JPH08209908A - 畳 床 - Google Patents
畳 床Info
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- JPH08209908A JPH08209908A JP27177095A JP27177095A JPH08209908A JP H08209908 A JPH08209908 A JP H08209908A JP 27177095 A JP27177095 A JP 27177095A JP 27177095 A JP27177095 A JP 27177095A JP H08209908 A JPH08209908 A JP H08209908A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通気性がよいだけでなく、同時に足あたり等
の使用感の良い畳床を得ること、さらには畳の周縁部が
しっかりした畳を提供すること、更には畳床の底周縁部
に畳表の折り返した裏止め部の凸部の無い平坦な底部を
有する畳を提供する。 【解決手段】 椰子科又は芭蕉科植物繊維に接着剤を添
加し、圧縮して形成した繊維ボードを畳床の一部として
構成。
の使用感の良い畳床を得ること、さらには畳の周縁部が
しっかりした畳を提供すること、更には畳床の底周縁部
に畳表の折り返した裏止め部の凸部の無い平坦な底部を
有する畳を提供する。 【解決手段】 椰子科又は芭蕉科植物繊維に接着剤を添
加し、圧縮して形成した繊維ボードを畳床の一部として
構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畳床に関する。特に、椰
子科又は芭蕉科植物繊維を用いた畳床に関する。
子科又は芭蕉科植物繊維を用いた畳床に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畳床の一部層にココヤシ繊維等を
使用することによって、通気性に優れ、防カビ、防ダニ
の効果をもたせた畳床が存在する。このうち、ココヤシ
繊維等を加熱してカールさせて畳床にマット状の弾性を
付与したものも存在する。例示すれば、次のようなもの
が存在する。 「椰子科植物素材による畳床」(特公昭57−437
08号) この発明は、椰子科植物繊維を芯材として用いたもので
ある。 「畳」(特開昭56−162740号) この発明も、ヤシ繊維を芯材として用いている。 「畳床」(特開平5−89678号) この発明も、ヤシマットを芯材として用いている。 「畳」(特開平5−57184号) この発明は、バショウ科植物等からの繊維をスプリング
状にカールし、これをラテックス等のバインダーにて結
合しマット状に形成したものを用いている。
使用することによって、通気性に優れ、防カビ、防ダニ
の効果をもたせた畳床が存在する。このうち、ココヤシ
繊維等を加熱してカールさせて畳床にマット状の弾性を
付与したものも存在する。例示すれば、次のようなもの
が存在する。 「椰子科植物素材による畳床」(特公昭57−437
08号) この発明は、椰子科植物繊維を芯材として用いたもので
ある。 「畳」(特開昭56−162740号) この発明も、ヤシ繊維を芯材として用いている。 「畳床」(特開平5−89678号) この発明も、ヤシマットを芯材として用いている。 「畳」(特開平5−57184号) この発明は、バショウ科植物等からの繊維をスプリング
状にカールし、これをラテックス等のバインダーにて結
合しマット状に形成したものを用いている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところが、このような
従来の畳床のうち、繊維同士を結合剤等により結合させ
ていないものは、繊維がマットから容易に脱落してしま
うという問題点がある。又、繊維をカールさせバインダ
ーにて結合させたものは繊維の脱落は少ないが、カール
された繊維に復元力があり、これを用いた畳床はフワフ
ワになり、座ったり、歩いたりした場合等に足あたり等
の使用感に難点があるという問題点があった。本発明
は、通気性がよいだけでなく、同時に足あたり等の使用
感の良い畳床を得ること、さらには畳の周縁部がしっか
りした畳を提供すること、更には畳床の底周縁部に畳表
の折り返した裏止め部の凸部の無い平坦な底部を有する
畳を提供することを目的とする。
従来の畳床のうち、繊維同士を結合剤等により結合させ
ていないものは、繊維がマットから容易に脱落してしま
うという問題点がある。又、繊維をカールさせバインダ
ーにて結合させたものは繊維の脱落は少ないが、カール
された繊維に復元力があり、これを用いた畳床はフワフ
ワになり、座ったり、歩いたりした場合等に足あたり等
の使用感に難点があるという問題点があった。本発明
