JPH08207060A - 車両用シートにおける一体発泡品の構造 - Google Patents

車両用シートにおける一体発泡品の構造

Info

Publication number
JPH08207060A
JPH08207060A JP4144195A JP4144195A JPH08207060A JP H08207060 A JPH08207060 A JP H08207060A JP 4144195 A JP4144195 A JP 4144195A JP 4144195 A JP4144195 A JP 4144195A JP H08207060 A JPH08207060 A JP H08207060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
pad
trim cover
breathable
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4144195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3250707B2 (ja
Inventor
Kaneyuki Takei
謙之 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP4144195A priority Critical patent/JP3250707B2/ja
Publication of JPH08207060A publication Critical patent/JPH08207060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3250707B2 publication Critical patent/JP3250707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アームレスト、ヘッドレスト、シートなどのト
リムカバーにパッドを一体発泡して成形する一体発泡品
において、パッドの通気性とクッション性を向上させる
ことである。 【構成】トリムカバー(C)を通気性表皮材(4)と通
気性気泡体A(3)と、多数の通気孔(11)を有する
含浸防止膜(1)と、通気性気泡体B(2)とからなる
積層体で構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリムカバー内にフォー
ム原料を注入してパッドを一体発泡成形してなる車両用
シート(座席)、このシートに備えるアームレスト、ヘ
ッドレストなどの一体発泡品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用シートには、パッド成形
用の成形型内にトリムカバーをセットし、このトリムカ
バー内にポリウレタンフォームなどのフォーム原料を注
入してトリムカバーと一体にパッドを発泡成形したもの
がある。以上のトリムカバーは、感触を良好にするため
に、表面を構成する表皮材の裏面側に発泡体製(ウレタ
ンフォームのスラブ材)ワディングを設けている。
【0003】そして、このワディングのパッド側には、
パッドの成形時におけるフォーム原料のワディングに対
する浸透を防止するために、フィルムを設けている(例
えば、実公平4ー790号公報、実公平5ー44100
号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来品は、フィ
ルムによってワディングにフォーム原料が含浸しないよ
うにしているため、ワディングがフォーム原料の含浸に
より硬化せずに感触が良好である。しかし、フィルムは
非通気性であるために、パッドが通気性を有しパッド全
体をトリムカバーで被包してなるアームレスト、ヘッド
レストにおいては、パッド内の空気の流通が損なわれて
蒸れてしまったり、パッドのクッション性が損なわれる
不具合がある。そこで、本発明は斯様な従来品における
不具合を除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る車両用シートにおける一体発泡品は、
トリムカバー内にフォーム原料を注入して通気性を有す
るパッドを一体発泡成形してなる車両用シートにおける
一体発泡品において、前記トリムカバーは表面を構成す
る通気性表皮材と、通気性気泡体層Aと、非通気性フィ
ルムに多数の通気孔を開孔してなる含浸防止膜と通気性
気泡体Bとの積層体からなることを特徴とする構造であ
る。
【0006】
【作用】通気性を有するパッド成形用のフォーム原料は
トリムカバーのフォーム原料を注入する注入口に近い部
分など発泡圧が高い個所における通気性気泡体層Bの一
部から含浸防止膜に設けた通気孔の一部から通気性気泡
体層Aの一部内に浸透するが、発泡圧に影響を受けない
部分の含浸防止膜の通気孔及びその周囲の通気性気泡体
層Bは浸透しないため、通気性を有する。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を、図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明に使用するトリムカバー(C)を示
し、図中(1)はフィルムに多数の通気孔(11)…を
開孔してなる含浸防止膜、(2)は通気性気泡体B、
(3)は通気性気泡体A、(4)はシート、アームレス
