JPH05278895A - 紙幣自動支払装置 - Google Patents

紙幣自動支払装置

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JPH05278895A
JPH05278895A JP4077906A JP7790692A JPH05278895A JP H05278895 A JPH05278895 A JP H05278895A JP 4077906 A JP4077906 A JP 4077906A JP 7790692 A JP7790692 A JP 7790692A JP H05278895 A JPH05278895 A JP H05278895A
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banknote
roller
feeding
picker
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Katsunori Yuasa
勝則 湯浅
Masashi Wakagimi
政司 若公
Goji Oyama
剛司 大山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続して繰り出される紙幣の間隔を短くする
ことで、一定時間内の紙幣の繰り出し枚数を増加させ
る。 【構成】 紙幣27を繰り出すピッカローラ23a,2
3bおよびフィードローラ29と、紙幣27を搬送する
搬送ベルト40a,40bと、搬送路9の入口側におけ
る搬送ベルト40a,40bによる紙幣挟持位置から所
定量紙幣の搬送方向にずれた位置に検出位置がある第1
の光学センサ78と、フィードローラ29と紙幣27と
の接触位置から所定量紙幣の搬送方向にずれた位置に検
出位置がある第2の光学センサ79を備える。そして、
第1の光学センサ78が紙幣27の先端を検出すると、
ピッカローラ23a,23bおよびフィードローラ29
の駆動は停止され、第2の光学センサ79が紙幣27の
後端を検出すると、ピッカローラ23a,23bおよび
フィードローラ29の駆動が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関の店舗等に設
置され、顧客の操作により紙幣の支払取引を行う紙幣自
動支払装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31は紙幣自動支払装置の全体的な構
成の概略を示す側面図である。図において、1は紙幣自
動支払装置の筐体、2は筐体1内に設けた支払機構部で
あり、この支払機構部2は、以下に述べる3〜15の構
成要素を備えている。3は顧客に対して紙幣を支払うた
めの出金口、4は出金用の紙幣を収納する金庫、5はこ
の金庫4から紙幣を一枚ずつ分離して繰り出せるように
配置された繰り出し機構である。
【0003】6は顧客に対して支払う紙幣を一時的に集
積貯留するとともに、取引の明細を印字したレシートを
その紙幣上に重ねる一時貯留部であり、この一時貯留部
6は紙幣を集積するための第1のステージ7とこの第1
ステージ7上に位置してレシートを集積する第2のステ
ージ8からなる2層の構造となっている。9はこの一時
貯留部6と繰り出し機構5との間で紙幣を搬送する搬送
路、10は支払に適さない異常が検出された紙幣等を収
納するためのリジェクト金庫、11は前記繰り出し機構
5により繰り出された紙幣の金種の鑑別や異常の有無の
検出および正常紙幣の計数等を行うために前記搬送路9
の途中に配置された鑑別部である。
【0004】12は前記出金口3とリジェクト金庫10
との間に位置する下部搬送ベルト、13はこの下部搬送
ベルト12に対して開閉自在とした上部搬送ベルトであ
り、この上部搬送ベルト13と下部搬送ベルト12によ
り束搬送手段14を構成してある。15は搬送路33を
搬送される紙幣の搬送経路を、鑑別部11での鑑別結果
に基づいてリジェクト金庫10方向か、あるいは第1の
ステージ7方向へ切り替えるブレードである。
【0005】なお、この紙幣自動支払装置においては、
この束搬送手段14は双方向搬送を行って、一旦排出し
た取り忘れ紙幣やレシートを再び装置内に取り込んでリ
ジェクト金庫10へ搬送する取り込み搬送路を兼ねてい
る。16は同じく筐体1内に設けられたレシートの印字
ユニットであり、この印字ユニット16は以下に述べる
17〜22の構成要素を備えている。
【0006】すなわち、17はカード18から顧客を特
定する識別情報や口座情報等を読み取ったり、あるいは
所定の情報を書き込んだりするためのカードリーダライ
タ、19は連続した未印字のレシート用紙と取引記録保
存用のジャーナル用紙とよりなる伝票、20はこの伝票
19に印字を行う印字ヘッドとその駆動系等からなるレ
シート印字機、21は印字後のジャーナル用紙を巻き取
るジャーナル巻き取り部である。
【0007】22は前記第2のステージ8の略90°側
方より、該第2のステージ8上に印字済のレシートを送
出する送出機構である。次に、上述した紙幣自動支払装
置における従来の紙幣の繰り出しおよび搬送機構につい
て詳細に述べる。図32は従来の繰り出し機構,搬送路
の側面図、図33は従来における駆動力の伝達経路を示
す繰り出し機構の正面図である。
【0008】23はピッカローラで、外周が高摩擦部材
により構成されている。このピッカローラ23はピッカ
ローラシャフト24に所定の間隔をあけて2個取り付け
られており、このピッカローラシャフト24はその両端
にベアリング25a,25bを配してフレーム26a,
26bに支持されて滑らかに回転するように構成されて
いる。
【0009】27は立位状態で集積して金庫4内に収納
されている支払用の紙幣、28は図示しないバネ等の力
を受けて紙幣27をピッカローラ23方向へ押して、最
先端の紙幣27aをピッカローラ23に当接させるステ
ージである。29はフィードローラで、外周が高摩擦部
材により構成されており、前記ピッカローラ23から見
て紙幣27の搬送方向に位置して、このフィードローラ
29によりピッカローラ23により繰り出された紙幣2
7をさらに上方に繰り出す。
【0010】このフィードローラ29は前記ピッカロー
ラシャフト24と平行なフィードローラシャフト30に
所定の間隔をあけて2個取り付けられており、このフィ
ードローラシャフト30はその両端にベアリング31
a,31bを配してフレーム26a,26bに支持され
て滑らかに回転するように構成されている。32は前記
ピッカローラ23とフィードローラ29とを回転駆動す
るためのモータ、33はこのモータ32の軸に固定され
たプーリである。
【0011】34はピッカローラシャフト24に取り付
けられたプーリ、35はフィードローラシャフト30に
取り付けられたプーリで、これらプーリ34,35と前
記モータ32の軸に固定されたプーリ33との間でベル
ト36をかけて、モータ32からの駆動力をピッカロー
ラ23とフィードローラ29に伝達する。前記プーリ3
4はピッカローラシャフト24に直接取り付けられてお
り、モータ32からの駆動力がピッカローラ23に直接
伝達される。
【0012】前記プーリ35の内部には中央にワンウエ
イクラッチ37が設けられ、その両端にはベアリング3
8が設けられており、プーリ35はフィードローラシャ
フト30にワンウエイクラッチ37およびベアリング3
8を介して取り付けられている。このワンウエイクラッ
チ37により、モータ32がフィードローラ29を紙幣
27を繰り出す方向(図32において時計まわり)に回
転させようとしたときには、モータ32の駆動力がフィ
ードローラ29に伝達される。
【0013】そして、モータ32が停止した状態で、フ
ィードローラ29を紙幣27を繰り出す方向(図32に
おいて時計まわり)に回転させようとしたときは、フィ
ードローラ29がプーリ35に対して前記方向に自在に
回転できるようになっている。39はフィードローラ2
9に対向配置されたリバースローラで、このリバースロ
ーラ39は外周が高摩擦部材で構成されており、フィー
ドローラ29との間に適度な間隔を保ち、ピッカローラ
23とフィードローラ29による紙幣27の繰り出し方
向と逆方向に紙幣27を送るように回転して、紙幣27
の2枚送りを防止している。
【0014】上述した構成の繰り出し機構5により金庫
4から1枚ずつ繰り出された紙幣27を搬送する搬送路
9は、対向配置したベルト間に紙幣27を挟持して搬送
する構造となっており、40a,40bは対向配置した
ベルト、41はこのベルト40a,40bを懸架する複
数個のプーリである。このプーリ41は図示しない搬送
モータから駆動力を受けて高速回転しており、プーリ4
1が高速回転することでベルト40a,40bが回転し
て、ベルト40a,40b間に挟持した紙幣27を搬送
する。そして、搬送路9における紙幣27の搬送速度
は、ピッカローラ23,フィードローラ29により紙幣
27を繰り出す際の搬送速度より速くなっている。
【0015】42は繰り出し,搬送される紙幣27の先
端あるいは後端を検出することで、モータ32の回転を
制御するための信号を発する光学センサである。この光
学センサ42は、紙幣27の先端が該光学センサ42に
よる検出位置Aに達した時に、この紙幣27の後端がピ
ッカローラ23との接触から解放され、かつ、紙幣27
の先端を搬送ベルト40a,40bとの間に確実に挟持
した後、光学センサ42がこの紙幣27の先端を検出す
るように、搬送路9の入口側に位置するプーリ41,光
学センサ42,ピッカローラ23およびフィードローラ
29の位置関係を設定して、光学センサ42による紙幣
検出位置Aが、搬送路9の入口側における搬送ベルト4
0a,40bによる紙幣27の挟持位置から紙幣27の
搬送方向へわずかにずれた位置にくるようにしている。
【0016】次に、以上述べた構成における従来の紙幣
の繰り出し動作について説明する。図34〜図37は従
来の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機構および搬送
路の側面図である。図34において、図33で説明した
モータ32の駆動力を受けてピッカローラ23,フィー
ドローラ29は時計方向に回転して、ピッカローラ23
に当接している最先端の紙幣27aを上方へ繰り出す。
尚、ピッカローラ23,フィードローラ29の周速は、
この場合一例として1000mm/sに設定する。ま
た、搬送ベルト40a,40bは一例として1800m
m/sに設定する。
【0017】図35において、繰り出された紙幣27a
の先端は搬送ベルト40a,40b間に挟持される。搬
送ベルト40a,40bの周速は1800mm/sで、
ピッカローラ23,フィードローラ29の周速1000
mm/sに対して速いため、紙幣27aをピッカローラ
23,フィードローラ29から引き抜くように搬送す
る。搬送ベルト40a,40bは紙幣27aを引き抜く
のに十分な搬送力を有している。
【0018】図36において、搬送ベルト40a,40
bにより上方へ紙幣27aが搬送されると、紙幣27a
の先端が光学センサ42の紙幣検出位置Aに到達する。
光学センサ42が紙幣27aの先端を検出すると、モー
タ32の回転を停止させる信号が発せられてモータ32
は停止し、モータ32によるピッカローラ23とフィー
ドローラ29の紙幣を繰り出すための時計方向の回転は
停止する。
【0019】ここで、前記したように、光学センサ42
は、紙幣27aの先端側が搬送ベルト40a,40b間
に確実に挟持された時点で、この紙幣27aの先端が光
学センサ42による検出位置Aに到達するとともに、紙
幣27aの後端がピッカローラ23から解放される位置
に配されている。これは、紙幣27aの先端が光学セン
サ42による検出位置Aに到達するとピッカローラ23
の回転が停止するので、搬送ベルト40a,40bに紙
幣27aが引き抜かれる時に、外周が高摩擦部材により
構成されているピッカローラ23の摩擦力が影響しない
ようにするためである。
【0020】また、紙幣27aが搬送ベルト40a,4