は、通気性がよいだけでなく、同時に足あたり等の使用
感の良い畳床を得ること、さらには畳の周縁部がしっか
りした畳を提供すること、更には畳床の底周縁部に畳表
の折り返した裏止め部の凸部の無い平坦な底部を有する
畳を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の畳床は、椰子科又は芭蕉科植物繊維等に接
着剤を添加し、圧縮して形成した繊維ボードを畳床の一
部として構成したことを特徴とする。又、ワラ及び前記
の繊維ボードを畳床の一部として構成したことを特徴と
する畳床を提供する。好ましくは、前記繊維ボードが畳
表の直近下層に用いられ、且つ前記繊維ボードの底角部
に椰子科又は芭蕉科植物繊維の量を多く配合した畳床を
提供する。又、好ましくは、前記繊維ボードが畳床の最
下層に用いられ、且つ前記繊維ボードの角部に畳表を裏
止めするための凹部を形成した畳床を提供する。
め、本発明の畳床は、椰子科又は芭蕉科植物繊維等に接
着剤を添加し、圧縮して形成した繊維ボードを畳床の一
部として構成したことを特徴とする。又、ワラ及び前記
の繊維ボードを畳床の一部として構成したことを特徴と
する畳床を提供する。好ましくは、前記繊維ボードが畳
表の直近下層に用いられ、且つ前記繊維ボードの底角部
に椰子科又は芭蕉科植物繊維の量を多く配合した畳床を
提供する。又、好ましくは、前記繊維ボードが畳床の最
下層に用いられ、且つ前記繊維ボードの角部に畳表を裏
止めするための凹部を形成した畳床を提供する。
【0005】本発明で使用される植物繊維には、芭蕉科
植物、シュロ等のパーム植物、椰子科植物から作った植
物繊維を含む。このうち、通気性及び断熱効果に優れ、
又、供給量が豊かであり、コストが極めて安価な、ココ
ヤシ繊維が特に好ましい。ココヤシ繊維は、ココヤシの
実の皮から抽出したものが好ましい。本発明で使用され
る植物繊維は、植物繊維が加熱により、カールされたも
のであっても良い。植物繊維がカールされたものであっ
ても、接着剤を添加し、圧縮しているので、形成された
繊維層はフワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さ
のボードのものが得られる。
植物、シュロ等のパーム植物、椰子科植物から作った植
物繊維を含む。このうち、通気性及び断熱効果に優れ、
又、供給量が豊かであり、コストが極めて安価な、ココ
ヤシ繊維が特に好ましい。ココヤシ繊維は、ココヤシの
実の皮から抽出したものが好ましい。本発明で使用され
る植物繊維は、植物繊維が加熱により、カールされたも
のであっても良い。植物繊維がカールされたものであっ
ても、接着剤を添加し、圧縮しているので、形成された
繊維層はフワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さ
のボードのものが得られる。
【0006】本発明の繊維ボードは、植物繊維同士を接
着剤を添加し且つ圧縮して形成される。従って、用いる
植物繊維がカールされたものであっても、形成された繊
層がフワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さのボ
ードのものが得られる。従来の畳床のように、圧縮工程
がなく単にバインダーにて繊維同士を結合して形成され
たマット状のものは、カールされた繊維に復元力があ
り、これを用いた畳床はフワフワになり、座ったり、歩
いたりした場合等に足あたり等の使用感に難点がある
が、本発明における繊維ボードは、形成された繊維層が
フワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さのボード
のものが得られる。
着剤を添加し且つ圧縮して形成される。従って、用いる
植物繊維がカールされたものであっても、形成された繊
層がフワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さのボ
ードのものが得られる。従来の畳床のように、圧縮工程
がなく単にバインダーにて繊維同士を結合して形成され
たマット状のものは、カールされた繊維に復元力があ
り、これを用いた畳床はフワフワになり、座ったり、歩
いたりした場合等に足あたり等の使用感に難点がある
が、本発明における繊維ボードは、形成された繊維層が
フワフワしたマット様ではなく、ほどよい固さのボード
のものが得られる。
【0007】本発明で使用される接着剤としては、植物
繊維の脱落を防止し、且つカールされた繊維を加熱圧縮
した場合の復元力を殺すために適当な接着剤が用いられ
る。例えば、SBR接着剤、セノール、ユリヤ樹脂等の
熱硬化性接着剤が好ましい。本発明の圧縮工程は、プレ
ス機を用いて行われ、圧縮の程度は適宜選択できるが、
通常、完成畳床1m2当たり繊維重量0.8Kg〜1.
