JPH0525491Y2 - - Google Patents

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JPH0525491Y2
JPH0525491Y2 JP1988109692U JP10969288U JPH0525491Y2 JP H0525491 Y2 JPH0525491 Y2 JP H0525491Y2 JP 1988109692 U JP1988109692 U JP 1988109692U JP 10969288 U JP10969288 U JP 10969288U JP H0525491 Y2 JPH0525491 Y2 JP H0525491Y2
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long groove
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車などに装備される表皮一体成
形タイプのシートで、特に空気をシート座面側か
ら強制的に噴出させるようにした通気性シートに
関する。
《従来の技術》 自動車などに装備されるシートには、実開昭62
−102451号公報や実開昭62−35558号公報で例示
される如く緩衝用パツドと表皮材とを個別的に成
形してから、前記パツドを表皮材で被覆処理する
シート構造(以下、表皮別体成形シートと称す
る)と、特開昭50−144551号公報に示す如く表皮
材を配置した成形型内に発泡合成樹脂を注入し
て、緩衝用パツドを発泡成形すると同時に同パツ
ドを前記表皮材に一体化する構造とがある。後者
は、前述の被覆処理を省略しかつ一体感を向上
し、いわゆる表皮一体成形シートと称されてい
る。
また、何れのタイプの場合にも、前記各公報に
例示される如く、パツドの下面に圧送されて来る
空気をシート座面上に噴出させるようにした、い
わゆる通気性シートとしたものが提案されてい
る。
《考案が解決しようとする問題点》 ところが、表皮一体成形シートでは、表皮材と
して通気性のものを用いると、同表皮材の裏面に
スラブウレタンなどのワデイングを設けて発泡樹
脂が表皮材から染み出ないようにしなければなら
ず、また発泡成形後にはワデイングに浸入・硬化
した発泡樹脂による含浸層ができて通気性がほと
んど得られなくなる。このような理由から前述の
ような通気性シートは簡単に採用できないと言う
問題があつた。
この場合の具体策としては、例えば特開昭50−
144551号公報に示す如く表皮材に複数の貫通孔を
設け、同貫通孔に吹口体を固定しておくととも
に、これに連通する通気路をパツドに設けるよう
にしたものが知られている。しかしこの方法で
は、吹口体を貫通孔に取付けるのに工数がかかる
ばかりでなく、取付部から発泡樹脂が染み出ない
ようにパツキン等を用いなければならないので、
コスト高になつてしまうという不具合を生ずる。
本考案の通気性シートは、表皮一体成形シート
における上述のような問題を一掃し、構造簡易に
通気性を付与することを目的としている。
《問題点を解決するための手段》 すなわち、本考案は、ワデイングを裏打ちした
通気性表皮材を使用し、発泡合成樹脂により緩衝
用パツドを発泡成形すると同時に、成形されるパ
ツドに前記表皮材を一体化してなり、また、前記
パツドの下面に圧送されて来る空気がシート座面
上に噴出される通気性シートにおいて、前記ワデ
イングの裏面に長溝を設け、前記長溝に可撓性パ
イプを一体的に嵌合し、かつ前記可撓性パイプの
長溝から露出した部分が前記パツド内に埋設され
ており、また、前記可撓性パイプが前記長溝に沿
つて少なくとも前記パツドの裏面側端部まで延び
るとともに、シート座面側に位置する部位に通気
孔を有しており、前記空気が前記可撓性パイプを
通じて導入され、前記通気孔を介してシート座面
上へ噴出されることを要旨とする。
《作用》 前記構成によれば、可撓性パイプが、ワデイン
グの長溝に沿つて嵌合配置された状態で、緩衝用
パツドを発泡成形することにより、表皮材とパツ
