JPH06220358A - 耐チッピング用水性プライマー組成物及びこれを用いた耐チッピング性塗膜 - Google Patents

耐チッピング用水性プライマー組成物及びこれを用いた耐チッピング性塗膜

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JPH06220358A
JPH06220358A JP3472093A JP3472093A JPH06220358A JP H06220358 A JPH06220358 A JP H06220358A JP 3472093 A JP3472093 A JP 3472093A JP 3472093 A JP3472093 A JP 3472093A JP H06220358 A JPH06220358 A JP H06220358A
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JP
Japan
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coating film
chipping
aqueous primer
coating
composition
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Application number
JP3472093A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Oda
浩明 小田
Akira Kasari
章 加佐利
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カルボキシル基含有ポリウレタンエマルショ
ンにポリアジリジン化合物及び/又は金属キレート化合
物を配合してなる耐チッピング用水性プライマー組成
物。 【効果】 耐チッピング性に優れた塗膜が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐チッピング用水性プラ
イマー組成物及びこれを用いた耐チッピング性塗膜に関
する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】自動車産業分野では塗膜の
耐久性の問題、特に衝撃剥離による塗膜の耐食性低下な
らびに鋼材の腐蝕の進行の問題が重視されつつある。特
に、欧米の寒冷地域等では冬季自動車道路の路面凍結を
防止するために比較的粗粒に粉砕した岩塩を多量に混入
した砂利を敷くことが多く、この種の道路を走行する自
動車はその外面部において車輪で跳ね上げられた岩塩粒
子や小石が塗膜面に衝突し、その衝撃により塗膜が局部
的に車体上から全部または上塗塗膜が電着塗膜から剥離
する衝撃剥離現象、いわゆる“チッピング”を起すこと
が屡々ある。この現象により、車体外面の被衝撃部の金
属面が露出し、すみやかに発錆すると共に腐蝕が進行す
る。また、上塗塗膜が剥離して塗装面の美観性が著しく
損われる。通常、チッピングによる塗膜の剥離は車体底
部および足まわり部に多いが、フードおよびルーフにま
で発生し約半年〜1年で局部的腐蝕がかなり顕著になる
ことが知られている。
【0003】このチッピングに基因する鋼材腐蝕の進行
を防止するために、本出願人は変性ポリオレフィン系樹
脂を主成分とするバリアーコートを電着塗膜と中塗り塗
膜との間に塗装することを提案(特開昭61−1206
73号公報)した。
【0004】しかしながら、該変性ポリオレフィン系樹
脂は外的な力によって変型した被塗装物に対してもワ
レ、ハガレ等の塗膜欠陥を生じない程度に高分子量化さ
れているので、このものを塗装粘度まで希釈しようとす
ると多量の有機溶剤が必要となる。このために塗装時に
おける塗装作業者の安全衛生、塗装後における環境汚染
及び塗装・焼付時における火災、爆発等の安全性の面に
ついて問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、カルボキシ
ル基含有ポリウレタンエマルションにポリアジリジン化
合物及び/又は金属キレート化合物を配合してなる水性
プライマー組成物が安全性の面で全く問題がなくしかも
耐チッピング性に優れた塗膜を提供できるものであるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明はカルボキシル基含有ポリウ
レタンエマルションにポリアジリジン化合物及び/又は
金属キレート化合物を配合してなる耐チッピング用水性
プライマー組成物並びに素材表面に中塗り塗膜及び上塗
り塗膜を順次形成させてなる塗膜において、素材と中塗
り塗膜及び/又は中塗り塗膜と上塗り塗膜との間に上記
耐チッピング用水性プライマー組成物で形成した塗膜を
含む耐チッピング性塗膜に関する。
【0007】本発明水性プライマー組成物について、以
下に述べる。本発明水性プライマー組成物で用いるカル
ボキシル基含有ポリウレタンエマルションは、ポリイソ
シアネート、ポリオール及びジヒドロキシ酸とのイソシ
アネート基含有プレポリマーを水の存在下で反応させて
得られるエマルションが好ましい。
【0008】上記エマルションとしての好ましい具体例
としては、(I)脂肪族及び/又は脂環族ポリイソシア
ネート(A)、高分子ポリオール(B)、ジメチロール
アルカン酸(C)と必要に応じて鎖伸長剤(D)とをワ
ンショット又は多段法により重合した過剰イソシアネー
ト基を含有するプレポリマー(E)、モノアミン(F)
及び水を任意の順に加え、水中に乳化分散したカルボキ
シル基含有ポリウレタンエマルション及び(II)上記プ
レポリマー(E)に鎖伸長剤(G)、必要により乳化剤
及び水を任意の順に加え、水中に乳化分散したカルボキ
シル基含有ポリウレタンエマルションなどが挙げられ
る。これらのエマルションは平均粒子径約0.001〜
10μm をもつものである。また、該エマルションはカ
ルボキシル基以外にも水酸基を含有することができる。
【0009】前記プレポリマー(E)を構成する(A)
脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートと
しては、炭素数2〜12の脂肪族ジイソシアネートたと
えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−
トリメチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート;炭素数4〜18の脂環式ジイソシアネート、
たとえば1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1
