JPS6348201A - 加熱蒸散殺虫方法 - Google Patents

加熱蒸散殺虫方法

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JPS6348201A
JPS6348201A JP61189680A JP18968086A JPS6348201A JP S6348201 A JPS6348201 A JP S6348201A JP 61189680 A JP61189680 A JP 61189680A JP 18968086 A JP18968086 A JP 18968086A JP S6348201 A JPS6348201 A JP S6348201A
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insecticidal
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butylphenol
heating
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山本 志延
Kunihiro Okada
岡田 邦浩
Satoru Oi
大井 哲
Shiro Ooyama
大山 史朗
Koji Takei
康治 武井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、加熱蒸散殺虫方法に関し、さらに詳しくは、
殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を浸漬して該芯に殺虫液
を吸液すると共に、該芯の上部を間接加熱することKよ
り吸液された殺虫液を蒸散させる方式の加熱蒸散殺虫方
法に関する。
従来の技術 加熱蒸散殺虫方法としては、代表的なものとして電気蚊
取が知られているが、マットに含浸させ得る殺虫剤量が
制限を受はマットの交換が不可欠であること、含浸させ
た殺虫剤の有効揮散率が比較的低いこと、長時間に亘り
安定した殺虫効果を持続させることが困難であることな
どの欠点を有する。
このような欠点を解消し得る方法として、殺虫液中に多
孔質吸液芯の一部を浸漬することにより該芯に殺虫液を
吸液すると共に、該芯の上部を加熱することKより吸液
された殺虫液を蒸散させる方式の加熱蒸散殺虫方法が古
くから知られている。例えば、実公昭43−25081
号公報には直接加熱による方式が記載されているが、直
接加熱による場合には薬剤の分解が激しいため、一般に
は間接加熱による方式が採用される傾向にある。間接加
熱による方式としては、吸液芯と発熱体との間にフェル
ト等を介在させて加熱する方法が実公昭36−1245
9号公報、実公昭46−22585号公報に記載され、
また吸液芯と発熱体とを一定間隔で離間して加熱する方
法が実公昭43−26274号公報、実公昭44−83
61号公報、実公昭45−14913号公報、実公昭4
5−19801号公報、実公昭45−29244号公報
、特公昭6+−23163号公報に記載されている。
前記した間接加熱方式による加熱蒸散殺虫方法の場合、
上記多孔質吸液芯が一般にフェルト、不織布、石綿等に
より製作されるため、吸液速度が比較的に速く、吸液芯
が加熱されるにつれて、殺虫液中の溶剤のみが揮散し殺
虫剤が充分に揮散され難くなったり、また薬剤の熱分解
によって生成される高沸点物質や溶剤中に含有されてい
る高沸点物質等によって吸液芯に目詰りが生じ易くなる
ことから、長期に亘って高い殺虫効果を持続させること
が困難であった。
また、特公昭61−23163号公報には、殺虫剤とし
てアレスリン又はその異性体を用い、これを特定の高沸
点範囲の炭化水素系溶剤忙溶解した殺虫液を用いると共
に、多孔質吸液芯として、磁器多孔質、グラスファイバ
ー、石綿から選択される無機繊維を石膏及び/又はベン
トナイトで固めたもの、並びにカオリン、タルク、ケイ
ソウ土、パーライト、ベントナイト、アルミナ、シリカ
、シリカアルミナ及びチタニウムから選択される無機粉
体をデンプンで固めたものの群から選ばれ、吸上速度を
著しく低くした吸液芯を用いることが提案されている。
発明が解決しようとする問題点 前記特公昭61−23163号公報に記載されているよ
うな特定の組合せ、特に無機粉体から成形された吸液芯
を用いることによって、殺虫液中の溶剤のみが揮散し工
安定した殺虫剤揮散が困難であるという問題はある程度
改善されるが、それでもまだ充分とはいえず、またアレ
スリンの場合、充分な殺虫効果を得るためには単位時間
当り比較的多量の殺虫剤原体が揮散される必要があり、
このため上記方法においては多孔質吸液芯の上側面部を
130〜140℃の比較的高温度域で加熱する方法が提
案されているが、このような比較的高温度の加熱による
場合、反面、薬剤の熱分解や重合が激しくなり揮散有効