ドとの間にインサートされる(成形されるパツド
に表皮材が一体化され、かつ前記可撓性パイプの
長溝から露出した部分も前記パツド内に埋設され
る)。そして、可撓性パイプ内に空気を圧送する
ことで、同空気が可撓性パイプの通気孔および長
溝内を通つて噴出されることとなる。
この場合、表皮材に裏打ちされたワデイングに
は発泡合成樹脂の浸入・硬化による含浸層が形成
されるが、同ワデイングに設けられた長溝には可
撓性パイプが一体的に嵌合されているので含浸層
ができ難く、可撓性パイプが接触している部分の
通気性は充分に得られるものとなつている。
《実施例》 以下、本考案の通気性シートを図面を参照しな
がら説明する。
第1図は通気性シートの全体を示す断面図、第
2図はシートクツシヨンの一部断面図である。
同図に示す通気性シート1は、大きくは表皮一
体成形シートであるシートクツシヨン2およびシ
ートバツク3と、シートクツシヨン2の空気室4
とシートバツク3の空気室5とを連結する延縮性
ダクト6と、空気室4に設けられた送風用フアン
7などで構成されている。
またシートクツシヨン2は、概略箱状のフレー
ム8と、フレーム8の両側内壁間に張設された複
数のSバネ9と、フレーム8およびSバネ9に支
持された発泡成形体からなるパツド10と、通気
性表皮11にワデイング12を裏打ちした表皮材
13と、ワデイング12に装着された内部中空の
可撓性パイプ14とを備え、フレーム8の下面中
央に送風用フアン7が設置されている。
パツド10は、ポリエーテルポリオール、ポリ
イソシアネートなどを主成分とする通常の発泡ウ
レタン樹脂が用いられている。
表皮材13はフアブリツクなどの表皮11と、
表皮11にラミネートされたスラブウレタンなど
のワデイング12からなる。また第3図に示す如
くワデイング12には両側端に延びる長溝12a
が設けられ、長溝12aに可撓性パイプ14を装
着している。長溝12aは、座面に対応する中間
部にあつて3箇所にほぼ平行に設けられ、可撓性
パイプ14の径よりも溝幅を多少小さめに設定さ
れている。可撓性パイプ14は比較的柔らかいゴ
ム材などからなり、座面対応部にあつて座面側に
位置する部位に複数の通気孔14aが等間隔に穿
設されている。これらのパツド10、表皮材1
3、可撓性パイプ14はパツド10を発泡成形す
ると同時に一体化される。つまり、表皮材13を
成形型の下型内に配置した後、可撓性パイプ14
をワデイング12の長溝12a内に押し込めるこ
とで装着する。この場合、可撓性パイプ14はウ
デイング12の弾性変形により長溝12a内に容
易に隙間なく嵌合されるが、ホツトメルトなどの
接着剤を用いて装着してもよい。そして、下型に
上型を型締めした後、発泡合成樹脂を注入しパツ
ド10を発泡成形する。これにより、発泡成形さ
れたパツド10には第2図の如く表皮材13がパ
ツド10表面に一体化され、かつパツド10と表
皮材13との間に可撓性パイプ14が一体にイン
サートされる。また表皮材13はウデイング12
に発泡合成樹脂が浸入して硬化することで形成さ
れた含浸層により通気性が得られないものとなつ
ているが、可撓性パイプ14で覆われている長溝
12a内は含浸層が形成されないため局部的に通
気性を有するものとなつている(なお、第2図で
は長溝12aが省略されているが、実際には表皮
材13と可撓性パイプ14との間に長溝12aの
一部が位置している。)したがつて、例えば可撓
性パイプ14の一端部を閉じて他端部から送風す
ると、その空気が通気孔14aおよび長溝12a
内から表皮材13のシート座面上に良好に噴出さ
れる。
この成形体は、前記シートフレーム8およびS
バネ9にパツド10を保持した後、表皮材13の
端末部13aがシートフレーム8の下部に図示し
ないホツクリングなどの手段により固定される。
次に、シートフーム8の下面にはフアン7を取
付ける開口が設けられている。送風用フアン7
は、ハウジング内に設けられた羽根7aおよび電
動モータ7bとフイルターなどを配置したユニツ
ト化されたものが用いられ、前記開口にボルト・