2Kgを約2〜12mm厚程度とする。更に、圧縮の
際、接着剤の結合を促進し、又、ダニ、雑菌等の殺菌を
目的として以下に説明する加熱工程を圧縮の前後又は圧
縮と同時に行うことが好ましい。加熱温度としては、1
00℃〜300℃、好ましくは150℃〜250℃であ
る。
繊維の脱落を防止し、且つカールされた繊維を加熱圧縮
した場合の復元力を殺すために適当な接着剤が用いられ
る。例えば、SBR接着剤、セノール、ユリヤ樹脂等の
熱硬化性接着剤が好ましい。本発明の圧縮工程は、プレ
ス機を用いて行われ、圧縮の程度は適宜選択できるが、
通常、完成畳床1m2当たり繊維重量0.8Kg〜1.
2Kgを約2〜12mm厚程度とする。更に、圧縮の
際、接着剤の結合を促進し、又、ダニ、雑菌等の殺菌を
目的として以下に説明する加熱工程を圧縮の前後又は圧
縮と同時に行うことが好ましい。加熱温度としては、1
00℃〜300℃、好ましくは150℃〜250℃であ
る。
【0008】また、本発明の繊維ボードは、畳床の一部
又は全部の層として構成されてもよく、その位置は畳床
の上下を問わないが、畳表の直近下層として構成される
のが好ましい。畳表の直近下層がワラであるワラ床を上
層とする畳床の場合には、ココヤシボードは畳床の下層
に構成されることができ、畳床の軽量化が図られる。通
常ワラ床の場合約30Kg/1枚の重量に対して本発明
の繊維ボードを用いた畳床の場合約15Kg/1枚の重
量ですみ、且つ繊維ボードを一部に用いた場合、床厚の
調節が容易となる。
又は全部の層として構成されてもよく、その位置は畳床
の上下を問わないが、畳表の直近下層として構成される
のが好ましい。畳表の直近下層がワラであるワラ床を上
層とする畳床の場合には、ココヤシボードは畳床の下層
に構成されることができ、畳床の軽量化が図られる。通
常ワラ床の場合約30Kg/1枚の重量に対して本発明
の繊維ボードを用いた畳床の場合約15Kg/1枚の重
量ですみ、且つ繊維ボードを一部に用いた場合、床厚の
調節が容易となる。
【0009】次に、上記構成を有する本発明の畳床の製
作方法につき説明する。まず、前記の植物繊維に適当な
前記接着剤を、繊維重量に対して15%〜30%、好ま
しくは、18%〜22%加える。次に、椰子科又は芭蕉
科植物繊維の量として、例えばココヤシ繊維の場合に
は、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、1〜
1.5Kg、好ましくは1〜1.2Kg用いる。これら
の配合量は適宜変更可能である。前記繊維ボードを畳表
の直近下層に構成する場合には、前記繊維ボードの周縁
部に端から2〜10cm程度に椰子科又は芭蕉科植物繊
維の量を多く配合することによって、周縁部、特に「か
まち」と呼ばれる畳の短い辺の部分のしっかりとした畳
床が提供できる。椰子科又は芭蕉科植物繊維の量を多く
配合する方法としては、周縁部2〜10cm程度の部分
に繊維密度を高めても良いが、好適には2〜10cmの
繊維の帯をあらかじめ用意してこれを前記繊維ボードの
周縁部の端に添加して配合する方法が好適に用いられ
る。このための繊維の追加して用いる配合量としては、
完成畳床1m2当たり繊維重量0.5Kg〜1.2Kg
が適当である。又、前記繊維ボードが畳床の最下層とし
て構成する場合には、前記繊維ボードの底縁部に凹部を
形成することによって畳表を裏止めするためのスペース
となり底部の平らな畳床を提供することができる。その
後、プレス装置等により、圧縮して、用途の厚さにす
る。この際に、殺菌及び/又は接着硬化を促進するため
に加熱工程を圧縮工程の前後又は同時に行うことが好ま
しい。その温度としては、100℃〜300℃、好まし
くは150℃〜250℃である。この結果、形成された
繊維ボードはほどよい固さのボードとなる。次いでこの
繊維ボードを畳床の大きさにカットし、畳床の一部層と
して畳床に置き、他のインシュレーションボード、フォ
ーム層又は木質繊維系材料等の畳床構成層と縫着するか
又は接着剤で張り合わせることにより畳床を製作するこ
とができる。
作方法につき説明する。まず、前記の植物繊維に適当な
前記接着剤を、繊維重量に対して15%〜30%、好ま
しくは、18%〜22%加える。次に、椰子科又は芭蕉
科植物繊維の量として、例えばココヤシ繊維の場合に
は、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、1〜
1.5Kg、好ましくは1〜1.2Kg用いる。これら
の配合量は適宜変更可能である。前記繊維ボードを畳表
の直近下層に構成する場合には、前記繊維ボードの周縁
部に端から2〜10cm程度に椰子科又は芭蕉科植物繊
維の量を多く配合することによって、周縁部、特に「か
まち」と呼ばれる畳の短い辺の部分のしっかりとした畳
床が提供できる。椰子科又は芭蕉科植物繊維の量を多く
配合する方法としては、周縁部2〜10cm程度の部分
に繊維密度を高めても良いが、好適には2〜10cmの
繊維の帯をあらかじめ用意してこれを前記繊維ボードの
周縁部の端に添加して配合する方法が好適に用いられ
る。このための繊維の追加して用いる配合量としては、
完成畳床1m2当たり繊維重量0.5Kg〜1.2Kg
が適当である。又、前記繊維ボードが畳床の最下層とし
て構成する場合には、前記繊維ボードの底縁部に凹部を
形成することによって畳表を裏止めするためのスペース
となり底部の平らな畳床を提供することができる。その
後、プレス装置等により、圧縮して、用途の厚さにす
る。この際に、殺菌及び/又は接着硬化を促進するため
に加熱工程を圧縮工程の前後又は同時に行うことが好ま
しい。その温度としては、100℃〜300℃、好まし
くは150℃〜250℃である。この結果、形成された
繊維ボードはほどよい固さのボードとなる。次いでこの
繊維ボードを畳床の大きさにカットし、畳床の一部層と
して畳床に置き、他のインシュレーションボード、フォ
ーム層又は木質繊維系材料等の畳床構成層と縫着するか
又は接着剤で張り合わせることにより畳床を製作するこ
とができる。
【0010】
【作用】上記のように構成された畳床は、植物繊維への
接着剤添加と圧縮工程により、カールされた繊維の復元
力が抑えられ、繊維ボードはほど良い固さのボードとな
り、優れた足あたり等の使用感が得られる。同時に、繊
維の有する優れた通気性は、畳床に防カビ、防ダニとし
て作用する。又、繊維ボードは比重が小さいため、畳床
の軽量化に作用する。更に、繊維ボードの周縁部に繊維
の量を多めにすることによって、畳の角がしっかりする
ように作用し、繊維ボードの底縁部に凹部を形成する
と、畳表の裏止め部がその凹部に収納されて畳床が平坦
になるように作用する。
接着剤添加と圧縮工程により、カールされた繊維の復元
力が抑えられ、繊維ボードはほど良い固さのボードとな
り、優れた足あたり等の使用感が得られる。同時に、繊
維の有する優れた通気性は、畳床に防カビ、防ダニとし
て作用する。又、繊維ボードは比重が小さいため、畳床
の軽量化に作用する。更に、繊維ボードの周縁部に繊維
の量を多めにすることによって、畳の角がしっかりする
ように作用し、繊維ボードの底縁部に凹部を形成する
と、畳表の裏止め部がその凹部に収納されて畳床が平坦
になるように作用する。
【0011】
【実施例】実施例1 畳床Aの製作 次に、本発明の実施例の一である畳床Aの製作を図1に
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号1はココヤシ
ボードの層であって、ココヤシ繊維にSBR接着剤を添
加し、加熱圧縮して形成されたものである。符号6は、
畳床で、上層からココヤシボード1、T級インシュレー
ションボード(ダイケンボード)2,フォームポリスチ
レンボード(セキスイボード)3,T級インシュレーシ
ョンボード(ダイケンボード)4、及び裏面シート5か
ら構成されている。次に、上記構成を有する本実施例の
畳床の製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、ま
ず加熱工程によりカールさせたココヤシ繊維に前記接着
剤を繊維重量に対して20%加えた。次に、ココヤシ繊
維を、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、
1.1Kg用いた。その後約200℃で加熱圧縮し用途
の厚さ、各2mm,5mm,10mmにした。この結
果、形成されたそれぞれのココヤシボード1は、固いボ
ードのものであった。次いでこれを畳床の大きさにカッ
トし、T級インシュレーションボード2,フォームポリ
