JPH08205743A - 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体 - Google Patents

加熱蒸散用の薬剤含有帯状体

Info

Publication number
JPH08205743A
JPH08205743A JP30247995A JP30247995A JPH08205743A JP H08205743 A JPH08205743 A JP H08205743A JP 30247995 A JP30247995 A JP 30247995A JP 30247995 A JP30247995 A JP 30247995A JP H08205743 A JPH08205743 A JP H08205743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
chemical
fine powder
strip
beltlike
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30247995A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ueda
穣 上田
Masaya Okada
賢哉 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP30247995A priority Critical patent/JPH08205743A/ja
Publication of JPH08205743A publication Critical patent/JPH08205743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】発熱体上を通過せしめることにより芳香剤、殺
虫剤、殺菌剤等の薬剤を加熱蒸散させる方法に用いられ
る薬剤含有帯状体において、帯状体基材片面上に薬剤含
有微粉末が保持されてなることを特徴とする加熱蒸散用
の薬剤含有帯状体。 【効果】本発明の加熱蒸散用の薬剤含有帯状体は、多量
の薬剤を保持することができ、また、蒸気圧が高い揮散
性薬剤を使用する場合においても、長期間の保存性に優
れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香剤、殺虫剤、
殺菌剤等の薬剤を含有する加熱蒸散用の帯状体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、薬剤を含浸させた帯状体を、
発熱体上を通過せしめることにより、連続的に薬剤を加
熱蒸散させる方法が、実公昭51−51884号公報、
特公昭55−43727号公報、特開昭64−8024
2号公報、実公平4−4538号公報、実公平4−45
39号公報、実公平4−4540号公報、特公平4−3
4362号公報等において知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、芳香剤やエ
ンペントリン、トランスフルスリン、DDVP等の常温
での蒸気圧が高い揮散性薬剤を使用する場合、加熱蒸散
用の発熱体上を通過せしめるより以前に、薬剤の一部が
揮散消失してしまうことがあり、長期間の保存性に難点
があった。また、薬剤を帯状体に多量に保持させたい場
合、厚い帯状体を使用せざるを得ないため、薬剤の揮散
効率が低下する等の問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するものであり、発熱体上を通過せしめることによ
り薬剤を加熱蒸散させる方法に用いられる薬剤含有帯状
体において、帯状体基材片面上に薬剤含有微粉末が保持
されてなる加熱蒸散用の薬剤含有帯状体を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる芳香
剤、殺虫剤、殺菌剤等の薬剤は、高揮散性薬剤のみなら
ず加熱蒸散可能なものであれば特に制限されないが、家
庭防疫用に用いられる殺虫剤としては、例えばアレスリ
ン、レスメトリン、プラレトリン、フラメトリン、フェ
ノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメト
リン、エムペントリン、トランスフルスリン等およびそ
の有効な異性体等のピレスロイド化合物、DDVP、フ
ェニトロチオン等の有機リン化合物、プロポキサー等の
カーバメート化合物、フィプロニル等のアリールアゾー
ル化合物などが挙げられる。また、温室内等での農園芸
用に用いられる殺虫剤および殺菌剤としては前述の殺虫
剤の他に、フェンプロパトリン、フルバリネート、クロ
ロベンジレート、クロルピリホス、ダイアジノン、クロ
ロタロニル、トリアジメホン、トリフルミゾール、ビン
クロゾリン、アニラジンなどが挙げられる。尚、これら
の薬剤に、効力増強剤、安定化剤、色素等を添加しても
よい。
【0006】本発明において用いられる帯状体基材の材
質は、薬剤を加熱蒸散させる温度に耐え得るものであっ
て、薄層状、通常5〜200μm程度の厚さに成形可能
なものであればよく、例えば、ラミネートされた紙、織
布または不織布、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
フルオロエチレン、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂や
それらのガラス繊維で強化された樹脂フィルム、アルミ
箔、アルミラミネートフィルムなどが挙げられる。なか
でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドを
主成分とする基材の使用が好ましい。
【0007】本発明において、薬剤を保持させるのに用
いられる微粉末としては、通常、吸油能の高い粉末、例
えば、該微粉末に対して約 0.2〜10重量倍の油分を吸収
し得る微粉末が使用され、具体例としては、活性炭、活
性アルミナ、酸性白土、活性白土、珪藻土、ゼオライ
ト、アタパルジャイト、ケイ酸塩、ベントナイト、含水
ケイ酸等の鉱物質担体やポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸等の
合成樹脂粉末、シクロデキストリン等の包接化合物など
の微粉末が挙げられる。なかでも、活性炭、含水ケイ酸
またはポリ塩化ビニルの使用が好ましい。
【0008】これらの微粉末は、通常、粒子径が1〜3
00μm程度、好ましくは5〜150μm程度であり、
薬剤を含有させるに際しては、例えば、液体の薬剤はそ
のまま、または溶媒を加えて溶液にして微粉末に含浸ま
たは吸着させる。また、固体の薬剤は溶融して、または