成分量が低くなるという問題があり、またこの熱分解や
重合によって生成される高沸点物質等の吸液芯内への蓄
積やそれによる芯の目詰りを起こし易くなるという問題
がある。
一般に、油脂、例えば脂肪族系炭化水素は、100〜2
00℃において酸素がβ位の炭素と反応してハイドロパ
ーオキサイドを作り、ケトン、カルボン酸、アルコール
類等を生成することが知られている。また、このような
酸化を受けると油は粘稠となり、熱伝導が不良となった
り、油液が生じたり膠着性物質が発生し易くなる。
同様に、溶媒に殺虫剤を入れた場合、加熱により分解や
重合が生じ、膠着性物質が発生する。
加熱蒸散殺虫方法においては、吸液芯に殺虫液を吸液し
、該芯上部を高温加熱するため上記と同様又は類似の現
象が起こり、その結果吸液芯の目詰り、熱伝導不良等に
より殺虫剤蒸散不良を発生し易いという欠点がある。こ
のような加熱による薬剤の分解、重合等に起因する殺虫
剤蒸散不良を改善するためには、一般に酸化防止剤を添
加することが考えられる。
しかしながら、一般に酸化防止剤は、濃度が一定以上あ
りかつ高濃度においてより有効であるが、反面、高濃度
では主剤の物性が変化するなどの悪影響を及ぼすという
問題も生じることがある。また、酸化防止剤の有効期間
と使用時の温度には深い相関関係があり、温度が高くな
る程酸化が著しく促進し、酸化防止剤が多量に消費され
、有効期間が著しく短縮される。さらに、使用時の温度
条件によっては酸化防止剤自身が熱分解したり、揮散す
ることKより消失し、酸化防止作用を発現し得なかった
りするなどの問題がある。
従って、本発明の目的は、上記のような問題を解消し、
加熱使用時に薬剤の熱分解、重合等が殆んど発生せず、
多孔質吸液芯の目詰り等がなく、また低濃度で有効な酸
化防止剤を使用することにより、粘度上昇等に伴なう吸
液不足がなく、長期間に亘って充分な殺虫剤を有効に蒸
散できる吸上式の加熱蒸散殺虫方法を提供することにあ
る。
問題点を解決するための手段 本発明の加熱蒸散殺虫方法は、上記目的を達成するため
、前記したような、殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を浸
漬して該芯に殺虫液を吸液すると共に、該芯の上部を間
接加熱することにより吸液された殺虫液を蒸散させる加
熱蒸散殺虫方法において、上記殺虫液として、炭素数1
2〜]6の脂肪族炭化水素に殺虫剤と共K、2゜7〜メ
チレンビス(4−エチル−6−1−”:Ifルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−、t
−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(2−
メチル−6−1,−ブチルフェノール)、4,4′−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフエノール
)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−1−ブチル
フェノール)、4,4′−メチレンビス(2,6−4−
ブチルフェノール)、ステアリル−β−(3,5−ジー
差−プチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
、1,3.5−)リメチル−2゜4.6−1リス(3,
5−ジ−l−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンセ
フ、I 、 l 、 3゜−トリス(2−メチル−5−
、t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、テト
ラキス〔メチレン(3,5−ジー差=ブチルー4−ヒド
ロキシシンナメート)〕メタンからなる群から選ばれた
110〜140℃の加熱温度で実質的に揮散しない少な
くとも1種の化合物を0.003〜0.1重量X含有さ
せてなる殺虫液を用いると共に、多孔質吸液芯として無
機粉体な糊剤で粘結、させた多孔質吸液芯を用い、かつ
、該吸液芯の上部を110〜140℃の温度に間接加熱
することを特徴とするものである。
発明の作用及び態様 酸化防止剤の代表的な例として3,5−ジー差−フチル
−4−ヒドロヤシトルエン(BHT)及び3−i−ブチ
ル−4−ヒドロキシアニソール(BHA)が知られてい
るが、これらの酸化防止剤は、加熱蒸散殺虫方法におけ
る加熱温度例えば140℃ですぐに揮散してしまい、酸
化防止効果を発揮することができない。従って、溶剤や
殺虫剤の樹脂化が生じ、目詰りの原因となり、殺虫剤の
長期安定した揮散ができない。一方、本発明者らの研究
によると、前記した特定の化合物、すなわち110〜1
40℃の加熱温度で実質的に揮散しない酸化防止剤を使
用した場合、上記のような問題がなく、しかも極く少量
の特定割合での添加により充分な酸化防止効果が発揮さ