ト、ヘッドレストなどの表面を構成する通気性表皮材を
夫々示す。
【0008】以上の表皮材(4)、通気性気泡体A
(3)、含浸防止膜(1)、通気性気泡体B(2)から
なる積層体は、含浸防止膜(1)の通気孔(11)が塞
がれないように縫着などの手段で一体に形成されてお
り、アームレスト、ヘッドレストなどに使用する際に
は、このトリムカバー(C)を袋状に縫製して内部にフ
ォーム原料を注入して通気性パッドを成形する。
【0009】以上の含浸防止膜(1)は柔軟性を有し、
パッド成形用のフォーム原料を浸透しない塩化ビニール
などの合成樹脂製フィルムから成形されている。
【0010】各通気孔(11)…は、内径が0.5ミリ
から2ミリで、密度が100平方センチメートル当り5
0から60個の割合で含浸防止膜(1)に設けてある。
【0011】通気性気泡体B(2)は、高密度の連続気
泡のポリウレタンフォームである。即ち、密度が0.0
4グラム/立方センチメートル以上にして、フォーム原
料の浸透量を規制して、含浸防止膜(1)の通気孔(1
1)からの通気性気泡体A(3)に対する漏出量を制限
している。
【0012】通気性気泡体A(3)は、従来の車両用シ
ートのトリムカバーに使用されている連続気泡のウレタ
ンフォームのスラブ材からなるワディングなど、通気性
気泡体B(2)に対して低密度のポリウレタンフォーム
で、表皮材(4)の裏側にラミネートされている。表皮
材(4)は織物などの従来使用されている通気性を有す
る生地である。
【0013】図2は、以上のトリムカバー(C)を使用
して成形した車両用シートのアームレストを示し、トリ
ムカバー(C)は袋状に縫製されその内部にフレーム
(F)を挿入して成形型にセットし、トリムカバー
(C)内にトリムカバー(C)に設けた注入口より、連
続気泡を有するパッド(P)成形用のフォーム原料を注
入して、パッド(P)をトリムカバー(C)と一体成形
したものである。図中(P1)は、フォーム原料を注入
したノズルの跡を示す。
【0014】なお、以上のパッド(P)を発泡成形する
際、袋状に縫製したトリムカバー(C)は全体が通気性
を有するため、トリムカバー(C)にエア抜き穴を設け
る必要がない。
【0015】図3は、パッド(P)成形用のフォーム原
料のトリムカバー(C)に対する浸透状態を示すもの
で、フォーム原料の一部は通気性気泡体B(2)内に浸
透して含浸防止膜(1)の通気孔(11)の一部から通
気性気泡体A(3)に達し硬化する。図中(12)(1
2)は通気孔(11)から通気性気泡体A(3)に漏出
して硬化した硬化部である。
【0016】この一部の通気孔(11)から通気性気泡
体(A)に達するものは、フォーム原料注入用のノズル
に近い部分など発泡圧が高い部分、或いは、通気性気泡
体B(2)の気泡状態による。そして、含浸防止層
(1)によって通気性気泡体B(2)内に浸透したフォ
ーム原料は、通気性気泡体A(3)への含浸が防止され
る。
【0017】そして、含浸防止層(1)の通気孔(1
1)…の大部分は、フォーム原料で塞がれることなく開
孔されたままである。従って、パッド(P)が連続気泡
の通気性を有するものであるため、パッド(P)内から
通気性気泡体B(2)、含浸防止層(1)の通気孔(1
1)…、通気性気泡体A(3)、表皮材(4)を通して
外部に流通する。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、パッド発泡成形用のフ
ォーム原料が含浸防止層によって通気性気泡体A、通気
性表皮材への浸透を防止でき、トリムカバーの感触を損
なうことがない。そして、含浸防止層に設けた通気孔、
通気性気泡体B、通気性パッド等により、アームレス
ト、ヘッドレストなどの一体発泡品はその全体が通気性
を有するため、パッド、通気性気泡体Bのクッション性
が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するトリムカバーの断面図であ
る。
【図2】本発明に係る一体発泡品を示す断面図である。
【図3】図2のA部の拡大図である。
【符号の説明】
C トリムカバー P パッド 1 含浸防止膜 2 通気性気泡体B 3 通気性気泡体A 4 表皮材 11 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリムカバー内にフォーム原料を注入し
    て通気性を有するパッドを一体発泡成形してなる車両用
    シートにおける一体発泡品において、 前記トリムカバーは表面を構成する通気性表皮材と、通
    気性気泡体層Aと、非通気性フィルムに多数の通気孔を
    開孔してなる含浸防止膜と通気性気泡体Bとの積層体か
    らなることを特徴とする車両用シートにおける一体発泡
    品の構造。
  2. 【請求項2】 前記含浸防止膜における通気孔の一部は
    パッド成形用のフォーム原料で塞がれてなる請求項1記
    載の車両用シートにおける一体発泡品の構造。
  3. 【請求項3】 前記含浸防止膜の通気孔は内径が0.5
    ミリから2ミリ、密度は100平方センチメートル当た
    り50から60個である請求項1記載の車両用シートに
    おける一体発泡品の構造。
