JPH08206593A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH08206593A
JPH08206593A JP30849195A JP30849195A JPH08206593A JP H08206593 A JPH08206593 A JP H08206593A JP 30849195 A JP30849195 A JP 30849195A JP 30849195 A JP30849195 A JP 30849195A JP H08206593 A JPH08206593 A JP H08206593A
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義和 山本
Tsuguo Katou
承男 加藤
Akira Kasari
章 加佐利
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐チッピング性、防食性、耐候性、物理的性
能などに優れた複層塗膜を形成する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 金属製被塗物にカチオン電着塗料を塗装
し、加熱硬化させた後、該電着塗面に、カルボキシル基
含有ウレタンプレポリマーを水性媒体の存在下で鎖延長
してなる熱可塑性ポリウレタン樹脂を主成分とする水性
プライマーおよび水性ベース塗料を順次塗装し、ついで
クリヤー塗料を塗装したのち、加熱して三層塗膜を同時
的に加熱硬化せしめることを特徴とする塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製被塗物、特
に自動車車体に、耐チッピング性、防食性、耐候性、物
理的性能などに優れた複層塗膜を形成する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車車体外板の塗装におい
て、衝撃による塗膜剥離ならびにそれに伴う車体の腐食
進行が重大な問題になっている。例えば、欧米の寒冷地
帯では道路の凍結防止のために岩塩粒子を混入した砂利
を路面に敷くことがあり、この種の道路を走行すると、
跳ね上げられた岩塩粒子などが車体塗膜面に衝突して局
部的に塗膜剥離する、いわゆるチッピング現象を起こす
ことがある。その結果、外観が低下するとともに、素地
金属が露出して発錆が促進されるという欠陥が生じる。
このチッピング現象は車体底部や足回り部分に多くみら
れるが、フードおよびルーフなどにも発生することがあ
る。
【0003】このチッピングを防止するために、変性ポ
リオレフィン樹脂を主成分とするバリヤー塗膜を電着塗
膜と中塗塗膜との層間に設けることが提案されており
(特開昭61−120673号公報=米国特許第4,7
55,435号)、その防止効果は認められるが、該バ
リヤー塗料を塗装粘度に調整するのに多量の有機溶剤を
必要とするため、上記提案の塗装法は安全衛生、環境保
全、大気汚染、安全性、省資源などの観点からは好まし
くない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とするものであり、カチオン電着塗膜
と水性ベース塗膜(ソリッドカラーまたはメタリック塗
膜)との層間に、カルボキシル基含有ウレタンプレポリ
マーを水性媒体の存在下で鎖延長してなる熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を主成分とする水性プライマーの塗膜を形
成せしめることによって、上記目的を達成しうることを
見出だし、本発明を完成した。
【0005】かくして、本発明は、金属製被塗物にカチ
オン電着塗料(A)を塗装し、加熱硬化させた後、該電
着塗面にカルボキシル基含有ウレタンプレポリマーを水
性媒体の存在下に鎖延長してなる熱可塑性ポリウレタン
樹脂を主成分とする水性プライマー(B)を塗装し、実
質的に硬化させることなく、その塗膜上に水性ベース塗
料(C)を塗装した後、その塗膜を実質的に硬化させる
ことなく、ついでクリヤー塗料(D)を塗装し、水性プ
ライマー(B)と水性ベース塗料(C)をクリヤー塗料
(D)の三層塗膜を同時に加熱硬化せしめることを特徴
とする塗膜形成方法を提供するものである。
【0006】以下、本発明の方法についてさらに詳細に
説明する。
【0007】金属製被塗物:本発明の方法に従って塗装
しうる被塗物は、カチオン電着塗装可能な金属製品であ
れば特に制限されず、例えば、鉄、銅、アルミニウム、
スズ、亜鉛などおよびこれらの金属を含む合金、ならび
にこれらのメッキもしくは蒸着製品などがあげられる。
具体的には、これら金属部材を用いて形成された乗用
車、トラック、オートバイ、バスなどの自動車車体があ
げられる。これらの金属被塗物は必要に応じてあらかじ
めりん酸塩、クロム酸塩などで化成処理しておくことが
好ましい。
【0008】カチオン電着塗料(A):上記金属製被塗
物に直接塗装するための塗料であって、その種類は厳密
に制約されるものではなく、それ自体既知の各種のカチ
オン電着塗料を使用することができる。具体的には、ア
