JPH08208159A - エレベータドア用頭上支持ビームおよびドア駆動装置 - Google Patents

エレベータドア用頭上支持ビームおよびドア駆動装置

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JPH08208159A
JPH08208159A JP7305231A JP30523195A JPH08208159A JP H08208159 A JPH08208159 A JP H08208159A JP 7305231 A JP7305231 A JP 7305231A JP 30523195 A JP30523195 A JP 30523195A JP H08208159 A JPH08208159 A JP H08208159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄いドア懸架装置を有する自動スライドドア
を安価に実現できるエレベータドア用頭上支持ビーム
と、ドア駆動装置を提供する。 【解決手段】 エレベータドア用頭上支持ビームにおい
て、ドアパネルのローラのためのローラ軌道輪4、5
は、頭上支持ビーム1とともに1つの部品から形成され
ている。ドア駆動モータ15を有するドア駆動装置11は、
ドアの頭上支持ビーム1とともに一つのユニットを構成
するように取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアパネルのロー
ラのためのローラ軌道輪を設けたエレベータドア用頭上
支持ビームと、エレベータのためのドア駆動装置とに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動スライドドア方式においては、装置
が厚いことが1つの問題であった。これは、旧式の回転
ドアまたは格子ゲートを自動ドアに取り替えた最新化計
画の場合に、特に顕著であった。従来、スライド式のエ
レベータドアのドアパネルは、ドアの上にある1つのロ
ーラ軌道輪にローラを用いて懸架されている。この種の
懸架装置の例は欧州特許明細書第0 242 545 号(B1)に見
られる。その複数のローラ軌道輪はブッシュにより頭上
ビームに取り付けられている。複数のローラ軌道輪は、
1つの垂直面内において一方が他方の上に、比較的大き
な間隔を置いて配置されている。同欧州特許明細書第0
242 545 号(B1)に示されている方式は比較的薄いドア懸
架装置を実現している。これによって、例えば、これと
は異なる多数の厚い頭上ビーム装置が使用できないエレ
ベータ最新化計画における使用にスライド式ドアがよく
適するようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置は多
くの部品を含まむため、製造がかなり高価であり、ま
た、機能を発揮するアセンブリを作るためにはこれらを
据え付ける必要がある。さらに、建物の空間の効率的か
つ経済的利用が新規のエレベータの設計における目的の
1つであるにもかかわらず、この価格の高さのために、
多くの新規のエレベータの設置に際して、スライド式ド
アを使用できなくしている。一般的にいって、問題は構
成部品の数ばかりでなく、様々な構成部品の数の多さに
もある。
【0004】上述の条件を満たすためと、上述の問題を
解消するために、新型のエレベータドア用頭上支持ビー
ムとドア駆動装置とを本発明として開示する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ドアパネルのローラのためのローラ軌道
輪を設けたエレベータドア用頭上支持ビームにおいて、
ドアパネルのローラのためのローラ軌道輪は、この頭上
支持ビームとともに1つの部品から形成されていること
を特徴としている。
【0006】また、エレベータのためのドア駆動装置に
おいて、ドア駆動モータを有するこのドア駆動装置は、
ドアの頭上支持ビームとともに一つのユニットを構成す
るように取り付けられ、この頭上支持ビームはローラ軌
道輪を有し、このローラ軌道輪は頭上支持ビームととも
に1つの部品から形成されていることを特徴としてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しなが
ら、いくつかの適用例によって、本発明を詳細に説明す
る。
【0008】図1は、本発明により提供される頭上支持
ビーム1を示す。同図は頭上支持ビームの断面形状と、
その支持ビーム1に関連しているパネル支持ローラ2お
よび支持ローラ2の副ローラ3の配置とを示している。