0bに確実に挟持される前にこの紙幣27aの先端が光
学センサ42による検出位置Aに到達するような位置関
係であると、紙幣27aを搬送ベルト40a,70b間
で確実に挟持する前にピッカローラ23,フィードロー
ラ29による紙幣27aの繰り出しが停止してしまい、
搬送ベルト40a,40bで紙幣27aの引き抜きが行
えず、紙幣27aの後端がピッカローラ23から解放さ
れた後にこの紙幣27aの先端が光学センサ42による
検出位置Aに到達するような位置関係であると、ピッカ
ローラ23により間隔を開けずに次の紙幣の繰り出しが
行われてしまうので、光学センサ42は上記した位置に
配されている。
【0021】フィードローラ29に関しては、上記した
ように、フィードローラ29を固定しているフィードロ
ーラシャフト30と、モータ32からの駆動力を伝達す
るベルト36がかけられたプーリ35との間にワンウエ
イクラッチ37が介在しており、モータ32が停止した
状態でも、フィードローラ29を紙幣27aを繰り出す
方向(時計まわり)に回転させようとしたときは、フィ
ードローラシャフト29がプーリ35に対して自在に回
転できるようになっているので、モータ32が停止して
も搬送ベルト40a,40bによる紙幣27aの引き抜
きでフィードローラ29は自在に回転することができ
て、該フィードローラ29が負荷となることはない。
【0022】図37において、搬送ベルト40a,40
b間に挟持されて搬送される先行する紙幣27aの後端
が光学センサ42による紙幣検出位置Aに到達する。光
学センサ42が紙幣27aの後端を検出した後、一定時
間経過すると、モータ32を再度回転させる信号が発せ
られ、モータ32によるピッカローラ23とフィードロ
ーラ29の紙幣を繰り出すための時計方向の回転が開始
されて、次の紙幣27bの繰り出しが先行する紙幣27
aの場合と同様の手順で行われる。
【0023】図38はその他の紙幣自動支払装置の概略
構成を示す正面図、図39は図38のAA矢視図であ
る。図において、43は紙幣自動支払装置の筐体であ
り、この筐体43内には3つの金庫44が収納されてい
る。また、各金庫44には紙幣放出口45が正面に設け
られていて、各紙幣放出口45から放出された紙幣を集
積し、顧客に受け取らせる紙幣集積部46が各紙幣放出
口45の前方に設けられている。また、装置正面から見
て各金庫44の左方には、顧客により投入された取引カ
ードの情報の読み取りや、取引データを更新する時に新
たなデータの書き込み、および、取引内容をレシートに
印字する機能をもったカードリードライトプリンタ47
が設けられており、このカードリードライトプリンタ4
7の正面に顧客がカードを出し入れしたりレシートを放
出する挿入口48が設けられている。
【0024】また、装置正面には、顧客の入力操作の誘
導表示や情報表示等を行う、例えば液晶ディスプレイ等
で構成された表示部49、顧客の暗証番号や支払要求金
額等の入力操作を行わせるための複数のキーからなる入
力操作部50が設けられ、装置内には、装置全体を制御
する制御部51、電源52が設けられている。図40は
上記金庫の概略構成を示す側面図である。
【0025】53は立位状態で収納される紙幣、54は
図示しないばね等により紙幣53を押圧しているステー
ジ、55は紙幣53を繰り出すためのピッカローラで、
紙幣53はステージ54により押圧されて、最先端の紙
幣53がピッカローラ55に当接されている。前記ピッ
カローラ55は外周が高摩擦部材により構成されてお
り、当接している紙幣53を一定間隔で上方に繰り出す
ために、繰り出しモータ56により間欠駆動されてい
る。
【0026】57はピッカローラ55により繰り出され
た紙幣53をさらに送出するフィードローラ、58は前
記フィードローラ57に対向配置され、ピッカローラ5
5により複数枚の紙幣53が繰り出されてしまった場合
に、フィードローラ57に当接している紙幣53以外を
戻すリバースローラであり、これらピッカローラ55、
フィードローラ57、リバースローラ58により紙幣5
3の繰り出し機構が構成されている。
【0027】59,60は、ピッカローラ55により繰
り出され、フィードローラ57,リバースローラ58に
より分離、送出された紙幣53を挟持して搬送する搬送
路を構成する搬送ベルトで、この搬送ベルト59,60
は複数のプーリ61により対向して懸架されている。こ
れらプーリ61は、搬送モータ62により回転駆動さ
れ、搬送ベルト59,60が回転している。
【0028】前記搬送ベルト59,60により構成され
た紙幣搬送路の途中には、紙幣の2枚送り(重走)を検
出する光学透過センサ63と、紙幣の斜行度合いや長さ
(連鎖)を検出する光学センサ64が設けられ、これら
光学透過センサ63と光学センサ64より、搬送され紙
幣が支払に適するものか否かを鑑別する鑑別部を構成し
ている。
【0029】65は搬送ベルト59,60により構成さ
れた搬送路における紙幣53の搬送経路を切り替えるブ
レード、66は前記光学透過センサ63と光学センサ6
4により搬送状態を検出した結果、2枚送りや斜行度合
いの大きい等で支払に適さないと鑑別される紙幣を収納
するリジェクト金庫である。また、前記したように、4
5は支払に適する紙幣を図38,39に示す紙幣集積部
46に放出する紙幣放出口である。
【0030】上記した構成において、搬送ベルト59,
60間に挟持されて搬送される紙幣が、光学透過センサ
63と光学センサ64により2枚送りされた紙幣や斜行
度合いが大きい紙幣と判断されると、ブレード65によ
り紙幣の搬送経路を切り替えてリジェクト金庫66内に
収納して顧客へ渡さないようにしている。2枚送りして
なく、斜行度合いが正常範囲内の紙幣は、紙幣放出口4
5から紙幣集積部46に放出されて顧客に渡される。
【0031】図41は金庫を開放したときの状態を示す
側面図である。金庫の下部を構成するロワベース67内
には前述した繰り出しモータ56、搬送モータ62、ピ
ッカローラ55、フィードローラ57、リバースローラ
58、ステージ54、リジェクト金庫66が設けられて
いる。また、上部を構成するアッパベース68内には、
前述したプーリ61、搬送ベルト59,60、ブレード
65、光学透過センサ63、光学センサ64が設けられ
ている。
【0032】また、ロワベース67とアッパベース68
の間は蝶番69で連結されており、アッパベース68は
蝶番69を中心にロワベース67に対して開閉自在に取
り付けられている。図42は金庫の開放時の状態を示す
平面図である。70a,70bはロワベース67内に設
けられた紙幣ガイドであり、図42において上側のガイ
ド70aは固定式であるが下側のガイド70bは前記ガ
イド70aとの間隔を変えられるように移動式で、ロワ
ベース67の下面に設けられた複数の突起部71間の溝
部に取り付けられるようになっている。図42において
は溝部が3か所あり、紙幣ガイド70bを一番内側の溝
部にセットすると千円券が、中央の溝部にセットすると
五千円券が、一番外側の溝部にセットすると万円券がち
ょうど紙幣ガイド70a,70b間に収納できるように
なっている。
【0033】図43は金庫の外観斜視図である。72は
紙幣放出口45の下部でアッパベース68に設けられた
錠で、アッパベース68はこの錠72によりロワベース
67と堅固にロックされ、開く時は開錠してから行うよ
うに構成されている。また、アッパベース68の上部に
は把手73が取り付けられていて、金庫44は持ち運び
可能となっている。
【0034】74は金庫正面側に設けられるディップス
イッチである。図44はこのディップスイッチ74の要
部を示す正面図で、例えば紙幣が千円券であれば000
1、五千円券であれば0010、万円券であれば001
1というように設定しておけば(0はスイッチlow、
1はスイッチhigh)、金庫内に紙幣セット後、セッ
トした金種に応じて、このディップスイッチ74を前記
のように動かすことにより金庫内の金種が外部からわか
るようになっている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた紙幣自動支
払装置の従来における繰り出し,搬送機構では、先行す
る紙幣に続く次の紙幣の繰り出しは、光学センサ42に
よる先行する紙幣の後端通過検出後に一定時間経過して
から行う構成となっているので、一定時間内における紙
幣の繰り出し枚数が少ないという問題があった。これ
は、支払取引に訪れた顧客の待ち時間が長いということ
であり、特に顧客が列を作って並ぶような繁忙店では多
大な迷惑を掛けていた。
【0036】そこで、従来の構成において光学センサ4
2が紙幣の後端の通過を検出後、一定時間を設定せずに
直ぐに次の紙幣を繰り出すことも考えられるが、これで
はまだ一定時間内における紙幣の繰り出し枚数は十分で
はない。また、上記構成の繰り出し,搬送機構では、最
終紙幣繰り出しの後にこの最終紙幣につられて繰り出さ
れてはいけない次の紙幣がリバースローラ39とフィー
ドローラ29のかみ合い位置よりも出てしまう状態があ
った。
【0037】これは、紙幣間の摩擦力が高い場合に発生
しやすい。また、従来から単位時間当たりの繰り出し枚
数を増やすことにより、支払に要する時間を短縮し、そ
れによって支払取引時間を短縮するために、ピッカロー
ラ23を駆動する繰り出しモータ32は高速回転してい
た。このように、繰り出しモータ32が高速回転してい
る場合、このモータを停止するのに要する時間は長くな
り、最終紙幣が繰り出された後も繰り出しモータ32が
止まりきれず、ピッカローラ23が次の紙幣を繰り出し
てしまい、前述したように紙幣がフィードローラ29と
リバースローラ39とのかみ合い位置から出てしまうと
いった状態になりやすい。
【0038】最終紙幣の次の紙幣、つまり繰り出されて
はいけない紙幣が繰り出されて、フィードローラ29と
リバースローラ39とのかみ合い位置より出てしまう
と、この紙幣を金庫4の外部から取ることが可能とな
り、盗難等のセキュリティーの問題がある。また、光学
センサ42が紙幣の先端を検出した時にこの紙幣の後端
がピッカローラ23から解放される位置に配されている
ため、搬送方向の長さ(以下、長さと記す)が一定の紙
幣しか扱えない。
【0039】すなわち、図45は従来の紙幣の繰り出し
機構および搬送路で長さの異なる紙幣を扱った場合に生
じる問題点を示す側面図である。日本円紙幣の長さは約
76mm、米ドル紙幣の長さは約66mmであり、光学
センサ42の位置を日本円紙幣の長さに合わせた繰り出
し機構および搬送路で米ドル紙幣の繰り出しを行うと、
1枚目の米ドル紙幣27aの先端が光学センサ42に検
出される前にこの米ドル紙幣27aの後端はピッカロー
ラ23から離れてしまう。
【0040】ピッカローラ23を駆動する繰り出しモー
タは光学センサ42が紙幣の先端を検出するまで駆動を
続けるので、1枚目の米ドル紙幣27aの後端がピッカ
ローラ23から離れても、光学センサ42がこの米ドル
紙幣27aの先端を検出するまではピッカローラ27が
回転しているため、2枚目の米ドル紙幣27bが上方に
繰り出される。
【0041】しかし、フィードローラ29とリバースロ
ーラ39との間に、未だ1枚目の米ドル紙幣27aが入
り込んでいるため、ピッカローラ23により繰り出され
る2枚目の米ドル紙幣27bは、紙幣を繰り出し方向と
逆に押し戻すように回転しているリバースローラ39に
その先端が当接して止まる。それでもなお、1枚目の米
ドル紙幣27aの先端を光学センサ42が検出するま
で、ピッカローラ23で2枚目の米ドル紙幣27aの繰
り出しが続けられるため、2枚目の米ドル紙幣27aの
先端が座屈して折れ曲がってしまう。この状態から2枚
目の米ドル紙幣27aの繰り出し動作を行うと、先端が
折れ曲がったまま繰り出されて支払に適さない紙幣とな
ったり、ジャムが発生して繰り出し,搬送が行えなくな
るという問題がある。
【0042】また、図46は光学センサ42の位置を米
ドル紙幣に合わせて設定した繰り出し機構および搬送路
を示し、この繰り出し機構および搬送路で日本円紙幣を
扱うと、1枚目の日本円紙幣27aの先端が光学センサ
