JPH08207621A - はね上げ開放可能なエアバッグ蓋が一体化されたダッシュボード - Google Patents

はね上げ開放可能なエアバッグ蓋が一体化されたダッシュボード

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳まれたエアバッグを覆うはね上げ開放
可能なエアバッグ蓋が一体化されたダッシュボードであ
って、エアバッグ蓋がダッシュボードの形状を形づける
補強板から結合線を除いて分離され、その結合線がエア
バッグ蓋の蝶番を形成し、開口を有するマット状の強化
体が補強板の内側に密接して固定されているようなダッ
シュボードにおいて、エアバッグ蓋をダッシュボードに
確実にヒンジ結合し、更にその製造費用を最小にする。 【解決手段】 強化体（６）が補強板（１）に圧縮して
固定され、圧縮過程後に強化体（６）の開口（５）の中
に補強板（１）の材料が圧入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特許請求の範囲請
求項１の上位概念部分に記載のはね上げ開放可能なエア
バッグ蓋が一体化されたダッシュボードに関する。
【０００２】
【従来の技術】乗用車における助手席側エアバッグはダ
ッシュボード面の後ろに折り畳んで配置されている。ダ
ッシュボードは形状を形づける補強板を有している。こ
の補強板は乗員の方向において衝撃力を減衰する発泡材
で覆われ、活動されたエアバッグをそこを通して助手席
に向けて放出して広げる放出開口が設けられている。エ
アバッグが折り畳まれている場合にその放出開口はエア
バッグ蓋で閉鎖されている。このエアバッグ蓋はダッシ
ュボード面の構造部品として一体に成形され、分離工程
によって大部分がダッシュボードの補強板から分離さ
れ、エアバッグが広がる際に残存する結合部分（蝶番）
を中心としてはね上げ開放される。
【０００３】ヨーロッパ特許第０５８２４４３Ａ１号明
細書に、エアバッグ蓋で覆われている運転手用エアバッ
グを持ったハンドルが示されている。そのエアバッグ蓋
はハンドルポットの覆いの一部として形成され、エアバ
ッグが広がる際に二つの蓋半部をはね上げ開放するため
の開放線を形成する孔列を有している。そのエアバッグ
蓋は内側に補強板を有している。各蓋半部の蝶番範囲に
おいて補強板にナイロン織物が着けられている。このナ
イロン織物は補強板と一緒に注型加工処理で被覆される
か発泡加工処理で被覆され、これによって補強板に固定
されている。エアバッグ蓋をコスト的に有利に製造する
場合にその織物を単純に取り付けるというここでは実現
されていない問題は助手席側エアバッグを覆う場合と同
じ意味を持っていない。何故ならば、ハンドル内におけ
るエアバッグの収容部およびエアバッグ蓋は、材料の選
択および形成についてダッシュボード内に収容する場合
のように周囲の部分に大きな影響を与えず、個々に形成
でき荷重に対して必要に合わせて設計できる構造部品で
あるからである。従ってその織物テープは任意の適当な
手段で取り付けられる。
【０００４】ヨーロッパ特許第０３７０６１３Ｂ１号明
細書に走行車ハンドルのエアバッグユニットが記載され
ている。このエアバッグ蓋はハンドルポットの覆いの一
部として片側が周囲の面に結合されたままにされ、広が
るエアバッグによってこの側縁を中心として上に開かれ
る。その場合エアバッグ蓋が荷重によってこの側縁で破
れて走行車内部室の中に吹き飛んでしまうことを防止す
るために、エアバッグ蓋は全周囲面と共に破壊安全性お
よび曲げ弾性についてこの要件を満足する材料で作らね
ばならず、このために構造部品全体が高価となってい
る。
【０００５】ドイツ連邦共和国特許第２０４５２４５Ａ
１号明細書および同第３９１８２８１Ａ１号明細書の場
合には、エアバッグ蓋は片側がダッシュボードに続き、
内側面に同様に補強組物を有している。ここでは蝶番範
囲は補助的に補強されておらず、従ってダッシュボード
はこの場合も材料の選択および構成についてエアバッグ
蓋の荷重に応じて設計されねばならない。
【０００６】ドイツ連邦共和国特許第４３１１２４１Ｃ
１号明細書において、エアバッグ蓋がダッシュボードか
ら完全に分離することが許されているが、エアバッグ蓋
が内部室の中に深く運ばれないようにするために、エア
バッグ蓋は追加的に製造し組み立てるべき捕捉バンドを
介してダッシュボードに結合されねばならない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冒頭
に述べた形式のエアバッグ蓋をダッシュボードに確実に
ヒンジ結合することにあり、更にその製造費用を最小に
しようとしている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は特許請求の範囲請求項１の特徴部分に記載の手段によ
って達成される。
【０００９】強化体は結合部分に圧縮されてこの結合部
分ではね上げ開放可能なエアバッグ蓋をダッシュボード
に拘留する。その場合、補強板の材料が強化体の開口の
中に流動することによって緊密の結合が生ずる。更にエ
アバッグ蓋と周囲のダッシュボードとの確実な結合は強
化体が分離線の両側まで繰り出されることによって助長
される。何故ならば、強化体材料が分離線両端における
それ以上の破れを阻止するからである。強化体は例えば
板金、平面織物あるいは繊維組物から成っている。単純
な打ち抜き加工によって得られる開口の一様な配列によ