−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5
−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネ
ート)、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イ
ソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4´−ジイソシ
アネート;これらのジイソシアネートの変性物(カーボ
ジイミド、ウレトジオン、ウレトイミン含有変性物な
ど);及びこれらの二種以上の混合物が挙げられる。こ
れ等のうち好ましいものは、脂環式ジイソシアネートと
くに1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1−イ
ソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサン及び4,4´−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートである。
【0010】(A)成分として、芳香族ジイソシアネー
トを用いると焼付硬化時に塗膜が黄変しやすく、また塗
膜が紫外線の影響により変色しやすいので好ましくな
い。
【0011】前記プレポリマー(E)を構成する(B)
高分子ポリオールは好ましくは数平均分子量500〜
5,000、好ましくは1,000〜3,000のポリ
エーテルジオール及びポリエステルジオールであって、
例えばアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、ブチレンオキシド等)及び/又は複素環
式エーテル(テトラヒドロフラン等)を重合又は共重合
(ブロック又はランダム)させて得られるもの、例えば
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリエチレン−プロピレン(ブロック又はランダム)グ
リコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチ
レンエーテルグリコール;ジカルボン酸(アジピン酸、
コハク酸、セバチン酸、グルタル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、フタル酸等)とグリコール(エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスヒドロキ
シメチルシクロヘキサン等)との縮重合させたもの、例
えばポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチル
アジペート、ポリ−3−メチルペンチルアジペート、ポ
リエチレン/ブチレンアジペート、ポリネオペンチル/
ヘキシルアジペート;ポリラクトンジオール、例えばポ
リカプロラクトンジオール、ポリ−3−メチルバレロラ
クトンジオール;ポリカーボネートジオール;及びこれ
らの二種以上の混合物が挙げられる。
【0012】前記プレポリマー(E)を構成する(C)
ジメチロールアルカン酸としては、例えばジメチロール
酢酸、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸等
が挙げられ、好ましいものはジメチロールプロピオン酸
である。ジメチロールアルカン酸の量は、カルボキシル
基(−COOH)としてプレポリマー(E)中0.5〜
20重量%好ましくは1〜10重量%になる量である。
カルボキシル基の量が0.5重量%未満では耐チッピン
グ性に優れた塗膜が得にくく、20重量%を越えると、
親水性が高くなるため、エマルジョンが著しく高粘度と
なり、また塗膜の耐水性を低下させる。
【0013】また、必要により使用できる(D)鎖伸長
剤としては、低分子量(数平均分子量500未満)ポリ
オール、ポリアミンなどが好ましい。該低分子量ポリオ
ールとしては、例えば上記ポリエステルジオールの原料
として挙げたグリコール及びそのアルキレンオキシド低
モル付加物(分子量500未満);3価アルコール例え
ばグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン等及びそのアルキレンオキシド低モル付加物
(分子量500未満);及びこれらの二種以上の混合物
が挙げられる。
【0014】ポリアミンとしては1分子中に1級及び/
又は2級アミノ基を2個以上含有するものであって、具
体的にはエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
モノヒドロキシエチルジエチレンジアミン、イソホロン
ジアミンなどが挙げられる。
【0015】該鎖伸長剤(D)は前記高分子量ポリオー
ル(B)に対し0〜20重量%、好ましくは0.5〜1
0重量%である。
【0016】プレポリマー(E)は上記した(A)〜
(C)及び必要に応じて鎖伸長剤(D)をワンショット
又は多段法により合成することができる。該(A)〜
(D)成分の配合割合はプレポリマー(E)中にイソシ
アネート基を有するように配合すればよいが、通常、イ
ソシアネート基/水酸基当量比が1.1〜1.9の範囲
が望ましい。また、プレポリマー(E)の合成は、水酸
基とイソシアネート基との反応を従来から公知の方法に
もとづいておこなうことができる。
【0017】プレポリマー(E)を用いて前記(I)の
エマルションを製造するにはプレポリマー(E)、モノ
アミン(F)及び水を任意の順に加え水中に自己乳化分
散することにより製造できる。
【0018】モノアミン(F)としては第1級〜第3級
アミンのいずれのものも使用することができ、具体的に
はアンモニア、低級アルキルアミン(メチルアミン、エ
チルアミン、ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブ
チルアミンなど)、脂環族アミン(シクロヘキシルアミ
ンなど)、複素環式アミン(モルホリン、ピリジン、N
−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンなど)、ア
ルカノールアミン(モノエタノールアミン、モノイソプ
ロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、N−ジメチルエタノールアミン、N−ジ
エチルエタノールアミンなど)が挙げられる。
【0019】モノアミン(F)の配合割合は、プレポリ
マー(E)中のカルボキシル基1当量に対し、通常0.