ミノ基含有化合物で変性した、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、ポリブタジエン樹脂などの、塩基価が一般に約3
0〜約200、好ましくは約40〜約120の範囲内に
ある塩基性基含有樹脂を酸などで中和した水性樹脂を主
成分とする塗料であって、さらに架橋剤(例えば、ブロ
ックポリイソシアネート、脂環式エポキシ樹脂など)、
着色顔料、防錆顔料、体質顔料、親水性有機溶剤などを
必要に応じて配合してなるものがあげられる。ここで中
和剤として用いられる酸としては、例えば酢酸、ヒドロ
キシル酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、グリシンなど
の有機酸;硫酸、塩酸、りん酸などの無機酸などが挙げ
られる。中和剤の使用量は、上記樹脂の塩基価に対し中
和当量約0.1〜約0.4の範囲内が適当である。
【0009】上記塗料は固形分濃度が約5〜約40重量
%の範囲内になるように脱イオン水などで希釈し、pH
を一般に5.5〜8.0、特に5.8〜7.5の範囲内に
保って常法により電着塗装することができる。形成され
る塗膜は通常約130〜約210℃、好ましくは約14
0〜約180℃の温度に加熱して硬化せしめることがで
きる。塗装膜厚は硬化塗膜に基いて一般に約10〜約6
0μ、特に約15〜約40μの範囲内が好ましい。
【0010】水性プライマー(B):加熱硬化せしめた
上記のカチオン電着塗膜面に塗装する被覆用組成物であ
って、該組成物はカルボキシル基含有ウレタンプレポリ
マーを水性媒体の存在下で鎖延長してなる熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を主成分とするものである。
【0011】水性プライマー(B)としては、例えば、
a)脂肪族および/または脂環式ジイソシアネート、
b)数平均分子量が500〜50000のポリエーテル
ジオールおよび/またはポリエステルジオール、c)低
分子量ポリヒドロキシ化合物およびd)ジメチロールア
ルカン酸を用い、これら成分をNCO/OH当量比が
1.1〜1.9の範囲内となる割合で反応させることに
より得られる遊離イソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマーを、3級アミンで中和後または中和しながら水伸
長、乳化することにより得られる自己乳化型ウレタンエ
マルジョンを主成分とするものが好適に使用される。
【0012】すなわち、該水性プライマーは、好ましく
は分子内に活性水素基を含まない親水性有機溶剤の存在
下または不存在下で、a)脂肪族および/または脂環式
ジイソシアネート、b)数平均分子量が500〜500
00のポリエーテルジオールおよび/またはポリエステ
ルジオール、c)低分子量ポリヒドロキシ化合物および
d)ジメチロールアルカン酸を原料として用い、これら
をNCO/OH当量比が1.1〜1.9、特に1.3〜
1.7の範囲内となる割合でワンショットまたは多段法
により重合させて遊離イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーを合成し、ついで該ウレタンプレポリマー中
のカルボキシル基を3級アミンで中和した後または中和
しながら、水と混合し、該プレポリマーを水伸長反応せ
しめると同時に水中に乳化、分散させた後、必要に応じ
て前記有機溶剤を留去することによって調製することが
できる。かくして形成されるエマルジョンの水中に乳化
し分散したポリウレタン粒子樹脂の平均粒子径は通常約
0.001〜約1μ、特に約0.005〜約0.05μの
範囲内にあるのが好ましい。
【0013】このウレタンプレポリマーの調製に使用す
ることができる脂肪族および脂環式ジイソシアネート
a)としては、例えば、イソシアネート基以外の炭素数
が4〜14の脂肪族ジイソシアネート、例えばヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキ
サンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなど;
例えばイソシアネート基以外の炭素数が5〜20の脂環
式ジイソシアネート、例えば1,4−シクロヘキサンジ
イソシアネート、1−イソシアネート−3−イソシアネ
ートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン
(イソホロンジイソシアネート)、4,4′−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキシ
レンジイソシアネート、イソプロピリデンシクロヘキシ
ル−4,4′−ジイソシアネートなど;これらのジイソ
シアネートの変性物(例えば、カーボジイミド、ウレイ
ドジオン、ウレイドイミン誘導体など)などがあがら
れ、これらはそれぞれ単独でもしくは2種以上組合わせ
て使用することができる。これらのうち特に好ましいも
のは、例えば、1,4−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、1−イソシアネート−3−イソシアネートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4′−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートなどの脂環式ジ