42に検出された状態において、この日本円紙幣27a
の後端はまだピッカローラ23にかかっている。繰り出
しモータは光学センサ42が紙幣の先端を検出すること
で回転を停止しているため、ピッカローラ23に日本円
紙幣27aの後端がかかっている状態で、このピッカロ
ーラ23の回転が停止する。そのため、搬送ベルト40
a,40bにより日本円紙幣27aを引き抜く時にピッ
カローラ23は負荷となってしまい、斜行等の搬送異常
の原因となったり、また、疲労度が大きくヨレヨレの紙
幣の場合には紙幣が破れる恐れがあるという問題があ
る。
【0043】本発明は、以上述べた問題点を解決するた
めになされたもので、紙幣の一定時間内における繰り出
し枚数を多くして支払取引に要する時間を短縮し、ま
た、米ドル紙幣と日本円といった幅の異なる紙幣を繰り
出し,搬送機構の全体的な構成を大きく変えることなく
繰り出し可能にした紙幣自動支払装置を提供することを
目的とする。
【0044】さらに、本発明は、最終紙幣の次の繰り出
されるべきではない紙幣が途中まで繰り出されている場
合に、この紙幣をリジェクト金庫に送り込むことで、セ
キュリティの向上する紙幣自動支払装置を提供すること
を目的とする。ここで、図47は本発明の概念を示す説
明図である。一定時間内の紙幣の繰り出し枚数を多くす
るには、モータが定速回転になるまでの立ち上がり時間
を速くすることが考えられる。しかしながら、モータの
起動トルク、慣性モーメント等により現状では限界があ
り、実現が困難である。また、モータの回転速度を速く
して、紙幣の繰り出し,搬送速度そのものをさらに高速
化することも考えられる。しかしながら、紙幣の繰り出
し,搬送機構には、紙幣を搬送するためのガイド等があ
り、紙幣の搬送速度を速めると、ガイドに紙幣先端が接
触する時の力が大きくなるのでジャムが発生したり、駆
動系のギヤや駆動ベルトに大きな負荷がかかって故障に
つながる恐れがある。また、繰り出し速度を上げ過ぎる
と、スキューや繰り出しのし損ない等の原因にもなる。
そのため、本発明では紙幣の搬送速度を速めずに、図9
に示すように連続して繰り出される紙幣の間隔を短くす
ることにより、一定時間内の紙幣の繰り出し枚数を増や
すことを実現することとする。
【0045】さらに、上記した図31に示す紙幣自動支
払装置では、通常の繰り出し動作時に、繰り出された紙
幣が支払に適さない紙幣であると、ブレード15を駆動
して紙幣の搬送経路を切り替えてこの紙幣をリジェクト
金庫10に収納する。また、図39に示す紙幣自動支払
装置では、繰り出された紙幣が支払に適さない紙幣であ
ると、図40に示すブレード65を駆動して紙幣の搬送
経路を切り替えてこの紙幣をリジェクト金庫66に収納
する。
【0046】上述したように連続して繰り出される紙幣
の間隔を短くすると、ブレード15および65による紙
幣の搬送経路の切り替え時間を速くする必要がでてく
る。これは、切り替え速度が遅いと繰り出し間隔の短さ
にブレード15あるいは65の動きが追従できずにジャ
ムが発生する恐れがあるためである。しかしながら、ブ
レード15,65による切り替え速度の向上は、これら
ブレード15,65を駆動するアクチュエータの性能か
ら限界があり、これが紙幣の繰り出し間隔を短くするこ
との妨げになっていた。
【0047】このため、本発明は、紙幣の繰り出し間隔
を短くして一定時間内の繰り出し枚数を多くして支払取
引に要する時間を短縮し、かつ、紙幣の繰り出し間隔を
短くしても、支払に適さない紙幣が繰り出された場合
は、これを確実にリジェクト可能な紙幣自動支払装置を
提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、回転することで当接している紙幣を繰り
出すピッカローラと、集積した紙幣を前記ピッカローラ
方向に押圧し、最先端の紙幣を該ピッカローラに当接さ
せる押圧手段と、ピッカローラにより繰り出された紙幣
をさらに繰り出すフィードローラと、このフィードロー
ラと対向配置され、繰り出された紙幣の2枚送りを防止
するためのリバースローラと、前記ピッカローラとフィ
ードローラを駆動する繰り出し駆動手段と、繰り出し駆
動手段からフィードローラへの駆動力伝達経路に介在す
るワンウエイクラッチと、対向配置されたローラ群ある
いは対向配置されたベルトと、これらを駆動する手段と
より構成され、ピッカローラとフィードローラにより繰
り出された紙幣を受けて搬送する搬送手段を具備した紙
幣自動支払装置において、繰り出された紙幣の先端を検
出し、繰り出し駆動手段に回転駆動を停止する信号を発
する第1の検出手段と、繰り出された紙幣の後端を検出
し、繰り出し駆動手段に回転駆動を開始する信号を発す
る第2の検出手段を具備したもので、前記第1の検出手
段は、紙幣の先端がこの第1の検出手段による検出位置
に到達した時点で、この紙幣の後端がピッカローラとの
接触から開放され、かつ、紙幣の先端側をローラ間ある
いはベルト間に挟持することで搬送手段が確実にこの紙
幣の搬送可能とした後に、紙幣の先端が第1の検出手段
による検出位置に到達する、搬送手段の入口側のローラ
間あるいはベルト間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方
向に所定量ずれた位置にくるように設けられ、前記第2
の検出手段は、紙幣の後端がフィードローラとの接触か
ら解放された後に、この紙幣の後端が第2の検出手段に
よる検出位置に到達する、フィードローラとリバースロ
ーラ間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に所定量ず
れた位置にくるように設けたものである。
【0049】上記構成の紙幣自動支払装置で、搬送方向
の長さの異なる複数種の紙幣を扱うためには、最も搬送
方向の長さの短い紙幣の場合に前記第1および第2の検
出手段の位置関係が成り立つようにするとともに、前記
繰り出し駆動手段からピッカローラへの駆動力伝達経路
にワンウエイクラッチを介在させる。また、本発明は紙
幣自動支払装置において、繰り出し駆動手段からピッカ
ローラへの駆動力伝達経路に介在するワンウエイクラッ
チと、繰り出された紙幣の先端を検出する検出手段と、
前記検出手段が紙幣の先端を検出すると繰り出し駆動手
段の回転駆動を停止するとともに時間監視を行い、所定
時間経過後繰り出し駆動手段の回転駆動を開始する制御
手段を具備したもので、前記検出手段は、最も搬送方向
の長さの短い紙幣の先端がこの検出手段による検出位置
に到達した時点で、この紙幣の後端がピッカローラとの
接触から開放され、かつ、紙幣の先端側をローラ間ある
いはベルト間に挟持することで搬送手段が確実にこの紙
幣の搬送可能とした後に、紙幣の先端が検出手段による
検出位置に到達する、搬送手段の入口側のローラ間ある
いはベルト間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に所
定量ずれた位置にくるように設けたものである。
【0050】さらに、本発明の紙幣自動支払装置に支払
に適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、紙幣の搬
送経路をこのリジェクト金庫方向か、外部へ放出する方
向かに切り替えるブレードを具備するとともに、繰り出
した紙幣が最終紙幣であるか判断する手段と、最終紙幣
の次の紙幣を前記第2の光学センサが検出しているか判
断する手段と、第2の光学センサが最終紙幣の次の紙幣
を検出すると、ブレードを駆動して紙幣の搬送方向をリ
ジェクト金庫方向に切り替える手段と、第2の光学セン
サが最終紙幣の次の紙幣を検出すると、繰り出し駆動手
段によるピッカローラおよびフィードローラの回転速度
を通常の繰り出し動作時より遅く回転させる手段とを有
する制御手段を具備することとしてもよい。
【0051】さらに、本発明の紙幣自動支払装置に搬送
手段による紙幣の搬送経路に設けられて搬送される紙幣
が支払に適する紙幣か適さない紙幣か鑑別する鑑別部
と、支払に適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、
前記鑑別部より紙幣の搬送方向に位置し、紙幣の搬送経
路を前記リジェクト金庫か、外部へ放出する方向かに切
り替えるブレードを具備するとともに、前記鑑別部の鑑
別結果から搬送される紙幣が支払に適する紙幣か適さな
い紙幣か判断する手段と、搬送される紙幣が支払に適さ
ない紙幣であると判断すると搬送手段による紙幣の搬送
速度を通常の紙幣の搬送速度より遅くする手段と、搬送
される紙幣が支払に適さない紙幣であると判断するとブ
レードを駆動して紙幣の搬送方向をリジェクト金庫方向
に切り替える手段とを有する制御手段を具備することし
てもよい。
【0052】
【作用】上述した構成を有する本発明は、ピッカローラ
とフィードローラが回転して紙幣が繰り出され、この紙
幣の先端が第1の検出手段に検出されるとピッカローラ
とフィードローラが停止する。ピッカローラとフィード
ローラが停止してもこの紙幣は搬送手段により搬送さ
れ、その後端が第2の検出手段に検出されるとピッカロ
ーラとフィードローラが回転して次の紙幣が繰り出され
る。
【0053】そして、繰り出した紙幣が最終紙幣である
と、この最終紙幣の次の紙幣を第2の光学センサが検出
しているか判断し、第2の光学センサが最終紙幣の次の
紙幣を検出すると、ブレードを駆動して紙幣の搬送方向
をリジェクト金庫方向に切り替えるとともに、ピッカロ
ーラとフィードローラを低速で回転させてこの紙幣を繰
り出し、リジェクト金庫に収納する。
【0054】また、ピッカローラとフィードローラが回
転して紙幣が繰り出され、この紙幣の先端が検出手段に
検出されるとピッカローラとフィードローラが停止す
る。ピッカローラとフィードローラが停止してもこの紙
幣は搬送手段により搬送され、紙幣の先端を検出手段で
検出して一定時間経過後、ピッカローラとフィードロー
ラが回転して次の紙幣が繰り出される。
【0055】そして、紙幣の搬送状態から紙幣が支払に
適する紙幣か適さない紙幣か判断し、支払に適さない紙
幣であると判断すると搬送手段による紙幣の搬送速度を
通常の紙幣の搬送速度より遅くするとともに、ブレード
を駆動して紙幣の搬送方向をリジェクト金庫方向に切り
替えてこの支払に適さない紙幣をリジェクト金庫に収納
する。
【0056】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の第1実施例における紙幣の繰り出し機構,
搬送路の側面図、図2は本発明の第1実施例における駆
動力の伝達経路を示す繰り出し機構の正面図である。
【0057】なお、本実施例においてフィードローラ2
9、リバースローラ39、プーリ41、搬送ベルト40
a,40b、繰り出しモータ32等、繰り出し機構およ
び搬送路の基本的な構成は従来例と同様であるため説明
を省略する。23a,23bはピッカローラで、外周が
高摩擦部材により構成されており、ピッカローラシャフ
ト24に所定の間隔を開けて取り付けられている。
【0058】ピッカローラ23a,23bはそれぞれボ
ス75a,75bに固定され、このボス75a,75b
は中央部にワンウエイクラッチ76a,76bが設けら
れ、その両端にはベアリング77a,77bが設けられ
ており、ピッカローラ23a,23bはピッカローラシ
ャフト24にそれぞれワンウエイクラッチ76a,76
bを介して取り付けられる。
【0059】これらワンウエイクラッチ76a,76b
により、モータ32がピッカローラ23a,23bを紙
幣27を繰り出す方向(図1において時計まわり)に回
転させようと、モータ32の回転力がベルト36を介し
てピッカローラシャフト24に伝達され、ピッカローラ
シャフト24が時計まわりに回転したときは、モータ3
2の駆動力がピッカローラ23a,23bに伝達され
て、これらピッカローラ23a,23bも時計まわりに
回転する。
【0060】そして、モータ32が停止した状態で、ピ
ッカローラ23a,23bを時計まわりに回転させよう
としたときは、ピッカローラ23a,23bはピッカロ
