JPH0820869B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0820869B2
JPH0820869B2 JP62025887A JP2588787A JPH0820869B2 JP H0820869 B2 JPH0820869 B2 JP H0820869B2 JP 62025887 A JP62025887 A JP 62025887A JP 2588787 A JP2588787 A JP 2588787A JP H0820869 B2 JPH0820869 B2 JP H0820869B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、鍵盤演奏等に対応するキー操作データを
記憶するとともに、記憶したキー操作データを外部メモ
リに転送することができる電子楽器に関する。
「従来の技術」 鍵盤演奏に対応する演奏データを内部に記憶し、この
記憶した演奏データによって自動演奏を行えるようにし
た電子楽器が開発されている。また、この種の電子楽器
においては、内部に記憶した演奏データを外部メモリに
転送し得るようになっている(例えば、特開昭59−1390
93号公報参照)。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、自動演奏における演奏データは、自動演奏
に必要不可欠なキー情報等のデータと、楽音の音色等の
自動演奏を制御するためのデータとから構成されてお
り、通常、後者のデータが無くても、前者のデータのみ
で自動演奏を行うことが可能である。
しかしながら、演奏データの転送が可能な従来の電子
楽器にあっては、転送先のメモリの容量が、転送すべき
演奏データ量より小さいときは、転送不可とし、演奏デ
ータの転送を一切行わないこととしていた。つまり、従
来の電子楽器においては、メモリ容量の不足量が、自動
演奏を行うために最小限必要なデータを転送するために
は問題がない場合であっても、全く演奏データの転送が
不可能となってしまい、融通が効かないという問題があ
った。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、自
動演奏データの転送処理において、転送先のメモリの記
憶可能容量が、転送しようとする演奏データの容量に対
して不足していても、必要最小限のデータの転送を試み
るという、従来に比べて柔軟性の高い転送処理を行うこ
とができる電子楽器を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、自動演奏の複数のパートの演奏情報から
なり、少なくとも一部の演奏情報は対応するパートの発
音指示情報を含む第1のデータと前記自動演奏の環境を
設定するための第2のデータとからなる演奏データをそ
れぞれのパートの優先順位を持って記憶可能な第1の記
憶手段と、前記演奏データを記憶可能な第2の記憶手段
とを有する電子楽器において、演奏データの転送を指示
する転送指示手段と、前記第1の記憶手段から演奏デー
タを読み出して、前記第2の記憶手段へ転送する転送手
段と、前記転送指示手段によって演奏データの転送が指
示された場合、前記第2の記憶手段の記憶可能容量と演
奏データの容量とを比較する比較手段と、前記比較手段
によって比較された結果、前記第2の記憶手段の記憶可
能容量が、前記演奏データの容量に対して不足していな
いときには、前記第1のデータおよび第2のデータの転
送を完了するように前記転送手段を制御し、前記第2の
記憶手段の記憶可能容量が、前記演奏データの容量に対
して不足しているときには、前記第1のデータについ
て、各パート間の優先順位に従って、記憶可能なパート
までを転送し、前記第2のデータの転送は行わないよう
に前記転送手段を制御する制御手段とを具備することを
特徴とする。
「作用」 制御手段は、比較手段による比較の結果、一方、第2
の記憶手段の記憶可能容量が演奏データの容量に対して
不足していないときには、第1のデータおよび第2のデ
ータの転送を完了するように前記転送手段を制御し、他
方、第2の記憶手段の記憶可能容量が演奏データの容量
に対して不足しているときには、第1のデータについ
て、各パート間の優先順位に従って、記憶可能なパート
までの演奏情報を転送し、第2のデータの転送は行わな
いように転送手段を制御する。
したがって、第2の記憶手段の記憶可能容量が演奏デ
ータの容量に対して不足していた場合であっても、第1
のデータの各パート間の優先順位に従って、記憶可能な
パートまでの演奏情報が転送されるので、第2の記憶手
段に記憶された演奏データに基づいて自動演奏を行うこ
とができる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明
する。
(1)第1の実施例 (1−1)第1の実施例の構成 第1図は、この発明の第1の実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、1は装置各部を制御するCP
U(中央処理装置)であり、プログラムメモリ2内に記
憶されているプログラムに基づいて動作する。3はCPU1
の処理にしたがって種々のデータが記憶されるワーキン
グエリアであり、後述する各種レジスタが設定されてい
る。
5は、アッパーキーUK、ロワーキーLK、ペダルキーPK
およびソロキーSKからなるキースイッチ部であり、上記
各キーのオン/オフ情報がキースイッチインターフェー
ス6を介してCPU1に供給される。ここで、ソロキーSKと
は、ソロ演奏時に用いられるキーであり、後着優先ある
いは最高音優先の処理により、いづれか1音のみが有効
となるようになっている。通常ソロキーSKはアッパーキ
ーUKの上段に設けられている。
4は、液晶表示器およびそのドライブ回路によって構