JP4144195A 1995-02-07 1995-02-07 車両用シートにおける一体発泡品の構造 Expired - Fee Related JP3250707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4144195A JP3250707B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 車両用シートにおける一体発泡品の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4144195A JP3250707B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 車両用シートにおける一体発泡品の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08207060A true JPH08207060A (ja) 1996-08-13
JP3250707B2 JP3250707B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=12608465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4144195A Expired - Fee Related JP3250707B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 車両用シートにおける一体発泡品の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3250707B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167378A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Inoac Corp ヘッドレスト及びその製造方法
KR101305881B1 (ko) * 2011-11-03 2013-09-09 기아자동차주식회사 차량용 소프트패드 및 그 제조방법
KR101582204B1 (ko) * 2015-03-13 2016-01-04 김만현 자동차 헤드레스트용 전면 시트 커버 및 그 제조 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167378A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Inoac Corp ヘッドレスト及びその製造方法
KR101305881B1 (ko) * 2011-11-03 2013-09-09 기아자동차주식회사 차량용 소프트패드 및 그 제조방법
KR101582204B1 (ko) * 2015-03-13 2016-01-04 김만현 자동차 헤드레스트용 전면 시트 커버 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3250707B2 (ja) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0184702B1 (ko) 라텍스폼박층을 백코트한 표피재와 그것을 이용한 일체발포제품
CA2001793C (en) Skin covered foamed plastic article
JPH0422406B2 (ja)
JP3250707B2 (ja) 車両用シートにおける一体発泡品の構造
JP2005006874A (ja) トリムカバー
US20070166527A1 (en) Expansion-molded article formed integrally with surface skin for use in vehicle seat
JP2018000263A (ja) 座席部材の製造方法
CA2429670A1 (en) Vehicular headliner and method for production thereof
JP5587054B2 (ja) 表皮一体発泡用表皮材及び表皮一体発泡成形品
JPH0642816Y2 (ja) 発泡性材料の注入用具
JPH0544102Y2 (ja)
JPH0544103Y2 (ja)
JPH055001Y2 (ja)
JP2840223B2 (ja) 表皮付き多層異硬度座席およびその製造方法
JPH0525491Y2 (ja)
JPH05329978A (ja) ラテックスフォ−ム皮膜を有する立体形状の複合表皮を成形する方法
JPH0546893Y2 (ja)
JPH057970Y2 (ja)
JPH0544099Y2 (ja)
JP2575766B2 (ja) クッションフォームの製造方法
JPH0418474Y2 (ja)
US20070100007A1 (en) Expansion-molded article formed integrally with surface skin for vehicle seat
JPH0852747A (ja) ポリウレタンフォーム一体成形品及びその製造方法並びに表皮材の孔開け方法及びそれに用いる抜き型
JPH0259329A (ja) 自動車用シートの成形方法
JPS63139709A (ja) 表皮で覆われたポリウレタン発泡体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees