JPS61271062A - 塗膜の形成法 - Google Patents

塗膜の形成法

Info

Publication number
JPS61271062A
JPS61271062A JP11133985A JP11133985A JPS61271062A JP S61271062 A JPS61271062 A JP S61271062A JP 11133985 A JP11133985 A JP 11133985A JP 11133985 A JP11133985 A JP 11133985A JP S61271062 A JPS61271062 A JP S61271062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
coating
resin
coating film
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11133985A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Tatsuno
忠義 龍野
Ichiro Tabuchi
田淵 一郎
Komaji Matsui
駒治 松井
Mitsuo Wakimoto
光男 脇本
Seiji Kashiwada
清治 柏田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP11133985A priority Critical patent/JPS61271062A/ja
Publication of JPS61271062A publication Critical patent/JPS61271062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼板、特に自動車車体に耐チツピング性1防
食性および物理的性能などのすぐれた塗膜を形成する方
法に関する。
自動車産業分野では塗膜の耐久性の問題、特に衝撃剥離
による塗膜の耐食性低下ならびに鋼材の腐食の進行の問
題が重視されつつある。例えば1欧米の寒冷地域等では
冬季自動車道路の路面凍結を防止するために比較的粗粒
に粉砕した岩塩を多量に混入し次砂利を敷くことが多く
tこの種の道路を走行する自動車はその車体外面部にお
いて車輪で跳ね上げられ九岩石粒子や小石が塗膜面に衝
突し、その衝撃によシ塗膜が局部的に車体(鋼板)上か
ら全部剥離する衝撃剥離現象1いわゆる1チツピングを
起すことが屡々ある。この現象により電車体外面の被衝
撃部の金属面が露出し、すみやかに発錆すると共に腐蝕
が進行する1通常、チッピングによる塗膜の剥離は車体
底部および足まわシ部に多いが、フードおよびルーフに
まで発生し1約手年〜1年で局部的腐蝕がかなシ顕著に
なることが知られている。
とのチッピングならびにこれに基因する鋼材の腐食の進
行を防止するためt従来から車体の外部金属基体表面の
化成処理ならびに電着塗料〜中塗塗料および上塗塗料に
ついて各種の検討が加えられた1例えば、化成処理にお
いて、結晶形の異なる燐酸鉄系皮膜および燐酸亜鉛系皮
膜の使用が検討されたが、かかる化成処理によっては被
衝撃部における塗膜の付着性を充分に改善することは困
難である。また1電着塗料および上塗塗料についても該
塗料に含有されている樹脂および/または顔料について
種々検討されてきたが〜チッピングに耐え得る充分な付
着性改善効果を有するものは今まで見い出すに至ってい
ない。
また、中塗塗料中に無機箔状顔料を含有せしめへ中塗塗
膜層内のズリによる衝撃力の緩和および/または分散を
達成し、或いは中塗塗膜層内ま九は電着塗料塗面と中塗
塗膜との境界面でのみ局部的に剥離を起させるようにし
、かくして電着塗料塗膜の損傷を阻止し、この無キズの
電着塗料塗膜が防錆機能を確実に維持することをねらつ
九ものもあるが1本体の外面に加わる衝撃力は一定でな
く、かなシ大きい場合もあって、これらの方法では中塗
塗膜層内のズリによる緩和・分散能力以上の衝撃力が加
えられ九場合には、その衝撃力を中塗塗膜層のところで
阻止しきれず、被衝撃部が電着塗膜を含むすべての塗膜
に及ぼし塗膜全体が金属基体面よシ剥離し、その結果そ
の部位はすみやかに発錆し腐食が進行するという欠点が
ある。
そこで本発明者等は〜電着塗装−中塗塗装−上塗塗装か
らなる複合塗装系における上述の欠陥を解消し、仕上が
シ外観〜耐候性を耐化学性などを低下させることなく、
耐チツピング性、物理的性能および防食性などの改善さ
れ九複合塗膜の形成法について鋭意研究を重ね几、その
結果、中塗塗装に先立って電着塗面に引張シ破断強度伸
び率が大きく、強靭性も有している特殊な塗膜を予め形
成すること〜ならびに中塗塗料および上塗塗料の少なく
とも一方に、引張シ破断強度伸び率はあまシ大きくない
が硬質で強靭な塗膜を形成しうるものを採用することに
よって1上記目的を達成することができ1耐チツピング
性、物理的性能1防食性などが著しく改善された塗膜を
形成することは成功し九ものである。
しかして、本発明によれば、鋼材に電着塗料を塗装し、
次いでその塗面に引張シ破断強度伸び率が150%以上
で且つ破断点応力が20h15i以上である塗膜を形成
しうる有機溶剤系塗料を塗装し、しかる後−中塗塗料お
よび上m塗料を合計の硬化膜厚が少なくとも50μとな
るように塗装し、その際〜上記中塗塗料および上塗塗料
の少なくとも一方は引張シ破断強度伸び率が40%以下
で且つ破断点応力が500Kr/−以上である硬化塗膜
を形成しうるものであることを特徴とする塗膜の形成方
法が提供される。
本発明の特徴は、鋼材に電着塗料を中塗塗料および上塗
塗料をj@次塗装する工程においてt電着塗料を塗装後
−中塗塗料を塗装するに先立ってt引張シ破断強度伸び
率(以下、「伸び率」と略称することがある)が150
%以上で且つ破断点応力が20−/−以上である塗膜を
形成する有機溶剤系塗料(以下% (バリアーコート」
と略称することがある)を該電着塗面に塗装すること1
ならびに該バリアーアーコート塗面に、中塗塗料および
上塗塗料として、これら両塗料の少なくとも一方が伸び
率が40−以下で且つ破断点応力が5aab7−以上で
ある塗膜を形成しうるものを採用することにある。
すなわち1本発明における耐チツピング性向上のための
一塗膜の基本的構造は、塗膜内に岩塩粒子などによる衝
突エネルギーを吸収するための中間緩衝層を設けへしか