成されている表示部であり、CPU1の制御の下に、各種メ
ッセージを表示する。
パネルスイッチ部8は、操作パネル上に設けられてい
る各種スイッチ、すなわち、音色、効果、リズム等を選
択するためのスイッチ、および演奏データを制御するた
めのスイッチ等からなっている。このパネルスイッチ部
8の各スイッチのオン/オフ情報はパネルスイッチイン
ターフェイス9を介してCPU1に供給されるようになって
いる。
ここで、第2図に示す各スイッチは、パネルスイッチ
部8における演奏データ制御用のスイッチであり、以下
にこれらのスイッチについて説明する。
(i)スイッチFMP・REC スイッチFMP・RECが押されると、CPU1は操作者によっ
て行われる演奏に対応する演奏データを演奏データメモ
リ10に記憶させる。演奏データとは、キースイッチ部5
における各キーの音高、オン/オフ情報およびパネルス
イッチ部8における音色スイッチ、リズム選択スイッチ
等のオン/オフ情報(レジストレーション情報)から構
成されている。また、スイッチFMP・RECがオンとなって
いる状態において、スイッチUが押されると演奏データ
のうちアッパーキーUKのオン/オフ情報を除いたものが
演奏データメモリ10に供給される。同様に、スイッチ
L、スイッチP、スイッチS、およびスイッチRが押さ
れると、ロワーキーLK、ペダルキーPK、ソロキーSKのオ
ン/オフ情報およびレジストレーション情報が各々除か
れるように制御される。したがって、演奏者は演奏デー
タメモリ10に記憶させるデータの種類を選択することが
できる。
ここで、演奏データメモリ10のデータフォーマットを
第3図に示す。この図において、FMP・Muはアッパーキ
ーUKのキーデータが記憶されるアッパーキーエリアであ
る。キーデータとは、キーの音高データとオン/オフデ
ータを合わせたものをいう。また、FMP・Mlはロワーキ
ーのキーデータが記憶されるロワーキーエリア、FMP・M
pはペダルキーのキーデータが記憶されるペダルキーエ
リア、FMP・Msはソロキーのキーデータが記憶されるソ
ロキーエリアであり、FMP・Mrはレジストデータが記憶
されるレジストデータエリアである。この場合、アッパ
ーキーエリアFMP・Muが8Kバイト、他のエリアが各々6K
バイトで構成され、全体で32Kバイトの容量となってい
る。
アッパーキーエリアFMP・Mu、ロワーキーエリアFMP・
Ml、ペダルキーエリアFMP・Mp、ソロキーエリアFMP・Ms
およびレジストデータエリアFMP・Mrは、各々ポインタP
u、Pl、Pp、Ps、Prによって指示される番地がアクセス
されるようになっており、また、各エリアの開始番地は
図示のように0,n1,n2……となっている。
(ii)スイッチFMP・PLY スイッチFMP・PLYは、演奏データメモリ10に記憶され
た演奏データに基づいて自動演奏を行うときに操作され
るスイッチである。このスイッチFMP・PLYが押される
と、CPU1は演奏データメモリ10から演奏データを順次続
出して楽音発生回路12およびリズム音発生回路13に供給
する。楽音発生回路12は、アッパーキーUK、ロワーキー
LK……等の各キーのオン/オフ情報と音色選択スイッチ
等のオン/オフ情報に基づいてこれらに対応する楽音を
発生する回路である。リズム音発生回路13は、リズム選
択スイッチにより指定されたリズムにより、また、テン
ポ指定ボリューム等によって指定されたテンポでリズム
伴奏を作成する回路である。楽音発生回路12およびリズ
ム音発生回路13の各出力信号はアンプ14によって増幅さ
れた後スピーカ15に供給される。
(iii)スイッチSAVE スイッチSAVEは、演奏データメモリ10内の演奏データ
を外部メモリ(以下RAMパックという)20に転送する際
に操作されるスイッチである。このスイッチSAVEがおさ
れると、CPU1は後述する処理にしたがってデータ転送を
行う。RAMパック20は、電子楽器本体に着脱自在になっ
ており、バックアップ電池によって不揮発化されたRAM
(ランダムアクセスメモリ)によって構成されている。
この実施例におけるRAMパックには、8Kバイトのものと3
2Kバイトのものの2種が使用されるようになっている。
(iv)スイッチLOAD スイッチLOADは、RAMパック20内の演奏データを演奏
データメモリ10に書き込む際に操作されるスイッチであ
り、このスイッチLOADが押されると、CPU1はRAMパック2
0内の演奏データを順次演奏データメモリ10内に転送す
る。
また、上記各スイッチの近傍には、オン状態のときに
点灯する発光ダイオード7,7……が設けられている。
以上が、この実施例の構成である。
(1−2)実施例の動作 次に、上記構成によるこの実施例の動作について説明
する。
スイッチスキャン処理 まず、CPU1は第4図に示すステップSP1より動作を開
始し、次いで、ステップSP2に移って各メモリやレジス
タの初期設定処理を行う。次に、スイッチFMP・REC、FM
P・PLY、FMP・SAVE、FMP・LOADの順で、これらのスイッ
チが押されたか否かを調べ(ステップSP3〜SP6)、いず
れのスイッチも押されてない場合には、ステップSP7に
移って他の処理を行った後、ステップSP3に戻る。以
後、上記スイッチのいずれかが押されるまで、ステップ
SP3〜ステップSP7からなるループを循環する。
そして、上記ループを循環中にスイッチFMP・RECが押
されると、CPU1はスイッチFMP・RECの近傍に設けられて
いる発光ダイオード7を点灯させた後、FMP・REC処理ル
ーチンLU1に移り、操作者の実際の演奏に対応する演奏
データを演奏データメモリ10に記憶させる処理を行う。
また、同様にしてスイッチFMP・PLY、FMP・SAVE、FMP
・LOADが押されると、各々の近傍にある発光ダイオード