れ、加熱使用時における薬剤の熱分解や重合あるいは酸
化による樹脂化が抑えられ、多孔質吸液芯の目詰りを防
止できることが見い出された。また、前記特定の酸化防
止剤を極く少量の特定割合で使用することにより、殺虫
液の粘度上昇が抑えられ、長期間にわたって充分な吸液
速度を持続することができる。
すなわち、本発明者らは、上記したような吸上式の加熱
蒸散殺虫方法において、吸液芯として無機粉体を糊剤で
粘結させた多孔質吸液芯を用いると共に、殺虫液として
上記のような特定の化合物を特定量含有する炭素数12
〜18の脂肪族炭化水素溶液を用いることにより、11
0〜140℃の加熱温度で、殺虫効力を示すに充分な揮
散量で上記殺虫成分を蒸散させることができ、しかも殺
虫成分の熱分解も少なく、高い有効揮散率が得られ、長
期に亘り有効かつ安定した殺虫効果を持続し得ることを
見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
ここで、本発明の理解が容易なように、不発明の方法を
実施するのに適した装置の一具体例を図面に示す。図中
、1は殺虫液2を入れた容器であり、該容器1は収納容
器3内に係脱自在に収納、保持されている。収納容器3
の上部は開放されており、この開放部に環状(あるいは
一対の半環状)の発熱体4が固着されている。
5は発熱体4に接続されたコードである。容器1の上部
には殺虫液注入口6が設けられており、この殺虫液注入
口6に、多孔質吸液芯7が、その上部が環状発熱体4の
中心部に配設されるように1略密栓状に保持されている
。図示するものは本発明の方法を実施するのに好適な装
置の一例であるが、これに限らず、各種形状の装置を用
いることもできる。
上記殺虫液としては、各種殺虫剤を脂肪族炭化水素系溶
剤中に溶解した溶液が使用可能であるが、不飽和の脂肪
族炭化水素単独では異臭が有るので好ましくなく、脂肪
族飽和炭化水・素が最適である。但し、上記不都合を生
じない量的割合で脂肪族不飽和炭化水素を含有すること
は差し支えない。また脂肪族飽和炭化水素の中でも、炭
素数19以上では高い粘度を有したり、ゲル状乃至は固
化状態にあるため、殺虫液の吸液芯への吸液がスムーズ
に起こり得な(なることから、炭素数18以下であるこ
とが必要である。一方、炭素数が少ない程殺虫成分の総
有効揮散率が低下する傾向があるため、充分な揮散率を
得るためには炭素数12以上である必要がある。但し、
上記のような不都合を生じない量的割合であれば、上記
範囲外の脂肪族炭化水素を配合することは何ら差し支え
ない。
本発明において使用し得る脂肪族飽和炭化水素としては
、デカン(Cl2)、トリデカン(C13)、テトラデ
カン(Cl4)、ペンタデカン(C1!I)、ヘキサデ
カン(C,、)、ヘプタデカン(Cxy)、オクタデカ
ン(C工8)及びこれらの混合物が挙げられ、またこれ
らを主成分とする市販の溶剤、例えば0号ツルベン)H
(日本石油株式会社製)、0号ツルペン)M(日本石油
株式会社製、ノルマルパラフィン(玉石・テキサコケミ
カル株式会社製)、IPツルベン) 202g (出光
石油化学株式会社製)なども使用することができる。
本発明で用いられる殺虫剤としては、従来より用いられ
ている各種揮散性殺虫剤を用いることができ、ピレスロ
イド系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、有機リン系殺虫
剤等を挙げることができる。一般に安全性が高いことか
らピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ、例えば以下
の如き殺虫剤である。
03−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−ニンー4
−オン−1−イル d、t−シス/トランスークリサン
テマート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化
学工業株式会社製)03−アリル−2−メチルシクロペ
ンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−シス/トラ
ンスークリサンテマート(商品名ピナミンフォル7′″
:住友化学工業株式会社製) ○ d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル d−トランスークリサンテマ
ート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製) 03−アリル−2−メチルシクロベンター2−エン−4
−オン−1−イル i−)ランスークリサンテマート(
一般名パイオアレスリン)02−メチル−4−オキソ−
3−(2−プロピニル)シクロペンタ−2−エニルーク
リサンテマート ON−(3,4,5,6−チトラヒドロフタリミド)−