も塗膜表層部に該衝突エネルギーが集中することなくで
きるだけ分散するような物性の中塗塗膜・上塗塗膜系を
設は次ものである。具体的には−伸び率が大きく友わみ
性(弾力性)のすぐれ次塗膜(バリアーコート塗膜)を
中間層に設けて塗膜が衝撃エネルギーを吸収しやすくし
〜そして岩塩粒子などが衝突しても表層部にキズ1ワレ
などが発生しにくい靭性と衝突エネルギーを分散しやす
い硬度に調整した件定の伸び率および破断点応力を有す
る表層塗膜を形成するのである。その結果1本発明の方
法によシ形成される塗膜は〜岩塩粒子などが塗面に衝突
しても、その衝突エネルギーは塗膜表層部で分散するの
で1塗膜の単位面積め−It、、シに受ける衝突エネル
ギーが小さくなるとともに中間層に設けたバリアーコー
ト塗膜内に吸収されるため〜塗膜が衝撃剥離することが
なく、ワレ、キズなどの発生も殆んど認められず、鋼材
表面の露出も殆んど皆無となる。さらに、このように塗
膜の耐チッピング性が向上すると、鋼材の腐食1発錆な
どの問題も当然解消し−それに加えて本発明の方法によ
って形成される塗膜自体の防食性もバリアーコートを介
さないものと比べて著しく向上する。
さらに、本発明によシ形成される塗膜は1仕上が9外観
1耐候性、耐化学性などの特性も非常に優れている。
以下、本発明の塗装方法についてさらに具体的に説明す
る。
鋼材: 本発明の方法によって塗膜を形成しうる鋼材は〜導電性
被塗物であって〜電着塗装することが可能な金属表面を
有する素材であれば、その種類は何ら制限を受けない。
例えば、鉄、銅、アルミニウム、スズ、亜鉛など、なら
びにこれらの金属を含む合金、およびこれらの金属〜合
金のメッキもしくは蒸着製品などの素材があげられ、具
体的にはこれらの素材を用いてなる乗用車、トラックー
サファリーカー、オートパイなどの車体、部品および電
気製品、建材などがある。該鋼材は電着塗料を塗装する
に先立って〜あらかじめリン酸塩もしくはクロム酸塩な
どで化成処理しておくことが好ましい。
電着塗料: 上記鋼材に塗装する次めの電着塗料は、それ自体既知の
カチオン型およびアニオン型電着塗料のいずれでも使用
できる。
まず−カチオン型電着脆料には1塩基性アミノ基をもつ
樹脂もしくはオニウム塩樹脂をベースにし、酸で中和、
水溶性化(水分散化)してなる陰極析出型の熱硬化性電
着塗料が包含され1これは上記鋼材(被塗物)を陰極に
して塗装される。
塩基性アミン基をもつ樹脂としては1例えば■ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、エポキシ基(ま次はグリシジル
基)含有アクリル樹脂−アルキレングリコールのグリシ
ジルエーテルへエポキシ化ポリブタジェン、ノゲラツク
フェノール樹脂のエポキシ化物などのエポキシ基含有樹
脂のエポキシ基(オキシ2ン環)へのアミン付加;■塩
基性アミノ基をもつ不飽和化合物(例えば、N、N−ツ
メチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ノエチル
アミノエチルアクリレート、N−ビニルピラゾールなど
)を単量体として用いる重置;■第3級アミノ基含有グ
リコール(例えば、N−メチルジェタノールアミン)を
グリコールの一成分とするグリコール成分とポリインシ
アネート化合物との反応;■酸無水物とソアミンとの反
応によるイミノアミンの生成反応による樹脂へのアミン
基の導入−などンこよって得られる塩基価が一般に約2
0〜約200の範囲の樹脂が適している。
上記■の反応に使用しうるアミンとしては1脂肪族、脂
環族もしくは芳香−脂肪族の第1級アミン、第2級アミ
ン及び第5級アミン塩などがあげられる。また該アミン
に代シて第2級スルフィド塩及び第5級ホスフィン塩な
ども使用してオニウム塩とすることもできる。
そして、上記塩基性アミノ基をもつ樹脂もしくはオニウ
ム塩を中和し、水溶性化(水分散)する九めの中和剤と
しては、例えば1酢酸−ヒドロキシル酢酸1プロピオン
酸を酪酸−乳酸1グリシンなどの有機酸;硫酸1塩酸、
リン酸等の無機酸が使用できる。中和剤の上記樹脂に対
する配合量は、上記樹脂の塩基価(一般に約20〜約2
00の範囲)を基準にして中和当量の約CL1〜約14
倍量の範囲が適当である。
また、カチオン型電着塗膜を加熱硬化性にするために配
合される架橋剤としては、ブロック化したポリイソシア
ネート化合物を用いるのが一般的であり、これによシ、
形成された塗膜を加熱(通常1約140℃以上)すると
ブロック剤が解離して、インシアネート基が再這し翫上
記の如きカチオン性樹脂中に存在しりろ水酸基々どの活
性水素含有官能基と架橋反応し硬化する。さらにヘカチ
オン型電着塗料には1顔料(着色顔料、体質顔料、防錆
顔料など。顔料の配合量は樹脂固形分100重量部あた
940重量部未満とすることができる)1親水性溶剤、
水、添加剤などを必要に応じて配合し、固形分濃度を約
5〜約40重量%となるように脱イオン水などで希釈し
%PHを5.5〜aOの範囲内に調整する。このように
して調製されたカチオン型電着塗料を用いてのカチオン
電着塗装は、通常、浴温15〜55℃1負荷電圧100
〜400vの条件で被塗物を陰極として行なうことがで
きる。電着塗装膜厚は特に制限されないが、一般的には
、硬化塗膜に基いて10〜40μの範囲が好ましい*”
!fcS塗膜の焼付硬化温度は一般に100〜200℃
の範囲が適している。
他方、アニオン型電着塗料は、主としてカルざキシル基
をもつ樹脂をペースとし〜塩基性化合物で中和を水溶性
化(水分散化)してなる陽極析出型の電着塗料であって
1上記鋼材(被塗物)を陽極として塗装される。
カルボキシル基をもつ樹脂には、例えば■乾性油(あま
に油、脱水ひまし油、桐油など)に無水マレイン酸を付
加して得られるマレイン化油樹脂;■ポリブタジェン(
1,2型、1.4型など)に無水マレイン酸を付加して
得られるマレイン化ポリブタツエン;■エポキシ樹脂の
不飽和脂肪酸エステルに無水マレイン酸を付加して得ら
れる樹脂;■高分子量多価アルコール(分子量約100
0以上のもので〜エポキシ樹脂の部分エステルおよびス
チレン/アリルアルコール共重合体なども含まれる)に
多塩基酸(無水トリメリット酸、マレイン化脂肪酸、マ
レイン化油など)を付加して得られる樹脂;■カルざキ
シル基含有ポリエステル樹脂(脂肪酸変性したものも含
む);■カルボキシル基含有アクリル樹脂;■グリシジ