7を点灯させた後、FMP・PLY処理ルーチンLU2、SAVE処
理ルーチンLU3、LOAD処理ルーチンLU4を実行する。
次に、上記各処理ルーチンLU1〜LU4について説明す
る。
FMP・REC処理ルーチンLU1 まず、タイマ回路(図示略)、あるいはソフト処理に
よるタイマ機能により、1小節をn分割して小節頭で
「0」、小節終りで「n−1」とする。例えば、n=19
2とすれば、小節頭で「0」、小節終りで「191」として
タイミングデータを作成する。
そして、キーの操作に変化があったとき、すなわち、
キーがオンもしくはオフとされたとき(以下、キー操作
の変化をイベントという)において、イベントがあった
キーの記憶エリア(第3図に示すFMP・Mu、FMP・Ml……
参照)にその時点のタイミングデータを記憶し、さら
に、ポインタを1インクリメントして当該キーのキーデ
ータを書き込む。例えば、アッパーキーUKにイベントが
発生した場合は、ポインタPuが指示しているアッパーキ
ーエリアFMP・Mlの番地に、イベント発生時のタイミン
グデータを書き込み、次いで、ポインタPuを1インクリ
メントして次の番地にキーデータ(音高データとオン/
オフデータ)を書き込む。
そして、上記処理を各キーおよびレジスト情報につい
て同様に行い、演奏データメモリ10内に演奏データを記
憶させていく。また、各記憶エリアの演奏データの最後
には第3図に示すようにデータの終了を示すデータEND
が書き込まれる。
なお、小節区切の縦線もデータとして取り込んで行く
ようになっている。
FMP・PLY処理ルーチンLU2 この処理は、演奏データメモリ10内の演奏データを読
出して楽音を発生する処理であり、演奏データメモリ10
内の各エリア毎に先頭番地から順次データ読出しを行
う。この処理は以下の通りである。
まず、ポインタ(Pu、Pl……)が示す番地からタイミ
ングデータを読出し、このタイミングデータをワーキン
グエリア3内に設定されているタイミングレジスタに取
り込む。次に、ポインタを1インクリメントしてキーデ
ータを読出し、このキーデータをワーキングエリア3内
のキーデータレジスタに取り込む。そして、テンポクロ
ックをカウントするタイマカウンタのカウント値とタイ
ミングレジスタ内のタイミングデータとが一致した時点
において、キーデータレジスタ内のキーデータを読出し
て楽音発生回路12に供給し楽音発生を行う。
次に、ポインタをインクリメントし、新たなタイミン
グデータとキーデータを読出してタイミングレジスタと
キーデータレジスタに各々取り込む。そして、タイマカ
ウンタの値がタイミングレジスタ内の値と一致した時点
で、上記同様の発音処理を行う。以後同様にして、演奏
データメモリ10からタイミングデータとキーデータとを
ペアで読み出していき、タイマカウンタとタイミングレ
ジスタ内の値が一致した時点で遂次発音処理を行う。
SAVE処理ルーチンLU3 SAVE処理ルーチンLU3は、第4図に示すようにチェッ
ク処理ルーチンLU3aと、この処理に続いて行われるデー
タ送出処理ルーチンLU3bとから構成されている。初め
に、チェック処理ルーチンLU3aについて説明する。
(i)チェック処理ルーチンLU3a 第5図はチェック処理ルーチンLU3aを示すフローチャ
ートである。このフローチャートに示すように、SAVEス
イッチが押されると、その近傍のLEDを点灯させるとと
もに、ポインタPu、Pl、Pp、Psの各々に初期値、すなわ
ち、「0」、「n1」、「n2」、「n3」、「n4」をセット
する。また、ワーキングエリア3内に設定されているレ
ジスタDSP、フラブOVRをクリアする(ステップSP10)。
次に、ステップSP11に移り、本体に接続されているRAM
パック20の容量をチェックする。この容量チェック処理
は第6図に示すように、まず、RAMパック20が本体に良
好に接続されているかどうかが判定される(ステップSP
12)。この判定処理はRAMパック20の端子電圧を調べる
ことによって行われる。RAMパック20の接続状態で不良
の場合は、ステップSP12からステップSP13に移り、RAM
パック20の接続が不良である旨を表示部4(第1図)に
表示させた後、スイッチスキャン処理ルーチン(第4
図)に戻る。一方、RAMパック20の接続が正常の場合は
ステップSP14に移り、RAMパック20の容量がS1かS2かが
判定される。この実施例においては、S1=8K、S2=32K
であり、容量の判定はRAMパック20の所定の端子の電圧
値を見ることによって行われる。そして、容量がS2であ
ればステップSP15に移ってレジスタSにS2を代入し、容
量がS1であればステップSP16に移ってレジスタSにS1
代入する処理を行う。次に、ステップSP15またはステッ
プSP16の処理を行った後は、第5図に示す処理ルーチン
に戻ってステップSP17に移る。
ステップSP17においては、ポインタPuが示すアッパー
キーエリアFMP・Mu内のデータがデータENDかどうかが判
定され、データENDでなければステップSP18に移ってポ
インタPuを1インクリメントし、再びステップSP17の判
定を行う。以後、ステップSP17においてデータENDが検
出されるまで、ステップSP17,SP18からなるループを循
環する。そして、ステップSP17において、データENDが
検出されると、ステップSP19に移ってレジスタDSPに(P
u+1)なる値が代入される。この場合、アッパーキー
エリアFMP・Muの先頭アドレスは「0」であるから、ス
テップSP19における演算結果は、アッパーキーエリアFM
P・Muのデータ量(バイト数)を示す値となる。したが
って、ステップSP19を終了した時点においては、レジス
タDSPにはアッパーキーエリアFMP・Muのデータ量を示す
値が代入される。
次に、ステップSP20,21においては、上記ステップSP1