ーラシャフト24に対して前記方向に自在に回転できる
ようになっている。また、ピッカローラ23a,23b
はピッカローラシャフト24に対してそれぞれワンウエ
イクラッチ76a,76bを介して取り付けられている
ので、モータ32が停止した状態で、ピッカローラ23
a,23bは時計まわりにそれぞれ独立して回転可能で
ある。
【0061】78は第1の光学センサで、この第1の光
学センサ78が紙幣27の先端を検出すると、モータ3
2の回転を停止する信号が発せられる。79は第2の光
学センサで、この第2の光学センサ79が前記第1の光
学センサ78で先端を検出した紙幣27の後端を検出す
ると、モータ32を回転させる信号が発せられる。前記
第1の光学センサ78は、紙幣27の先端が該第1の光
学センサ78による検出位置Aに達した時に、紙幣27
の後端がピッカローラ23a,23bとの接触から解放
され、かつ、紙幣27の先端側を搬送ベルト23a,2
3bとの間に確実に挟持した後、第1の光学センサ78
がこの紙幣27の先端を検出するように、搬送路9の入
口側に位置するプーリ41,第1の光学センサ78,ピ
ッカローラ23a,23bおよびフィードローラ29の
位置関係を設定して、第1の光学センサ78による紙幣
先端の検出位置Aが、搬送路9の入口側における搬送ベ
ルト40a,40bによる紙幣27の挟持位置から紙幣
27の搬送方向へわずかにずれた位置にくるようにして
いる。
【0062】また、紙幣自動支払装置において搬送方向
の長さの異なる2種以上の紙幣を扱う場合は、最も長さ
の短い紙幣に上記条件が当てはまるようにする。前記第
2の光学センサ79は、紙幣27の後端がフィードロー
ラ29から解放された後、この紙幣27の後端を第2の
光学センサ79が検出するように、この第2の光学セン
サ79による紙幣後端の検出位置が、フィードローラ2
9と紙幣27との接触位置Bから紙幣27の搬送方向へ
わずかにずれた位置にくるようにしている。
【0063】次に、以上述べた構成における本実施例の
紙幣の繰り出し動作について説明する。図3〜図6は本
実施例の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機構および
搬送路の側面図である。なお、本実施例では紙幣自動支
払装置で日本円紙幣(長さ約76mm)と米ドル紙幣
(長さ約66mm)といった搬送方向の長さの異なる2
種以上の紙幣を扱うことが可能であるが、まず、米ドル
紙幣と日本円紙幣を扱う場合で、長さの最も短い米ドル
紙幣の繰り出し動作について説明する。
【0064】図3において、図2に示すモータ32の駆
動力を受けてピッカローラ23a,23bとフィードロ
ーラ29は時計方向に回転して、ピッカローラ23a,
23bに当接している最先端の紙幣27aを上方へ繰り
出す。なお、ピッカローラ23a,23bとフィードロ
ーラ29の周速度は、一例として1000mm/sに設
定する。また、搬送ベルト40a,40bは一例として
1800mm/sに設定する。
【0065】図4において、繰り出された紙幣27aの
先端側は搬送ベルト40a,40b間に挟持される。搬
送ベルト40a,40bの周速は1800mm/sで、
ピッカローラ23a,23bとフィードローラ29の周
速1000mm/sに対して速いため、紙幣27aをピ
ッカローラ23a,23bとフィードローラ29から引
き抜くように搬送する。搬送ベルト40a,40bは紙
幣27aを引き抜くのに十分な搬送力を有している。
【0066】図5において、搬送ベルト40a,40b
により上方へ紙幣27aが搬送されると、紙幣27aの
先端が第1の光学センサ78による紙幣先端の検出位置
Aに到達する。第1の光学センサ78が紙幣27aの先
端を検出すると、モータ32を停止させる信号が発せら
れてモータ32は停止し、モータ32によるピッカロー
ラ23a,23bとフィードローラ29の紙幣を繰り出
すための時計方向の回転は停止する。
【0067】ここで、本実施例では米ドル紙幣と日本円
紙幣の両方を扱い可能としているが、第1の光学センサ
78は長さの短い米ドル紙幣28aの先端側が搬送ベル
ト40a,40b間に確実に挟持された時点で、この紙
幣27aの先端が第1の光学センサ78による検出位置
Aに到達するとともに、紙幣27aの後端がピッカロー
ラ23a,23bから解放される位置に配されている。
【0068】これは、紙幣27aが搬送ベルト40a,
40b間に確実に挟持される前にこの紙幣27aの先端
が第1の光学センサ78による検出位置Aに到達するよ
うな位置関係であると、紙幣を搬送ベルト40a,40
b間で確実に挟持する前にピッカローラ23a,23b
とフィードローラ29による紙幣27aの繰り出しが停
止してしまい、搬送ベルト40a,40bで紙幣の引き
抜きが行えず、紙幣27aの後端がピッカローラ23
a,23bから解放された後にこの紙幣27aの先端が
第1の光学センサ78による検出位置Aに到達するよう
な位置関係であると、ピッカローラ23a,23bによ
り間隔を開けずに次の紙幣の繰り出しが行われてしまう
ので、第1の光学センサ78は上記した位置に配され
る。
【0069】フィードローラ29は、フィードローラ2
9を固定しているフィードローラシャフト30と、モー
タ32からの駆動力を伝達するベルト36がかけられた
プーリ35との間にワンウエイクラッチ37が介在して
おり、モータ32が停止した状態でも、フィードローラ
29を時計まわりに回転させようとしたときは、フィー
ドローラシャフト30がプーリ35に対して自在に回転
できるようになっているので、モータ32が停止しても
搬送ベルト40a,40bによる紙幣27aの引き抜き
でフィードローラ29は自在に回転することができて、
該フィードローラ29が負荷となることはない。
【0070】なお、図7は日本円紙幣の繰り出し動作を
示す繰り出し機構および搬送路の側面図で、以上述べた
図5の状態は紙幣27aが米ドル紙幣の場合であるが、
日本円紙幣を繰り出す場合は、図7に示すように紙幣2
7aの先端が光学センサ78により検出されてモータ3
2が回転を停止し、ピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29が回転を停止したときに、この紙幣27
aの後端は、まだピッカローラ23a,23bと接して
いる。しかしながら、前述したようにピッカローラ23
a,23bとピッカローラシャフト24の間にはワンウ
エイクラッチ76a,76bが介在しており、モータ3
2が停止した状態でも、ピッカローラ23a,23bを
時計まわりに回転させようとしたときは、ピッカローラ
23a,23bはピッカローラシャフト24に対して自
在に回転できるようになっているので、モータ32が停
止しても搬送ベルト40a,40bによる紙幣27aの
引き抜きでピッカローラ23a,23bは自在に回転す
ることができて、該ピッカローラ23a,23bが負荷
となることはない。
【0071】図6において、搬送ベルト40a,40b
間に挟持されて搬送される先行する紙幣27aの後端が
第2の光学センサ79による紙幣検出位置Bに到達す
る。第2の光学センサ79が紙幣27aの後端を検出す
ると、モータ32を再度回転させる信号が発せられ、モ
ータ32によるピッカローラ23a,23bとフィード
ローラ29の紙幣を繰り出すための時計方向の回転が開
始されて、次の紙幣27bの繰り出しが先行する紙幣2
7aの場合と同様の手順で行われる。
【0072】図8は紙幣が斜行して繰り出された状態を
示す説明図で、次に、2個のピッカローラ23a,23
b内にそれぞれ独立してワンウエイクラッチ76a,7
6bを設けた理由を、この図8を用いて説明する。第1
の光学センサ78は、紙幣の搬送方向左右に2個設けら
れており、先行する紙幣27aが万一斜行(図8では右
先行)して繰り出された場合、まず、右側の第1の光学
センサ78でこの紙幣27aの右側の先端が検出され
る。これにより、モータ32の回転が停止して、ピッカ
ローラ23a,23bとフィードローラ29の回転が停
止する。
【0073】この状態で、右側のピッカローラ23bは
紙幣27aと接しなくなる状態であるが、左側のピッカ
ローラ23aは紙幣27aの後端側にLmmだけ接触箇
所を残している。このため、各ピッカローラ23a,2
3bに独立にワンウエイクラッチを設けていない場合、
例えばフィードローラ29のようにフィードローラシャ
フト30とプーリ35との間にワンウエイクラッチ37
を介在させた構成にすると、紙幣27aを搬送ベルト4
0a,40bにより引き抜いた時に、左側のピッカロー
ラ23aが紙幣27aをLmmだけ繰り出す分回転する
が、この際に右側のピッカローラ23bも紙幣27aを
Lmmだけ繰り出す分回転してしまう。この時点で、右
側のピッカローラ23bは次の紙幣27bにすでに当接
しているので、この次の紙幣27bの右側がLmmだけ
繰り出されてしまい、次の紙幣27bも斜行してしまう
のである。
【0074】そのため、左右のピッカローラ23a,2
3bに独立してワンウエイクラッチ76a,76bを配
しておけば、左側のピッカローラ23a(あるいは右側
のピッカローラ23b)が紙幣をLmm繰り出す分回転
しても、右側のピッカローラ23b(あるいは左側のピ
ッカローラ23a)は停止しているので、次の紙幣27
bは斜行することはない。
【0075】なお、本実施例において、フィードローラ
29を固定しているフィードローラシャフト30とプー
リ35との間にワンウエイクラッチ37を介在させた構
成としているが、ピッカローラ23a,23bと同様
に、それぞれのフィードローラ29内に独立してワンウ
エイクラッチ37を設けてもよい。図9は本発明の第2
の実施例を示す繰り出し機構および搬送路の側面図、図
10は第2の実施例における駆動力の伝達経路を示す繰
り出し機構および搬送路の正面図である。
【0076】なお、この第2の実施例において、ピッカ
ローラ23a,23b、フィードローラ29、リバース
ローラ39、搬送路9を構成するプーリ41、搬送ベル
ト40a,40b等、繰り出し機構および搬送路の基本
的な構成要素は上記した従来の技術および第1の実施例
と同様の構成であるので、ここではその説明を省略す
る。
【0077】また、図10に示すように、繰り出しモー
タ32によりこれらピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29を駆動する機構は第1の実施例と同様の
構成で、ピッカローラ23a,23bはそれぞれワンウ
エイクラッチ76a,76bを介してピッカローラシャ
フト24に取り付けられている。これらワンウエイクラ
ッチ76a,76bにより、繰り出しモータ32がピッ
カローラ23a,23bを紙幣27を繰り出す方向(図
9において時計まわり)に回転させようと、該繰り出し
モータ32の回転力がベルト36を介してピッカローラ
シャフト24に伝達され、ピッカローラシャフト24が
時計まわりに回転したときは、繰り出しモータ32の駆
動力がピッカローラ23a,23bに伝達されて、これ
らピッカローラ23a,23bも時計まわりに回転す
る。
【0078】そして、繰り出しモータ32が停止した状
態で、ピッカローラ23a,23bを時計まわりに回転
させようとしたときは、ピッカローラ23a,23bは
ピッカローラシャフト24に対して前記方向に自在に回
転できるようになっている。また、ピッカローラ23
a,23bはピッカローラシャフト24に対してそれぞ
れワンウエイクラッチ76a,76bを介して取り付け
られているので、繰り出しモータ32が停止した状態
で、ピッカローラ23a,23bは時計まわりにそれぞ
れ独立して回転可能である。
【0079】さらに、フィードローラ29に関しても、
繰り出しモータ32からの駆動力の伝達経路にワンウエ
イクラッチ37が介在しており、左右独立ではないがピ
ッカローラ23a,23bと同様の動作が可能である。
図9および図10において、80は光学センサで、この
光学センサ80が紙幣27の先端を検出すると、繰り出
しモータ32の回転を停止する信号が発せられる。か