ル基もしくは水酸基を含有する重合性不飽和モノマーと
不飽和脂肪酸との反応生成物を用いて形成された重合体
もしくは共重合体に無水マレイン酸などを付加せしめて
得られる樹脂;などがあげられ、カルボキシル基の含有
量が酸価に基いて一般に約50〜約200の範囲のもの
が適している。そして、これらカルメキシル基含有樹脂
におけるカルボキシル基を中和し1上記樹脂を水溶性化
(水分散化)するために用いうる中和剤としては、例え
ばtモノエタノールアミン1ノエタノールアミンtジメ
チルアミノエタノール、などのアルカノールアミン:ソ
エチルアミンヘ トリエチルアミンなどのアルキルアミ
ン;水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アル
カリなどが使用できる。これら中和剤の使用量は、上記
樹脂の酸価に対する理論中和当量の約11〜約1.0倍
当量(好ましくはα4〜α8倍当量)の範囲が適当であ
る。
また−上記樹脂を加熱硬化性にするための架橋剤として
は、ヘキサキスメトキシメチルメラミン1ブトキシ化メ
チルメラミン1エトキシ化メチルメラミンなどの低分子
量メラミン樹脂を必要に応じて使用することができる。
さらに、アニオン型電着塗料には1顔料(着色顔料、体
質顔料、防錆顔料々ど、顔料の配合量は樹脂固形分10
0重量部あたシ40重量部未満とすることができる)、
親水性溶剤〜水−添加剤などを必要に応じて配合し)固
形分濃度を約5〜約40重量%に脱イオン水などで調整
し%P!H7〜9の範囲に保ってアニオン電着塗装に供
することができる。アニオン電着塗装は常法に従って行
なうことができ、例えば、浴m15〜55℃、負荷電圧
100〜550vの条件で、被塗物を陽極として実施す
ることができる。塗装膜厚は特に制限されないが1通常
へ硬化塗膜に基いて10〜40μの範囲とするのが好ま
しい。
アニオン電着塗膜は原則として100〜200℃1好ま
しくは140〜200℃の範囲に加熱して硬化せしめら
れるが、空気乾燥性の不飽和脂肪酸で変性した樹脂を用
いた場合には室温で乾燥させることもできる。
バリアーコート: バリアーコートは、衝撃エネルギーを吸収する中間緩衝
層として、上記電着塗膜上に塗装される塗料であって1
本発明では殊に〜伸び率が150チ以上で且つ破断点応
力が20Kr/c!I以上の物性の塗膜を形成する有機
溶剤系の塗料を使用する。
バリアーコート用の塗料は、ビヒクル成分と有機溶剤を
主成分とし、これにさらに必要に応じて1粘性付与剤1
防食顔料を除く顔料(例えば、着色顔料、体質顔料など
)、などを適宜配合してなる有機溶剤を溶媒又は分散媒
とする被覆用組成物である。
上記バリアーコートに用いうるビヒクル成分は1上記電
着塗膜及び後述の中塗塗膜に対する付着性にすぐれ、且
つ伸び率及び破断点応力が上記範囲にある熱可塑性また
は熱硬化性樹脂でおることができ、具体的には次のもの
を例示することができる。
■ 酢酸ヒニルーエ?l/y共重e体:酢酸ビニル約5
〜約70重量%1好ましくは15〜50重itsとエチ
レン約95〜約50重量%、好ましくは85〜50重量
%とを通常の方法で共重合せしめることによって得られ
る酢酸ビニル−エチレン共重合体が包含され、その数平
均分子量は約5000〜約5oaoooの範囲にあるこ
とが好ましい。
■ 線状飽和ポリエステル樹脂: 1分子中に2個のカルボキシル基を有し且つ重合性不飽
和結合を含まない飽和二塩基酸と重合性不飽和結合を含
まない二価アルコールとを通常の方法で重縮合反応させ
ることによシ得られる実質的に分枝構造を含まない線状
の熱可塑性ポリエステル樹脂が包含される。該二塩基酸
としてはt例えばコハク酸〜グルタル酸°、アソビン酸
、ピメリン酸1コルク酸tアゼ2イン醒1ブラシリン酸
1タブシン酸などの炭素原子数4〜34個の脂肪族系飽
和二塩基酸を用いることが好ましく、これらの二塩基酸
と組合わせて芳香族もしくは脂環族系二塩基酸1劇えば
無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸〜ヘキサヒド
ロ無水フタル酸などを併用することもできる。一方、二
価アルコールとしては1例えばエチレングリコール、ソ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1.4
−ブチレングリコール、1.6−ヘキサンソオール11
.5−ペンタンソオール、プロピレングリコールなどの
直鎖状脂肪族系アルコールが特に好ましく使用され、さ
らに必要に応じて、2.5−プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール11.2−ブチレングリコールな
ども使用できる。
該ポリエステル樹脂は一般にIG、000〜10Q、O
OOの範囲の数平均分子量を有することが好ま17<、
ま次1がラス転移温度は10℃以下であることが適して
いる。
■ 熱可塑性ポリウレタンエラストマー:両末端に水酸
基をもつ分子量が約500〜約4000の範囲にあるジ
オール化合物にジイソシアネート化合物を反応させるこ
とによってジオール化合物の鎖長を2〜50倍に延長し
て得られる樹脂が包含される。該ジオール化合物として
は1例えば上記■において記載した二塩基酸と二価アル
コールとのOH末端エステル化物;ボリグロピレングリ
コール;トリオール(例えば、グリセリン−ヘキサント
リオール、トリメチロールグロノ臂ンなど)にプロピレ
ンオキサイ1を付加重合させたもの;エチレンオキサイ
ドとグロピレンオキサイドとの共重合物;ポリエチレン
グリコール1ポリテトラメチレングリコールなどがあげ
られ、一方1該ジイソシアネート化合物としては例えば
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンツインシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンヅインシアネート、リソンソインシアネート、トリメ
チルへキテメチレンジイソシアネ)s4−4’−メチレ
ンビス(シクロヘキシルイノシアネー))%1−5−(
インシアナートメチル)シクロヘキサン、インホロンツ
インシアネート〜 トリメチルへキサメチレンジイソシ
アネートなどが好適に用いられる。
■ ポリブタツエン含有架橋硬化性樹脂組成物ニアミノ
基、水酸基およびカルボキシル基から選ばれる官能基が
両末端に導入された数平均分子量が1cL000〜1.