イソシアネートである。ジイソシアネート成分として芳
香族ジイソシアネートを用いると、加熱硬化時に塗膜が
黄変しやすくまた塗膜が紫外線の影響により変色しやす
いので好ましくない。
【0014】ウレタンプレポリマーの調製に使用するこ
とができるジオール成分b)は、数平均分子量が500
〜50000、好ましくは1000〜30000、さら
に好ましくは1500〜15000の範囲内にあるのポ
リエーテルジオールおよび/またはポリエステルジオー
ルである。
【0015】該ポリエーテルジオールとしては、例え
ば、アルキレンオキシド(例えばエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)および/ま
たは複素環式エーテル(例えばテトラヒドロフランな
ど)を重合または共重合(ブロックまたはランダム共重
合)させることにより得られるもの、具体的には、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
(エチレン−プロピレン)グリコール(ブロックまたラ
ンダム)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチ
レンエーテルグリコールなどがあげられる。
【0016】また、ポリエステルジオールとしては、脂
肪族または芳香族ジカルボン酸(例えばアジピン酸、コ
ハク酸、セバシン酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸など)とグリコール(例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスヒド
ロキシメチルシクロヘキサンなど)とを縮合させたもの
があげられ、例えば、ポリエチレンアジペート、ポリブ
チレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポ
リネオペンチルアジペート、ポリ−3−メチルペンチル
アジペート、ポリエチレン/ブチレンアジペート、ポリ
ネオペンチル/ヘキシルアジペートなどあげられ、さら
に、ポリラクトンジオール(例えばポリカプロラクトン
ジオール、ポリ−3−メチルバレロニトリルラクトンジ
オールなど)、ポリカーボネートジオールなども使用す
ることができる。
【0017】以上に述べたジオール成分b)として特に
好適なものとしては、ポリブチレンアジペートジオー
ル、ポリカプロラクトンジオール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げられ
る。
【0018】ウレタンプレポリマーの調製に使用しうる
低分子量ポリヒドロキシル化合物c)は、数平均分子量
が500未満、特に62〜250の範囲内で、かつ1分
子中に2個以上、好ましくは2〜10個、さらに好まし
くは2〜3個の水酸基を有する化合物であり、例えば、
上記ポリエステルジオールの原料としてあげたグリコー
ル類およびアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分
子量が500未満);3価アルコール(例えばグリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンな
ど)およびそのアルキレンオキシド低モル付加物(数平
均分子量が500未満)などがあげられ、これらは2種
以上併用することも可能である。これら低分子量ポリヒ
ドロキシ化合物の使用量はジオール成分に対し、通常、
0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%の
範囲内とすることができる。
【0019】ウレタンプレポリマーの調製に使用するこ
とができるジメチロールアルカン酸d)は、1分子中に
2個のメチロール基および1個のカルボキシル基を有す
る化合物であって、例えば、ジメチロール酢酸、ジメチ
ロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸などがあげら
れ、このうちジメチロールプロピオン酸が特に好まし
い。ジメチロールアルカン酸の使用量は、カルボキシル
基の量が、形成されるウレタンプレポリマー中0.5〜
5重量%、特に1〜3重量%の範囲内となるようなもの
であることが好ましい。カルボキシル基含有量が0.5
重量%より少なくなるとエマルジョンの安定性が低下
し、一方5重量%より多くなると親水性が高くなるなり
エマルジョンが高粘度となり、また塗膜の耐水性が低下
することがある。さらに、該カルボキシル基はカチオン
電着塗膜および中塗塗膜との付着性を向上させるのに役
立つ。
【0020】ウレタンプレポリマー中のジメチロールア
ルカン酸に基くカルボキシル基を中和するために用いる
3級アミンとしては、例えば、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリn−プロ
ピルアミン、トリn−ブチルアミンなどのトリアルキル