つ、この光学センサ80で紙幣27の先端を検出した
後、後述するように時間監視を行って、一定時間経過し
た後、繰り出しモータ32を回転させる信号が発せられ
る。
【0080】前記光学センサ80は、紙幣27の先端が
該光学センサ80による検出位置Aに達した時に、この
紙幣27の後端がピッカローラ23a,23bとの接触
から解放され、かつ、紙幣27の先端側を搬送ベルト4
0a,40bとの間に確実に挟持した後、光学センサ8
0がこの紙幣27の先端を検出するように、搬送路9の
入口側に位置するプーリ41,光学センサ80,ピッカ
ローラ23a,23bおよびフィードローラ29の位置
関係を設定して、光学センサ80による紙幣先端の検出
位置Aが、搬送路9の入口側における搬送ベルト40
a,40bによる紙幣27の挟持位置から紙幣27の搬
送方向へわずかにずれた位置にくるようにしている。
【0081】また、紙幣自動支払装置において搬送方向
の長さの異なる2種以上の紙幣を扱う場合は、最も長さ
の短い紙幣に上記条件が当てはまるようにする。図11
は紙幣自動支払装置の制御系を示すブロック図である。
81は上位装置制御部インターフェース、82は紙幣自
動支払装置制御部であり、この紙幣自動支払装置制御部
82に印字ユニット83として図31で説明したカード
リーダライタ17,印字ヘッド20が接続されている。
【0082】また、紙幣支払ユニット84として図31
で説明した出金口3,金庫4,繰り出し機構5,鑑別部
11および一時貯留部6が接続されている。図12は第
2の実施例における前記紙幣支払ユニット84および繰
り出し機構5の詳細を示すブロック図である。85は紙
幣支払ユニット制御部で、繰り出し機構5としてピッカ
ローラ23a,23b,フィードローラ29,リバース
ローラ39および繰り出しモータ32等が設けられ、ま
た光学センサ80が接続されている。86は前記紙幣支
払ユニット制御部85に内蔵されたタイマで、光学セン
サ80が紙幣の先端を検出すると、紙幣支払ユニット制
御部85から繰り出しモータ32の回転を停止させる信
号が発せられる。これと同時にこのタイマ86により時
間監視が行われ、一定時間経過した後再度繰り出しモー
タ32を回転させる信号が発せられる。
【0083】以下、第2の実施例における紙幣の繰り出
し動作について説明する。図13〜図15は第2の実施
例の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機構および搬送
路の側面図である。図13において、繰り出しモータ3
2の駆動力を受けてピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29は時計方向に回転して、ピッカローラ2
3a,23bに当接している最先端の紙幣27aを上方
へ繰り出す。
【0084】図14において、繰り出された紙幣27a
の先端は搬送ベルト40a,40b間に挟持される。搬
送ベルト40a,40bの周速はピッカローラ23a,
23bとフィードローラ29の周速に対して速くなって
おり、紙幣27aをピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29から引き抜くように搬送する。搬送ベル
ト40a,40bは紙幣27aを引き抜くのに十分な搬
送力を有している。
【0085】搬送ベルト40a,40bにより上方へ紙
幣27aが搬送されると、紙幣27aの先端が光学セン
サ80による紙幣先端の検出位置Aに到達する。光学セ
ンサ80が紙幣27aの先端を検出すると、繰り出しモ
ータ32を停止させる信号が紙幣支払ユニット制御部8
5から発せられて繰り出しモータ32は停止し、繰り出
しモータ32によるピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29の紙幣を繰り出すための時計方向の回転
は停止する。
【0086】光学センサ80による紙幣27aの先端の
検出と同時にタイマ86により時間監視が行われ、一定
時間、例えば20ms経過後、図15に示すように繰り
出しモータ32を再度回転させる信号が発せられ、繰り
出しモータ32によるピッカローラ23a,23bとフ
ィードローラ29の紙幣を繰り出すための時計方向の回
転が開始されて、次の紙幣27bの繰り出しが先行する
紙幣27aの場合と同様の手順で行われる。
【0087】なお、上記時間設定は、連続して繰り出さ
れる紙幣間隔がなるべく狭くなり、かつ、先行する紙幣
の後端がフィードローラ29と接触しているところに、
後続する紙幣の先端が突っ込むことがないように設定す
る。図16は第2の実施例における繰り出し動作の全体
の流れを示すフローチャートであり、繰り出し動作開始
の命令が発せられると紙幣支払ユニット制御部85は繰
り出しモータ32を回転させる(SA1)。繰り出しモ
ータ32が回転することでピッカローラ23a,23b
とフィードローラ29が回転して紙幣が繰り出され、光
学センサ80が紙幣先端を検出したか判断し(SA
2)、検出した場合は繰り出しモータ32を停止させる
(SA3)。
【0088】繰り出しモータ32を停止した後、指定さ
れた枚数が繰り出されたかどうか判断し(SA4)、ま
だ最終紙幣が繰り出されていない場合は、前記SA2に
おける紙幣先端検出時点から上記したようにタイマ86
で時間監視を行って、一定時間経過後繰り出しモータ3
2を回転させて繰り出し動作は続行される(SA5)。
【0089】前記SA4で最終紙幣繰り出されたと判断
した場合は繰り出し動作を終了する(SA6)。前記S
A2で紙幣先端を検出しない場合は時間監視を行い(S
A7)、一定時間、例えば500ms経過後、尚紙幣先
端を検出しない場合は繰り出し,分離不良や紙幣づまり
と判断してジャムエラーとし、装置の取引機能を停止す
る(SA8)。
【0090】なお、この第2の実施例でも光学センサ8
0を前記位置に配置し、かつ2個のピッカローラ23
a,23bがぞれぞれワンウエイクラッチ76a,76
bを介して繰り出しモータ32からの駆動力を受けて回
転するピッカローラシャフト24に取り付けられている
ので、第1の実施例と同様に米ドル紙幣(長さ約66m
m)と日本円紙幣(長さ約76mm)といった搬送方向
の長さの異なる紙幣の扱いが可能である。
【0091】すなわち、米ドル紙幣を扱う場合は、米ド
ル紙幣の先端側が搬送ベルト40a,40b間に確実に
挟持された時点で、この米ドル紙幣の先端が光学センサ
80による検出位置Aに到達するとともに、後端がピッ
カローラ23a,23bから解放されるようになってい
る。この状態で繰り出しモータ32の回転は停止し、ピ
ッカローラ23a,23bとフィードローラ29に繰り
出しモータ32からの駆動力は伝達されなくなる。この
時、米ドル紙幣の後端はピッカローラ23a,23bか
ら解放されるがフィードローラ29とは当接している。
しかしながら、フィードローラ29への繰り出しモータ
32からの駆動力の伝達経路にワンウエイクラッチ37
が介在しており、繰り出しモータ32が停止した状態で
も、フィードローラ29を時計まわりに回転させようと
したときは自在に回転できるようになっている。これに
より、繰り出しモータ32が停止しても搬送ベルト40
a,40bによる米ドル紙幣の引き抜きでフィードロー
ラ29は自在に回転することができて、該フィードロー
ラ29が負荷となることはない。
【0092】また、日本円紙幣を扱う場合は、日本円紙
幣の先端が光学センサ80により検出されて繰り出しモ
ータ32が回転を停止し、ピッカローラ23a,23b
とフィードローラ29が回転を停止したときに、この日
本円紙幣の後端は、まだピッカローラ23a,23bと
も接している。しかしながら、前記したようにピッカロ
ーラ23a,23bとピッカローラシャフト24の間に
はワンウエイクラッチ76a,76bが介在しており、
繰り出しモータ32が停止した状態でも、ピッカローラ
23a,23bを時計まわりに回転させようとしたとき
は、ピッカローラ23a,23bはピッカローラシャフ
ト24に対して自在に回転できるようになっている。こ
れにより、繰り出しモータ32が停止しても搬送ベルト
40a,40bによる日本円紙幣の引き抜きでピッカロ
ーラ23a,23aは自在に回転することができて、該
ピッカローラ23a,23bが負荷となることはなく、
米ドル紙幣の場合と同様に、フィードローラ29も引き
抜きの負荷とはならない。
【0093】さらに、左右のピッカローラ23a,23
bに独立してワンウエイクラッチ76a,76bが配さ
れているので、第1の実施例と同様の理由で先行する紙
幣が斜行状態で繰り出されても後続する紙幣に影響を与
えることはない。図17は本発明の第3の実施例を示す
繰り出し機構および搬送路の側面図である。
【0094】なお、この第3の実施例において、ピッカ
ローラ23a,23b、フィードローラ29、リバース
ローラ39、搬送路9を構成するプーリ41、搬送ベル
ト40a,40b、ピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29を駆動する繰り出しモータの回転を制御
する信号を発する第1光学センサ78は上記した第1の
実施例と同様の構成であるので、ここではその説明を省
略する。
【0095】また、ピッカローラ23a,23bとフィ
ードローラ29を駆動する機構も、図示しないが第1の
実施例と同様の構成である。10はリジェクト金庫、1
5は搬送路9を搬送される紙幣の搬送方向を、前記リジ
ェクト金庫10かあるいは図31に示す一時貯留部6か
に切り替えるブレードである。
【0096】87は第2の光学センサで、第1の実施例
と同様にこの第2の光学センサ87が紙幣の後端を検出
すると、モータ32を回転させる信号が発せられる。ま
た、第2の光学センサ87の設置位置も、第1の実施例
同様に、紙幣27の後端がフィードローラ29から解放
された後、この紙幣27の後端を第2の光学センサ87
が検出するように、この第2の光学センサ87による紙
幣後端の検出位置Bが、フィードローラ29と紙幣27
との接触位置から紙幣27の搬送方向へわずかにずれた
位置にくるようにしている。
【0097】そして、指定された枚数の紙幣の繰り出し
が終了した時、最終紙幣の繰り出しにつられて繰り出さ
れるべきではない次の紙幣が繰り出されて、その紙幣の
先端をこの第2の光学センサ87で検出すると、この紙
幣をさらに次の紙幣を繰り出してしまうことなくリジェ
クト金庫10に収納すべく制御がなされる。図18は第
3の実施例における制御系示すブロック図である。
【0098】88は紙幣支払ユニット制御部で、繰り出
し機構5としてピッカローラ23a,23b,フィード
ローラ29,リバースローラ39および繰り出しモータ
32、第1および第2の光学センサ78,87が設けら
れている。89は紙幣支払ユニット制御部88に内蔵さ
れた繰り出しモータ32の回転速度制御部で、この回転
速度制御部89は通常の繰り出し動作時の繰り出しモー
タ32の回転速度より、最終紙幣につられて繰り出され
た次の紙幣をリジェクト金庫10に収納するためにこの
紙幣を繰り出す際の繰り出しモータ32の回転速度が遅
くなるように繰り出しモータ32の回転速度を制御す
る。
【0099】90は紙幣支払ユニット制御部88に内蔵
された繰り出しカウンタで、紙幣支払ユニット制御部8
8は繰り出すべく指令を受けた紙幣の枚数をこの繰り出
しカウンタ90にセットし、紙幣が繰り出される毎にセ
ット値を減算していくことで、繰り出された紙幣が最終
紙幣かどうか判断している。図19は最終紙幣が繰り出
された後に次の紙幣がリバースローラ39とフィードロ
ーラ29のかみ合い位置よりも出てしまった状態を示す
繰り出し機構および搬送路の説明図、図20は余計に繰
り出されてしまった最終紙幣の次の紙幣をリジェクト金
庫10に収納する状態を示す繰り出し機構および搬送路
の説明図であり、この図19と図20を用いて第3の実
施例の概要を説明する。
【0100】最終紙幣が繰り出されたと判断した後、第
2の光学センサ87により紙幣27cの先端が検知され
ると、繰り出されるべきではない紙幣が余計に繰り出さ