5〜1当量の範囲である。
【0020】プレポリマー(E)を用いて前記(II)の
エマルションを製造するにはプレポリマー(E)に鎖伸
長剤(G)必要により乳化剤及び水を任意の順に加え、
水中に乳化分散することにより製造できる。鎖伸長剤
(G)としては、前記鎖伸長剤(D)成分で記載したポ
リアミンを用いることが好ましい。乳化剤としては例え
ば高級アルコール、アルキレンオキシド付加物などの非
イオン性界面活性剤やアルキルベンゼンスルホン酸塩の
如くアニオン性界面活性剤が好ましい。
【0021】本発明水性プライマー組成物において、上
記カルボキシル基含有ポリウレタンエマルションに配合
するポリアジリジン化合物は1分子中に2個以上のアジ
リジン基を有するものである。
【0022】アジリジン基は式
【化1】 (式中、R1 及びR2 は水素原子又は(C1-4 アルキル
基を示す。)で表わされる。
【0023】また、アジリジン基に結合する残基は酸
素、硫黄、窒素等の如き原子を含む脂肪族、芳香族又は
脂環族有機基であっても
【化2】 などの無機基であっても良い。
【0024】ポリアジリジンとしては、具体的にはN,
N´−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジン
カルボキシアミド)、N,N´−ジフェニルメタン−
4,4´−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、
トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロ
ピオネート)、N,N´−トルエン−2,4−ビス(1
−アジリジンカルボキシアミド)、トリエチレンメラミ
ン、トリメチロールプロパン−トリ−β(2−メチルア
ジリジン)プロピオネート、ビスイソフタロイル−1−
2−メチルアジリジン、トリ−1−アジリジニルフォス
フィンオキサイド、トリス−1−2−メチルアジリジン
フォスフィンオキサイドなどが包含される。
【0025】上記ポリアジリジン化合物はカルボキシル
基含有ポリウレタンエマルションの樹脂固形分100重
量部に対して約1〜30重量部、好ましくは約3〜15
重量部の範囲で配合するのが望ましい。配合割合が約1
重量部を下回ると耐チッピング性が低下し、一方、約3
0重量部を上回ると仕上り外観、耐水性などの性能が低
下するので好ましくない。
【0026】また、本発明水性プライマー組成物におい
て、カルボキシル基含有ポリウレタンエマルションに配
合する金属キレート化合物は、金属元素に配位性化合物
が配位した化合物である。
【0027】該金属元素としては配位性化合物と配位し
金属キレート化合物を形成するものであって、例えば亜
鉛(II)、コバルト(II)、(III) 、鉄(II)、(III)
、クロム(III) 、マンガン(II)、(III) 、カルシウ
ム(II)、銅(II)、ニッケル(II)、鉛(II)、マグ
ネシウム(II)、アルミニウム(III) 、ジルコニウム
(IV)、チタン(IV)などが挙げられる。( )内の数
字は元素の原子価数である。特に亜鉛、アルミニウム、
ジルコニウム、チタンが好ましい。
【0028】また、金属元素に配位し金属キレート化合
物を形成する配位性化合物としては、好ましくはケト・
エノール互変異性体を構成し得る化合物を安定なキレー
ト環を形成する配位子とする化合物が好ましい。
【0029】ケト・エノール互変異性体を構成し得る化
合物としては、β−ジケトン類(アセチルアセトン
等)、アセト酢酸エステル類(アセト酢酸メチル等)、
マロン酸エステル類(マロン酸エチル等)、及びβ位に
水酸基を有するケトン類(ダイアセトンアルコール
等)、β位に水酸基を有するアルデヒド類(サリチルア
ルデヒド等)、β位に水酸基を有するエステル類(サリ
チル酸メチル)等を使用することができる。特に、アセ
ト酢酸エステル類、β−ジケトン類を使用すると好適な
結果が得られる。
【0030】上記金属キレート化合物として、好ましい
具体例としてはジ(アセチルアセトン)亜鉛、ジ(アセ
チルアセトン)マンガン、ジ(アセチルアセトン)コバ
ルト、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウ
ム、トリス(n−プロピルアセトアセテート)アルミニ
ウム、トリス(イソプロピルアセトアセテート)アルミ
ニウム、トリス(n−ブチルアセトアセテート)アルミ
ニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミニウ
ム、トリス(エチルアセトナート)アルミニウム、モノ
アセチルアセトナート・ビス(エチルアセトナート)ア
ルミニウム、モノエチルアセトアセテートビス(アセチ
ルアセトナート)アルミニウム、トリス(イソプロピレ
ート)アルミニウム、トリス(sec −ブチレート)アル
ミニウム、トリス(アセチルアセトン)アルミニウム、
テトラキス(エチルアセトアセテート)チタネート、テ
トラキス(アセチルアセテート)チタネート、テトラキ
ス(アセチルアセトン)チタネート、テトラキス(アセ
チルアセトン)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピ
ルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(アセ
チルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス(エチル
アセトアセテート)ジルコニウム等のジルコニウムキレ
ート化合物を挙げることができる。
【0031】上記金属キレート化合物はカルボキシル基
含有ポリウレタンエマルションの樹脂固形分100重量
部に対して約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5
〜5重量部の範囲で配合するのが望ましい。配合割合が
約0.1重量部を下回ると耐チッピング性が低下し、一
方、約10重量部を上回ると仕上り外観などの性能が低
下するとともにコストも高くなるので好ましくない。
【0032】本発明水性プライマー組成物において、特
に金属キレート化合物を配合した組成物はポリアジリジ
ン化合物を配合したものと比較して、貯蔵安定性に優れ
るので1液形として使用することができるといった利点
がある。
【0033】該水性プライマーには有機溶剤、体質顔
料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤
などを有することができる。
【0034】本発明水性プライマー組成物は、素材表面
に中塗り塗膜及び上塗り塗膜を順次形成させてなる塗膜
において、素材と中塗り塗膜との間及び/又は中塗り塗
膜と上塗り塗膜との間に該水性プライマー組成物の塗膜
を含むように形成することが好ましい。
【0035】該水性プライマー組成物の塗装方法につい
ては特に限定されず、例えばスプレー塗装、ハケ塗り、
浸漬塗装などがあり、また、塗装膜厚は乾燥膜厚で約1
〜20μm 、特に5〜15μm が良い。
【0036】素材:例えば化成処理(リン酸亜鉛など)
した金属板(亜鉛銅板、鋼板など)にカチオン電着塗装
を施したカチオン電着塗膜、プラスチック部材(例えば
ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリカーボネートな
ど)に必要により表面処理(溶剤蒸気脱脂、研摩、酸処
理、コロナ放電など)したものなどが好ましい。また、
金属部材とプラスチック部材とを組合わせてなる素材
(例えば自動車外板部)も包含される。
【0037】上記カチオン電着塗装に使用される塗料と
しては、エポキシ系カチオン電着塗料が好ましく例えば
アミン付加エポキシ樹脂と架橋剤であるブロックポリイ
ソシアネート化合物とをビヒクル成分とする電着塗料や
第1級水酸基含有カチオン性樹脂及びエポキシ樹脂をビ
ヒクル成分とする電着塗料(例えば特開昭2−2659
75号公報)などが挙げられる。
【0038】中塗り塗料:付着性、平滑性、鮮映性、耐
オーバーベイク性、耐候性などのすぐれたそれ自体公知
の中塗り塗料が使用できる。具体的には、油長30%以
下の短油、超短油アルキド樹脂もしくはオイルフリーポ
リエステル樹脂とアミノ樹脂とをビヒクル主成分とする
有機溶液形熱硬化性中塗り塗料があげられる。これらの
アルキド樹脂およびポリエステル樹脂は、水酸基価60
〜140、酸価5〜20、しかも変性油として不飽和油
(もしくは不飽和脂肪酸)を用いたものが好ましく、ア
ミノ樹脂は、アルキル(炭素数1〜5)エーテル化した
メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などが
適している。これらの配合比は固形分重量にもとづいて
アルキル樹脂および(または)オイルフリーポリエステ
ル樹脂65〜85%、特に70〜80%、アミノ樹脂3
5〜15%、特に30〜20%であることが好ましい。
【0039】さらに、上記アミノ樹脂をポリイソシアネ
ート化合物やブロック化ポリイソシアネート化合物に代