メチル dt−シス/トランスークリサンテマート(一
般名フタルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業
株式会社製)05−ベンジル−3−フリルメチル d−
シス/トランスークリサンデマート(一般名しスメトリ
ン:商品名りリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社
製) 0 5−(2−プロパルギル)−3−フリルメチル ク
リサステマート(一般名フラメトリン)03−フェノキ
シベンジル 2,2−ジメチル−3−(2’、2’−ジ
クロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレート(一
般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学工業株
式会社製) o 3−フェノキシベンジル d−シス/トランスーク
リサンテマート(一般名フエツトリン:商品名スミスリ
ン:住友化学工業株式会社製)○ α−シアノフェノキ
シベンジル イソプロビル−4−クロロフェニルアセテ
ート(一般名フエンバレレート:商品名スミサイジン、
住友化学工業株式会社製) o  (8)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(
IR,シス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名
サイベルメトリンf)0  (R,S)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル (IBJ、+8)−シス/ト
ランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名サイベ
ルメトリン) ○ α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/
トランスークリサンテマート(一般名サイフェノトリン
) Q  l−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シ
ス/トランスークリサンテマート(一般名ベーバスリン
) 03−アリル−2−メチル−シクロペンタ−2−エン−
4−オン−1イル−2,2,3,3−テトラメチルシク
ロプロパンカルボキシレート(一般名テラレスリン) 01−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2
,3.3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト 01−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレートまた、殺虫液中の有効殺
虫成分の濃度は、0.5重量%以上10重量%以下が良
好であり、好ましくは0.5〜8重量%の範囲の濃度で
用いる。
本発明で用いられる化合物は110〜140℃の加熱温
度で実質的に揮散しない酸化防止剤であり、次の化合物
が使用できる。
0 ステアリル−β−(3,5−ジー差−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオ*−)(以下化合物Aと
略称する) 02.2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−差−ブ
チルフェノール)(以下、化合物Bと略称する) 02.2′−メチレン−ビス(4−エチル−6−f−ブ
チルフェノール)(以下、化合物Cと略称する) 04.4’−メチレン−ビス(2−メチル−6−χ−ブ
チルフェノール)(以下、化合物りと略称する) 04.4′−メチレン−ビス(2,6−ジーχ−ブチル
フェノール)(以下、化合物Eと略称する) 04.4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−
ブチルフエノール)(以下、化合物Fと略称する) 04.4’−チオビス(3−メチル−6−1−ブチルフ
ェノール)(以下、化合物Gと略称する) 0 1,3.5−トリメチル−2,4,6−トリス(3
,5−ジー差−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン(以下、化合物Hと略称する) 0 1.1.3−トリス−(2−メチル−5−f−−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン(以下、化合物
■と略称する) ○ テトラキス〔メチレン(3,5−ジー差−ブチル−
4−ヒドロキシシンナメート)〕メタン(以下、化合物
Jと略称する) これらの化合物は、単独でも、また2種以上を組み合わ
せて混合使用することもできる。使用濃度としては0.