れかけた状態であるので、繰り出しモータ32は通常の
繰り出し動作時の回転速度N1rpmに対し遅い回転速
度N2rpmで回転して紙幣27cを繰り出す。そし
て、繰り出された紙幣27cは図20に示すように搬送
ベルト40a,40bに挟持され、ブレード15により
搬送経路が切り替えられてリジェクト金庫内10内に収
納される。
【0101】図21と図22は第3の実施例における繰
り出し動作の流れを示すフローチャートであり、次に、
この図21と図22を用いて第3の実施例における繰り
出し動作の詳細を説明する。なお、この第3の実施例に
おける通常の紙幣繰り出し動作は、第1の実施例の場合
と同じである。顧客によりn枚の紙幣支払が指示される
と、紙幣支払ユニット制御部88内に設けられている繰
り出しカウンタ90に、この支払要求枚数nがセットさ
れる(SB1)。
【0102】搬送路9のプーリ41を駆動する図示しな
いメインモータの回転を開始し(SB2)、これが一定
速度になったかチェックする(SB3)。所定時間経過
しても一定速度にならない場合はエラーとなる(SB
4,5)。メインモータが一定速度になると、紙幣支払
ユニット制御部88は回転速度制御部89により繰り出
しモータ32をN1rpmの回転速度で回転させて紙幣
を繰り出す(SB6)。
【0103】繰り出された紙幣の先端が第1の光学セン
サ78により検出されると(SB7)、繰り出しモータ
32を停止する(SB8)。なお、前記SB6およびS
B7において、繰り出しモータ32が回転して紙幣の繰
り出しが行われている段階で、所定時間経過しても第1
の光学センサ78により紙幣の先端の検出が行われない
場合はエラーとなる(SB9,10)。
【0104】上記SB7,8に示すように繰り出された
紙幣の先端が第1の光学センサ78により検出されて繰
り出しモータ32を停止させると、紙幣支払ユニット制
御部88は繰り出しカウンタ89にセットしたnから1
を引き(SB11)、nが0になったか否かで、この繰
り出した紙幣が最終紙幣か判断する(SB12)。繰り
出された紙幣が最終紙幣でない場合には第2の光学セン
サ87が紙幣の後端を検出したかチェックを行い(SB
13)、第2の光学センサ87で紙幣の後端を検出して
いると再び繰り出しモータ32を回転させて次の紙幣を
繰り出す(SB6)。第1の光学センサ78が紙幣の先
端を検出した後、所定時間経過しても第2の光学センサ
87が紙幣の後端を検出しない場合はエラーとなる(S
B14,15)。
【0105】前記SB12で、繰り出された紙幣が最終
紙幣であると判断されると、第1の光学センサ78が紙
幣の後端を検出したか判断する(SB16)。第1の光
学センサ78が紙幣の先端を検出した後、所定時間経過
してもこの第1の光学センサ78が紙幣の後端を検出し
ない場合はエラーとなる(SB17,18)。前記SB
16で第1の光学センサ78が最終紙幣の後端を検出し
たと判断すると、第2の光学センサ87が次の紙幣の先
端を検出しているか判断する(SB19)。第2の光学
センサ87が紙幣の先端を検出していなければ、繰り出
されるべきではない紙幣の繰り出しが行われていないの
で、繰り出し動作は終了する(SB20)。
【0106】前記SB19で第2の光学センサ87が紙
幣の先端を検出している場合は、最終紙幣の次の繰り出
されるべきではない紙幣が余計に繰り出されている状態
であるので、この紙幣を上記図20で説明したようにリ
ジェクト金庫10に収納するため、紙幣支払ユニット制
御部88は回転速度制御部89により繰り出しモータ3
2を通常の繰り出し時の回転数N1rpmより遅い回転
速度N2rpmで回転させて紙幣を繰り出す(SB2
1)。ここで、繰り出しモータ32の回転数を遅くする
のは、この紙幣の繰り出しの後、繰り出しモータ32の
回転を停止させる時に、回転が停止するまでの時間を短
縮させて、さらに次の紙幣が繰り出されないようにする
ためである。
【0107】繰り出された紙幣の先端を第1の光学セン
サ78が検出しているか判断する(SB22)。所定時
間経過しても第1の光学センサ78が紙幣の先端を検出
しない場合はエラーとなる(SB23,24)。前記S
B22で紙幣の先端が第1の光学センサ78により検出
されると繰り出しモータ32を停止する(SB25)。
【0108】前記SB22で第1の光学センサ78に先
端が検出された紙幣の後端を第1の光学センサ78が検
出したか判断する(SB26)。第1の光学センサ78
が紙幣の先端を検出した後、所定時間経過してもこの第
1の光学センサ78が紙幣の後端を検出しない場合はエ
ラーとなる(SB27,28)。前記SB26で第1の
光学センサ78が紙幣の後端を検出したと判断すると、
第2の光学センサ87が次の紙幣の先端を検出している
か判断する(SB29)。
【0109】第2の光学センサ87が紙幣の先端を検出
していなければ、繰り出されるべきではない紙幣の繰り
出しが行われていないので、繰り出し動作は終了する
(SB30)。前記SB29で第2の光学センサ87が
紙幣の先端を検出している場合は、繰り出されるべきで
はない紙幣が再度繰り出されている状態であるので、上
記SB21からの動作を繰り返す。なお、最終紙幣が繰
り出された後、第2の光学センサ87で複数回、例えば
3回程度連続して紙幣の先端を検出するような場合はエ
ラーとする(SB31,32)。
【0110】図23は本発明の第4の実施例を示す金庫
の側面図である。なお、この第4の実施例において、ピ
ッカローラ55、フィードローラ57、リバースローラ
58、搬送路を構成するプーリ61、搬送ベルト59,
60、紙幣の搬送状態を検出する光学透過センサ63,
光学センサ66、紙幣の搬送経路を切り替えるブレード
65、リジェクト金庫66等、金庫44の基本的な構成
は、従来の技術図40で説明したものと同じである。
【0111】なお、搬送ベルト59,60を駆動する搬
送モータ62はDCサーボモータ等により構成されてお
り、回転速度を変えることができるようになっている。
図23において、91は光学センサで、この光学センサ
91が紙幣53の先端を検出すると、繰り出しモータ5
6の回転を停止する信号が発せられる。かつ、この光学
センサ91で紙幣53の先端を検出した後、後述するよ
うに時間監視を行って、一定時間経過した後、繰り出し
モータ56を回転させる信号が発せられる。
【0112】前記光学センサ91は、紙幣53の先端が
該光学センサ91による検出位置Aに達した時に、紙幣
53の後端がピッカローラ55との接触から解放され、
かつ、紙幣53の先端側を搬送ベルト59,60との間
に確実に挟持した後、光学センサ91がこの紙幣53の
先端を検出するように、搬送路の入口側に位置するプー
リ61,光学センサ91,ピッカローラ55の位置関係
を設定している。
【0113】図24は紙幣自動支払装置の制御系を示す
ブロック図である。92は上位装置制御部インターフェ
ース、93は紙幣自動支払装置制御部であり、この紙幣
自動支払装置制御部93にCRP(カードリードライト
プリンタ)ユニット47、表示部49、入力操作部5
0、電源52、金庫制御部94が接続されている。
【0114】金庫制御部94には金庫44が接続され、
金庫44には繰り出し機構95としてピッカローラ5
5、フィードローラ57、リバースローラ58、繰り出
しモータ56が設けられている。また、金庫44には光
学センサ91、光学センサ64、光学透過センサ63、
搬送モータ62が接続されている。96は前記金庫制御
部94に内蔵されたタイマで、光学センサ91が紙幣の
先端を検出すると、金庫制御部94から繰り出しモータ
56の回転を停止させる信号が発せられる。これと同時
にこのタイマ96により時間監視が行われ、一定時間経
過した後再度繰り出しモータ56を回転させる信号が発
せられる。
【0115】97は金庫制御部94に内蔵された搬送モ
ータ56の回転速度制御部で、この回転速度制御部97
は通常の搬送動作時の搬送モータ56の回転速度より、
支払に適さない紙幣をリジェクト金庫66に収納するた
めにこの紙幣を搬送する際の搬送モータ56の回転速度
が遅くなるようにこの搬送モータ56の回転速度を制御
する。
【0116】以下、第4の実施例における紙幣の繰り出
し動作について説明する。図25〜図27は第4の実施
例の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機構および搬送
路の側面図である。図25において、繰り出しモータ5
6の駆動力を受けてピッカローラ55とフィードローラ
57は時計方向に回転して、ピッカローラ55に当接し
ている最先端の紙幣53aを上方へ繰り出す。
【0117】図26において、繰り出された紙幣53a
の先端は搬送ベルト59,60間に挟持され、搬送ベル
ト59,60により搬送されて紙幣53aの先端が光学
センサ91による紙幣先端の検出位置Aに到達する。光
学センサ91が紙幣53aの先端を検出すると、繰り出
しモータ56を停止させる信号が金庫制御部94から発
せられて繰り出しモータ56は停止し、繰り出しモータ
56によるピッカローラ55とフィードローラ57の紙
幣を繰り出すための時計方向の回転は停止する。
【0118】光学センサ91による紙幣53aの先端の
検出と同時にタイマ96により時間監視が行われ、一定
時間、例えば20ms経過後、図27に示すように繰り
出しモータ56を再度回転させる信号が発せられ、繰り
出しモータ56によるピッカローラ55とフィードロー
ラ57の紙幣を繰り出すための時計方向の回転が開始さ
れて、次の紙幣53bの繰り出しが先行する紙幣53a
の場合と同様の手順で行われる。
【0119】図28は第4の実施例における繰り出しモ
ータ56の動作の流れを示すフローチャートであり、繰
り出し動作開始の命令が発せられると金庫制御部94は
繰り出しモータ56を回転させる(SC1)。繰り出し
モータ56が回転することでピッカローラ55とフィー
ドローラ57が回転して紙幣が繰り出され、光学センサ
91が紙幣先端を検出したか判断し(SC2)、検出し
た場合は繰り出しモータ56を停止させる(SC3)。
【0120】繰り出しモータ56を停止した後、指定さ
れた枚数が繰り出されたかどうか判断し(SC4)、ま
だ最終紙幣が繰り出されていない場合は、前記SC2に
おける紙幣先端検出時点から上記したようにタイマ96
で時間監視を行って、一定時間経過後繰り出しモータ5
6を回転させて繰り出し動作は続行される(SC5)。
【0121】前記SC4で最終紙幣繰り出されたと判断
した場合は繰り出し動作を終了する(SC6)。前記S
C2で紙幣先端を検出しない場合は時間監視を行い(S
C7)、一定時間、例えば500ms経過後、尚紙幣先
端を検出しない場合は繰り出し,分離不良や紙幣づまり
と判断してジャムエラーとし、装置の取引機能を停止す
る(SC8)。
【0122】次に繰り出された紙幣がスキューや紙幣間
隔が異常に狭くなる異常接近、重走あるいは支払うべき
紙幣サイズと異なる紙幣だった場合について述べる。図
29は第4の実施例における搬送モータ62の動作の流
れを示すフローチャートであり、通常は搬送モータ62
は高速回転しており(SD1)、光学透過センサ63,
光学センサ64により上記のように支払に適さない不良
紙幣が検出されると(SD2)、搬送モータ62の回転
速度を遅くするよう信号が発せられる(SD3)。搬送
ベルト59、60に挟持された紙幣は搬送モータ62の
回転速度が遅くなるため搬送速度が遅くなる。また、光
学透過センサ63,光学センサ64により不良紙幣が検
出されると、ブレード65が駆動されて紙幣の搬送経路
がリジェクト金庫66方向に切り替えられる。これによ
り、紙幣は通常に比較してゆっくりと搬送されブレード
65によりリジェクト金庫66内に収納される。前述し
た遅い搬送速度は、ブレード65による紙幣の搬送経路
の切り替え時間に対して十分余裕があるように設定され
ている。
【0123】なお、繰り出しモータ56は前記光学透過
センサ63,光学センサ64により不良紙幣が検出され
た場合は回転を停止し、この不良紙幣がリジェクト金庫