えることができる。また、該中塗り塗料の形態は、有機
溶液型が最も好ましいが、上記ビヒクル成分を用いた非
水分散液、ハイソリッド型、水溶液型、水分散液型など
であってもさしつかえない。本発明では、中塗り塗膜の
硬度(鉛筆硬度)は3B〜2Hの範囲にあることが好ま
しい。さらに、該中塗り塗料には、体質顔料、着色顔
料、その他塗料用添加剤などを必要に応じて配合するこ
とができる。
【0040】中塗り塗料の塗装は前記水性プライマー組
成物と同様な方法で行なえ、塗装膜厚は硬化塗膜にもと
づいて10〜50μの範囲が好ましい。
【0041】上塗り塗料:前記中塗り塗面に塗装する塗
料であって、被塗物に美粧性を付与するものである。具
体的には、仕上り外観(鮮映性、平滑性、光沢など)、
耐候性(光沢保持性、保色性、耐白亜化性など)、耐薬
品性、耐水性、耐湿性、硬化性などのすぐれた塗膜を形
成するそれ自体すでに公知の塗料が使用でき、例えば、
アミノ・アクリル樹脂系、アミノ・アルキド樹脂系、ア
ミノ・ポリエステル樹脂系などをビヒクル主成分とし、
これを水および(または)有機溶剤中に溶解もしくは分
散せしめてなる液状塗料や粉体塗料などがあげられる。
該液状塗料の形態は特に制限されず、有機溶液型、非水
分散液型、水溶(分散)液型、ハイソリッド型などで使
用できる。塗膜の形成は、常温乾燥、加熱乾燥、電子線
もしくは紫外線などの活性エネルギー線照射などによっ
て行なわれる。本発明において、これらの上塗り塗料の
形成塗膜は、鉛筆硬度が2B〜3H(20℃、すりきず
法による)の範囲内にあることがのぞましい。
【0042】本発明において用いる上塗り塗料は、上記
のビヒクル主成分を用いた塗料にメタリック顔料および
(または)着色顔料を配合したエナメル塗料とこれらの
顔料を全くもしくはほとんど含まないクリヤー塗料に分
類される。そして、これらの塗料を用いて上塗り塗膜を
形成する方法として、例えば、 メタリック顔料、必要に応じ着色顔料を配合してな
るメタリック塗料または着色顔料を配合してなるソリッ
ドカラー塗料を塗装し、加熱硬化する(1コート1ベー
ク方式によるメタリックまたはソリッドカラー仕上
げ)。
【0043】 メタリック塗料またはソリッドカラー
塗料を塗装し、加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を
塗装し、再度加熱硬化する(2コート2ベーク方式によ
るメタリックまたはソリッドカラー仕上げ)。
【0044】 メタリック塗料またはソリッドカラー
塗料を塗装し、続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱
して該両塗膜を同時に硬化する(2コート1ベーク方式
によるメタリックまたはソリッドカラー仕上げ)。
【0045】これらの上塗り塗料は、スプレー塗装、静
電塗装などで塗装することが好ましい。また、塗装膜厚
は、乾燥塗膜に基づいて、上記では25〜40μ、上
記、では、メタリック塗料ならびにソリッドカラー
塗料は10〜30μ、クリヤー塗料は25〜50μがそ
れぞれ好ましい。加熱条件はビヒクル成分によって任意
に採択できるが、80〜170℃、特に120〜150
℃で10〜40分が好ましい。
【0046】素材と中塗り塗膜との間に水性プライマー
組成物の塗膜を形成する方法は例えばプラスチック部材
表面もしくはカチオン電着塗膜を加熱硬化(通常、14
0〜200℃で20〜60分間程度)させた硬化塗膜も
しくは未硬化塗膜の表面に水性プライマー組成物を塗装
し、次いで風乾(例えば20〜100℃で1〜10分間
程度)もしくは加熱硬化(例えば11〜160℃で1〜
10分間程度)させ、続いて中塗り塗料を塗装したのち
硬化(硬化条件はビヒクル成分の種類によって異なって
くるが、例えば硬化剤としてアミノ樹脂を用いた場合に
は約140〜180℃で20〜40分間程度である。ま
た、カチオン電着塗膜、水性プライマー組成物塗装膜が
未硬化の際にはこれらの塗膜が硬化できる硬化条件を適
宜選択すればよい。)させることによりおこなうことが
できる。更に、この中塗りの硬化塗膜表面に上塗り塗料
を塗装し硬化させることにより本発明の耐チッピング性
塗膜を形成することができる。
【0047】中塗り塗膜と上塗り塗膜との間に水性プラ
イマー組成物の塗膜を形成する方法は、例えばプラスチ
ックの部材表面もしくはカチオン電着塗膜の硬化塗膜の
表面に中塗り塗料を塗装し、形成した中塗り塗膜の未硬
化塗膜もしくは硬化塗膜に水性プライマー組成物を塗装