003〜0.1重蓋%、好ましくは0.005〜0.0
5重門%の割合で用いる。添加量が0.003重撤%未
滴の場合には長時間の加熱により揮散量が低下し、一方
、0.1重量%を超えると殺虫液の粘度上昇等により、
長時間にわたって充分な吸液速度を持続することが困難
となる。
また、過酸化物分解剤と一般に呼ばれる酸化防止剤とし
て、ジラウリルチオジプロビオネー)(DLTP)やジ
ステアリルチオジブロビオネ−) (DSTP)を、同
様に本発明における酸化防止剤と組み合わせて、混合使
用できる。これにより、加熱使用時の過酸化物例えば目
づまりを生ずる膠着性物質を分解して、安定揮散を長期
化できることはいうまでもない。
さらに1殺虫液には、共力剤、香料、色素、消臭剤等各
種添加剤を配合できる。
多孔質吸液芯としては、クレー、タルク、カオリン、り
”イソウ土、石膏、パーライト、ベントナイト、酸性白
土、グラスファイバ、石綿等ノ無機粉末をカルボキシメ
チルセルロース(CMC)、デンプン、アラビアゴム、
ゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)等の糊剤に
て粘結、成形したものを用いることができ、このような
成形吸液芯は微多孔質のものであって、繊維状物を主体
とする吸液芯に比べて殺虫液の吸液量がかなり少なく、
従って長期間に亘って使(2o) 用される吸液芯として適当である。これらの中でも、無
機粉体としては成形処理性等の点で石膏、クレー、ケイ
ソウ土、酸性白土、パーライトが好適であり、また糊剤
としてはCMCが溶剤への非溶解性、成形処理性等の点
で好適である。最も好適な吸液芯は上記無機粉体の2種
以上をCMCで粘結成形したものである。これらの場合
、殺虫液の吸液量は糊剤(CMC)の配合量に依存する
。このことを試験例をもって示す。
試験例1 表−1及び表−2に示す配合比から、それぞれ直径7簡
、長さ7重Mの多孔質吸液芯を成形し、図面に示すよう
な装置を用い、C111脂肪族飽和炭化水素液が人って
いる容器内に浸漬し、その上部の芯温度’&+20℃に
加熱1−て、脂肪族飽和炭′化水素の揮散量(減少量)
を測定1−だ。その結果を表−1及び表−2に併せて示
す。
表        1 表        2 表−1の結果から明らかなように、CMCの配合量が増
す程、揮散量ひいては吸液量が減少する傾向にあり、C
MC1,5重量部(芯全量の10.3重量%)より多い
場合には溶剤揮散量が著しく少なく、充分な揮散を達成
することが困難となる。従って、糊剤の配合量は、上記
吸液性及び成形性等を考慮すると、芯全量の1重JiX
以上10重量に以下が適当である。
また、表−2の結果から明らからように、無機粉体とし
て各種のものが使用でき、溶剤揮散量も適当であった。
なお、多孔質吸液芯には、その特性を損なわない範囲で
、必要に応じて顔料、色素、防腐剤等の他の添加剤を配
合してもよい。
実施例 以下、実施例を示して本発明について具体的に説明する
実施例1 石膏5重量部、クレー5重量部、ケイソウ上2重量部、
CM C0,3重量部からなる材料から直径7m、長さ
7側の多孔質吸液芯を作製し、図面に示す加熱蒸散器に
セットした。容器内の内容液は、表−3に示す殺虫剤及
び化合物を含有する炭素数14〜17の混合脂肪族飽和
炭化水素溶液50sdである。
発熱体に通電して上記吸液芯の上側面部を120℃とな
るように加熱し、各加熱時間当りの殺虫剤の揮散量を測
定した。その結果を表−4に示すO 揮散量:揮散蒸気を一定時間毎にシリカゲル充填カラム
で単位時間トラップした後、 クロロホルムで抽出、濃縮後ガスクロ マトグラフで定量分析した。
以下余白 表       3 表       4 上記結果から明らかなように、化合物Aの濃度が0.0
03重量%未満の場合(例黒1)、加熱により経時的に
揮散量が著しく低下することがわかる。また、0.10
重量%を超えた場合にも、加熱時間が長くなるにつれて
揮散量が漸減していることがわかる。これに対して、0
.003〜0.10重量%の範囲内においては殺虫剤の
揮散量は長時間の加熱によってもほぼ一定に維持されて
いる。
実施例2 殺虫剤2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル
)シクロベンター2−エニルークリサンテマート(以下
、PAと略称する)及び化合物Aの添加量を表−5に示
すものに代える以外は実施例1と同様の脂肪族飽和炭化