アミン;N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン
などのN−アルキルモルホリン;N,N−ジメチルエタ
ノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミンなど
のN,N−ジアルキルアルカノールアミンなどがあげら
れ、これらは単独でもしくは2種以上組合わせて使用す
ることができる。このうち、トリエチルアミンなどのト
リ(C1〜C10アルキル)アミンが好適である。3級ア
ミンの中和量は、ジメチロールアルカン酸に基くカルボ
キシル基1当量に対し、通常、0.5〜1当量、好まし
くは0.7〜1当量の範囲内とすることができる。
【0021】水性プライマー(B)には、必要に応じて
有機溶剤、体質顔料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、界面活性剤などを含有させることができる。
【0022】水性プライマー(B)の塗装は、通常の各
種の方法を用いて行なうことができるが、スプレー塗装
によって行なうが好ましく、またその塗装膜厚は乾燥塗
膜に基いて一般に1〜20μ、特に5〜15μの範囲内
が好ましい。本発明の方法では、該水性プライマーを塗
装後、形成される塗膜を実質的に硬化させることなく、
例えば、高温に加熱することなく、そのままエアーブロ
ー等で室温で風乾したのち、下記水性ベース塗料を塗装
することが好ましい。
【0023】水性ベース塗料(C):上記の如くして形
成される水性プライマー塗膜面に塗装される塗料であっ
て、被塗物に美粧性を付与することを目的に塗装される
ものである。具体的には、例えば、アミノ−アクリル樹
脂系、アミノ−アルキド樹脂系、アミノ−ポリエステル
樹脂系などの熱硬化性樹脂組成物を主成分とし、さらに
必要に応じて着色塗料、メタリック顔料の如き顔料を配
合した従来からそれ自体既知の水溶性または水分散性の
塗料、例えばメタリック塗料を使用することができる。
【0024】該水性ベース塗料c)は通常の方法で塗装
することができるが、一般には、スプレー塗装すること
が好ましい。その塗装膜厚は乾燥塗膜に基いて一般に5
〜30μ、特に10〜20μの範囲内が好ましい。本発
明の方法では、該水性ベース塗料を塗装後、形成される
塗膜を実質的に硬化させることなく、例えば、高温に加
熱することなく、そのままエアーブロー等で室温におい
て風乾したのち、下記のクリヤー塗料を塗装することが
好ましい。
【0025】本発明の方法では、水性プライマー(B)
および水性ベース塗料(C)をウエット・オン・ウエッ
トで塗装した後、加熱して該両塗膜を同時的に乾燥せし
めることもできる。その加熱条件は、特に制限されず、
用いた水性プラマー(B)および水性ベース塗料(C)
の種類等に応じて変えることができるが、通常、600
〜100℃、特に65〜95℃の範囲内の温度で5〜3
0分間程度加熱することにより、該両塗膜を架橋させる
ことなく、乾燥せしめることが好ましい。
【0026】クリヤー塗料(D):上記水性ベース塗料
の未硬化の塗面に塗装し、形成される複層塗膜に美化
粧、仕上り外観、耐候性、耐薬品性、耐水性、耐湿性な
どを付与するための塗料であって、無色もしくは有色の
透明塗膜を形成するものを使用することができる。具体
的には、例えば、アミノ−アクリル樹脂系、アミノ−ア
ルキド樹脂系、アミノ−ポリエステル樹脂系などの熱硬
化性樹脂組成物を主成分とし、さらに必要に応じて着色
顔料またはメタリック顔料を透明性を疎外しない程度に
配合した従来からそれ自体既知の水溶性または水分散性
の塗料を使用することができる。
【0027】該クリヤー塗料もまた通常の種々の方法に
よって塗装することができるが、一般にはスプレー塗装
することが好ましく、その塗装膜厚は、硬化塗膜に基い
て一般に20〜80μ、特に30〜50μの範囲内が好
ましい。
【0028】本発明の方法では、水性プライマー
(B)、水性ベース塗料(C)およびクリヤー塗料
(D)を上記のとおり塗り重ねて三層塗膜を形成したの
ち、必要に応じて室温で放置した後、約100〜約16
0℃、特に約120〜約150℃の範囲内の温度で通常
約20〜約40分間加熱することにより、該三層塗膜を
同時に硬化せしめる。
【0029】本発明によって形成される複層塗膜は、外
力などの衝撃が加えられても、ウレタン結合を有する高
分子膜を形成する水性プライマー塗膜が、衝撃エネルギ
ーを吸収すると共に、該水性プライマー塗膜は官能基と
してカルボキシル基を有するので、カチオン電着塗膜お
よび水性ベースコートとの付着性にすぐれており、耐チ
ッピング性が著るしく向上する。
【0030】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
さらに具体的に説明する。
【0031】I.試料の調製 1)カチオン電着塗料(A) (A−1):「エレクロン#9200」(関西ペイント
(株)製、商品名、ポリアミン変性エポキシ樹脂・ブロ
ックポリイソシアネート系)、固形分濃度が約16重量
%になるように脱イオン水などで希釈し、pHを5.5
〜8.0の範囲内に保って常法により電着塗装する。塗
装膜厚は硬化塗膜に基いて約20μであり、約175℃
に加熱して塗膜を硬化せしめた。