って、エアバッグ蓋ないし周囲のダッシュボードにおけ
る補強板と強化体との一様な結合も達成される。補強板
の成形並びに強化体の等価的な成形およびこれら両部品
の結合が一回の圧縮過程において行われるとき、ダッシ
ュボードはこの強化体と一緒に特にコスト的に有利に製
造される。この場合追加的な固定材料が不要となる。
【００１０】この形式の強化体によれば、エアバッグが
広がる際にエアバッグ蓋をダッシュボードに保持しよう
とする補助的な保持ベルトは要らなくなる。強化体がそ
れが必要な場所にだけ局所的に配置されているので、ダ
ッシュボードの剛性を高める形状づけも不要である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下図に示した実施例を参照して
本発明を詳細に説明する。
【００１２】図１には、乗用車の助手席側におけるダッ
シュボードの成形済み補強板１が正面から見て斜視図で
示されている。補強板１は成形後に発泡被覆され、およ
び又は薄膜で覆われている。補強板１はダッシュボード
に荷重がかかった際もその形状を維持するために使用す
る。
【００１３】ダッシュボードの補強板１にエアバッグ蓋
２が一体に成形されている。このエアバッグ蓋２はその
後ろに折り畳まれて組み込まれたエアバッグ（図示せ
ず）をはね上げ開放可能に覆っている。エアバッグ蓋２
は残存する結合部分３を除いて補強板１から切り出され
ており、従って結合部分３はエアバッグ蓋２の蝶番を形
成し、エアバッグが広がる際にエアバッグ蓋２はその蝶
番を中心としてはね上げ開放され、エアバッグは走行車
内部室の方向に自由に広がる。
【００１４】エアバッグ蓋２はこの荷重がかかった際に
結合線３で破れないようにするために、図２から分かる
ように、開口５を持ったマット状の強化体６が補強板内
側面４に密着して固定されている。この強化体６はその
範囲における補強板１の強度を高めている。この強化体
６は補強板内側面４に圧縮され、その場合圧縮過程後に
図３に示されているように、強化体６の開口５の中に補
強板１の材料が圧入され、これによって強化体６は補強
板１に緊密に結合される。強化体６は予め成形されて補
強板１の上に圧縮されるか、あるいは特に製造上有利に
補強板１を成形する際に補強板１と一緒に成形され押し
合わされる。
【００１５】開口５は例えば予め強化体材料に例えば板
金に打ち抜き加工される。開口５の一様な配列はエアバ
ッグ蓋２の範囲ないし周囲のダッシュボード面の範囲に
おける補強板１との一様な結合および一様な力伝達を生
じさせる。分離線７の両端におけるエアバッグ蓋２のそ
れ以上の分離を防止するために、強化体６はエアバッグ
蓋２の分離線７の両側まで増大され、図２に明らかに示
されているように分離線７にまで繰り出されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】助手席側のダッシュボードのエアバッグ蓋が切
り出されている補強板の正面から見た斜視図。
【図２】強化体が見えているダッシュボードの背面斜視
図。
【図３】図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面
図。
【符号の説明】
１ 補強板 ２ エアバッグ蓋 ３ 結合線 ４ 補強板内側面 ５ 開口 ６ 強化体 ７ 分離線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテフアン シユライナー ドイツ連邦共和国 71159 メツツインゲ ン ブツヒエンヴエーク ７／１ (72)発明者 ハラルド コツペンシユタイン ドイツ連邦共和国 71686 レムゼツク ホーヘンハイマーシユトラーセ ２ (72)発明者 ヘルムート ワグナー ドイツ連邦共和国 71069 ジンデルフイ ンゲンラウレンテイウスシユトラーセ ９ (72)発明者 イエルク ヘンケル ドイツ連邦共和国 73033 ゲツピンゲン イマニユエル−ホールバウフ−シユトラ ーセ 30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 折り畳まれたエアバッグを覆うはね上げ
    開放可能なエアバッグ蓋が一体化されたダッシュボード
    であって、エアバッグ蓋がダッシュボードの形状を形づ
    ける補強板から結合線を除いて分離され、この結合線が
    エアバッグ蓋の蝶番を形成し、開口を有するマット状の
    強化体が補強板の内側に密接して固定されているような
    ダッシュボードにおいて、 強化体（６）が補強板（１）に圧縮して固定され、圧縮
    過程後に強化体（６）の開口（５）の中に補強板（１）
    の材料が圧入されていることを特徴とするはね上げ開放
    可能なエアバッグ蓋が一体化されたダッシュボード。
  2. 【請求項２】 強化体（６）がエアバッグ蓋（２）の分
    離線（７）の両側まで増大して繰り出されていることを
    特徴とする請求項１記載のダッシュボード。
  3. 【請求項３】 開口（５）が強化板金に一様な配列で打
    ち抜き加工されていることを特徴とする請求項１記載の
    ダッシュボード。
  4. 【請求項４】 強化体（６）が一回の圧縮過程において
    補強板（１）と一緒に成形され圧着されていることを特
    徴とする請求項１記載のダッシュボードの製造方法。
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