7,18と同様にしてポインタPlが指示するロワーキーエリ
アFMP・MlのデータがENDデータとなるまで、ポインタPl
の内容をインクリメントする処理が行われる。そして、
ステップSP20においてENDデータが検出されると、ステ
ップSP21に移ってDSP+(Pl−n1+1)なる演算が行わ
れ、この演算結果がレジスタDSPへ代入される。この場
合、(Pl−n1+1)の値は第3図から分かるようにロワ
ーキーエリアFMP・Ml内のデータ量を示す値となる。し
たがって、ステップSP22の処理後におけるレジスタDSP
の内容は、アッパーキーエリアFMP・Muとロワーキーエ
リアFMP・Ml内の各データ量の和を示す値となる。
次に、ステップSP23,SP24からなるループにおいて
は、上記と同様にしてペダルキーエリアFMP・Mp内のデ
ータ量が検出され、この値がステップSP25においてレジ
スタDSP内に加算される。そして、ステップSP26,SP27か
らなるループにおいて、ソロキーエリアFMP・MS内のデ
ータ量が検出され、この値がステップSP28においてレジ
スタDSPに加算され、さらに、ステップSP29,SP30からな
るループにおいてレジストデータエリアFMP・Mu内のデ
ータ量が検出され、この値がステップSP31においてレジ
スタDSP内に加算される。この結果、ステップSP31の処
理後におけるレジスタDSPの内容は、上記各データエリ
ア内のデータ量の総和を示す内容となる。ここで、第3
図に示すエリアDEは、上記総和量を視覚的に示したもの
である。
また、ステップSP31においては、レジスタDSPの内
容、すなわち、演奏データの総量が表示部4に表示され
る。
次に、ステップSP32に移りレジスタDSPの内容がレジ
スタSの内容より大きいか否かが判定される。このと
き、レジスタSには、ステップSP15,SP16の処理によ
り、S1(8K)またはS2(32K)のいづれかの値が代入さ
れている。そして、レジスタDSP内の演奏データ総量が
上記の数値より大きければ、ステップSP32での判定が
「YES」となってステップSP33へ進む。ステップSP33で
は以下の処理が行われる。
○ フラグOVERに“1"が立てられる。すなわち、ステッ
プSP32の判定が「YES」となる場合は、演奏データメモ
リ10内の演奏データをRAMパック20へ転送するとオーバ
ーフローしてしまう場合であるため、オーバーフローを
示すフラグOVERに“1"が立てられる。
○ {(DSP−S)/S}*100なる演算を行い、この演算
結果をレジスタDSPに代入する。この演算結果は、RAMパ
ック20の容量に対し何%オーバーフローするかを示す値
となる。
○ 上記処理の演算結果であるオーバーフロー率を表示
部4に表示する。この場合の表示は、ステップSP31にお
ける表示と1秒間隔で交互に行う。なお、表示部4の表
示スペースが大きい場合は、双方をスタティックに表示
する。
○ 警告音を発生する。これはRAMパック20に対し演奏
データをすべてセーブすることができない旨を操作者に
知らせるためである。
以上がステップSP33における処理であり、この処理の
後に、ステップSP34を介してメインルーチンに戻る。す
なわち、データ送出処理ルーチンLU3bに入る。
一方、ステップSP32において「NO」と判定された場合
は、演奏データの転送に際し、オーバーフローが生じな
い場合であるから、ステップSP33の処理を行わず、ステ
ップSP32からステップ34を介してデータ送出処理ルーチ
ンLU3bに入る。
(ii)データ送出処理ルーチンLU3b 次に、データ送出処理ルーチンLU3bについて説明す
る。
データ送出処理ルーチンLU3bに入ると、ポインタPu,P
l,Pp,Ps,Prを各々初期値にセットするとともに、ワーキ
ングエリア3内に設定されているデータ転送先を示すポ
インタPをクリアする(ステップSP40,SP41)。次に、
ステップSP42に移り、演奏データメモリ10をリードモー
ドにするとともに、RAMパック20をライトモードにす
る。そして、ステップSP43に移りポインタPuが示すデー
タがデータENDかどうかを判定し、「NO」であればステ
ップSP44に移ってポインタPuが示す演奏データメモリ内
のデータ(この場合はアッパーキーエリアFMP・Mu内の
データ)をポインタPが示すRAMパック20内の番地に転
送する。この転送後においては、ポインタPおよびポイ
ンタPuをそれぞれ1インクリメントした後にステップSP
43に移る。以後は、ステップSP43における判定が「YE
S」となるまでステップSP43,SP44からなるループを循環
する。このループの循環動作により、アッパーキーエリ
アFMP・Mu内の「0」番地からエンドデータENDの手前ま
でのデータが、RAMパック20内に転送される。そして、
ステップSP43の判定が「YES」になると、ステップSP45
に移り、エンドデータENDをポインタPが示すRAMパック
20内の番地に転送し、その後にポインタPを1インクリ
メントしてステップSP46に移る。
ステップSP46においては、ポインタPlが示すロワーキ
ーエリアFMP・Ml内のデータがエンドデータENDか否かを
判定し、エンドデータENDでなければステップSP47に移
ってポインタPlが示すデータをポインタPが示すRAMパ
ック20内の番地に転送する。そして、転送後において、
ポインタPlおよびポインタPをともに1インクリメント
してステップSP48に移る。ステップSP48では、RAMパッ
ク20が満配になったかどうかが判定される。このような
判定を行うのは、RAMパック20が8Kバイトのものであっ
た場合には、ロワーキーエリアFMP・Ml内のデータ転送
中にRAMパック20が満配になってしまう可能性があるた
めである。前述したアッパーキーエリアFMP・Mu内のデ