【0032】2)水性プライマー(B) (B−1):数平均分子量2000のポリブチレンアジ
ペートジオール115.5部(重量に基く、以下同
じ)、数平均分子量2000のポリカプロラクトンジオ
ール115.5部、ジメチロールプロピオン酸23.2
部、1,4−ブタンジオール6.5部および1−イソシ
アネート−3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサン120.1部を重合容器に仕込
み、撹拌しながら窒素ガス雰囲気中で85℃、7時間反
応せしめてNCO基含有量4.0%の末端NCOプレポ
リマーを得た。つぎにこのプレポリマーを50℃まで冷
却し、アセトン165部を加えて均一に溶解したのち、
撹拌しながらトリエチルアミン15.7部を加え、50
℃以下に保ちながらイオン交換水600部を加え、得ら
れた水分散液を50℃で2時間保持して水伸長反応を完
結させたのち、固形分42%の水性プライマーを得た。
【0033】(B−2):数平均分子量2100のポリ
プロピレングリコール115.5部、数平均分子量20
00のポリテトラメチレンエーテルグリコール115.
5部、ジメチロールプロピオン酸23.2部、トリメチ
ロールプロパン6.7部、4,4′−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート141.7部およびアセトン1
41.7部を加圧重合容器に仕込み、反応系内を窒素ガ
ス置換したのち、撹拌しながら85℃、5時間反応せし
めてNCO基含有量2.6%の末端NCOプレポリマー
のアセトン溶液を得た。つぎに、上記(B−1)の場合
と同様にして固形分42%の水性プライマーを得た。
【0034】3)水性ベース塗料(C) アクリル樹脂の製造 :反応容器に脱イオン水140部、
30%(重量に基く、以下同様)「Newcol 70
7SF」(界面活性剤、日本乳化剤(株)製)2.5部
および下記単量体混合物(1)1部を加え、窒素ガス気
流中で撹拌混合し、60℃で3%過硫酸アンモニウム水
溶液3部を加える。ついで、80℃に温度をあげたの
ち、下記単量体混合物(1)79部、30%「Newc
ol 707SF」2.5部、3%過硫酸アンモニウム
水溶液4部および脱イオン水42部からなる単量体乳化
物を4時間かけて定量ポンプを用いて反応容器に加え
る。添加終了後1時間熟成を行う。さらに、80℃で下
記単量体混合物(2)20.5部と3%過硫酸アンモニ
ウム水溶液4部を同時に1.5時間かけて反応容器に並
列滴下する。添加終了後1時間熟成し、脱イオン水30
部で希釈し、30℃で200メッシュのナイロンクロス
で濾過した。このものに、さらに脱イオン水を加え、ジ
メチルアミノエタノールでpH7.5に調整し、平均粒
子径0.1μ、不揮発分20%のアクリル樹脂水分散液
を得た。
【0035】単量体混合物(1) メタクリル酸メチル 55部 スチレン 10部 アクリル酸n−ブチル 9部 アクリル酸2−ヒドロキシエチル 5部 メタクリル酸 1部単量体混合物(2) メタクリル酸メチル 5部 アクリル酸n−ブチル 7部 アクリル酸2−エチルヘキシル 5部 メタクリル酸 3部 30%「Newcol 707SF」 0.5部メラミン樹脂の製造 :温度計、撹拌器および還流冷却器
を備えた2リットルの4つ口フラスコに、メラミン12
6部、80%パラホルマリン(三井東圧化学製)225
部およびn−ブタノール592部を入れ、10%カセイ
ソーダ水溶液にてpH9.5〜10.0に調整したの
ち、80℃で1時間反応させる。その後、n−ブタノー
ルを888部加え、5%硫酸水溶液にてpH5.5〜
6.0に調整し、80℃で3時間反応させる。反応終了
後、20%カセイソーダ水溶液にてpH7〜7.5まで
中和し、60〜70℃でn−ブタノールの減圧濃縮を行
い、濾過して疎水性メラミン樹脂を得た。不揮発分80
%、重量平均分子量800。このメラミン樹脂を固形分
が25部になるように撹拌容器内にとり、アクリル樹脂
水溶液(アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチル、
スチレン、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルおよびア
クリル酸からなる50%樹脂水溶液)を20部加え、回
転数1000〜1500回転のディスパーで撹拌しなが
ら脱イオン水80部を徐々に加えた後、さらに30分間
撹拌して水分散化された平均粒子径0.11μのメラミ
ン樹脂水分散液とした。
【0036】水性ベース塗料(C−1)の製造 アクリル樹脂水分散液325部、メラミン樹脂水分散液
131.3部、アルミニウム顔料濃厚液(注1)48
部、脱イオン水171.3部、「アクワゾールASE−
60」(ロームアンドハース社製、増粘剤)2.9部お
よびジメチルアミノエタノール0.27部を混合して、
水性メタリックベース塗料を得た。
【0037】(注1)撹拌混合容器のアルミニウムペー
スト(金属含有量65%)23部とブチルセロソルブ2
5部を添加し、1時間撹拌してアルミニウム顔料濃厚液
を得た。
【0038】4)クリヤー塗料(D)の製造 (D−1):メチルメタクリレート25部、エチルアク