支持ビーム内にはローラ2、3用のローラ軌道輪4、5
が形成されている。これらのローラ軌道輪は支持ローラ
2のための上部止め面6と、副ローラ3のための下部止
め面7とを有している。ローラ2、3は、ドアパネルを
支持している支持板8、9上に回転可能に取り付けられ
ている。
【0009】上部ローラ軌道輪4は、横開き1枚パネル
ドアのドアパネルの懸架または中央開き2枚パネルドア
のドアパネルの懸架を、更にテレスコープ式ドアの場合
は、横開き2枚パネルドアの高速ドアパネルの懸架また
は中央開き4枚パネルドアの高速ドアパネルの懸架を、
主たる目的としている。上部ローラ軌道輪4は主に、高
速ドアパネルの懸架を目的としている。下部ローラ軌道
輪5は主に、横開き2枚パネルドアの低速ドアパネルの
懸架、または中央開き4枚パネルドアの低速ドアパネル
の懸架を目的としている。
【0010】頭上支持ビーム1の望ましい形状は次の通
りである。ローラ軌道輪4、5は背部が平坦なC字形に
形作られている。C形の開口側面は、頭上支持ビーム1
の向かい合った側面にそれぞれ向いている。上部C形4
は、下部C形5の上部クリートから直接始まる。ローラ
軌道輪4、5の止め面6、7は、C形の上部と下部の湾
曲した面によって作られる。上部C形の上部クリートか
ら始まって、頭上支持ビーム1は曲げられて、ビームが
上方へさらに続くようになっている。ビーム構造を強化
するため、および/または箱状の形を作るために、頭上
支持ビーム1の上部10には1つ、またはそれ以上のエル
ボを設けている。頭上支持ビーム1は、エレベータカー
に又は乗降階の構造物に、平面31および/または平面32
を用いて又は別個の取り付け金具を用いて固定される。
支持ローラ2および副ローラ3の外周に溝を設け、ロー
ラ軌道輪の湾曲した止め面6、7に合うように設計され
ている。副ローラ3には必ずしも溝を設ける必要がな
い。
【0011】図2は、エレベータカーのテレスコープ式
ドア用頭上支持ビーム1を頭上支持ビームの長手方向か
ら見た図を、駆動装置11と共に示す。図3は、中央開き
2枚パネルドア用頭上支持ビーム1を頭上支持ビームの
長手方向から見た図を、駆動装置11と共に示す。駆動装
置11は、頭上支持ビーム1の内側に取り付けられてい
る。駆動装置11の少なくとも主要部品はビーム1の高さ
と厚みの範囲内に配置されている。ドアの移動を制御す
るために用いられる電子装置21も、頭上支持ビーム1内
に配置することができる。テレスコープ式ドアの場合、
ドアパネル12と13はパネル支持板8と9とに取り付けら
れる。図3のドアの場合、ドアパネル14は支持板8に取
り付けられる。図2と図3とは、駆動装置のうちの駆動
モータ15を示しているが、駆動モータ15は、ベルト17を
駆動するホイール16を回転させる。ベルト17は望ましく
は歯車付きのベルトであり、ホイール16は歯車付きのホ
イールである。ベルト駆動装置の代わりに、チェーン駆
動装置、またはケーブル駆動装置、またはそれらに同等
なものを使用することができる。支持板8は、アーム18
によってベルト17に連結されている。
【0012】図4は、ローラ軌道輪4側から見たときの
図3のドアを示す。ドアパネル14は支持板8に懸架され
ている。ドア作動モータ15は、ベルト17を駆動するホイ
ール16を回転させる。ベルト17は、作動モータにより回
転するホイール16の回りと、自由に回転するもう1つの
ホイール19の回りとを通る。ドアは、中央開き式のもの
である。アーム18の1つは、一方の方向に動いているベ
ルト部分へ取り付けられ、他方のアームは、前記方向と
は反対の方向に動いているベルト部分へ取り付けられる
ように、支持板8は、アーム18によって、ベルト17に連
結される。支持板8の少なくとも一方にはドア連結器20
が設けられている。ドア連結器20はカードアの動きを乗
降階のドアに伝達し、乗降階のドアのドア支持板には、
ドアを連結するための相手側部品が設けられている。図
2、3、4において採用されているモータ15は、ホイー
ル16の回転軸が垂直であり、ベルト17は、外周位置にあ
るかのように延びている。本発明の範囲内で、モータ
は、ベルト駆動用ホイールを垂直面内に回転させる軸出
力を有するようなものとしてもよい。
【0013】図5において、カードア41は、ローラ軌道
輪付きの頭上支持ビーム43上に懸架されており、そのビ
ームはエレベータカー42の頭部に取り付けられている。
頭上支持ビーム43は上部44を有し、上部44は、空間、例
えばドア駆動装置のための空間を有する。この上部44
は、支持ビーム43に取り付けられた箱構造のものでもよ