溶媒を加えて溶液にして微粉末に含浸または吸着させ
る。微粉末に含有させる薬剤の量は、微粉末の種類、薬
剤の種類等により異なるが、一般に、微粉末の約 0.3〜
5重量倍である。
【0009】薬剤含有微粉末を帯状体の基材上に保持さ
せるには、通常、バインダーが使用される。即ち、薬剤
含有微粉末とバインダー含有液とを混合し、該混合物を
帯状体基材上に塗布するなどの方法により薬剤含有微粉
末を帯状体基材上に保持させることができる。使用され
るバインダー含有液としては、例えば、インキ成分、塗
料成分、糊成分等の含有液を挙げることができる。使用
されるバインダーの量は、薬剤含有微粉末を帯状体基材
上に保持させるのに充分な量、通常、薬剤含有微粉末に
対して固形分重量にして約0.05〜4倍量である。帯状体
基材上に保持される薬剤含有微粉末の量は、帯状体基材
1cm2 当り、通常、1〜100 mg程度である。
【0010】本発明の帯状体の大きさは、薬剤の種類、
量、使用時間、使用場所等の条件に応じて任意に設定さ
れるが、一般に、幅約6〜100 mmのものが用いられる。
【0011】本発明の薬剤含有帯状体を、発熱体上を通
過せしめることにより薬剤の加熱蒸散を図るには、一般
に50〜300℃程度の温度範囲に維持された発熱体を
用いる。薬剤含有帯状体は、例えば図1および図2に示
されるような装置でカセットケース内に収納された状態
で使用するのが便利である。
【0012】
【実施例】以下に実施例を示す。尚、実施例中、部は重
量部を表す。 実施例1 ジャスミン系香料 6.7部を活性炭(粒子径約5〜7μ
m) 3.3部に含浸させた微粉末10部を、インキ成分
(固形分8重量%含有)40部と混合し、ポリイミドフ
ィルム(厚さ25μm)上に湿潤状態において厚さ50
0μmとなるように塗布した。乾燥後、得られたフィル
ムを帯状に切って得られる本発明の帯状体は、1週間保
存後160℃の発熱体上で加熱したところ、ジャスミン
の香りがした。尚、ジャスミン系香料を微粉末に含浸さ
せることなくインキ成分と混合してポリイミドフィルム
に塗布した場合、1週間保存後、160℃の発熱体上で
加熱した際に、ジャスミンの香りはほとんど感じられな
かった。
【0013】実施例2 ジャスミン系香料 0.4部をポリ塩化ビニル粉末(粒子径
約120μm) 0.6部に含浸させた微粉末1部を、イン
キ成分(固形分8重量%含有)40部と混合し、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)上に湿
潤状態において厚さ500μmとなるように塗布した。
乾燥後、得られたフィルムを帯状に切って得られる本発
明の帯状体は、1週間保存後160℃の発熱体上で加熱
したところ、ジャスミンの香りがした。
【0014】実施例3 含水ケイ酸粉末(粒子径約30μm)2部にd−フェノ
トリン10部を含浸させた微粉末12部を、塗料成分
(固形分14重量%含有)7部と混合し、ポリイミドフ
ィルム(厚さ25μm)上に湿潤状態において厚さ70
0μmとなるように塗布した。乾燥後、得られたフィル
ム上のd−フェノトリン量は、 13.8 mg/cm2 であっ
た。該フィルムを帯状に切って得られる本発明の帯状体
4cm2 を280℃の発熱体上で加熱し、蒸散量を測定し
たところ 43.5 mgであった(揮散率 78.8 %)。尚、d
−フェノトリンを微粉末に含浸させることなく塗料成分
と混合してポリイミドフィルムに塗布した場合、塗布層
は充分に乾燥せず、また、280℃の発熱体上で加熱し
た際に、塗膜が流れ出した。
【0015】実施例4 含水ケイ酸粉末(粒子径約30μm)2部にペルメトリ
ン10部を含浸させた微粉末12部を、塗料成分(固形
分14重量%含有)7部と混合し、ポリイミドフィルム
(厚さ25μm)上に湿潤状態において厚さ700μm
となるように塗布した。乾燥後、得られたフィルム上の
ペルメトリン量は、 14.1 mg/cm2 であった。該フィル
ムを帯状に切って得られる本発明の帯状体4cm2 を28
0℃の発熱体上で加熱し、蒸散量を測定したところ 45.
2 mgであった(揮散率 80.1 %)。
【0016】
【発明の効果】本発明の加熱蒸散用の薬剤含有帯状体
は、多量の薬剤を保持することができ、また、蒸気圧が
高い揮散性薬剤を使用する場合においても、長期間の保
存性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤含有帯状体を使用する装置の一例
を示す斜視図である。
【図2】図1の加熱蒸散装置の使用時の状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1・・発熱体 2・・帯状体巻取用駆動軸 3・・カセットケース 4・・帯状体 5・・巻取りドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱体上を通過せしめることにより薬剤を
    加熱蒸散させる方法に用いられる薬剤含有帯状体におい
    て、帯状体基材片面上に薬剤含有微粉末が保持されてな
    ることを特徴とする加熱蒸散用の薬剤含有帯状体。
  2. 【請求項2】帯状体基材の材質が、ポリエチレンテレフ
    タレートまたはポリイミドである請求項1記載の薬剤含
    有帯状体。
  3. 【請求項3】薬剤を含有するための微粉末が、活性炭、
    含水ケイ酸またはポリ塩化ビニルである請求項1または
    請求項2記載の薬剤含有帯状体。
  4. 【請求項4】帯状体基材片面上に薬剤含有微粉末が保持
    されてなる薬剤含有帯状体の、薬剤含有微粉末保持面と
    反対側の面を、加熱することにより薬剤を蒸散させる方
    法。
JP30247995A 1994-11-30 1995-11-21 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体 Pending JPH08205743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30247995A JPH08205743A (ja) 1994-11-30 1995-11-21 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29740294 1994-11-30
JP6-297402 1994-11-30
JP30247995A JPH08205743A (ja) 1994-11-30 1995-11-21 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08205743A true JPH08205743A (ja) 1996-08-13