ータを転送する際は、ステップSP48のような判定を行わ
ないが、これはアッパーキーエリアFMP・Muの容量が8K
バイトであるためRAMパック20が満配となる可能性がな
いからである。ステップSP48の判定が「NO」であれば、
再びステップSP46に移り、以後、エンドデータENDが検
出されるか、RAMパック20が満配になるかのいづれかの
状態となるまで、ステップSP46,SP47,SP48からなるルー
プを循環する。このループ循環動作により、ロワーキー
エリアFMP・Ml内のデータがRAMパック20内に転送されて
いく。ループ循環中において、RAMパック20が満配にな
ると、ステップSP48の判定が「YES」となり、ステップS
P50に移って表示部4にエラー表示を行わせた後、メイ
ンルーチンであるスイッチスキャン処理ルーチン(第4
図)に戻る。このように、ロワーキーエリアFMP・Ml内
のデータ転送中にRAMパック20が満配になった場合は、
エラー表示をしてそれ以後のデータ転送を行わない。
一方、ロワーキーエリアFMP・Ml内のデータ転送中にR
AMパック20が満配にならなければ、ステップSP46におい
てエンドデータENDが検出されるまでデータ転送を行
い、これにより、ロワーキーエリアFMP・Ml内の全デー
タがRAMパック20内に転送される。
ステップSP46においてエンドデータENDが検出される
と、処理はステップSP49に移ってエンドデータENDをポ
インタPが示すRAMパック20内の番地に転送し、その後
にポインタを1インクリメントする。
次に、上記ロワーキーエリアFMP・Ml内のデータ転送
の場合と同様して、ステップSP51,SP52,SP53からなるル
ープにおいてペダルキーエリアFMP・Mp内のデータ転送
が行われ、また、ステップSP55,SP56,SP57からなるルー
プによりソロキーエリアFMP・Ms内のデータ転送が行わ
れる。この場合、各データの転送中にRAMパック20が満
配になれば、ステップSP53あるいはステップSP57におけ
る判定が「YES」となって、エラー表示後にリターンす
る(ステップSP50,SP64)。また、ステップSP54,SP58の
処理は前述したステップSP45の処理と同様である。
上述した各エリアのデータ転送が良好に行われた後
は、ステップSP59に移り、フラグOVRに“1"が立てられ
ているかどうかが判定される。この判定が「YES」の場
合は、ステップSP60に移って、表示部4によりSAVE終了
表示を行うとともに、警告音を停止した後にリターンす
る(ステップSP64)。すなわち、フラグOVRが“1"の場
合は、RAMパック20がオーバーフローすることが予め判
っているためレジストデータの転送を行わずにメインル
ーチンにリターンする。
一方、フラグOVRが“0"の場合は、ステップSP61,SP62
からなるループにより、レジストデータエリアFMP・Mr
内のデータをRAMパック20内に転送する。そして、ステ
ップSP61において、エンドデータENDが検出されると、
ステップSP63に移ってエンドデータENDをポインタPが
示す番地に転送し、その後にステップSP60においてSAVE
終了表示を行ってメインルーチンに戻る。
以上がこの実施例におけるSAVE処理の内容である。上
記処理によれば、RAMパック20がオーバーフローする場
合であっても、転送不能データがレジストデータのみで
ある場合は、他のデータをそのまま転送してSAVE処理を
終了する。この場合、レジストデータは、楽音の音色等
に関するデータであるから、音色情報等は転送できない
ものの、キー情報に関するデータは転送できるため、RA
Mパック20内のデータに基づく自動演奏が不能となるこ
とはない。
一方、レジストデータ以外にも転送不能データがある
場合は、エラー表示を行い、転送不能の旨を操作者に知
らせる。操作者は、この表示およびステップSP33のオー
バーフロー率表示をみて、演奏データを減らすような演
奏を再度行って演奏データメモリ10に演奏データを記憶
させ、この新たな演奏データによって再度SAVE処理を行
うことができる。
また、上記処理においては、演奏データメモリ10に対
しては、各エリア毎に読出し動作が行われるがRAMパッ
ク20に対しては先頭番地から順にデータ書き込みが行わ
れていく。
LOAD処理ルーチンLU4 次に、LOAD処理ルーチンについて説明する。
演奏データメモリ10の容量は、前述したように32Kバ
イトであり、RAMパック20内のデータ量と同じかそれ以
上であるから、前述したチェック処理LU3aのような処理
は不要であり、RAMパック20の接続状態が正常であれ
ば、直ちにLOAD処理(データ取込処理)を行う。このLO
AD処理は以下のように行われる。
すなわち、RAMパック20の先頭番地からアッパキーエ
リアFMP・Muに順次データを取り込んでいく。そして、
エンドデータENDが検出されると、ロワーキーエリアFMP
・Mlに対してデータ取り込みを行い、以後エンドデータ
ENDが検出される毎に、データ取り込みエリアを切り換
えてRAMパック20内のデータを読み込んで行く。この動
作を行うことにより、RAMパック20内の演奏データが全
て演奏データメモリ10に転送される。
以上がこの発明の第1の実施例の動作である。
(2)第2の実施例 次に、この発明の第2の実施例について説明する。第
2の実施例が前述した第1の実施例と異なる点は、チェ
ック処理ルーチンLU3aのみであり、以下にこの処理につ
いて第8図を参照して説明する。
まず、ステップSP70より処理を開始し、ステップ71に
おいてポインタPf,レジスタN,DSPを各々クリアする。こ
こで、ポインタPf,レジスタNは、各々この実施例にお
いてワーキングエリア3内に設定されるものであり、ポ
インタPfは演奏データメモリ内のアクセスアドレスを指