スチレンボード3,T級インシュレーションボード4、
及び裏面シート5から構成された畳床の最上部に置き、
縫着して畳床6を製作した。本発明の畳床を使用した畳
の使用感については、後記する実施例5に示すように、
足あたり感の優れた畳が得られた。
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号1はココヤシ
ボードの層であって、ココヤシ繊維にSBR接着剤を添
加し、加熱圧縮して形成されたものである。符号6は、
畳床で、上層からココヤシボード1、T級インシュレー
ションボード(ダイケンボード)2,フォームポリスチ
レンボード(セキスイボード)3,T級インシュレーシ
ョンボード(ダイケンボード)4、及び裏面シート5か
ら構成されている。次に、上記構成を有する本実施例の
畳床の製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、ま
ず加熱工程によりカールさせたココヤシ繊維に前記接着
剤を繊維重量に対して20%加えた。次に、ココヤシ繊
維を、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、
1.1Kg用いた。その後約200℃で加熱圧縮し用途
の厚さ、各2mm,5mm,10mmにした。この結
果、形成されたそれぞれのココヤシボード1は、固いボ
ードのものであった。次いでこれを畳床の大きさにカッ
トし、T級インシュレーションボード2,フォームポリ
スチレンボード3,T級インシュレーションボード4、
及び裏面シート5から構成された畳床の最上部に置き、
縫着して畳床6を製作した。本発明の畳床を使用した畳
の使用感については、後記する実施例5に示すように、
足あたり感の優れた畳が得られた。
【0012】実施例2 畳床Bの製造 次に、本発明の実施例の一である畳床Bの製造を図2に
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号21はココヤ
シボードの層であって、ココヤシ繊維にSBR接着剤を
添加し、加熱圧縮して形成されたものである。符号24
は、畳床で、上層からココヤシボード21、T級インシ
ュレーションボード(ダイケンボード)22及びココヤ
シボード23から構成されている。符号25は、繊維ボ
ードの周縁部である。次に、上記構成を有する本実施例
の畳床の製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、
まず加熱工程によりカールさせたココヤシ繊維に前記接
着剤を繊維重量に対して20%加えた。次に、ココヤシ
繊維を、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、
1.1Kg用いた。この際、畳床の周縁部25には端か
ら10cmの幅で全長にわたって1m2当たり、1.1
Kgに相当するココヤシ繊維を更に添加して用いた。そ
の後約200℃で加熱圧縮し、用途の厚さ、各2mm,
5mm,10mmにした。この結果、形成されたココヤ
シボード21は、周縁部25がしっかりした固いボード
のものであった。 次いでこれを畳床の大きさにカット
し、T級インシュレーションボード22の上部に置き、
最下層部には実施例1で得られた繊維ボード23を用い
た。これらを縫着して畳床24を製作した。
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号21はココヤ
シボードの層であって、ココヤシ繊維にSBR接着剤を
添加し、加熱圧縮して形成されたものである。符号24
は、畳床で、上層からココヤシボード21、T級インシ
ュレーションボード(ダイケンボード)22及びココヤ
シボード23から構成されている。符号25は、繊維ボ
ードの周縁部である。次に、上記構成を有する本実施例
の畳床の製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、
まず加熱工程によりカールさせたココヤシ繊維に前記接
着剤を繊維重量に対して20%加えた。次に、ココヤシ
繊維を、繊維ボードが5mm厚の場合、1m2当たり、
1.1Kg用いた。この際、畳床の周縁部25には端か
ら10cmの幅で全長にわたって1m2当たり、1.1
Kgに相当するココヤシ繊維を更に添加して用いた。そ