することにより実施できる。更に、形成した水性プライ
マー組成物の塗膜を風乾もしくは加熱硬化させ、次に、
上塗り塗料を塗装し硬化(水性プライマー組成物の塗膜
が未硬化の際にはこのものを同時に硬化させる。)させ
ることにより本発明の耐チッピング性塗膜を形成するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】本発明水性プライマー組成物は次の如き
優れた効果をもつものである。 媒体が水であることから環境汚染や安全性の面から
全く問題がない。 エマルション粒子は、主鎖にウレタン結合、尿素結
合などの凝集力の大きな結合を含むので耐チッピング性
に優れた塗膜を形成する。 エマルション粒子は、その粒子表面又はその近傍に
カルボキシル基を有するためエマルション安定性が良
い。 該カルボキシル基は塗膜を形成した際に耐水性など
の塗膜性能の低下をまねく原因となるが、このものはポ
リアジリジン化合物又は金属キレート化合物により消費
されるのでこのような恐れはなく性能に優れた塗膜が形
成できる。 該カルボキシル基は加熱によりポリアジリジン化合物
又は金属キレート化合物と架橋硬化した塗膜を形成する
ので耐チッピング性が向上する。 水性プライマー組成物は、カチオン電着塗膜、中塗
り塗膜及び上塗り塗膜との付着性が良いので耐チッピン
グ性に優れた複層塗膜が形成できる。
【0049】該カチオン電着塗膜、中塗り塗膜及び上塗
り塗膜において、これらの塗膜を形成する塗料として特
に水酸基を有する樹脂を用いたものは(例えば水酸基含
有アクリル系樹脂、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸
基含有エポキシ系カチオン性樹脂など)水性プライマー
組成物中のポリアジリジン化合物又は金属キレート化合
物と反応し、これらの塗膜と水性プライマー組成物によ
って形成された塗膜との間で化学結合するために付着性
がよくなりその結果として耐チッピング性が向上すると
いった利点がある。
【0050】
【実施例】次に、本発明に関する実施例及び比較例につ
いて説明する。
【0051】金属板:パルボンド#3030(日本パー
カーライジング(株)製、リン酸亜鉛系)で処理した亜
鉛メッキ鋼板 カチオン電着塗料:エレクロン#9200(関西ペイン
ト(株)社製、エポキシポリアミド系カチオン型電着塗
料、水酸基含有樹脂、ブロックイソシアネート硬化形)
【0052】水性プライマー:ポリブチレンアジペー
ト(数平均分子量2,000)230g、ポリカプロラ
クトンジオール(数平均分子量2,000)230g、
ジメチロールプロピオン酸46g、1,4−ブタンジオ
ール13g及びイソホロンジイソシアネート240gを
反応せしめてNCO含有量4.0%の末端NCOプレポ
リマーを得た。次に、得られたプレポリマーにアセトン
330gを加え均一に溶解した後、撹拌下にトリエチル
アミン31gを加え、更に、イオン交換水1,200g
を加え、得られた水分散体を50℃で2時間保持し水伸
長反応を完結させた後、減圧下アセトンを留去し、固形
分42%のポリウレタンエマルジョンを得た。次に該エ
マルジョンの樹脂固形分100gに対し、N,N´−ヘ
キサメチレン−1,6ビス(1−アジリジンカルボキシ
アミド)5gを配合した。
【0053】水性プライマー:水性プライマーにお
いてN,N´−ヘキサメチレン−1,6ビス(1−アジ
リジンカルボキシアミド)5gに替えてN,N´−ジフ
ェニルメタン−4,4´−ビス(1−アジリジンカルボ
キシアミド)3gを配合した以外は水性プライマーと
同様にして製造した。 水性プライマー:水性プライマーにおいてN,N´
−ヘキサメチレン−1,6ビス(1−アジリジンカルボ
キシアミド)5gに替えてトリメチロールプロパン−ト
リ−β−アジリジニルプロピオネート10gを配合した
以外は水性プライマーと同様にして製造した。 水性プライマー:水性プライマーにおいてN,N´
−ヘキサメチレン−1,6ビス(1−アジリジンカルボ
キシアミド)5gに替えてトリス(アセチルアセトン)
アルミニウム1gを配合した以外は水性プライマーと
同様にして製造した。
【0054】水性プライマー:水性プライマーにお
いてN,N´−ヘキサメチレン−1,6ビス(1−アジ
リジンカルボキシアミド)5gに替えてトリス(アセチ
ルアセテート)アルミニウム1gを配合した以外は水性
プライマーと同様にして製造した。 水性プライマー:水性プライマーにおいてN,N´
−ヘキサメチレン−1,6ビス(1−アジリジンカルボ