示する。
次に、ステップSP72に移りRAMパック20の容量チェッ
ク処理を行う。この処理は前述した第6図に示す処理と
全く同様である。ステップSP72の処理が終わると、ステ
ップSP73に移り、ポインタPfが示すデータがエンドデー
タENDか否かが判定される。この判定が「NO」の場合は
以後「YES」となるまで、ステップSP73、ステップSP74
からなるループを循環し、ポインタPfをインクリメント
していく。すなわち、アッパーキーエリアFMP・Muが番
地「0」から順にアクセスされていく。そして、ステッ
プSP73においてエンドデータENDが検出されると、ステ
ップSP75に進み、レジスタNを1インクリメントし、そ
の値を「1」にする。次に、ステップSP76に進むと、N
=1か否かが判断され、この判定結果が「YES」となっ
て、ステップSP77へ進む。ステップSP77では(Pf+1)
なる演算を行い、この演算結果をレジスタDSPに代入す
る。この時のレジスタDSPの値はアッパーキーエリアFMP
・MuのエンドデータENDの番地に対応するから、演算値
(Pf+1)はアッパーキーエリアFMP・Muのデータ量を
示す。また、ステップSP77ではポインタPfにロワーキー
エリアFMP・Mlの先頭番地であるn1を代入する。そし
て、ステップSP77の処理が終わると、ステップSP73、SP
74からなるループを循環し、ロワーキーエリアFMP・Ml
をその先頭番地「n1」から順次アクセスして行く。そし
て、エンドデータENDが検出されると、ステップSP75に
おいてレジスタNの値を「2」に増加させ、ステップSP
76,SP78を介してステップSP79に至り(DSP+Pf−n1
1)なる演算を行ってアッパーキーエリアFMP・Muおよ
びロワーキーエリアFMP・Ml内のデータ量を総和算出
し、この算出結果をレジスタDSPに代入する。
以後は、上記処理とほぼ同様にして、各エリアにおけ
るデータ量を順次累算して行く(ステップSP81,SP83,SP
84)。そして、ステップSP84の処理が行われると、レジ
スタDSPには演奏データの総計値(バイト数)が代入さ
れる。このステップSP84の次にステップSP85の処理が行
われるが、ステップSP84の処理は前述した第5図に示す
ステップSP32,SP33からなる処理である。すなわち、オ
ーバフロー率の表示、フラグOVERの書き込み等が行われ
る。
以上が、第2の実施例における処理である。なお、こ
の実施例によれば、第8図からわかるようにチェック処
理において用いるポインタがポインタPfのみで済むとい
う利点がある。
(3)第3の実施例 次に、第3の実施例について説明する。
この実施例においては、FMP・REC処理において、第3
図に示す各エリアにエンドデータENDを書き込んだ際
に、予め設けられたエンドアドレスデータメモリ30(第
1図、第10図参照)に対し、各エリアのデータ量を書き
込む。すなわち、(Pu+1)、(Pl−n1+1)、(Pp−
n2+1)、(Ps−n3+1)、(Pr−n4+1)の値を、各
々データDe0,De1,De2,De3として、第10図に示すよう
にエンドアドレスデータメモリ30のアドレス「0」〜
「4」に書き込む。また、エンドアドレスデータメモリ
30のアドレス「5」にエンドアドレスデータENDを書き
込む。
そして、チェック処理ルーチンLU3aとして、第9図に
示す処理を行う。
まず、ステップSP90より処理を開始し、ステップSP91
において所定の発光ダイオードを点灯するとともに、ポ
インタPe、エンドレスデータを記憶するレジスタRDE、
ディスプレイレジスタDSP、フラグOVRを各々クリアす
る。ここで、ポインタPeは、第10図に示すように、エン
ドアドレスデータメモリ10のアクセスアドレスを指示す
るポインタである。次に、ステップSP92に移り、RAMパ
ック20の容量チェック処理を行う。この処理は、第6図
に示す処理と全く同様の処理である。そして、ステップ
SP93に移りポインタPeが示すデータがエンドデータEND
かどうかを判定する。この判定が「NO」の場合は、ステ
ップSP94に移り、レジスタREDにポインタPeが示すデー
タの値を加算し、その後にポインタPeを1インクリメン
トしてステップSP93に戻る。以後、ステップSP93におい
てエンドデータENDが検出されるまで、ステップSP93,SP
94からなるループを循環する。したがって、このループ
の循環中においては、第10図に示す各番地内のデータD
e0,De1,De2,De3が順次累算されていく。そして、ス
テップSP93においてエンドデータENDが検出されると、
ステップSP95に移り、レジスタRDEの内容をレジスタDSP
に代入する。このステップSP95の処理によれば、レジス
タDSP内には演奏データメモリ10内の全データ量に対応
する値が代入される。ここで、必要であれば、レジスタ
DSPの内容を表示部4に表示する。次に、ステップSP96
に移るが、このステップの処理は、第5図に示すステッ
プSP32とステップSP33の処理と同様である。
以上が第3の実施例の主な処理であり、上記処理以外
は、前述した第1の実施例と同様である。この実施例に
おいては、第9図に示すフローチャートから判るように
チェック処理が極めて高速に行われる利点がある。
なお、上記実施例においては、ステップSP95における
レジスタDSPの内容表示を省略してもよい。
(4)第4の実施例 次に、第4の実施例について説明する。
この実施例においては、前述した第1〜第3の実施例
と異なり、演奏データメモリ10のメモリマップが第11図
に示すように設定されている。この図においてFMP・Mf
で示されるエリアはキーデータが記憶されるエリアであ
り、先頭番地は「0」番地となっている。また、FMP・M