00Q、000の範囲のポリブタジェンまたはアクリロ
ニトリルの含量が約1〜約50重量%で且つ該平均分子
量が1へ000〜1.00へ000の範囲のブタツエン
−アクリロニトリル共重合体と〜架橋剤としてのエポキ
シ樹脂1ウレタン樹脂1ポリエステル樹脂及びメラミン
樹脂から選ばれる少なくとも19の樹脂との混合物から
なる架橋硬化性樹脂組成物が包含される。該混合物にお
ける上記ポリブタツエンまたはブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体と架橋剤との混合割合は厳密に制限され
るものではないが、一般に〜前者100重量部あたシ後
者の架橋剤を約10〜約60重量部の範囲で用いるのが
適している。上記混合物は架橋剤の種類によって常温で
または加熱によって架橋反応が生じ硬化する。しかして
、上記樹脂組成物を用いてバリアーコートを調製する場
合1ポリブタツエンもしくはその共重合体の分子量)架
橋剤の[類と配合量などを適宜選択することによって前
記特性値を持つバリアーコート塗膜が容易に形成できる
■ 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物:上記■において
例示した如き脂肪族二塩基酸を主成分とする酸成分と上
記■において例示した如き直鎖状二価アルコールおよび
少量の5価もしくは4価アルコール(例えばグリセリン
〜トリメチロールエタン〜にンタエリスリトールカラな
るアルコール成分とのエステル化によって得られる比較
的低分子量(分子i:約500〜約IG、000)のポ
リエステルの鎖長をt上記■において例示し友如きジイ
ソシアネート化合物と反応せしめて2〜50倍に延長し
てなるウレタン変性ポリエステル樹脂とブロックポリイ
ンシアネート化合物との混合物からなるものが包含され
る。該ウレタン変性ポリエステル樹脂は一般に水酸基価
が約20〜100の範囲にあるのが適している。iた1
ブロツクポリイソシアネ一ト化合物は前記■において例
示し比如きジイソシアネート化合物にメタノール、フェ
ノ−□ル、カテコールなどの水酸基を含有するブロック
剤(活性水素化合物)を付加させたものであることがで
きる。該組成物は1該ブロックポリイソシアネート化合
物のブロック剤の解離湿度以上の温度(通常約100℃
以上)に加熱すると一ソイソシアネート化合物が再生し
てウレタン変性ポリエステル樹脂と架橋反応を起し硬化
する。硬化被膜の伸び率および破断点応力の調整はポリ
エステル樹脂の組成、鎖長、水酸基含有量(すなわち水
酸基価)、ブロックポリインシアネート化合物の配合量
などによって任意に行ないうる。
■ スチレン−!タジエン系共重合体:ステレン1〜8
0重量%−好ましくは10〜40重量%とブタノエフ9
9〜20重量%−好ましくは90〜60重量%との共重
合によ、って得られる共重合体;またはスチレンおよび
ブタジェンにさらにビニルピリソンなどをスチレンとブ
タジェンの合計量に基いて約1〜20重量%共重合させ
ることにより得られる共重合体があげられる。
これらの共重合体は一般に約IQ、000〜son、o
ooの範囲の数平均分子量を有しているのが好適である
■ ポリブタジェン: シス−1,4−ポリブタツエンを主成分とし、さらに場
合によシトランス−1、44合一?ビニル結合などを含
有しうる樹脂であり、その数平均分子量は約1o、oo
o〜son、oooの範囲にあることが適当である。
■ アクリロニトリル−ブタゲニン共重合体:アクリロ
ニトリル10〜55重量%、好ましくは10〜40重量
%とブタツエン90〜45重量%を好ましくは90〜8
0重量%の共重合によって得られる共重合体でるシ1さ
らに必要に応じて1第5成分としてスチレン1アクリル
酸1メタクリル酸およびビニルピリソンなどを7クリロ
ニトリルおよびブタジェンの合計量を基準にして[15
〜35重量%共重合させて付着性を向上させ几共重合体
も包含される。これらの共重合体は好ましくは111,
000〜500,000の範囲の数平均分子量を有する
ことができる。
■ ブチルゴム: インブチレンと少量(共重合体の重量を基準にして通常
は1〜10重量%)のインプレンとの共重合体で〜数平
均分子量が1G、000〜s o o、o o oの範
囲にあるものが好ましい。
0 アクリル系樹脂ニ アクリル酸エステルおよび(または)メタクリル酸エス
テルを主成分とし、さらに必要に応じてアクリル酸tメ
タクリル酸、ヒト@aキシヱチルアクリレート1 ヒド
ロキシグロピルメタクリレートなどの官能性モノマーお
よび(または)その他の重合性不飽和モノマーからなる
ビニルモノマー成分を重合することによって得らhるも
のが包含される。上記アクリル酸エステルとしては〜例
えばエチルアクリレート、プロピルアクリレート1n−
ブチルアクリレート、1so−ブチルアクリレート、5
−ペンチルアクリレートtヘキシルアクリレート、2−
へブチルアクリレート−オクチルアクリレート、2−オ
クチルアクリレート、ノニルアクリレート、ラウリルア
クリレート、2−エチルへキシルアクリレート、2−エ
チルブチルアクリレートなどのアクリル酸の01〜m、
アルキルエステルが特に好適であシ、メタクリル酸エス
テルとしてはt例えばペンチルメタクリレート、へ、キ
シルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレー
ト、デシルメタクリレートtラウリルメタクリレートt
ステアリルメタクリレートなどのメタクリル酸のC&、
〜、8アルキルエステルが特に好ましい。ここに例示し
九これらのアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルから誘導される単独重合体の静的ガラス転移温度は
いずれも0℃であって〜これらのモノマーから選ばれる
1種もしくは2種以上のアクリル酸エステルおよびメタ
クリル酸エステルは上記アクリル系樹脂を形成するため
のモノマーとして好適である。該アクリル系樹脂は通常
s、 o o o〜1,000,000の範囲の数平均
分子量をもつことができる。
0 さらに、上記■〜[相]に例示したものの他〜クロ
ロプレンゴム、クロルスルホン化ホリエチレン、アルキ
ルシバライド(例えば、二塩化エチレンに塩化エチレン
フォルマール)二塩化プロピレンなど)と多硫化ソーダ
との反応生成物、ケイ素ゴム(例えば、ジメチルケイ素
ゴム、メチルフェニルケイ素コ1ム1メチルビニルケイ
素ゴム、フッ化アルキルメチルケイ素ゴム、シアノアル
キルケイ素ゴムなト)、エチレン−プロピレンゴムSf
ロビレンオキサイドゴム1エポキシ樹脂−ポリアミド系
組成物などがあげられる。