い。また上部44は、支持ビームとともに、同じ1枚の板
から作られる部品でもよい。
【0014】乗降階ドア51は、乗降階52に取り付けられ
ている頭上支持ビーム53に懸架されている。乗降階の土
台55と、カーシル45との間にはシルクリアランス54があ
る。水平面内のレイアウトにおいて、乗降階ドア51は、
乗降階ドア51の支持機器とともにシルクリアランスの乗
降階側にあり、カードア41は、カードア41の支持機器と
ともにシルクリアランスのカー側にある。
【0015】シルクリアランス54とカーの正面46との間
にドア41が必要とする隙間よりも大きい隙間は、支持ビ
ーム43は実質的に必要としない。また、シルクリアラン
ス54とシャフト56との間にドア42が必要とする隙間より
も大きい隙間は、支持ビーム53は実質的に必要としな
い。これは、シルクリアランスとシャフト壁との間に、
またはシルクリアランスとカー構造物との間に現在設け
られている隙間(一般的に、約75mm)よりも明らかに少
ない隙間しか、頭上支持ビームを有する1枚パネルドア
は必要としないということを意味している。本発明の望
ましい方式において、ドアパネルの厚さが従来の約35mm
という値より小さい場合は、頭上支持ビームを有する1
枚パネルドアは、厚さ約45mm、あるいはそれよりも小さ
い隙間しか必要としない。また、ドアパネルと他のドア
パネルとの間の隙間、またはドアパネルとカー構造物と
の間の隙間、あるいはドアパネルとシャフト壁との間の
隙間は約10mmである。2枚パネルのテレスコープ式ドア
に必要な隙間の厚さは、さらに最大でも90mmである。ビ
ームの厚さが最大でも45mmである場合は、カーとシルク
リアランスとの間の隙間、またはシャフト壁とシルクリ
アランスとの間の隙間を1枚のドアが必要とする厚さよ
りも大きくすることなく、1枚のテレスコープ式ドアの
懸架ばかりでなく1枚の1枚パネルドアの懸架にも、こ
のビームを用いることができる。
【0016】本発明の実施例は上述の事例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲内で実施例を変更するこ
とができることは当業者には明らかである。
【0017】
【発明の効果】本発明により達成できる効果には次のも
のが含まれる。 − 同じ頭上支持ビームを乗降階のドアとカーのドアの
両方に適用可能であり、従ってエレベータの異なる構成
部品の数量を減少させる。 − 同じ頭上支持ビームを、異なる種類のドア、例えば
横開き1枚ドアや中央開き2枚ドア、更にテレスコープ
式ドア、例えば横開き2枚パネルドアや中央開き4枚パ
ネルドアなどのドアに広く用いることができる。 − ドア支持ローラ用のローラ軌道輪は頭上支持ビーム
と一体化している。そのビームの両側には、ドアの重量
を支えるドア支持ローラと、副ローラとの両方のための
ガイド面が設けられている。ビームの断面形状は、例え
ば鋼板を曲げることによって簡単に製造される。さらに
アルミまたは他の適切な材料を、金型を用いて、押出し
成形することによって簡単に製造される。 − 本発明のドア駆動装置は、ドアの頭上支持ビームと
一体化しており、その結果、設置がより簡単になってい
る。 − 従来の方式を適用しようとすると、カーとシャフト
壁との間の隙間がしばしば狭すぎた最新化計画に、本発
明により提供される頭上支持ビームと一体化しているド
ア駆動装置は使用できる。本発明の方式は、その上、そ
れほど高くないので、縦方向に配置することも困難では
ない。新規のエレベータを設置するときは、本ドア駆動
装置によれば、自動ドアに必要とされる、エレベータシ
ャフトの断面における隙間を節約することができる。 − 本頭上支持ビームは、頭上指示ビームの上部の平ら
な面を用いて、カーまたは乗降階の構造物へ簡単に固定
することができる。 − 本発明によれば、カードアと乗降階ドアの両方のド
ア用に、非常に薄いドア駆動/頭上支持ビーム装置を実
現できる。1枚ドアの場合、必要な空間はシルラインか
ら計って、45mm、またはそれ以下にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により提供される頭上支持ビームを示す
図である。
【図2】本発明を適用したエレベータカーのテレスコー
プ式ドアを示す図である。
【図3】本発明を適用したエレベータカーの2枚パネル
中央開きドア示す図である。
【図4】図3の実施例を別の方向から見た図である。
【図5】本発明により提供される頭上支持ビームを設け
たカーと乗降階ドアとを示す図である。
【符号の説明】