66内に収納されるまで次の紙幣の繰り出しを停止す
る。不良紙幣がリジェクト金庫66内に収納されたら
(SD4)、再び繰り出しモータ56は回転を開始し、
残りの紙幣を繰り出す。また、搬送モータ62も再び回
転速度を速めて(SD1)、紙幣の搬送速度を通常に戻
す。
【0124】図30は搬送速度と紙幣間隔の関係を示す
説明図である。まず、正常に紙幣が繰り出された場合に
ついて、図30(a)を用いて説明する。紙幣間隔をL
1 mmに設定して繰り出され、また搬送速度はV1 mm
/s、ブレードを切り替えるのに必要な時間をt0 ms
であると仮定する。
【0125】この場合、紙幣間隔はL1 mmであるの
で、ブレードを先行するの紙幣通過後、L1 mm/V
1 mm/s=t1 msの時間経過してから次のの紙幣
が搬送されてくる。単位時間当たりの分離枚数を多くす
るため、t0 ms>t1 msと設定する。紙幣の間隔を
上記のように設定すると、ブレードの切り替えは間に合
わないことになるが、正常紙幣なのでリジェクトする必
要がなく問題ない。
【0126】次に不良紙幣が繰り出された場合について
図30(b)を用いて説明する。ここでは、紙幣がスキ
ューした場合を例にとる。先行するの紙幣は正常であ
り、リジェクトする必要がなく、次のの紙幣はスキュ
ーしているため、リジェクトしなければならない。この
時に、紙幣間隔は最短部分でL2 mmであると仮定す
る。各センサにより不良紙幣を検出して、搬送モータの
回転速度を遅くするよう命令が下され、例えば回転速度
2 mm/sになるように制御された場合、先行する
の紙幣がブレードを通過してからL2 /V2 =t2 ms
後に次のの紙幣が搬送されてくる。このため、ブレー
ドの切り替えに必要な時間t0 msに対してt0 <t2
となるようにV2 の回転速度を設定すれば、先行する
の紙幣がブレードを通過してから次のの紙幣がブレー
ドに到達するまでにブレードを切り替えることができ、
の紙幣をリジェクト金庫内に収納することができる。
【0127】不良紙幣がリジェクト金庫内に収納された
ら、搬送モータを再びV1 mm/sとなるように回転速
度を速める。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙幣自
動支払装置において、繰り出された紙幣の先端を検出
し、繰り出し駆動手段に回転駆動を停止する信号を発す
る第1の検出手段と、繰り出された紙幣の後端を検出
し、繰り出し駆動手段に回転駆動を開始する信号を発す
る第2の検出手段を具備したもので、前記第1の検出手
段は、紙幣の先端がこの第1の検出手段による検出位置
に到達した時点で、この紙幣の後端がピッカローラとの
接触から解放され、かつ、紙幣の先端側をローラ間ある
いはベルト間に挟持することで搬送手段が確実にこの紙
幣の搬送可能とした後に、紙幣の先端が第1の検出手段
による検出位置に到達する、搬送手段の入口側のローラ
間あるいはベルト間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方
向に所定量ずれた位置にくるように設けられ、前記第2
の検出手段は、紙幣の後端がフィードローラとの接触か
ら解放された後に、この紙幣の後端が第2の検出手段に
よる検出位置に到達する、フィードローラとリバースロ
ーラ間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に所定量ず
れた位置にくるように設けたものである。
【0129】上記構成の紙幣自動支払装置で、搬送方向
の長さの異なる複数種の紙幣を扱うためには、最も搬送
方向の長さの短い紙幣の場合に前記第1および第2の検
出手段の位置関係が成り立つようにするとともに、前記
繰り出し駆動手段からピッカローラへの駆動力伝達経路
にワンウエイクラッチを介在させている。そして、紙幣
の搬送方向の左右両側にピッカローラがある場合は、そ
れぞれのピッカローラに独立してワンウエイクラッチを
介在させている。
【0130】このような構成を有する紙幣自動支払装置
によれば、以下に示す効果がある。すなわち、繰り出さ
れる紙幣の位置を検出する検出手段を上記したように配
置して、その検出結果からピッカローラとフィードロー
ラの駆動手段を制御することで、連続して繰り出される
紙幣の間隔を短くできるので、一定時間内の紙幣繰り出
し枚数を多くすることが可能となり、これにより支払取
引時間の短縮が実現でき、顧客の待ち時間が少なくて済
む。
【0131】また、駆動手段からピッカローラへの駆動
力伝達経路にワンウエイクラッチを介在させておくこと
で、搬送方向の長さのことなる複数種の紙幣を、斜行や
紙幣やぶれを起こすことなく繰り出すことが可能とな
り、信頼性の高い繰り出し機構を提供できる。さらに、
ピッカローラが紙幣の繰り出し方向の左右両側に位置し
ている場合、それぞれのピッカローラに独立してワンウ
エイクラッチを介在させておくことで、先行する紙幣が
斜行した状態で繰り出されても、次の紙幣にはその影響
が及ぼされないので、より信頼性が高くなる。
【0132】また、本発明は紙幣自動支払装置におい
て、繰り出し駆動手段からピッカローラへの駆動力伝達
経路に介在するワンウエイクラッチと、繰り出された紙
幣の先端を検出する検出手段と、前記検出手段が紙幣の
先端を検出すると繰り出し駆動手段の回転駆動を停止す
るとともに時間監視を行い、所定時間経過後繰り出し駆
動手段の回転駆動を開始する制御手段を具備したもの
で、前記検出手段は、最も搬送方向の長さの短い紙幣の
先端がこの検出手段による検出位置に到達した時点で、
この紙幣の後端がピッカローラとの接触から開放され、
かつ、紙幣の先端側をローラ間あるいはベルト間に挟持
することで搬送手段が確実にこの紙幣の搬送可能とした
後に、紙幣の先端が検出手段による検出位置に到達す
る、搬送手段の入口側のローラ間あるいはベルト間での
紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に所定量ずれた位置に
くるように設けたものである。
【0133】これにより、繰り出される紙幣の位置を検
出する検出手段を上記したように配置して、その検出結
果からピッカローラとフィードローラの駆動手段を制御
することで、連続して繰り出される紙幣の間隔を短くで
きるので、一定時間内の紙幣繰り出し枚数を多くするこ
とが可能となり、これにより支払取引時間の短縮が実現
でき、顧客の待ち時間が少なくて済む。また、先行する
紙幣の先端検出後、次の紙幣の繰り出すまでの時間を変
えることで、紙幣の繰り出し間隔を任意に設定できる。
【0134】また、駆動手段からピッカローラへの駆動
力伝達経路にワンウエイクラッチを介在させておくこと
で、搬送方向の長さのことなる複数種の紙幣を、斜行や
紙幣やぶれを起こすことなく繰り出すことが可能とな
り、信頼性の高い繰り出し機構を提供できる。さらに、
ピッカローラが紙幣の繰り出し方向の左右両側に位置し
ている場合、それぞれのピッカローラに独立してワンウ
エイクラッチを介在させておくことで、先行する紙幣が
斜行した状態で繰り出されても、次の紙幣にはその影響
が及ぼされないので、より信頼性が高くなる。
【0135】また、本発明の紙幣自動支払装置に支払に
適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、紙幣の搬送
経路をこのリジェクト金庫方向か、外部へ放出する方向
かに切り替えるブレードを具備するとともに、繰り出し
た紙幣が最終紙幣であるか判断する手段と、最終紙幣の
次の紙幣を前記第2の光学センサが検出しているか判断
する手段と、第2の光学センサが最終紙幣の次の紙幣を
検出すると、ブレードを駆動して紙幣の搬送方向をリジ
ェクト金庫方向に切り替える手段と、第2の光学センサ
が最終紙幣の次の紙幣を検出すると、繰り出し駆動手段
によるピッカローラおよびフィードローラの回転速度を
通常の繰り出し動作時より遅く回転させる手段とを有す
る制御手段を具備することとしてもよい。
【0136】これにより、最終紙幣の次の紙幣が途中ま
で繰り出された場合には、この紙幣繰り出してリジェク
ト金庫に収納することができるので、防犯上安全であ
る。そして、この繰り出し動作時には、ピッカローラの
駆動手段を低速で動作させることで、繰り出し動作停止
時に短時間で駆動手段を停止させることができ、さらに
次の紙幣を繰り出してしまうことがない。
【0137】さらに、本発明の紙幣自動支払装置に搬送
手段による紙幣の搬送経路に設けられて搬送される紙幣
が支払に適する紙幣か適さない紙幣か鑑別する鑑別部
と、支払に適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、
前記鑑別部より紙幣の搬送方向に位置し、紙幣の搬送経
路を前記リジェクト金庫か、外部へ放出する方向かに切
り替えるブレードを具備するとともに、前記鑑別部の鑑
別結果から搬送される紙幣が支払に適する紙幣か適さな
い紙幣か判断する手段と、搬送される紙幣が支払に適さ
ない紙幣であると判断すると搬送手段による紙幣の搬送
速度を通常の紙幣の搬送速度より遅くする手段と、搬送
される紙幣が支払に適さない紙幣であると判断するとブ
レードを駆動して紙幣の搬送方向をリジェクト金庫方向
に切り替える手段とを有する制御手段を具備することし
てもよい。
【0138】これにより、搬送される紙幣が支払に適さ
ない紙幣であった場合には、搬送手段による紙幣の搬送
速度を遅くしてリジェクト金庫に収納することで、紙幣
の搬送経路をリジェクト金庫方向に切り替える時間を十
分に取れ、通常の搬送時には連続して搬送される紙幣の
間隔を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における紙幣の繰り出し機
構および搬送路の側面図である。
【図2】本発明の第1実施例における駆動力の伝達経路
を示す繰り出し機構の正面図である。
【図3】第1の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰り
出し機構および搬送路の側面図である。
【図4】第1の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰り
出し機構および搬送路の側面図である。
【図5】第1の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰り
出し機構および搬送路の側面図である。
【図6】第1の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰り
出し機構および搬送路の側面図である。
【図7】第1の実施例における日本円紙幣の繰り出し動
作を示す繰り出し機構および搬送路の側面図である。
【図8】紙幣が斜行して繰り出された状態を示す説明図
である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す繰り出し機構およ
び搬送路の側面図である。
【図10】第2の実施例における駆動力の伝達経路を示
す繰り出し機構および搬送路の正面図である。
【図11】紙幣自動支払装置の制御系を示すブロック図
である。
【図12】第2の実施例における制御系を示すブロック
図である。
【図13】第2の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図14】第2の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図15】第2の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図16】第2の実施例における繰り出し動作の全体の
流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施例を示す繰り出し機構お
よび搬送路の側面図である。
【図18】第3の実施例における制御系示すブロック図
である。
【図19】最終紙幣が繰り出された後に次の紙幣が途中
まで繰り出された状態を示す繰り出し機構および搬送路