Family

ID=26561114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30247995A Pending JPH08205743A (ja) 1994-11-30 1995-11-21 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08205743A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HRP20020611A2 (en) Fan type chemicals diffusing device
JP2001247406A (ja) 薬剤揮散方法
JP3417041B2 (ja) 薬剤の加熱蒸散方法
JP2604239B2 (ja) 吸液芯並びに薬剤蒸散方法
JPH08205743A (ja) 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体
JP4855325B2 (ja) ベンジルアルコールエステル誘導体を有効成分として含有する常温揮散性殺虫剤又は常温揮散性防虫剤。
AU617931B2 (en) Composite insecticide and package thereof
EP0714599A1 (en) Tape carrying active agent-containing fine powder
JP2002003313A (ja) 飛翔害虫防除方法
JP4445459B2 (ja) 薬剤蒸散装置
JPH08149940A (ja) 加熱蒸散用の薬剤含有帯状体
JP2589998B2 (ja) 防虫シート
JP2005320279A (ja) 薬剤保持体
JPS6348201A (ja) 加熱蒸散殺虫方法
JP2597878Y2 (ja) 蒸散剤パックおよび蒸散材包装体
JP2006036658A6 (ja) 嫌食性ペットハウス用殺虫材
JP2006036658A (ja) 嫌食性ペットハウス用殺虫材
JP4441017B2 (ja) 携帯型飛翔害虫防除装置
JPS64932Y2 (ja)
JP2006273742A (ja) 害虫防除剤保存方法
JPS6114767B2 (ja)
JPH01161081A (ja) タイムインジケーター
JPH02234628A (ja) 吸液芯並びに薬剤蒸散方法
JPS6219305B2 (ja)
JPH1072302A (ja) 殺虫マットの揮散持続剤、および殺虫成分と共に、該揮散 持続剤を含有する長時間用殺虫マット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040928

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050322