rで示されるエリアはレジストデータが記憶されるエリ
アであり、先頭番地は「n」となっている。
そして、FMP・REC処理は、次のように行われる。ま
ず、キーイベントが発生すると、そのタイミングをキー
データエリアFMP・Mfに書き込み、次いで、ポインタPF
を1進ませて、パートデータ、オン/オフデータおよび
音高データ(これら合わせて1バイト)を書き込む。こ
こで、パートデータとは、アッパーキー、ロワーキー…
…等のパートを示すデータである。この書き込み処理
を、イベントが発生する毎に行う。また、レジストデー
タの書き込みも、上記キーデータの場合と同様にして行
われる。
次に、この実施例のSAVE処理について第12図に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
ステップSP100より動作が開始されると、ステップSP1
01において所定の発光ダイオードを点灯させるととも
に、ポインタPF、フラグOVR、レジスタDSPをクリアし、
また、ポインタPrにnを代入する。次に、ステップSP10
2に移り、RAMパック20の容量チェック処理を行った後
(第6図参照)、ステップSP103に移ってPF>kとなっ
ているかどうかの判定を行う。この判定におけるSには
すでにRAMパック20の容量値が代入されいる。ステップS
P103の判定が「NO」の場合は、ステップSP104に移りポ
インタPFが示すデータがエンドデータENDかどうかが判
定される。この判定が「NO」の場合は、ステップSP105
に移りポインタPFを1進めて再びステップSP103に移
る。以後は、ステップSP103あるいはステップSP104で
「YES」となるまでループ1を循環する。ループ1
循環中においてステップSP103の判定が「YES」となる
と、ステップSP106においてエラー表示を行った後、メ
インルーチンに戻る(ステップSP107)。ステップSP103
の判定の意味は、キーデータエリアFMP・Mfのデータ量
がRAMパック20の容量を超えているかどうかを判定する
処理であり、超えている場合は演奏データの転送が不能
であるとしてエラー表示を行う。
また、ループ1の循環中にステップSP104で「YES」
と判定された場合には、(PF+1)なる演算を行って、
レジスタDSPに演算結果を代入する。すなわち、キーデ
ータエリアFMP・Mfのデータ量を代入する。次に、ステ
ップSP109においては、上記ステップSP104,SP105,SP108
とほぼ同様の処理により、レジストデータエリアFMP・M
r内のデータ量が検出される。そして、ステップSP110に
おいては、第5図に示すステップSP32,SP33と同様の処
理が行われ、次いで、ステップSP111においてポインタP
F、Pがクリアされ、ポインタPrにnが設定される。次
に、ステップSP112,SP113においてRAMパック20の接続状
態のチェック処理を行った後、ステップSP114に移って
演奏データメモリ10をリードモード、RAMパック20をラ
イトモードにする。そして、ステップSP115,SP116のル
ープによりキーデータエリアFMP・Mf内のデータをRAMパ
ック20の先頭番地から順に転送する。ステップSP115で
エンドデータが検出されると、ステップSP117に移って
エンドデータENDをポインタPが示す番地に転送し、さ
らに、ポインタPを1進める。次に、ステップSP118に
おいては第7図に示すステップSP59〜SP63と同様の処理
が行われ、その後においてメインルーチンにリターンす
る(ステップSP64)。
以上が第4実施例の処理である。なお、この実施例に
おいては、ステップSP100〜ステップSP110がチェック処
理LU3aに対応し、ステップSP111〜ステップSP118がデー
タ送出処理LU3bに対応する。
(5)各実施例の変形例 次に、上記各実施例における種々の変形例について説
明する。
上記各実施例においては、スイッチFMP・RECが押さ
れた後にスイッチU,L,P……等が押されると、押された
スイッチに対応するパートデータの記憶が除外されるよ
うにしたが、これに代えて、スイッチFMP・RECが押され
ると、演奏データメモリ10のライトモードをイネーブル
とし、以後スイッチU,L,P……が押される毎に押された
スイッチに対応するパートのデータの記憶を順次追加す
るように構成してもよい。
上記各実施例においては、RAMパック20の容量不足
の時において優先して転送するデータはレジストデータ
を除くキーデータであったが、いずれのデータを優先転
送するかは任意に設定してよい。例えば、アッパーキー
データ、ロワーキーデータ、ペダルキーデータ、ソロキ
ーデータのいずれか1〜3のデータを優先転送するよう
に予め設定してもよい。
また、データ転送の対象は、上記各実施例のような
自動演奏データに限らない。例えば、楽器の音色データ
(音色パラメータ)を転送するシステムとして構成して
もよい。すなわち、アッパーキー、ロワーキー、ペダル
キー、ソロキーおよびリズム音源の各音色を特定するデ
ータをそれぞれグループ分けし、これらのグループのい
ずれかを優先転送データ、他を切り捨てデータとして設
定することができる。この場合は、特にRAMパックとし
て小容量のものが接続されているときに好適である。
また、グループ分けしたデータをRAMパックに転送
する際、すなわち、アッパーキーデータ、ロワーキーデ
ータ、ペダルキーデータ……等を転送する際において、
各グループのエンドデータENDのアドレスから転送し得
る最大のグループ数を検出することもできる。なお、こ
のような処理は、実施例の説明からも解るように容易で
ある。そして、上記処理を行った場合はRAMパックの容
量に合わせた極めて効率のよいデータ転送を行うことが
できる。
さらに、グループ分けするデータとしては、第1曲