ナツト(不図示)などを介して取付けられてい
る。また同フアン7のスイツチはシートクツシヨ
ン2の側部などに設けられ、座者がスイツチの
ON・OFF操作を行うことにより、電動モータ7
bを起動・停止させることができる。電動モータ
7bが起動されると羽根7aが回転し、この回転
により空気室4内に外部から空気が吸入される。
そして吸入された空気は、前記パツド10と表皮
材13との間にインサートされた可撓性パイプ1
4の両端開口に達し、可撓性パイプ14に導かれ
て通気孔14a、長溝12a、表皮12を通つて
シート座面側に噴出する。これにより座り心地を
快適なものにでき、蒸れや発汗を効率よく防止で
きる。
また、前記フアン7により吸入された空気の一
部は、ダクト6を通つてシートバツク3の空気室
5に達し、シートバツク3のパツド15にインサ
ートされた通気孔(不図示)を有する可撓性パイ
プ16を介して表皮材17の表面に導かれ、シー
ト表面側に噴出されるようになつている。
なお、シートバツク3もシートクツシヨン2と
同様、表皮にワデイングを裏打ちした通気性の表
皮材17を成形型内に配置して、発泡合成樹脂を
注入しパツド15を発泡成形すると同時に同パツ
ド15を表皮材17に一体化した表皮一体成形シ
ートからなつていることは言うまでもない。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案によれば、ワデイ
ングの裏面に長溝を設け、前記長溝に可撓性パイ
プを一体的に嵌合し、かつ前記可撓性パイプの長
溝から露出した部分が前記パツド内に埋設する構
成により、ワデイングにおける長溝のパイプ接触
部には発泡合成樹脂の浸入・硬化による含浸層が
でき難く、通気性を確保できる。なお、長溝部分
の含浸は、溝深さやパイプの嵌合度合等により多
少変化するものの、少なくとも通気孔と接する部
分は非含浸となり、また、長溝を孔状に設ければ
通気性が確実に得られる。
したがつて、本考案は、表皮一体成形シートの
長所(パツドに対する表皮材の被覆処理作業を省
略しかつ一体感を向上できる。)を持ち、しかも、
表皮材に通気性を付与する手段としは特開昭50−
144551号記載のような構造に比して簡易であり、
しかも外観的に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した通気性シートの全体
を示す断面図、第2図はシートクツシヨンを左右
方向に沿つて断面した断面図、第3図は表皮材と
可撓性パイプとの関係を示す要部斜視図である。 1……通気性シート、2……シートクツシヨ
ン、3……シートバツク、4,5……空気室、1
3,17……表皮材、12……ワデイング、1
0,15……緩衝用パツド、14,16……可撓
性パイプ、14a……通気孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ワデイングを裏打ちした通気性表皮材を使用
    し、発泡合成樹脂により緩衝用パツドを発泡成形
    すると同時に、成形されるパツドに前記表皮材を
    一体化してなり、また、前記パツドの下面に圧送
    されて来る空気がシート座面上に噴出される通気
    性シートにおいて、 前記ワデイングの裏面に長溝を設け、前記長溝
    に可撓性パイプを一体的に嵌合し、かつ前記可撓
    性パイプの長溝から露出した部分が前記パツド内
    に埋設されており、また、前記可撓性パイプが前
    記長溝に沿つて少なくとも前記パツドの裏面側端
    部まで延びるとともに、シート座面側に位置する
    部位に通気孔を有しており、 前記空気が前記可撓性パイプを通じて導入さ
    れ、前記通気孔を介してシート座面上へ噴出され
    ることを特徴とする通気性シート。
JP1988109692U 1988-08-23 1988-08-23 Expired - Lifetime JPH0525491Y2 (ja)

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