キシアミド)5gに替えてジ(アセチルアセトン)亜鉛
2gを配合した以外は水性プライマーと同様にして製
造した。
【0055】上記水性プライマー〜は初期粘度12
0cps のものを40℃10日間貯蔵しても粘度150cp
s であり、貯蔵後の粘度変化が少なく貯蔵安定性が良好
であった。
【0056】中塗り塗料:アミラックN−2シーラー
(関西ペイント(株)社製、アミノポリエステル樹脂系
中塗り塗料) 上塗り塗料(1):アミラックホワイト(関西ペイント
(株)社製、アミノアルキド樹脂系上塗り塗料) 上塗り塗料(2):マジクロンシルバー(関西ペイント
(株)社製、アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コー
ト1ベーク用シルバーメタリック塗料) 上塗り塗料(3):マジクロンクリヤー(関西ペイント
(株)社製、アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コー
ト1ベーク用クリヤー塗料)
【0057】実施例1 上記鋼板にカチオン電着塗料を用いて電着塗膜(乾燥)
が20μm になるように電着塗装をおこなったのち、水
洗し、続いて170℃−30分間加熱乾燥をおこなっ
た。
【0058】次に、このものに水性プライマー(フォ
ードカップNo. 4、25℃20秒間まで水で希釈したも
のを用いた。)を乾燥膜厚10μm になるようにスプレ
ー塗装し、続いて室温で3分間風乾したのち、中塗り塗
料を乾燥膜厚が30μm になるように塗装し、160℃
−30分間加熱をおこなって塗膜を形成した。
【0059】更に、上記で得た中塗り塗膜上に上塗り塗
料(1)が乾燥膜厚40μm になるようにスプレー塗装
をおこない、160℃−30分間加熱をおこなって実施
例1の塗膜(ホワイト)を得た。
【0060】実施例2 実施例1と同様にして得た中塗り塗膜上に上塗り塗料
(2)を乾燥膜厚が15μm になるようにスプレー塗装
をおこない、続いて上塗り塗料(3)を乾燥膜厚が35
μm になるようにスプレー塗装をおこなったのち、16
0℃−30分間加熱して実施例2の塗膜(シルバー)を
得た。
【0061】実施例3 実施例2において水性プライマーに替えて水性プライ
マーを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。
【0062】実施例4 実施例2において水性プライマーに替えて水性プライ
マーを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。
【0063】実施例5 実施例2において水性プライマーに替えて水性プライ
マーを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。
【0064】実施例6 実施例2において水性プライマーに替えて水性プライ
マーを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。
【0065】実施例7 実施例2において水性プライマーに替えて水性プライ
マーを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。
【0066】実施例8 実施例1で作成した電着塗膜に中塗り塗料を乾燥膜厚が
30μm になるように塗装し、次いで水性プライマーを
乾燥膜厚10μm になるようにスプレー塗装し、160
℃−30分間加熱をおこなって塗膜を形成した。更に、
実施例2と同様の方法で上塗り塗膜(シルバー)を作成
した。
【0067】比較例1 実施例1において水性プライマーを用いない以外は実施
例1と同様の方法で塗膜(ホワイト)を得た。
【0068】比較例2 実施例1において、N,N´−ヘキサメチレン−1,6
ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)を配合しない
水性プライマーを用いた以外は実施例1と同様の方法で
塗膜(ホワイト)を得た。
【0069】性能結果をまとめて表1に示した。
【0070】
【表1】
【0071】*1 鮮映性:写像性測定器(IMAGE
CLARITY METER:スガ試験機(株)製)
で測定。表中の数字はICM値で0〜100%の範囲の
値をとり、数値の大きい方が鮮映性(写像性)が良く、
ICM値が82以上であれば鮮映性が極めて優れている
ことを示す。
【0072】*2 耐チッピング性: 試験機器:Q−G−Rグラベロメーター(Qパネル