本発明で用いるビヒクル成分としては上記■〜気例示し
たものの中から選ばれる1種もしくは2種以上があげら
れtこのうち特に上記■〜■およびOから選ばれたもの
を使用することが特に好ましい、しかしながらt上記に
例示されていないものでおっても1前記の性能ならびに
特性値を有する塗膜を与える有機溶剤系樹脂であれば同
様に使用しうろことを理解すべきである。
該ビヒクル成分は有機溶剤に溶解または分散せしめた状
態で電着塗面に塗装される。該有機溶剤としては1例え
ば炭化水素系(脂肪族、芳香族〜脂環族など)、アルコ
ール系、エステル系、ケトン系、エーテル系などから選
ばれる上記ビヒクル成分を溶解または分散しうる任意の
溶剤を使用することができる。
前述のビヒクル成分と上記有機溶剤から基本的になるバ
リアーコートによって形成される塗膜は1伸び率(+2
0℃、引張速度20■/分)が150%以上、好ましく
は180〜1500チ、さらに好ましくは200〜85
0%の範囲にあり)しかも破断点応力(+20℃、引張
速度20麺/分)が20麺/−以上、好ましくは60〜
700〜/i、さらに好ましくは40〜500〜/−の
範囲の特性値を有していることが重要である。なぜなら
ばt伸び率が150%よりも小さくなるとヘチツピング
時の衝撃エネルギーを十分に吸収できず、他方1破断点
応力が20に/−よシ小さくなると1チッピング時の小
石などの衝撃によってバリアーコート塗膜が損傷を受け
やすく電着塗膜が衝撃剥離しやすくなるからである。
なお、本明細書におけるバリアーコート塗膜の伸び率お
よび破断点応力の値は〜恒温槽付万能引張試験機(高滓
製作所オートグラフS−D型)を用い1長さ2(1+s
+の試料につき、+20℃において引張速度20■/分
で測定したときの値であυ、これらの測定に使用g’l
試料は、該バリアーコートを形成塗膜にもとすいて60
μの膜厚になるようにブリキ板に塗装し、120℃で5
0分焼付けたのちへ水銀アマルガム法によシ単離し次も
のである。
本発明では、上記ビヒクル成分が上記範囲内の伸び率及
び破断点応力を有していれば−それ自体でバリアーコー
トに使用できるが、上記範囲から逸脱している場合ある
いは範囲内であっても伸び率及び/または破断点応力を
微調整したい場合などにおいて1必要に応じて粘性付与
剤を配合することができる。該粘性付与剤としては、上
記ビヒクルとの相溶性が良好な樹脂1例えば10ソン一
石油樹脂(クマロン樹脂)、エステルガム1低分子量脂
肪族エポキシ樹脂、低分子i脂肪族ビスフェノールタイ
プエポキシ樹脂、ポリオキシテトラメチレングリコール
などがあげられ1これらの配合量は上記ビヒクル100
重量部めたシ1〜50重量部の範囲が好ましい、また1
本発明によるバリアーコートには、さらに必要に応じて
、着色顔料(例えば、チタン白、カー?ンプ2ツクなど
)体質顔料(例えば、アスベスト、タルク、クレーなど
)、可塑剤(例えば1ジオクチル、フタレート。
トリクレジルホスフェート、セパシン酸ツブチルなど)
1タレ止メ剤(例えば1アルミニウムステアレート、シ
リカグルなど)を通常使われている適宜量で配合するこ
ともできる。
さらに、上記バリアーコートによって形成される塗膜は
、電着1曖及び後述する中塗塗膜との付着性に優れてい
ることも重要なファクターでおり、それぞれの塗膜に対
する付着力は少なくとも25に/−以上であることが望
ましい、ここで付着力は、電着塗面に塗装したバリアー
コート塗面もしくはさらに中塗塗装した塗面にアタッチ
メントを固着しt抗張力測定装置で該アタッチメントを
剥離するのに袂したエネルギー(T4/d)である。
すなわち1各塗料を所定の条件で塗装し1硬化させ九後
1バリアーコート塗面および中塗塗面に1該塗面との接
触面が直径5mの円形であるアタッチメントをエポキシ
衝脂系二液形接着剤で固着し1次いで1該アタツチメン
トを、シミツノ9一式抗張力測定装gL(出島製作所製
)で、20℃において、引つ張シ速度50./分で各塗
膜から剥離するのに要する動力を測定した。
該バリアーコート塗膜における上記特性値の調節は主と
してビヒクル成分の種類を組成などの選択によって行な
われるが、さ°らに粘性付与剤の添加、顔料の配合など
によっても可能である。
本発明においてtバリアーコートは、前記電着塗膜を加
熱硬化した後もしくは未硬化の状態のいずれかで、望ま
しくは予め硬化させた後に塗装することができる。その
塗装方法は特に限定されず、例えばスプレー塗装、ハケ
塗膜、浸漬塗装置静電塗装などを用いることができ、ま
九塗装膜厚は形成塗膜にもとすいて1〜20μ〜特に5
〜10μとするのが好ましい。
バリアーコート塗膜面に中塗υ塗料を塗装するにあたり
、該バリアーコートはあらかじめ焼付けておくことが好
ましいが、焼付けることなくウェットオンウェットで中
塗シ塗料を塗装してもさしつかえない、焼付温度は一般
に80〜160℃1時に80〜140℃の範囲が適して
いる。
中塗塗料: 上記バリアーコート塗面に塗装される中塗塗料としては
、付着性1平滑性、鮮映性1耐オーバーペイク性〜耐候
性などにすぐれたそれ自体既知の中塗塗料が使用できる
。具体的には、油長が50チ以下の短油もしくは超短油
アルキド樹脂またはオイルフリーポリエステル樹脂とア
ミノ樹脂とをビヒクル主成分とする熱硬化性中塗塗料が
あげられる。これらのアルキド樹脂およびポリエステル
樹脂はt水酸基価60〜140および酸価5〜20でt
しかも変性油として不飽和油(もしくは不飽和脂肪酸)
を用いたものが好ましく%またtアミノ樹脂は、アルキ
ル(好ましくは炭素数1〜5個のもの)エーテル化した
メラミン樹脂へ尿素樹脂1ベンゾグアナミン樹脂などが
適している。
これら両樹脂の配合比は固形分重量に基いてアルキド樹
脂および(または)オイルフリーポリエステル樹脂65
〜85%、特に70〜80%、アミノ樹脂55〜15チ
、特に50〜20チであることが好ましい、さらに〜上
記アミノ樹脂の少なくとも一部をポリイソシアネート化
合物やブロック化ポリインシアネート化合物に代えるこ
とができる。
ま−fc1該中塗塗料の形態は、有機溶液型が最も好ま
しいが、上記ビヒクル成分を用いた非水分散、波型、ハ
イソリッド型、水溶液型、水分散液型−粉体型などでお
ってもさしつかえない。さらに、該中塗塗料には一体質
顔料1着色顔料1その他の塗料用添加剤などを必要に応
じて配合することができる。
本発明においてt上記バリアーコート塗膜面への中塗塗
料の塗装は1前記バリアーコートと同様な方法で行なう
ことができ1塗装膜厚は硬化後の塗膜に基いて10〜5
0μの範囲とするのが好ましく、塗膜の硬化温度はビヒ
クル成分によって異なシ、加熱硬化する場合は80〜1
70℃、特に120〜150℃の範囲の温度で加熱する
