルトと下部搬送ベ
ルトとで前記レシートと紙幣を挟持し、前記出金口に搬
送して顧客に支払うようにしている。

従って、これによればＬ字状の経路を有していてレシ
ートを第二のステージの略90°側方から該第二のステー
ジ上に送出する送出手段によりレシートを表裏反転する
ことなく、レシートをその印字面が表面側になるように
集積紙幣上に重ねることができ、このレシートと紙幣を
束搬送手段の上部搬送ベルトと下部搬送ベルトで出金口
に搬送してそのまま顧客に支払うことができるので、表
裏反転機構を排除することができ、装置の小型化及び低
価格化を図ることができると共に、集積車を用いないの
で、集積車を用いることによるレシートのジャムの発生
や、レシートの落下というトラブルなくなり、搬送の高
信頼性化を実現できるという効果が得られる。

また、本発明は従来のように印字ユニットから支払い
機構部に取り込まれたレシートをローラによってレシー
トガイド上に送出した後、その送出方向と直角の方向に
搬送して紙幣の搬送路に送り込む構造としておらず、前
記のようにレシートを集積紙幣上に重ねてそのまま束搬
送手段で出金口に搬送するため、この点でもレシートの
ジャムの発生を防止できると共に、従来のようなレシー
ト検知に基づく搬送モータの制御も必要でないのでこの
点からも低価格を実現できるという効果も得られる。

更に、本発明の一時貯留部を構成する第１のステージ
は紙幣の集積位置と退避位置に移動可能であるため、紙
幣の集積位置を支払い紙幣に限度枚数の変更に応じて調
整できるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略側面図、第２図は
同実施例の要部平面図、第３図は同正面図、第４図は同
側面図、第５図は同斜視図、第６図は同一部正面図、第
７図は従来例を示す概略側面図、第８図は同従来例の印
字ユニットの斜視図、第９図は同従来例の要部側面図、
第10図は同従来例の要部側面図、第11図は同正面図、第
12図は他の従来例の要部正面図である。 ４……レシート、26……支払い機構部、27……出金口、
28……金庫、29……繰出手段、30……一時貯留部、31…
…第一のステージ、32……第二のステージ、36……下部
搬送ベルト、37……上部搬送ベルト、38……束搬送手
段、39……印字ユニット、42……伝票、43……レシート
印字機、45……送出手段、52,54……レシート送出ベル
ト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 保夫 東京都港区虎ノ門１丁目７番12号 沖電気 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−158787（ＪＰ，Ａ) 特公 昭62−7635（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】顧客に対して紙幣を支払うための出金口
   と、出金用の紙幣を収納する金庫と、この金庫から紙幣
   を一枚づつ分離して繰り出せるように配置された繰出手
   段と、この繰出手段により繰り出された紙幣を搬送する
   搬送路と、紙幣の金種の鑑別や異常の有無の検出及び正
   常な紙幣の計数等を行うために前記搬送路の途中に配置
   された鑑別部と、この鑑別部で異常が検出された支払い
   に供さない紙幣を収納するリジェクト金庫とを有する支
   払い機構部を備えると共に、取引明細をレシートに印字
   して発行するレシート印字機を備え、 顧客が指定した金額の紙幣上にレシートを重ねて前記出
   金口から支払う紙幣自動支払い装置において、 前記搬送路の終端に設けられ、前記鑑別部を経て搬送路
   により送られてきた支払いに供する正常な紙幣を集積す
   る集積位置と束搬送手段の下部搬送ベルトより低い退避
   位置に移動可能とした第一のステージと、この第一のス
   テージの集積位置の上方に位置してレシートを集積する
   第二のステージから成る二層構造の一時貯留部と、 Ｌ字状の経路を成すように対向配置された一対のレシー
   ト送出ベルトにより構成され、前記レシート印字機によ
   り取引明細が印字されてその印字面が前記第二のステー
   ジ側を向くように垂直に送られてくるレシートを前記印
   字面が表面側になるように前記レシート送出ベルトによ
   り前記第二のステージの略90°側方から該第二のステー
   ジ上に送出する送出手段と、 顧客が指定した金額の紙幣が前記第一のステージに集積
   されて該第一のステージが集積位置から退避位置に移動
   するときに、第一のステージ上の紙幣を受けられるよう
   に前記一時貯留部と前記出金口との間に配置された下部
   搬送ベルトと、この下部搬送ベルトに対して開閉自在と
   し、前記第一のステージが集積位置から退避位置に移動
   するとき閉じて前記第二のステージ上のレシートを前記
   集積紙幣上に重ね、下部搬送ベルトとの間に前記レシー
   トと紙幣を挟持して前記出金口に搬送する上部搬送ベル
   トより成る束搬送手段を具備したことを特徴とする紙幣
   自動支払い装置。