リレート25部、n−ブチルアクリレート36.5部、
2−ヒドロキシエチルアクリレート12部およびアクリ
ル酸1.5部と重合開始剤(α,α′−アゾビスイソブ
チロニトリル)2.5部を用いてキシレン中で重合し、
樹脂固形分60%のアクリル樹脂溶液を得た。該樹脂の
水酸基価は58、酸価は12である。この樹脂と「ユー
バン20SE」(疎水性メラミン樹脂、三井東圧化学
製、不揮発分60%、重量平均分子量3000〜400
0)とを固形分重量比で75:25になるように混合
し、有機溶剤を加えて粘度25秒(フォードカップ#4
/20℃)に調整した。
【0039】II.実施例および比較例 実施例1 「ボンデライト#3030」(日本パーカーライジング
製、りん酸亜鉛処理剤)で表面処理した鋼板をカチオン
電着塗料(A−1)の浴中に浸漬し常法により電着塗装
した。塗装膜厚は硬化塗膜に基いて約20μであり、浴
中から引き上げ水洗後、約175℃に加熱して塗膜を硬
化せしめた。つぎに、該電着硬化塗膜面に、粘度25秒
(フォードカップ#4/20℃)に調整した水性プライ
マー(B−1)または(B−2)を硬化塗膜に基いて約
20μになるようにエアスプレーにより塗装し、室温で
約10分放置した。その後、該水性プライマー(B−
1)または(B−2)の未硬化塗面に粘度25秒(フォ
ードカップ#4/20℃)に調整した水性ベース塗料
(C−1)を硬化塗膜に基いて約15μになるようにエ
アスプレーにより塗装し、室温で約5分放置してから8
0℃で30分加熱して、水性プライマー(B−1)また
は(B−2)および水性ベース塗料(C−1)の塗膜を
同時に乾燥せしめた。ついで、該水性ベース塗料(C−
1)の乾燥塗膜面に、粘度25秒(フォードカップ#4
/20℃)に調整したクリヤー塗料(D−1)を硬化塗
膜に基いて約40μになるようにエアスプレーにより塗
装し、室温で約5分放置してから140℃で30分加熱
して、水性プライマー(B−1)または(B−2)、水
性ベース塗料(C−1)およびクリヤー塗料(D−1)
からなる三層塗膜を同時に架橋硬化せしめた。
【0040】比較例1 上記実施例1における水性プライマー(B−1)および
(B−2)の塗装を省略した以外はすべて実施例1と同
様に行った。
【0041】III.性能試験結果 上記実施例および比較例で得た複層塗膜の性能試験を行
った。その試験結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】試験方法 耐チッピング性 :試験機としてグラベロメータ(Qバネ
ル社製)を使用し、7号砕石500gを塗面に対して4
5°の角度で、−20℃においてエアー圧0.3MPa
で吹き付けて塗膜に衝撃を与える。ついで該塗面に粘着
テープを貼付し、それを急激に剥離したのちの、衝撃に
よる傷の周囲の塗膜剥離状態をしらべた。
【0044】○:傷周辺部に塗膜剥離が全くもしくは殆
んど認められない、 △:傷周辺部に塗膜剥離が明確に認められる、 ×:傷周辺部に塗膜剥離が著しく認められる。
【0045】防食性:試験機としてグラベロメータ(Q
バネル社製)を使用し、6号砕石500gを塗面に対し
て90°の角度で、−20℃においてエアー圧0.4M
Paで吹き付けて塗膜に衝撃を与える。ついで、JIS
K5400−7.8に基いて防食試験(120時間)を
行って、サビ発生を調べた。
【0046】○:サビ発生がわずか認められる、 △:サビ発生が少し認められる、 ×:サビ発生が著しく認められる。
【0047】耐候性:サンシャインウエザオメーターで
2000時間試験後、40℃の温水に10日間浸漬し、
塗膜を乾燥後、テープ剥離試験を行った。
【0048】○:塗膜の剥がれが全く認められない、 △:塗膜の剥がれが少し認められる、 ×:塗膜の剥がれが著しく認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/02 Z 3/10 P 5/00 C K 7/24 301 S E F 302 T P W V C25D 13/00 308 C (72)発明者 山本 義和 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 加藤 承男 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 加佐利 章 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製被塗物にカチオン電着塗料を塗装
    し、加熱硬化させた後、該電着塗面に、カルボキシル基
    含有ウレタンプレポリマーを水性媒体の存在下で鎖延長
    してなる熱可塑性ポリウレタン樹脂を主成分とする水性
    プライマーを塗装し、実質的に硬化させることなく、そ
    の塗膜上に水性ベース塗料を塗装した後、その塗膜を実
    質的に硬化させることなく、ついでクリヤー塗料を塗装
    し、該水性プライマーと水性ベース塗料とクリヤー塗料
    の三層塗膜を同時に加熱硬化せしめることを特徴とする
    塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 水性プライマーが、a)脂肪族および脂