ことが好ましい。
上塗塗料: 前記中塗塗面に塗装される上塗塗料は1被塗物に美粧性
を付与するものである。具体的には%壮上υ外観(鮮映
性1平滑性1光沢など)1耐候性(光沢保持特性、保色
性、耐白亜化性など)、耐薬品性1耐水性、耐湿性、硬
化性などのすぐれた塗膜を形成するそれ自体既知の塗料
が使用でき、例えば−アミノ−アクリル系樹脂1アミノ
−アルキド系樹脂、アミノ−ポリエステル系樹脂などを
ビヒクル主成分とする塗料があげられる。これらの塗料
の形態は特に制限されずt有機溶液温〜非水分散液型、
水溶(分散)成型1粉体型tハイソリッド型など任意の
形態のものを使用できる。塗膜の乾燥または硬化は1常
温乾燥1加熱乾燥1活性エネルギー線照射などによって
行なわれる。
(または)着色顔料を配合したエナメル塗料と1これら
の顔料を全くもしくは殆ど含まないクリヤー塗料のいず
れのタイプのものであってもよい。
そして、これらの塗料を用いて上塗塗膜を形成する方法
として、例えば次の方法があげられる:■メタリック顔
料および必要に応じて着色顔料を配合してなるメタリッ
ク塗料、!!次は着色顔料を配合してなるソリッドカラ
ー塗料を塗装し、加熱硬化する方法(1コ一ト1ベーク
方式によるメタリックま九はソリッドカラー仕上げ)。
■メタリック塗料ま九はソリッドカラー塗料を塗装し、
加熱硬化し友後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再度加
熱硬化する方法(2コート2べ一り方式によるメタリッ
クま九はソリッドカラー仕上げ)。
■メタリック塗料ま次はソリッドカラー塗料を塗装し、
続いてクリヤー塗料を塗装し九後1加熱して該両塗膜を
同時に硬化する方法(2コ一ト1ベーク方式によるメタ
リックま九はソリッドカラー仕上げ)。
これらの上塗り塗料は、スプレー塗装、静電塗装などで
塗装することが好ましい、″*fcs塗装膜厚は、乾燥
塗膜に基いて、上記■では25〜40μの範囲、上記■
および■では1メタリツク塗料ならびにソリッドカラー
塗料は10〜50μの範囲、クリヤー塗料は25〜50
の範囲がそれぞれ好ましい、硬化条件はビヒクル成分に
よって任意に採択できるが1一般には80〜170℃、
特に120〜150℃で10〜40分間加熱するのが好
ましい。
本発明の方法に従いバリアーコート塗膜面上に形成せし
められる中塗塗膜および上塗塗膜は、両塗膜の合計の厚
さが硬化塗膜に基いて一般に30μ以上、好ましくは4
0〜iooμ、さらに好ましくは45〜85μの範囲に
なるようにするのが望ましく、その際の中塗塗膜と上塗
塗膜の厚さの比率は、通常、中塗塗膜が20〜60%、
好ましくは25〜45%1上塗塗膜が80〜40チ、好
ましくは75〜55%の範囲にあるのが好都合である。
中塗塗膜と上塗塗膜の合計膜厚が30μより小さくなる
と、一般に仕上がり外観が低下し、耐チッピング性の顕
著な改良が望めない可能性がある。
また、中塗塗膜と上塗塗膜の少なくとも一方は、硬化後
において、伸び率が40チ以下、好ましくは5〜30チ
、さらに好ましくは5〜20チの範囲にあり、しかも破
断点応力が300 kg/cII以上、好ましくは35
0〜1ooo檀/d、さらに好ましくは450〜900
kg/crIの範囲にあることが重要であり、伸び率が
40チより大きくなると、て不十分であり、また破断点
応力が300 kl/、/dより小さくなると耐チッピ
ング性の十分向上が望めない。本発明においては、特に
、中塗塗膜および上塗塗膜の両方がともに上記伸び率お
よび破断点応力の範囲内にあるのが好適である。
中塗塗膜および上塗塗膜の伸び率及び破断点応力の測定
は、前記バリアーコート塗装におけると同様にして行な
える。
前記中塗塗料および上塗塗料を用いて形成される中塗塗
膜および上塗塗膜の伸び率および破断点応力を調整する
方法として、例えば、ビヒクル成分がポリエステル樹脂
、アルキド樹脂からなる中塗塗料および/または上塗塗
料を用いる場合には、該樹脂の原料成分である多塩基酸
としてフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸またはこれらの無水物などのような芳香族系の
ものを使用する、ことにより、ビヒクル成分に硬さと強
靭性をもたせる方法;ビヒクル成分がアクリル系樹脂か
らなる中塗塗料および/または上塗塗料を用いる場合に
は、該アクリル系樹脂としてガラス転移温度の高いもの
を選ぶ方法等が挙げられる。
また、ビヒクル成分として、分手景が比較的大きく且つ
架橋性官能基含量の多い樹脂を使用し、さらに触媒(内
部または外部触媒)の量、種類および/または架橋剤(
もしくは硬化剤)の種類、量等を適当にコントルールす
ることにより、該ビヒクル成分を用いて形成される塗膜
の三次元架橋密度、すなわち伸び率および破断点応力等
の物性を調節することも可能である。
しかし、いずれにしても用いる中塗塗料および上塗塗料
によって形成される塗膜の正確な物性は、これら塗料の
少量を用いて実際に塗膜サンプルを形成し、前述の方法
で伸び率および破断点応力を測定することによって知る
ことができ、これによって本発明の方法に適合する塗料
を選択することができる。
以上述べた本発明の方法に従い、鋼板に電着塗装−バリ
アーコート塗装−中塗塗装−上塗塗装によって形成した
塗膜の性能は、バリアーコート塗装を省略して形成した
塗膜に比べて、仕上り外観(例えば、平滑性、光沢、鮮
映性など)、耐水性、耐候性麦どけ少なくとも同等であ
るが、耐チッピング性、防食性、物理的性質などが著し
く改良されるという特徴がある。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
(1)鋼材: ボン°プライト$3030 (日本バーカーライジング
(株)製、リン酸亜鉛系金属表面処理剤)で化成処理し
た鋼板(大きさ300 X 90 X O,8tm )
 。
(2)電着塗料: に)カチオン型電着塗料:ニレクロン+9200(関西
ペイント(株)製、エポキシポリアミド系カチオン型電
着塗料、グレー色)。
(ロ)アニオン型電着塗料:ニレクロン+7200(関
西ペイント(株)製、ポリブタジェン系アニオン型電着
塗料)。
(3)バリアーコート: (至)酢酸ビニル−エチレン共重合体(数平均分子量:
約to、000.伸び率ニア00チ、破断意志カニ 1
2 okg/d)の有機溶剤〔トルエン〕溶液。
(ト)バイロン30p(東洋紡績(株)製、熱可塑性高
分子量線状飽和ポリエステル樹脂;伸び率=800チ、
破断意志カニ 40kg/c!I、数平均分子量:約1
8000〜20000)の有機溶剤〔トルエン/メチル