の説明図である。
【図20】途中まで繰り出されてしまった最終紙幣の次
の紙幣をリジェクト金庫に収納する状態を示す繰り出し
機構および搬送路の説明図である。
【図21】第3の実施例における繰り出し動作の流れを
示すフローチャートである。
【図22】第3の実施例における繰り出し動作の流れを
示すフローチャートである。
【図23】本発明の第4の実施例を示す金庫の側面図で
ある。
【図24】紙幣自動支払装置の制御系を示すブロック図
である。
【図25】第4の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図26】第4の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図27】第4の実施例の繰り出し動作の流れを示す繰
り出し機構および搬送路の側面図である。
【図28】第4の実施例における繰り出しモータの動作
の流れを示すフローチャートである。
【図29】第4の実施例における搬送モータの動作の流
れを示すフローチャートである。
【図30】搬送速度と紙幣間隔の関係を示す説明図であ
る。
【図31】紙幣自動支払装置の全体的な構成の概略を示
す側面図である。
【図32】従来の繰り出し機構,搬送路の側面図であ
る。
【図33】従来における駆動力の伝達経路を示す繰り出
し機構の正面図である。
【図34】従来の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機
構および搬送路の側面図である。
【図35】従来の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機
構および搬送路の側面図である。
【図36】従来の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機
構および搬送路の側面図である。
【図37】従来の繰り出し動作の流れを示す繰り出し機
構および搬送路の側面図である。
【図38】その他の紙幣自動支払装置の概略構成を示す
正面図である。
【図39】図38のAA矢視図である。
【図40】金庫の概略構成を示す側面図である。
【図41】金庫を開放したときの状態を示す側面図であ
る。
【図42】金庫の開放時の状態を示す平面図である。
【図43】金庫の外観斜視図である。
【図44】ディップスイッチを示す正面図である。
【図45】従来の紙幣の繰り出し機構および搬送路で長
さの異なる紙幣を扱った場合に生じる問題点を示す側面
図である。
【図46】光学センサの位置を米ドル紙幣に合わせて設
定した繰り出し機構および搬送路において日本円紙幣を
扱った場合に生じる問題点を示す側面図である。
【図47】本発明の概念を示す説明図である。
【符号の説明】
23a,23b ピッカローラ 29 フィードローラ 32 繰り出しモータ 40a,40b 搬送ベルト 76a,76b ワンウエイクラッチ 78 第1の光学センサ 79 第2の光学センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転することで当接している紙幣を繰り
    出すピッカローラと、 集積した紙幣を前記ピッカローラ方向に押圧し、最先端
    の紙幣を該ピッカローラに当接させる押圧手段と、 ピッカローラにより繰り出された紙幣をさらに繰り出す
    フィードローラと、 このフィードローラと対向配置され、繰り出された紙幣
    の2枚送りを防止するためのリバースローラと、 前記ピッカローラとフィードローラを駆動する繰り出し
    駆動手段と、 繰り出し駆動手段からフィードローラへの駆動力伝達経
    路に介在するワンウエイクラッチと、 対向配置されたローラ群あるいは対向配置されたベルト
    と、これらを駆動する手段とより構成され、ピッカロー
    ラとフィードローラにより繰り出された紙幣を受けて搬
    送する搬送手段を具備した紙幣自動支払装置において、 繰り出された紙幣の先端を検出し、繰り出し駆動手段に
    回転駆動を停止する信号を発する第1の検出手段と、 繰り出された紙幣の後端を検出し、繰り出し駆動手段に
    回転駆動を開始する信号を発する第2の検出手段を具備
    し、 前記第1の検出手段は、紙幣の先端がこの第1の検出手
    段による検出位置に到達した時点で、この紙幣の後端が
    ピッカローラとの接触から開放され、かつ、紙幣の先端
    側をローラ間あるいはベルト間に挟持することで搬送手
    段が確実にこの紙幣の搬送可能とした後に、紙幣の先端
    が第1の検出手段による検出位置に到達する、搬送手段
    の入口側のローラ間あるいはベルト間での紙幣挟持位置
    から紙幣の搬送方向に所定量ずれた位置にくるように設
    けられ、 前記第2の検出手段は、紙幣の後端がフィードローラと
    の接触から解放された後に、この紙幣の後端が第2の検
    出手段による検出位置に到達する、フィードローラとリ
    バースローラ間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に
    所定量ずれた位置にくるように設けたことを特徴とする
    紙幣自動支払装置。
  2. 【請求項2】 回転することで当接している紙幣を繰り
    出すピッカローラと、 集積した紙幣を前記ピッカローラ方向に押圧し、最先端
    の紙幣を該ピッカローラに当接させる押圧手段と、 ピッカローラにより繰り出された紙幣をさらに繰り出す
    フィードローラと、 このフィードローラと対向配置され、繰り出された紙幣
    の2枚送りを防止するためのリバースローラと、 前記ピッカローラとフィードローラを駆動する繰り出し
    駆動手段と、 繰り出し駆動手段からフィードローラへの駆動力伝達経
    路に介在するワンウエイクラッチと、 対向配置されたローラ群あるいは対向配置されたベルト
    と、これらを駆動する手段とより構成され、ピッカロー
    ラとフィードローラにより繰り出された紙幣を受けて搬
    送する搬送手段を具備し、搬送方向の長さの異なる複数
    種の紙幣を扱う紙幣自動支払装置において、 前記繰り出し駆動手段からピッカローラへの駆動力伝達
    経路に介在するワンウエイクラッチと、 繰り出された紙幣の先端を検出し、繰り出し駆動手段に
    回転駆動を停止する信号を発する第1の検出手段と、 繰り出された紙幣の後端を検出し、繰り出し駆動手段に
    回転駆動を開始する信号を発する第2の検出手段を具備
    し、 前記第1の検出手段は、最も搬送方向の長さの短い紙幣
    の先端がこの第1の検出手段による検出位置に到達した
    時点で、この紙幣の後端がピッカローラとの接触から開
    放され、かつ、紙幣の先端側をローラ間あるいはベルト
    間に挟持することで搬送手段が確実にこの紙幣の搬送可
    能とした後に、紙幣の先端が第1の検出手段による検出
    位置に到達する、搬送手段の入口側のローラ間あるいは
    ベルト間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に所定量
    ずれた位置にくるように設けられ、 前記第2の検出手段は、紙幣の後端がフィードローラと
    の接触から解放された後に、この紙幣の後端が第2の検
    出手段による検出位置に到達する、フィードローラとリ
    バースローラ間での紙幣挟持位置から紙幣の搬送方向に
    所定量ずれた位置にくるように設けたことを特徴とする
    紙幣自動支払装置。
  3. 【請求項3】 回転することで当接している紙幣を繰り
    出すピッカローラと、 集積した紙幣を前記ピッカローラ方向に押圧し、最先端
    の紙幣を該ピッカローラに当接させる押圧手段と、 ピッカローラにより繰り出された紙幣をさらに繰り出す
    フィードローラと、 このフィードローラと対向配置され、繰り出された紙幣
    の2枚送りを防止するためのリバースローラと、 前記ピッカローラとフィードローラを駆動する繰り出し
    駆動手段と、 繰り出し駆動手段からフィードローラへの駆動力伝達経
    路に介在するワンウエイクラッチと、 対向配置されたローラ群あるいは対向配置されたベルト
    と、これらを駆動する手段とより構成され、ピッカロー
    ラとフィードローラにより繰り出された紙幣を受けて搬
    送する搬送手段を具備し、搬送方向の長さの異なる複数
    種の紙幣を扱う紙幣自動支払装置において、 前記繰り出し駆動手段からピッカローラへの駆動力伝達
    経路に介在するワンウエイクラッチと、 繰り出された紙幣の先端を検出する検出手段と、 前記検出手段が紙幣の先端を検出すると繰り出し駆動手
    段の回転駆動を停止するとともに時間監視を行い、所定
    時間経過後繰り出し駆動手段の回転駆動を開始する制御
    手段を具備し、 前記検出手段は、最も搬送方向の長さの短い紙幣の先端
    がこの検出手段による検出位置に到達した時点で、この
    紙幣の後端がピッカローラとの接触から開放され、か
    つ、紙幣の先端側をローラ間あるいはベルト間に挟持す
    ることで搬送手段が確実にこの紙幣の搬送可能とした後
    に、紙幣の先端が検出手段による検出位置に到達する、
    搬送手段の入口側のローラ間あるいはベルト間での紙幣
    挟持位置から紙幣の搬送方向に所定量ずれた位置にくる
    ように設けられたことを特徴とする紙幣自動支払装置。
  4. 【請求項4】 前記ピッカローラは、紙幣の繰り出し方
    向に対して同軸上に左右2個設けられ、それぞれのピッ
    カローラが独立してワンウエイクラッチに支持されてい
    ることを特徴とする請求項2および請求項3記載の紙幣
    自動支払装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の紙幣自動
    支払装置において、 支払に適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、 紙幣の搬送経路をこのリジェクト金庫方向か、外部へ放
    出する方向かに切り替えるブレードを具備するととも
    に、 繰り出した紙幣が最終紙幣であるか判断する手段と、最
    終紙幣の次の紙幣を前記第2の光学センサが検出してい
    るか判断する手段と、第2の光学センサが最終紙幣の次
    の紙幣を検出すると、ブレードを駆動して紙幣の搬送方
    向をリジェクト金庫方向に切り替える手段と、第2の光
    学センサが最終紙幣の次の紙幣を検出すると、繰り出し
    駆動手段によるピッカローラおよびフィードローラの回
    転速度を通常の繰り出し動作時より遅く回転させる手段
    とを有する制御手段を具備することを特徴とする紙幣自
    動支払装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の紙幣自動支払装置において、 前記搬送手段による紙幣の搬送経路に設けられて搬送さ
    れる紙幣が支払に適する紙幣か適さない紙幣か鑑別する
    鑑別部と、 支払に適さない紙幣を収納するリジェクト金庫と、 前記鑑別部より紙幣の搬送方向に位置し、紙幣の搬送経
    路を前記リジェクト金庫か、外部へ放出する方向かに切
    り替えるブレードを具備するとともに、 前記鑑別部の鑑別結果から搬送される紙幣が支払に適す
    る紙幣か適さない紙幣か判断する手段と、搬送される紙
    幣が支払に適さない紙幣であると判断すると搬送手段に
    よる紙幣の搬送速度を通常の紙幣の搬送速度より遅くす
    る手段と、搬送される紙幣が支払に適さない紙幣である
    と判断するとブレードを駆動して紙幣の搬送方向をリジ
    ェクト金庫方向に切り替える手段とを有する制御手段を
    具備することを特徴とする紙幣自動支払装置。
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