の後約200℃で加熱圧縮し、用途の厚さ、各2mm,
5mm,10mmにした。この結果、形成されたココヤ
シボード21は、周縁部25がしっかりした固いボード
のものであった。 次いでこれを畳床の大きさにカット
し、T級インシュレーションボード22の上部に置き、
最下層部には実施例1で得られた繊維ボード23を用い
た。これらを縫着して畳床24を製作した。
【0013】実施例3 畳床Cの製造 次に、本発明の別の実施例の一である畳床Cの製造を図
3に基づいて詳細に説明する。すなわち、符号31はコ
コヤシボードの層であって、実施例1で得られたものを
用いた。符号36は、畳床で、上層からココヤシボード
31、単板32、フォームポリスチレンボード33及び
底縁部に凹部35を有するココヤシボード34から構成
されている。次に、上記構成を有する本実施例の畳床の
製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、実施例1
の製造方法で得られたココヤシ繊維を約200℃で加熱
圧縮し、用途の厚さ、各2mm,5mm,10mmにす
る際に、底縁部に凹部が形成されるように底縁部を圧縮
した。この結果、形成されたココヤシボード34は、底
縁部に凹部35を有する固いボードのものであった。
次いでこれを畳床の大きさにカットし、上から、ココヤ
シボード31、単板32、フォームポリスチレンボード
33を置き、その下層部に凹部35を有する繊維ボード
34を用いた。これらを縫着して畳床34を製作した。
この凹部35に畳表37の裏止め部が収納され縫着され
た。この結果、底部に畳表の裏止め部のでっぱりの無い
平坦な低面部を有する畳が得られた。
3に基づいて詳細に説明する。すなわち、符号31はコ
コヤシボードの層であって、実施例1で得られたものを
用いた。符号36は、畳床で、上層からココヤシボード
31、単板32、フォームポリスチレンボード33及び
底縁部に凹部35を有するココヤシボード34から構成
されている。次に、上記構成を有する本実施例の畳床の
製作方法につき説明する。本実施例の畳床は、実施例1
の製造方法で得られたココヤシ繊維を約200℃で加熱
圧縮し、用途の厚さ、各2mm,5mm,10mmにす
る際に、底縁部に凹部が形成されるように底縁部を圧縮
した。この結果、形成されたココヤシボード34は、底
縁部に凹部35を有する固いボードのものであった。
次いでこれを畳床の大きさにカットし、上から、ココヤ
シボード31、単板32、フォームポリスチレンボード
33を置き、その下層部に凹部35を有する繊維ボード
34を用いた。これらを縫着して畳床34を製作した。
この凹部35に畳表37の裏止め部が収納され縫着され
た。この結果、底部に畳表の裏止め部のでっぱりの無い
平坦な低面部を有する畳が得られた。
【0014】実施例4 畳床Dの製造 次に、本発明の実施例の一である畳床Dの製造を図3に
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号46は、畳床
で、上層からワラ層41、単板42、フォームポリスチ
レンボード43及びココヤシボード44から構成されて
いる。次に、上記構成を有する本実施例の畳床の製作方
法につき説明する。本実施例の畳床は、上から、ワラ層
41、単板42、フォームポリスチレンボード43、実
施例1の製造方法で得られたココヤシ繊維及びココヤシ
ボード44を置いた。これらを縫着して畳床46を製作
した。この結果、畳床の重量は約15Kgで、従来のワ
ラ床を用いた畳床の約半分の軽量化を達成できた。
基づいて詳細に説明する。すなわち、符号46は、畳床
で、上層からワラ層41、単板42、フォームポリスチ
レンボード43及びココヤシボード44から構成されて
いる。次に、上記構成を有する本実施例の畳床の製作方
法につき説明する。本実施例の畳床は、上から、ワラ層
41、単板42、フォームポリスチレンボード43、実
施例1の製造方法で得られたココヤシ繊維及びココヤシ
ボード44を置いた。これらを縫着して畳床46を製作
した。この結果、畳床の重量は約15Kgで、従来のワ
ラ床を用いた畳床の約半分の軽量化を達成できた。
【0015】実施例5 足当たり感の試験 成人男性8名及び成人女性17名に、裸足になってもら