エチルケトン(8/2):l溶液。
(0エラストランE390(日本エラストラン(株)製
、熱可塑性ポリウレタンエラス)−r−1伸び率:50
0%、破断意志カニ 42 o′Kg/crI)の有機
溶剤(テトラヒドロ7ラン)溶液。
(p)HYCARCTBN  1300X13(宇部興
産(株)製、カルボキシル基含有ブタジェン−アクリロ
ニトリル系共重合体)とエピコー)828 (シェル化
学(株)製、エポキシ樹脂)との混合系(形成塗膜の破
断点応力=5oゆ/cd。
伸び率=400チ)。
(イ)熱硬化性ポリエステル樹脂組成物アジピン酸、1
.6−ヘキサンジオールおよびトリメチロールプロパン
からなる低分子量ポリエステル(分子量約800)にヘ
キサメチレンジイソシアネートを反応させたウレタン変
性ポリエステル樹脂(水酸基価:約80、分子量:約5
ooo)に、ヘキサメチレンジインシアネートをフェノ
ールでブロックし丸しブロックイソシアネート化合物を
加えてなる組成物(形成塗膜の破断点応カニ約300 
kl/ C11z伸び率:約250%)。
(ト)アクリル系樹脂 エチルアクリレートおよびヘキシルアクリレートと少量
のアクリル酸およびヒドロキシエチルアクリレートとの
共重合体(数平均分子量:約25000)の有機溶剤(
トルエン/キシレン)溶液(形成塗膜の破断黒芯カニ 
100に9/cd、伸び率:600%)。
(0熱硬化ポリエステル樹脂組成物 短油ポリエステル樹脂(油長: 20 %、水酸基価二
80、酸価:10)とブタノール変性メチル化メラミン
樹脂とからまる組成物の有機溶剤(トルエン)溶液(形
成塗膜の破断黒芯カニ1oob/d、伸び率=100チ
)。
@ 熱硬化ポリエステル樹脂 短油性ポリエステル樹脂(油長:20、水酸基価: 1
20、酸価:15)とブタノール変性メラミン樹脂とか
らなる組成物の有機溶剤(トルエン)溶液(形成塗膜の
破断黒芯カニ 15 kg/cri、伸び率:25(1
)。
(4)中塗塗料: に)短油性アルキド樹脂系塗料 多塩基酸成分として無水フタル酸、テレフタル酸を主に
用いた大豆油変性アルキド樹脂(油長:15・慢、水酸
基価:80、酸価:15)75重量%とブチルエーテル
化メチルメラミン樹脂25重量S<固形分比)とからな
るビヒクル成分100重量部あたシ、顔料(チタン白、
バリタ)を100重量部配合してなる中塗塗料(形成塗
膜の破断黒芯カニ 450 kg/d、伸び率=20チ
)。
(ロ)オイルフリーアルキド樹脂系塗料多塩基酸成分と
して無水7タル酸、無水トリメリット酸を主に用いたオ
イルフリーアルキド樹脂(水酸基価=80、酸価:10
)70重量%とブチルエーテル化メチルメラミン樹脂3
0重量%とからなるビヒクル成分100重量部あたり顔
料(チタン白、バリタ)を100重量部配合してなる中
塗塗料(形成塗膜の破断黒芯カニ s o o*/cr
ls伸び率=lO%)。
(5)上塗塗料: (ロ)アクリル樹脂系粉体塗料 グリシジルメタクリレートを30重量%含有するアクリ
ル系樹脂(数平均分子量:約25000、ガラス転移温
度=75℃)100重量部あたシ、ドデカンニ酸20重
量部、チタン白顔料30重量部および塗面調整剤(モダ
フロー)1部を配合してなるソリッドカラー仕上げ用粉
体塗料(形成塗膜の破断黒芯カニ 75 o’q/cd
、伸び率二8%)。
(ロ)アクリル樹脂系メタリック塗料 メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブ
チルメタクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレ
ートからまる共重合体(数平均分子量:約30.000
、水酸基価:100)75重量%とブチル化メラミン樹
脂25重量%とからなるビヒクル成分にアルミニウム粉
末ペーストを添加してなる有機溶液型メタリック塗料(
形成塗膜の破断黒芯カニ 450klF/cII、伸び
率:5%)。
0 アクリル樹脂系クリヤー塗料 エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ス
チレンおよびヒドロキシエチルアクリレートからなる共
重合体(数平均分子量:約15,000、水酸基価:1
OO)70重量%とブチル化メラミン樹脂30重量%と
を主成分とする有機溶液型クリヤー塗料(形成塗膜の破
断黒芯カニ450に9/d1伸び率=8チ)。
!、実施例、比較例 上記!、で調製した試料を用いて鋼材に電着塗料、バリ
アーコート、中塗シ塗料および上塗シ塗料を後記の第1
表に示す工程で塗装した。
第1表において、 カチオン電着塗装条件:浴固形分濃度19重量%、浴温
度28℃、pH6,5、負荷電圧約250F、180秒
間通電。
アニオン電着塗装条件:浴固形分濃度12重量%、浴温
度30℃、pH7,8、負荷電圧約200’%180秒
間通電。
上記いずれもの場合も電着塗装後水洗する。塗装膜厚は
硬化塗膜に基いて20μである。
バリアーコートはエアスプレー機で塗装し、膜厚は乾燥
塗膜に基いて6μである。
中塗および上塗塗料はいずれも静電塗装機で吹付塗装し
たものであり、中塗塗料の膜厚は硬化塗膜に基いて25
μである。   ゛ 上塗塗装において、「ICIB」は上塗塗料Aを塗装後
、140℃で30分焼付けた塗装システムであり、「2
CIB」は上塗塗料BおよびCをウェットオンウェット
で塗り重ねた後、140℃で30分焼付けて該両塗膜を
硬化せしめるシステムである。
■、性能試験結果 上記の実施例および比較例において塗装した塗板を用い
て塗膜性能試験を行なった。その結果を後記の第2表に
示す。
〔試験方法〕
(*l)耐チッピング性: ■試験機器:Q−G−Rグラペロメーター(Qパネル会
社製品) ■吹付けられる石:直径約15〜29m/mの砕石 ■吹付けられる石の容量:約500 rul■吹付はエ
アー圧カニ約4ky/cn ■試験時の温度:約20℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4kp/cIIの
吹付はエアー圧力で約500プの砕石を試験片に発射せ
しめた後、その塗面状態および耐塩水噴霧性を評価した
。塗面状態は目視観察し下記の基準で評価し、耐塩水噴
霧性は試験片をJISZ2371によって960時間、
塩水噴霧試験を行ない、次いで塗面に粘着セロハンテー
プを貼着し、急激に剥離した後の被衝撃部からの発錆の
有無、腐食状態、塗膜ハガレなどを観察する。
■塗面状態 ◎(良):上塗塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅か
認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。