水素溶液を用い、実施例1と全く同様にして揮散量を測
定した。その結果を表−6に示す。
以下余白 表       5 表       6 実施例3 殺虫剤及び化合物の種類及び添加量を表−7に示すもの
に代える以外は実施例Iと同様の脂肪族飽和炭化水素溶
液を用い、実施例1と全く同様にして揮散量を測定した
。その結果を表−8に示す。
以下余白 表       7 表       8 比較例 殺曵剤及び化合物の種類及び添加量を表−9に示すもの
に代える以外は実施例1と同様の脂肪族飽和炭化水素溶
液を用い、実施例1と全く同様にし【揮散量を測定した
。その結果を表−10に示す。
表       9 表   −10 発明の効果 以上のよ5に、本発明の加熱蒸散殺虫方法によれば、吸
液芯として無機粉体な糊剤で粘結させた多孔質吸液芯を
用いると共に、殺虫液として上記のような特定の化合物
を特定量含有する炭素数12〜18の脂肪族炭化水素溶
液を用いることKよむ、110〜140℃の加熱温度で
、殺虫効力を示すに充分な揮散量で上記殺虫成分を蒸散
させることができ、しかも殺虫成分の熱分解や重合によ
る目詰りが少なく、長期間に亘つ【有効かつ安定した殺
虫効果を持続し得るという格別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を実施するのに適した装置の一具体
例を示す縦断面図である。 1は容器、2は殺虫液、4は発熱体、7は多孔質吸液芯

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を浸漬して該芯に殺
    虫液を吸液すると共に、該芯の上部を間接加熱すること
    により吸液された殺虫液を蒸散させる加熱蒸散殺虫方法
    において、上記殺虫液として、炭素数12〜18の脂肪
    族炭化水素に殺虫剤と共に、2,2′−メチレンビス(
    4−エチル−6−t−ブチルフエノール)、2,2′−
    メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール
    )、4,4′−メチレンビス(2−メチル−6−t−ブ
    チルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メ
    チル−6−t−ブチルフエノール)、4,4′−チオビ
    ス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4
    ′−メチレンビス(2,6−t−ブチルフェノール)、
    ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメ
    チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
    4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリ
    ス(2−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
    ニル)ブタン、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t
    −ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)〕メタンから
    なる群から選ばれた110〜140℃の加熱温度で実質
    的に揮散しない少なくとも1種の化合物を0.003〜
    0.1重量%含有させてなる殺虫液を用いると共に、多
    孔質吸液芯として無機粉体を糊剤で粘結させた多孔質吸
    液芯を用い、かつ、該吸液芯の上部を110〜140℃
    の温度に間接加熱することを特徴とする加熱蒸散殺虫方
    法。 2、多孔質吸液芯が、無機粉体を1〜10重量%のカル
    ボキシメチルセルロースで粘結させたものである特許請
    求の範囲第1項に記載の方法。 3、多孔質吸液芯が、石膏、クレー、酸性白土、パーラ
    イト及びケイソウ土から選ばれた2種以上の無機粉体を
    カルボキシメチルセルロースで粘結させたものである特
    許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法。
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