い、本発明の畳床Aの足当たり性を試験した。用いた畳
床は、1m2当たり、ココヤシ繊維を0.85Kg及び
1.1Kgを使用し、それぞれ5mm厚に圧縮したココ
ヤシボードに、その表面には通常のイグサ畳表を用い
た。その結果、1.1Kgを用いて5mmに圧縮した畳
床の方が、0.85Kgを用いて圧縮したものよりも足
当たり感が優れていた。0.85Kg使用したものは足
当たり感において、フワフワ感があった。又、1.1K
gを用い、5mm厚に圧縮したものは、1.1Kgを使
用し、それを2mm厚に圧縮したものよりも、足当たり
感は優れていた。1.1Kgを使用し、それを2mm厚
に圧縮したものは、足当たり感において堅めであった。
い、本発明の畳床Aの足当たり性を試験した。用いた畳
床は、1m2当たり、ココヤシ繊維を0.85Kg及び
1.1Kgを使用し、それぞれ5mm厚に圧縮したココ
ヤシボードに、その表面には通常のイグサ畳表を用い
た。その結果、1.1Kgを用いて5mmに圧縮した畳
床の方が、0.85Kgを用いて圧縮したものよりも足
当たり感が優れていた。0.85Kg使用したものは足
当たり感において、フワフワ感があった。又、1.1K
gを用い、5mm厚に圧縮したものは、1.1Kgを使
用し、それを2mm厚に圧縮したものよりも、足当たり
感は優れていた。1.1Kgを使用し、それを2mm厚
に圧縮したものは、足当たり感において堅めであった。
【0016】
【効果】上記のように構成された本発明の畳床は、接着
剤添加と圧縮により、繊維の復元力を殺した繊維ボード
を用いたので、これを用いた畳床は優れた足あたり等の
使用感を有する。同時に、繊維の通気性を損なうことは
なく、畳床の防カビ、防ダニ効果が得られる。畳表の直
近下層がワラであるワラ床の畳床の場合には、ココヤシ
ボードは畳床の最下層に構成されることができ、畳床の
軽量化が図られる。前記繊維ボードを畳表の直近下層に
構成する場合には、前記繊維ボードの角部に椰子科又は
芭蕉科植物繊維の量を多く配合することによって、角部
のしっかりとした畳床が提供できる。前記繊維ボードが
畳床の最下層として構成する場合には、前記繊維ボード
の底角部に凹部を形成することによって畳表の裏止めの
ためのスペースとなり底部の平らな畳床を提供すること
ができる。
剤添加と圧縮により、繊維の復元力を殺した繊維ボード
を用いたので、これを用いた畳床は優れた足あたり等の
使用感を有する。同時に、繊維の通気性を損なうことは
なく、畳床の防カビ、防ダニ効果が得られる。畳表の直
近下層がワラであるワラ床の畳床の場合には、ココヤシ
ボードは畳床の最下層に構成されることができ、畳床の
軽量化が図られる。前記繊維ボードを畳表の直近下層に
構成する場合には、前記繊維ボードの角部に椰子科又は
芭蕉科植物繊維の量を多く配合することによって、角部
のしっかりとした畳床が提供できる。前記繊維ボードが
畳床の最下層として構成する場合には、前記繊維ボード
の底角部に凹部を形成することによって畳表の裏止めの
ためのスペースとなり底部の平らな畳床を提供すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例における畳床の断面説明図。
【図2】本発明の一実施例における畳床の断面説明図。
【図3】本発明の一実施例における畳床の断面説明図。
【図4】本発明の一実施例における畳床の断面説明図。
1.ココヤシボード、 2.T級インシュレーションボード 3.フォームポリスチレンボード 4.ダイケンボード 5.裏面シート 6.畳床 21.ココヤシボード、 22.T級インシュレーションボード 23.フォームポリスチレンボード 24.畳床 25.周縁部 31.ココヤシボード、 32.単板 33.フォームポリスチレンボード 34.ココヤシボード 35.凹部 36.畳床 37.畳表 41.ワラ層、 42.単板 43.フォームポリスチレンボード 44.ココヤシボード 46.畳床
Claims (4)
- 【請求項1】 椰子科又は芭蕉科植物繊維に接着剤を添
加し、圧縮して形成した繊維ボードを畳床の一部として
構成したことを特徴とする畳床。 - 【請求項2】 ワラ及び前記請求項1の繊維ボードを畳
床の一部として構成したことを特徴とする畳床。 - 【請求項3】 前記繊維ボードが畳表の直近下層に用い
られ、且つ前記繊維ボードの周縁部に椰子科又は芭蕉科