    環式ジイソシアネートの少なくとも1種、b)数平均分
    子量が500〜50000のポリエーテルジオールおよ
    びポリエステルジオールの少なくとも1種、c)低分子
    量ポリヒドロキシ化合物およびd)ジメチロールアルカ
    ン酸を用い、これら成分をNCO/OH当量比が1.1
    〜1.9の範囲内となる割合で反応させることにより得
    られる遊離イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー
    を、3級アミンで中和後または中和しながら水伸長、乳
    化することにより得られる自己乳化型ウレタンエマルジ
    ョンを主成分とするものである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 脂肪族および脂環式ジイソシアネート
    が、イソシアネート基以外の炭素数が4〜14の脂肪族
    ジイソシアネート、イソシアネート基以外の炭素数が5
    〜20の脂環式ジイソシアネート及びそれらの変性物よ
    りなる群から選ばれる請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 脂肪族および脂環式ジイソシアネートが
    ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメ
    チルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
    トなど、4−シクロヘキサンジイソシアネート、1−イ
    ソシアネート−3−イソシアネートメチル−3,5,5
    −トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネ
    ート)、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
    ネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イ
    ソプロピリデンシクロヘキシル−4,4′−ジイソシア
    ネート並びにそれらのカルボジイミド、ウレイドジオン
    及びウレイドイミン誘導体よりなる群から選ばれる請求
    項2又は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ジイソシアネートが1,4−シクロヘキ
    サンジイソシアネート、1−イソシアネート−3−イソ
    シアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキ
    サン及び4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
    ネートよりなる群から選ばれる請求項2〜4のいずれか
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリエーテルジオール及びポリエステル
    ジオールが1000〜30000の範囲内の数平均分子
    量を有するものである請求項2〜5のいずれかに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 ポリエーテルジオールがポリエチレング
    リコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン
    −プロピレン)グリコール、(ブロックまたはランダ
    ム)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘ
    キサメチレンエーテルグリコール及びポリオクタメチレ
    ンエーテルグリコールよりなる群から選ばれる請求項2
    〜7のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 ポリエステルジオールがポリエチレンア
    ジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレ
    ンアジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリ−3
    −メチルペンチルアジペート、ポリエチレン/ブチレン
    アジペート及びポリネオペンチル/ヘキシルアジペート
    よりなる群から選ばれる請求項2〜7のいずれかに記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 低分子量ポリヒドロキシ化合物が、数平
    均分子量が500未満でかつ1分子中に2〜10個の水
    酸基を有する化合物である請求項2〜8のいずれかに記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 低分子量ポリヒドロキシ化合物が、グ
    リコール類、アルキレンオキシド低モル付加物、3価ア
    ルコール及びそのアルキレンオキシド低モル付加物より