1, 43, 53 頭上支持ビーム 2, 3 ローラ 4, 5 ローラ軌道輪 11 ドア駆動装置 12, 13, 14 ドアパネル 15 ドア駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ ヨセフ カルネル オーストリア 3283 セントアントン/ジ ェイ、 グナデンベルグ 25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアパネルのローラのためのローラ軌道
    輪を設けたエレベータドア用頭上支持ビームにおいて、 前記ドアパネルのローラのためのローラ軌道輪は、該頭
    上支持ビームとともに1つの部品から形成されているこ
    とを特徴とするエレベータドア用頭上支持ビーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の頭上支持ビームにおい
    て、前記ローラ軌道輪は前記ローラのための上部止め面
    と下部止め面とを有することを特徴とする頭上支持ビー
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の頭上支持ビー
    ムにおいて、前記ローラ軌道輪を有する該頭上支持ビー
    ムは、金属板を曲げることにより形成されていることを
    特徴とする頭上支持ビーム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の頭上支持ビー
    ムにおいて、前記ローラ軌道輪を有する該頭上支持ビー
    ムは、プロファイルビーム望ましくはプロファイルアル
    ミニウムビームとして、押出し成形により形成されてい
    ることを特徴とする頭上支持ビーム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の頭上支持ビームにおい
    て、前記ドアパネルの一方から前記ドアパネルの他方ま
    での隙間、または前記ドアパネルの一方からエレベータ
    カーまでの隙間、あるいは前記ドアパネルの一方からシ
    ャフト壁までの隙間を、前記ドアパネルの一方の厚さに
    足した合計の厚さ以下の厚さを該頭上支持ビームは有
    し、望ましい該頭上支持ビームの厚さは約40〜50mm、ま
    たはそれ以下であることを特徴とする頭上支持ビーム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    頭上支持ビームにおいて、該頭上支持ビームの断面形状
    が次の通り、すなわち、 前記ローラ軌道輪は、背面が平坦な複数のC形からな
    り、 該複数のC形は、該頭上支持ビームの向かいあった側面
    にそれぞれ向いている開口側面を有し、 上部のC形は、下部のC形の上部クリートから始まって
    おり、 該C形は湾曲した上部と下部の面を有しており、 上部のC形の上部クリートからは、該頭上支持ビームの
    断面形状が上方へ更に続いていることを特徴とする頭上
    支持ビーム。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    頭上支持ビームにおいて、ビームを補強するため、また
    は箱状の形を作るために、該頭上支持ビームはその上部
    に1つないしはそれ以上のエルボを有することを特徴と
    する頭上支持ビーム。
  8. 【請求項8】 エレベータのためのドア駆動装置におい
    て、ドア駆動モータを有する該ドア駆動装置は、ドアの
    頭上支持ビームとともに一つのユニットを構成するよう
    に取り付けられ、該頭上支持ビームはローラ軌道輪を有
    し、該ローラ軌道輪は前記頭上支持ビームとともに1つ
    の部品から形成されていることを特徴とするドア駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のドア駆動装置におい
    て、該駆動装置は、前記頭上支持ビーム内に、該頭上支
    持ビームの厚さと高さの範囲内で配置されていることを
    特徴とするドア駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のドア駆動装置におい
    て、該駆動装置を収納するために、前記頭上支持ビーム
    の上部は、該ドア駆動装置のための空間を含む箱構造で
    あることを特徴とするドア駆動装置。
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