目の演奏データ、第2曲目の演奏データ……というよう
に曲毎に分けることも可能である。この場合は転送し得
る曲数だけ転送するように構成してもよい。
また、上記と同様に1曲中の第1楽章、第2楽章
……というように楽章毎の演奏データをグループ分けし
てもよい。
前述した実施例においては、オーバーフローの率を
数値によりパーセント表示したが、これに代えて、表示
部4として多色発光ダイオードを用い、色によるオーバ
ーフロー表示を行ってもよい。例えば、100%オーバー
なら黄色、200%オーバーなら赤色、100%以下なら緑色
等の表示を行うようにしてもよい。また、その間例えば
130%オーバーなら黄色と赤色の中間色にするというよ
うに連続的に色変化する特定の一色として表示を行うよ
うにしてもよい。
前述した各実施例においてオーバーフロー検出時に
発生する警告音は、オーバーフローの程度に応じてその
音高を変化させるように構成してもよい。例えば、C3
単独発生で12%オーバー、D3音単独発生もしくはC3音と
D3音を時間的に異ならせて連続発生して24%オーバー…
…というように音階によるアラームを行い、C3〜C4の間
(1オクターブ)で100%オーバー程度まで、C4〜C5
間で200%オーバー程度までを知らせるようにすること
も可能である。さらに、C3音のみ発音すると12%オーバ
ー、C3音+E3音の発音で24%オーバー……というように
重音によってオーバーフローの程度を知らせるように構
成してもよい。そして、この場合の発音手段としては、
別途に発音回路を設けてもよく、また、第1図に示す楽
音発生手段を用いてもよい。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、転送指示手
段によって演奏データの転送が指示された場合、第2の
記憶手段の記憶可能容量と演奏データの容量とを比較す
る比較手段と、この比較手段によって比較された結果、
第2の記憶手段の記憶可能容量が、演奏データの容量に
対して不足していないときには、第1のデータおよび第
2のデータの転送を完了するように転送手段を制御し、
第2の記憶手段の記憶可能容量が、演奏データの容量に
対して不足しているときには、第1のデータについて、
各パート間の優先順位に従って、記憶可能なパートまで
を転送し、第2のデータの転送は行わないように転送手
段を制御する制御手段とを備えたので、演奏に必要なデ
ータが転送される側のメモリの空き容量に応じた分だけ
データの種類に応じて転送できるようになる。したがっ
て、転送するデータの大きさに対して受けるメモリの容
量が不足するときでも、オーバフローが生じない範囲で
演奏に必要なデータが転送でき、従来に比べ転送処理の
柔軟性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図、第2図は同実施例におけるパネル面を示す正面図、
第3図は同実施例における演奏データメモリ10のメモリ
マップ、第4図は同実施例におけるスイッチスキャン処
理を示すフローチャート、第5図は同実施例におけるチ
ェック処理ルーチンを示すフローチャート、第6図は同
実施例におけるRAMパック容量チェック処理を示すフロ
ーチャート、第7図は同実施例におけるデータ送出処理
を示すフローチャート、第8図はこの発明の第2の実施
例におけるチェック処理を示すフローチャート、第9図
はこの発明の第3の実施例におけるチェック処理を示す
フローチャート、第10図は同実施例におけるエンドアド
レスデータメモリ30のメモリマップ、第11図はこの発明
の第4の実施例における演奏データメモリ10のメモリマ
ップ、第12図は同実施例におけるSAVE処理を示すフロー
チャートである。 1……CPU(中央処理装置)、2……プログラムメモ
リ、3……ワーキングエリア(以上1〜3は書込制御
部、転送制御部)、4……表示部(アラーム手段)、5
……キースイッチ部(入力用キー)、10……演奏データ
メモリ(内部記憶手段)、12……楽音発生回路(楽音信
号発生手段:アラーム手段)、13……リズム音発生回路
(楽音発生手段)、20……RAMパック(外部記憶手
段)、30……エンドアドレスデータメモリ(転送制御
部)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動演奏の複数のパートの演奏情報からな
    り、少なくとも一部の演奏情報は対応するパートの発音
    指示情報を含む第1のデータと前記自動演奏の環境を設
    定するための第2のデータとからなる演奏データをそれ
    ぞれのパートの優先順位を持って記憶可能な第1の記憶
    手段と、前記演奏データを記憶可能な第2の記憶手段と
    を有する電子楽器において、 演奏データの転送を指示する転送指示手段と、 前記第1の記憶手段から演奏データを読み出して、前記
    第2の記憶手段へ転送する転送手段と、 前記転送指示手段によって演奏データの転送が指示され
    た場合、前記第2の記憶手段の記憶可能容量と演奏デー
    タの容量とを比較する比較手段と、 前記比較手段によって比較された結果、前記第2の記憶
    手段の記憶可能容量が、前記演奏データの容量に対して
    不足していないときには、前記第1のデータおよび第2
    のデータの転送を完了するように前記転送手段を制御
    し、 前記第2の記憶手段の記憶可能容量が、前記演奏データ
    の容量に対して不足しているときには、前記第1のデー
    タについて、各パート間の優先順位に従って、記憶可能
    なパートまでを転送し、前記第2のデータの転送は行わ
    ないように前記転送手段を制御する制御手段と を具備することを特徴とする電子楽器。
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