    なる群から選ばれる請求項2〜9のいずれかに記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 ジメチロールアルカン酸がジメチロー
    ル酢酸、ジメチロールプロピオン酸及びジメチロール酪
    酸よりなる群から選ばれる請求項2〜10のいずれかに
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 ジメチロールアルカン酸がジメチロー
    ルプロピオン酸である請求項2〜11のいずれかに記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 ジメチロールアルカン酸を、形成され
    るウレタンプレポリマー中のカルボキシル基の量が0.
    5〜5重量%の範囲内となるような量で使用する請求項
    2〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 3級アミンがトリアルキルアミン、N
    −アルキルモルホリン及びN,N−ジアルキルアルカノ
    ールアミンよりなる群から選ばれる請求項2〜13のい
    ずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 3級アミンがトリ(C1〜C10アルキ
    ル)アミンである請求項2〜14のいずれかに記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 中和をジメチロールアルカン酸に基く
    カルボキシル基1当量に対して0.5〜1当量の割合で
    行なう請求項2〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 水性プライマーをスプレー塗装する請
    求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 水性プライマーの塗装膜厚が乾燥塗膜
    に基いて1〜20μの範囲内にある請求項1〜17のい
    ずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性ベース塗料がアミノ−アクリル樹
    脂系、アミノ−アルキド樹脂系又はアミノ−ポリエステ
    ル樹脂系の熱硬化性樹脂組成物を主成分とするものであ
    る請求項1〜18のいずれかに記載の組成物。
  20. 【請求項20】 水性ベース塗料をスプレー塗装する請
    求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 水性ベース塗料の塗装膜厚が乾燥塗膜
    に基いて5〜30μの範囲内にある請求項1〜20のい
    ずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 水性プライマー及び水性ベース塗料を
    ウエット・オン・ウエットで塗装し、ついで該両塗膜を
    60〜100℃の温度に加熱することによって同時的に
    乾燥させる請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】 クリヤー塗料が、アミノ−アクリル樹
    脂系、アミノ−アルキド樹脂系又はアミノ−ポリエステ
    ル樹脂系の熱硬化性樹脂組成物を主成分とする、無色又
    は有色の塗膜を形成するものである請求項1〜22のい
    ずれかに記載の方法。
  24. 【請求項24】 クリヤー塗料をスプレー塗装する請求
    項1〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 【請求項25】 クリヤー塗料の塗装膜厚が乾燥塗膜に
    基いて30〜50μの範囲内にある請求項1〜24のい
    ずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 クリヤー塗料の塗装後120〜150
    ℃の温度に加熱して、水性プライマー、水性ベース塗料
    およびクリヤー塗料からなる三層塗膜を同時的に硬化せ
    しめる請求項1〜25のいずれかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002339099A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Kansai Paint Co Ltd 塗膜形成方法
WO2003039767A1 (en) * 2001-11-05 2003-05-15 Kansai Paint Co., Ltd. Method for forming multilayer coating film
CN102477575A (zh) * 2010-11-23 2012-05-30 张家港市华杨金属制品有限公司 铝制品电泳表面处理工艺
JP2015218348A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 神東アクサルタコーティングシステムズ株式会社 カチオン電着塗料の塗装方法

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