植物繊維の量を多く配合した請求項1又は2の畳床。 - 【請求項4】 前記繊維ボードが畳床の最下層に用いら
れ、且つ畳表を裏止めするための凹部を前記繊維ボード
の底縁部に形成した請求項1又は2の畳床。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271770A JP2759316B2 (ja) | 1994-10-27 | 1995-09-26 | 畳 床 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28757794 | 1994-10-27 | ||
JP6-287577 | 1994-10-27 | ||
JP7271770A JP2759316B2 (ja) | 1994-10-27 | 1995-09-26 | 畳 床 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209908A true JPH08209908A (ja) | 1996-08-13 |
JP2759316B2 JP2759316B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=26549869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7271770A Expired - Fee Related JP2759316B2 (ja) | 1994-10-27 | 1995-09-26 | 畳 床 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2759316B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103406969A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-11-27 | 福建农林大学 | 一种香蕉秆中密度纤维板及其制作方法 |
CN103711281A (zh) * | 2012-09-29 | 2014-04-09 | 上海劲嘉建材科技有限公司 | 仿生态复合地砖及其制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338819U (ja) * | 1976-09-09 | 1978-04-05 | ||
JPS53110225A (en) * | 1977-03-07 | 1978-09-26 | Paakaa Shiyouji Kk | Japanese mat floor |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7271770A patent/JP2759316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338819U (ja) * | 1976-09-09 | 1978-04-05 | ||
JPS53110225A (en) * | 1977-03-07 | 1978-09-26 | Paakaa Shiyouji Kk | Japanese mat floor |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103711281A (zh) * | 2012-09-29 | 2014-04-09 | 上海劲嘉建材科技有限公司 | 仿生态复合地砖及其制造方法 |
CN103711281B (zh) * | 2012-09-29 | 2016-09-28 | 上海劲嘉建材科技有限公司 | 仿生态复合地砖及其制造方法 |
CN103406969A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-11-27 | 福建农林大学 | 一种香蕉秆中密度纤维板及其制作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2759316B2 (ja) | 1998-05-28 |
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