Δ(やや不良):上塗および中塗塗膜に衝撃によるキズ
が多く認められ、しかも電着塗膜の剥れも散見。
×(不良):上塗および中塗塗膜の大部分が剥離し、被
衝撃部およびその周辺を含めた被衝撃部の電着塗膜が剥
離。
■耐塩水噴霧性 ◎:発錆、腐食、塗膜ハガレなどは認められない。
O:錆、腐食および塗膜ハガレがわずか認められる。
Δ:錆、腐食および塗膜ハガレがやや多く認められる。
×:錆、腐食および塗膜ハガレが著しく発生。
(*2)耐衝撃性: JIS  f5400−1979 6. 13゜3B法
に準じて、0℃の雰囲気下において行なう。
重さ5001iのおもυを501の高さから落下して塗
膜の損傷を調べる。
(*3)付着性: JIS  f5400−1979  a  15に準じ
て塗膜にゴバン目を作り、その表面に粘着セロハンテー
プを貼着し、急激に剥した後の塗面を評価する。
(*4)耐水性: 40℃の水に10日間浸漬した後の塗面を評価する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼材に電着塗料を塗装し、次いでその塗面に引張り破断
    強度伸び率が150%以上で且つ破断点応力が20Kg
    /cm^2以上である塗膜を形成しうる有機溶剤系塗料
    を塗装し、しかる後、中塗塗料および上塗塗料を合計の
    硬化膜厚が少なくとも30μとなるように塗装し、その
    際、上記中塗塗料および上塗塗料の少なくとも一方は引
    張り破断強度伸び率が40%以下で且つ破断点応力が3
    00Kg/cm^2以上である硬化塗膜を形成しうるも
    のであることを特徴とする塗膜の形成方法。
JP11133985A 1985-05-25 1985-05-25 塗膜の形成法 Pending JPS61271062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133985A JPS61271062A (ja) 1985-05-25 1985-05-25 塗膜の形成法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133985A JPS61271062A (ja) 1985-05-25 1985-05-25 塗膜の形成法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61271062A true JPS61271062A (ja) 1986-12-01

Family

ID=14558687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11133985A Pending JPS61271062A (ja) 1985-05-25 1985-05-25 塗膜の形成法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61271062A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63165462A (ja) * 1986-12-27 1988-07-08 Nippon Rubber Co Ltd 車両用コ−テイング材
JP2018183722A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 本田技研工業株式会社 複層塗膜形成方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473836A (en) * 1977-11-22 1979-06-13 Dainippon Toryo Co Ltd Film formation
JPS5768176A (en) * 1980-10-16 1982-04-26 Nippon Paint Co Ltd Formation of protective paint film

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473836A (en) * 1977-11-22 1979-06-13 Dainippon Toryo Co Ltd Film formation
JPS5768176A (en) * 1980-10-16 1982-04-26 Nippon Paint Co Ltd Formation of protective paint film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63165462A (ja) * 1986-12-27 1988-07-08 Nippon Rubber Co Ltd 車両用コ−テイング材
JP2018183722A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 本田技研工業株式会社 複層塗膜形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62262777A (ja) 防食塗膜形成法
JPS6265767A (ja) 鋼材への塗装法
JPS6261675A (ja) 複合塗膜形成法
JP2000505352A (ja) 多層コートラッカー塗装法
JP4334806B2 (ja) 多層塗膜形成方法および多層塗膜
KR20020032403A (ko) 다층 도막 형성 방법 및 다층 도막
JP2006239535A (ja) 自動車車体の複層塗膜
KR20020032407A (ko) 다층 도막 형성 방법 및 다층 도막
JP2002348532A (ja) 水性塗料及び複層塗膜形成方法
JPS61271062A (ja) 塗膜の形成法
JPWO2003039767A1 (ja) 複層塗膜形成方法
JPS6261679A (ja) 鋼材塗装方法
JP2512907B2 (ja) 塗装法
JPS624475A (ja) 塗膜形成法
JPS624473A (ja) 塗膜の形成方法
JPS624474A (ja) 塗膜の形成方法
JPS624472A (ja) 自動車外板部の塗装法
JPS62129184A (ja) 防食塗膜の形成法
JPS61114780A (ja) 自動車外板部の塗装方法
JPS62258775A (ja) 金属材の塗装方法
JPS62243660A (ja) 塗料および複合塗膜形成法
JPH0613111B2 (ja) 塗装法
JPS61120673A (ja) 鋼板塗装法
JPH0688013B2 (ja) 鋼材への塗装方法
JPS62241580A (ja) 複合塗膜形成方法