会社製品) 吹付けられる石:直径約15〜20m/mの砕石 吹付けられる石の容量:約50ml 吹付けエアー圧力:約2kg/cm2 試験時の温度:約20℃ 塗面への吹付角度:45℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、上記吹付条件で石を
試験片に発射せしめた後、その塗面状態および耐塩水噴
霧性を評価した。塗面状態は目視観察し下記の基準で評
価した。 ◎(良):上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。 ○(やや不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズがみられしかも電着塗膜の剥れが僅かに認められ
る。 △(不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃によるキズ
が多く認められ、しかも電着塗膜の剥れもかなり認めら
れる。 ×(著しく不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃によ
るキズが著しく多く認められしかも電着塗膜の剥れもか
なり多く認められる。
【0073】耐塩水噴霧性は試験片をJIS Z237
1によって1,000時間、塩水噴霧試験を行ない、次
いで塗面に粘着セロハンテープを貼着し、急激に剥離し
た後の被衝撃部からの腐蝕の広がり幅を下記の基準で目
視判定した。 ◎ 0〜1mm ○ 1〜5mm △ 5〜10mm × 10mm以上
【0074】*3 耐衝撃性:デュポン衝撃試験機を使
用して撃芯1/2インチ、加重500gの条件で落下さ
せ塗膜がワレを生じない高さ(cm)を測定した。
【0075】*4 耐湿性:50℃、95%RHの条件
で84時間試験した後の塗膜外観及びゴバン目テープ付
着性を調べた。
【0076】塗膜外観 ○ 異常がない。 △ ややフクレ、ハガレなどが認められる。 × 著しくフクレ、ハガレなどが認められる。
【0077】ゴバン目テープ法、JIS 5400に基
づいておこなった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/04 PHW 8620−4J 175/08 PHM 8620−4J 179/00 PLT 9285−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有ポリウレタンエマル
    ションにポリアジリジン化合物及び/又は金属キレート
    化合物を配合してなることを特徴とする耐チッピング用
    水性プライマー組成物。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基含有ポリウレタンエマル
    ションがポリイソシアネート、ポリオール及びジヒドロ
    キシ酸とのイソシアネート基含有プレポリマーを水の存
    在下で反応させて得られるポリウレタンエマルションで
    あることを特徴とする耐チッピング用水性プライマー組
    成物。
  3. 【請求項3】 素材表面に中塗り塗膜及び上塗り塗膜を
    順次形成させてなる塗膜において、素材と中塗り塗膜及
    び/又は中塗り塗膜と上塗り塗膜との間に請求項1又は
    2に記載の耐チッピング用水性プライマー組成物で形成
    した塗膜を含むことを特徴とする耐チッピング性塗膜。
JP3472093A 1993-01-27 1993-01-27 耐チッピング用水性プライマー組成物及びこれを用いた耐チッピング性塗膜 Pending JPH06220358A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6180181B1 (en) 1998-12-14 2001-01-30 Ppg Industries Ohio, Inc. Methods for forming composite coatings on substrates
KR100454111B1 (ko) * 1997-01-13 2005-01-15 주식회사 코오롱 이접착성 나일론 필름의 제조방법

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KR100454111B1 (ko) * 1997-01-13 2005-01-15 주식회사 코오롱 이접착성 나일론 필름의 제조방법
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